JPH04134062A - N―アリールマレイミド類の製造方法 - Google Patents

N―アリールマレイミド類の製造方法

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JPH04134062A
JPH04134062A JP25394890A JP25394890A JPH04134062A JP H04134062 A JPH04134062 A JP H04134062A JP 25394890 A JP25394890 A JP 25394890A JP 25394890 A JP25394890 A JP 25394890A JP H04134062 A JPH04134062 A JP H04134062A
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sulfuric acid
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Takamitsu Aoyama
青山 隆充
Hiroyuki Sasakihara
笹木原 弘之
Takashi Okada
隆志 岡田
Shoichi Mizuno
水野 昌一
Akihiro Akatsuka
赤塚 章宏
Kiyoshige Matsuoka
松岡 清成
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ABS、MMA、PVC等の樹脂の耐熱性改
良剤や医薬、農薬の中間体として有用な、N−アリール
マレイミド類を高収率で製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
マレイミド類の製造方法については、古くから研究され
ている。例えば、特開昭53−68770号公報には、
無水マレイン酸とアミン化合物とを有機溶媒中で反応せ
しめ生成したマレインアミド酸を単離することなしに、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非
プロトン性極性溶媒および酸触媒の存在下で脱水閉環さ
せる方法が開示されている。しかしこの方法は、高価で
かつ毒性のあるジメチルホルムアミドなどの非プロトン
性極性溶媒を多く用いるために、マレイミド類の製造コ
ストが高(なってしまうこと、及び酸触媒の作用により
ジメチルホルムアミドなどの溶媒が変質してしまうため
、損失が大きくなること、さらにこれら非プロトン性極
性溶媒の沸点が高いために製品マレイミドの中から、こ
れら溶媒を除去することが困難であることなどの問題を
有している。
さらに、特公昭51−40078号公報には、希釈剤と
して沸点80℃以上のトルエン、キシレン、クロロベン
ゼン等の溶媒およびクロロスルホン酸、pトルエンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、オルソリン酸、ピロリン
酸、亜リン酸等の触媒と共に加熱脱水閉環させ、この時
生成する水を溶媒との共沸により系外に留去する方法が
開示されている。この方法は、前記の方法に比べて生成
するマレイミドの分離・回収が容易であるという点が優
れている。しかしながら、この方法はクロロスルホン酸
等の高価な酸触媒を比較的多く用いるにも関わらず、マ
レイミド類の収率は低く、工業的製法としては経済的に
満足できるものではない。
マレイミド類の収率の低下の原因は、マレイミド類及び
マレインアミド酸類の加水分解によりアミン成分が遊離
し、この遊離アミンよって酸触媒が失活するためである
。さらに、この酸触媒の失活は、マレインアミド酸類の
転化率を低下させるばかりでなく、酸触媒が失活した状
態では、マレイミド類やマレインアミド酸類の分解反応
も起こり易(、このことも合わせて収率を低下させる原
因となっている。また、副生物の生成は、純度の低下と
精製コストの上昇の原因ともなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、マレイミドの分離、回収が容易な溶媒
と安価な酸触媒を用い、かつこの酸触媒の失活を防止し
て高い収率で高純度のN−アリールマレイミド類を製造
する方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、硫酸と芳香族溶媒との混合物を共沸脱水し、
次いでこの混合物中、マレイン酸のアルカリ金属塩また
はアルカリ土類金属塩の存在下で、一般式(1) (式中、R’、R2,R8,R’およびR5は、それぞ
れ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、
カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキ
シ基、フェニル基、またはスルホン基を示す)で示され
