JPH04133270U - ピアノ演奏用教習具 - Google Patents

ピアノ演奏用教習具

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JPH04133270U
JPH04133270U JP538492U JP538492U JPH04133270U JP H04133270 U JPH04133270 U JP H04133270U JP 538492 U JP538492 U JP 538492U JP 538492 U JP538492 U JP 538492U JP H04133270 U JPH04133270 U JP H04133270U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピアノを演奏したことのない初心者であって
も、ただちに特定の曲が演奏でき、ピアノ演奏の楽しさ
を満喫させる。 【構成】 ピアノの各鍵盤60の幅間隔Aに等しいスペ
−ス511、512、513等を設けて引線した罫線5
1と、罫線51間の各スペ−ス511に対応するピアノ
の鍵盤60を弾く順番に形成されている数字52あるい
は文字を記載した板体50の教習具であって、板体50
のスペ−ス511をピアノの鍵盤60に合致させてピア
ノ上に設置し、数字52あるいは文字が記載されている
スペ−ス511に対応するピアノの鍵盤60を記載され
た順番に押圧したとき、特定のメロデイが演奏できる構
成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、初心者がピアノを演奏する場合に使用する演奏を補助する教習具に 関する。
【0002】
【従来の技術】
ピアノを演奏して楽しみたいと思う場合、技術段階に応じた教則本に従って、 先ず、楽譜の読み方、ピアノの鍵盤と音符の関係、楽譜に書かれている音符と鍵 盤の位置等を学び、それから鍵盤位置と左右の指の指使いを学んでいる。これら の段階毎に用いられているバイエル、ツェルニイ等で周知の教則本は、楽譜が読 めること、音符および音楽記号を知っていること等が必要条件であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、楽譜や音符の知識の無い者にとって、楽譜の読み方、音符についての 知識を最初から学んでピアノが弾けるようになるまでには多大な時間と忍耐力を 必要とし、ほとんどの場合にはピアノが弾けるようになる前に、時間的制約、あ るいは飽きてしまってピアノを弾いて楽しめる段階まで到達することがすくなか った。 そこで、本考案は全くの初心者であっても、メロデイを知っている曲ならば、 ただちに演奏でき、ピアノを演奏する楽しさを短時間で習得できるピアノ演奏用 教習具を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案のピアノ演奏用教習具はピアノの各鍵盤の幅間隔に等しいスペ−スを設 けて引線した罫線と、罫線間の各スペ−スに記載する数字あるいは文字とを備え た板状体であって、板状体のスペ−スをピアノの鍵盤に合致させてピアノ上に設 置した時、各スペ−スに記載された数字は記載されているスペ−スに対応するピ アノの鍵盤を弾く順番に、そして、文字は特定の言葉(歌詞)となるように形成 されていることを基本的構成とし、数字あるいは文字が記載されているスペ−ス に対応するピアノの鍵盤を記載された数字の順番、または歌詞の言葉の順に押圧 したとき、特定のメロデイを形成する構成、あるいは数字または文字はスペ−ス に対応するピアノの鍵盤を押圧する長さを示す音符形状中に記載した構成、ある いは記載されている数字あるいは文字に近接して、次の順番の数字あるいは文字 が記載されているスペ−スの方向を示す矢印を記載した構成を具備する。
【0005】
【作用】
ピアノの鍵盤の幅間隔に等しいスペ−スを設けて引線した罫線と、罫線間の各 スペ−スに記載する数字あるいは文字とを備えた板状体であるピアノ演奏用教習 具の罫線をピアノの鍵盤に合致させた状態でピアノ上に設置し、スペ−スに記載 された数字の順番に、あるいは文字の意味する歌詞となるように、数字または文 字のスペ−スに対応したピアノの鍵盤を弾くと特定の曲が演奏できる。
【0006】
【実施例】
本考案を図面に示す実施例により説明する。
