JP2001142461A - ピアノ教則用楽譜、およびピアノ伴奏付き歌唱用楽譜 - Google Patents

ピアノ教則用楽譜、およびピアノ伴奏付き歌唱用楽譜

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JP2001142461A
JP2001142461A JP32468399A JP32468399A JP2001142461A JP 2001142461 A JP2001142461 A JP 2001142461A JP 32468399 A JP32468399 A JP 32468399A JP 32468399 A JP32468399 A JP 32468399A JP 2001142461 A JP2001142461 A JP 2001142461A
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Makoto Fujisawa
孚 藤澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮令幼児期の練習生であっても極めて簡単に
読譜可能になるようにする新規な構造からなるピアノ教
則用楽譜、およびピアノ伴奏付き歌唱用楽譜を提供す
る。 【解決手段】 楽譜本体1の片面または両面に、正対状
態において上下方向に延びる五線からなる譜表部2を配
した上、該譜表部2には、文字表示とならない記号部3
が、譜表部2に対して通常表示とすることにより、正対
状態では横倒し表示となるようにして旋律に従って下方
側に順次移動表示されたものとなし、音符33の音階表
示が視野上で譜表部右側を高音域側とした左右方向にな
るようにした記入表示となる配置、組み合わせによって
印刷されてなるものとしたピアノ教則用楽譜である。1
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、ピアノ演奏に適した楽譜、
特にピアノレッスン当初の段階に、仮令幼児期の練習生
であっても極めて簡単に読譜可能になるようにする新規
な構造からなるピアノ教則用楽譜、およびピアノ伴奏付
き歌唱用楽譜を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】楽譜は、作曲家がそれによって自らの音
楽を創作し、演奏家がそれを頼りに完全にその音楽を再
現するためのものであって、その要求に応じ、古くは六
世紀頃のグレゴリオ聖歌用の記譜「ネウマ」(文字譜)
に始まり、それが十一世紀頃のビザンチン時代になると
音高を線によって示し、その線の上下に「ネウマ」を表
示するものとなり、更にローマで発明された四線譜に四
角音符が組み合わされた定量楽譜を経て、現在の横に5
本線を引き、その線上と線の間とに音符を記入する表示
形式の五線譜に至ったものといわれている。
【0003】現在使用されているこの楽譜は、音高の高
低が楽譜の上下、即ち視覚的に捕らえた配置関係(物理
的な位置関係)の高低に一致していて、楽譜から得た音
高に係わる情報はそのまま直観的に頭脳で理解でき、得
られた情報は、何の躊躇もなく声帯を操る器官に伝え得
るものになることから、その点では極めて都合の良い手
段ということができ、事実、上記した楽譜の変遷も、C
anto(歌)を基盤として発展、定着してきたもので
あることから、現在広く採用されてきている楽譜が歌唱
向けであるという特徴は、間違いなくその背景に符合し
たものであるということができる。
【0004】したがって、現在の楽譜は、歌唱以外で
も、例えばザイラホンのように、視覚的に捕らえられた
音高に係わる情報、即ち、楽譜に表示された音符の上下
と同じ上下動動作によってポジション取りが可能となる
楽器の演奏には適しているものの、その他の殆どの楽器
のように、音高に係わるポジション取りが楽器毎に工夫
の凝らされてなるもののためには、頭脳で直観的に捕ら
えた音高に係わる情報(楽譜上における音符の物理的な
位置の上下)を、一旦その楽器のポジション取りに合っ
た動きのための情報に置換する必要があり、その置換し
た後の情報に従って人体の一部を迅速に反応させていか
なければならないことから、そのような置換に慣れてい
ない器楽演奏の初心者や、頭脳の発達が未熟な幼児にと
っては、先のような背景のある現在の楽譜は、必ずしも
能率的あるいは効率的とはいかない場合も出てくること
になる。
【0005】幼児教育の盛んな我が国では、義務教育過
程に進む前から、多くの幼児達が親の意向によって様々
