JPH04135890A - 転写シート及びこれを利用した硬化体の製造方法 - Google Patents

転写シート及びこれを利用した硬化体の製造方法

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JPH04135890A
JPH04135890A JP2259110A JP25911090A JPH04135890A JP H04135890 A JPH04135890 A JP H04135890A JP 2259110 A JP2259110 A JP 2259110A JP 25911090 A JP25911090 A JP 25911090A JP H04135890 A JPH04135890 A JP H04135890A
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Kazumi Jinbo
神保 和己
Norihiko Arai
範彦 新井
Hideki Kishida
岸田 秀樹
Noboru Miyazaki
昇 宮崎
Hideo Ogawa
秀夫 小川
Masakazu Amahara
甘原 雅和
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プレキャストコンクリート、現場打ち込みコ
ンクリート、窯業系ボード(木片セメント板、珪酸カル
シウム板、炭酸マグネシウム板、無機又は有機繊維で補
強されたセメント板等)、ALC等の水硬性、若しくは
水熱合成硬化体を装飾するための転写シートと、この転
写シートを利用して装飾された水硬性、若しくは水熱合
成硬化体を製造する方法に関する。
(従来の技術) 水硬性、若しくは水熱合成硬化体の成形方法は、−射的
に、次の(a)(b)の方法に大別される。
(a)プレキャストコンクリート、現場打ち込みコンク
リート、ALC等の成形に用いられる方法で、ALC等
の成形に用いられる方法は、原料となる水性スラリーを
型枠中に流し込み、反応硬化した後、脱型する方法であ
る。なお、プレキャストコンクリート、ALCの成形で
は、反応硬化のためにオートクレーブ養生する。
(b)木片セメント板、珪酸カルシウム板、炭酸マグネ
シウム板、繊維補強セメント板等の窯業系ボードを製造
する方法は、原料の水性スラリーを押出成形または抄造
法により、一定の形に成形した後に、ロールプレスまた
は平プレス等の方法でプレスして脱水し、その後、オー
トクレーブで養生硬化させる方法である。
また、かかる水硬性、若しくは水熱合成硬化体は、以下
のような方法で装飾されている。
(i)型枠またはプレスロール、プレス版の表面に立体
的な凹凸模様を施し、その模様を得られる成形品の表面
に転写して、成形品表面を凹凸模様として装飾する。
(11)水性スラリーに着色剤を混合して、着色した成
形品とする。
(1目)得られた成形品の表面に塗装を施す。
(発明が解決しようとする課lり しかしながら、これらの方法では、成形品に精緻な絵柄
を施すことはできず、きわめて貧弱な装飾効果しか得る
ことができず、しかも、同一模様の成形品を大量生産す
ることができない。
また、原理的には、これらの方法を組み合ゎtで、美麗
な意匠を付与することも可能であるが、多大の手間かか
かると共に、やはり同一模様の成形品を大量生産するこ
とは事実上不可能である。
一方、基体シート上に精緻な絵柄を印刷して転写シート
とし、この絵柄を成形前の水性スラリーに重ねて硬化す
ると共に一体化し、基体シートを剥離除去する方法(転
写法)も原理的には知られているが、かかる水熱合成硬
化体の硬化の際に水蒸気等の気体が発生するため、転写
シートの絵柄が変形し、良好な転写でできなかった。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、水蒸気等
の気体による変形が生じることがなく、良好に転写でき
る転写シートと、この転写シートを使用して精緻かつ美
麗な装飾を施した水硬性、若しくは水熱合成硬化体の製
造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的達成のため、請求項(1)記載の発明は、基体
シート上に剥離容易に転写層を積層して成る転写シート
において、転写層表面が、完全硬化した硬化型樹脂層に
一部が埋め込まれ、一部か露出した粉粒体又は繊維状体
から成ることを特徴とする転写シートを提供する。
また、請求項(2)記載の発明は、上記転写シートを型
枠中に載置し、原料の水性スラリーを流し込んで、反応
硬化した後、基体シートを剥離除去することを特徴とす
