JPH04133236A - 電子線発生装置及びそれを用いた画像形成装置と記録装置 - Google Patents

電子線発生装置及びそれを用いた画像形成装置と記録装置

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JPH04133236A
JPH04133236A JP2251704A JP25170490A JPH04133236A JP H04133236 A JPH04133236 A JP H04133236A JP 2251704 A JP2251704 A JP 2251704A JP 25170490 A JP25170490 A JP 25170490A JP H04133236 A JPH04133236 A JP H04133236A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、情報信号に応じて電子ビームを放出する電子
線発生装置及び該電子線発生装置を用いた画像表示装置
に関する。又、本発明は、該電子線発生装置を用いるこ
とにより、情報信号に応じて記録する記録装置に関する
[従来の技術] 従来より、面状に展開した複数の電子放出素子と、この
電子放出素子からの電子ビームの照射を各々受ける蛍光
体ターゲットとを、各々相対向させた薄形の画像表示装
置が存在している。
これら電子線デイスプレィ装置は、基本的に次のような
構造からなる。
第1図は従来のデイスプレィ装置の概要を示すものであ
る。本図中、1は基板、2は支持体、3は配線電極、4
は電子放出部、5は電子通過孔、6は変調電極、7はガ
ラス板、8は透明電極、9は画像形成部材で、例えば蛍
光体、レジスト材等電子が衝突することにより発光、変
色、帯電、変質等する部材から成る。10はフェースプ
レート、11は蛍光体の輝点である。
ここで、電子放出部4は薄膜技術により形成され、ガラ
ス基板1とは接触することがない中空構造を成すもので
ある。配線電極3は電子放出部材と同一の材料を用いて
形成しても、別材料を用いても良く、一般に融点が高く
電気抵抗の小さいものが用いられる。支持体2は絶縁体
材料もしくは導電体材料で形成されている。
これら電子線デイスプレィ装置は、配線電極3に電圧を
印加せしめ中空構造をなす電子放出部より電子を放出さ
せ、これら電子流を情報信号に応じて変調する変調電極
6に電圧を印加することにより電子を取り出し、取り出
した電子を加速させ蛍光体9に衝突させるものである。
また、配線電極3と変調電極6でXYマトリックスを形
成せしめ、画像形成部材たる蛍光体9上に画像表示を行
うものである。
また、従来の電子線デイスプレィ装置の他の例を第2図
に示す。
第2図に示された従来の電子線デイスプレィでは、変調
電極が線状カソード(i子放出素子)の電子放出方向と
反対側に配置されているものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述従来の電子線デイスプレィには、次
のような問題点があった。
■、第1図に示されるように、変調電極6が電子放出素
子(支持体2.配線電極3及び電子放出部4より成る)
の電子放圧方向上部に配置される為、変調電極6の電子
通過孔5と電子放出素子の電子放出部4との位置合わせ
が難しく、大画面で高精細な画像表示装置が作製しがた
い。
■、第1図及び第2図に示されるように変調電極6と電
子放出素子の電子放出部4との間に空間を有して相方配
置されている為、変調電極6と電子放出素子の電子放出
部4との距離を、全ての変調電極6と電子放出部4との
間で揃えることが難しく、大画面で高精細な画像表示装
置が作製しがたい。
■、大画面で高精細な画像表示装置を作製しようとする
と、表示画像の輝度むらが顕著となってしまう。
すなわち、本発明の目的とするところは、上述のような
従来例にみる問題点を解決し、変調電極と電子放出部と
のアライメントを容易にし、その作製が簡単な電子線発
生装置及び画像表示装置、さらには記録装置を提供する
ことにある。
更に本発明の目的は、輝度むらのないコントラストに優
れた画像表示を可能ならしめる電子線発生装置及び画像