な教室に通って成長していく。ピアノ教室もその中で最
も人気のある習い事の一つとなっているが、そのきっか
けを掴んで自ら進んで教室通いを続けていける幼児の数
は極端に少ないのが実情であり、親心はなかなか子供達
に通じないまま成長を続け、義務教育過程における音楽
教科の中で再びピアノを耳にする機会を得るものの、か
ってピアノ教室に通った経験のある沢山の子供達の中で
再度ピアノ教室に向かう子供の数も少なければ、初めて
ピアノ練習に取り組もうと思い立つ子供達も必ずしも多
いとはいえず、各種楽器の中でも最も一般的なものとい
えるピアノの先生にとっては、特にピアノ導入期のこう
した現象が何によってもたらされているのか、それが指
導力に係わることなのか、子供自身の問題なのか、教則
本の問題なのか等々、それらの疑問は長年解決されない
ままの課題になっていて、これまでにも多くの先生達か
ら様々な分析、試行の結果が報告されてきているが、未
だ確かな結論に至っていないのが実情のようである。
【0006】この発明では、こうした傾向の因って来た
る原因に、既述した楽譜の変遷、即ち現在の楽譜が歌唱
を基盤として発展、定着したものであるというその背景
に因るところのものがあるのではないのかとの観点か
ら、長年ピアノを教える側に居た者の一人として、楽譜
の構成そのものを見直すべく、ピアノの操作に必要な情
報の捕らえ方は、特にピアノ導入期に当たる練習生が幼
児であったり、音楽に殆ど無縁であった人々にとってど
うあるべきかという課題を掲げ、長期に渡って試行錯誤
を繰り返し、幾多の試作、実験を繰り返してきた結果、
ここにきて、漸くその有効な結果が得られたものであ
り、以下では、仮令ピアノ練習生が幼児であったとして
も、極めて直観的に音高の高低に合った鍵盤取りの情報
が得られ、読譜に負担を来したり、興味を殺がれること
もなくしてピアノの練習に楽しく取り組むことができる
ようにする新規な構成からなるピアノ教則用楽譜と、歌
唱用であってピアノの伴奏が簡単にできるようにする新
規な構成のピアノ伴奏付き歌唱用楽譜とについて、図面
に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳
述していくこととする。
【0007】
【発明の構成】図面に示す代表的な実施例からも明確に
理解されるように、この発明のピアノ教則用楽譜は、基
本的に次のような構成を要旨とするものである。即ち、
所定大きさの紙またはそれに相当する印字可能なシート
材の片面または両面に、正対状態において上下方向に延
びる五線からなる譜表部を配した上、該譜表部には、旋
律表示に必要な音部記号や拍子記号、音符、休符、臨時
記号、アクセント記号その他の記号であって文字表示と
ならない記号部が、譜表部に対して通常表示とすること
により、正対状態では横倒し表示となるようにして旋律
に従って下方側に順次移動表示されたものとなし、音符
の音階表示が視野上で譜表部右側を高音域側とした左右
方向になるようにした記入表示となる配置、組み合わせ
によって印刷されたピアノ教則用楽譜である。
【0008】この基本的な構成からなるこの発明のピア
ノ教則用楽譜を、より具体的なものとして示せば、所定
大きさの紙またはそれに相当する印字可能なシート材か
らなる楽譜本体の片面または両面に、正対状態において
上下方向に延びる五線からなる譜表部を配した上、該譜
表部には、旋律表示に必要な音部記号や拍子記号、音
符、休符、臨時記号、アクセント記号その他の記号であ
って文字表示とならない記号部が、譜表部に対して通常
表示とすることにより、正対状態では横倒し表示となる
ようにして旋律に従って下方側に順次移動表示されたも
のとなし、音符の音階表示が視野上で譜表部右側を高音
域側とした左右方向になるようにした記入表示とする一
方、旋律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記
号部、および音符の指使い表示用の数字部は、共に正対
状態において判読可能な通常文字姿勢であって、且つ旋
律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記号部の
場合は、旋律進行に係わる所定箇所に、また、音符の指
使い表示用の数字部の場合は、音階表示を必要とする音
符近傍の譜表部内外適所に夫々記入表示されるようにし
た配置、組み合わせによって印刷されてなるものとした
構成を要旨とするピアノ教則用楽譜ということができ
る。
【0009】これはまた、他の記載表現によれば、所定
