JP3125941B2 - 画像表示装置および画像記録装置 - Google Patents

画像表示装置および画像記録装置

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JP3125941B2 JP17192191A JP17192191A JP3125941B2 JP 3125941 B2 JP3125941 B2 JP 3125941B2 JP 17192191 A JP17192191 A JP 17192191A JP 17192191 A JP17192191 A JP 17192191A JP 3125941 B2 JP3125941 B2 JP 3125941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビームの照射によ
って発光する表示部材を用いた画像表示装置および画像
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、面状に展開した複数の電子放出素
子と、この電子放出素子から放出された電子ビームの照
射により画像を形成する表示部材(例えば、蛍光体、レ
ジスト材等、電子が衝突することで発光、変色、帯電、
変質等する部材)とを各々相対向させた薄形の画像表示
装置が知られている。
【0003】この様な画像表示装置の例として、図15
に、従来の電子線ディスプレイ装置の概略構成を示す。
この装置は、相対向する電子放出素子と表示部材との間
に変調電極を配置した構成を有する電子線ディスプレイ
装置である。図中、91はリアプレートである。92は
支持体、93は配線電極、94は電子放出部であり、こ
れらにより電子放出素子が形成されている。96は変調
電極、95は変調電極96に設けられた電子通過孔であ
る。97はガラス板、98は透明電極、99は蛍光体
(表示部材)であり、これらにより、フェースプレイト
100が形成される。101は蛍光体の輝点である。電
子放出部94は薄膜技術により形成され、リアプレート
91とは接触することがない中空構造を成す。変調電極
96は、電子放出部94の上方(電子放出方向)空間内
に配置されており、電子放出部94で放出された電子ビ
ームは、電子通過孔95を通過するようになっている。
【0004】この構成において、配線電極93に電圧を
印加して電子放出部94を加熱することにより熱電子が
放出される。放出された電子は、その電子流を情報信号
に応じて変調する変調電極96に電圧を印加することに
より、電子通過孔95を介して取り出されて加速され、
蛍光体99に衝突し、輝点101を生じさせる。配線電
極93と変調電極96とでXYマトリックスを形成して
おり、これら電極に所定の信号を印加することにより、
画像形成部である蛍光体99上に画像表示が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の画像表示装置においては、表示部材(蛍光体)が、
電子放出素子の上方(電子放出方向)空間内に、電子放
出素子と相対向して配置されているため、以下のような
問題点を有する。
【0006】まず第1に、表示部材や装置内の残留ガス
に電子ビームが照射されると正イオンが発生し、これ
が、電子を加速するための高電圧により電子の加速方向
と逆方向に加速されて電子放出素子に衝突し、電子放出
素子にダメージを与えるという問題がある。このような
ダメージは、特に装置内の真空度が10-5torr以下
という条件で駆動した場合に顕著となるが、仮に装置内
を高真空度に保ったとしても装置の長時間に及ぶ連続駆
動は、同様のダメージをもたらす。この様な電子放出素
子のダメージは結局、電子放出量(電子放出効率)の低
減や、最悪の場合には素子破壊を招き、蛍光体の輝度む
らや輝度ゆらぎを生じさせ、形成される画像のコントラ
ストを低下させることになる。
【0007】第2に、表示部材(蛍光体)と電子放出部
との横方向での厳密な位置合せが難しいため、わずかな
位置ずれが生じ、これが、形成画像に著しいコントラス
トの低下、すなわち、蛍光画像の輝度むらや輝度ゆらぎ
を生じさせるという問題がある。
【0008】第3に、表示部材(蛍光体)と電子放出素
子の電子放出部間の距離を一定に保つことが難しいた
め、結果としてその距離が衝撃や駆動時の熱歪等によっ
