JPH06261629A - リンドウの繁殖方法 - Google Patents

リンドウの繁殖方法

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JPH06261629A
JPH06261629A JP5057538A JP5753893A JPH06261629A JP H06261629 A JPH06261629 A JP H06261629A JP 5057538 A JP5057538 A JP 5057538A JP 5753893 A JP5753893 A JP 5753893A JP H06261629 A JPH06261629 A JP H06261629A
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隆 松川
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浩 大町
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンドウの繁殖において、発芽率の良好な種
子を効率よく採種し、しかもその種子を簡易な工程で成
苗化することのできる方法を提供する。 【構成】 リンドウの開花直前の花を選抜して人工交配
し、交配後6日から15日の間に未熟朔果を採取し、朔
果内の種子を屋内で抽出し、これらの種子を播種床に播
種して発芽させ、その幼苗を移植して順化したのち定植
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リンドウの繁殖方法
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、鑑
賞用生花として有用なリンドウを、種子から成苗へと効
率よく発育させるための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リンドウは、リンドウ科リンドウ属(Gen
tiana)に属する合弁花植物であり、500近い種がある
が多くは多年生で自然界に広く生育している。一般に、
切花用として栽培されているのはエゾリンドウ(Gentian
a triflora var, Japonica) や、エゾオヤマリンドウ
(G. var, montana) 、オヤマリンドウ(G. makino) 、リ
ンドウ(G. scaba var, buergeri)等の自生植物より改良
されたものであり、一方鉢植えリンドウは前記リンドウ
の1品種で九州に自生するキリシマリンドウから改良さ
れたものである。
【0003】わが国におけるリンドウの切花ならびに鉢
植の歴史は浅く、その繁殖も容易ではなかったが、昭和
30年代中頃、それまで困難視されていた完熟種子によ
る実生繁殖法が確立され、現在では栽培面積も急速に増
加してきている。しかしながら、リンドウ属は5〜9月
に開花するものが多く、従って種子形成期は高温期とな
るが、植物種子のうち30℃以上の高温になると高温休
眠し、殆ど発芽しないものがあることが知られている。
リンドウ属もこの部類に入る植物で、完熟種子を常温下
で2〜8ヶ月貯蔵すると発芽率が大きく低下することが
実証されている。
【0004】このため、リンドウを人工的に実生繁殖す
るためには、従来より下記(1)または(2)の方法が
用いられてきた。 (1)露地または育苗箱による繁殖法 開花後自然交配または人工交配によって形成した種子を
採集して乾燥後完熟種子とし、これを0〜5℃の低温冷
蔵庫内に保管し、翌年3〜4月に露地播種床または育養
箱に播種し、発芽して本葉が出たものを5〜6月雨避け
施設のあるハウス内土壌または育養箱等に移植して育成
し、10月中・下旬に1年生苗として圃場に定植する
か、また移植後育苗を継続し、翌年3〜4月2年生苗と
して圃場に定植する。 (2)セル成形トレーに播種し繁殖する方法 1枚当たり50〜200セルのセクションを有するプラ
スチック成形トレーの各セクションに培養土を詰め、充
分に注水した後この培養土の表面に前記(1)と同様に
採集した完熟種子を1セクション当たり3〜5粒を播種
し、室内温度20℃前後、湿度90〜95%のハウス内
で約7〜8日間保持して発芽させ、発芽後は光を30%
程度カットした育苗室に移し、1日2〜3回噴霧水を掛
け、また2〜3日に1度水溶性肥料を施用し、必要に応
じて間引きを行い、最終1セクション当たり1本の幼苗
を得る。そしてこの幼苗を約3ヶ月間育苗して培養土に
根が充満した1年生苗を得、これをトレーより引抜き、