る硬化体の製造方法を提供する。
さらに、請求項(3)の発明は、一定の形に成形した原
料の水性スラリーに上記転写シートを重ね、反応硬化し
た後、基体シートを剥離除去することを特徴とする硬化
体の製造方法を提供する。
本発明に係る転写シートは、基体シート1と転写層2と
から成る(第1図)。基体シート1は、転写完了までの
間、転写層2を支持するもので、転写層2は水硬性、若
しくは水熱合成硬化体に転写して、これを装飾するもの
である。
基体シート1は柔軟性を有するシートであれば任意のシ
ートが使用できる。例えば、ポリエチレンやポリプロピ
レン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアクリロニト
リル、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合
体等のプラスチックシート、紙、合成紙、不織布等の有
機又は無機あるいは合成又は天然の繊維質シートである
厚さは5〜1000μmで長い。
転写層2は、■基体シートから剥離容易であること、■
装飾用の層を有すること、■かかる装飾用の層を損傷す
ることなく、水硬性、若しくは水熱合成硬化体に充分に
接るすること、か必要である。これらの機能は、通常、
それぞれ別個の層が負担する。
すなわち、■基体シートから剥離容易である旨の機能は
、第1図に示すように、基体シート1に直接接触する剥
離層21が負担することが普通である。かかる剥離層2
1としては、ポリビニルブチラール等の樹脂が使用でき
る。厚みは0.1〜100μ磨で良い。
もっとも、後述する装飾用の層が基体シート1と剥離容
易である場合には、この剥離層21を設ける必要はなく
、基体シート上に直接装飾用の層を設けて構わない。
■装飾用の層を有する旨の機能は、通常、剥離層21の
上に形成された印刷インキによる模様層22が負担する
。もっとも、印刷インキの代わりに他の任意の材料が使
用できる。
印刷インキとしては、着色顔料と樹脂バインダーを混合
して成る通常の印刷インキが使用できる。
剥離層21に接着する必要から、例えば、ポリ酢酸ビニ
ル等の接着性樹脂を樹脂バインダーとする印刷インキが
好ましい。
印刷インキは、白板印刷、グラビア印刷等の周知の印刷
方法で印刷すれば良い。また、印刷模様も、目的とする
装飾効果に応じ、石目模様、幾何学模様等で良い。
■装飾用の層22を損傷することなく、水硬性、若しく
は水熱合成硬化体に充分に接着する旨の機能は、転写シ
ートの表面の層が負担する。この表面の層は二層から構
成されており、それぞれの層か別個の機能を有すると共
に補い合って上記■の機能を発揮する。すなわち、硬化
型の樹脂層23と粉粒体または繊維状体の層24である
硬化型の樹脂層23は、転写の際に発生する水蒸気等の
高温の気体から装飾用の層22を保護するものである。
このため、硬化型の樹脂層23は転写前に十分硬化して
いる必要がある。転写シートが長尺のシートがらなって
いる場合は、巻き取った際にブロッキングが生じること
を防ぐため、硬化型樹脂の塗布後速やかに十分硬化する
ことが望ましい。
かかる硬化型樹脂としてはエポキシ樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ
素樹脂、アクリル系樹脂等の熱硬化型樹脂、あるいは紫
外線や電子線等の放射線硬化型樹脂が厚み10〜500
0μmの範囲で使用できる。
また、粉粒体または繊維状体の層24は、硬化型樹脂層
23と水硬性、若しくは水熱合成硬化体とを強固に接着
するものである。硬化型樹脂層23に接着するため、粉
粒体または繊維状体の層24は一部がこの硬化型樹脂層
23に埋め込まれている必要がある。また、転写時に水
硬性、若しくは水熱合成硬化体に接着するため、一部が
転写シート表面に露出している必要がある。すなわち、
粉粒体または繊維状体の一単位(粉粒体にあっては−の
粉末又は粒子、繊維状体にあっては一本の繊維)の一部
が硬化型樹脂層23に埋め込まれ、一部が露出している
粉粒体または繊維状体の一部を硬化型樹脂層23に埋め
込み、一部を露出するためには、硬化型樹脂を塗布した
後、未硬化のうちにその表面に粉粒体又は繊維状体を散
布し、次いで硬化すれば良い。また、繊維状体が編織布
または不織布から成る場合には、硬化型樹脂が未硬化の
うちに二の表面に重ね、硬化すれば良い。
粉粒体または繊維状体は、反応硬化時の熱水に耐えるも
のでなければならない。この理由から、珪砂、珪石粉末
等の無機粉末または無機粒子が好ましい。もっとも、耐
熱性に優れた有機物質であっても良い。また、一部硬化