て変動し、これが、意図せぬ形成画像のコントラスト低
下すなわち蛍光画像の輝度むらや輝度ゆらぎを生じさせ
るという問題がある。
【0009】そしてとりわけ、上記第2および第3の問
題点は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)
の多色蛍光体を配置した表示部材を有する画像表示装置
において、色むらの生じる原因となり、情報信号に応じ
た色再現性の低下を生じさせる。そこで本発明の目的
は、画像表示装置において、長期にわたり高コントラス
トで鮮明な画像が得られるようにすることにある。ま
た、他の目的は、フルカラーの画像を形成する画像表示
装置において、色調むらが少なく色再現性に優れた画像
を形成できるようにすることにある。さらに他の目的
は、表示部材と電子放出素子の電子放出部との厳密な位
置合せを必要とすることがなく、容易に画像表示装置を
作製できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、電子放出素子と、電子放出素子から放出され
る電子線の照射により発光する表示部材とを有する画像
表示装置において、電子放出素子と画像表示部材とを基
体面に並設し、かつ、それらが形成された基体面に対向
して、表示部材が発する光を収束させるミラーを具備す
るようにしている。また、本発明の画像記録装置は、こ
の画像表示装置と、この画像表示装置が照射する光によ
って画像が記録される被記録体を具備する。
【0011】好ましい態様においては、ミラーは、例え
ば、装置外部に作用する大気圧を支持する部材と一体的
に、放物面形状を成すように形成される。また、ミラー
は導電部材からなり、かつ、この導電部材に電圧を印加
する手段を有する。
【0012】また、電子放出素子から放出される電子線
を所定の情報信号に応じて変調する変調手段を備え、こ
の変調手段は、例えば、情報信号に応じた電圧を表示部
材に印加する手段を有する。
【0013】電子放出素子としては、例えば、冷陰極型
のものを用いることができる。そして例えば、基体面に
配置された1対の電極、およびこれら電極間に電子放出
部を有し、これら電極間に電圧が印加されることにより
電子放出部より電子を放出する。電子放出素子の前記電
極に電圧を印加するための配線電極は透明な部材からな
るものが好ましい。
【0014】この電子放出素子は、従来より画像形成装
置の電子源として用いられているものであれば、熱陰
極,冷陰極のいずれであっても良いが、熱陰極の場合
は、基体への熱拡散により電子放出効率及び応答速度が
低下する。また、熱による画像形成部材の変質が考えら
れるため熱陰極と画像形成部材を高密度に配置できな
い。以上の点から、本発明においては、電子放出素子と
して好ましくは後述する表面伝導形放出素子、半導体電
子放出素子等の冷陰極である方が望ましい。特に、冷陰
極の中でも表面伝導形放出素子と呼ばれる電子放出素子
を用いた方が、本発明の画像形成装置において 1)高い電子放出効率が得られる、 2)構造が簡単であるため、本発明の素子構造が可能で
あり、かつ構造が容易である、 3)同一基板上に多数の素子を配列形成できる、 4)応答速度が速い、 5)輝度コントラストが一層優れている、 等の利点を有するので特に好ましい。
【0015】ここで表面伝導形素子とは、例えば、エム
・アイ・エリンソン(M.I.Elinson)等によ
って発表された冷陰極素子[ラジオ・エンジニアリング
・エレクトロン・フィジィッス(Radio Eng.
Electron.Phys.)第10巻、1290〜
1296頁,1965年]であり、これは基体面上に設
けられた電極(素子電極)間に形成された小面積の薄膜
(電子放出部)に、該電極(素子電極)間に電圧を印加
して、該膜面に平行に電流を流すことによって電子放出
が生じる素子であり、前記エリンソン等により開発され
たSnO2(Sb)薄膜を用いたものの他、Au薄膜に
よるもの[ジー・ディトマー:“スイン・ソリッド・フ
ィルムス”(G.Dittmer:“Thin Sol
id Films”)、9巻,317頁,(1972
年)]、ITO薄膜によるもの[エム・ハートウェル・
アンド・シー・ジー・フォンスタッド・“アイ・イー・
イー・イー・トランス・イー・ディー・コンフ”(M.