大きさの紙またはそれに相当する印字可能なシート材か
らなる楽譜本体の片面または両面に、正対状態において
上下方向に延びる五線からなる譜表部を配した上、該譜
表部には、旋律表示に必要な音部記号や拍子記号、音
符、休符、臨時記号、アクセント記号その他の記号であ
って文字表示とならない記号部が、譜表部に対して通常
表示とすることにより、正対状態では横倒し表示となる
ようにして旋律に従って下方側に順次移動表示されたも
のとなし、音符の音階表示が視野上で譜表部右側を高音
域側とした左右方向になるようにした記入表示とする一
方、旋律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記
号部、および音符の指使い表示用の数字部は、共に正対
状態において判読可能な通常文字姿勢であって、且つ旋
律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記号部の
場合は、旋律進行に係わる所定箇所に、また、音符の指
使い表示用の数字部の場合は、音階表示を必要とする音
符近傍の譜表部内外適所に夫々記入表示されるようにし
た配置、組み合わせによって印刷され、ピアノ鍵盤音階
取りの方向が、譜表部上に印刷された音符音階の高低方
向に合致するように構成されてなるものとした構成を要
旨とするピアノ教則用楽譜ということもできる。
【0010】そして、上記したピアノ教則用楽譜に関連
し、この発明には、以下のとおりの構成を要旨とするピ
アノ伴奏付き歌唱用楽譜が包含されている。即ち、所定
大きさの紙またはそれに相当する印字可能なシート材か
らなる楽譜本体の片面または両面に、正対状態において
上下方向に延びる五線からなる譜表部を配した上、該譜
表部には、旋律表示に必要な音部記号や拍子記号、音
符、休符、臨時記号、アクセント記号その他の記号であ
って文字表示とならない記号部が、譜表部に対して通常
表示とすることにより、正対状態では横倒し表示となる
ようにして旋律に従って下方側に順次移動表示されたも
のとなし、音符の音階表示が視野上で譜表部右側を高音
域側とした左右方向になるようにした記入表示とする一
方、旋律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記
号部、および音符の指使い表示用の数字部は、共に正対
状態において判読可能な通常文字姿勢であって、且つ旋
律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記号部の
場合は、旋律進行に係わる所定箇所に、また、音符の指
使い表示用の数字部の場合は、音階表示を必要とする音
符近傍の譜表部内外適所に夫々記入表示され、且つ歌詞
表示部が、譜表部左右何れか側の余白部であって、その
構成文字が、対応する音符の略真横辺りになり、正対状
態において判読可能な通常文字姿勢となるようにした配
置、組み合わせによって印刷されてなるものとしたこと
を要旨とするピアノ伴奏付き歌唱用楽譜である。
【0011】また、より具体的には、所定大きさの紙ま
たはそれに相当する印字可能なシート材からなる楽譜本
体の片面または両面に、正対状態において上下方向に延
びる五線からなる譜表部を配した上、該譜表部には、旋
律表示に必要な音部記号や拍子記号、音符、休符、臨時
記号、アクセント記号その他の記号であって文字表示と
ならない記号部が、譜表部に対して通常表示とすること
により、正対状態では横倒し表示となるようにして旋律
に従って下方側に順次移動表示されたものとなし、音符
の音階表示が視野上で譜表部右側を高音域側とした左右
方向になるようにした記入表示とする一方、旋律表示に
必要となる記号の中の文字表示となる記号部、および音
符の指使い表示用の数字部は、共に正対状態において判
読可能な通常文字姿勢であって、且つ旋律表示に必要と
なる記号の中の文字表示となる記号部の場合は、旋律進
行に係わる所定箇所に、また、音符の指使い表示用の数
字部の場合は、音階表示を必要とする音符近傍の譜表部
内外適所に夫々記入表示され、且つ歌詞表示部が、譜表
部左右何れか側の余白部であって、その構成文字が、対
応する音符の略真横辺りになり、正対状態において判読
可能な通常文字姿勢となるようにした配置、組み合わせ
によって印刷され、伴奏用のピアノ鍵盤音階取りの方向
が、譜表部上に印刷された音符音階の高低方向に合致す
るように構成されてなるものとした構成を要旨とするピ
アノ伴奏付き歌唱用楽譜である。
【0012】楽譜本体は、A6,A5,A4等といった