るN−置換マレインアミド酸を加熱して閉環イミド化さ
せることを含む一般式(2) (式中、R’、R2,R3,R”およびR5の定義は、
一般式(1)の定義と同じ)で示されるN−アリールマ
レイミド類の製造方法に関する。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の方法では、まず硫酸と芳香族溶媒との混合物を
共沸脱水する。
硫酸とはH2SO4を含有するものを意味し、具体的に
は例えば濃硫酸、希硫酸、発煙硫酸等を挙げることがで
き、取扱の容易さ及び共沸脱水処理の容易さから濃硫酸
を用いることが好ましい。尚、硫酸に、例えば無水硫酸
、p−)ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、エチルスルホン酸、オクチルスルホン酸
などのスルホン酸類を併用しても差し支えない。
一方、芳香族溶媒は、N−アリールマレインアミド酸類
、N−アリールマレイミド類に対し不活性であり、水と
不混和性の芳香族系の溶媒であればよい。例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クメン、エチルベンゼン、
クロロベンゼン、ニトロベンゼン、アニソールを挙げる
ことができ、反応温度の制御や溶媒の除去の容易さから
トルエンおよびキシレンを用いることが好ましい。
上記共沸脱水においては、硫酸として例えば濃硫酸を用
いた場合、濃硫酸中のH2S O41モルに対して、約
0.2モル以上、好ましくは0.3モル以上、より好ま
しくは0.4モル以上の水を留出させることが、後に続
く閉環イミド化反応におけるマレイミドの収率を高める
という観点から適当である。硫酸として希硫酸を用いた
場合には、水の留出量は上記の量より一般に多くなる。
共沸脱水は、例えば70〜180℃、好ましくは80〜
160℃で加熱することにより行うことができ、常圧、
加圧、減圧のいずれでも行うことができる。
硫酸の使用量は、少なすぎると続くイミド化反応が充分
に進行せず、反応時間が長くなる傾向がある。また、多
すぎると加水分解、重合、異性化反応による副生成物が
多量に生成する傾向があるため、N−アリールマレイン
アミド酸類100モルに対して1〜30モル、好ましく
は5〜25モル使用することが適当である。
一方、イミド化反応開始時のN−アリールマレインアミ
ド酸類の全仕込み重量(マレインアミド酸、溶媒、触媒
、マレイン酸塩の合計重量)に対する割合が低いと、異
性化反応や重合反応等による副反応生成物が多量に生成
し、高すぎると反応により生成する水を系外に留去する
ことができない。そのためN−アリールマレインアミド
酸類およびN−アリールマレイミド類の加水分解反応が
起こり、マレイン酸や(N−アリール)−2−アリール
アミノコハクイミド等を副生じやすくなるだけでなく酸
触媒の失活を招く。そこで、全仕込みlOOに対するN
−アリールマレインアミド酸類の重量比が10〜50の
範囲になるように調節し、反応を円滑に行いかつ経済的
条件を満足させるために芳香族溶媒の使用量はN−アリ
ールマレインアミド酸類の重量の1〜7倍、好ましくは
1〜4倍とすることが適当である。
一般式(1)で表されるN−置換マレインアミド酸は、
好ましくは、R1−R5のうちの少なくとも2つが水素
原子であり、それ以外が水素原子以外の置換基である。
一般式(1)で示されるN−アリールマレインアミド酸
類の具体例としては、N−フェニルマレインアミド酸、
N−(2−クロロフェニル)マレインアミド酸、N−(
3−クロロフェニル)マレインアミド酸、N−(4−ク
ロロフェニル)マレインアミド酸、N−(2−二ト白フ
ェニル)マレインアミド酸、N−(2−ヒドロキシフェ
ニル)マレインアミド酸、N−(2−アミノフェニル)
マレインアミド酸、N−(2,6−ジクロロフェニル)
マレインアミド酸、N−(4−メトキシフェニル)マレ
インアミド酸、N−(4−エトキシフェニル)マレイン
アミド酸、N−(4−メチルフェニル)マレインアミド
酸、N−(2,6−シメチルフエニル)マレインアミド
酸、N−(4カルボキシフエニル)マレインアミド酸、
N−(2,4,6−)ジクロロフェニル)マレインアミ
ド酸、N−(2,4,6−)リメチルフェニル)マレイ
ンアミド酸、N−(4−スルホニルフェニル)マレイン
アミド酸、N−ビフェニルマレインアミド酸等を挙げる
ことができる。
−綴代(1)のマレインアミド酸類は、例えば無水マレ
イン酸と芳香族第1アミン R5R4 との反応によりほぼ化学量論的に得られる。芳香族第1
アミンとしては例えば、アニリン、ニトロアニリン、ア
ミノフェノール、アミノ安息香酸、アニシジン、エトキ
シフェニルアミン、モノクロルアニリン、ジクロルアニ
リン、トルイジン、キシリジン、エチルアニリン、4−
アミノビフェニル、メタニル酸等を挙げることができる
。無水マレイン酸1モルに対して芳香族第1アミン0.
