JPH04136629A - 床暖房パネルおよびそのパネルを用いた床暖房方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリートスラブ等の床基礎面上に並べて
配設されて床暖房に供せられるヒーター組み込み式の床
暖房パネルおよびそのパネルを用いた床面の暖房方法に
関する。

〔従来の技術〕

マンション等のコンクリート住宅あるいは木造住宅等に
おいて、頭寒足熱という理想的な暖房環境を得るように
するため、床下に電気発熱体等の暖房器具を設置して所
謂床暖房を行うことが普及しつつある。このような床暖
房設備を施工するにあたっては、従来、■コンクリート
スラブ等の床基礎面上に根太をコンクリートネイルやア
ンカー等を用いて打設固定後、スラブ側への熱放散を防
止すべく根太間にグラスウール等の断熱材を敷設し、そ
の上にパネル状の発熱体、均熱板２表面板を含んでなる
床暖房パネルを配する方法、あるいは、■床基礎面上に
合板をコンクリートネイル等より打設固定し、その上に
床暖房パネルを配する方法などが採られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記■の方法では、断熱材を別途に敷設
するため手間がかかり、また、■の方法では、合板だけ
では充分な断熱効果を得ることが難しい。しかも、かか
るいずれの方法でも、床暖房パネル敷設工事を行いつつ
発熱体の通電加熱に供される電気配線の敷設工事をも行
わなければならないため、施工か面倒で長時間を要し、
施工効率を向上させる方策が望まれている。

かかる点に鑑み本発明は、断熱材を別途に敷設するため
の手間が省けるとともに充分な断熱効果が得られ、しか
も、電気配線の敷設工事を簡単にてきて施工効率を向上
させることができる床暖房パネル、およびそのパネルを
用いた床面の暖房方法を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成すべく本発明に係る床暖房パネルは、
所定数の単位基板が特定の配列状態をもって接合されて
なる表面板の下側に均熱板９面発熱体、及び断熱材が順
次積層されてなり、上記表面板において外周に位置する
少なくとも一つの単位基板が他のものから取り外し可能
とされるとともに、この取り外し可能とされた単位基板
の下側に上記面発熱体における通電加熱用の配線コード
を結線するための結線用凹部が設けられて構成される。

また、床暖房パネルを面方向に複数個組み合わせ広い面
積の床面を暖房しうるように、その外周部に嵌合部を形
成するようにしてもよい。

本発明はさらに、上記の床暖房パネルを複数個平面方向
に組合せることからなる床面の暖房方法をも提供する。

本発明に用いられる単位基板及び表面板としては、木質
フローリング材を使用することができ、また、断熱材と
してはウレタン発泡体等の発泡プラスチック材料が好適
である。

〔作用〕

上述の如くの構成を有する本発明に係る床暖房パネルは
、表面板、均熱板、面発熱体、及び断熱材か一体に形成
されているので、別途に断熱材を敷設する必要がなく、
そのままコンクリートスラブ等の床基礎面上に敷設する
ことができ、しかも、断熱材により充分な断熱効果が得
られる。

さらに、電気配線工事は、パネル敷設工事終了後に、取
り外し可能な単位基板を取り外して結線用凹部内で隣接
パネル同士の配線コードを結線するという簡単な作業だ
けで済み、施工効率が格段に向上し、有効な床面の暖房
方法を得ることかできる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明に係る床暖房パネルの一実施例を示す平
面図、第２図はその縦断面図であり、この例の床暖房パ
ネルｌＯは、最上面が、本出願人が「ダイレクト」とい
う名称で商品化している木質フローリング材からなる表
面板１２で形成されているが、このものに限られるもの
ではない。この表面板１２は、一方の短辺及び長辺に雄
実１１ａが形成され、他方の短辺及び長辺に雌実１１ｂ
が形成された長方形の単位基板（細長板）１１を所定数
（ここでは３枚ずつ５段）だけ、全体形状が平行四辺形
となるように所定距離ずつずらして階段状に配し、隣接
する単位基板１１の雄実１１ａ及び雌実１１ｂを嵌め合
わせて接合したものである。なお、後述のように、嵌め
合わせの手段もこれに限るものではなく任意に選択でき
る。

この表面板１２の下側に、アルミニウム薄板からなる均
熱板１４１面発熱体１６．及びウレタン発泡体からなる
断熱材２０．緩衝材からなるバッカー２２がこの順で順
次積層されている。かがる積層体は、例えば、金型内に
表面板１２．均熱板１４、面発熱体１６を所定の態様で
配し、外部から金型内に発泡ウレタン材料を注入してそ
れら相互を接合し、その後断熱材２０の下面側にバッカ
ー２２を貼着することにより製作することができる。

なお、面発熱体１６には、予め金属箔からなる電極１８
やキャブタイヤコードからなる配線コード１５が配設さ
れるとともに、後述の第５図に示されるように、電極１
８と配線コード１５とを接続するリード線２３やこのリ
ード線２３上に介装されたサーモスタット１９等の温度
調節器具も配設されている。

