JPH04135430A - ゴマの植物体再生方法 - Google Patents

ゴマの植物体再生方法

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JPH04135430A
JPH04135430A JP25702190A JP25702190A JPH04135430A JP H04135430 A JPH04135430 A JP H04135430A JP 25702190 A JP25702190 A JP 25702190A JP 25702190 A JP25702190 A JP 25702190A JP H04135430 A JPH04135430 A JP H04135430A
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JP
Japan
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medium
sesame
adventitious bud
adventitious
plant
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Application number
JP25702190A
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English (en)
Inventor
Kiyoujirou Masuda
増田 恭次郎
Kazuhiko Matsui
和彦 松井
Kyoji Yamada
恭司 山田
Michizo Sugai
菅井 道三
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゴマ植物体の大量増殖及び育種を可能にする再
生方法に関する。
〔従来の技術〕
組織培養法によるゴマ(セサマム・インデイカムL、、
  2 n =26)の植物体再生方法は特開昭622
01594号公報、第2回「ゴマの科学」研究会講演要
旨集(1987)で開示されている。この組織培養法で
は不定芽誘導培地には植物ホルモンとしてインドール酢
酸及び6−ベンジルアミノプリンあるいはこれらに加え
てさらにアブシジン酸を加えた培地を使用している。
(発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、セサマム・インデイカムし、の無菌苗の
部間部を不定芽誘導の培養材料とし植物ホルモンとして
インドール酢酸と6−ヘンシルアミノプリンを添加した
不定芽誘導培地を用いた場合での不定芽誘導率は20%
以下であり、かつ不定芽誘導培地に置床した試料当り1
〜2本の不定芽しか誘導できないばかりでなく、誘導さ
れた不定芽も正常な葉を展開することなく生育が止まっ
てしまったことから、ゴマ植物体再生方法として課題が
残されていた。また、不定芽誘導の培養相別としてセサ
マム・インデイカムL、の芽生えの子葉を用い、これを
植物ホルモンとしてイン1−−ル酢酸、6−ベンジルア
ミノプリン及びアブシジン酸を添加した不定芽誘導培地
に置床し、培養した場合には70〜80%の不定芽誘導
率が得られているが、誘導された不定芽には形態異常が
観察されたりその後の伸長生長が見られず生長が止まっ
てしまったことが報告されており、ゴマ植物体の大量増
殖法及び育種法としての植物体再生方法としては実用的
とは考えられない。
従って、本発明の目的は上記問題点を解決して実用的な
大量増殖及び育種方法を確立しうるゴマの効率良い植物
体再生方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結
果、ゴマの植物体組織から試験管内て靜頻度にかつ多数
の不定芽を分化させ、さらにその不定芽から効率良く発
根させることにより植物体を取得する際に用いる不定芽
誘導培地にエチレン生成の阻害剤又はエチレン作用の阻
害剤を添加することにより効率よく子葉から不定芽を誘
導できることを見い出し、本発明を完成した。ずなわら
、本発明はゴマの植物体の一部を不定芽誘導培地」二に
無菌的に置床し、培養した後、誘導された不定芽を発根
培地にて発根させる方法において、該不定芽誘導培地に
エチレン作用の阻害剤又はエチレン生成の阻害剤を含有
せしめることを特徴とするゴマの植物体再生方法に関す
る。
本発明でいうゴマとはゴマ属植物のうち食用栽培種であ
るセザマム・インデイカムし、をはじめとし、下記の野
生種を含む。