Hartwell andC.G.Fonstad:
“IEEE Trans.ED Conf.”)519
頁,(1975年)],カーボン薄膜によるもの[荒木
久他:“真空”,第26巻,第1号,22頁(1983
年)]等が報告されている。本発明では使用される表面
伝導形放出素子は、上記以外にも、その電子放出部が金
属微粒子の分散によって形成されているものであっても
良い。好ましい表面伝導形放出素子の形態としては、上
記薄膜(電子放出部)のシート抵抗が103Ω/□〜1
9Ω/□であり、又、上記電極間隔は0.01μm〜
100μmである。また、本発明にかかる電子放出素子
として該表面伝導形放出素子を用いることのもう一つの
利点は、表面伝導形放出素子においては、該電極間に形
成された該電子放出部から放出される電子が該電圧印加
時の正極側に速度成分を得て飛翔してくる為、電子線の
軌道は鉛直方向に対して、該正極側に大きく偏向される
点である。
【0016】通常、電子放出素子および表示部材はそれ
ぞれ複数であって複数列をなし、そしてそれぞれの複数
列は交差するように行列状に配置されている。
【0017】被記録体は通常、支持手段によって支持さ
れる。
【0018】
【作用】この構成において、電子放出素子を駆動させる
と電子放出素子から電子が放出されるが、この電子ビー
ムは、その後、変調手段等により表示部材上に形成され
る電界に応じた加速がなされ、表示部材上に至り、その
電界に応じて、表示部材に衝突して表示部材を発光させ
たり、あるいは衝突せずに発光させなかったりする。こ
れにより表示部材による画像表示が表示部材上の電界の
変動に応じてON/OFF制御され、それに応じて画像
が表示される。あるいは、表示部材上に形成される電界
を一定とし、各電子放出素子の駆動自体をON/OFF
制御することにより表示部材の発光をON/OFF制御
する場合もある。
【0019】このとき、放出電子の飛翔方向は対応する
表示部材の方へ偏向されるが、放出電子によって生じる
正イオンは電子に比べて質量が非常に大きいため、その
軌道はほとんど曲げられることがない。したがって、こ
の正イオンは電子放出素子へ衝突せず、電子放出素子に
ほとんど損傷を与えない。
【0020】そして、表示部材が発する光はミラーによ
って反射され、基体を通過するが、その際、ミラーによ
って収束され、それによって指向性のある高輝度の表示
が行われる。画像記録装置の場合は、この光により、高
解像度の記録が被記録体に対して高速度で行われる。
【0021】一方、装置を製造するにあたっては、表示
部材と電子放出素子は基体上に並設するようにしている
ため、表示部材と電子放出素子を印刷法などにより同一
基体上に形成することにより、電子放出素子と表示部材
との厳密な位置合せは不要であり、表示部材は極めて容
易に配置される。また、装置作成後は、電子放出素子と
表示部材との位置関係の変動も生じない。したがって、
長期にわたり高コントラストで鮮明かつ高精細な画像が
維持され、特にフルカラーの画像表示装置においては、
色調むらが少なく色再現性に優れた画像が形成されると
ともに、装置の作製の容易化、薄型化が図られる。ミラ
ーが大気圧支持部材と一体的に形成される場合は、さら
に薄型化、大画面化が図られる。
【0022】
【実施例】実施例1 図1は本発明の第1の実施例に係る画像表示装置の斜視
図、図2は図1の一部の拡大斜視図、そして図3は図2
のA−A’断面図である。これらの図に示すように、こ
の装置は、電子放出素子10と、電子放出素子10から
放出される電子線の照射により発光する表示部材16
と、表示部材16が発する光を収束させるミラー18と
を備える。電子放出素子10と表示部材16とは絶縁性
基板(フェースプレート)11面に並設して形成され、
ミラー18は、表示部材16が発する光を絶縁性基板1
1側に反射するように絶縁性基板11面に対向して設け
られる。
【0023】電子放出素子10は、相対向する正側およ
び負側の素子電極14aおよび14b、ならびにこれら
電極間の電子放出部15を有し、これら電極間に電圧を
印加することにより電子放出部15より電子を放出す
る、冷陰極型のものである。表示部材16は蛍光体によ
り構成される。
【0024】電子放出素子10とそれに対応する表示部
材16は複数であり、各電子放出素子10の正側および
負側の電極14aおよび14bはそれぞれ素子配線電極
13aおよび13bによって接続されている。1対の素
子配線電極13aおよび13bによって接続された各電
