JP3239320U - 音楽学習用教材 - Google Patents

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Abstract

【課題】音符、和音、リズム、度数といった音楽要素ごとに、その解説等の学ぶべき情報、鍵盤や五線譜との関連づけを1枚に総合的に集約したカード単体で音楽要素についての学習効果を発揮でき、カードのセットから学習者あるいは指導者が選択したカードを配列して任意の教材単位を構成し、自由度と発展性が高く、鍵盤楽器との併用による学習効果を発揮させ易い音楽学習用教材を提供する。【解決手段】表面には第1の合わせ目印m1を、裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印m2を、裏面の右端には第3の合わせ目印m3をそれぞれ設けたカードからなる音符カードセット、和音カードセット、リズムカードセット、度数カードセットのいずれかまたはすべて、及び任意のカードを第1~第3の合わせ目印を突合させて重ね、起立させて配列可能なカード立てとからなることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本考案は、音楽学習用教材に関する。より具体的には、主に初心者(幼児や子供)が、音符、和音、リズム、度数といった音楽の基礎知識や理論を総合的に学ぶことができ、親や音楽教室等の指導者が音楽指導に使用できる、使用方法の自由度の高いカード式の音楽学習用教材を提供するものである。
従来から、主に幼児や子供に、音符等の音楽記号や、複数の音符によって表示されるリズム、複数の音符から構成される和音を記載したカードからなる様々な音楽学習用教材が提案されてきた。
たとえば、特許文献1に開示された和音カード及び和音カードを含む音楽カードセットは、複数の調の各種和音を各和音ごとに個々のカードに表示して、かつ各調ごとに共通の色彩マークを付し、和音を体系的に学習できるようにしたものである。特許文献2に開示された音感教育用カードは、五線譜に複数の音符を並べた音符カードを重ね合わせておき、順次めくって子供に見せつつ各カードの音符の音を楽器や音響機器で聞かせることで音符と音程との関係を体得させるものである。特許文献3に開示されたリズム学習用教材は、カードの代わりにブロックの異なる面に音符や休符を表示し、それらの関係を目視により容易に認識することができるようにしたものである。特許文献4に開示された音符カードは、カードの幅を表面に記載された音符の長さのリズムに対応させ、裏面には表面の音符と同じ長さのリズムで異なる音符が記載したもので、音符が異なっても同じ長さのリズムである事を視覚的・量的に把握させるものである。特許文献5に開示されたリズム学習用教材は、音符又は休符の音価に応じた長さを有するリズムカードを用い、拍子に音符又は休符を組合せたリズムをより効率的に学習できるようにしている。特許文献6に開示された音楽カード・ゲーム具は、音符等の音楽記号、呼称、意味等を表示したカードを相互に対照させて音楽知識を学習するものであり、特許文献7に開示された読譜練習用教材は、音符の種類や音符の音値に比例した寸法のカードを小節枠を表示したボード上に並べることで、1小節に入る音符の数を理解させるものである。
実用新案登録第3023625号公報 実用新案登録第3032818号公報 実用新案登録第3172988号公報 実用新案登録第3178165号公報 実用新案登録第3199477号公報 公開実用新案昭和55-81377号公報 公開実用新案昭和61-121477号公報
しかし、これらの従来技術に係るカード式教材は、各カードに音符、和音、リズムといった単一の音楽要素のみを表示しているため、セット全体のカードの枚数が多くなり過ぎるだけでなく、各カードには表示された音楽要素についての解説等の学ぶべき情報は表示されていないため、カード単体では学習効果が期待できないという問題があった。また、各カードには、幼児や子供の音楽教育において通常使用されるピアノ等の鍵盤楽器の鍵盤や五線譜との関連づけが示されていないため、鍵盤楽器との併用による学習効果も発揮させにくいという問題があった。さらに、従来技術の中には、複数のカードを並べて任意の教材単位を構成する使用方法を提供するものがあるものの、ピアノ等の鍵盤楽器の上に配置して、必要なカードを手軽に配列・交換できるものはなく、やはり鍵盤楽器との併用による学習効果を発揮させにくいという問題があった。
本願考案は、かかる問題を解決すべく創案されたものであり、音符、和音、リズム、度数といった音楽要素ごとに、その解説等の学ぶべき情報、鍵盤や五線譜との関連づけを1枚に総合的に集約したカードを提供することで、カード単体で音楽要素についての学習効果を発揮可能とすること、また、音楽要素ごとのカードのセットから学習者あるいは指導者が選択したカードを配列して任意の教材単位を構成し、鍵盤楽器の上に手軽に配置可能とすることで、自由度と発展性が高く、鍵盤楽器との併用による学習効果を発揮させ易い音楽学習用教材を提供すること、を課題とするものである。
また、鍵盤楽器では一般的に右手でメロディを、左手で伴奏を演奏するが、初心者にとっては両手の演奏のリズムの連動を習得することの難度が高いという傾向がある。これについては一方の手で鍵盤を演奏しつつ、他方の手は先に何かを叩いて音符のリズムを体得してから鍵盤での演奏を練習することが効果的である。しかし、従来技術には、このような片手づつの演奏練習に有効な鍵盤楽器用の教材は存在しなかった。