セサマム・アラタム セサマム・カベンス セサマム・シェンキ セサマム・マラバリカム セサマム・ホイデロティ セサマム・レベンス セサマム・ベダロイデス セサマム・モンバンツェンセ (Sesamum alatum) (S、capense) (S、5chencki 1) (S、malabaricum) (S、heudeloti 1) (S、repens) (S、pedaloides) (S、mombanzense) セサマム・アンチリノイデス セサマム・カリシナム セサマム・ハウミ セサマム・マローチ セサマム・リギダム セサマム・ビアピカラクム 十すマム・カイレス セ・す“マム・リジタロイデス セサマム・デンテリ セサマム・ラティフォリウム セサマム・レピドタム セサマム・ミクロカルパム セサマム・サブロッサム セ゛リーマム・ソマレンス セサマム・タルボティ セサマム・ソンネリ セサマム・マクランサム セサマム・トリフィラム セサマム・トリノロイアタム セザマム・アラリフラタム (S、antirrhinoides)(S、caly
cinum) (S、baumii) (S、marlothii) (S、rigidum) (S、biapiculatum) (S、cail’1es) (S、 l1g1taloides) (S、denteri 1) (S、 Iatifolium) (S、 Iepidotum) (S、microcarpum) (S、sabulosum) (S、somaIense) (S、talbotii) (S、thonnerii) (S、macranthum) (S、tryphyllum) (S、trifloiaLum) (S、auriculatum) セサマム・ブラジリエンス セサマム・プロストラタム セサマム・ラシニアタム セザマム・アンゴレンス セサマム・ アングスチフォリウム  (S、angustifol
ium)セサマム・ラブイアタム   (S、radi
atum)セサマム・オクシデンタル  (S、occ
identalc)セサマム・シンジアナム   (S
、schinzianum)本発明に於いて不定芽を誘
導する際に用いる植物体の一部は、ゴマの種子を1晩吸
水させた後に、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で例えば有
効塩素1%の水溶液で10分間の殺菌処理を行い、つい
でこれを滅菌水で3回以上水洗してから固体培地に置床
し、固体培地にて培養することにより取得することがで
きる。或いはゴマ種子を次亜塩素酸ナトリウム水溶液、
例えば有効塩素1%の水溶液で殺菌処理を行った後、滅
菌水で3回以上洗浄し、液体培地に浸漬して培養するこ
とにより取得することができる。こうして得られた芽生
えの子葉を不(S、brasiltense) (S、prostratum) (S、laciniatum) (S、anBolense) 足芸を誘導する際の培養材料とする。乙にで用いる固形
培地、或いは液体培地は通常の植物組織培養に広く用い
られる基本培地、例えば)Is培地(Murashig
e、 T、 and F、 5koo11!1962+
 Phystol。
Plant、 15473)、及びB5培地(Gamb
org、 O,l7.。
R0八1M目1er、  and  K、Ojjma、
  196EL  Exp、  Ce1l  Res。
50151)等にサイ1〜カイニンを添加した、或いは
植物ホルモン無添加の培地でよい。不定芽を誘導する際
の試料を調製する際に基本培地に添加ずろザイト力・イ
ニンとしては6−ヘンシルアミノプリン(以後、BAP
と略する)、セアチン、カイネチン、N−イソペンチニ
ルアミノプリン等を用いることができる。
この様にして得た芽生えの子葉をオーキシン、サイトカ
イニン及びアブシジン酸を含む不定芽誘導培地上に置床
し、30°C以下の恒温、好ましくは23〜27°Cの
恒温で培養する。培養は暗所で行っても不定芽を誘導す
ることが可能であるが、明所(例えばl 、 000〜
4,0001x)で行う方が良好な結果が得られる場合
がある。
本発明に用いる不定芽誘導培地とは、植物ホルモンの一
種であるオーキシン、サイl−カイエン及びアブシジン
酸を基本培地に添加したものである。
基本培地とは通常の植物組織培養に広く用いられる培地
、例えばMS培地(Murashige、 T、 an
d F。
Skoog1962. Physiol、 Plant
、 15473) 、B5培地(Gamborg、  
O,L、、  R,八、 旧1eer、  and  
