JP3021814B2 - 外装用転写シート - Google Patents

外装用転写シート

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JP3021814B2 JP3209336A JP20933691A JP3021814B2 JP 3021814 B2 JP3021814 B2 JP 3021814B2 JP 3209336 A JP3209336 A JP 3209336A JP 20933691 A JP20933691 A JP 20933691A JP 3021814 B2 JP3021814 B2 JP 3021814B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写シートを型枠中に
設置し、コンクリート、セメント等の水性スラリーを流
し込んで、反応硬化した後、基体シートを剥離除去する
ことによる、外装用の転写体の製造に使用するための外
装用転写シートに関するものであり、更に詳しくは、耐
候性、耐傷性に優れた外装用の転写体を、簡略化された
転写の作業工程により容易に得ることができる外装用転
写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の転写シートの構造は、基体シート
上に、剥離層、印刷インキ層、接着層の3層構造よりな
り、例えばコンクリート、石膏などの水熱合成硬化体に
転写絵付けを行なう場合は、以下の(a),(b)のよ
うな方法で用いられる。
【0003】(a)転写シートを型枠中に載置し、コン
クリート,セメント等の水性スラリーを流し込んで、反
応硬化した後、基体シートを剥離除去し装飾する、基材
未硬化時における装飾方法である。 (b)反応硬化が終了した後のALC等の基材に、転写
シートを熱を加えながら圧着し、基材シートを剥離除去
して装飾する、基材硬化時における装飾方法である。
【0004】建築物の外装に用いる場合には、(a),
(b)の方法で得られた成形品の表面に、さらに耐候性
の塗料をコートする。
【0005】しかしながら、前記の転写シートでは、外
装という非常に耐久性の要求される部位に使用する場合
は、特に表面トップコート層から劣化して、次第に絵柄
についても模様が消失したり、色あせたりする。また、
基材と絵柄層は接着材のみにより接着されているため基
材に転写した後に、厳しい屋外の環境に置かれた場合に
は絵柄層の剥落をおこしたりする。さらに、施工工程と
して基材に転写した後に、表面にトップコートを行なう
必要があることから、2つの工程が必要となり煩雑であ
るという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題に鑑みてなされたものであり、長期間にわた
って使用し表面の絵柄層が劣化しても、その意匠を保
ち、また絵柄層の剥落を防ぐものである。さらに単に1
つの工程により、絵柄の転写とトップコートの付与とを
同時に行なうことを可能にする外装用転写シートを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、基体シート上に剥離容易に転写層を積層し
てなる転写シートにおいて、転写層表面が、完全硬化し
た透明硬化樹脂層に一部が埋め込まれ、一部が露出した
着色粉粒体から成ることを特徴とする外装用転写シート
を提供する。さらに好ましくは、転写層が、剥離層とイ
ンキ層との間に、耐候性の優れたトップコート層を有す
るものであることを特徴とする外装用転写シートを提供
するものである。以下に、添付図面を参照して本発明を
説明する。
【0008】図1は本発明の外装用転写シートの一実施
例を示す断面図である。この転写シートは、基本シート
1と転写層2から成る。基体シート1は、転写完了まで
の間、転写層2を支持するもので、転写層2は基材に転
写されて、これを装飾するものである。
【0009】基体シート1は柔軟性を有するシートであ
れば任意のシートが使用できる。例えば、ポリエチレン
やポリプロプレンまたはポリスチレンなどのポリオレフ
ィン、そしてポリカーボネイト、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のプラス
チックシート、有機質及び無機質、または、合成および
天然の繊維質シート等が可能である。
【0010】転写層2は、剥離層21、トップコート層
22、印刷インキ層23、透明樹脂層24、および着色
粉粒体層25からなる。
【0011】剥離層21としては、基体シート1とトッ
プコート層22との材質に応じて適当なものが選択され
る。但し、トップコート層22が基体シート1に対して
剥離容易である場合には、この剥離層21を設ける必要
はなく、基体シート1上に直接トップコート層22を設
けても構わない。
【0012】トップコート層22は、耐候性の良いフッ
素やアクリルシリコン等からなるものが好ましい。この
層の厚さは一般に5〜200μmであり、好ましくは1
0〜100μmの厚さが良く、これはナイフコーター法
により設けられる。
【0013】印刷インキ層23は、通常はグラビア印
刷,スクリーン印刷等の方法で印刷される。インキのバ