【0007】 実施例1 図1はピアノの演奏用教習具の実施例を示す平面図である。 教習具は容易に折れ曲がることのない厚紙またはプラスチック板等、その表面 に容易に引線ができたり印刷ができる材料で構成された矩形状の板体50である 。板体50の表面には一定間隔に4本の罫線51が引線されており、罫線51と 隣接する罫線51の間隔はピアノの白鍵盤の横幅間隔Aと等しい間隔となってい る。そして、各罫線51と罫線51との間を幅方向に図面左から順次第1スペ− ス511、第2スペ−ス512、第3スペ−ス513、第4スペ−ス514、第 5スペ−ス515とする。各スペ−スには数字52を印字する。
【0008】 数字52は板体50の色とは異なった円形状の色丸53(例えば黒色の円形) を描き、その中央部分に色丸53に対して顕著に判読できる色(例えば赤色)で 数字52を印字している。図1において数字52の1を印字した部分を下部とし 、数字52の30を印字した部分を上部とすると、数字52の配置は板体50の 下部から上部方向に順番に数字を増やして行く。各スペ−スにおける数字の配置 をみると、第1スペ−ス511には下部から上部に順次数字の9.10.24. 25.29.30を印字する。第2スペ−ス152には下部から上部に順次数字 の8.11.14.15.23.26.28を印字する。第3スペ−ス153に は下部から上部に順次数字の1.2.7.12.13.16.17.22.27 を印字する。第4スペ−ス514には下部から上部に順次数字の3.6.18. 21を印字する。第5スペ−ス515には下部から上部に順次数字の4.5.1 9.20を印字する。そして、第3スペ−ス513の数字の1を最も下部に、次 に第3スペ−ス153の数字の2、第4スペ−ス514の数字の3、第5スペ− ス515の数字の4とを同位置とし、第1スペ−ス511の数字の9、第2スペ −ス512の数字の8、第3スペ−ス513の数字の7、第4スペ−ス514の 数字の6、第5スペ−ス515の数字の5を同位置に、第1スペ−ス511の数 字の10、第2スペ−ス512の数字の11、第3スペ−ス513の数字の12 を同位置に、第2スペ−ス512の数字の14、第3スペ−ス513の数字の1 3を同位置に、第2スペ−ス512の数字の15を数字の14の上部に配置し、 数字の15より上部の第3スペ−ス153には数字の16を印字する。第3スペ −ス513の数字の16の上部には数字の17を配置し、数字の17と同位置に 第4スペ−ス514の数字の18、第5スペ−ス515の数字の19を配設する 。第5スペ−ス515の数字の19の上部には数字の20を配設し、数字の20 と同位置に第4スペ−ス514の数字の21、第3スペ−ス513の数字の22 、第2スペ−ス512の数字の23、第1スペ−ス511の数字の24を配置す る。第1スペ−ス511の数字の25と同位置に第2スペ−ス512の数字の2 6、第3スペ−ス513の数字の27を配置する。第1スペ−ス511の数字の 25の上部に数字の29を配置し、数字の29と同位置に第2スペ−ス512の 数字の28を配置する。そして、第1スペ−ス511の数字の29の上部に数字 の30を配置する。この印字の中で、第1スペ−ス511の数字の30と第2ス ペ−ス512の数字の15は白丸の中央に黒色の数字を印字している。
【0009】 このように構成した教習具の使用方法を図2により説明する。 ピアノの鍵盤は白鍵盤60と黒鍵盤70とが規定の順に配列されているが、例 えば、白鍵盤60の鍵盤61が音階でCの音であるとすると、鍵盤61に対応す る位置に教習具の第1スペ−ス511が位置するように、ピアノ板80と鍵盤6 0、70との間隙に板体50を挿入して起立させる。このようにすると、教習具 の各スペ−スの幅間隔Aは白鍵盤60の幅Aと等しく形成しているので、第2ス ペ−ス512は音階Dの鍵盤62の位置、第3スペ−ス513は音階Eの鍵盤6 3の位置、第4スペ−ス514は音階Fの鍵盤64の位置に、第5スペ−ス51 5は音階Gの鍵盤65の位置となる。この状態にピアノの演奏用教習具を用意し 、演奏者は教習具に印字された数字の順番に従って、数字の印字されているスペ −スに対応する鍵盤を指で押圧する。この実施例によると、数字の1が印字され ているのは第3スペ−ス513であるので鍵盤63をおすと、音階でEの音が演 奏される。次に数字の2が印字されている第3スペ−ス513に対応する鍵盤6 3を再度おすと、音階のEの音が演奏され、次に数字の3が印字されている第4 スペ−ス514に対応する鍵盤を押すと、音階Fの音が演奏され、次に数字の5 が印字されている第5スペ−ス515に対応する鍵盤65を押すと音階Gの音が 演奏される。このような方法により、数字の順序に数字の印字されているスペ− スに対応する鍵盤60.70を押圧することにより鍵盤の位置に合致した音をピ アノは演奏する。この方法で実施例の教習具を使用して数字の1から数字の30 まで数字の順番に各スペ−スに対応する鍵盤を押圧して演奏すると、ベ−ト−ベ ン作曲の「喜びの唱」の一部が演奏できる。なお、ここで白丸中に黒字印字を施 した数字の15や数字の30の位置では鍵盤の押圧時間を少々長くすることによ り、より楽譜通りの曲が演奏される。