表示装置、さらには記録装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用]そこで、上述課
題を解決する手段として、以下の構成を特徴とする。
第1に、変調電極の上方に電子放出素子を絶縁層を介し
て積層し、かつ、該電子放出素子下部以外の領域に位置
する絶縁層の一部が取り除かれて変調電極が露出してい
る構成を有した電子線発生装置としている点にある。
ここで、電子放出素子としては、金属層−絶縁層−金属
層の構成を有し、両金属間に電圧を印加することにより
得られるトンネル効果で絶縁層を通過してきた電子を一
方の金属層から素子外へと放出するもの(M I M型
電子放出素子) あるいは後述する高抵抗薄膜にその薄
膜方向と直交する方向に電圧を印加し該薄膜表面から素
子外へと電子を放出させる表面伝導形電子放出素子CF
、CE)等が適用し得る。
また、絶縁層の一部を取り除き、その下側に位置する変
調電極をn8させる部位については、電子放出素子を挾
んでその両側あるいは片側に位置する部位が好ましい。
さらに、絶縁層除去の形状については、電子放出側から
平面視した場合に、矩形あるいは楕円。
三日月形状等の曲線部を有した形状のものが、要求され
る変調特性に合わせて適宜選択され得る。
第2に、前記電子放出素子を複数配列させた線状電子源
をストライプ状に配置し、前記変調電極を該線状電子源
に直交するように設けてXYマトリックスを構成した前
記第1に記載の電子線発生装置を特徴とする。
かかる構成によれば、線状電子源群と変調電極群とでX
Yマトリックス駆動を行うことにより、電子線を走査さ
せることができる。
第3に、電子放出素子と変調電極に、独立の電圧印加手
段を設けた前記第1又は第2いずれかに記載の電子線発
生装置を特徴とする。
すなわち、電子放出素子を駆動する印加電圧と変調電極
を駆動する印加電圧とを独立したものとすることにより
、情報信号に応じて変調電極に電圧を印加し、素子駆動
に関係なく電子線を変調させることができる。
第4に、前記第1〜第3いずれかに記載の電子線発生装
置の電子放出側に、少なくとも、電子が衝突して画像を
形成する画像形成部材を設けた画像表示装置を特徴とす
る。
ここで、画像形成部材としては、例えば蛍光体、レジス
ト材等電子が衝突することにより発光、帯電、変質等す
る部材であれば良い。
第5に、前記第1〜第3いずれかに記載の電子線発生装
置の電子放出側に、少なくとも、電子が衝突して発生す
る発光体を設け、該発光体からの光の照射により画像記
録される被記録体あるいは該発光体からの光の照射によ
り画像記録される被記録体の支持手段を設けたことを特
徴とした記録装置にある。
以下、本発明の構成の具体的内容及び作用について詳述
する。
本発明の主たる第1の特徴は、基板上に変調電極、絶縁
層、電子放出素子が順次保持された構成にある。
本発明における電子放出素子は、従来より画像表示装置
の電子源として用いられているものであれば、熱陰極、
冷陰極のいずれであっても良いが、熱陰極の場合は絶縁
層への熱拡散により電子放出効率が低下する。
又、熱電子放出素子は電子放出量(J)と変調変調電極
の距離が少しでも変化すると電子放出量が著しく変化す
る。よって、複数の電子放出素子が配列されている場合
、熱歪により変調電極との距離にバラツキが生じ、その
結果電子放出量に著しいバラツキが生じる。かかる点を
鑑みれば、冷陰極である方が望ましく、さらには、冷陰
極の中でも表面伝導形放出素子と呼ばれる電子放出素子
を用いた方が、本発明の電子線発生装置、画像表示装置
及び光信号供与装置にあっては、1)高い電子放出効率
が得られる、 2)構造が簡単であるため、製造が容易である、3)同
一基板上に多数の素子を配列形成できる、4)応答速度
が速い、 5)輝度コントラストが優れている、 等の利点を有するので特に好ましい。
ここで表面伝導形電子放出素子とは、例えば、エム・ア
イ・エリンソン(M、1.El 1nsOn)等によっ
て発表された冷陰極素子[ラジオ・エンジニアリング・
エレクトロン・フイジイ・ンス(Radio  Eng
、   Electron。
Phys、)第10巻、1290〜1296頁。
