JPH04136940U - 車両における吊手棒受けの取付装置 - Google Patents
車両における吊手棒受けの取付装置Info
- Publication number
- JPH04136940U JPH04136940U JP5364991U JP5364991U JPH04136940U JP H04136940 U JPH04136940 U JP H04136940U JP 5364991 U JP5364991 U JP 5364991U JP 5364991 U JP5364991 U JP 5364991U JP H04136940 U JPH04136940 U JP H04136940U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting hole
- screw
- mounting
- tapered
- flange portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000725 suspension Substances 0.000 title claims description 36
- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 10
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 10
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 5
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 4
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 4
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 4
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 3
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ネジを締め過ぎた場合の絶縁ブッシュの破壊
を極力防止すると共に、この絶縁ブッシュが仮に破壊し
た場合でも取付板部の取付孔がネジ頭を通過し抜け出る
のを防止して、使用上の安全性を確保しうる吊手棒受け
の取付装置を提供することを目的とする。 【構成】 取付孔11は皿形ネジ12の皿頭12aの最
大径よりも径小に形成されると共に、当該取付孔11の
ブッシュ嵌め入れ側端部にテーパ状のフランジ部受け座
面13が形成され、絶縁ブッシュ14のフランジ部14
aはラッパ状に形成されて、その内側面が前記ネジ12
の皿頭12aに対応するテーパ状の皿頭受け座面15を
形成すると共に、外側面が前記取付孔11のフランジ部
受け座面13に対応するテーパ状の係合支持面16を形
成してなることを特徴とする。
を極力防止すると共に、この絶縁ブッシュが仮に破壊し
た場合でも取付板部の取付孔がネジ頭を通過し抜け出る
のを防止して、使用上の安全性を確保しうる吊手棒受け
の取付装置を提供することを目的とする。 【構成】 取付孔11は皿形ネジ12の皿頭12aの最
大径よりも径小に形成されると共に、当該取付孔11の
ブッシュ嵌め入れ側端部にテーパ状のフランジ部受け座
面13が形成され、絶縁ブッシュ14のフランジ部14
aはラッパ状に形成されて、その内側面が前記ネジ12
の皿頭12aに対応するテーパ状の皿頭受け座面15を
形成すると共に、外側面が前記取付孔11のフランジ部
受け座面13に対応するテーパ状の係合支持面16を形
成してなることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、通勤電車等の車両において吊手が下げられている吊手棒を支持する
吊手棒受けを車両構体に取付ける取付装置に関し、特に本考案は、吊手棒がラジ
オ放送電波発信用のアンテナとして利用される場合において、吊手棒受けを車両
構体に対し絶縁した状態に取付ける取付装置に関する。
【0002】
通勤電車内ではラジオ放送の電波の受信が困難であるため、乗客が車内に普通
の携帯ラジオを持ち込んでも、AM放送やFM放送を聴けないという不都合があ
ったが、近年、乗客サービスの一環として、図5に示すように各車両内において
吊手1を下げている吊手棒2をラジオ放送電波発信用室内アンテナに利用し、そ
れにより電波を受信した携帯ラジオから例えばAM放送を聴けるようにする試み
がなされ、実用に供されている。
【0003】
上記のように吊手棒2をラジオ放送電波発信用室内アンテナとして利用するに
は、特定の車両、例えば先頭車両に設置された車外のメインアンテナから分離増
幅器を介して後続の各車両内の吊手棒受け3に接続し、受信信号が、導線及び吊
手棒受け3を通じて吊手棒2に送られるようにするわけであるが、この場合、車
