JPH04135790A - 昇華型熱転写印刷用受容紙 - Google Patents

昇華型熱転写印刷用受容紙

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JPH04135790A
JPH04135790A JP2255432A JP25543290A JPH04135790A JP H04135790 A JPH04135790 A JP H04135790A JP 2255432 A JP2255432 A JP 2255432A JP 25543290 A JP25543290 A JP 25543290A JP H04135790 A JPH04135790 A JP H04135790A
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JP
Japan
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epoxy compound
bisphenol skeleton
polyester resin
thermal transfer
transfer printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP2255432A
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English (en)
Inventor
Makoto Amamiya
誠 雨宮
Kengo Enomoto
榎本 謙吾
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、昇華型熱転写印刷に使用される受容紙に関す
るものである。
[従来の技術] 近年、信号処理技術の発達に伴って、画像信号の質が目
ざましく向上してきている。特に、信号周波数帯域の高
帯域化が進んでおり、ビデオ信号形式や放送方式等の改
良が盛んに行われている。
また、一般家庭においても、ハイビジョン放送を受信し
たり、光ディスクを使用したりして、高品位の画像デー
タを容易に入手・利用できるようになりつつある。また
、スチル映像の電子記憶化も進んでおり、光学的な銀塩
写真記録方式から電子記憶の電子スチル写真への移行も
活発化している。電子記憶の特徴としては、画像情報を
電気信号に変換し、記憶するものであるから、高密度に
画像情報が保存でき、データの転送や加工も容易に行え
ること等が挙げられる。また、信号のデジタル化が進ん
でおり、信号劣化が極めて小さい記憶再生システムの構
築が行われつつある。
このような、画像情報の高品位化に対応して、高品位の
印刷方式が要求されるようになってきており、昇華型熱
転写印刷、溶融型熱転写印刷等の熱転写印刷方式、電子
写真方式、インクジェット印刷方式、銀塩写真方式など
様々なノンインパクト型の印刷方式の開発が盛んに行わ
れている。
これらの印刷方式のうち、昇華型熱転写印刷は、濃度階
調による高品位な画質を提供することができ、また印刷
機構が比較的単純であり、さほどメインテナンスを必要
としないこと等から、家庭用のビデオプリンタを中心と
して普及が図られつつある。昇華型熱転写印刷は、転写
フィルムの色材層と受容紙表面の染料受容層を互に密着
させて、熱ヘツドにより、色材層中の昇華性染料を、染
料受容M(以下、受容層という)に転写させて行うもの
である。色材層は、イエロー、マゼンタ、シアン、(場
合によってブラック)の3色(または4色)の染料の中
の1色をそれぞれ含んでおり、1色ずつ同じ受容層の面
に順次重ねて印刷することによって、カラー画像を再現
をしている。
従来の受容紙表面の受容層には、例えばポリエステル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂等が用いられていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の昇華型熱転写印刷の問題点として
、印刷速度が遅い点が指摘されている。
このため、速やかに昇華性染料が受容層に転写されるよ
うに、染料の転写性の良い、つまり染着性の良い受容層
の開発が強く望まれている。
また、昇華型熱転写印刷により得られる印刷物の問題点
として、印刷により得られた画像の保存性が低いことが
挙げられる。すなわち、保存中に、印刷物の受容層側が
他のものに接触すると画像を形成している染料が、他の
印刷方式により得られた印刷物に比較して、接触したも
のへ移行しやす(、例えば印刷物を可塑剤を含む塩化ビ
ニルシートに挟むと室温下でしばら(放置するだけで、
染料がシートに移行してしまうように、昇華型熱転写印
刷により得られる画像は耐可塑剤性が低いという欠点を
有している。