1965年]であり、これは、基板面上に設けられた電
極(素子電極)間に形成された小面積の薄膜(電子放出
部)に電圧を印加して該膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生じる素子である。尚、かかる素子は
、前記エリンソン等により開発されたSnO2(Sb)
薄膜を用いたものの他、Au薄膜によるもの[ジー・デ
ィトマー: “スイン・ソリッド・フィルムス” (G
Dittmer:  “Th1n  5olidFi 
1ms” )、9巻、317頁、(1972年)]  
 ITO薄膜によるもの[エム・ハートウェル・アンド
・シー・ジー・フオンスタツド:“アイ・イー・イー・
イー・トランス・イー・デイ−・コン7”  (M、H
artwel 1and  C,G、Fonstad:
”IEEETrans、ED  Conf、  )51
9頁。
(1975年)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久他
: “真空”、第26巻、第1号、22頁。
(1983年)]等が報告されている。
本発明で使用できる表面伝導形電子放出素子としては、
上記以外にも、後述する様にその電子放出部が金属微粒
子分散によって形成されているものであっても良い。一
般に表面伝導形電子放出素子とは、前記電極間距離が0
.01〜100μm、前記電子放出部のシート抵抗が1
03Ω/口〜10”Ω/口のものをいう。
更に、本発明において変調電極とは、情報信号に応じて
電圧を印加することにより、電子放出素子から放出され
る電子ビームのON10 F F制御をする為の電極で
あり、導電性材料であればいかなる材料から形成されて
いても良い。
更に、本発明において、絶縁層とは、電子放出素子と変
調電極の両方を保持する為の支持体であって、絶縁性材
料であればいかなる材料から形成されていても良い。
本発明における前記絶縁層は、変調電極と電子放出素子
の電子放出面との距離が、全ての電子放出素子に対して
等しくなる様に、その厚さが均一に形成されていること
が望ましい。
本発明の主たる第2の特徴は、電子放出素子と変調電極
とを絶縁するための絶縁層において、電子放出素子下部
以外に位置する絶縁層の一部を取り去って、変調電極を
露出させた構成にある。この構成による作用を、第5図
を参照しながら説明する。第5図において(a)は絶縁
層が存在する場合、(b)は絶縁層の一部を除去した本
構成例を示す。電子放出素子は表面伝導形電子放出素子
の場合を示している。同図(a)、(b)における差異
は、(b)において絶縁層33の一部が取り去られてい
ることのみであり、その他の寸法、印加電圧等は全て等
しいものとする。この場合、変調電極電圧が電子源近傍
に及ぼす電位の影響度を考えると、第5図(b)の場合
の影響度を1とした時、第5図(a)の場合には絶縁層
の比誘電率をEr (Erは例えば4.0〜6.0)と
する以上の説明の様に、電子放出素子と変調電極とを絶
縁するための絶縁層の一部を除去することにより、変調
電極電圧の影響が電子放出素子近傍により強(現われる
。このことは、電子放出素子から射出される電子ビーム
を制御すべき変調電極電圧の給対値が、より小さい値で
すむということを示す。
更に、本構成の他の作用を挙げると、前記絶縁層の除去
形状を変えることにより、画像形成部材部におけるビー
ム形状を整形できるということである。
上述の説明から分かる様に、絶縁層の一部の除去を実施
するに当って、その下に存する変調電極を必ずしも露出
しな(でもその効果が現われることが分るが、変調電極
を露出するとチャージアツプ防止の効果も望める。
次に、本発明の電子線発生装置を用いた画像表示装置の
一態様例を第3図に示す。
第3図は電子線発生装置の構造を示しており、図中、3
7はガラス製の真空容器で、その一部である電子線放出
側にはフェースプレート38を具備している。フェース
プレート38の内面には、例えばITOを材料とする透
明電極が形成され、さらにその内側には、赤、緑、青の
蛍光体く画像形成部材)がモザイク状に塗り分けられ、
CRTの分野では公知のメタルバック処理が施されてい
る。(透明電極、蛍光体、メタルバックは図示せず。)