9〜1.1モル、好ましくは0.95〜1.05モルを
反応させればよい。
本発明の方法では、前記共沸脱水した硫酸と芳香族溶媒
との混合物中、マレイン酸のアルカリ金属塩(例えばリ
チウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩)またはアルカリ
土類金属塩(例えば、マグネシウム塩、カルシウム塩、
ストロンチウム塩、バリウム塩)の存在下で、一般式(
1)のN−置換マレインアミド酸を加熱して、閉環イミ
ド化し、一般式(2)のN−アリールマレイミド類を得
る。
マレイン酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は
、共沸脱水前の硫酸と芳香族溶媒との混合物に添加して
おくこともできるが、共沸脱水時に変質等がおきること
を避けるために、共沸脱水後の硫酸と芳香族溶媒との混
合物に添加することが好ましい。
マレイン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩
の具体例としては、マレイン酸二リチウム、マレイン酸
二ナトリウム、マレイン酸二カリムラ、マレイン酸マグ
ネシウム、マレイン酸カルシウム、マレイン酸ストロン
チウム、マレイン酸バリウムを挙げることができる。マ
レイン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩の
使用量は、酸触媒の失活を有効に防止し、かつ経済性を
満足させるという観点から、原料であるマレインアミド
酸100モルに対して、0.1〜lOモル、好ましくは
1〜7.5モルの範囲とすることが適当である。
反応条件は、反応温度を例えば80〜160’C1好ま
しくは90〜140°Cとし、反応時間は反応温度等に
より異なるが、例えば1〜6時間、好ましくは1〜4時
間とすることが適当である。さらに、本反応は前述の温
度範囲であれば、常圧下はもちろんのこと加圧下あるい
は減圧下においても行うことができる。
尚、マレイン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金
属塩は芳香族溶媒に不溶性であるため、イミド化反応終
了後、ろ過等により容易に分離回収することができ、回
収したものは、再度、本発明の方法に利用することがで
きる。
本発明の方法により得られる一般式(2)で示されるN
−アリールマレイミド類としては、例えばN−フェニル
マレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、
N−(3−クロロフェニル)マレイミド、N−(4−ク
ロロフェニル)マレイミド、N−(4−ニトロフェニル
)マレイミド、N−(2−ヒドロキシフェニル)マレイ
ミド、N−(2−アミノフェニル)マレイミド、N−(
2゜6−ジクロロフェニル)マレイミド、N−(4メト
キシフエニル)マレイミド、N−(4−エトキシフェニ
ル)マレイミド、N−(4−メチルフェニル)マレイミ
ド、N−(2,6−シメチルフエニル)マレイミド、N
−(4−カルボキシフェニル)マレイミド、N−(2,
4,6−1リクロロフエニル)マレイミド、N= (2
,4,6−1リメチルフエニル)マレイミド、N−(4
−スルホニルフェニル)マレイミド、N−ビフェニルマ
レイミド等を挙げることができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、マレイミドの分離、回収が容易
な芳香族溶媒を用い、酸触媒として安価な硫酸を用いて
比較的低い温度で、酸触媒の失活を防止しつつ収率よく
高純度のN−アリールマレイミド類を製造することがで
きる。
さらに本発明の方法は、従来のN−アリールマレイミド
類の製造法に比べて反応時間が短くかつ得られるN−ア
リールマレイミド類は着色も少ないという利点もある。
以下、本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
実施例1 温度計、水分離器を備えた冷却管および攪拌器を備えた
2 007nl四ツロフラスコに、トルエン80−およ
び濃硫酸2.Odを加え常圧下106〜107°Cの温
度範囲で25分間攪拌還流して生成する水0.4−を共
沸により系外に除去した。加熱還流、共沸脱水終了後、
80℃まで、放冷し、Nフェニルマレインアミド酸38
.2g (0,2mol)及びマレイン酸二ナトリウム
1.604g(0,01mo l)を加え、生成する水
3,3dをトルエンと共に反応系外に留去せしめながら
105〜110’Cの温度範囲で、3時間イミド化反応
を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−フ
ェニルマレインアミド酸の重量比は34゜2であった。