両構体の例えば天井板4に取付けられる吊手棒受け3から電流が漏電しないよう
に、吊手棒受け3を天井板4に対し絶縁した状態に取付ける必要がある。
【0004】
しかして、従来、吊手棒受けを車両構体の天井板に取付けるにあたっては、図
4に示すように吊手棒受け3の取付板部5を合成樹脂製の絶縁パッキンプレート
6を介して天井板4に当て付け、前記取付板部5の取付孔7に合成樹脂製のフラ
ンジ部8a付き絶縁ブッシュ8を嵌め入れ、この絶縁ブッシュ8より挿入した皿
形ネジ9を天井板4にねじ込むことによって、吊手棒受け3を天井板4に対し絶
縁した状態に取り付けていた。
【0005】
ところが、従来では、図4から明らかなように、絶縁ブッシュ8のフランジ部
8aを当該ブッシュ8の外周面から外向き直角方向に突出するような鍔形に形成
し、取付孔7の下端部には座ぐりを施して、その座ぐり部7aに上記のフランジ
部8aの上側面を支持させるようにしていることから、ネジ9を締め付けてゆく
ときに、このネジ9の締付作用に伴ってフランジ部8aが受ける取付板部5側か
らの締付反力(軸方向下向き)はフランジ部8aの上側面にまともに作用して、
このフランジ部8aの付け根部分に大きな剪断力を生じさせ、そのためネジ9を
締め過ぎた場合にはフランジ部8aはその付け根部分から亀裂を生じて破壊する
ことがあった。
【0006】
また従来では、図4に示すように、取付孔7の内径Bがネジ9の皿頭9aの最
大径Aよりも大きく形成してあるため、絶縁ブッシュ8が上記のような締め過ぎ
により剪断破壊したり、あるいは経年変化による脆化や疲労等で自然破壊した場
合には、取付板部5の取付孔7がネジ9の皿頭9aを通過して抜け出る状態とな
り、吊手棒受け3が吊手棒2もろとも落下するという危険性があった。
【0007】
本考案は、上述のような課題に鑑み、ネジを締め過ぎた場合の絶縁ブッシュの
破壊を極力防止すると共に、この絶縁ブッシュが万が一破壊した場合でも取付板
部の取付孔がネジ頭を通過しネジが抜け出るのを防止して、使用上の安全性を確
保しうる吊手棒受けの取付装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するための本考案の吊手棒受け取付装置においては、取付孔
11は皿形ネジ12の皿頭12aの最大径よりも径小に形成されると共に、当該
取付孔11のブッシュ嵌め入れ側端部にテーパ状のフランジ部受け座面13が形
成され、絶縁ブッシュ14のフランジ部14aはラッパ状に形成されて、その内
側面が前記ネジ12の皿頭12aに対応するテーパ状の皿頭受け座面15を形成
すると共に、外側面が前記取付孔11のフランジ部受け座面13に対応するテー
パ状の係合支持面16を形成してなることを特徴とする。
【0009】
実施例について図1〜図3及び図5を参照して説明すると、図5には通勤電車
の客室内部の外観図を示しており、この図で明らかなように、吊手1を下げてい
る吊手棒2は複数の吊手棒受け3を介して車両構体の天井板4に取付けられてい
る。
【0010】
前記各吊手棒受け3の取付装置について詳細に説明すれば、各吊手棒受け3は
、導電材であるアルミニューム合金の鋳物からなるもので、取付板部5とこれの
下面から垂直に一体延出された支持アーム10とで構成され、支持アーム10の
下端部に吊手棒2が挿通支持される。取付板部5の周辺部に複数の取付孔11が
設けてあって、図3から明らかなように、各取付孔11はその内径Bが取付用皿
形ネジ12の皿頭12aの最大径Aよりも小さくなるように形成されており、そ
してこの取付孔11の下端部にテーパ状のフランジ部受け座面13が形成されて
いる。
【0011】
各取付孔11に嵌め入れられるフランジ部付き絶縁ブッシュ14は、例えばナ
イロン製のもので、下端部に設けてあるフランジ部14aは図示のようなラッパ
状に形成されていて、その内側面が前記ネジ12の皿頭12aに対応するテーパ
状の皿頭受け座面15を形成し且つ外側面が前記取付孔11のフランジ部受け座
面13に対応するテーパ状の係合支持面16を形成している。図中17は取付板
部5とこれが取付けられる天井板4との間に介装される絶縁パッキンプレートで
、前記絶縁ブッシュ14と同様なナイロン製のもので、取付板部5の取付孔11
と対応する位置にはこの取付孔11より径大のネジ通し用の開口部18が、また
所要位置に接続端子取付用の開口部19がそれぞれ設けてある。
【0012】
しかして、各吊手棒受け3の取付けにあたっては、当該吊手棒受け3の取付板
部5を天井板4の所定位置に絶縁パッキンプレート17を介して当て付けると共
に、取付板部5の各取付孔11に絶縁ブッシュ14を嵌め入れ、更にこの絶縁ブ
ッシュ14に皿形ネジ12を挿入して、このネジ12の先端側を、天井板4に予
め設けられたネジ孔(図示せず)にねじ込み、締め付ける。尚、取付板部5の上
面には予め図1のように、絶縁パッキンプレート17の開口部19に納まる位置