K、  Ojima。
1968、 Exp、 Ce1l Res、 5015
1)、N1tsch  andNitsch’s培地(
Nitsch、 J、 P、 and C,N1tsc
h。
1969、5cience 16385)等である。基
本培地のみでは不定芽やカルスの誘導は困難であり、オ
ーキシン、サイトカイニン及びアブシジン酸等の植物ホ
ルモンの添加が必要である。不定芽誘導培地に添加する
オーキシンとしては、例えば2.4−ジクロロフェノキ
シ酢酸、ナフタレン酢酸(以後、NAAと略する)、イ
ンドール酢酸、インドール醋酸、ピクロラム、ナフI・
キシ酢酸等が使用できる。また、サイトカイニンとして
はBAP、カイネチン、ゼアチン、N−イソペンチニル
アミノプリン等を用いることができる。このような不定
芽誘導培地は、例えば特開昭62−201594号公報
に開示されている。
不定芽誘導培地へのオーキシン、リーイ1〜カイニン及
びアブシジン酸の添加量は使用する植物ホルモンの種類
によって異なり、特に限定されるものではないが、一般
にオーキシンは10−7〜10−5M、サイトカイニン
は10− ’〜10−’M、そしてアブシジン酸は10
−1〜10−’Mの濃度になるように添加すれば良い。
本発明の方法におい′ζは、このような不定芽誘導培地
にエチレン作用の阻害剤又はエチレン生成の阻害剤を含
有せしめるところに特徴がある。
エチレン生成の阻害剤としては塩化コバルト、塩化ニッ
ケル、リゾビトキシン、アミノエトキシビニルグリシン
、メトキシビニルグリジン等を用いることができ、エチ
レン作用の阻害剤としては硝酸銀、ノルボルナデイエン
等が使用できる。不定芽誘導培地へのエチレン生成の阻
害剤やエチレン作用の阻害剤の添加量は使用する物質に
よって異なるが一般に10−7〜10−’Mが良好な結
果を与える。
この様にしてゴマ植物体の一部を不定芽誘導培地上に置
床し、培養した後、誘導された多数の不定芽を完全な植
物体に再生させるには、各々の不定芽を生長させると同
時に発根させなければならない。尚、不定芽誘導培地上
では各々の不定芽から発根させることは不可能であった
本発明で使用する発根培地とは、基本培地のみ、基本培
地を適当に希釈したもののみ、或いはオーキシンをこれ
ら培地に低濃度添加したものである。
ここでいう基本培地とは不定芽誘導時に用いた通常の植
物組織培養に使用される培地と変わらない。
尚、基本培地組成の糖濃度を低下させると発根率が向上
することもある。基本培地に添加するオーキシンの濃度
は10−B〜10−6Mが良好な結果を与える。
発根培地上に移された不定芽は30°C以下の恒温、好
ましくは23〜27°Cの恒温で10〜50日間、明所
(例えば1 、000〜4,0001x)で培養するこ
とにより根が誘導される。
この様にして試験管内で得られた小植物体を直接、野外
での栽培に移すことも可能であるが、野外の環境に適応
し、順調に生育できる様に順化の過程を踏むことが望ま
しい。順化は試験管内で十分に発根し、数cmの草丈に
生長した小植物体を試験管内から取出し、根や葉に傷を
つ&Jないように注意しながら根に付着した培地やケル
を洗い流し、バーミキュライトのみ、或いはバーミキュ
ライトとピートモスの混合物を用土とし、ポットに植え
付ける。湿度を十分に保ちながら20〜30’C以下の
温度で明所(例えば4 、000〜20,0001x)
にて、当初は寒冷紗等で遮光しながら順化させる。1力
月程度後に植物体の新たな生長が始まったことを確認し
てから、野外の栽培に移す。この結果得られるゴマ植物
体は、種子を播種し露地や温室等で栽培することにより
得られるゴマの植物体と何等かわるところがないもので
ある。
〔作用〕
エチレンは、植物ホルモンの一種であり、−iに成熟・
老化ホルモンとして知られている。組織培養での器官分
化に対するエチレンの作用は現在までのところ植物種に
よってその反応が様々であり、器官分化に促進的に働く
ことは、トレニアの茎切片からの不定芽分化(Take
uchi、N、、Tanimoto。
S、 and tlarada、 H,1985J、 
Exp、 Bot、 38841)、カッコユリのリン
片葉からの不定芽分化(VanAartrtjk+J、
、Blom−Barnhoorn、G、J、and B
ruinsmaJ、 1985 J、 Plant、 
Physiol、 117411) 、イネのカルスか
らの不定芽形成(Cornejo−Martin、 M
、J、。
Ming−Castel、  A、M、  and  