また、前記透明電極は、加速電圧を印加する為に端子を
通じて、真空容器外と電気的に接続されている。
また、前記真空容器37の底面には、本発明の電子線発
生装置が固定されている。31はガラス基板(絶縁性基
体)で、その上面には電子放出素子がN個×ε列にわた
り配列形成されている。該電子放出素子群は、列毎に電
気的に並列接続されており、各列の正極側配線34−a
(負極側配線34−b)は、端子により真空容器外と電
気的に接続されている。
また、基板31の上面には、グリッド電極(変調電極)
32が設けられている。かかるグリッド電極(変調電極
)32は、前記素子列と直交してN本設けられており、
また、各グリッド電極(変調電極)32は、端子39に
よって真空容器外と電気的に接続されている。
本表示パネルでは、β個の電子放出素子列(線電子放出
素子)と、N個のグリッド電極(変調電極)列により、
XYマトリクスが構成されている。上記電子放出素子列
を一列づつ順次駆動(走査)するのと同期してグリッド
電極(変調電極)に情報信号に応じて画像1ライン分の
変調信号を同時に印加することにより、各電子ビームの
蛍光体への照射を制御し、画像を1ラインづつ表示して
い(ものである。
以上述べた画像表示装置は、先述した本発明の電子線発
生装置の有する利点に起因して、とりわけ高解像性、輝
度むらがなく、高輝度、高コントラストの表示画像が得
られる画像表示装置となる。
次に、本発明の電子線発生装置を用いた記録装置の一態
様例を第10図に示す。
第10図は光プリンターの概略構造を示しており、図中
、47はガラス製の真空容器で、その−部である41は
被記録体45に向は光線が発せられるフェースプレート
を示している。フェースプレート41の内面には、例え
ばITOを材料とする透明電極が形成され、さらにその
内側には、蛍光体、発光体が配設されており、CRTの
分野では公知のメタルバック処理が施されている。(透
明電極、蛍光体、メタルバックは図示せず。)また、前
記透明電極は、加速電圧を印加する為に端子を通じて、
真空容器外と電気的に接続されている。
また、前記真空容器47の底面には、先述した本発明の
電子線発生装置が第11図の如(固定されている。31
はガラス基板(絶縁性基体)で、その上面には電子放出
素子が1列に配列形成されている。該電子放出素子群の
正極側配線(負極側配線)は、端子によって真空容器外
と電気的に接続されている。
また、基板31の上面には、グリッド電極(変調電極)
32が設けられている。かかるグリッド電極(変調電極
)32は、前記素子列と直交してN本設けられており、
また、各グリッド電極(変調電極)32は、端子によっ
て真空容器外と電気的に接続されている。
本光プリンターでは、上記電子放出素子列を駆動するの
と同期してグリッド電極(変調電極)に情報信号に応じ
て画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体(発光体)への照射を制御し
、画像1ライン分の発光パターンを形成する。該発光パ
ターンに従い、発光体から放出された光線は、被記録体
に照射され、該被記録体が感光材である場合には感光パ
ターンが形成され、また、感熱材である場合には感熱パ
ターンが被記録体表面に形成される。以上の動作を、第
12図(a)、(b)に示す如く被記録体或いは発光源
51(第10図、45)を1ライン毎に走査しながら全
画像ラインに対して順次繰返すことにより、被記録体表
面に画像配録を行う。ここで、該被記録体は、第12図
(a)、(b)に示す様に感光(感熱)シート54であ
って良く、この場合、記録装置は該シートを支持する為
の支持体(例えば、ドラム52゜搬送ローラ53)を有
している。又、該被記録体は第13図に示す様に感光ド
ラム64であっても良い。
第13図の装置を説明すると、ドラム状の被記録体64
の周囲には、上記発光源61の他に、回転方向に沿って
順に、現像機65、除電器66、クリーナー67及び帯
電器68が設けられている。
まず、帯電器68により被配録体64を帯電する。次に
発光源61の発光によって画像が表わされ、この画像の
光が被記録体64に照射されて被記録体64を感光させ