インダーは、加熱時に伸びが大きいこと、最終製品の耐
久性等を考慮して適宜決定される。
【0014】透明樹脂層24は前記の印刷インキとの密
着性を考慮し、印刷インキに用いられるバインダーと同
様のものが好ましい。この層の厚さは5〜200μmが
一般的であり、好ましくは10〜100μmが良い。
【0015】着色粉粒体は、印刷インキ層23と相乗し
た効果により、絵柄に深みを持たせ、かつその色は印刷
インキ層23が欠落した場合に外観上不自然さの無い色
であることが好ましい。またこの粉粒体の着色には、基
材の反応硬化時における熱を考慮すると、硅砂に着色す
ることが好ましい。
【0016】そして前記転写シートを基材に接着するた
めには、着色粉粒体は各一単位が部分的に透明樹脂層2
4に埋め込まれ、残りの部分は透明樹脂層24の面に露
出している必要がある。これを得るためには、前記転写
シートの製作時に透明樹脂層24を塗布し、これが未硬
化のうちに表面に着色粉粒体を散布し、しかる後に透明
樹脂層24を硬化すればよい。尚、この着色粉粒体の粒
径は、前記のように粉粒体の各一単位を部分的に透明樹
脂層24に埋め込み、その残部を露出させる必要から、
100〜1,000μm程度が好ましい。
【0017】
【作用】本発明の外装用転写シートは、着色粉粒体が、
印刷インキ層23と相乗した効果により、絵柄に深みを
持たせ、かつその色は印刷インキ層23が欠落した場合
に外観上の不自然さをなくすことが出来る。そして、前
記着色粉粒体が、透明樹脂層24と基材との間に埋め込
まれることにより、基材に強固に接着することが出来
る。
【0018】転写層2が、剥離層21と印刷インキ層2
3との間に、耐候性の優れたトップコート層22を有す
ることにより、転写の際に基体シート剥離後のトップコ
ートの塗装を、改めて行なう必要がない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を示して、本発明をさ
らに具体的に説明する。厚さ0.2mmの半硬質塩化ビ
ニルシート上に、グラビア印刷を用いて以下の各層を順
次積層した。 (1)ポリビニルブチラールから成る剥離層21 (2)フッ素樹脂からなるトップコート層22(100μ
m) 尚、このトップコート層22はナイフコーターによって塗
布した。 (3)着色顔料(アルアミドイエロー、フタロシアニン
ブルー、ジアンスラキノニドルレッド)とポリ塩化酢酸
ビニルからなる印刷インキ層23(レンガ柄) (4)ポリ塩化酢酸ビニル(上記インキのメジウム)か
らなる透明樹脂層24(100μm) (5)白色に着色した硅砂(粒径200μm)からなる
着色粉粒体層25 尚、前記(4)の透明樹脂24が未硬化のうちに、その表
面に白色に着色した硅砂(粒径200μm)を散布し、
しかる後に透明樹脂24を硬化した。
【0020】このようにして得られた転写シートを、型
枠の底板及び側板に、接着層に該当する(5)の着色粉
粒体層25の面が内側を向くように載置した。次いで、セ
メントの原料となる水性スラリーを投入し、振動型締め
し、硬化させた。硬化が終了した後に脱型し、半硬質塩
化ビニルシートを剥離除去した。得られた製品は、転写
シートの絵柄が付された非常に意匠性の高いものであっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によると、転写の
際、基体シート剥離後に改めてトップコートの塗装を行
なう必要がなく、単に一つの工程で、美麗で耐久性もあ
る外装用の転写体を得ることが可能となる。また、透明
樹脂層24と着色粉粒体層25を有することにより、よ
り絵柄に深みを増した転写体を得ることができ、さら
に、何らかの理由で表面に欠落、擦傷等が生じた場合で
も、基材が露出することなく、美麗な意匠を永く保持す
ることが可能となる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による外装用転写シートの一実施例を示
す断面図である。
【図2】従来の技術による外装用転写シートを示す断面
図である。
【符号の説明】
1…基体シート 2…転写層 21…剥離層 22…トップコート層 23…印刷インキ層 24…透明樹脂層 25…着色粉粒体層 31…絵柄層 32…接着層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体シート上に剥離容易に転写層を積層し
    てなる転写シートにおいて、転写層表面が、完全硬化し
    た透明硬化樹脂層に一部が埋め込まれ、一部が露出した
    着色粉粒体から成ることを特徴とする外装用転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】転写層が、剥離層とインキ層との間に耐候
    性の優れたトップコート層を有するものであることを特
    徴とする請求項1記載の外装用転写シート。
JP3209336A 1991-08-21 1991-08-21 外装用転写シート Expired - Fee Related JP3021814B2 (ja)

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