【0010】 また、図3に示すように、中央部分に数字を印字した各色丸53に、次の順番 の数字が書かれている色丸53の方向を示す矢印55を設ける。このようにする と、次の弾く順番の数字52を早く認識でき、弾くべき鍵盤に対して迷うことな く指を移動させることができる。さらに、板体50の下部を黒鍵盤70が嵌合す るように切り抜いて切欠部56を設ける。切欠部56を黒鍵盤70に合致させて ピアノに設置すると、教習具を傾斜させた状態で安定してピアノの鍵盤上に設置 できるので、演奏者は教習具が見やすくなる。
【0011】 さらに、図4には、各スペ−ス101,102,103,104,105に印 字する数字を音符形をした丸の中央に記載する場合を示している。 図示のように、第1スペ−スに記載する数字の1と6は四分音符形丸110と し、第2スペ−ス102に印字する数字の9は二分音符形丸130とし、第3ス ペ−ス103に印字する数字の2は八分音符形丸120とし、数字の7は数字の 1と同様に四部音符形丸110とし、第4スペ−ス104に印字する数字の3は 八分音符型丸120、数字の8は全音符形丸140とし、第5スペ−ス105に 印字する数字の4は四部音符形丸110とする。このように教習具を形成するこ とにより、演奏者は四部音符形丸110に印字された順番の鍵盤を弾く場合には 一拍延ばし、八分音符形丸120に印字された数字の順番を鍵盤を弾く場合には 2分の1拍延ばし、二分音符形丸130に印字された数字の順番を鍵盤で弾く場 合には2拍延ばし、全音符形丸140に印字された数字の順番を鍵盤で弾く場合 には四拍延ばす。 このような教習具は音符の長さが理解できた段階で使用すると、メロデイを知 らない曲もただちにピアノで演奏することができる。この場合、数字は色丸中に 記載し、色丸の外側に小さな音符を記載しても良いし、または、長さを色分けに して示す記載の仕方もある。例えば、赤は四部音符を示し、白は二分音符を表す 等の約束事を設け、色分けを行う。
【0012】 図5には黒鍵盤70を使用する場合の教習具の一部を示している。この場合に おいても白鍵盤60の幅間隔に罫線を引線して第1スペ−ス201から順に第6 スペ−ス206(スペ−スの数は曲で使用する音の数により適宜設ける)までを 設け、第1スペ−ス201と第2スペ−ス202との間に黒鍵盤用第1スペ−ス 811を、第2スペ−ス202と第3スペ−ス203との間に黒鍵盤用第2スペ −ス812を、第4スペ−ス204と第5スペ−ス205との間に黒鍵盤用第3 スペ−ス813を、第5スペ−ス205と第6スペ−ス206との間に黒鍵盤用 第4スペ−ス814を設ける。そして、前述の要領により適宜スペ−スに順番に 数字を記載する。この時、黒鍵盤を使用する個所においては、例えば、図に示す ように黒鍵盤用第1スペ−ス811には数字の1を、黒鍵盤用第2スペ−ス81 2には数字の3を、黒鍵盤用第3スペ−ス813には数字の6を、黒鍵盤用第4 スペ−ス814には数字の7を記載する。そして、各白鍵盤を弾く動作に加えて 、順番となったとき各黒鍵盤用スペ−スに対応する黒鍵盤70を弾く。
【0013】 このようにこの実施例のピアノ演奏用教習具は楽譜を読めない者であっても、 数字の順に数字の印字されている位置に対応する鍵盤を弾くことにより、曲を演 奏することができる。さらにある程度メロデイ−を知っている曲の場合には鍵盤 の押圧時間を長短させることにより、より楽譜通りの曲に近ずけることができ、 短時間にピアノの演奏を楽しめる段階まで到達することができる。
【0014】 実施例2 他の実施例を図6により説明する。 板体400の表面には実施例1で説明したと同様にピアノの白鍵盤の横幅間隔 と等間隔の罫線401を引線し、各隣接する罫線401間のスペ−ス402に色 丸403を形成する。そして、色丸403中に文字404を印字する。そして、 第1の色丸403と第2番目の色丸403との間には指示線405を引線する。 同様に第2番目との第3番目の文字間、第3番目と第4番目の文字間と順次次の 文字に対して指示線405で連結して文字の順番を示す。この文字404は指示 線405に従って順番に読むと、教習具が演奏しようとする曲の歌詞を表現して いる。 例えば、図示する教習具は童謡の「どんぐりころころ」を演奏する例を示して いる。