圃場に定植する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来方法のうち、上記(1)の方法の場合には、発芽
した苗が小さいために、移植には細心の注意が必要とな
る。また、たとえば1万本の苗を移植するためには、水
洗・消毒作業を含めて延べ約100時間もの労働を必要
とし、その内容も苦痛を伴うものであった。
【0006】さらに、リンドウ類は根が弱く、移植なら
びに定植時には根を切断することがあるため、その後の
活着率が低下したり、あるいはしばしば欠株が生じて再
移植が必要でもあった。一方、上記(2)の方法は、
(1)法に比べれば移植および定植に要する労力および
時間を大幅に短縮することができる。しかしながら、既
に述べたように、リンドウの完熟種子は時間の経過と伴
に発芽率が急速に低下し、特に極早生種、早生種および
極晩生種ではこの傾向が大きく、極端な場合には発芽率
が1%に満たないこともある。このため、各セクション
に大量の欠株が生じ、補植作業に多量の労働力を必要と
した。また、完熟種子は発芽後も生育状態の不揃いがし
ばしば見られ、商品価値が低下するなどの欠点が多く、
採算的にも多くの問題を有していた。
【0007】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の繁殖方法の欠点を解消し、リ
ンドウ類の種子を効率よく、しかも簡易な工程で成苗ま
で均一に育成することのできる方法を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、リンドウの開花直前の花を選抜
して人工交配し、交配後6日から15日の間に未熟朔果
を採取し、朔果内の種子を屋内で抽出し、これらの種子
を播種床に播種して発芽させ、その幼苗を移植して順化
したのち定植することを特徴とするリンドウの繁殖方法
を提供する。
【0009】以下、この発明の方法についてさらに詳し
く説明するとともに、各工程における好ましい態様につ
いても例示する。まず、この発明の方法において使用す
るリンドウの種子は、リンドウの開花直前の優良な花を
人工交配し、その交配後6日〜15日の間に採取した朔
果より抽出する未熟種子である。このような種子は、良
好な発芽率(約35%〜45%)を示し、その発芽勢も
一様となる。これに対し、従来法で用いられているよう
な交配後30日以降の朔果より取られる種子は、完熟化
して発芽率が極端に低下し、発芽勢も不揃いとなるため
に好ましくない(下記試験例参照)。
【0010】このような未熟種子を得るための交配は、
従来法と同様に、自然界に自生するリンドウまたは栽培
圃場のリンドウの優良な蕾を選抜し、その場で蕾の開花
を待って人工的に行なうことができる。また、より好ま
しくは、リンドウの切り花を屋内で生け花として保管
し、優良な蕾を選抜してその蕾の開花直後に人工交配す
るか(生け花法)、あるいは、切花より優良な蕾を摘み
とり、それ保持台等に突き刺して生育し、その蕾の開花
直後に人工交配することもできる(挿花法)。特に、こ
れらの生け花法および挿花法は、圃場等での屋外交配法
に比べ、交配後の朔果形成率が良好で、しかも交配から
朔果収穫までの作業時間を大幅に改善するという点にお
いて好ましい方法である。たとえば、切花用に用いられ
るリンドウの代表種であるエゾオヤマリンドウは開花時
花弁が完全に外側に湾曲せず、また花弁が開くのは日照
量の多い時間帯に限る習性を持っており、したがって昆
虫の侵入時間も制約されるため、確実に結実させるため
には、人工交配を必要とする。しかし開花時の圃場に於
いて人工交配を実施するには、無病虫害株や、優良な花
付き株を圃場の全体から選抜しなければならず、また雑
交配を防止するために選抜した株または分枝に防虫ネッ
トを布設し、更に開花を待って防虫ネットを取り外して
1花毎に人工交配を行なうなどの面倒な作業を必要とす
る。また、交配後は雨避けの覆いを布設する必要もあ
る。このような作業は総て立ち仕事で、労働の質はかな
り苛酷なものとなる。これに対して、この発明の屋内で
の人工交配法は、上記の煩雑な作業を回避することが出
来、また人工交配時が天候条件に支配される事も無く、
更に作業は椅子に腰掛て実施出来る等、労働の質は大幅
に軽減されるとともに交配が確実で、稔実歩留まりも大
幅に改善することが出来る。
【0011】このようにして人工交配したのち、上記の
通り交配後6日〜15日の間に朔果を採取し、種子をと
り出すが、その場合に、朔果はなるべく速やかに表面殺
菌し、無菌的に切開して種子をとり出すようにする。朔
果表面の殺菌は、たとえば蒸留水、エチルアルコール、