子放出素子10によって、同時に駆動される1つの電子
放出素子列を形成している。また、この素子列と直行す
る方向の列毎に、各画像表示部材16は、表示部材配線
電極20によって接続されている。したがって素子配線
電極13aおよび13bと、表示部材配線電極20は、
それぞれ複数列をなし、それぞれの複数列が交差するよ
うに行列状に配置された構成となっている。素子配線電
極13aおよび13bと表示部材配線電極20との間
は、絶縁体膜17によって絶縁されている。また、バッ
クプレート19が、絶縁性基板11に対し、支持枠17
によって支持される。
【0025】図4および図5は、ミラー18の断面図お
よびフェースプレート11側から観た平面図である。こ
れらの図に示すように、ミラー18は、表示部材16に
対応した位置に凹面の反射鏡であるミラー部21を有す
るもので、一般には、ガラス板を凹面に削り、フェース
プレート側に金属膜を蒸着したものや、金属部材を凹面
状に削り、鏡面に磨いたものが用いられる。ここではガ
ラス部材を用いる。また、ミラー部21の凹面形状は、
球面、放物面、だ円面などの形状、なかでも放物面形状
が好ましい。ここでは、放物面形状を採用する。
【0026】次に、製造方法について説明する。まず、
絶縁性基板11を十分洗浄し、通常良く用いられる蒸着
技術とホトリソグラフィー技術により、素子電極14a
および14b、ならびに表示部材配線電極20を、Ni
を主成分とする材料で作製する。ただし、表示部材配線
電極20は、電気抵抗が十分低くなるように作製しさえ
すれば、どのような材料を用いて作製してもよい。絶縁
性基板11の材料としては、透光性を有するものが望ま
しく、ここではガラス部材を用いている。 次に、蒸着
技術により、SiO2 で5μmの厚さの絶縁体膜17を
形成する。この絶縁体膜17は、SiO2 、ガラス、そ
の他のセラミックス材料を用いて形成するのが好まし
い。
【0027】次に、蒸着技術とエッチング技術により素
子配線電極13aおよび13bを、Niを主成分とする
材料で形成する。このとき、素子電極14aおよび14
bを素子配線電極13aおよび13bで接続し、素子電
極14aおよび14bが相対向する電子放出部15を形
成するようにする。素子電極14aおよび14b間の電
極ギャップG(図3参照)は0.1〜10μmが好適で
あり、ここでは2μmに形成する。電子放出部15部分
の長さL(図2参照)は300μmとなるように形成す
る。素子電極14aおよび14bの幅W1(図3参照)
は狭い方が望ましいが、実際には、1〜100μmが好
ましく、さらには1〜10μmがより好ましい。電子放
出部15は表示部材配線電極20間の中心近傍に位置す
るように作製する。また、各素子配線電極13aおよび
13bの各組の配列ピッチ、ならびに電子放出部15の
素子配線電極方向の配列ピッチは、双方とも2mmとな
るように形成する。
【0028】次に、ガスデポジション法を用いて相対向
する電極間に超微粒子膜を設けることにより電子放出部
15を形成する。超微粒子の材料にはPdを用いるが、
その他の材料としてAg,Au等の金属材料やSnO
2 ,In23 等の酸化物材料が好適であるが、これに
限定されるものではない。本実施例ではPd粒子の直径
を約100Åに設定したが、これに限定されるものでは
ない。また、ガスデポジション法以外にも、例えば有機
金属を分散塗布し、その後熱処理することにより電極間
に超微粒子膜を形成しても所望の特性が得られる。
【0029】次に、印刷法により、蛍光体から成る表示
部材16を、ほぼ10μmの厚さで形成する。スラリー
法、沈殿法等他の方法により表示部材16を形成するよ
うにしても良い。
【0030】そして、このようにして電子放出素子等が
形成された絶縁性基板11に対し、ミラー18、およ
び、支持枠17を介してバックプレート19を設けるこ
とにより画像表示装置が完成する。
【0031】次に、装置の駆動方法について説明する。
一対の素子配線電極13a,13bに14Vの電圧パル
スを印加すると、それに接続された素子列の各電子放出
部15より電子が放出される。各電子放出部15より放
出された電子ビームは、それぞれ正極側の素子電極14
a方向に飛翔するが、この電子ビームは、その後、情報
信号に対応して素子電極14a側の表示部材16に印加
される10〜1000Vの電圧により、ON/OFF制
御される。すなわち、ON制御される電子ビームは加速
し、それぞれの素子電極14a側に隣接する表示部材1