反応終了後、60℃まで放冷し懸濁しているマレイン酸
二ナトリウムを吸引ろ過によりろ別し、次いで減圧下で
トルエンを除去して黄色固体状のN−フェニルマレイミ
ド37.67 gを得た。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は82.1wt%であり、収率は原料N−
フェニルマレインアミド酸に対して89.3モル%であ
った。
実施例2 マレイン酸二ナトリウムの添加量を0.802 g(0
,005mol)とした以外は実施例1と同様に反応を
行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−フ
ェニルマレインアミド酸の重量比は34゜5であった。
N−フェニルマレイミドの収量は40.08 gであり
、高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、
この結晶の純度は78.4 w t%であり、収率は原
料N−フェニルマレインアミド酸に対して90.7モル
%であった。
実施例3 温度計、水分離器を備えた冷却管および攪拌器を備えた
2007nl四ツロフラスコに、トルエン95−および
濃硫酸2.07nlを加え常圧下103〜108℃の温
度範囲で25分間攪拌還流して生成する水0.3−を共
沸により糸外に除去した。加熱還流、共沸脱水終了後、
80℃まで、放冷し、N(4−クロロフェニル)マレイ
ンアミド酸45.13g(0,2mol)及びマレイン
酸二ナトリウム0.802g (0,005mo l)
を加え、生成する水3.4−をトルエンと共に反応系外
に留去せしめながら103〜110℃の温度範囲で、3
時間イミド化反応を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−(
4−クロロフェニル)マレインアミド酸の重量比は35
であった。
反応終了後、60℃まで放冷し懸濁しているマレイン酸
二ナトリウムを吸引ろ過によりろ別し、次いで減圧下で
トルエンを除去して黄色固体状のN−(4−クロロフェ
ニル)マレイミド46.67gを得た。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は80.1 w t%であり、収率は原料
N−(4−クロロフェニル)マレインアミド酸に対して
90.0モル%であった。
実施例4 温度計、水分離器を備えた冷却管および攪拌器を備えた
200−四ツロフラスコに、トルエン927nlおよび
濃硫酸2.0−を加え常圧下103〜108℃の温度範
囲で25分間攪拌還流して生成する水0.4−を共沸に
より系外に除去した。加熱還流、共沸脱水終了後、80
℃まで、放冷し、N(4−メトキシフェニル)マレイン
アミド酸44゜24 g (0,2mo 1)及びマレ
イン酸二ナトリウム0.802g (0,005mo 
1)を加え、生成する水3.4−をトルエンと共に反応
系外に留去せしめながら103〜108°Cの温度範囲
で、3時間イミド化反応を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−(
4−メトキシフェニル)マレインアミド酸の重量比は3
5であった。
反応終了後、60℃まで放冷し懸濁しているマレイン酸
二ナトリウムを吸引ろ過によりろ別し、次いで減圧下で
トルエンを除去して黄色固体状のN−(4−メトキシフ
ェニル)マレイミド45.82gを得た。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は78.5 w t%であり、収率は原料
N−(4−メトキシフェニル)マレインアミド酸に対し
て88.5モル%であった。
実施例5 温度計、水分離器を備えた冷却管および攪拌器を備えた
20(hnl四ツロフラスコに、トルエン987nlお
よび濃硫酸2.07nlを加え常圧下103〜110℃
の温度範囲で25分間攪拌還流して生成する水0.37
nlを共沸により系外に除去した。加熱還流、共沸脱水
終了後、80℃まで、放冷し、N−(2,6−シメチル
フエニル)マレインアミド酸46.85g (0,2m
o l)及びマレイン酸二ナトリウム0.802g (
0,005mof)を加え、生成する水3.57nlを
トルエンと共に反応系外に留去せしめながら103〜1
09°Cの温度範囲で、3時間イミド化反応を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−(
2,6−シメチルフエニル)マレインアミド酸の重量比
は35であった。
反応終了後、60°Cまで放冷し懸濁しているマレイン
酸二ナトリウムを吸引ろ過によりろ別し、次いで減圧下
でトルエンを除去して黄色固体状のN−(2,6−シメ
チルフエニル)マレイミド43、83 gを邊た。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は78.5 w t%であり、収率は原料