次亜塩素酸溶液等を用いて公知の方法で行なうことがで
きる。また、屋内での人工交配により形成した朔果の場
合には、未殺菌のまま切開して種子を取り出してもよ
い。
【0012】取り出した種子は、そのまま播種床に播く
こともできるが、たとえば種子に珪藻土粉末を振りか
け、種子表面の粘質物に珪藻土を付着させることによ
り、各種子を1粒ずつに分離するのが好ましい。こうす
ることによって、表面粘質状の未熟種子であっても、完
熟種子と同様に播種機等を用いて均一に播くことができ
る。
【0013】播種床としては、無菌培地または未殺菌の
培養土を用いることができる。無菌培地は、たとえば公
知の Murashige−Skoog 培地を1/2〜1/4に希釈
し、これに砂糖1〜3%、ジベレリン0.1〜30pp
mを添加し、ゼランガム0.2〜0.3%を添加して固
形化したものである。特に70%以上の発芽率を得るた
めには Murashige−Skoog 培地を1/4に希釈し、砂糖
1〜3%添加するか、または1/2に希釈し、砂糖1〜
3%とジベレリン0.2%添加した固形培地が好まし
い。また、このような培地で発芽させた苗は、その後の
順化においても良好な生育を示す。
【0014】このような無菌培地を用いた場合の発芽後
の保持環境条件は、たとえば温度が22℃、照度は25
00ルックスで明期16時間、暗期8時間の周期で芽を
30日間程度保持する。こうすることによってその後の
順化に耐え得る程度の幼苗が生育する。また、播種床と
して培養土を用いる場合には、播種ののち、特にその容
器を、温度18〜22℃、湿度90〜95%の発芽室に
移し、発芽までの約8日間水漬により下面給水し、さら
に上部より霧状の灌水を1日2回程度行なうようにす
る。こうすることによって、発芽率および発芽勢を良好
なものとすることができ、茎や根の成長を促進すること
もできる。なお、下面給水を行なわず、上部からの霧状
の灌水のみ(1日4回程度)とした場合には、発芽勢は
良好なものの、発芽率や茎、根の成長が若干低下する傾
向があり、好ましくはない。
【0015】播種容器については、公知の培養ガラス
瓶、広口蓋付き耐熱性プラスチック角型容器、200セ
ル成形プラスチックトレー等を適宜用いることができ
る。ただし、その後の順化工程への移植を考慮すれば、
広口蓋付き容器またはセル成形プラスチックトレーを用
いるのが好ましい。以上のような条件で発芽させた幼苗
は、そのままの条件で発芽後約30日間育成したのち、
移植して順化する。すなわち、幼苗を各種培養容器より
取出し、根部に付着している固形培地を除去した後水洗
し、市販の病害防除薬剤(例えば、トップジンM水和
剤)に浸漬した後、市販の培養土を詰めたプラスチック
製の小鉢またはセル成形トレー等の容器に移植する。
【0016】移植終了後は、温度20±3℃、湿度70
〜75%程度のガラス温室内に容器を移行して順化を開
始する。順化条件は、順化開始より約7日間は容器の上
部約50cmに寒冷紗を掛けて日光を約60%カット
し、その後は寒冷紗を取り外し約30日順化する。順化
期間中は毎日霧状の冷水を充分に幼苗に与えて水分を補
給するようにする。
【0017】このようにして約30日間の順化工程を終
了した苗は、温度20±3℃、湿度56〜68%程度の
ビニルハウス内に容器ごと移し、毎日1回灌水し、追肥
として公知の液体肥料を例えば3日に1度程度、希釈し
て与えるようにする。こうすることによって、順化後の
幼苗を、約2ヶ月間で確実に成苗化することができる。
なお、順化後の各容器の幼苗は、間引きして各セルに1
本づつになるようにするのが好ましい。
【0018】このようにして育成したリンドウの成苗
は、9月〜11月中に、公知の植栽方法により圃場に定
植する。以上の方法によって、従来方法では1〜2年を
要した播種から成苗化までの期間を、約6ヶ月間に短縮
することができる。また従来法では種子を採集した後、
播種迄に少なくとも6〜8ヶ月貯蔵するためにこの期間
に種子の発芽能力が次第に失われ、品種によっては発芽
率が0〜10%と非常に低率となっていたが、この発明
の方法では、発芽率が最高となる期間すなわち交配から
6〜15日後の朔果から種子を採種し、直ちに播種する
ので、従来法では非常に発芽率が劣る極早生、早生種に
於いても60%以上の高発芽率が得られ、発芽勢も良好
となる。
【0019】さらに、この発明の方法では、生け花法ま
たは挿花法により屋内での人工交配を行うこともできる
ため、作業の時間や質を大幅に改善することができ、し
かも朔果形成率も良好になる。さらにまた、この発明の
方法では、採集した未熟種子表面の粘質物に珪藻土を付