また、その画像は摩擦に弱(、例えば、印刷物の画像面
を消しゴムで数回程度擦ると簡単に染料が取れたり、画
像面が印刷面同士あるいは受容紙の裏面や他の物体によ
り擦られると画像が傷つきやすいという欠点を有してい
る。
更に、他の保存性の問題点として、例えば光による退色
性(耐光性)、熱による退色性(暗退色性)についても
充分なものは得られていない。
最近、この様な問題点を解決するために、種々の提案が
なされている。例えば、フェニル基を含有するポリオー
ルをポリオール成分として用いて合成された変性ポリエ
ステル樹脂を受容層に用いた熱転写シート(特開昭63
−7971号公報)、またビスフェノール骨格を有し、
ガラス転移点(Tg)が55℃以上の樹脂を受容層に用
いた昇華転写式ハードコピー用被転写体(特開昭62−
152897号公報)等が提案されているが、いずれも
まだ染着性および保存性において充分な結果が得られて
いないのが現状である。
本発明は、この様な従来技術の問題点を改善するために
なされたものであり、良好な染着性と保存性を有し、特
に耐可塑剤性に優れた昇華型熱転写印刷用受容紙を提供
することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、ビスフェノール骨格を有するポリエステ
ル樹脂を単独で受容層として使用した場合、染着性はあ
る程度良好であるが、格段に高いものではないことから
、更に染着性と保存性を向上させるために、ポリエステ
ル樹脂をベースとして様々な方法で改良の検討を行った
結果、ビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂の添加
が、格段の染着性と保存性の向上に寄与することを見出
し本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、基体上に、ビスフェノール骨格を
有するポリエステル樹脂とビスフェノール骨格を有する
エポキシ化合物を含有する受、客層を有することを特徴
とする昇華型熱転写印刷用受容紙である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において用いられるポリエステル樹脂は、ビスフ
ェノール骨格を有するものであれば特に制限されること
なく広範囲のものを用いることができる。前記ポリエス
テル樹脂中のビスフェノール骨格は該ポリエステル樹脂
を構成する(ポリ)グリコール単位、二塩基酸単位ある
いはこれらの両方の単位のいずれに存在していてもよい
ポリエステル樹脂にビスフェノール骨格を導入する方法
は、(ポリ)グリコール類と二塩基酸類を重縮合反応さ
せてポリエステル樹脂を得るに際し、ビスフェノール骨
格を有する或いは有していない(ポリ)グリコール類お
よび同様にビスフェノール骨格を有する或いは有してい
ない二塩基酸類を適宜組み合わせて用いることにより行
なうことができる。
また、ビスフェノール骨格を有する(ポリ)グリコール
類の中でも、下記一般式(I)で示されるものが好適に
使用される。
入2 (式中、Xl、 X2はそれぞれ水素原子、アルキル基
またはアリール基を示す。) 上記一般式(I)において、X、、 X2は水素原子、
アルキル基またはアリール基を示すが、アルキル基とし
てはメチル基、エチル基等が好ましく、またアリール基
としてはフェニル基が好ましい。
ビスフェノール骨格を有していない(ポリ)グリコール
類および同様にビスフェノール骨格を有していない二塩
基酸類には特に制限はなく広範囲のものを用いることが
できるが、例えばグリコール類としては(ポリ)−エチ
レングリコール、(ポリ)プロピレングリコールなど、
また二塩基酸類としてはテレフタル酸、イソフタル酸な
どがそれぞれ挙げられる。
上記のビスフェノール骨格を有するポリエステル樹脂は
、数平均分子量が5,000−1,000,000、好
ましくは10,000〜100,000の範囲のものが
望ましい。
本発明の受容紙の受容層がビスフェノール骨格を有する
ポリエステル樹脂を含有する割合は、受容層が含有する
ビスフェノール骨格を有するエポキシ化合物及び該ポリ
エステル樹脂の合計重量に対して、通常50〜99重量
%、好ましくは70〜95重量%の範囲が望ましく、5
0重量%未満では成膜性が著しく劣り、99重量%を越
えるとエポキシ化合物の含有量が低下するために染着性
の向上効果が低(なる。
次に、本発明で用いられるエポキシ化合物は、ビスフェ
ノール骨格を有するエポキシ化合物である。このビスフ
ェノール骨格を有するエポキシ化合物は数平均分子量が
1000以下、好ましくは200〜600の範囲のもの
が望ましく、数平均分子量が1000を越えると染着性
の向上効果が低くなるで好ましくない。なお、数平均分
子量はゲルパーミェーションクロマトグラフィー(ポリ
スチレン換算)により測定した値で示す。
