JPH0413437B2 - - Google Patents
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- JPH0413437B2 JPH0413437B2 JP59165704A JP16570484A JPH0413437B2 JP H0413437 B2 JPH0413437 B2 JP H0413437B2 JP 59165704 A JP59165704 A JP 59165704A JP 16570484 A JP16570484 A JP 16570484A JP H0413437 B2 JPH0413437 B2 JP H0413437B2
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えば自動車等の空調機用熱交換器
のチユーブといつた部材である摩擦駆動型押出材
熱交換媒体製造法に関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 例えば、自動車等の空調機用熱交換器のチユー
ブのような部材は酷い腐食環境下で使われること
より、チユーブであるアルミニウム又はアルミニ
ウム合金(アルミニウム材と称す)には耐食性、
特に耐孔食性が要求されている。 このような要求を満たす手段として、従来より
アルミニウム材表面に亜鉛層を形成することが提
案されており、例えば酸化亜鉛を苛性ソーダに溶
解したジンケート液にアルミニウム材を浸漬し、
アルミニウムの溶出に伴なう亜鉛との置換反応に
よつてアルミニウム材表面に亜鉛を析出するとい
つた置換処理法、その他電気メツキ法、あるいは
溶融亜鉛付着法等で亜鉛皮膜を形成し、そして熱
処理することによつて亜鉛拡散層を形成すること
が提案されている。 しかし、このような亜鉛拡散層を形成すること
によつてアルミニウム材の耐食性が向上するもの
の、このように表面処理されたアルミニウム材を
用いて熱交換器のチユーブのような熱交換媒体を
製造してみると、熱交換媒体製造前の表面処理ア
ルミニウム材ほどの優れた耐食性が認められず、
すなわち熱交換媒体への機械的加工手段、例えば
曲げ加工あるいは切断加工によつてアルミニウム
表面の亜鉛層の剥離又は欠落の起きることがわか
り、この為熱処理後の耐食性が低下してくること
がわかつた。 〔発明の開示〕 本発明者は、前記欠点を解決する為種々の研究
を続けた結果、熱交換媒体の素材としてはアルミ
ニウム又はアルミニウム合金を摩擦駆動型押出装
置を用いて押し出した押出材を用い、そしてこの
押出材表面に酸化亜鉛を溶解した塩基性水溶液に
て電気メツキして亜鉛皮膜を形成した後、例えば
曲げ加工とか切断加工等の所定の機械加工を行な
つて亜鉛皮膜の形成された押出材より所定の形状
の熱交換媒体を作り、その後これを亜鉛皮膜の融
点以上でかつ押出材の融点以下の雰囲気温度で熱
処理したものは、耐食性に極めて富んだものであ
ることを見い出した。 つまり、例えば外周面に溝を有する駆動ホイー
ルの溝面と、駆動ホイールの外周の一部と係合さ
れている固定シユーブロツクの内壁面とにより管
路が形成され、かつ管路の駆動方向の後端が閉じ
られ、後端付近には必要により管路と、例えば直
角方向に連通する押出室を設け、そこに押出ダイ
スを装着したといつたような摩擦駆動型押出装置
(例えば、特公昭51−38316号公報参照)が用いら
れて連続的に製造されたアルミニウム又はアルミ
ニウム合金製のチユーブコイル材、すなわち摩擦
駆動型押出材に対して電気メツキ手段を用いて亜
鉛皮膜を形成したものは、他の押出材に対して電
気メツキ手段にて亜鉛皮膜を形成したものより
も、又、摩擦駆動型押出材に対して他の手段、例
えば置換処理法あるいは溶融亜鉛付着法で亜鉛皮
膜を形成したものよりも、亜鉛皮膜の密着性に優
れており、そして亜鉛皮膜形成後であつて熱処理
の前に行なう熱交換媒体への機械加工によつても
亜鉛皮膜が損傷しにくいことがわかつたのであ
る。 又、所定の熱交換媒体への機械加工の前に電気
メツキ手段で亜鉛皮膜を形成する工程は、例えば
摩擦駆動型押出材を機械加工して所定の形状の熱
交換媒体を作つた後電気メツキ手段で亜鉛皮膜を
形成するといつた工程によるよりも、亜鉛皮膜の
形成が容易であり、かつ均一な厚さの亜鉛皮膜が
形成でき、耐食性により優れた熱交換媒体が得ら