着し、種子を1粒づつ分離すれば、機械播種が可能とな
り、また未殺菌の培養土に直接播種しても優良な成苗を
短期間に得ることが出来る。
【0020】以下、試験例を示し、この発明の作用効果
についてさらに詳しく説明する。 試験例1 この試験は、種子の採集時期およびその後の保存による
発芽状態への影響を調べるために行った。 1)圃場における人工交配 エゾオヤマリンドウの極早生種(花色パープル)の試験
圃場において、定植後3年の開花株10株を選定し、こ
れらより満開に達していない花蕾300個にマークをつ
けた上で、それぞれの選定株に昆虫の侵入を防止するた
め防虫ネットを布設した。その後選択した花蕾の花弁が
開き初め、柱頭の先端が左右に開いて受粉可能な状態に
なった時点を見定め、選択した花蕾以外の花から花粉を
採集して順次に人工交配を実施した。
【0021】花粉の採集方法は、幼児用耳掃除綿棒を用
いて雄蘂に接触して採集した。人工交配終了後は再び防
虫ネットを布設した。 2)採種方法 人工交配後6〜15日迄の採種 人工交配後6、8、10、15日後にそれぞれ30個づ
つ朔果を摘み取り、播種試験に用いた。
【0022】 人工交配後30日以後の採種と保存 人工交配後30日以後の種子は既に完熟化し、朔果が裂
開していたので、これらの180朔果を全て摘み取り、
内蔵する完熟種子を取出し、30朔果の種子はそのまま
播種試験に供し、他は5群に分けて乾燥剤シリカゲル入
りのデシケーター中に入れ20±2℃の室温で保存し
た。
【0023】3)発芽試験 蓋付きガラスシャーレ(内径85mm、深さ20mm)
に80mm角に切った脱脂綿を敷き、110℃で1時間
乾熱殺菌したのち冷却し、1シャーレ当り20mlの滅
菌水を注入して脱脂綿に充分吸水させて播種床とした。
播種方法は、人工交配後6〜15日迄の朔果より採集し
たものは、種子が未熟で雑菌の繁殖の恐れがあったの
で、採集した朔果の表面を蒸留水で予備洗浄したのち、
75%エチルアルコールに5分間浸漬し、さらに有効塩
素1%を含む次亜塩素酸ナトリウム溶液中に入れ、攪拌
しながら20分間殺菌し、その後滅菌水を3回取り替え
洗浄し、クリーンベンチ内で朔果を刃物で縦に切り、内
蔵する種子を無菌的に取出し、前記ガラスシャーレ1個
当り約100粒程度になるように、脱脂綿上になるべく
種子同志重ならないように播種した。
【0024】一方、人工交配後30日目の完熟種子は、
採種後直ちに、また人工交配後90日〜360日後の種
子は、保存デシケーター中より取出し、それぞれガラス
シャーレの脱脂綿上に、1シャーレ当り100粒程度に
なるように播種した。播種後はシャーレの蓋をして、温
度20±1℃の培養室に移し、照度2500ルックスで
明期16時間、暗期8時間の周期で発芽させ、播種から
30日後の発芽率、発芽勢を観察した。なお、播種した
シャーレは各試験区とも5個づつである。
【0025】4)結果 試験の結果は表1に示した通りである。この表1から明
らかなように、人工交配後6〜15日の間に採種した未
熟種子(試験区1〜4)は高い発芽率(35〜45%)
と良好な発芽勢を示したが、交配から30日後に採種し
た完熟種子(試験区5)の場合には、発芽率は極端に低
下し、発芽勢も不揃いであった。
【0026】さらに、人工交配から30日後に採集しデ
シケーター中で30日または60日(人工交配後60日
または90日)貯蔵した種子(試験区6、7)の場合に
は発芽率はさらに低下し、またデシケーター中で120
日〜330日(交配後150〜360日)貯蔵した種子
(試験区8〜10)は全く発芽しなかった。これらの結
果から、リンドウの種子は、完熟種子化後は急速に高温
休眠状態に入り、発芽力は次第に減少し、長期貯蔵によ
り完全にその発芽力が失なわれることが判明した。
【0027】
【表1】
【0028】以下、実施例を示してこの発明の方法をさ
らに詳細かつ具体的に説明するが、この発明は以下の例
に限定されるものではない。
【0029】
【実施例】
実施例1 下記に示す工程に従ってリンドウの繁殖を実施した。 1)リンドウ切花の入手と前処理 園芸店を通して岡山県産のエゾオヤマリンドウ(極早生
パープル種)切花50本購入し、下葉ならびに花弁が既
に開いて自然交配した可能性の高い花を取り除き、水で
50倍に希釈した切花延命剤(フジ製糖株式会社製・フ
レッシュキープフラワー)を液深約15cmとなるよう
に満たしたポリエチレンバケツに切花を10本ずつ挿花
し、温度17〜20℃の空調室に保持した。
【0030】2)人工交配 開花し、柱頭の先端が左右に開き交配可能な花から順次
人工交配を実施した。人工交配方法は、試験例と同様に