A列サイズ、あるいはB6,B5,B4等B列サイズそ
の他所定大きさに裁断された天然木だけによる紙や、合
成紙等、従前から楽譜に使用されてきているあらゆる素
材からなるものであって、印字可能なシート材であれば
全て対象となるものであり、しかも、当該楽譜本体は片
面刷りだけののものでも、あるいは両面刷りされるよう
にしたものでも差支えはなく、また適宜絵柄や歌詞等と
紙面を区分けして後述の印刷表示部が印刷されるように
したものでも構わず、更に形態上においても、一枚紙だ
けからなるものや冊子型式に閉じられてなる構造のもの
等も当然包含されていて、何等制限されるものでないこ
とはいうまでもないことである。
【0013】譜表部は、上記した楽譜本体の片面あるい
は両面に印刷される印刷表示部の一部として機能する部
分であり、現在の楽譜における譜表部同様に所定間隔を
おいて平行する五線からなるものの、現在の楽譜のよう
に、その五線からなる譜表部が、人と正対する状態に配
した楽譜本体に対し、線の方向を水平方向に延びる表示
として印刷されるのではなく、垂直方向になるよう印刷
されてなる部分としなければならず、楽譜本体のサイズ
や印刷箇所となる部分の大きさ、あるいは配すべき小節
の数や縦線間隔等記譜に係わる各種条件に応じ、その五
線の間隔や縦の長さは適宜最適なものに選択して印刷表
示されることになる。
【0014】この譜表部に組み合わされる印刷表示部の
他方には、旋律表示に必要な記号部があり、それには、
音部記号や拍子記号、音符、休符、臨時記号、アクセン
ト記号その他の記号であって文字表示とならない記号部
と、数字やローマ字、ひらがな、漢字等のような文字表
示となる記号部とが包含されていて、前者の文字表示と
ならない記号部は、前記譜表部に対して通常表示とする
ことにより、正対状態では横倒し表示となるようにして
旋律に従って下方側に順次移動表示されてなるものとし
なければならず、その結果、譜表部に印刷された音符
は、その音階に従った音高表示されることにより、旋律
の進行(譜表部の上から下に向かう方向)に伴って、視
野上で譜表部右側を高音域側とした左右方向何れかの方
向に位置を変えるようにした記入表示となる。
【0015】一方、音符の指使い表示用の数字部を含
む、旋律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記
号部は、楽譜本体に正対状態において判読可能な通常文
字姿勢となるように印刷されていなければならず、しか
も、音符の指使い表示用の数字部の場合は、音階表示を
必要とする音符近傍の譜表部内外適所に印刷され、それ
以外の旋律表示に必要となる記号の中の文字表示となる
記号部の場合は、旋律進行に係わる所定箇所に、夫々記
入表示されされるようにする。
【0016】更に、この発明が包含しているピアノ伴奏
付き歌唱用楽譜においては、上記表示部の外に、歌詞表
示部が加わり、該歌詞表示部は、楽譜本体に正対した状
態において判読可能となるようにした通常文字姿勢とな
るようにして配置、組み合わせるようにしなければなら
ず、譜表部左右何れか側の余白部であって、その構成文
字が、対応する音符の略真横辺りに位置するようにして
記入表示されたものとする。以下では、図面に示すこの
発明を代表する実施例と共に、その構成について更に詳
述することとする。
【0017】
【実施例1】図1の斜視図は、冊子状に製本された楽譜
の要部を示すものであって、この事例は、この発明の構
成を備えたピアノ教則用楽譜の最も基本的な構造からな
るものである。人に正対する状態に置いた楽譜本体1、
即ち、図中において上方側が、人から見てその上下とな
るようにした楽譜本体1の表面所定箇所に、譜表部2
が、ピアノ演奏用として最も一般的な高音部記号を有す
る五線部分21と、低音部記号を有する五線部分22と
を連結した大譜表による表示となる例のものとしてあ
り、幼児用のピアノ教則用楽譜における旋律の事例とし
て練習曲「チューリップ」(童謡)の第1ないし12小
節までを表示してなる特定の頁を開いた状態で示すもの
であって、図中で一部省略されている左側の頁にも、当
然練習曲「チューリップ」の残る小節が同様の技術的思
想の下に印刷表示され、その他図中で開かれていな頁に
ついても同様である。
【0018】この事例からも明確になるとおり、譜表部
2に対し、音部記号31や、休符、臨時記号、アクセン
ト記号その他の記号であって文字表示とならない記号部
3が、通常表示、即ち、現在の横に五線を引いた譜表部
に対する組合せ表示と同じ組合せ表示となるようにして