れるようになり、又、処理工程も簡単で低コスト
でできるものとなる。 又、機械加工して熱交換媒体の形状とした後熱
処理するといつた工程は、熱処理した後機械加工
して熱交換媒体とするといつた工程によるより
も、亜鉛拡散層の様相が場所によらず均一なもの
となり、耐食性にムラがなく、全体的に優れた耐
食性を示すものとなる。 尚、摩擦駆動型押出材表面に亜鉛皮膜を形成す
るに際して電気メツキ手段を用いるのではある
が、電気メツキ前に摩擦駆動型押出材を電気メツ
キ液と同一組成浴に約5〜30秒間浸漬し、そして
該表面を水洗することなく電気メツキすることが
亜鉛皮膜密着性の点で極めて好ましい。 この亜鉛置換処理は、例えばZnOを約5〜110
g/、より好ましくは約50〜100g/になる
よう苛性ソーダ液中に溶解し、その場合苛性ソー
ダ濃度はZnO濃度に応じて約45〜500g/であ
るよう調整した浴、つまりNa2ZnO2、NaOH、
NaAlO2(亜鉛置換時にアルミニウムが溶解し、
NaAlO2として存在)から構成される浴を用いる
ことが望ましい。このZnO濃度及びNaOH濃度
を上記のように設定したのは、ZnO濃度及び
NaOH濃度が低すぎる場合又は高すぎる場合に
は、本亜鉛置換処理をしない場合よりも亜鉛皮膜
の密着性はむしろ低下するからである。又、この
亜鉛置換処理浴中には、耐食性の面から銅、ニツ
ケル、鉄等の金属塩が含まれないようにしておく
ことが望ましい。又、シアンイオンも含まれてい
ない方が望ましく、さらにはトリエタノールアミ
ン、EDTA等の有機アミン系化合物、酒石酸塩、
KOH、Ca(OH)2等の塩基性化合物も含まれてい
ない方が望ましい。 又、亜鉛置換処理時の浴温は、20〜60℃、より
好ましくは約20〜40℃、特に好ましくは約30℃前
後であることが望ましい。つまり、浴温が高すぎ
ると密着性が低下し、又、浴温が低すぎると溶解
が遅く、密着性の向上が小さいからである。 又、亜鉛置換反応の時間は、従来の銅、ニツケ
ル、スズ、クロム、銀等をアルミニウム材表面に
電気メツキする場合の下地処理として行なわれる
亜鉛置換処理の場合とは異なり、約5〜30秒と短
かく、すなわち置換反応が急激な状態から飽和状
態に移行した後に電気メツキ処理するといつたも
のではなく、亜鉛置換反応が飽和状態に達する前
に亜鉛置換反応を終了する。 そして、亜鉛置換処理後、塩基性亜鉛メツキ浴
中で電気メツキ処理がなされるのであるが、この
電気メツキ浴は酸化亜鉛を苛性ソーダに溶解した
前記亜鉛置換処理浴をそのまま用いて行なう。 そして、電解条件は、電流密度が高すぎると、
密着性が低下し、しかもメツキのつきまわりが減
少し、逆に電流密度が低すぎると時間が要りすぎ
ることより、密着性、均一電着性及び経済性の面
より約2〜4A/dm2の電流密度であることが望
ましく、又、電解時間は通常約1〜2分であり、
又、浴温は前記亜鉛置換処理の場合と同じであ
り、このようにして得られる亜鉛皮膜の厚みは、
機械加工及び耐食性の面より約7〜20g/m2厚で
あることが望ましい。 尚、電気メツキ処理時において、メツキ浴に超
音波、好ましくは約15〜50KHz、より好ましくは
約20〜30KHzの超音波を作用させていると、密着
性が向上するので望ましい。 実施例 1 アルミニウム材を摩擦駆動型押出装置を用いて
摩擦駆動型押出コイル材を作り、この摩擦駆動型
押出コイル材を、脱脂及び酸化皮膜除去の処理す
ることなく、ZnO100g/、NaOH350g/
の組成浴、温度30℃、電流密度2〜5A/dm2、
時間60〜120秒の条件で電気メツキ処理して表面
に約7〜10g/m2厚の亜鉛皮膜を形成する。 そして、上記亜鉛皮膜形成後、切断及び曲げ加
工といつた所定の機械加工を施し、巾32mm、高さ
5mmのJIS A1050製カークーラー用コンデンサー
多穴偏平管を所定形状の熱交換媒体に形成する。 その後、600℃雰囲気温度の炉中にて所定形状
の熱交換媒体を実体温度600℃の条件で2分間熱
処理し、表面亜鉛濃度3〜4%、亜鉛拡散深さ約
100〜150μmのものを得る。 上記のようにして得られた熱交換媒体の製造歩
留り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表
1に示す通りである。 尚、亜鉛皮膜の膜厚は30Wt%HNO2に浸漬後
の脱膜減量にて算出したものであり、又、亜鉛皮