幼児の耳掃除用の綿棒を用いて行なった。人工交配した
花数は計450であった。 3)未熟朔果の形成 交配日より8日後に長さ25〜36mm、中央部の最大
計4〜7mmの未熟朔果が形成した。
【0031】得られた朔果数は418個であり有効朔果
の形成率は93%であった。 4)未熟朔果の殺菌 形成した朔果のうち、無作為に50個を取出し試験例の
人工交配後6〜15日後に採集した朔果と同様の方法で
殺菌した。 5)未熟種子の取出し 殺菌した朔果をクリーンベンチ内に持ち込み、殺菌した
メスを用いて朔果を縦に切開し、内蔵する未熟種子を白
金耳で掻き出し、殺菌したシャーレーに採集した。
【0032】交配8日後の朔果をサンプリングして未熟
種子数を計測したところ、1朔果中の種子数は600〜
1270粒、平均726粒であった。なお、以上の工程
1)〜5)に要した延労働時間は12時間であった。 6)未熟種子の無菌播種と発芽 無菌播種に用いた培地と試験区 基本培地としては、公知の Murashige−Skoog 培地にゼ
ランガムを0.25%添加した固形培地を使用し、培地
濃度は基本培地濃度そのままと、基本培地を1/2また
は1/4に希釈したものの3種類を用い、さらにこの3
種類の培地に対して砂糖を0〜3%付加して12種類の
試験区を設定した。その詳細は表2に示したとおりであ
る。なお、この培地の殺菌前のpHは5.7〜5.8に
調整した。
【0033】
【表2】
【0034】 培地の殺菌方法 内径65mm、高さ130mmのガラス瓶を洗浄乾燥
し、この中に上記で調製した各区毎の培養基を1瓶当
り60ml注入し、アルミホイルで蓋をして、公知法で
121℃15分間蒸気殺菌し、冷却後無菌固形培地とし
た。なお、各試験区のガラス瓶数は3個とした。
【0035】 未熟種子の無菌播種 上記5)の未熟種子を上記6)−、の無菌固形培地
上になるべく均等になるように散布して播種した。播種
終了後は再び元のアルミホイルで蓋をした。この場合1
瓶あたりの播種量は約300粒とした。 発芽育苗環境条件 播種を終了した培養瓶は温度22±1℃の培養室に移
し、照度2500ルックスで明期を16時間、暗期を8
時間の周期で発芽を促進した。
【0036】7)播種30日後の発芽および成長の観察 各試験区の播種30日後の発芽状況および成長状況(茎
葉・根)の観察結果は表3に示した通りであった。
【0037】
【表3】
【0038】8)無菌発芽した幼苗の順化 各試験区共に播種30日後の幼苗を培養瓶より取出し、
市販の培養土(東洋高圧肥料(株)りんどう培土)を詰
めたプラスチック鉢に移植し、温度20±2℃、湿度7
0〜75%のガラス温室に移行して30日間順化した。
この間1日に4回霧状の冷水を散布して水分を補給し
た。
【0039】順化工程に移行した幼苗本数は、各区10
0本とした。この順化工程において枯死した本数は11
−1区で5本、12−1区で4本あったが、その他の区
では100%順化に成功した。 9)育苗 順化工程を終了した幼苗は、温度20±3℃、湿度65
〜68%のビニルハウス中に順化工程で用いたプラスチ
ック鉢のまゝ移行し、毎日1回灌水しながら2ヶ月間育
苗した。また追肥料として公知の液肥料ハイポネックス
(N;15−P;35−K15)を2000倍に希釈し
て3日に1度施用した。この育苗期間において枯死した
ものは全く見られなかった。
【0040】10)定植とその後の観察 育苗工程を終了したものを平成3年9月20日に試験圃
場に定植した。定植方式は、1畦当り2条植え、株間2
5cm、条巾20cmとした。12月〜1月の冬期は、
リンドウの習性として各区とも地上部は枯死したが、平
成4年1月30日現在、各区ともクラウン部より2〜3
本の冬至芽が萌出し始めており、リンドウの繁殖が成功
したことを確認した。 実施例2 下記に示す工程に従ってリンドウの繁殖を実施した。
【0041】 1)自生地におけるリンドウ開花株の選抜 海抜650mで自生したホソバリンドウ(紫花種)開花
株のうち、花付きの良好なものを5株選抜して未熟種子
採集株とした。 2)人工交配 選抜した開花株は1株当り6〜8本の開花茎で構成され
ていたが、その内1株当り5本の優良開花茎を選択し、
これらの茎の最先端より3〜4段下の開花直前で未受精
花8〜12を選定し、防虫ネットを架けた。
【0042】選定した花数は、試験例1と同様に450
花とした。人工交配方法は、実施例1と同様に先端が左
右に開裂した柱頭に綿棒を用いて花粉を付着させた。そ
の後再び防虫ネットを覆い、昆虫による再媒介を防止し
た。 3)未熟朔果の形成 人工交配させたものは、交配15日後に長さ30〜40