前記課題を解決するために本願考案の請求項1に記載した音符カードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定の音符名と当該音符の位置を表示した鍵盤図及び五線譜とを、裏面には当該特定の音符のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した和音カードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定の和音記号と当該和音の構成音の位置を表示した鍵盤図及び五線譜とを、裏面には当該特定の和音の構成音のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項3に記載したリズムカードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定のリズムパターンのリズム符と当該リズムパターンの構成音拍図及び音拍フレーズと音拍語呂合わせ暗記フレーズとを、裏面には当該リズムパターンのリズム符のみを記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項4に記載した度数カードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定の度数及び当該特定の度数の音階間隔の解説と、当該特定の度数の例示及び暗記法とを、裏面には前記特定の度数の例示のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項5に記載した音楽学習用教材は、複数種類の前記音符カードからなる音符カードセット、複数種類の前記和音カードからなる和音カードセット、複数種類の前記リズムカードからなるリズムカードセット、複数種類の前記度数カードからなる度数カードセットのいずれかまたはすべて、及び任意のカードを前記第1~第3の合わせ目印を突合させ、重ねて起立させて配列可能なカード立てとからなることを特徴とする。
また、請求項6に記載した音楽学習用教材は、請求項5に係る音楽学習用教材であって、前記音符カード、前記和音カード、前記リズムカード、前記度数カードは、それぞれの前記表面を左側、前記裏面を右側に配置して境界に山折り線を設け、山折り線に沿って二つ折りして構成したことを特徴とする。
最後に、請求項7に記載した片手練習用の鍵盤楽器練習用教材は、叩き台と、片手練習用の楽譜カードとからなり、前記叩き台は、鍵盤楽器上で鍵盤の一部を跨ぐ形で設置可能な断面略逆L字形の板材であり、前記片手練習用の楽譜カードは、右手で弾くメロディ譜と、左手で弾く伴奏譜と、メロディ又は伴奏のいずれか一方をリズム音符で表示したリズム譜を記載してなることを特徴とする。
請求項1から請求項4に記載の音符カード、和音カード、リズムカード、度数カードは各音楽要素ごとに、その解説等の学ぶべき情報、鍵盤や五線譜との関連づけを1枚に総合的に集約しているため、個々のカード単体のみでも音楽要素について必要な事項を総合的に学習することができる。また、学習者や指導者は、各音楽要素ごとの多数の異なる要素のカードから選択したカードの第1~第3の合わせ目印を突合させて重ねて配列することで任意の教材単位を構成することができ、さらに、構成した教材単位をカード立てに起立させることで、鍵盤楽器上に容易に配置することができる。
また、請求項7に係る片手練習用の鍵盤楽器練習用教材によれば、左右いずれかの手での鍵盤の演奏練習を行いつつ他方の手で叩き台を叩くことで、他方の手で弾く音符のリズムのみを先に体得する練習が可能となるため、その後の他方の手での鍵盤の演奏練習をスムーズに行えるという効果が期待できる。
以下、本考案の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本願考案の一実施形態に係るカードCを上下二段に配列してA4用紙に印刷してなるシートSの一例を示したものである。(図1では、カードCは和音(3和音)カード「Am」と「Bm」を例示している。)各カードCは、左側に音楽要素とその解説を、右側に音楽要素の音符表示をそれぞれ記載しており、中央には山折り線fLを、左側の中央やや右寄りの垂直線上には第1の合わせ目印m1を、右側の中央やや左寄りの垂直線上には第2の合わせ目印m2を、右側の右端上部には第3の合わせ目印m3を設けている。カードCは単体のカードの表面に右側を、裏面に左側を印刷して構成してもよいが、図1のようにA4用紙に異なるカードCを上下2枚並べてシートSとして印刷し、上下のカードCを切り取り線cLで切断した上で、各カードCを山折り線fLで折り畳むことで製作できる。これにより、シートSの印刷データさえ用意すれば、一般的なインクジェットプリンターでA4コピー用紙に高速で印刷でき、低コストで様々なカードCを大量に製作することができる。もちろん、印刷データのカードCの表面と裏面の配置を変えてA4用紙1枚に4枚のカードCを両面印刷し、切り離して製作することもできる。
図2は、音符カード10の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部には音符「ど」とその日本語、英語、イタリア語、ドイツ語での表記を表示した音符エリア11を、下部には「ど(ド)」の位置を示す鍵盤図12aと五線譜12bを表示した鍵盤五線譜エリア12を配置している。右側(カードの裏面)には五線譜上に音符「ど(ド)」を表示した五線譜エリア13を配置している。また、音符カード10の中央には山折り線fLを、左側の中央やや右寄りの垂直線上には第1の合わせ目印m1を、右側の中央やや左寄りの垂直線上には第2の合わせ目印m2を、右側の右端上部には第3の合わせ目印m3を設けている。図3は、「真ん中のド」から「高いド」までの8枚の音符カード10を示したものである。