に導線接続端子20をビス止めしておき、この端子20には前述したように特定
車両に設置された車外のメインアンテナから分離増幅器(図示せず)を介して接
続された導線21を結線する。
【0013】
上述したような構成の吊手棒受け取付装置によれば、皿形ネジ12を締め付け
てゆくときに、このネジ12の締付作用に伴う取付板部5側からの軸方向下向き
の締付反力は、フランジ部受け座面13を通じて絶縁ブッシュ14のフランジ部
14aの係合支持面16に作用するわけであるが、この係合支持面16がテーパ
状を成していることから、フランジ部14aの付け根部分に作用する剪断力が同
じであれば、従来のように係合支持面16が水平面である場合(図4のフランジ
部8aが対応)に比し、荷重を負担する断面積が増大するので、発生する剪断応
力は減少することになる。したがってネジ12を締め過ぎても、フランジ部14
aがその付け根部分から容易に破断することがない。
【0014】
また、取付孔11の内径Bがネジ12の皿頭12aの最大径Aよりも小さく形
成してあるため、絶縁ブッシュ14が上記のような締め過ぎにより万が一破断し
たり、経年変化による脆化や疲労等で自然破壊した場合にも、取付孔11の下端
がネジ12の皿頭12aに引っ掛かって、吊手棒受け3の天井板4からの離反が
防止されることになる。更には、テーパ状を成した係合支持面16がフランジ部
受け座面13に嵌め入れられる方が、従来例(図4)のように水平面状を成した
フランジ部8aが座ぐり部7aに嵌め入れられる場合よりも形状的に馴染み易く
、作業性も良くなる。尚、吊手棒受け3の取付板部5において、従来のように座
ぐり部7aを形成するよりも、テーパ状の係合支持面16を形成する皿穴加工と
するの方が加工性は良い。
【0015】
この実施例では、各吊手棒受け3を車両構体の天井板4に取付ける場合につい
て説明したが、一部の吊手棒受け3はその取付板部が車両構体の連結妻部(立て
壁部)に取付けられることがあり、したがって本考案はそのような立て壁部への
吊手棒受けの取付装置についても適用できるものである。
【0016】
本考案の吊手棒受け取付装置によると、ネジを締め付ける際、このネジの締付
に伴う取付板部側からの締付反力は、取付孔のフランジ部受け座面を通じて絶縁
ブッシュのフランジ部の係合支持面に作用するが、この係合支持面がテーパ状を
成していることから、フランジ部に作用する剪断力が同じであれば、従来のフラ
ンジ部の場合よりも荷重を負担する断面積が大きくなるので、発生する剪断応力
は小さくなる。したがってネジを締め過ぎても、フランジ部がその付け根部分か
ら容易に破断することがない。
【0017】
更に本考案の吊手棒受け取付装置によれば、取付孔の内径がネジの皿頭の最大
径よりも小さいため、絶縁ブッシュが上記のような締め過ぎによって万が一破断
したり、経年変化による脆化や疲労等で自然破壊した場合には、取付孔7の下端
がネジの皿頭に係止される。したがって吊手棒受けの天井板からの離反が防止さ
れ、吊手棒受けが吊手棒もろとも落下するという危険性は解消される。
【提出日】平成3年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、通勤電車等の車両において吊手が下げられている吊手棒を支持する
吊手棒受けを車両構体に取付ける取付装置に関し、特に本考案は、吊手棒がラジ
オ放送電波発信用のアンテナとして利用される場合において、吊手棒受けを車両
構体に対し電気的に絶縁した状態に取付ける取付装置に関する。
【0002】
通勤電車内ではラジオ放送の電波の受信が困難であるため、乗客が車内に普通
の携帯ラジオを持ち込んでも、AM放送やFM放送を聴けないという不都合があ
ったが、近年、乗客サービスの一環として、図5に示すように各車両内において
吊手1を下げている吊手棒2をラジオ放送電波発信用室内アンテナに利用し、そ れから発信される
電波を受信した携帯ラジオから例えばAM放送を聴けるように
する試みがなされ、実用に供されている。
【0003】
上記のように吊手棒2をラジオ放送電波発信用室内アンテナとして利用するに
は、特定の車両、例えば先頭車両に設置された車外のメインアンテナから分岐増
幅器を介して後続の各車両内の吊手棒受け3に接続し、受信信号が、導線及び吊
手棒受け3を通じて吊手棒2に送られるようにするわけであるが、この場合、車
両構体の例えば天井板4に取付けられる吊手棒受け3から電流が漏電しないよう
に、吊手棒受け3を車両構体に対し電気的に絶縁した状態に取付ける必要がある
。
【0004】
しかして、従来、吊手棒受けを車両構体の天井板に取付けるにあたっては、図
4に示すように吊手棒受け3の取付板部5を合成樹脂製の絶縁パッキンプレート
6を介して天井板4に当て付け、前記取付板部5の取付孔7に合成樹脂製のフラ
ンジ部8a付き絶縁ブッシュ8を嵌め入れ、この絶縁ブッシュ8より挿入した皿
形ネジ9を天井板4にねじ込むことによって、吊手棒受け3を車両構体に対し電 気的に