膜の密着性は粘着テープを貼り付け、この粘着テ
ープを剥した際の剥離程度によつて全く剥離のな
い場合を◎印、わずかに剥離のある場合を○印、
剥離の多い場合を×印で示したものであり、又、
耐食性は720時間のキヤステストを行なつて孔食
が一切認められないものを◎印、わずかに孔食の
認められたものを○印、孔食の多いものを×印で
示したものである。
のチユーブといつた部材である摩擦駆動型押出材
熱交換媒体製造法に関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 例えば、自動車等の空調機用熱交換器のチユー
ブのような部材は酷い腐食環境下で使われること
より、チユーブであるアルミニウム又はアルミニ
ウム合金(アルミニウム材と称す)には耐食性、
特に耐孔食性が要求されている。 このような要求を満たす手段として、従来より
アルミニウム材表面に亜鉛層を形成することが提
案されており、例えば酸化亜鉛を苛性ソーダに溶
解したジンケート液にアルミニウム材を浸漬し、
アルミニウムの溶出に伴なう亜鉛との置換反応に
よつてアルミニウム材表面に亜鉛を析出するとい
つた置換処理法、その他電気メツキ法、あるいは
溶融亜鉛付着法等で亜鉛皮膜を形成し、そして熱
処理することによつて亜鉛拡散層を形成すること
が提案されている。 しかし、このような亜鉛拡散層を形成すること
によつてアルミニウム材の耐食性が向上するもの
の、このように表面処理されたアルミニウム材を
用いて熱交換器のチユーブのような熱交換媒体を
製造してみると、熱交換媒体製造前の表面処理ア
ルミニウム材ほどの優れた耐食性が認められず、
すなわち熱交換媒体への機械的加工手段、例えば
曲げ加工あるいは切断加工によつてアルミニウム
表面の亜鉛層の剥離又は欠落の起きることがわか
り、この為熱処理後の耐食性が低下してくること
がわかつた。 〔発明の開示〕 本発明者は、前記欠点を解決する為種々の研究
を続けた結果、熱交換媒体の素材としてはアルミ
ニウム又はアルミニウム合金を摩擦駆動型押出装
置を用いて押し出した押出材を用い、そしてこの
押出材表面に酸化亜鉛を溶解した塩基性水溶液に
て電気メツキして亜鉛皮膜を形成した後、例えば
曲げ加工とか切断加工等の所定の機械加工を行な
つて亜鉛皮膜の形成された押出材より所定の形状
の熱交換媒体を作り、その後これを亜鉛皮膜の融
点以上でかつ押出材の融点以下の雰囲気温度で熱
処理したものは、耐食性に極めて富んだものであ
ることを見い出した。 つまり、例えば外周面に溝を有する駆動ホイー
ルの溝面と、駆動ホイールの外周の一部と係合さ
れている固定シユーブロツクの内壁面とにより管
路が形成され、かつ管路の駆動方向の後端が閉じ
られ、後端付近には必要により管路と、例えば直
角方向に連通する押出室を設け、そこに押出ダイ
スを装着したといつたような摩擦駆動型押出装置
(例えば、特公昭51−38316号公報参照)が用いら
れて連続的に製造されたアルミニウム又はアルミ
ニウム合金製のチユーブコイル材、すなわち摩擦
駆動型押出材に対して電気メツキ手段を用いて亜
鉛皮膜を形成したものは、他の押出材に対して電
気メツキ手段にて亜鉛皮膜を形成したものより
も、又、摩擦駆動型押出材に対して他の手段、例
えば置換処理法あるいは溶融亜鉛付着法で亜鉛皮
膜を形成したものよりも、亜鉛皮膜の密着性に優
れており、そして亜鉛皮膜形成後であつて熱処理
の前に行なう熱交換媒体への機械加工によつても
亜鉛皮膜が損傷しにくいことがわかつたのであ
る。 又、所定の熱交換媒体への機械加工の前に電気
メツキ手段で亜鉛皮膜を形成する工程は、例えば
摩擦駆動型押出材を機械加工して所定の形状の熱
交換媒体を作つた後電気メツキ手段で亜鉛皮膜を
形成するといつた工程によるよりも、亜鉛皮膜の
形成が容易であり、かつ均一な厚さの亜鉛皮膜が
形成でき、耐食性により優れた熱交換媒体が得ら
れるようになり、又、処理工程も簡単で低コスト
でできるものとなる。 又、機械加工して熱交換媒体の形状とした後熱
処理するといつた工程は、熱処理した後機械加工
して熱交換媒体とするといつた工程によるより
も、亜鉛拡散層の様相が場所によらず均一なもの
となり、耐食性にムラがなく、全体的に優れた耐
食性を示すものとなる。 尚、摩擦駆動型押出材表面に亜鉛皮膜を形成す
るに際して電気メツキ手段を用いるのではある
が、電気メツキ前に摩擦駆動型押出材を電気メツ