6に衝突してそれを発光させ、OFF制御される電子ビ
ームは、表示部材16を発光させない。なお、この印加
電圧は、使用する蛍光体の種類や必要な輝度により決ま
る値であり、上記範囲に限定されない。図6に示すよう
に、ON制御によって表示部材16がミラー18方向に
発する光は、ミラー18によってフェースプレート11
方向に指向性をもたせた形で反射される。このようにし
て、対応する表示部材16列が情報信号に応じた1ライ
ンの表示を終了すると、次にその隣の一対の素子配線電
極13a,13bが選択され、14Vの電圧パルスが印
加されて、同様にして次の1ラインの表示が行われる。
そして、これを順次行うことにより、1画面の画像が形
成される。すなわち、素子配線電極13a,13bを走
査電極とし、この走査電極と表示部材配線電極20とに
よってXYマトリックスが形成され画像表示が行われ
る。
【0032】これによれば、電子放出素子15は表面伝
導形であり、100ピコ秒以下の電圧パルスに応答して
駆動できるので、30分の1秒で1画面分の画像表示を
行うとすれば、1万本以上の走査線が形成可能である。
また、電子放出素子15と表示部材16とが同一の基板
11上に形成されていること、および、放出電子が表示
部材16に印加する電圧によって、表示部材16に対し
その端面に集中することなく収束されることのため、電
子放出素子15がイオン衝撃により破壊されて輝度むら
が発生することがなく、長期にわたって均一な画像表示
が行われる。すなわち、表面伝導形電子放出素子を用い
た場合、そこから数ボルトの初速度を有する電子が真空
中に放出されるが、このような電子ビームの変調が極め
て有効に行われる。
【0033】また、装置の製造においては、電子放出素
子15と表示部材16とのアライメントが容易で、か
つ、薄膜製造技術を用いることができるため、大画面で
高精細なディスプレイが安価に得られる。また、電子放
出部15と表示部材16の間隔を極めて精度良く作製す
ることができるため、輝度むらのない極めて一様な画像
表示装置が得られる。また、素子電極14a,14bを
表示部材16と共に印刷法で形成することにより、さら
にアライメントが容易に行われる。
【0034】さらに、表示部材16がバックプレート1
9側に発する光は、ミラー18によってフェースプレー
ト11側へ指向性をもたせた形で反射されるため、高輝
度な画像表示が行われる。
【0035】実施例2 図7は本発明の第2の実施例に係る画像表示装置の斜視
図である。この装置はミラー18を金属部材で作成し、
かつミラー18に電圧を印加する手段、すなわち電源7
1を設けた以外は実施例1の場合とほぼ同様の構成を有
し、同様にして作製される。ここでは、ミラー18はア
ルミニウムで形成される。
【0036】これによれば、実施例1の場合と同様の効
果があるばかりでなく、ミラー18に適当な電圧を印加
することにより、電子放出部15から放出した電子を有
効に表示部材16の蛍光体に衝突させることができる。
したがって、実施例1の場合よりもより均一で明るい画
像表示を行うことができる。
【0037】実施例3 素子電極14aおよび14bならびに素子配線電極13
aおよび13bを、透明な電極部材であるITO(Indi
um Tin Oxide)を用いて形成した以外は実施例1の場合
と同様の構成を有し、同様にして作成されるものであ
る。
【0038】この装置を実施例1の場合と同様にして駆
動すると、実施例1の場合と同等の良好な結果が得られ
るばかりでなく、ミラー18で反射される光が効率よく
フェースプレートを透過するため、より明るい画像表示
を行うことができる。
【0039】実施例4 図8は、本発明の第4の実施例に係る画像表示装置の斜
視図である。図9は、その1素子部分の、図6に対応す
る断面図である。この装置の特徴は、バックプレート3
1にミラー18が設けられ、かつそれ自身が大気圧支持
部材となっている点にある。他の構成は実施例1の場合
と同様である。
【0040】バックプレート31およびミラー18は、
ガラス板の、表示部材16に対応する位置を所定の凹形
状に切削研磨し、さらに、その凹形部に金属薄膜を蒸着
することにより形成される。
【0041】これによれば、実施例1の場合に比較し
て、ミラー18とバックプレート31とが一体となって
いるため、さらに装置を薄くすることができる。また、
ミラー18とバックプレート31とが大気圧支持部材と
なるため、より大画面化することができる。