mm、中央の最大径5〜8mmの未熟朔果337個を形
成した。有効朔果の形成率は75%であった。
【0043】なお、以上の工程1)〜3)に要した延労
働時間は46時間であった。 4)未熟朔果の殺菌方法 試験例と同じ方法で行なった。 5)未熟種子の取出し 実施例1と同じ方法で行なった。
【0044】なお、交配10日後の朔果をサンプリング
して計測したところ、1朔果中の種子数は720〜16
20粒、平均は820粒であった。 6)未熟種子の無菌播種と発芽 無菌播種に用いた培地、容器と試験区 実施例1と同様の培地を用い、予め洗浄・乾燥したポリ
プロピレン角型容器(縦190mm×横170mm×深
さ40mm)に1容器当り培地400mlを注入した。
試験区は12類とし、その詳細は表4に示した。
【0045】
【表4】
【0046】 培地の殺菌 上記によって調製した各試験区の培地には、ポリプロピ
レン製の蓋をして、公知法に従って121℃15分間蒸
気殺菌し、冷却後無菌固形培地とした。なお、各区の容
器数は3個とした。 未熟種子の無菌播種方法 上記5)の未熟種子を、6)−、の無菌固形培地上
になるべく均等になるように散布して播種した。播種終
了後は再び元のポリプロピレン蓋をした。この操作は全
てクリーンベンチ内で実施した。また、1容器当りの播
種量は1朔果中の種子量(平均785粒)とし、各試験
区の容器数は7個とした。
【0047】 発芽環境条件 実施例1と同じ環境条件で発芽させた。 7)播種30日後の発芽および成長の観察 各試験区の播種30日後の発芽状況および成長状況(茎
葉・根)の観察結果は表5に示した通りであった。
【0048】
【表5】
【0049】8)無菌発芽した幼苗の順化 播種30日後に発芽した幼苗を培養容器より取出し、幼
苗の根に付着した培地物を出来るだけ除去し、実施例1
と同じ培養土をプラスチック製の角型セル成形トレー
(200セル)に詰め、1セル毎に幼苗を移植した。こ
の順化工程は各区とも5トレー(1000本)ずつで実
施した。
【0050】苗を移植したトレーは、温度20±2℃、
湿度70〜75%のガラス温室内に移行した。順化開始
より7日間はトレーの上50cmに寒冷紗を掛けて日光
を約60%カットし、その後は寒冷紗を取り外し、計3
0日間順化した。順化期間中は1日4回霧状の冷水を充
分に幼苗に与えて水分の補給に努めた。この順化工程に
おいて、各区とも移植して10日間の幼苗は多少萎れ気
味であったが、枯死する事無く全株順化に成功した。
【0051】9)育苗 順化工程を終了した幼苗は、実施例1と同じ環境条件の
ビニールハウス中にトレーのまゝ移行した。灌水ならび
に追肥料の施用も、実施例1と同様に実施し、2ヶ月間
育苗した。育苗期間に枯死したものは全く見られなかっ
た。 10)定植とその後の観察 育苗工程を終了したものを平成3年10月22日に試験
圃場に定植した。定植方式は実施例1と同様とした。
【0052】12月〜1月の冬期は、実施例1と同様に
地上部は枯死したが、平成4年2月10日現在、各区と
もクラウン部分より2〜3本の冬至芽が萌出し始めてお
り、以上の工程によるリンドウの繁殖が成功したことを
確認した。 実施例3 下記の工程によってリンドウの繁殖を実施した。
【0053】1)リンドウ切花の入手と前処理 園芸店を通して長野県産のエゾオヤマリンドウ(晩々生
パープル種)を50本購入した。そして、添付した図面
の図1に示したように、この切花(1)を図中破線で示
したカット線で6〜8部に切断した。この各切断部位に
着生する優良な未開花・未受精の花蕾(2)を残し、完
全開花した花や不良な花蕾は除去した。次いで、各切断
部位当り、優良な未受精花蕾(2)を1〜3個と、2〜
3枚の葉(3)を残して、図2に例示したような小型の
挿花を310本作成した。また、これらの挿花(4)に
着生する未開蕾(2)は合計450であった。
【0054】2)生け花支持台の作成 生け花延命剤としては、実施例2で使用したフレッシュ
キープフラワーを50倍に希釈して用いた。生け花支持
台は、市販品(日本曹達株式会社製オアシス)を購入し
作成した。具体的には、図3に示したように、市販のプ
ラスチック製トレー(オアシスベース1号;縦150mm
×横250mm×高さ35mm)(5)に生け花支持台(オ
アシス;縦105mm×横230mm×高さ80mm)
(6)をセットし、トレー中に実施例1と同様の生け花
延命剤の50倍希釈液600mlを注入し、生け花支持
台に充分延命剤を浸潤させた。
【0055】3)挿花工程 挿花(4)を生け花支持台(6)の上面に15本づつ挿
花した。以上のようにして挿花した21トレーを温度2