る。被記録体64の感光部分は除電し、非感光部が現像
機65から供給されるトナーを吸着する。
上記トナーを吸着した部分は被記録体640回転と共に
移動し、除電器66によって帯電が解除されると、吸着
されていたトナーが落下する。この時、被記録体64と
除電器66の間には、画像を形成すべき紙69が位置し
ており、トナーはこの紙69上に落下される。
トナーを受止めた紙69は、定着装置(図示されていな
い)へと移動し、ここでトナーが紙69上に定着され、
紙69上に、発光源61で表わされた画像が再現記録さ
れる。
一方、ドラム状の被記録体64は更に回転してクリーナ
ー67へと移動し、ここで残留するトナーが払い落され
、更に帯電器68によって帯電状態を形成するものであ
る。
以上述べた記録装置は、先述した本発明の電子線発生装
置の有する利点に起因して、とりわけ高解像性、高速性
に優れ、露光むらがなく、高コントラストで鮮明な記録
画像が得られる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に詳述する。
夫11引上 本実施例では、電子線発生装置及びこれを用いた画像表
示装置の一実施例を第3図、第4図及び第6図に基づい
て説明する。第3図は装置の斜視構成図であり、第4図
はその一部の断面図、第6図は本実施例の製造方法の一
例を示すものである。同第3図、第4図及び第6図にお
いて、31はガラス基板、32は変調電極、33は絶縁
層、34(及び34−a、34−b)は素子配線電極で
ある。
ここで、本実施例の電子線発生装置の製造方法の一例を
、第6図を参照しながら説明する。
■、先ず、ガラス基板31を十分洗浄し、通常良(用い
られる蒸着技術とホトリソグラフィー技術により、ライ
ン状の変調電極32群を形成する。
かかる基板31は、ガラス以外にもアルミナセラミック
ス等の絶縁体であれば良い。また変調電極32は、金、
ニッケル、タングステン等の導電性材料であれば良いが
、基板との熱膨張率がなるべく近いものが好ましい。
本実施例の変調電極は、ニッケル材料を用い、幅1.6
mmで2mmピッチの変調電極群を作製した。
00次に、蒸着技術により5iO7で絶縁層33を形成
した。絶縁N33の材料としては、5iO=、ガラス、
その他のセラミックス材料が好適である。本実施例では
厚さを10μmとした。
01次に、蒸着技術とエツチング技術により素子電極3
5と素子配線電極34(断面図には不図示)をNi材料
で作製した。素子電極35は、素子配線電極34−a及
び34−bと接続され、素子電極35が相対向する電子
放出部36を形成する。その電極ギャップ(G)は、本
実施例では2μmに形成した。電子放出部36に対応す
る長さ(β:第3図参照)を300μmに形成した。
素子電極35の幅は20μmとした。また、電子放出部
36は変調電極32の幅の中心近傍に作製する。素子配
線電極34群(a、bで一組)のピッチは2mm、電子
放出部36のピッチは2mmに形成した。
■ 次に、ガスデポジション法を用いて相対抗する電極
間に超微粒子膜を設けることにより電子放出部36を形
成した。超微粒子の材質はPdを用い、Pd粒子の直径
を約100人に設定した。
01次に、ホトリソグラフィー技術とエツチング技術に
より、素子電極35近傍の絶縁層33を矩形状に除去し
た。除去した矩形部から素子電極35迄の距離(D)は
5μmとした。
以上説明したプロセスで形成された電子線発生装置のガ
ラス基板から、5mm離して蛍光体9を有するフェース
プレート10を設は画像表示装置を作製した。
次に、本装置の駆動方法を説明する。
蛍光体面の電圧を0.8kV〜1.5kVに設定する。
第3図において、一対の素子配線電極34−aと34−
bに14Vの電圧パルスを印加し、線状に並べた複数の
電子放出素子から電子を放出させる。放出された電子は
、情報信号に対応して変調電極群に電圧を印加すること
により電子ビームを○N10 F F制御する。電子放
出部36から射出された電子は、加速し蛍光体に衝突す
る。蛍光体は情報信号に応じて一ラインの表示を行う。
次にこの隣りの素子配線電極34−a。
34−bに14Vの電圧パルスを印加し上述した一ライ