配置、組み合わされた印刷手段によって表示されるよう
にしてあり、したがって、音部記号31であるト音記
号、四分の四拍子を示す拍子記号32、全音符や二分音
符、四分音符等の音符33が、正対状態で横倒し状態に
見え、旋律に従って上方から下方側に順次移動していく
印刷手段で表示されたものになっている。
【0019】他方、音符の指使い表示用の数字部を含
む、旋律表示に必要となる記号の中の文字表示となる記
号部4は、図からも解るように、譜表部2である大譜表
の高音部記号を有する五線部分21と、低音部記号を有
する五線部分22との間の余白部分に、正対状とした楽
譜本体1において通常表示となる印刷手段により、上記
した文字表示とならない記号部3のように横倒しとなら
ない正常な姿勢文字として表示され、これまでのピアノ
教則用楽譜と同様にして何の不都合もなく判読できるよ
うにしてある。
【0020】したがって、旋律に従って譜表部2上の音
符33,33,……を上から下に拾っていくと、第一小
節では、ド→レ→ミと右方向に視野が移動し、その視野
で捕らえたとおりに、演奏者の指は、音符33,33,
……の脇に配されている指使い用数字を頼りにして、ピ
アノ鍵盤上で白鍵をハ→ニ→ホと親指、人差し指、中指
を順次使って右方向移動の指使いとなり、また、第三小
節であれば、ソ→ミ→レ→ドと音符33,33,……を
追っていくと、目は(ミ←ソ)、(レ←ミ)、(ド←
レ)と全て左方向の動きとなって、ここでは旋律の音高
が右から左に移動していることが直感でき、指使いは、
その直感した動きに従い、白鍵をト→ホ→ニ→ハと小指
から中指、人差し指、親指の順に動かして左方向移動し
ていけば済むことになり、何れも視野の動きが指使いの
動き、即ちピアノ鍵盤を指で押し当てていく方向に合致
することになり、視覚的に直感し得た音高の高低方向
が、そのままピアノ鍵盤上の指の動きに繋がるようにし
たこの発明のピアノ教則用楽譜が実現されている。
【0021】
【実施例2】図2平面図の実施例は、この発明のピアノ
伴奏付き歌唱用楽譜の代表的な事例を示したもので、前
記実施例1と同様に、童謡「チューリップ」を使い、そ
の歌唱用として歌詞と共にピアノ伴奏も付けてある楽譜
の要部だけを示したものであり、前記実施例において採
用されている技術的思想、即ち、正対状態の楽譜本体1
に対する譜表部2、文字表示とならない記号部3、およ
び文字表示となる記号部4の配置、組合せ手段の外、こ
の実施例の楽譜においては、楽譜本体1に正対した状態
において普通に判読できる文字姿勢となるようにした印
刷手段による歌詞表示部5が配置、組合されたものに形
成される。
【0022】その結果、文字表示とならない記号部3に
おける音符33,33,……を、旋律に従って追ってい
く視野の方向は、前記実施例1同様に左右方向への動き
となり、その動きが指使いの動き、即ちピアノ鍵盤を指
で押し当てていく方向に合致し、視覚的に直感し得た音
高の高低方向が、そのままピアノ鍵盤上の指の動きに繋
がることになり、ピアノ伴奏者が、仮令幼児や初心者で
あっても安心して伴奏できるようにした楽譜が形成され
ると共に、その伴奏によって歌う人にも、何等不都合な
く、その歌詞を伴奏に合わせて正しく歌うことができる
ようにした楽譜を実現するものとなり、歌唱用楽譜であ
りながら、そのピアノ伴奏を担当する人にも便利なこの
発明のピアノ伴奏付き歌唱用楽譜が得られる。
【0023】
【作用効果】以上のとおり、この発明のピアノ教則用楽
譜、およびピアノ伴奏付き歌唱用楽譜は、現行楽譜が、
その発展、定着するまでの経緯に起因して歌唱のための
読譜に都合が良くなる宿命を有していて、器楽演奏のた
めの各種楽器の演奏の動作、殊にポジション取りのため
の指使いに必ずしも合致しておらず、一旦演奏者の頭の
中で音高の上下方向をその楽器のポジション取りのため
に必要な方向へと変換した上、演奏のために指を使わな
ければならなかったことから、特にピアノ演奏のよう
に、該当音のポジション取りが演奏者の前面で左右の動
きになり、それに合わせて指を鍵盤上で運ばなければな
らない演奏の場合、それがピアノ練習導入期の幼児等で
あったりすると、ピアノを奏でる楽しみ以前に、楽譜か
らの情報の変換作業に困惑、嫌気が差し、ピアノ練習進
行の妨げの一因になっていたものと考えられるピアノ練
習嫌いの要因を、極めて簡単且つ確実に払拭し得ること
ができるものとなり、幼児期からのピアノ練習、あるい
はそれ以外の人で音楽からすっかり遠ざかっていた人の
ピアノ練習導入期におけるピアノ練習でも、只管指使い