図4は、和音カード(3和音)20の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部には和音「Fm」とその構成音「ふぁ」、「そ#(ら♭)」、「ど」、和音の解説「マイナーコード、ルート音ファ、短三度・完全五度」、及び、QRコード(登録商標)24を表示した和音エリア21を、下部には和音の構成音を示す鍵盤図22aと五線譜22bを表示した鍵盤五線譜エリア22を配置している。右側(カードの裏面)には五線譜上に和音「Fm」を表示した五線譜エリア23を配置している。山折り線fL、合わせ目印m1、m2、m3については音符カード10と同様である。QRコード(登録商標)24をスマートフォンやタブレット端末のカメラで読み取ることで、サーバ(図示せず)上に記憶させた和音を鍵盤楽器で演奏する動画及び音声を再生可能としている。図5は、和音カード20の一部の例示である。
図6は、和音カード(4和音)30の一例(Bm7♭5)を示したものである。カードの構成は和音カード(3和音)20と同様である。図7は、和音カード30の例示であるが、これらもやはり一部の例示である。
図8は、リズムカード40の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部にはリズム音符「タッタタ」とQRコード(登録商標)44を表示した第1のリズムエリア41を、下部にはリズムを構成する音符\休符の配列(16分音符+16分休符+16分音符+16分音符)と4分音拍内における拍分割を示す拍分割図42aと、リズム「タッタタ」を「やっぱり」と読み替えて覚える語呂合わせ記憶文42bを配置している。右側(カードの裏面)にはリズム音符「タッタタ」のみを表示した第2のリズムエリア43を配置している。山折り線fL、合わせ目印m1、m2、m3については音符カード10と同様である。図9は、リズムカード40の一部の例示である。
図10は、度数カード50の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部には度数(5度)51aと、度数を構成する音符の例示(「ど」と「そ」)及び五線譜上の位置関係図51b、度数の解説からなる度数エリア51を、下部には鍵盤上に度数の構成音を例示する鍵盤図52aと度数の構成を解説するイラスト52bからなる鍵盤図エリア52を配置している。右側(カードの裏面)には五線譜上に度数の構成音の音符の例示のみを表示した五線譜エリア53を配置している。山折り線fL、合わせ目印m1、m2、m3は音符カード10と同様である。図11は、度数カード50の一部の例示である。
図12は、4枚の音符カード10(ど、み、そ、ら)を、右側の音符カード10の表面の左端を左側の音符カード10の合わせ目印m1に合わせて連続的に重ねることで配列した状態を示す。また、図13は、図12で配列した4枚の音符カード10を裏側から見た状態を示しており、五線譜上に4つの音符(ど、み、そ、ら)が連続的に配列された楽譜を形成している。かかる使用方法により、指導者が複数の音符カード10を選択して配列することで任意の音符配列の教材単位を構成することができ、学習者は配列された音符カード10の表面を見て構成音の発音を諳んじ、裏面を見て五線譜上の構成音の位置を確認できる。
図14は、3枚の和音カード(3和音)20(Dm、G、C)を図12と同じ方法で連続的に重ねることで配列した状態を示す。また、図15は、図14で配列した3枚の和音カード20を裏側から見た状態を示している。かかる使用方法により、指導者が複数の和音カード20を選択して配列することで任意のコード進行の教材単位を構成することができ(この事例では、Dm→G→Cの一般的なツーファイブ進行)、学習者は配列された和音カード20の表面を見てコード記号を諳んじ、裏面を見て五線譜上のコード進行を確認できる。
図16は、4枚のリズムカード40(タータタ、タタータ、タッタタ、ターータ)を図12と同じ方法で連続的に重ねることで配列した状態を示す。また、図17は、図16で配列した4枚のリズムカード40を裏側から見た状態を示している。かかる使用方法により、指導者が複数のリズムカード40を選択して配列することで任意のリズム進行の教材単位を構成することができ、学習者は配列されたリズムカード40の表面を見てリズム進行を諳んじ、裏面を見て音符によるリズム進行を確認できる。特に、リズムカード40の表面にはリズムを言葉に置き換えて覚える語呂合わせ記憶文を配置しているので、たとえば「タータタ、タタータ、タッタタ、ターータ」は「ラーメン、ステーキ、やっぱりケーキ」といったようにリズム進行を楽しく諳んじて覚えることができる。
図18は、カードCを起立させて配列するためのカード立て6の写真である。カード立て6は透明な略三角柱の本体60にスリット61を設けてなり、本体60の内部に目印シート62を挿入している。目印シート62は図19の上図に示すように、1枚のシートにカードCの第1の合わせ目印m1と第2の合わせ目印m2に対応する合わせ目印と鍵盤ごとの音階を印刷した鍵盤図が印刷されており、山折り線fl・谷折り線vlにて断面略逆T字状に折り畳んで本体60の内部にセットする。