ンの表示を行う。これを順次行うことにより一画面の画
像を形成した。つまり、素子配線電極群を走査電極とし
て、走査電極と変調電極でXYマトリックスを形成し画
像を表示した。
次に、本実施例のカットオフ電圧について説明する。絶
縁層33を矩形状に除去しない場合、電子ビームをOF
Fする為に変調電極32に印加した電圧即ちカットオフ
電圧は−42[V]であったのに対し、本実施例におけ
るカットオフ電圧は−35[V]であり、カットオフ電
圧の絶対値が小さくなることが確認できた。
本実施例では、素子電極(高電位側及び低電位側)の両
側の絶縁Mを除去したが、片側のみの絶縁体膜を除去し
てもカットオフ電圧の絶対値は小さくなる。
以上説明した様に、本実施態様は電子放出素子と変調電
極が絶縁層を介して積層されているので、アライメント
が容易で、かつ、薄膜製造技術で作製している為、大画
面で高精細なデイスプレィを安価に得ることができた。
さらに、電子放出部36と変調電極32の間隔を極めて
精度良(作製することができたので輝度むらのない極め
て−様な画像表示装置を得ることができた。しかも、表
示画像の輝度コントラストも優れていた。
見立■1 本発明の第2の実施例を、第7図を参照しながら説明す
る。本実施例では、絶縁層33の除去形状を、高電位側
素子電極に沿って凸型とした。これによりフェースプレ
ー1−10上のビーム形状が、絶縁層33の除去形状が
、矩形の場合には楕円形であったものが矩形へと変化し
た。即ち、絶縁層33の除去形状で、ビーム整形が可能
であることが確かめられた。
支目土1 本発明の第3の実施例を、第8図を参照しながら説明す
る。本実施例では、絶縁層33の除去部分を可能な限り
素子電極部に近づけた。これにより変調電極の電圧の影
響が電子源近傍に、より及び易(なる。
1立工A 次に、本発明に係る第4の実施例であるところの光信号
供与装置について説明する。ここで光信号供与装置とは
、電気信号を光信号に変換するデバイスであり、具体的
にはLED (LightEmitting  Dio
de)アレイ、液晶シャッター等のデバイスを指す。
第9図に示すのは、LEDアレイの概略的説明図である
。基板71上にLED72が一次元的に配置され、かか
るLEDは基板71上の電極73と結線され、電極73
に電圧を印加することによりLEDから光放出させるこ
とができる。つまり電気信号を電極73に入力すること
によりLEDアレイから光信号として出力できる。
第10図は、本発明の電子線発生装置を用いた記録装置
とした実施態様の図であり、第11図はその電子線発生
装置の概略的説明図である。第11図から分かるように
、本実施例は実施例1の画像表示装置の一ラインの電子
線発生装置と同様な構造を成すものであり、デバイス構
造及び作製方法は実施例1とほぼ同等なので説明を省略
する。
次に、本実施例の光信号供与装置の駆動方法について説
明する。素子配線電極34に電圧を印加し、電子放出部
36より電子ビームを放出させる。あらかじめ蛍光体に
所定の電圧を印加し、変調信号に応じて変調電極32に
電気信号を入力することにより電子ビームをON10 
F F制御する。制御された電子ビームは、蛍光体に衝
突し。
光信号として出力される。
本実施例の電子放出素子として、表面伝導形電子放出素
子を用いることで高輝度、高精細は言うまでもなく、き
わめてスイッチングスピードの速い画期的な光信号供与
装置を作製することができた。
夾11延二 第10図は本発明の実施例である光プリンターの概略的
構成図である。図中、47はガラス製の真空容器、41
はフェースプレート、43は蛍光体に電圧印加する為の
電極、43はリアプレート、31はガラス基板(絶縁性
基体)、32は変調電極、45は被記録体である。
被記録体45は以下の組成よりなる感光性組成物をポリ
エチレンテレフタレート膜上に2μm厚さに均一塗布す
ることにより作製した。ここで感光性組成物はa、バイ
ンダー:ポリエチレンメタクリレート(商品名グイヤナ
ールBR,三菱レーヨン)10重量部、b、モノマー:
トリメチロールプロパントリアクリレート(商品名TM
PTA、新中村化学)10重量部、C1重合開始剤=2