型樹脂に埋め込んで一部露出する必要から、100〜8
000μ■の粒径のものが好ましい。
繊維状体としては、ガラス繊維や石綿などの耐熱性に優
れた無機繊維または有機繊維が使用できる。繊維の径は
10〜100μlが好ましいが、これを越えても使用で
きる。また、繊維の長さは任意で良く、短繊維と長繊維
のいずれもが使用できる。
かかる転写シートは、水硬性、若しくは水熱合成硬化体
の種類に応し、二種類の方法で、装飾された水硬性、若
しくは水熱合成硬化体の製造に使用することができる。
すなわち、水硬性、若しくは水熱合成硬化体がプレキャ
ストコンクリート、現場打ち込みコンクリート、ALC
などの場合には、第2図に示す型枠3中にこの転写シー
トを載置し、原料となる水性スラリー4を流し込んで硬
化させれば良い(第3図)。水性スラリーは通常のもの
が使用でき、転写シートは粉粒体または繊維状体24が
水性スラリー4に対向するように載置する。
硬化も常法によって良く、必要に応じて振動型締め、オ
ートクレーブ養生などを行えば良い。硬化に伴い、水性
スラリーは粉粒体または繊維状体に絡まって強固に一体
化する。
また、水硬性、若しくは水熱合成硬化体が木片セメント
板、珪酸カルシウム板、炭酸マグネシウム板、繊維補強
セメント板等の窯業用ボードなどの場合、原料となる水
性スラリーを押出成形、あるいは抄造法で一定の形に成
形した後、粉粒体または繊維状体が水性スラリーに対向
するように転写シートを重ね、ロールプレス、平プレス
等の方法でプレスして脱水し、次いで反応硬化させれば
良い。水性スラリー、押出成形、プレスは常法によって
良く、反応硬化も通常の方法で良い。
いずれの場合も、反応硬化した後、気体シートのみを剥
離除去して、装飾された水硬性、若しくは水熱合成硬化
体を得ることができる。
なお、建築物の外装に用いる場合には、転写の後、更に
耐候性の塗料をコートして、その耐性を向上することも
てきる。
(実施例) 厚さ75μmのポリエステルシート上に、グラビア印刷
を用いて、以下の各層を順次積層した。
■ポリビニルブチラールから成る剥離層(乾燥厚み5μ
m)。
■着色顔料とポリ酢酸ビニルから成る印刷インキ層。
■熱硬化型エポキシ樹脂(乾燥厚み2000μs)。
熱硬化型エポキシ樹脂が未硬化のうちに、二の上に、平
均粒径1■の珪石粉末を散布し、次いでこのエポキシ樹
脂を加熱硬化した。
得られた転写シートは、完全硬化したエポキシ樹脂に珪
石粉末が強固に接着すると共に、この珪石粉末が表面に
露出したものであった。
この転写シートを、第2図に示す型枠の底板及び側板に
、珪石粉末が内側を向くように載置した。
次いでコンクリートの原料となる水性スラリーを投入し
、振動型締めし、オートクレーブで養生した。その翌日
脱型し、最後にポリエステルシールを剥離除去した。
得られたコンクリートは、所望の絵柄が強固に接着した
もので、絵柄とコンクリートの剥離や膨れもなく、きわ
めて美しいものであった。
(効果) 以上のように本発明によれば、硬化時に水蒸気等の高温
の気体が発生するにも係わらず、水硬性、若しくは水熱
合成硬化体に強固に絵柄を接着することのできる転写シ
ートと、美麗な水硬性、若しくは水熱合成硬化体の製造
方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は転写シートの断面図、第2図は型枠の斜視図、
第3図は水硬性、若しくは水熱合成硬化体製造時を示す
断面図である。 1・・・基体シート、2・・・転写層、21・・・剥離
層、22・・・印刷インキ層(装飾層)、23・・・硬
化型樹脂層、24・・・粉粒体又は繊維状体、3・・・
型枠、4・・・水性スラリー 第1図 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体をシート上に剥離容易に転写層を積層して成
    る転写シートにおいて、転写層表面が、硬化した硬化型
    樹脂層に一部が埋め込まれ、一部が露出した粉粒体又は
    繊維状体から成ることを特徴とする転写シート。
  2. (2)請求項(1)記載の転写シートを型枠中に載置し
    、原料の水性スラリーを流し込んで、反応硬化した後、
    基体シートを剥離除去することを特徴とする硬化体の製
    造方法。
  3. (3)一定の形に成形した原料の水性スラリーに請求項
    (1)記載の転写シートを重ね、反応硬化した後、基体
    シートを剥離除去することを特徴とする硬化体の製造方
    法。
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