上記のビスフェノール骨格を有するエポキシ化合物は5
0℃で液状であるものが好ましい。また、エポキシ化合
物の粘度は25℃で10万ボイス以下、好ましくは10
〜1万ボイズの範囲のものが望ましく、10万ボイズを
越えると染着性の向上効果が低くなるで好ましくない。
次に、本発明において用いられるビスフェノール骨格を
有するエポキシ化合物の例を以下に示す。
本発明の受容紙の受容層がビスフェノール骨格を有する
エポキシ化合物を含有する割合は、受容層が含有するビ
スフェノール骨格を有するポリエステル樹脂及び該エポ
キシ化合物の合計重量に対して、通常1〜50重量%、
好ましくは5〜30重量%、さらに好ましくは5〜25
重量%の範囲が望ましく、1重量%未満では染着性の向
上効果が低下じ、50重量%を越えると成膜性が低下し
て(るので好ましくない。
本発明の受容紙の受容層中に含有されるビスフェノール
骨格を有するポリエステル樹脂及びビスフェノール骨格
を有するエポキシ化合物の合計の含有割合は、少な(と
も50重量%が好ましい。
また、上記のビスフェノール骨格を有するポリエステル
樹脂とビスフェノール骨格を有するエポキシ化合物とを
含有する受容層の厚さは通常1〜50pm、好ましくは
5〜20pmの範囲が望ましい。
一般に低分子のエポキシ化合物は、染料転写時において
溶融粘度が極度に低下し、該化合物を含む受容層と色材
層との融着や印刷物の滲み等のトラブルが発生しやすく
なるとされていたが、本発明におけるビスフェノール骨
格を有するポリエステル樹脂とビスフェノール骨格を有
するエポキシ化合物とを組合せて受容層に使用すると、
添加するエポキシ化合物の種類および添加量により、そ
のトラブルの発生を抑制でき、また染着性および耐可塑
剤性、耐光性、暗退色性等の保存性の顕著な向上効果が
認められる。これらの向上効果は、ビスフェノール骨格
を有するエポキシ化合物を配合することにより、顕著に
認められるものである。また、そのエポキシ化合物が高
分子量なものほど、前記のトラブルは減少するが、逆に
染着性が低下する傾向が認められる。
次に、本発明において用いられるビスフェノール骨格を
有するポリエステル樹脂c以下、ポリエステル樹脂と記
す)およびビスフェノール骨格を有するエポキシ化合物
(以下、エポキシ化合物と記す)をブレンドする方法に
ついて説明する。両者は、適当な溶媒と共にブレンドす
ることにより液状混合物を得ることが可能である。具体
的な溶媒の例として、メチルエチルケトン(MEK、)
、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)トル
エン、テトラヒドロフラン(THF)又はこれらの混合
溶媒等を挙げることができる。
これらの溶媒の中でも、ケトンM (MEK、アセトン
 MI BKなど)、THF類(THFなど)及びこれ
らの混合物、又はこれらを30重量%以上、好ましくは
50重量%以上含有する有機溶媒混合物が、均一なコー
ト剤溶液を得るために好適である。この均一なコート剤
溶液又はその溶液に各種の物質を配合した液を基体上に
コーティング及び加熱乾燥して得られる受容層は、その
表面が粘ったり、べたついたりしないので、昇華型熱転
写に際し、受容紙の転写フィルムとの融着、プリンター
のロール類への巻付き、ロール表面の汚染やプリンター
内での引掛り等のトラブルを発生することがないために
、好ましいものである。
前記の液状混合物を得る際に、所望により各種の物質を
添加したり、用いる溶媒の量や種類を選択するなどして
、コーティングに用いる液の調製も同時に行うことがで
きる。
本発明において、ポリエステル樹脂とエポキシ化合物は
、それらの分子間で架橋反応を行わせることも可能であ
る。前記ポリエステル樹脂とエポキシ化合物は、分子中
にそれぞれ水酸基とエポキシ基を有するので、適当な反
応条件を与えることによって、架橋反応させた硬化物を
生成させることができる。架橋硬化後は、形状付与性が
なくなるので、架橋反応は、基体上へのコーティングと
並行して、コーテイング後に又はその両方において、加
熱するなどして行わせるのが良い。硬化反応を促進する
ためには触媒の添加が有効である。
触媒は、酸触媒系と塩基触媒系の何れも使用できる。酸
触媒系の具体例としては、三フッ化ホウ素エーテル錯体
、2価銅イオン等のルイス酸、1−ナフタリンスルホン
酸、2−ナフタリンスルホン酸、p−)−ルエンスルホ
ン酸等のスルホン酸を挙げることができる。また、塩基
触媒としては、トリフェニルホスフィン、トリアルキル
アミン等を挙げることができる。
ポリエステル樹脂とエポキシ化合物を含有する組成物、
その組成物の溶媒液あるいはこれらの各々に各種物質を
添加したものをコーティング組成物とし、このコーティ
ング組成物にこれら触媒の適量を添加し、溶液塗布から