カード立て6は、スリット61が上向きになるように本体60を置いた状態では、図19の中図に示すように透明な本体60を通して目印シート62の合わせ目印が見えるため、図20に示すように山折り線fLで二つ折したカードCを起立させて適切に配列できる(写真では5枚のカードCを配列している。)。また、目印シート62は一部がスリット61から突出する長さとしてあるため、配列したカードCを背後から支持し、カードCを容易に起立させることができる。
また、カード立て6は、カードCを配列しない状態で軸線に沿って転回させると、図19の下図に示すように底面に位置していた鍵盤図が見える形になる。かかる使用方法により、カードCに表示された音楽要素を鍵盤上で確認することができ、鍵盤楽器が手元になくても学習の利便性が図られる。さらに、図21に示すように、鍵盤シート7を取り付けたカード立て6を鍵盤楽器上に設置して使用すれば、音階シールを直接鍵盤に貼り付けたりできない場合でも、鍵盤の音階を一目で把握できる。
図22は片手練習用の鍵盤楽器練習用教材の叩き台7を示す図、図23は前記叩き台7の使用方法を示す写真、図24は片手練習用の楽譜カード70を示す図である。叩き台7は、長方形の板材を断面略逆L字形に成形してなり、その両端を図23に示す如く鍵盤楽器の鍵盤を跨いで覆う形に設置可能としている。片手練習用の楽譜カード70は、右手で弾くメロディ譜と左手で弾く伴奏譜とメロディをリズム音符で表示したリズム譜が記載されている。
使用者は、片手練習用の楽譜カード70を見ながら左手で伴奏を左手で弾きつつ、リズム譜のリズム音符に従って右手で叩き台7を叩くことでメロディ譜のメロディのリズムを練習する。この反復練習により、左手での伴奏譜の演奏を練習しながら、右手で実際に鍵盤でメロディを引く練習を始める前にメロディのリズムを感得することでき、その後のメロディの練習をよりスムーズに行うことができるようになる。なお、図24に示した片手練習用の楽譜カード70は左手で伴奏譜を引きつつ右手でメロディのリズムを叩く左手練習用であるが、逆に、左手で伴奏譜のリズムを叩きつつ右手でメロディ譜を弾く右手練習用も構成可能である。
以上、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明したが、本考案は、必ずしも上述した構成にのみ限定されるものではなく、本考案の目的を達成し、効果を有する範囲内において、適宜変更実施することが可能なものであり、本考案の技術的思想の範囲内に属する限り、それらは本考案の技術的範囲に属する。
本考案に係る音楽学習用教材は、幼児や子供が様々な音楽要素について、発音やその意味、対応する音符や鍵盤、楽譜上の表記といった様々な面から網羅的に学習できるため、音楽の基礎学習教材として利用可能である。また、音楽教室の先生や親などの指導者が学習者のレベルや課題に応じて多数のカードを並び変えて任意の教材単位を自由に構成できる指導用教材として利用可能である。
シートの一例を示す図 音符カードの構成を示す図 音符カードの例を示す図 和音カード(3和音)の構成を示す図 和音カード(3和音)の例を示す図 和音カード(4和音)の構成を示す図 和音カード(4和音)の例を示す図 リズムカードの構成を示す図 リズムカードの例を示す図 度数カードの構成を示す図 度数カードの例を示す図 音符カードの配列例(表側)を示す図 音符カードの配列例(裏側)を示す図 和音カードの配列例(表側)を示す図 和音カードの配列例(裏側)を示す図 リズムカードの配列例(表側)を示す図 リズムカードの配列例(裏側)を示す図 カード立ての写真 目印シートを挿入したカード立ての写真 カード立てにカードを配列した状態を示す写真 カード立ての鍵盤図の使用状態を示す写真 叩き台を示す図 叩き台の使用方法を示す写真 片手練習用の楽譜カードの一例を示す図
S シート
C カード
fL 山折り線(カード)
cL 切り取り線(カード)
fl 山折り線(目印シート)
vl 谷折り線(目印シート)
m1 第1の合わせ目印(カード)
m2 第2の合わせ目印(カード)
m3 第3の合わせ目印(カード)
Q QRコード(登録商標)
10 音符カード
11 音符エリア
12 鍵盤五線譜エリア
12a 鍵盤図
12b 五線譜
13 五線譜エリア
20 和音カード(3和音)
21 和音エリア
22 鍵盤五線譜エリア
22a 鍵盤図
22b 五線譜
23 五線譜エリア
30 和音カード(4和音)
31 和音エリア
32 鍵盤五線譜エリア
32a 鍵盤図
32b 五線譜
33 五線譜エリア
40 リズムカード
41 第1のリズムエリア
42 拍分割エリア
42a 拍分割図
42b 語呂合わせ記憶文
43 第2のリズムエリア
50 度数カード
51 度数エリア
51a 度数
51b 五線譜上の位置関係図
52 鍵盤図エリア
52a 鍵盤図
52b イラスト
53 五線譜エリア
6 カード立て
60 カード立て本体
61 スリット
62 目印シート
7 片手練習用の叩き台
70 片手練習用の楽譜カード
本考案は、音楽学習用教材に関する。より具体的には、主に初心者(幼児や子供)が、音符、和音、リズム、度数といった音楽の基礎知識や理論を総合的に学ぶことができ、親や音楽教室等の指導者が音楽指導に使用できる、使用方法の自由度の高いカード式の音楽学習用教材を提供するものである。
従来から、主に幼児や子供に、音符等の音楽記号や、複数の音符によって表示されるリズム、複数の音符から構成される和音を記載したカードからなる様々な音楽学習用教材が提案されてきた。