0±2℃の空調室に移して保持した。 4)挿花の人工交配 挿花の花蕾が膨らみ、花弁の先端が開き始めたものから
順次に実施例1と同じ方法で、人工交配した。
【0056】5)未熟朔果の形成 人工交配日より10日後には、長さ23〜35mm、中
央部の最大径が4〜8mmの未熟朔果が形成したので、
人工交配日より10日後の朔果を採集した。合計405
個の朔果が得られ、有効朔果の形成率は90%であっ
た。なお、上記1)〜5)までの工程に要した延労働時
間は8時間であった。
【0057】6)未熟朔果の殺菌 未熟朔果405個のうち、100個の未熟朔果を試験例
と同様の方法で殺菌した。 7)未熟種子の採種 実施例1と同様に行った。
【0058】交配10日後の未熟朔果をサンプリングし
て計測したところ、1朔果中の未熟種子数は620〜1
530粒、平均で763粒であった。 8)未熟種子の無菌播種と発芽 播種床の調製 実施例1と同様の基本培地を1/2または1/4に希釈
し、これらに砂糖を1〜5%、発芽促進ホルモンである
ジベレリンを0〜30ppm添加し、表6に示した16
種類の試験区を設定した。
【0059】
【表6】
【0060】 発芽容器と培地の注入 予め洗浄・乾燥したポリプロピレン製のセル成形トレー
(縦546mm、横279mm、深さ36mm、厚み2
mm、200セル成形、各セルの下面穴開き)の各セル
に別容器で殺菌した上記培地を、1セル当たり10ml
分注して冷却した。
【0061】 未熟種子の播種 未熟種子を、各培地上に1セル当り5粒播種した。な
お、各試験区ともトレー数は3枚ずつ使用した。 発芽環境条件 実施例1と同様に設定した。
【0062】 発芽後の観察結果 播種後7日から発芽を観察したが、幼苗として順化に移
行する迄には30日を要した。各試験区の播種30日後
の観察結果は、表7に示した通りである。
【0063】
【表7】
【0064】9)幼苗の順化 実施例2と同様に行なった。この順化工程に於いても、
実施例2と同様に各試験区ともに移植して10日間の幼
苗は多少萎れ気味であったが、枯死する事無く全株順化
に成功した。 10)育 苗 順化を終了した幼苗は、実施例1、実施例2と同様にし
てビニールハウスに移行し、追肥料を施して2ケ月間育
苗した。この場合も育苗期間中に枯死したものは全く見
られなかった。
【0065】11)定植とその後の観察 育苗工程を終了した苗を平成3年11月15日試験圃場
に定植した。定植方式は実施例1と同様にし、定植後直
ちに霜避けのためにビニール布でマルチングを施した。
12月〜1月の冬期間はリンドウの習性として、各区と
も地上部は枯死したが、平成4年3月10日には各区と
もクラウン部より2〜3本の冬至芽が萌出した。このこ
とからリンドウの繁殖が成功したことを確認した。 実施例4 実施例3の5)で形成した未熟朔果405個のうち、実
施例3に使用した残りから200朔果を選別し下記に示
す方法でリンドウの繁殖を実施した。
【0066】1)未熟種子の取出しと表面処理 選別した未熟朔果は、表面殺菌を行なわずに表面を刃物
で縦に切り、内蔵する未熟種子をシャーレーに取り出し
た。未熟種子の表面には粘質物が付着し、取り出した種
子が相互に結合する傾向があるため、種子の表面に珪藻
土を振りかけて粘質物に付着させるようにした。
【0067】2)播種床の作成 播種床として用いた培養土は、三井東圧肥料(株)が販
売しているリンドウ培養土を用いた。成分は、100g
中窒素27mg、リン酸100mg、カリは27mg、
EC0.5〜0.7、pH5.0〜5.4、水分29〜
31%である。播種容器は実施例3で使用したものと同
様のポリプロピレン製のセル成形トレーを用い、1セル
当り平均12gの培養土を充填した。培養土に対する殺
菌は実施しなかった。
【0068】播種床を作成した後、縦650mm、横3
00mm、深さ25mmのプラスチック製角容器に水道
水を満たし、この中に培養土を詰めた播種容器を30分
間浸漬して容器下面の穴より底面給水を行なった。播種
容器は総計30を作成した。 3)播 種 カナダ製の播種機(NIAGARA SEEDER)に
藩種容器をセットし、容器の1セル当り5〜7粒の種子
を容器培養土の表面に藩種した。
【0069】4)発芽条件 上記の各播種容器を、ビニール温室中に設置した小型ビ
ニール温室に移し、表8に示した2種類の条件のいずれ
かで発芽させた。なお、小型ビニール温室中は、その下
部からの温風送により室温18〜22℃(平均20
℃)、加湿器により湿度は90〜95%になるように調
節した。
【0070】
【表8】
【0071】5)発芽後の観察結果 試験区19−1では播種後10日で発芽を観察したが、