加熱乾燥までのコーティング行程で、硬化反応をさせる
ことができる。何れにしても本発明においては、上述の
硬化触媒の添加の有無、あるいはポリエステル樹脂とエ
ポキシ化合物間の反応の有無によって何等の限定を受け
るものではない。
本発明の受容紙の受容層には、所望により、ポリエステ
ル樹脂およびエポキシ化合物以外の種々の物質を添加す
ることができる。
具体的には、受容層の白色度を向上させ記録画像の品位
を高めるとともに、受容層が熱転写時に熱転写シートと
融着することを防止し、さらに転写後の画像の再転写を
防ぐために白色無機粒子を添加することができる。白色
無機粒子としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、りん
酸カルシウム、クレー、けいそう土、酸化亜鉛、シリカ
などが例示される。これらの白色無機粒子は1種又は2
種以上を組合せて使用することができる。
さらに、受容層には、受容層のブロッキング防止及び印
刷時における色材層を有する転写フィルムと受容層を有
する受容紙との融着を防止する目的で離型剤を添加する
ことが可能である。離型剤としては、ジメチルポリシロ
キサン等のオルガノポリシロキサン系化合物、シリコン
系化合物、フッ素系化合物、アミド系及びポリエチレン
系ワックス、界面活性剤などが例示される。これらの離
型剤は1種又は2種以上を組合せて使用することができ
る。好ましくは熱硬化タイプのものが推奨されるが、そ
れ等に限定されるものではない。使用法としては、コー
ティング組成物に離型剤を添加してコーティングするか
、コーテイング後にトルエン等の適当な溶媒で希釈調製
した離型剤の液をコーティングした層の表面に塗布する
ことができ、またこれらの両方を行なってもよい。
受容層の保存安定性及び耐光性を向上させるために、安
定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤など
の安定剤を含有させることができる。これらのものを例
示すると、安定化剤としては、有機スズ系安定剤、鉛系
安定剤、金属石鹸系安定剤などが挙げられる。酸化防止
剤としては、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防
止剤。
ノン系酸化防止剤などが挙げられる。紫外線吸収剤とし
ては、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シア
ノアクリレート系紫外線吸収剤などが挙げられる。紫外
線安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤などが
挙げられる。これらの安定剤は1種又は2種以上を組合
せて使用することが可能である。
また、受容層に帯電防止性を付与するために、帯電防止
剤を含有させることができる。
さらに、受容層には、所望により可塑剤、充填剤、滑剤
、発泡剤などを適量含有させることができる。
次に、受容層を形成するために、ポリエステル樹脂とエ
ポキシ化合物を含有するコーティング組成物を基体上に
コーティングする方法について述べる。コーティング方
法としては、基体上に前記のコーティング組成物を液状
で各種コーターにより行う方法が一般的である。しかし
、他のコーティング方法、例えば前記のコーティング組
成物を無溶剤で熱溶融させて基体上にコーティングを行
う、いわゆるホットメルトの手法で行ってもよい。
本発明で使用する基体としては、例えばバルブを主成分
とする紙、そのコート紙、ポリプロピレン系合成紙、ポ
リスチレン系合成紙、各種プラスチックシート類が使用
でき、特にこれ等に限定されない。
基体とコーティング層との接着性が低くて問題になる場
合には、基体の表面をコロナ放電処理、ブライマー処理
あるいはこれらの両方を必要に応じて施すことができる
コーティング組成物を基体上にコーティングするのに用
いる各種コーターとしては、バーコーター ダイレクト
グラビアコーター、オフセットグラビアコーター、トッ
プフィードリバースコーター、ボトムフィードリバース
コーター、イクストルージョンコーター等が使用できる
が、特にこれ等に限定されない。基体上へのコーティン
グと並行して、コーテイング後に又はその両方において
、脱溶媒あるいは架橋反応のための加熱乾燥処理を必要
に応じて行なうことができる。加熱乾燥処理の方法とし
ては、例えばヤンキーシリンダー法、エアーフローティ
ング法、遠赤外線加熱法、マイクロ波加熱等の方法が使
用できる。加熱乾燥条件は、脱溶媒が目的の場合は使用
する溶媒の種類や含有量を、また架橋硬化をも行う場合
は、これらに加えて使用する触媒の種類等をも考慮して
決定される。また、これらのいずれの場合においても使
用する基体の耐熱性等も考慮される。本発明では、これ
ら加熱乾燥の方法、条件等によって限定されるものでは