N−(2,6−シメチルフエニル)マレインアミド酸に
対して86.8モル%であった。
実施例6 温度計、水分離器を備えた冷却管および攪拌器を備えた
200−四ツロフラスコに、トルエン80−および濃硫
酸2.07nlを加え常圧下104〜106℃の温度範
囲で25分間攪拌還流して生成する水0.3 dを共沸
により糸外に除去した。加熱還流、共沸脱水終了後、8
0°Cまで、放冷し、N−フェニルマレインアミド酸3
8.2 g (0,2mo 1)及びマレイン酸カルシ
ウム1.540 g (0,O1mo1)を加え、生成
する水3.3−をトルエンと共に反応系外に留去せしめ
ながら103〜109°Cの温度範囲で、3時間イミド
化反応を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−フ
ェニルマレインアミド酸の重量比は35であった。
反応終了後、60°Cまで放冷し懸濁しているマレイン
酸カルシウムを吸引ろ過によりろ別し、次いで減圧下で
トルエンを除去して黄色固体状のN−フェニルマレイミ
ド40.20 gを得た。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は77.9 w t%であり、収率は原料
N−フェニルマレインアミド酸に対して90.4モル%
であった。
比較例1 温度計、水分離器を備えた冷却管および攪拌器を備えた
200d四ツロフラスコに、トルエン807n11濃硫
酸2.07nlおよびN−フェニルマレインアミド酸3
8.2 g (0,2mo l)を加え常圧上生成する
水を共沸により糸外に留去せしめながら、103〜10
8°Cの温度範囲で3時間イミド化反応を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−フ
ェニルマレインアミド酸の重量比は35であった。
反応終了後、60℃まで放冷し未反応のN−フェニルマ
レインアミド酸を吸引ろ過によりろ別し、減圧下でトル
エンを除去して黄色固体状のN−フェニルマレイミド1
0.53 gを得た。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は70.0 w t%であり、収率は原料
N−フェニルマレインアミド酸に対して21.3モル%
であった。
比較例2 濃硫酸の代わりにp−)ルエンスルホン酸−水和物を用
いた以外は比較例1と同様の操作を行った。
イミド化反応開始時の全仕込み量100に対するN−フ
ェニルマレインアミド酸の重量比は35であった。
得られた黄色固体状のN−フェニルマレイミドは14.
89 gであった。
高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、こ
の結晶の純度は60.5 w t%であり、収率は原料
N−フェニルマレインアミド酸に対して26.0モル%
であった。
比較例3 マレイン酸二ナトリウムを用いなかった以外は実施例1
と同様の操作を行った。
その結果、黄色固体状のN−フェニルマレイミドは42
.40 gが得られ、高速液体クロマトグラフィーによ
り分析したところ、この結晶の純度は6 B、 6 w
 t%であり、収率は原料N−フェニルマレインアミド
酸に対して84.0モル%であった。
以上の結果を表1にまとめて示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)硫酸と芳香族溶媒との混合物を共沸脱水し、次い
    でこの混合物中、マレイン酸のアルカリ金属塩またはア
    ルカリ土類金属塩の存在下で、一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5
    は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基
    、水酸基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキル基
    、アルコキシ基、フェニル基、またはスルホン基を示す
    。)で示されるN−置換マレインアミド酸を加熱して閉
    環イミド化させることを含む一般式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5
    は、一般式(1)の定義と同じ)で示されるN−アリー
    ルマレイミド類の製造方法。
  2. (2)閉環イミド化反応終了後、マレイン酸のアルカリ
    金属塩またはアルカリ土類金属塩を回収し、再利用する
    請求項1記載の製造方法。
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