絶縁した状態に取り付けていた。
【0005】
ところが、従来では、図4から明らかなように、絶縁ブッシュ8のフランジ部
8aを当該ブッシュ8の外周面から外向き直角方向に突出するような鍔形に形成
し、取付孔7の下端部には座ぐりを施して、その座ぐり部7aに上記のフランジ
部8aの上側面を支持させるようにしていることから、ネジ9を締め付けてゆく
ときに、このネジ9の締付作用に伴ってフランジ部8aが受ける取付板部5側か
らの締付反力(軸方向下向き)がフランジ部8aの付け根部分に大きな剪断力を
生じさせ、そのためネジ9を締め過ぎた場合にはフランジ部8aはその付け根部
分から亀裂を生じて破壊することがあった。
【0006】
また従来では、図4に示すように、取付孔7の内径Bがネジ9の皿頭9aの最
大径Aよりも大きく形成してあるため、絶縁ブッシュ8が上記のような締め過ぎ
により剪断破壊したり、あるいは経年変化による脆化や疲労等で自然破壊した場
合には、取付板部5の取付孔7がネジ9の皿頭9aを通過して抜け出る状態とな
り、吊手棒受け3が吊手棒2もろとも落下するという危険性があった。
【0007】
本考案は、上述のような課題に鑑み、ネジを締め過ぎた場合の絶縁ブッシュの
破壊を極力防止すると共に、この絶縁ブッシュが万が一破壊した場合でも取付板
部の取付孔がネジ頭を通過しネジが抜け出るのを防止して、使用上の安全性を確
保しうる吊手棒受けの取付装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するための本考案の吊手棒受け取付装置においては、取付孔
11は皿形ネジ12の皿頭12aの最大径よりも径小に形成されると共に、当該
取付孔11のブッシュ嵌め入れ側端部にテーパ状のフランジ部受け座面13が形
成され、絶縁ブッシュ14のフランジ部14aはラッパ状に形成されて、その内
側面が前記ネジ12の皿頭12aに対応するテーパ状の皿頭受け座面15を形成
すると共に、外側面が前記取付孔11のフランジ部受け座面13に対応するテー
パ状の係合支持面16を形成してなることを特徴とする。
【0009】
実施例について図1〜図3及び図5を参照して説明すると、図5には通勤電車
の客室内部の外観図を示しており、この図で明らかなように、吊手1を下げてい
る吊手棒2は複数の吊手棒受け3を介して車両構体に取付けられている。
【0010】
前記各吊手棒受け3の取付装置について詳細に説明すれば、各吊手棒受け3は
、導電材であるアルミニューム合金の鋳物からなるもので、取付板部5とこれの
下面から垂直に一体延出された支持アーム10とで構成され、支持アーム10の
下端部に吊手棒2が挿通支持される。取付板部5の周辺部に複数の取付孔11が
設けてあって、図3から明らかなように、各取付孔11はその内径Bが取付用皿
形ネジ12の皿頭12aの最大径Aよりも小さくなるように形成されており、そ
してこの取付孔11の下端部にテーパ状のフランジ部受け座面13が形成されて
いる。
【0011】
各取付孔11に嵌め入れられるフランジ付き絶縁ブッシュ14は、例えばナイ
ロン製のもので、下端部に設けてあるフランジ部14aは図示のようなラッパ状
に形成されていて、その内側面が前記ネジ12の皿頭12aに対応するテーパ状
の皿頭受け座面15を形成し且つ外側面が前記取付孔11のフランジ部受け座面
13に対応するテーパ伏の係合支持面16を形成している。図中17は取付板部
5とこれが取付けられる天井板4との間に介装される絶縁パッキンプレートで、
前記絶縁ブッシュ14と同様なナイロン製のもので、取付板部5の取付孔11と
対応する位置にはこの取付孔11より径大のネジ通し用の開口部18が、また所
要位置に接続端子取付用の開口部19がそれぞれ設けてある。
【0012】
しかして、各吊手棒受け3の取付けにあたっては、当該吊手棒受け3の取付板
部5を天井板4の所定位置に絶縁パッキンプレート17を介して当て付けると共
に、取付板部5の各取付孔11に絶縁ブッシュ14を嵌め入れ、更にこの絶縁ブ
ッシュ14に皿形ネジ12を挿入して、このネジ12の先端側を、天井板4に予
め設けられたネジ孔(図示せず)にねじ込み、締め付ける。尚、取付板部5の上
面には予め図1のように、絶縁パッキンプレート17の開口部19に納まる位置
に導線接続端子20をビス止めしておき、この端子20には前述したように特定
車両に設置された車外のメインアンテナから分岐増幅器(図示せず)を介して接
続された導線21を結線する。
【0013】
上述したような構成の吊手棒受け取付装置によれば、皿形ネジ12を締め付け
てゆくときに、このネジ12の締付作用に伴う取付板部5側からの軸方向下向き
の締付反力は、フランジ部受け座面13を通じて絶縁ブッシュ14のフランジ部
14aの係合支持面16に作用するわけであるが、この係合支持面16がテーパ
状を成していることから、フランジ部14aの付け根部分に作用する剪断力が同
じであれば、従来のように係合支持面16が水平面である場合(図4のフランジ