ない。
前述した方法により、基体上にコーティング組成物を用
いて形成した受容層を有する昇華型熱転写印刷用受容紙
を作製することが可能である。
[実施例] 次に、以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明
する。
実施例1 コーティング組 物の=。整 第1表に示すポリエステル樹脂A、第2表に示すエポキ
シ化合物A、触媒の1−ナフタリンスルホン酸、離型剤
のジメチルポリオルガノシロキサンおよび溶剤を第3表
に示す割合で配合溶解して、均一なコーティング組成物
を調製した。
届l の “およびその評 前記コーティング組成物を、基体であるポリプロピレン
合成紙上にバーコーティングし、120 ”Cで15分
間加熱乾燥させて、厚さ7μmの受容層を有する受容紙
を作製した。得られた受容紙の受容層表面は、指触によ
り粘り、べたつきはなかった。その受容紙を100 m
mX 150 mmの大きさに裁断した後、その受容層
上にシアンのテストパターン(14階調ストライブ)を
ビデオプリンタ(日立社製、VY−50)により昇華型
熱転写印刷した。
得られた印刷物の印刷直後の反射光学密度、および耐可
塑剤性、耐光性、暗退色性の3種類の保存性テスト後の
反射光学密度をそれぞれ測定した。尚、反射光学密度は
いずれもマクベスRD914(マクベス社製)で測定し
た。
印刷直後の反射光学密度である染着性の評価および前記
3種類の保存性の評価の結果のいずれも第3表に併記す
る。
東1ユ 印刷物の印刷直後における印刷面の反射光学密度を測定
し、その値を染着性とした。
11ユ97± 耐可塑剤性テスト、耐光性テスト及び暗退色性テストの
方法について以下に説明する。尚、3種のテストのいず
れにおいても、テスト前の印刷物の反射光学密度をa、
テスト後の印刷物の反射光学密度をbとするとき、その
評価は下式による反射光学密度の各テストによる低下率
をもって示した。
また、この低下率は数値の小さい方が保存性が優れてい
ることを示す。
肚皿里亙ユユヌ上 DOP (ジオクチルフタレート) 15wt%含有ヴ
アセリンを印刷物の印刷面に塗布し、40°Cで24時
間放置処理後、ヴアセリンを拭き取り印刷面の反射光学
密度すを測定した。
肚iユ孟lユ 蛍光灯(FL−40Sw)から約10c+nの距離で、
印刷面に対して、40℃で168時間光照射処理を行い
、照射後の印刷面の反射光学密度すを測定した。
i且亘ユ孟ス± 光照射なせずに、60℃で168時間放置処理を行い、
処理後の印刷面の反射光学密度すを測定した。
比較例1〜4 コーティング組成物の配合を第3表のように変えた以外
は実施例1と同様にして、コーティング組成物、受容紙
及び印刷物の作製を行い、次いで得られた印刷物の評価
を行なった。評価の結果を第3表に併記する。
第  2 表(その1) (注) (1)数平均分子量はゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィーにより測定した値を示す。
(2)*1の数平均分子量は、エポキシ当量×2で算出
した値を示す。
(3)エポキシ化合物Aのエポキシ当量は184〜19
4、純分は塩素0.1重量%である。
(4)エポキシ化合物Cのエポキシ当量は140.純分
は塩素5.4重量%である。
(5)エポキシ化合物Bの固形分は99%である。
諷 H [発明の効果〕 以上説明した様に、本発明によれば、受容層の染料染着
性及び画像の保存性に優れ、特に耐可塑剤性に優れた昇
華型熱転写印刷用受容紙を作製することが可能な良好な
効果が得られる。
出願人  電気化学工業株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体上に、ビスフェノール骨格を有するポリエス
    テル樹脂とビスフェノール骨格を有するエポキシ化合物
    を含有する受容層を有することを特徴とする昇華型熱転
    写印刷用受容紙。
  2. (2)エポキシ化合物の数平均分子量が1000以下で
    あり、かつ50℃で液状である請求項1記載の昇華型熱
    転写印刷用受容紙。
JP2255432A 1990-09-27 1990-09-27 昇華型熱転写印刷用受容紙 Pending JPH04135790A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007175916A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートおよび熱転写受像シートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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