の習熟だけに熱中することができて練習効果の向上に大
いに役立つものになるという非常に秀れた特徴が得られ
るものである。
【0024】特に、実施例に取り上げた事例のピアノ教
則用楽譜、およびピアノ伴奏付き歌唱用楽譜のように、
幼児段階の導入期におけるピアノ練習や歌いながらの練
習、あるいは歌う人に付いたピアノ伴奏の練習に最適な
構成に形成されたものでは、ピアノ教室を担当するピア
ノの先生にとって、それまでの様々に工夫を凝らした練
習をしなくても幼児の興味を殺ぐ心配もなって、沢山の
子供達に思いどおりの練習効果を上げて、子供達の情操
教育ならびに才能発掘に寄与することができるという秀
れた効果を発揮するものとなる。
【0025】叙述の如く、この発明のピアノ教則用楽
譜、およびピアノ伴奏付き歌唱用楽譜は、その新規な構
成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであ
り、しかも、特別に難しい印刷手段によることもなく比
較的容易に製造可能であって、従前までの楽譜に比較し
ても何等価格的に差がないものとして提供可能になるこ
とから、秘めた才能を抱えた多くの子供達にとって極め
て有用なものになるのは勿論のこと、ピアノの指導に当
たる先生を始め、子供達にピアノを習わせたいと希望す
る父兄からも高く評価され、広範に渡って採用、普及し
ていくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表するピアノ教則用楽譜、および
ピアノ伴奏付き歌唱用楽譜の事例の幾つかを示すもので
ある。
【図1】この発明を代表するピアノ教則用楽譜を示す要
部斜視図である。
【図2】この発明を代表するピアノ伴奏付き歌唱用楽譜
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 楽譜本体 2 譜表部 21 同 高音部記号を有する五線部分 22 同 低音部記号を有する五線部分 3 文字表示とならない記号部 31 同 音部記号 32 同 拍子記号 33 同 音符 4 文字表示となる記号部 5 歌詞表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定大きさの紙またはそれに相当する印
    字可能なシート材からなる楽譜本体の片面または両面
    に、正対状態において上下方向に延びる五線からなる譜
    表部を配した上、該譜表部には、旋律表示に必要な音部
    記号や拍子記号、音符、休符、臨時記号、アクセント記
    号その他の記号であって文字表示とならない記号部が、
    譜表部に対して通常表示とすることにより、正対状態で
    は横倒し表示となるようにして旋律に従って下方側に順
    次移動表示されたものとなし、音符の音階表示が視野上
    で譜表部右側を高音域側とした左右方向になるようにし
    た記入表示となる配置、組み合わせによって印刷されて
    なるものとしたことを特徴とするピアノ教則用楽譜。
  2. 【請求項2】 所定大きさの紙またはそれに相当する印
    字可能なシート材からなる楽譜本体の片面または両面
    に、正対状態において上下方向に延びる五線からなる譜
    表部を配した上、該譜表部には、旋律表示に必要な音部
    記号や拍子記号、音符、休符、臨時記号、アクセント記
    号その他の記号であって文字表示とならない記号部が、
    譜表部に対して通常表示とすることにより、正対状態で
    は横倒し表示となるようにして旋律に従って下方側に順
    次移動表示されたものとなし、音符の音階表示が視野上
    で譜表部右側を高音域側とした左右方向になるようにし
    た記入表示とする一方、旋律表示に必要となる記号の中
    の文字表示となる記号部、および音符の指使い表示用の
    数字部は、共に正対状態において判読可能な通常文字姿
    勢であって、且つ旋律表示に必要となる記号の中の文字
    表示となる記号部の場合は、旋律進行に係わる所定箇所
    に、また、音符の指使い表示用の数字部の場合は、音階
    表示を必要とする音符近傍の譜表部内外適所に夫々記入
    表示されるようにした配置、組み合わせによって印刷さ
    れてなるものとしたことを特徴とするピアノ教則用楽
    譜。
  3. 【請求項3】 所定大きさの紙またはそれに相当する印
    字可能なシート材からなる楽譜本体の片面または両面
    に、正対状態において上下方向に延びる五線からなる譜