部8aが対応)に比し、荷重を負担する断面積が増大するので、発生する剪断応
力は減少することになる。したがってネジ12を締め過ぎても、フランジ部14
aがその付け根部分から容易に破断することがない。
【0014】
また、取付孔11の内径Bがネジ12の皿頭12aの最大径Aよりも小さく形
成してあるため、絶縁ブッシュ14が上記のような締め過ぎにより万が一破断し
たり、経年変化による脆化や疲労等で自然破壊した場合にも、取付孔11の下端
がネジ12の皿頭12aに引っ掛かって、吊手棒受け3の天井板4からの離反が
防止されることになる。更には、テーパ状を成した係合支持面16がフランジ部
受け座面13に嵌め入れられる方が、従来例(図4)のように水平面状を成した
フランジ部8aが座ぐり部7aに嵌め入れられる場合よりも形状的に馴染み易く
、作業性も良くなる。尚、吊手棒受け3の取付板部5において、従来のように座
ぐり部7aを形成するよりも、テーパ状の係合支持面16を形成する皿穴加工と
する方が加工性は良い。
【0015】
この実施例では、各吊手棒受け3を車両構体の天井板4に取付ける場合につい
て説明したが、一部の吊手棒受け3はその取付板部が車両構体の連結妻部(立て
壁部)に取付けられることがあり、したがって本考案はそのような立て壁部への
吊手棒受けの取付装置についても適用できるものである。
【0016】
本考案の吊手棒受け取付装置によると、ネジを締め付ける際、このネジの締付
に伴う取付板部側からの締付反力は、取付孔のフランジ部受け座面を通じて絶縁
ブッシュのフランジ部の係合支持面に作用するが、この係合支持面がテーパ状を
成していることから、フランジ部に作用する剪断力が同じであれば、従来のフラ
ンジ部の場合よりも荷重を負担する断面積が大きくなるので、発生する剪断応力
は小さくなる。したがってネジを締め過ぎても、フランジ部がその付け根部分か
ら容易に破断することがない。
【0017】
更に本考案の吊手棒受け取付装置によれば、取付孔の内径がネジの皿頭の最大
径よりも小さいため、絶縁ブッシュが上記のような締め過ぎによって万が一破断
したり、経年変化による脆化や疲労等で自然破壊した場合には、取付孔7の下端
がネジの皿頭に係止される。したがって吊手棒受けの天井板からの離反が防止さ
れ、吊手棒受けが吊手棒もろとも落下するという危険性は解消される。
【図1】本考案の一実施例による吊手棒受け取付装置の
側面断面図である。
側面断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の一部拡大図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】車両内における吊手棒受けの取付状態を示す全
体外観斜視図である。
体外観斜視図である。
1 吊手
2 吊手棒
3 吊手棒受け
4 車両構体の天井板(被取付部)
5 吊手棒受けの取付板部
10 吊手棒受けの支持アーム
11 取付孔
12 皿形ネジ
12a 皿頭
13 フランジ部受け座面
14 絶縁ブッシュ
14a フランジ部
15 テーパ状皿頭受け座面
16 テーパ状係合支持面
17 絶縁パッキンプレート
20 導線接続端子
21 導線
A 皿頭の最大径
B 取付孔の内径
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 車両における吊手棒受けの取付装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による吊手棒受け取付装置の
側面断面図である。
側面断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の一部拡大図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【図5】車両内における吊手棒受けの取付状態を示す全
体外観斜視図である。
体外観斜視図である。
【符号の説明】
1 吊手
2 吊手棒
3 吊手棒受け
4 車両構体の天井板(被取付部)
5 吊手棒受けの取付板部
10 吊手棒受けの支持アーム
11 取付孔
I2 皿形ネジ
12a 皿頭
13 フランジ部受け座面
14 絶縁ブッシュ
14a フランジ部
15 テーパ状皿頭受け座面
16 テーパ状係合支持面
17 絶縁パッキンプレート
20 導線接続端子
21 導線
A 皿頭の最大径
B 取付孔の内径
Claims (1)
- 【請求項1】 吊手棒を支持する吊手棒受けの取付板部
を絶縁パッキンプレートを介して車両構体の被取付部に
当て付け、前記取付板部の取付孔にフランジ部付き絶縁
ブッシュを嵌め入れ、この絶縁ブッシュより挿入した皿
形ねじを車両構体側にねじ込むことにより、吊手棒受け
を取付けるようにした車両における吊手棒受けの取付装
置において、前記取付孔は前記ネジの皿頭最大径よりも
径小に形成されると共に、当該取付孔のブッシュ嵌め入
れ側端部にテーパ状のフランジ部受け座面が形成され、