たとえば、特許文献1に開示された和音カード及び和音カードを含む音楽カードセットは、複数の調の各種和音を各和音ごとに個々のカードに表示して、かつ各調ごとに共通の色彩マークを付し、和音を体系的に学習できるようにしたものである。特許文献2に開示された音感教育用カードは、五線譜に複数の音符を並べた音符カードを重ね合わせておき、順次めくって子供に見せつつ各カードの音符の音を楽器や音響機器で聞かせることで音符と音程との関係を体得させるものである。特許文献3に開示されたリズム学習用教材は、カードの代わりにブロックの異なる面に音符や休符を表示し、それらの関係を目視により容易に認識することができるようにしたものである。特許文献4に開示された音符カードは、カードの幅を表面に記載された音符の長さのリズムに対応させ、裏面には表面の音符と同じ長さのリズムで異なる音符が記載したもので、音符が異なっても同じ長さのリズムである事を視覚的・量的に把握させるものである。特許文献5に開示されたリズム学習用教材は、音符又は休符の音価に応じた長さを有するリズムカードを用い、拍子に音符又は休符を組合せたリズムをより効率的に学習できるようにしている。特許文献6に開示された音楽カード・ゲーム具は、音符等の音楽記号、呼称、意味等を表示したカードを相互に対照させて音楽知識を学習するものであり、特許文献7に開示された読譜練習用教材は、音符の種類や音符の音値に比例した寸法のカードを小節枠を表示したボード上に並べることで、1小節に入る音符の数を理解させるものである。
実用新案登録第3023625号公報 実用新案登録第3032818号公報 実用新案登録第3172988号公報 実用新案登録第3178165号公報 実用新案登録第3199477号公報 公開実用新案昭和55-81377号公報 公開実用新案昭和61-121477号公報
しかし、これらの従来技術に係るカード式教材は、各カードに音符、和音、リズムといった単一の音楽要素のみを表示しているため、セット全体のカードの枚数が多くなり過ぎるだけでなく、各カードには表示された音楽要素についての解説等の学ぶべき情報は表示されていないため、カード単体では学習効果が期待できないという問題があった。また、各カードには、幼児や子供の音楽教育において通常使用されるピアノ等の鍵盤楽器の鍵盤や五線譜との関連づけが示されていないため、鍵盤楽器との併用による学習効果も発揮させにくいという問題があった。さらに、従来技術の中には、複数のカードを並べて任意の教材単位を構成する使用方法を提供するものがあるものの、ピアノ等の鍵盤楽器の上に配置して、必要なカードを手軽に配列・交換できるものはなく、やはり鍵盤楽器との併用による学習効果を発揮させにくいという問題があった。
本願考案は、かかる問題を解決すべく創案されたものであり、音符、和音、リズム、度数といった音楽要素ごとに、その解説等の学ぶべき情報、鍵盤や五線譜との関連づけを1枚に総合的に集約したカードを提供することで、カード単体で音楽要素についての学習効果を発揮可能とすること、また、音楽要素ごとのカードのセットから学習者あるいは指導者が選択したカードを配列して任意の教材単位を構成し、鍵盤楽器の上に手軽に配置可能とすることで、自由度と発展性が高く、鍵盤楽器との併用による学習効果を発揮させ易い音楽学習用教材を提供すること、を課題とするものである。
また、鍵盤楽器では一般的に右手でメロディを、左手で伴奏を演奏するが、初心者にとっては両手の演奏のリズムの連動を習得することの難度が高いという傾向がある。これについては一方の手で鍵盤を演奏しつつ、他方の手は先に何かを叩いて音符のリズムを体得してから鍵盤での演奏を練習することが効果的である。しかし、従来技術には、このような片手づつの演奏練習に有効な鍵盤楽器用の教材は存在しなかった。
前記課題を解決するために本願考案の請求項1に記載した音符カードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定の音符名と当該音符の位置を表示した鍵盤図及び五線譜とを、裏面には当該特定の音符のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した和音カードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定の和音記号と当該和音の構成音の位置を表示した鍵盤図及び五線譜とを、裏面には当該特定の和音の構成音のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項3に記載したリズムカードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定のリズムパターンのリズム符と当該リズムパターンの構成音拍図及び音拍フレーズと音拍語呂合わせ暗記フレーズとを、裏面には当該リズムパターンのリズム符のみを記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項4に記載した度数カードは、縦長の略長方形のカードの表面には特定の度数及び当該特定の度数の音階間隔の解説と、当該特定の度数の例示及び暗記法とを、裏面には前記特定の度数の例示のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする。
また、請求項5に記載した音楽学習用教材は、複数種類の請求項1に記載の音符カードからなる音符カードセット、複数種類の請求項2に記載の和音カードからなる和音カードセット、複数種類の請求項3に記載のリズムカードからなるリズムカードセット、複数種類の請求項4に記載の度数カードからなる度数カードセットのいずれかまたはすべて、及び、前記音符カードセット、前記和音カードセット、前記リズムカードセット、前記度数カードセットのいずれかのカードセットから任意に選択した複数のカードを前記第1~第3の合わせ目印を突合させて重ね、起立させて配列可能なカード立てとからなることを特徴とする。
