JPH04135071U - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙面上に記載された文字・図形等を読取る画
像読取装置において、互いに異なる色で記された色彩情
報を識別する場合、読み取るべき紙面を識別すべき色彩
に対応した色の光源を必要とし、該光源として蛍光灯に
よる単色光が使用されており、光源の前に複数色のフィ
ルタを設置する機構部を必要とした。本考案は、装置よ
りフィルタの切替え機構や光源の切り換え機構を無く
し、装置の小型化と操作性の向上を図ることをを目的と
する。 【構成】 発光色の異なる点光源1-1,1-2 が原稿３を照
射する発光色をスイッチ２の切り換えにより選択するよ
うに構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は文字、記号、図形等の画像情報を光学的に読取る画像読取装置に関す る。

【０００２】 紙面上に記載された文字・図形等を読取る画像読取装置において、互いに異な る色で記された色彩情報を識別する場合、読み取るべき紙面を識別すべき色彩に 対応した色の光源を必要とし、該光源として蛍光灯，冷陰極管又はハロゲンラン プ等が使用されており、単一光源の場合は光源の前に複数色のフィルタを設置が 必要であり、複数色の光源を併設する場合は光源の切り換え機構を必要とした。

【０００３】 フィルタの設定機構部や光源の切り換え機構を必要としない画像読取装置が要 請されている。

【０００４】

【従来の技術】

紙面上に記載された文字・図形等を読取る画像読取装置において、互いに異な る色で記された色彩情報を識別する場合、読み取るべき紙面を識別すべき色彩に 対応した色の光源で照射し、各色の照射光に応じて得られた情報信号を相互に組 み合わせて論理演算することにより色彩情報を抽出する技術は、特公昭５９−４ ８４３３号公報で周知である。

【０００５】 この色彩識別機能を付与するための光源ユニットは、複数色の光源を並設して 電気的に点灯を切り換えるようにしたもの、あるいは単一光源の前に複数色のフ ィルタを設置して機械的に切り換えるものが従来多く使用されている。

【０００６】 即ち単色蛍光灯を光源として備え、フィルタの切り換えで原稿の照射光を作 るもの、必要とする色に対応して発光色の異なる蛍光灯を複数備え、切り換え で照射光をかえるもの、複数色の光源を併設して電気的に切り換えるものが使 用される。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記の光源はいずれも蛍光灯が使用され、光源ユニットとして構成が嵩張り、 照射光を選択する際の操作が複雑であるといった問題があった。

【０００８】 本考案は、画像読取装置がフィルタの切替え機構や光源の切り換え機構を装備 することなく簡便な操作で光源の切り換えが出来ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

図１は本考案の原理説明図である。 単色光源からの照射光によって原稿を照射し、原稿情報に応じて反射された情 報光を光電変換素子で読み取るようにした画像読取装置において、 発光色の異なる複数の点光源1-1,1-2 と、前記複数色の点光源から同色の点光 源を選択して発光させるスイッチ２とを設け、 原稿３上における所定情報と同色な発光色を前記スイッチ２を操作して選択的 に発光させて原稿３を照射し、該原稿３の反射光からは該所定情報を排除して光 電変換素子４で読み取る。

【００１０】

【作用】

発光色の異なる複数の点光源1-1,1-2 の中からスイッチ２を操作することによ り、原稿３上における所定情報と同色な発光色を選択して発光させ、該発光色に より原稿３を照射し、該原稿３の反射光からは該所定情報を排除して光電変換素 子４で読み取ることにより、光源ユニットの小型化、光源選択の操作性の向上が 達成出来る。

【００１１】

【実施例】

図２は実施例の構成図を示す。 本図は、画像読取装置及び光学文字読取装置が画像情報を読取る光源と光学系 の基本構成を示している。図２（ａ）は、点光源1-1,1-2 が原稿３を照射した反 射光を、イメージセンサ41の走査幅に合わせた縮小倍率で結像させる場合の構成 を表し、点光源1-1,1-2 は電気的切り換えにより複数の色を発光するＬＥＤ部10 を保持し、選択された照射光で原稿３を照射し、原稿はを読取り方向へ駆動ロー ラ31で送られる。原稿３からの反射光はミラー16でレンズ17へ送られ、レンズ17 は反射光を光電変換部４のイメージセンサ41( プリント基板42と一体となってい る) へ集光して光電変換される。

【００１２】 図２（ｂ）は原稿幅に等しい寸法を持つ密着形のイメージセンサ46を使用した 等倍結像光学系の構成を表し、等倍結像光学系を使用する等倍結像処理部49から 構成される。原稿３は、駆動ローラ32でコンタクトガラス33に密着されながら読 取り方向へ送られ、原稿幅に等しい部分へ点光源1-1,1-2 から照射された反射光 が、アレー状に並べた集束性ロッドレンズ( self focusing rod lens）45を通り イメージセンサ46へ送られる 図3 にＬＥＤからなる点光源の外観説明図を示し、同図（ａ）は平面図を、同 図（ｂ）は側面図である。点光源1-1,1-2 は、プリント基板12の上に異なる色を 発光するＬＥＤ11，12が、図３（ａ）に示すように一列に密着して取付けられて いる。

【００１３】 図４は、プリント基板12に配線された回路図であり、赤色を発光するＬＥＤ11 と緑色を発光するＬＥＤ12が並列に接続されている。点光源1-1,1-2 は、原稿３ の反射光から所定情報（例えば赤色のドロップアウトカラー）を排除して原稿３ を読取る場合は、スイッチ２で赤色のＬＥＤ11を接続して赤色を発光させる。 にする。

【００１４】

【考案の効果】

帳票に印刷されたドロップアウトカラーに対応するＬＥＤを発光させて帳票３ を照射することにより、白色光の光源からフィルタによってドロップアウトカラ ーを生成する機構部を不要にし、装置の小型化、長寿命化並びに操作性の向上が 達成出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の原理説明図

【図２】 実施例の構成図

【図３】 ＬＥＤからなる点光源の説明図

【図４】 従来の構成図

【符号の説明】

10はＬＥＤ部、 11、12はＬＥＤ、 11-1、11-2 は点光源、 12、42はプリント基板、 16はミラー、 17はレンズ、 19は直流電源、 ２はスイッチ、 23は抵抗、 25は電源スイッチ、 ３は原稿、 31,32 は駆動ローラ、 33はコンタクトガラス、 ４は光電変換部、 41はイメージセンサ、 45は集束性ロッドレンズ、 46は密着形イメージセンサ、 49は等倍結像処理部を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 単色光源からの照射光によって原稿を照
   射し、原稿情報に応じて反射された情報光を光電変換素
   子で読み取るようにした画像読取装置において、発光色
   の異なる複数の点光源（1-1,1-2)と、前記複数色の点光
   源から同色の点光源を選択して発光させるスイッチ
   （２）とを設け、原稿（３）上における所定情報と同色
   な発光色を前記スイッチ（２）を操作して選択的に発光
   させて原稿（３）を照射し、該原稿（３）の反射光から
   は該所定情報を排除して光電変換素子（４）で読み取る
   ようにしたことを特徴とする画像読取装置。
2. 【請求項２】 前記点光源（1-1,1-2)はＬＥＤ（Ｌight
   Ｅmitting Ｄiode）光源であることを特徴とする請求
   項１記載の画像読取装置。