試験区19−2では発芽までに15日間を要した。また
順化に移行する迄には両区とも30日間を必要とした。
30日後の発芽率、茎や根の生育状況は表9に示した通
りである。
【0072】
【表9】
【0073】6)発芽後の順化 播種30日後の幼苗を実施例1、2と同様の条件のビニ
ールハウスの架台上に移行し、播種容器の各セクション
を間引きして良好な幼苗を1本ずつ残した。その後実施
例1と同様に追肥を施用して2ケ月間育苗した。この期
間中に各区ともに枯死したものは全く見られなかった。
【0074】7)定植とその後の観察 順化工程を終了した苗は、1本づつトレーより抜き取り
平成3年11月24日に試験圃場に定植した。定植後は
実施例3と同様に霜避けのビニール布でマルチングを施
した。12〜2月の冬期間は地上部は枯死したが、平成
4年3月25日の調査では、各区ともクラウン部より2
〜3本の冬至芽が萌出した。このことからリンドウの繁
殖に成功したことを確認した。
【0075】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明の
方法によって、リンドウの繁殖における採種から成苗へ
の育生を効率よく、しかも簡易な工程で行なうことが可
能となる。これによって、作業時間や労働量を大幅に削
減することが可能となりリンドウを低価格で市場に供給
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リンドウの切花を例示した模式図である。
【図2】図1の切花から作成した挿花を例示した模式図
である。
【図3】図2の挿花に用いる生け花支持台を例示した斜
視図である。
【符号の説明】
1 切花 2 花蕾 3 葉 4 挿花 5 プラスチック製トレー 6 生け花支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 恵美子 山口県玖珂郡本郷村本郷中山275 山陽コ カ・コーラボトリング株式会社研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンドウの開花直前の花を選抜して人工
    交配し、交配後6日から15日の間に未熟朔果を採取
    し、朔果内の種子を屋内で抽出し、これらの種子を播種
    床に播種して発芽させ、その幼苗を移植して順化したの
    ち定植することを特徴とするリンドウの繁殖方法。
  2. 【請求項2】 リンドウの開花直前の花を、自然界また
    は栽培圃場において選抜して人工交配する請求項1のリ
    ンドウの繁殖方法。
  3. 【請求項3】 自然界または栽培圃場より採集あるいは
    市販品より購入したリンドウの切花を生け花として室内
    で生育させ、その間に、選抜した未開花蕾以外の花およ
    び蕾を茎より除去し、その未開花蕾を開花直後に人工交
    配する請求項1のリンドウの繁殖方法。
  4. 【請求項4】 自然界または栽培圃場より採集あるいは
    市販品より購入したリンドウの切花をその主茎部におい
    て数ヶ所切断し、各切断茎に2〜3枚の葉と選抜した未
    開花蕾とを残して小型挿花を作成し、この小型挿花を生
    け花支持台にて生育させ、その未開花蕾を開花直後に人
    工交配する請求項1のリンドウの繁殖方法。
  5. 【請求項5】 未熟朔果より抽出した種子に珪藻土を振
    りかけたのち播種床に播種する請求項1のリンドウの繁
    殖方法。
  6. 【請求項6】 播種床が未殺菌の公知の培養土である請
    求項1のリンドウの繁殖方法。
  7. 【請求項7】 播種床が、公知の種子発芽用液体培地を
    1/2〜1/4に希釈し、砂糖1〜3%、ジベレリン
    0.1〜30ppm、およびゼランガム0.2〜0.3
    %を添加して固形化した無菌培地である請求項1のリン
    ドウの繁殖方法。
  8. 【請求項8】 播種から約30日後の幼苗を移植して順
    化させる請求項1のリンドウの繁殖方法。
  9. 【請求項9】 幼苗を約30日間順化させたのち定植す
    る請求項1のリンドウの繁殖方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011217675A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Wakanyaku Kenkyusho:Kk ムラサキの栽培方法
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