スペ−ス402は低音階から高音階へと順次整列するものとし、歌詞の順 番に各スペ−ス402中に文字を印字しているが、その文字は同じ音階毎に整列 させてスペ−ス毎に記載する。そして、歌詞が位置するスペ−ス402をその歌 詞が演奏されるべき鍵盤に合わせて、ピアノの鍵盤410上に教習具を載置する 。例えば、「どんぐりころころ」の「どん」は音階でいうと音階Gであるので、 鍵盤410のG鍵盤411の位置に設置する。そして、「ぐり」は音階Eである ので、スペ−スで2個低音階方向に位置させたスペ−ス402に記載されており 、「ぐり」と記載されたスペ−スに対応する鍵盤を押すと音階Eが演奏される。 同様にして歌詞の順番に記載されているスペ−ス402に対応する鍵盤410を おすと、「どんぐりころころ」の曲が演奏される。 この実施例においても、楽譜が理解できない者であっても、歌詞の順に印字さ れている文字のスペ−スに対応した鍵盤を弾くことにより、完成した曲を簡単に 演奏することができる。
【0015】 さらに、曲を数字で表わした教習具、文字で表わした教習具共に、教習具の使 用が慣れてきた場合にはピアノの譜面台に教習具を載せて演奏することもできる 。教習具を譜面台に載せて用いる場合には、記載する数字あるいは文字は上部か ら下部に順番に印字すると良い。 また、左手(伴奏用)を右手と同時に演奏する場合には右手と同時に弾く鍵盤 に対応するスペ−スに、右手番号と同じ数字を記載する。左手用に構成する教習 具用板を右手用に連設してもよいし、別体の教習具としても良い。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上のように、ピアノを演奏することが初めてであって、かつ、楽譜 や音楽記号の読み方を知らない者であっても、数字あるいは文字の順に、数字あ るいは文字が記載されているスペ−スに対応したピアノの鍵盤を弾くことにより 曲が構成できるので、ピアノ演奏の楽しさが満喫できる。また、音符が理解でき る場合には数字あるいは文字が記載されている音符の指示する長さ分、鍵盤を弾 く長さを延ばせば、メロデイを知らない曲であっても楽譜通りに曲を演奏する事 ができ、初心者に対してピアノ演奏に対する興味および演奏に対する向上心を高 揚させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】教習具の平面図。
【図2】教習具の使用状態説明図。
【図3】教習具の別の実施例を示す平面図。
【図4】教習具のさらに他の実施例を示す平面図。
【図5】黒鍵盤を使用する教習具の実施例を示す平面
図。
【図6】実施例2に示す教習具の説明図。
【符号の説明】
50、400 板体 51、401 罫線 52 数字 60 白鍵盤 70 黒鍵盤 402、515、512、513、514、515 ス
ペ−ス 404 文字 405 指示線 410 鍵盤

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピアノの各鍵盤の幅間隔に等しいスペ−
    スを設けて引線した罫線と、前記罫線間の各スペ−スに
    記載する数字あるいは文字とを備えた板状体であって、
    前記板状体の前記スペ−スをピアノの鍵盤に合致させて
    ピアノ上に設置した時、前記各スペ−スに記載された数
    字あるいは文字は、数字あるいは文字が記載されている
    スペ−スに対応するピアノの鍵盤を弾く順番に形成する
    ことを特徴とするピアノ演奏用教習具。
  2. 【請求項2】 前記数字あるいは文字の順番は、数字あ
    るいは文字が記載されているスペ−スに対応するピアノ
    の鍵盤を記載された順番に押圧した時、特定のメロデイ
    を形成することを特徴とする請求項1記載のピアノ演奏
    用教習具。
  3. 【請求項3】 前記数字あるいは文字は前記スペ−スに
    対応するピアノの鍵盤を押圧する長さを示す音符形状中
    に記載したことを特徴とする請求項1記載のピアノ演奏
    用教習具。
  4. 【請求項4】 記載されている前記数字あるいは文字に
    隣接して、次の順番の数字あるいは文字が記載されてい
    るスペ−スの方向を示す矢印を記載したことを特徴とす
    る請求項1記載のピアノ演奏用教習具。
JP1992005384U 1991-01-25 1992-01-17 ピアノ演奏用教習具 Expired - Lifetime JP2550472Y2 (ja)

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