Primo−旧11o、  E、  1979  Z。
Pflanzenphysiol、 94117)等で
報告されている。
一方、4これとは逆でエチレンが分化に阻害的に作用す
ることを示唆する報告がある。エチレンが器官分化を阻
害する場合にはエチレン生成の阻害剤やエチレン作用の
阻害剤を添加することにより、エチレンの阻害効果を軽
減、或いは解除することができるものと考えられる。実
際、エチレン作用の阻害剤である硝酸銀を培地に添加す
ることによってコムギの未熟胚由来のカルスからの不定
芽形成(Prunhauser+ L、 Medgye
sy、 P、、 Czako、 M、。
Dix、 P、J、 and Marton、 L、 
1987 Plant Ce1lRsports 61
)が促進され、トウモロコシのカルスからの植物体再生
率も硝酸銀やそれと同様な作用をもつノルポナディエン
(norbornadiene)の培地への添加によっ
て増加し、逆にエチレン前駆体のA’CC(1−アミノ
シフロブ11パンー1−カルボン酸)を与えることによ
って減少することが報告されている(Songstad
、 D、D、、Duncun、 D、R,and Wi
dholmJ、M、 1988 Plant Ce1l
 Reports 7262)、また、エチレン生成の
阻害剤である塩化コバルトや塩化ニッケルを培地に添加
することにより、ニンジンの懸濁培養細胞における不定
胚の形成率が著しく促進されたことが報告されている(
Roustan、 J、P。
しatche、  ^、  and  Fallot、
  J、  1989  Plant  Ce1lRe
ports  8 182)。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例1 エチレン作用の阻害剤である硝酸銀を添加し
た不定芽誘導培地を用いたゴマ 栽培種セサマム・インデイカムL、 (aQOタイプ)
の子葉組織からの不定芽誘導 24時間吸水させたゴマ栽培種セサマム・インデイカム
L、 (3GOタイプ;ざく果数3、心皮数4、葉序対
生)の種子を70%エタノール水溶液に1分間懸濁した
。続いて次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素1%)
に10分間懸濁し殺菌処理を行った後、滅菌水で3回洗
浄した。この洗浄種子の種皮を剥き、子葉を切出して、
子葉の裏面が培地に接するようにして不定芽誘導培地」
二に置床した。不定芽誘導培地としては、インドール酢
酸1.0mg//!、 BA P 10.0■/l、ア
ブシジン酸1.0■/lを含むMS培地(シュークロー
ス濃度は20g/ E、pHは5.8に調製し、0.8
%の寒天を培地の支持体として添加し、直径25M1長
さ125mmのガラス瓶を培養容器として、これに10
戚の培地を分注した)に、第1表に示した各種濃度の硝
酸銀をさらに加えたものを用いた。
培養温度は25°Cとし、暗所にて30日間培養し、そ
の後明所にて(1,5001ux、16時時間制)20
日間さらに培養し、或いは50日間暗所で培養した。培
養開始50日後の不定芽誘導率を第1表に示す。
第1表 不定芽誘導における硝酸銀の添加効果 2.5       5B         165.
0       72       4210.0  
     80        4820.0    
   87.       5440.0      
 60       56培養方法A;30日間暗所で
培養後、明所にてさらに20日間培養した。
培養方法A;50日間暗所で培養。
不定芽誘導率;不定芽誘導が認められた試料数/全試料
数 第1表の結果から、不定芽誘導培地への硝酸銀の添加は
ゴマ子葉組織からの不定芽誘導を顕著に促進し、その結
果は明所で培養ずろ方が暗所で培養するよりも高いこと
が明らかとなった。また、その至適濃度は10〜20m
g/I!、であると判断された。
実施例2 エチレン作用の阻害剤である硝酸銀を添加し
た不定芽誘導培地を用いたゴマ 栽培種セサマム・インデイカムL、 (3BOタイプ)
の子葉組織からの植物体再生 1晩吸水させたゴマ栽培種セサマム・インデイカムL、
 (3BOタイプ;さく果数3、心皮数2、集塵対生)
の種子を70%エタノール水溶液に1分間懸濁した。続
いて次亜塩素酸すI−リウム水溶液(有効塩素1%)に
10分間懸濁し殺菌処理を行った後、滅菌水で3回洗浄
した。この洗浄種子を植物ホルモン無添力UのMS培地
(シュークロースと度は308/βとし、pl+は5.