−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)
プロパン−1−オン(商品名イルガキュア907.チバ
ガイギー)2.2重量部から成る混合組成物で、溶媒と
してメチルエチルケトン70重量部で作製した。
また、フェースプレート41の感光体は、けい酸塩蛍光
体(Ba、Mg、Zn)  5if7:pb”を用いた
。さらに、発光源は実施例1と同様な方法で作製した。
次に、本実施例の駆動方法を第12図(a)を用いて説
明する。図中、51は発光源、54は被記録体、52は
被記録体の支持体であり、53は被記録体54の搬送ロ
ーラーである。ここで、発光源51は被記録体54に相
対向して1mm以下の位置に配置されている。
本実施例では、電子放出素子列を駆動するのと同期して
変調電極に情報信号に応じて画像1ライン分の変調信号
を同時に印加することにより、各電子ビームの蛍光体へ
の照射を制御し、画像1ライン分の発光パターンを形成
する。該発光パターンに従い発光体から放出された光線
は被記録体に照射され、光の照射された被記録体は共重
合し硬化する。次に搬送ローラ53を動かして同様な駆
動を行う。このような駆動を行うことにより、情報信号
に応じた光重合パターンが被記録体上に光重合パターン
として形成される。この光重合パターンをメチルエチル
ケトンで現像することにより、光記録パターンをポリエ
チレンテレフタレート上に形成した。
本実施例の光プリンターは、均一、高速スピード、高コ
ントラストで鮮明な光記録パターンが得られた。
夾」l肌旦 第13図は他の実施例である光プリンターの概略的構成
図である。61は実施例5と同様な発光源、64は被記
録体であるところの電子写真用感光体、68は帯電器、
65は現像器、66は除電器、67はクリーナー 69
は画像を形成すべき紙である。又、本実施例は、蛍光体
としてZn25in4 :Mn (PI蛍光体)の黄緑
発光蛍光体、電子写真用感光体としてアモルファスシリ
コン感光体を用いた。
次に、本実施例の光プリンターの駆動方法を説明する。
まず、帯電器68により被記録体64をプラス電圧に帯
電する。帯電する電圧は100V〜500Vが適当であ
るがこれに限るものではない。次に発光源61により情
報信号に応じた発光パターンを被記録体64に照射し、
光照射部を除電し静電潜像パターンを形成する。次に現
像器65によりトナー粒子で被記録体64を現像する。
上記トナーを吸着した部分は被記録体64の回転と共に
移動し、除電器66によって帯電が解除されると、吸着
されていたトナーが落下する。この時、被記録体64と
除電器66の間には、画像を形成すべき紙69が位置し
ており、トナーはこの紙69上に落下される。
トナーを受止めた紙69は、定着装置(図示されていな
い)へと移動し、ここでトナーが紙69上に定着され、
紙69上に、発光源61で表わされた画像が再現記録さ
れる。
一方、ドラム状の被記録体64は更に回転してクリーナ
ー67へと移動し、ここで残留するトナーが払い落され
、更に帯電器68によって帯電状態を形成するものであ
る。
以上述べた記録装置は、先述した本発明の電子線発生装
置の有する利点に起因して、とりわけ高解像性、高速性
に優れ、露光むらがなく、高コントラストで鮮明な記録
画像が得られた。
[発明の効果] 以上説明したように、絶縁基板上に変調電極と絶縁層と
電子放出素子が順次積層され、かつ前記電子放出素子と
前記変調電極とを絶縁するための絶縁層の一部を取り去
って変調電極を露出させる構成とすることで、電子放出
素子と変調電極の位置合わせが容易となり、実用上次の
ような効果がある。
(1)表示むらのない高輝度な画像が得られる。
(2)大容量表示が可能である。
(3)製造技術として薄膜技術が使えるので、高精細な
表示が可能である。
(4)低価格の画像表示装置が作製できる。
(5)変調電極に印加すべき電圧の絶対値を小さくでき
る。
(6)絶縁層の除去形状により、ビーム形状の整形が可
能である。
(7)絶縁層の除去により、変調電極を露出させること
で、チャージアップ防止にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、従来の画像表示装置の構成図であ