前記絶縁ブッシュのフランジ部はラッパ状に形成され
て、その内側面が前記ネジの皿頭に対応するテーパ状の
皿頭受け座面を形成すると共に、外側面が前記取付孔の
フランジ部受け座面に対応するテーパ状の係合支持面を
形成してなることを特徴とする車両における吊手棒受け
の取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5364991U JPH04136940U (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 車両における吊手棒受けの取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5364991U JPH04136940U (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 車両における吊手棒受けの取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136940U true JPH04136940U (ja) | 1992-12-21 |
Family
ID=31929340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5364991U Pending JPH04136940U (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 車両における吊手棒受けの取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04136940U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5874213A (ja) * | 1981-10-29 | 1983-05-04 | Mitsubishi Electric Corp | 「あ」取機の尾端停止位置制御装置 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP5364991U patent/JPH04136940U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5874213A (ja) * | 1981-10-29 | 1983-05-04 | Mitsubishi Electric Corp | 「あ」取機の尾端停止位置制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4821138A (en) | Monitoring device for overhead power transmission system | |
JPH04136940U (ja) | 車両における吊手棒受けの取付装置 | |
CN208291145U (zh) | 一种用于电动汽车高压配电箱的绝缘支撑件及连接装置 | |
JP2000032639A (ja) | 鳥害防止型ジャンパー装置 | |
JPH0648671Y2 (ja) | 照明器具 | |
JP2564406Y2 (ja) | 車載用スピーカの取付構造 | |
CN211201345U (zh) | 一种电线杆用横担及其安装结构 | |
CN220692720U (zh) | 一种电缆组件安装用防松动装置 | |
CN210926738U (zh) | 一种高可靠性的配电结构 | |
CN214689354U (zh) | 一种汽车隔热板的安装结构 | |
CN214775654U (zh) | 一种车载显示器集电安装板 | |
JPH0338902Y2 (ja) | ||
JP2004112291A (ja) | 自動車用のアース端子装置 | |
KR200156698Y1 (ko) | 가공지선 지지대 | |
JPS645955Y2 (ja) | ||
KR20220021302A (ko) | 스트레스를 분산시키는 기능이 있는 반호형 접합부를 갖는 동관단자 및 그를 이용한 레일본드 | |
JP2550427Y2 (ja) | 碍 子 | |
JPS6145687Y2 (ja) | ||
JPH0143304Y2 (ja) | ||
CN118418920A (zh) | 一种静电拖地带及其安装结构 | |
JPH0629869Y2 (ja) | 開閉器のバイパス用端子取付具 | |
JPH0242022Y2 (ja) | ||
JP3688244B2 (ja) | デッドセクションの入口及び出口の段差緩和装置 | |
JPH0736329U (ja) | 開閉器における引込線の接続構造 | |
JPH0681405B2 (ja) | ケ−ブル吊止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950411 |