また、請求項6に記載した音楽学習用教材は、請求項5に係る音楽学習用教材であって、前記音符カード、前記和音カード、前記リズムカード、前記度数カードは、それぞれの前記表面を左側、前記裏面を右側に配置して境界に山折り線を設け、山折り線に沿って二つ折りして構成したことを特徴とする。
最後に、請求項7に記載した片手練習用の鍵盤楽器練習用教材は、叩き台と、片手練習用の楽譜カードとからなり、前記叩き台は、鍵盤楽器上で鍵盤の一部を跨ぐ形で設置可能な断面略逆L字形の板材であり、前記片手練習用の楽譜カードは、右手で弾くメロディ譜と、左手で弾く伴奏譜と、メロディ又は伴奏のいずれか一方をリズム音符で表示したリズム譜を記載してなることを特徴とする。
請求項1から請求項4に記載の音符カード、和音カード、リズムカード、度数カードは各音楽要素ごとに、その解説等の学ぶべき情報、鍵盤や五線譜との関連づけを1枚に総合的に集約しているため、個々のカード単体のみでも音楽要素について必要な事項を総合的に学習することができる。また、学習者や指導者は、各音楽要素ごとの多数の異なる要素のカードから選択したカードの第1~第3の合わせ目印を突合させて重ねて配列することで任意の教材単位を構成することができ、さらに、構成した教材単位をカード立てに起立させることで、鍵盤楽器上に容易に配置することができる。
また、請求項7に係る片手練習用の鍵盤楽器練習用教材によれば、左右いずれかの手での鍵盤の演奏練習を行いつつ他方の手で叩き台を叩くことで、他方の手で弾く音符のリズムのみを先に体得する練習が可能となるため、その後の他方の手での鍵盤の演奏練習をスムーズに行えるという効果が期待できる。
以下、本考案の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本願考案の一実施形態に係るカードCを上下二段に配列してA4用紙に印刷してなるシートSの一例を示したものである。(図1では、カードCは和音(3和音)カード「Am」と「Bm」を例示している。)各カードCは、左側に音楽要素とその解説を、右側に音楽要素の音符表示をそれぞれ記載しており、中央には山折り線fLを、左側の中央やや右寄りの垂直線上には第1の合わせ目印m1を、右側の中央やや左寄りの垂直線上には第2の合わせ目印m2を、右側の右端上部には第3の合わせ目印m3を設けている。カードCは単体のカードの表面に右側を、裏面に左側を印刷して構成してもよいが、図1のようにA4用紙に異なるカードCを上下2枚並べてシートSとして印刷し、上下のカードCを切り取り線cLで切断した上で、各カードCを山折り線fLで折り畳むことで製作できる。これにより、シートSの印刷データさえ用意すれば、一般的なインクジェットプリンターでA4コピー用紙に高速で印刷でき、低コストで様々なカードCを大量に製作することができる。もちろん、印刷データのカードCの表面と裏面の配置を変えてA4用紙1枚に4枚のカードCを両面印刷し、切り離して製作することもできる。
図2は、音符カード10の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部には音符「ど」とその日本語、英語、イタリア語、ドイツ語での表記を表示した音符エリア11を、下部には「ど(ド)」の位置を示す鍵盤図12aと五線譜12bを表示した鍵盤五線譜エリア12を配置している。右側(カードの裏面)には五線譜上に音符「ど(ド)」を表示した五線譜エリア13を配置している。また、音符カード10の中央には山折り線fLを、左側の中央やや右寄りの垂直線上には第1の合わせ目印m1を、右側の中央やや左寄りの垂直線上には第2の合わせ目印m2を、右側の右端上部には第3の合わせ目印m3を設けている。図3は、「真ん中のド」から「高いド」までの8枚の音符カード10を示したものである。
図4は、和音カード(3和音)20の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部には和音「Fm」とその構成音「ふぁ」、「そ#(ら♭)」、「ど」、和音の解説「マイナーコード、ルート音ファ、短三度・完全五度」、及び、QRコード(登録商標)24を表示した和音エリア21を、下部には和音の構成音を示す鍵盤図22aと五線譜22bを表示した鍵盤五線譜エリア22を配置している。右側(カードの裏面)には五線譜上に和音「Fm」を表示した五線譜エリア23を配置している。山折り線fL、合わせ目印m1、m2、m3については音符カード10と同様である。QRコード(登録商標)24をスマートフォンやタブレット端末のカメラで読み取ることで、サーバ(図示せず)上に記憶させた和音を鍵盤楽器で演奏する動画及び音声を再生可能としている。図5は、和音カード20の一部の例示である。
図6は、和音カード(4和音)30の一例(Bm7♭5)を示したものである。カードの構成は和音カード(3和音)20と同様である。図7は、和音カード30の例示であるが、これらもやはり一部の例示である。
図8は、リズムカード40の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部にはリズム音符「タッタタ」とQRコード(登録商標)44を表示した第1のリズムエリア41を、下部にはリズムを構成する音符\休符の配列(16分音符+16分休符+16分音符+16分音符)と4分音拍内における拍分割を示す拍分割図42aと、リズム「タッタタ」を「やっぱり」と読み替えて覚える語呂合わせ記憶文42bを配置している。右側(カードの裏面)にはリズム音符「タッタタ」のみを表示した第2のリズムエリア43を配置している。山折り線fL、合わせ目印m1、m2、m3については音符カード10と同様である。図9は、リズムカード40の一部の例示である。