8に調製し、培地の支持体として0.25%のゲルライ
ト((三栄化学)を添加)上に播種し、25°C1明所
(1,5001ux、12時間明期)で1日間培養した
。このようにして得られた芽生えから子葉組織を切取り
、各種濃度のオーキシン及びサイトカイニンと0.5■
/!のアブシシン酸、10mg/!の硝酸銀を含むMS
培地(シュークロース濃度は30g/ Rとし、培地の
puは5.8に調製し、0.25%のゲルライトを培地
の支持体として添加した。使用した培養容器は直径90
mmのプラスチックシャーレで、30m2の培地を含む
)に置床し、25°Cで暗所、或いは明所(1,500
1ux、12時間明)υ】)のいずれかの条件下で40
日間培養した。また、培地に添加するオーーFシンとし
てはNAAを、サイトカイニンとしてはBAPを用いた
。培養開始40口後の不定芽誘導率の結果を第2表に示
す。いずれの実験区においても明所で培養した方が、暗
所で培養した場合よりも高い不定芽誘導率が得られた。
尚、硝酸銀無添加でN A A 1.Omg/ I!、
 、 B A P Io、0mg/ I!、アブシジン
酸0.5mg/42を含む不定芽誘導培地に子葉組織を
置床し、明所で40日間培養した実験(×での不定芽誘
導率は0%であった。また、ゴマ種子をMS培地に無菌
播種後、培養開始2日、3日日の芽生えの子葉、或いは
3日日の芽生えのはい軸組縁を不定芽誘導の培養材料と
し場合には、第2表に示した培養条件では不定芽の誘導
は全く認められなかった。
(以下余白) 第2表 硝酸銀添加培地上での子葉組織からの 不定芽誘導率 0.1     5.0      +       
  39.40.1     5.0        
       25.00.1    10.0   
    +         30.00.1    
10゜00 0.3    5.0      +        
 37.50.3    5.0          
    1?、00.3   10.0      +
        50.00.3    10.0  
            25.01.0    5.
0      +         16.71.0 
   10.0       +         6
8.21.0    10.0           
     0不定芽誘導率:不定芽誘導が認められた試
料数/全試料数 光 照 射:+;明所(1,5001ux、 12時間
明期)・;暗所 1培養材料当りに誘導された不定芽数ば第2表に示した
N A A 1.OIT1g/ I!、、B A P 
lO,on+g/ eの実験区で平均約4本であった。
また、誘導された不定芽は肥大した子¥組織から直接分
化していることが観察された。
得られた不定芽は肥大した子葉組織から切出ざす、その
まま植物ホルモン無添加、硝酸銀10mg#2を含むM
S培地(シュークロース濃度は30g/ j2として、
pl+は5.8に調製、0.25%のゲルライトを培地
の支持体とした。使用した容器は直径25mm、長さ1
25mmのガラス瓶で10 mlの培地を含む)に移植
し、20〜30日間、25°C1明所(1,5001u
x、12時時間制)にて培養し、不定芽の伸長生長を図
った。
次に伸長した不定芽を切出し、ビタミン類のみをMS培
地と同濃度とし、その他の旧培地の成分を′/2濃度と
した%MSMS培地ュークロース濃度は30g/jLp
旧よ5.8に調製し、0.25%のゲルライI・を培地
の支持体として添加した)に、或いはNAAを0.01
mg/ffi添加したy2MS培地に移した。ごれを2
5°C1明所(1,5001ux、12時間明朗)にて
20〜50日間培養し、不定芽のさらなる伸長生長を図
ると同時に発根させた。面、培養容器は直径25 mm
 、長さ125mmのガラス瓶を使用し、培地を10m
1含む。
置床した不定芽の50%以上が正常に生育、発根した。
発根培地に硝酸銀(例えば10+ng/ I! )を添
加した場合には発根及び伸長生長は抑制された。また、
発根培地としてはMS培地よりも基本培地として2MS
培地を用いる方が良好な発根及び不定芽の正常な伸長生
長が認められた。
このようにして試験管内で得られた小植物体を試験管内
から取出し、葉や根に傷をつけないように注意しながら
根に付着したゲルを洗い流した後、バーミキュライトを
用土したポットに植え出した。
湿度を十分保つように注意しながら明所(4,0001
ux、、16時間明朗)、2週間〜4週間、24〜27
°cで順化させた。尚、順化当初は寒冷紗で遮光(遮光
率約50%)した。植物体の新たな生長が始まったこと
を確認した後、鉢土げし、野外で栽培し、種々の形質を
調査したところ、大部分の再生植物体は、種子を播種し
、露地や温室等で栽培することによって得られる植物体
と全く同一形質を示したが、高濃度のNAAとBAPを
(例えばN A A1.0mg/l、B A P 10
.Omg/ l )添加した不定芽誘導培地にて誘導さ
れた不定芽からの再生植物体の中には変異形質が認めら