キ液と同一組成浴に約5〜30秒間浸漬し、そして
該表面を水洗することなく電気メツキすることが
亜鉛皮膜密着性の点で極めて好ましい。 この亜鉛置換処理は、例えばZnOを約5〜110
g/、より好ましくは約50〜100g/になる
よう苛性ソーダ液中に溶解し、その場合苛性ソー
ダ濃度はZnO濃度に応じて約45〜500g/であ
るよう調整した浴、つまりNa2ZnO2、NaOH、
NaAlO2(亜鉛置換時にアルミニウムが溶解し、
NaAlO2として存在)から構成される浴を用いる
ことが望ましい。このZnO濃度及びNaOH濃度
を上記のように設定したのは、ZnO濃度及び
NaOH濃度が低すぎる場合又は高すぎる場合に
は、本亜鉛置換処理をしない場合よりも亜鉛皮膜
の密着性はむしろ低下するからである。又、この
亜鉛置換処理浴中には、耐食性の面から銅、ニツ
ケル、鉄等の金属塩が含まれないようにしておく
ことが望ましい。又、シアンイオンも含まれてい
ない方が望ましく、さらにはトリエタノールアミ
ン、EDTA等の有機アミン系化合物、酒石酸塩、
KOH、Ca(OH)2等の塩基性化合物も含まれてい
ない方が望ましい。 又、亜鉛置換処理時の浴温は、20〜60℃、より
好ましくは約20〜40℃、特に好ましくは約30℃前
後であることが望ましい。つまり、浴温が高すぎ
ると密着性が低下し、又、浴温が低すぎると溶解
が遅く、密着性の向上が小さいからである。 又、亜鉛置換反応の時間は、従来の銅、ニツケ
ル、スズ、クロム、銀等をアルミニウム材表面に
電気メツキする場合の下地処理として行なわれる
亜鉛置換処理の場合とは異なり、約5〜30秒と短
かく、すなわち置換反応が急激な状態から飽和状
態に移行した後に電気メツキ処理するといつたも
のではなく、亜鉛置換反応が飽和状態に達する前
に亜鉛置換反応を終了する。 そして、亜鉛置換処理後、塩基性亜鉛メツキ浴
中で電気メツキ処理がなされるのであるが、この
電気メツキ浴は酸化亜鉛を苛性ソーダに溶解した
前記亜鉛置換処理浴をそのまま用いて行なう。 そして、電解条件は、電流密度が高すぎると、
密着性が低下し、しかもメツキのつきまわりが減
少し、逆に電流密度が低すぎると時間が要りすぎ
ることより、密着性、均一電着性及び経済性の面
より約2〜4A/dm2の電流密度であることが望
ましく、又、電解時間は通常約1〜2分であり、
又、浴温は前記亜鉛置換処理の場合と同じであ
り、このようにして得られる亜鉛皮膜の厚みは、
機械加工及び耐食性の面より約7〜20g/m2厚で
あることが望ましい。 尚、電気メツキ処理時において、メツキ浴に超
音波、好ましくは約15〜50KHz、より好ましくは
約20〜30KHzの超音波を作用させていると、密着
性が向上するので望ましい。 実施例 1 アルミニウム材を摩擦駆動型押出装置を用いて
摩擦駆動型押出コイル材を作り、この摩擦駆動型
押出コイル材を、脱脂及び酸化皮膜除去の処理す
ることなく、ZnO100g/、NaOH350g/
の組成浴、温度30℃、電流密度2〜5A/dm2、
時間60〜120秒の条件で電気メツキ処理して表面
に約7〜10g/m2厚の亜鉛皮膜を形成する。 そして、上記亜鉛皮膜形成後、切断及び曲げ加
工といつた所定の機械加工を施し、巾32mm、高さ
5mmのJIS A1050製カークーラー用コンデンサー
多穴偏平管を所定形状の熱交換媒体に形成する。 その後、600℃雰囲気温度の炉中にて所定形状
の熱交換媒体を実体温度600℃の条件で2分間熱
処理し、表面亜鉛濃度3〜4%、亜鉛拡散深さ約
100〜150μmのものを得る。 上記のようにして得られた熱交換媒体の製造歩
留り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表
1に示す通りである。 尚、亜鉛皮膜の膜厚は30Wt%HNO2に浸漬後
の脱膜減量にて算出したものであり、又、亜鉛皮
膜の密着性は粘着テープを貼り付け、この粘着テ
ープを剥した際の剥離程度によつて全く剥離のな
い場合を◎印、わずかに剥離のある場合を○印、
剥離の多い場合を×印で示したものであり、又、
耐食性は720時間のキヤステストを行なつて孔食
が一切認められないものを◎印、わずかに孔食の
認められたものを○印、孔食の多いものを×印で
示したものである。
【表】
実施例 2
実施例1においての電気メツキ処理時にメツキ
浴に100Wの出力で20KHzの超音波を作用させな