図10は、度数カード50の構成を示した図である。左側(カードの表面)の上部には度数(5度)51aと、度数を構成する音符の例示(「ど」と「そ」)及び五線譜上の位置関係図51b、度数の解説からなる度数エリア51を、下部には鍵盤上に度数の構成音を例示する鍵盤図52aと度数の構成を解説するイラスト52bからなる鍵盤図エリア52を配置している。右側(カードの裏面)には五線譜上に度数の構成音の音符の例示のみを表示した五線譜エリア53を配置している。山折り線fL、合わせ目印m1、m2、m3は音符カード10と同様である。図11は、度数カード50の一部の例示である。
図12は、4枚の音符カード10(ど、み、そ、ら)を、右側の音符カード10の表面の左端を左側の音符カード10の合わせ目印m1に合わせて連続的に重ねることで配列した状態を示す。また、図13は、図12で配列した4枚の音符カード10を裏側から見た状態を示しており、五線譜上に4つの音符(ど、み、そ、ら)が連続的に配列された楽譜を形成している。かかる使用方法により、指導者が複数の音符カード10を選択して配列することで任意の音符配列の教材単位を構成することができ、学習者は配列された音符カード10の表面を見て構成音の発音を諳んじ、裏面を見て五線譜上の構成音の位置を確認できる。
図14は、3枚の和音カード(3和音)20(Dm、G、C)を図12と同じ方法で連続的に重ねることで配列した状態を示す。また、図15は、図14で配列した3枚の和音カード20を裏側から見た状態を示している。かかる使用方法により、指導者が複数の和音カード20を選択して配列することで任意のコード進行の教材単位を構成することができ(この事例では、Dm→G→Cの一般的なツーファイブ進行)、学習者は配列された和音カード20の表面を見てコード記号を諳んじ、裏面を見て五線譜上のコード進行を確認できる。
図16は、4枚のリズムカード40(タータタ、タタータ、タッタタ、ターータ)を図12と同じ方法で連続的に重ねることで配列した状態を示す。また、図17は、図16で配列した4枚のリズムカード40を裏側から見た状態を示している。かかる使用方法により、指導者が複数のリズムカード40を選択して配列することで任意のリズム進行の教材単位を構成することができ、学習者は配列されたリズムカード40の表面を見てリズム進行を諳んじ、裏面を見て音符によるリズム進行を確認できる。特に、リズムカード40の表面にはリズムを言葉に置き換えて覚える語呂合わせ記憶文を配置しているので、たとえば「タータタ、タタータ、タッタタ、ターータ」は「ラーメン、ステーキ、やっぱりケーキ」といったようにリズム進行を楽しく諳んじて覚えることができる。
図18は、カードCを起立させて配列するためのカード立て6の写真である。カード立て6は透明な略三角柱の本体60にスリット61を設けてなり、本体60の内部に目印シート62を挿入している。目印シート62は図19の上図に示すように、1枚のシートにカードCの第1の合わせ目印m1と第2の合わせ目印m2に対応する合わせ目印と鍵盤ごとの音階を印刷した鍵盤図が印刷されており、山折り線fl・谷折り線vlにて断面略逆T字状に折り畳んで本体60の内部にセットする。
カード立て6は、スリット61が上向きになるように本体60を置いた状態では、図19の中図に示すように透明な本体60を通して目印シート62の合わせ目印が見えるため、図20に示すように山折り線fLで二つ折したカードCを起立させて適切に配列できる(写真では5枚のカードCを配列している。)。また、目印シート62は一部がスリット61から突出する長さとしてあるため、配列したカードCを背後から支持し、カードCを容易に起立させることができる。
また、カード立て6は、カードCを配列しない状態で軸線に沿って転回させると、図19の下図に示すように底面に位置していた鍵盤図が見える形になる。かかる使用方法により、カードCに表示された音楽要素を鍵盤上で確認することができ、鍵盤楽器が手元になくても学習の利便性が図られる。さらに、図21に示すように、鍵盤シート7を取り付けたカード立て6を鍵盤楽器上に設置して使用すれば、音階シールを直接鍵盤に貼り付けたりできない場合でも、鍵盤の音階を一目で把握できる。
図22は片手練習用の鍵盤楽器練習用教材の叩き台7を示す図、図23は前記叩き台7の使用方法を示す写真、図24は片手練習用の楽譜カード70を示す図である。叩き台7は、長方形の板材を断面略逆L字形に成形してなり、その両端を図23に示す如く鍵盤楽器の鍵盤を跨いで覆う形に設置可能としている。片手練習用の楽譜カード70は、右手で弾くメロディ譜と左手で弾く伴奏譜とメロディをリズム音符で表示したリズム譜が記載されている。
使用者は、片手練習用の楽譜カード70を見ながら左手で伴奏を左手で弾きつつ、リズム譜のリズム音符に従って右手で叩き台7を叩くことでメロディ譜のメロディのリズムを練習する。この反復練習により、左手での伴奏譜の演奏を練習しながら、右手で実際に鍵盤でメロディを引く練習を始める前にメロディのリズムを感得することでき、その後のメロディの練習をよりスムーズに行うことができるようになる。なお、図24に示した片手練習用の楽譜カード70は左手で伴奏譜を引きつつ右手でメロディのリズムを叩く左手練習用であるが、逆に、左手で伴奏譜のリズムを叩きつつ右手でメロディ譜を弾く右手練習用も構成可能である。