    表部を配した上、該譜表部には、旋律表示に必要な音部
    記号や拍子記号、音符、休符、臨時記号、アクセント記
    号その他の記号であって文字表示とならない記号部が、
    譜表部に対して通常表示とすることにより、正対状態で
    は横倒し表示となるようにして旋律に従って下方側に順
    次移動表示されたものとなし、音符の音階表示が視野上
    で譜表部右側を高音域側とした左右方向になるようにし
    た記入表示とする一方、旋律表示に必要となる記号の中
    の文字表示となる記号部、および音符の指使い表示用の
    数字部は、共に正対状態において判読可能な通常文字姿
    勢であって、且つ旋律表示に必要となる記号の中の文字
    表示となる記号部の場合は、旋律進行に係わる所定箇所
    に、また、音符の指使い表示用の数字部の場合は、音階
    表示を必要とする音符近傍の譜表部内外適所に夫々記入
    表示されるようにした配置、組み合わせによって印刷さ
    れ、ピアノ鍵盤音階取りの方向が、譜表部上に印刷され
    た音符音階の高低方向に合致するように構成されてなる
    ものとしたことを特徴とするピアノ教則用楽譜。
  4. 【請求項4】 所定大きさの紙またはそれに相当する印
    字可能なシート材からなる楽譜本体の片面または両面
    に、正対状態において上下方向に延びる五線からなる譜
    表部を配した上、該譜表部には、旋律表示に必要な音部
    記号や拍子記号、音符、休符、臨時記号、アクセント記
    号その他の記号であって文字表示とならない記号部が、
    譜表部に対して通常表示とすることにより、正対状態で
    は横倒し表示となるようにして旋律に従って下方側に順
    次移動表示されたものとなし、音符の音階表示が視野上
    で譜表部右側を高音域側とした左右方向になるようにし
    た記入表示とする一方、旋律表示に必要となる記号の中
    の文字表示となる記号部、および音符の指使い表示用の
    数字部は、共に正対状態において判読可能な通常文字姿
    勢であって、且つ旋律表示に必要となる記号の中の文字
    表示となる記号部の場合は、旋律進行に係わる所定箇所
    に、また、音符の指使い表示用の数字部の場合は、音階
    表示を必要とする音符近傍の譜表部内外適所に夫々記入
    表示され、且つ歌詞表示部が、譜表部左右何れか側の余
    白部であって、その構成文字が、対応する音符の略真横
    辺りになり、正対状態において判読可能な通常文字姿勢
    となるようにした配置、組み合わせによって印刷されて
    なるものとしたことを特徴とするピアノ伴奏付き歌唱用
    楽譜。
  5. 【請求項5】 所定大きさの紙またはそれに相当する印
    字可能なシート材からなる楽譜本体の片面または両面
    に、正対状態において上下方向に延びる五線からなる譜
    表部を配した上、該譜表部には、旋律表示に必要な音部
    記号や拍子記号、音符、休符、臨時記号、アクセント記
    号その他の記号であって文字表示とならない記号部が、
    譜表部に対して通常表示とすることにより、正対状態で
    は横倒し表示となるようにして旋律に従って下方側に順
    次移動表示されたものとなし、音符の音階表示が視野上
    で譜表部右側を高音域側とした左右方向になるようにし
    た記入表示とする一方、旋律表示に必要となる記号の中
    の文字表示となる記号部、および音符の指使い表示用の
    数字部は、共に正対状態において判読可能な通常文字姿
    勢であって、且つ旋律表示に必要となる記号の中の文字
    表示となる記号部の場合は、旋律進行に係わる所定箇所
    に、また、音符の指使い表示用の数字部の場合は、音階
    表示を必要とする音符近傍の譜表部内外適所に夫々記入
    表示され、且つ歌詞表示部が、譜表部左右何れか側の余
    白部であって、その構成文字が、対応する音符の略真横
    辺りになり、正対状態において判読可能な通常文字姿勢
    となるようにした配置、組み合わせによって印刷され、
    伴奏用のピアノ鍵盤音階取りの方向が、譜表部上に印刷
    された音符音階の高低方向に合致するように構成されて
    なるものとしたことを特徴とするピアノ伴奏付き歌唱用
    楽譜。
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