る。 第3図は、本発明の第1実施例を示す斜視構成図である
。 第4図は、第3図のB−B部における断面図である。 第5図は、本発明の効果を示す断面図である。 第6図は、本発明の電子線発生装置の製造方法の一例を
示す工程図である。 第7図は、本発明の第2実施例を示す斜視図と断面図で
ある。 第8図は、本発明の第3実施例を示す斜視図と断面図で
ある。 第9図は、従来の光信号供与装置を示す図である。 第10.11,12.13図は、本発明の記録装置を説
明する為の図である。 1.31・・・絶縁層基板 2・・・支持体(ガラス基
板) 3・・・配線電極     4,36・・・電子放出部
5・・・電子通過孔    6,32・・・変調電極7
・・・ガラス基板    8・・・透明電極9・・・画
像形成部材 10.38.41・・・フェースプレート(蛍光体)1
1・・・蛍光体の輝点 33・・・絶縁層 34 、34− a 、 34− b−素子配線電極3
5・・・素子電極    37.47・・・真空容器3
9・・・変調電極用端子 43・・・リアプレート45
.54・・・被記録媒体51.61・・・発光源52・
・・支持体     53・・・搬送ローラー64・・
・感光体     65・・・現像器66・・・除電器
     67・・・クリーナー8・・・帯電器 69・・・紙 ・・・基板 72 ・・・LED 73・・・電極 74・・・光

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)変調電極の上方に電子放出素子を絶縁層を介して
    積層し、かつ、該電子放出素子下部以外の領域に位置す
    る絶縁層の一部が取り除かれて変調電極が露出している
    ことを特徴とする電子線発生装置。
  2. (2)絶縁層の一部が取り除かれる部位が、電子放出素
    子を挟んだ両側であることを特徴とする請求項1記載の
    電子線発生装置。
  3. (3)絶縁層の一部が取り除かれる部位が、電子放出素
    子を挟んだ片側であることを特徴とする請求項1記載の
    電子線発生装置。
  4. (4)電子放出側から見た絶縁層除去の平面図形が、矩
    形であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載
    の電子線発生装置。
  5. (5)電子放出側から見た絶縁層除去の平面図形が、曲
    線を有することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記
    載の電子線発生装置。
  6. (6)前記電子放出素子として、表面伝導形電子放出素
    子を構成要素とすることを特徴とする請求項1〜5いず
    れかに記載の電子線発生装置。
  7. (7)電子放出素子を複数配列させた線状電子源をスト
    ライプ状に配置し、変調電極を該線状電子源に直交する
    ように設けてXYマトリックスを構成したことを特徴と
    する請求項1〜6いずれかに記載の電子線発生装置。
  8. (8)電子放出素子と変調電極に電圧を印加する電圧印
    加手段が、別個独立であることを特徴とする請求項1〜
    3いずれかに記載の電子線発生装置。
  9. (9)請求項1〜8いずれかに記載の電子線発生装置の
    電子放出側に、少なくとも、電子が衝突して画像を形成
    する画像形成部材を設けたことを特徴とする画像表示装
    置。
  10. (10)請求項1〜8いずれかに記載の電子線発生装置
    の電子放出側に、少なくとも、電子が衝突して発生する
    発光体を設け、該発光体からの光の照射により画像記録
    される被記録体を有することを特徴とする記録装置。
  11. (11)請求項1〜8いずれかに記載の電子線発生装置
    の電子放出側に、少なくとも、電子が衝突して発生する
    発光体を設け、該発光体からの光の照射により画像記録
    される被記録体の支持手段を有することを特徴とする記
    録装置。
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