以上、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明したが、本考案は、必ずしも上述した構成にのみ限定されるものではなく、本考案の目的を達成し、効果を有する範囲内において、適宜変更実施することが可能なものであり、本考案の技術的思想の範囲内に属する限り、それらは本考案の技術的範囲に属する。
本考案に係る音楽学習用教材は、幼児や子供が様々な音楽要素について、発音やその意味、対応する音符や鍵盤、楽譜上の表記といった様々な面から網羅的に学習できるため、音楽の基礎学習教材として利用可能である。また、音楽教室の先生や親などの指導者が学習者のレベルや課題に応じて多数のカードを並び変えて任意の教材単位を自由に構成できる指導用教材として利用可能である。
シートの一例を示す図 音符カードの構成を示す図 音符カードの例を示す図 和音カード(3和音)の構成を示す図 和音カード(3和音)の例を示す図 和音カード(4和音)の構成を示す図 和音カード(4和音)の例を示す図 リズムカードの構成を示す図 リズムカードの例を示す図 度数カードの構成を示す図 度数カードの例を示す図 音符カードの配列例(表側)を示す図 音符カードの配列例(裏側)を示す図 和音カードの配列例(表側)を示す図 和音カードの配列例(裏側)を示す図 リズムカードの配列例(表側)を示す図 リズムカードの配列例(裏側)を示す図 カード立ての写真 目印シートを挿入したカード立ての写真 カード立てにカードを配列した状態を示す写真 カード立ての鍵盤図の使用状態を示す写真 叩き台を示す図 叩き台の使用方法を示す写真 片手練習用の楽譜カードの一例を示す図
S シート
C カード
fL 山折り線(カード)
cL 切り取り線(カード)
fl 山折り線(目印シート)
vl 谷折り線(目印シート)
m1 第1の合わせ目印(カード)
m2 第2の合わせ目印(カード)
m3 第3の合わせ目印(カード)
Q QRコード(登録商標)
10 音符カード
11 音符エリア
12 鍵盤五線譜エリア
12a 鍵盤図
12b 五線譜
13 五線譜エリア
20 和音カード(3和音)
21 和音エリア
22 鍵盤五線譜エリア
22a 鍵盤図
22b 五線譜
23 五線譜エリア
30 和音カード(4和音)
31 和音エリア
32 鍵盤五線譜エリア
32a 鍵盤図
32b 五線譜
33 五線譜エリア
40 リズムカード
41 第1のリズムエリア
42 拍分割エリア
42a 拍分割図
42b 語呂合わせ記憶文
43 第2のリズムエリア
50 度数カード
51 度数エリア
51a 度数
51b 五線譜上の位置関係図
52 鍵盤図エリア
52a 鍵盤図
52b イラスト
53 五線譜エリア
6 カード立て
60 カード立て本体
61 スリット
62 目印シート
7 片手練習用の叩き台
70 片手練習用の楽譜カード

Claims (7)

  1. 縦長の略長方形のカードの表面には特定の音符名と当該音符の位置を表示した鍵盤図及び五線譜とを、裏面には当該特定の音符のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする音符カード。
  2. 縦長の略長方形のカードの表面には特定の和音記号と当該和音の構成音の位置を表示した鍵盤図及び五線譜とを、裏面には当該特定の和音の構成音のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする和音カード。
  3. 縦長の略長方形のカードの表面には特定のリズムパターンのリズム符と当該リズムパターンの構成音拍図及び音拍フレーズと音拍語呂合わせ暗記フレーズとを、裏面には当該リズムパターンのリズム符のみを記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とするリズムカード。
  4. 縦長の略長方形のカードの表面には特定の度数及び当該特定の度数の音階間隔の解説と、当該特定の度数の例示及び暗記法とを、裏面には前記特定の度数の例示のみを表示した五線譜を記載してなり、前記表面には第1の合わせ目印を、前記裏面の前記第1の合わせ目印に対応する位置には第2の合わせ目印を、前記裏面の右端には第3の合わせ目印をそれぞれ設けたことを特徴とする度数カード。
  5. 複数種類の前記音符カードからなる音符カードセット、複数種類の前記和音カードからなる和音カードセット、複数種類の前記リズムカードからなるリズムカードセット、複数種類の前記度数カードからなる度数カードセットのいずれかまたはすべて、及び任意のカードを前記第1~第3の合わせ目印を突合させて重ね、起立させて配列可能なカード立てとからなることを特徴とする音楽学習用教材。
  6. 前記音符カード、前記和音カード、前記リズムカード、前記度数カードは、それぞれの前記表面を左側、前記裏面を右側に配置して境界に山折り線を設け、山折り線に沿って二つ折りして構成したことを特徴とする請求項5に記載した音楽学習用教材。
  7. 叩き台と、片手練習用の楽譜カードとからなり、前記叩き台は、鍵盤楽器上で鍵盤の一部を跨ぐ形で設置可能な断面略逆L字形の板材であり、前記片手練習用の楽譜カードは、右手で弾くメロディ譜と、左手で弾く伴奏譜と、メロディ又は伴奏のいずれか一方をリズム音符で表示したリズム譜を記載してなることを特徴とする片手練習用の鍵盤楽器練習用教材。
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