そして、上述の表面板１２を形成する単位基板１１のう
ち、外周に位置する単位基板１１Ａ（第１図参照）は、
他のものから取り外し可能にされている。すなわち、取
り外し可能な単位基板１１Ａは、その短辺方向における
縦断面が第３図に示されているように、短辺方向におけ
る雌実１１ｂを形成する凹部の下部（−点鎖線で示され
ている部分）が切除されているとともに、その長手方向
における縦断面が第４図に示されているように、長手方
向における雄実１１ａが形成されておらず、かつ、長手
方向における雌実１１ｂを形成する凹部の下部が切除さ
れている。なお、上述とは別に、単位基板１１Ａの長手
方向における雌実１１ｂを形成せずその端面を平坦にし
、かつ、この端面に接する他の単位基板１１の端面に雄
実１１ａを形成しないでその端面を平坦にしてもよい。

また、上記取り外し可能な単位基板１１Ａの一端部の下
側部位には、床暖房パネルｌＯ同士の配線コード１５を
結線するためのジヨイントボックスを形成する結線用凹
部２４が設けられている。

この結線用凹部２４は、断熱材２０に設けられており、
配線コード１５の一端が臨むようにされ、必要に応じて
結線用のコネクタ２１等が配される。

なお、結線用凹部２４は、断熱材２０の製造時に同時に
設けてもよいし、断熱材２０製造後に設けてもよい。

このように構成された床暖房パネル１０を用いて床暖房
設備を施工するにあたっては、表面板１２、均熱板１４
１面発熱体１６．断熱材２０．及びバッカー２２が一体
に積層されてパネル状に形成されているので、別途に断
熱材を敷設する必要がなく、そのまま直接コンクリート
スラブ等の床基礎面上に、例えば第５図に示される如く
に、必要数の床暖房パネル１０を順次並へて接着材等に
より固定することで敷設することができ、しかも、断熱
材２０により充分な断熱効果が得られる。

さらに、電気配線工事は、パネル敷設工事終了後に、取
り外し可能な単位基板１１Ａを取り外して結線用凹部２
４内で隣接パネル同士の配線コード１５を結線するとい
う簡単な作業だけで済み、施工効率が格段に向上する。

それに加えて、緩衝材からなるバッカー２２が付設され
ていることから、音響効果にも優れたものとなり、本願
の発明者よるＪＩＳＡ−１４１８（建築物の現場におけ
る床衝撃音レベルの測定方法）に準じた測定試験によれ
ば、試験結果がＬ−５５であり、遮音性能も優れている
ことが確認された。

なお、上述の例においては、表面板１２の両端が階段状
となるように単位基板１１を組み合わせているが、それ
に限られることなく、例えば、表面板１２の両端が凹凸
となるように単位基板１１を組み合わせてもよいこと勿
論である。また、取り外し可能な単位基板１１Ａは上述
の例のように一つだけにする必要はなく、複数箇所の単
位基板１１を取り外せるように構成してもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかな如く、本発明に係る床暖房パネ
ルによれば、表面板、均熱板１面発熱体。

及び断熱材が一体に積層されてパネル状に形成されてい
るので、別途に断熱材を敷設する必要がなく、そのまま
コンクリートスラブ等の床基礎面上に並べてて敷設する
ことができるので、施工が容易となり、しかも、断熱材
により充分な断熱効果が得られ熱がスラブ側に逃げるこ
とが効果的に防止できる。

さらに、電気配線工事は、パネル敷設工事終了後に、取
り外し可能な単位基板を取り外して結線用凹部内で隣接
パネル同士の配線コードを結線するという簡単な作業だ
けで済み、施工効率を格段に向上させにことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る床暖房パネルの一実施例を示す平
面図、第２図は第１図のＩｆ−Ｉｎ線に従う縦断面図、
第３図及び第４図はそれぞれ取り外し可能な単位基板の
説明に供される断面図、第５図及び第６図はそれぞれ第
１図に示される床暖房パネルの施工状態を、表面板を取
り除いた状態で示す平面図および断面図である。 １０・・・床暖房パネル、１１・・・単位基板、１１Ａ
・・・取り外し可能な単位基板、１２−・−表面板、１
４・・・−均熱板、１５・・・配線コード、１６・・・
面発熱体。 ２０・・−断熱材、２２・・・−バッカー、２４・・・
結線用凹部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、所定数の単位基板が特定の配列状態をもって接合さ
   れてなる表面板の下側に均熱板、面発熱体、及び断熱材
   が順次積層されてなり、上記表面板において外周に位置
   する少なくとも一つの単位基板が他のものから取り外し
   可能とされるとともに、この取り外し可能とされた単位
   基板の下側に上記面発熱体における通電加熱用の配線コ
   ードを結線するための結線用凹部が設けられていること
   を特徴とする床暖房パネル。 ２、該床暖房パネルを面方向に複数個組み合わせるため
   の嵌合部が、その外周部に形成されていることを特徴と
   する請求項１記載の床暖房パネル。 ３、請求項１または２記載の床暖房パネルを複数個平面
   方向に組合せることからなる床面の暖房方法。