がら電気メツキ処理をして表面に約7〜10g/m2
厚の亜鉛皮膜を形成する他は全く同様にして熱交
換媒体を製造する。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表2
に示す通りである。 尚、表2においては、電気メツキ条件及び熱処
理条件は表1と全く同じなのでこれらの条件は省
略する。
浴に100Wの出力で20KHzの超音波を作用させな
がら電気メツキ処理をして表面に約7〜10g/m2
厚の亜鉛皮膜を形成する他は全く同様にして熱交
換媒体を製造する。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表2
に示す通りである。 尚、表2においては、電気メツキ条件及び熱処
理条件は表1と全く同じなのでこれらの条件は省
略する。
【表】
実施例 3
実施例1における電気メツキ処理前に、摩擦駆
動型押出コイル材をZnO70〜100g/、
NaOH350〜370g/の組成の浴、温度30℃の
条件で5〜30秒間の条件で亜鉛置換処理し、その
後電気メツキ処理、機械加工、熱処理といつた工
程を径て、表面亜鉛濃度3〜4%、亜鉛拡散深さ
約100〜150μmの巾32mm、高さ5mmのJIS A1050
製及びJIS A3003製カークーラー用コンデンサー
多穴偏平管を所定形状に形成した熱交換媒体を製
造する。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表3
に示す通りである。
動型押出コイル材をZnO70〜100g/、
NaOH350〜370g/の組成の浴、温度30℃の
条件で5〜30秒間の条件で亜鉛置換処理し、その
後電気メツキ処理、機械加工、熱処理といつた工
程を径て、表面亜鉛濃度3〜4%、亜鉛拡散深さ
約100〜150μmの巾32mm、高さ5mmのJIS A1050
製及びJIS A3003製カークーラー用コンデンサー
多穴偏平管を所定形状に形成した熱交換媒体を製
造する。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表3
に示す通りである。
【表】
比較例 1
実施例1においての電気メツキ処理の代りに亜
鉛置換処理のみで亜鉛皮膜を形成する他は全く同
様にして熱交換媒体を製造する。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表4
に示す通りである。
鉛置換処理のみで亜鉛皮膜を形成する他は全く同
様にして熱交換媒体を製造する。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表4
に示す通りである。
【表】
比較例 2
実施例1における摩擦駆動型押出コイル材の代
りに通常の熱間押出材(押出温度480℃)を用い
て、全く同様な工程を径て熱交換媒体を製造す
る。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表5
に示す通りである。
りに通常の熱間押出材(押出温度480℃)を用い
て、全く同様な工程を径て熱交換媒体を製造す
る。 このようにして得られた熱交換媒体の製造歩留
り、亜鉛皮膜の密着性及び耐食性を調べると表5
に示す通りである。
Claims (1)
- 1 アルミニウム又はアルミニウム合金からなる
摩擦駆動型押出材の表面に酸化亜鉛を溶解した塩
基性水溶液にて電気メツキして亜鉛皮膜を形成し
た後、所定の熱交換媒体の形状に機械加工を行な
い、その後前記亜鉛皮膜の融点以上でかつ前記摩
擦駆動型押出材の融点以下の雰囲気温度で熱処理
することを特徴とする摩擦駆動型押出材熱交換媒
体製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16570484A JPS6144194A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 摩擦駆動型押出材熱交換媒体製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16570484A JPS6144194A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 摩擦駆動型押出材熱交換媒体製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6144194A JPS6144194A (ja) | 1986-03-03 |