れるものが存在した。
実施例3 高サイトカイニン含有液体培地中で発芽させ
た芽生えの子葉組織からの不定 芽誘導 高濃度のオーキシンやサイ1−カイニンを含む培地を使
用した場合や、長期間オーキシンやサイトカイニンを含
む培地で培養した場合には、再生植物体の中に変異個体
が高頻度で出現することが数多くの植物種で報告されて
いる。従って、クローン増殖法として組織培養を行う際
には変異個体が現れないように培地中へのオーキシンや
サイトカイニンの添加量を抑えることが重要である。
セサマム・インデイカムL、 (3BOタイプ;さく乗
数3、心皮数2、集塵対生)の種子を70%エタノール
に1分間懸濁した。次いで次亜塩素酸す) IJウム水
溶液(有効塩素1%)に10分間懸濁し殺菌処理を行っ
た後、滅菌水で3回洗浄した。この洗浄種子をBAP8
mg#2を含むMS液体培地(シュークロース濃度は3
h/lとし、pl+は5.8に調製)浸清し、25°C
1明所(1,5001ux、12時時間制)にて3日間
培養し、発芽さセた。得られた芽生えの子葉組織を不定
芽誘導の培養材料とし、硝酸銀lO■/lと0.5mg
/I!、のアブシジン酸を含み、第4表に示した各種濃
度のNAAとBAPを含む不定芽誘導培地に置床し、2
5°C1明所(1,5001ux、12時間明朗)にて
、40日間培養した。第3表に各種の不定芽誘導培地に
おける子葉組織からの不定芽誘導率を示した。尚、培養
容器としては直径90mmのプラスチックシャーレを使
用し、30mflの培地を分注した。
第3表 高濃度BAPを含むMS液体培地中で3日間培養して得
られた芽生えの子葉組織からの不定芽誘導(mg/ l
 )     (mg/ 42 )        (
%)5.0 5.0 10.0 48.0 75.0 I 不定芽誘導率;不定芽誘導が認められた試料数/全試料
数 第3表の結果から、ゴマ種子を高濃度サイトカイニンを
含む活液体培地にて発芽させ、得られた芽生えの子葉組
織を培養材料とすることにより、低濃度のオーキシンと
ザイトカイニンを含む不定芽誘導培地(N A Ao、
3+++g/ 1、B A P 5.Omg/ 1 )
においても、第3表で最も高い不定芽誘導率が得られた
実験区(N A A 1.0mg/ j2、B A P
 10.Omg/ 1. )と同じ、或いはそれ以」−
の高い不定芽誘導率が得られることが明らかとなった。
誘導された不定芽は肥大した子葉組織から直接分化して
いるように観察された。尚、1試料当りに誘導される不
定芽数はN A Ao、3mg/ j2 、、B A 
P 5.Omg/ I!の実験区では平均約4本であっ
た。
このようにして得られた不定芽は、肥大した子葉組織と
ともに不定芽の伸長生長を図るため、硝酸銀10mg#
!を含むMS培地(シュークロース濃度は30g/ρ、
pl+は5.8に調製し、培地の支持体として0.25
%のゲルライトを添加し、直径25mm、長さ125胴
のガラス瓶に10m1分注した)に移植し、25°C1
明所(1,5001ux、12時間明期)にて20〜3
0日間培養した。
次いで不定芽を切出し、′AMS培地、或いはNAAを
0.01mg/ffi含む′AMS培地に移植し、25
°C1明所(1,5001ux、12時間明朗)にて2
0〜50日間培養し、さらなる不定芽の伸長生長と発根
を図った。
尚、いずれの発根培地も直径25mm、長さ125mm
のガラス瓶に10dを分注して用いた。その結果いずれ
の発根培地を用いても置床した不定芽の50%以上が発
根し、生育した。
このようにして試験管内で得られた小植物体を試験管内
から取出し、根や葉に傷をつけないように注意しながら
根に付着したゲルを洗い流した後、バーミキュライトを
用土としたポットに植え出した。当初は湿度を十分に保
つようにプラスチックビーカー等で覆い、乾燥に注意し
ながら明所(4,0OO1ux、12時間明期)にて2
週間から4週間、24〜27°Cで順化させた。尚、順
化当初は寒冷紗で遮光(約50%遮光)した。植物体の
新たな生長が始まったことを確認した後、鉢土げし、野
外で栽培し、その形質を調査したところ、種子を播種し
、露地や温室等で栽培することにより得られる植物体と
同一形質を有する再生植物体であることを確認した。
実施例4 エチレン生成の阻害剤である塩化コバルトを
添加した不定芽誘導培地を用い るゴマ栽培種セサマム・インデイカム L、 (aQOタイプ)の子葉組織からの不定芽誘導 24時間吸水させたゴマ栽培種セザマム・インデイカム
し、(30Oタイプ;さく乗数3、心皮数4、集塵対生
)の種子を70%エタノール水溶液に1分間懸濁し、続
いて次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素1%)に1
0分間懸濁し殺菌処理を行った後、滅菌水で3回洗浄し
た。この洗浄種子の種皮を〃すき、子葉を切出して、子
葉の裏面が培地に接するようにして不定芽誘導培地上に
置床した。不定芽誘導培地としてはインドール酢酸1.
0■/L BAP 10.0■/!、アブシジン酸1.
0■/i!、を含むMS培地(シュークロース濃度は2
01!/ j2 、 pHは5.8に調製し、0.8%
の寒天を培地を支持体として添加し、直径25mm、長
さ125Mのガラス瓶を培養容器として、これに10 
mlの培地を分注した)に、0.5、l0120.30
.50mg/ffの塩化コバルトをさらに加えたものを
用いた。培養温度は25°Cとし、暗所で30日間培養
した。その結果、塩化コバルトを添加した実験区では無
添加での培養結果と比べると不定芽誘導率には顕著な効
果は認められなかったが、30日間の暗所での培養後、
明所(1,5001ux、12時間明朗)に移してさら
に培養を継続したところ、塩化コバルトを添加した実験
区では塩化コバルト無添加に比較して、誘導された不定
芽のその後の伸長生長が良好で、かつ正常な緑葉が展開
した。
また、30日間暗所で培養した結果、1試料当りに誘導
される不定芽数を計測したところ、塩化コバルトを添加
した実験区(例えば5mg#2添加、平均1.8本)で
は、塩化コバルト無添加区(平均1.3本)よりも高い
値が得られた。
〔発明の効果〕 以上、本発明の技術は古典的な交配による増殖、育種に
比較して、短時間でしかも何回でも増殖可能、外的要因
(気象条件、害虫、ウィルス等の被害)の影響を受けな
い、親と同一形質の植物の増殖が可能、不稔性植物の増
殖が可能、優良固体の産出が比較的容易等の利点を得る
ことができる。
また、特開昭62−201594号公報、第2回「ゴー
7の科学」研究会講演要旨集及び日本ゴマ学会第3回「
ゴマの科学」講演要旨集で開示、報告されたゴマ(セサ
マム・インデイカムL、)の植物体再生方法に比較して
効率良く、伸長生長が見られる正常な植物体が得られる
本発明によれば、ゴマ植物体を効率良く再生できること
から、本発明で得られた知見は組換えDNA技術をゴマ
植物に適用する際に必須である形質転換系の確立に、ゴ
マのプロトプラストがらの植物体再生系の確立に、或い
は野生種と栽培種のプロトプラスト融合による品種改良
等につながるものとして大いに期待される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゴマの植物体の一部を不定芽誘導培地上に無菌的
    に置床し、培養した後、誘導された不定芽を発根培地に
    て発根させる方法において、該不定芽誘導培地にエチレ
    ン作用の阻害剤又はエチレン生成の阻害剤を含有せしめ
    ることを特徴とするゴマの植物体再生方法
  2. (2)前記植物体の一部がゴマ種子をサイトカイニンを
    含有する液体培地に培養して得られた芽生えの子葉であ
    ることを特徴とする請求項(1)に記載の植物体再生方
  3. (3)植物体の一部を不定芽誘導培地上に置床し、培養
    する際に光照射条件下で行うことを特徴とする請求項(
    1)に記載の植物体再生方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111972294A (zh) * 2020-10-19 2020-11-24 江苏春之雨生物科技发展有限公司 一种芝麻未授粉子房离体培养愈伤组织再分化方法
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