JPH0413437B2 true JPH0413437B2 (ja) | 1992-03-09 |
Family
ID=15817468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16570484A Granted JPS6144194A (ja) | 1984-08-09 | 1984-08-09 | 摩擦駆動型押出材熱交換媒体製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6144194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0840275A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-13 | Uchiyama Shokai:Kk | 折り畳みリヤカー |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02170998A (ja) * | 1988-12-22 | 1990-07-02 | Showa Alum Corp | アルミニウム製熱交換器の表面処理方法 |
EP1624093A1 (de) * | 2004-08-04 | 2006-02-08 | Aluminal Oberflächentechnik GmbH & Co. KG | Beschichten von Substraten aus Leichtmetallen oder Leichtmetalllegierungen |
CN113088979B (zh) * | 2021-04-15 | 2024-03-22 | 山东省科学院新材料研究所 | 一种镁合金低温挤压坯料预处理方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4916177A (ja) * | 1972-06-08 | 1974-02-13 | ||
JPS55110794A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-26 | Nippon Steel Corp | Preparation of zn based alloy coated steel plate |
JPS58117866A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-13 | Nippon Steel Corp | 両面異種被覆鋼板の製造法 |
-
1984
- 1984-08-09 JP JP16570484A patent/JPS6144194A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4916177A (ja) * | 1972-06-08 | 1974-02-13 | ||
JPS55110794A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-26 | Nippon Steel Corp | Preparation of zn based alloy coated steel plate |
JPS58117866A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-13 | Nippon Steel Corp | 両面異種被覆鋼板の製造法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0840275A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-13 | Uchiyama Shokai:Kk | 折り畳みリヤカー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6144194A (ja) | 1986-03-03 |
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