【0042】実施例5 図10は、本発明の第5の実施例に係る光プリンタの概
略的な構成図である。図中、47はガラス製真空容器、
41はバックプレート及びミラー、42はガラス製フェ
ースプレート、45は各電子放出素子10の素子電極1
4bを接続する共通素子配線13に電圧を印加するため
の電極、44は各電子放出素子10の素子電極14aに
対して情報信号に対応する電圧を印加するための電極、
46は蛍光体からなる表示部材16に電圧を印加するた
めの電極、43は素子電極14aおよび14bと表示部
材16とを電気的に絶縁するための絶縁膜である。これ
らの各要素を含んで発光源48が構成される。発光源4
8は、電子放出素子列を1列のみ有するが、実施例1の
場合と同様にして作成される。45は発光源48からの
光によって画像が記録される被記録体、49は発光源4
8の表示部材16が発する光を被記録体45上に結象す
るためのレンズアレイである。
【0043】図11は、バックプレート及びミラー41
の、フェースプレート42側を上方にして示した斜視図
である。同図に示すように、バックプレート及びミラー
41には、各表示部材16の真正面の対向位置に各表示
部材16に対応する円筒状の反射ミラー121が設けら
れている。
【0044】被記録体45は、感光性組成物をポリエチ
レンテレフタレート膜上に2μmの厚さで均一に塗布す
ることにより作製される。この感光性組成物は、a.バ
ンダー:ポリエチレンメタクリレート(商品名;ダイヤ
ナールBR、三菱レーヨン)10重量部、b.モノマ
ー:トリメチロールプロパントリアクリレート(商品
名;TMPTA、新中村化学)10重量部、c.重合開
始剤:2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフ
ェニル)プロパン−1−キシ(商品名;イルガキュア9
07、チバガイギー)2.2重量部、の混合組成物であ
り、溶媒としてメチルエチルケトン70重量部を用いて
作製される。表示部材16を構成する蛍光体は、けい酸
塩蛍光体(Ba,Mg,Zn)3 Si27 :Pb2+
主たる材料とするものである。
【0045】この構成において、電極46を介して表示
部材(蛍光体)16に100Vの電圧を印加しておき、
記録すべき画像の情報信号に応じて、各素子電極14a
に電極44を介して、まず1ライン分の電圧を印加する
と、対応する電子放出素子10から電子ビームが放出さ
れ、これが対応する表示部材16に照射され、それによ
り各表示部材16は画像1ライン分の発光パターンを形
成する。そしてこの発光パターンは、直接あるいはミラ
ーで反射され、レンズアレイ49を介して被記録体45
に照射される。被記録体45の照射された部分は、光重
合により硬化する。
【0046】次に、被記録体45と発光源48を相互に
1ライン分相対移動させてから、同様にして次の1ライ
ン分の処理を行う。この1ライン分の相対移動は、図1
2に示すように、被記録体45を支持体52で支持しつ
つ、搬送ローラ53を駆動させることにより行うことが
できる。あるいは、図13に示すように、発光源48の
方を移動させるようにしてもよい。
【0047】そして、このような処理および相対移動を
繰り返すことにより、情報信号に応じた光重合パターン
が被記録体45上に形成される。そして、この光重合パ
ターンをメチルエチルケトンで現像することにより、情
報信号に応じた光記録パターンが被記録体45のポリエ
チレンテレフタレート上に形成される。
【0048】これによれば、均一でかつ高コントラスト
な、鮮明な光記録パターンを高速で得ることができる。
また、ミラー121がない場合に比較して、より高精細
な画像記録を行うことができる。
【0049】実施例6 図14は本発明の第6の実施例に係る光プリンタの概略
的構成図である。この装置は、実施例5のものと同様の
構成で同様に動作する発光源48とレンズアレイ49、
被記録体であるドラム状の電子写真用感光体64、帯電
器68、現像器65、除電器66、およびクリーナ67
を備え、紙69上に最終的に画像を形成するものであ
る。発光源48に用いられる蛍光体としては、Zn2
iO4 :Mn(P1蛍光体)の黄緑発光蛍光体を用いて
いる。また、電子写真用感光体64としては、アモルフ
ァスシリコン感光体を用いている。
【0050】この構成において、被記録体64は、発光
源48に対し上述のように同期して矢印61方向に回転
されるとともに、紙69も同期して矢印62方向に移動
される。この間、被記録体64は、帯電器68によりプ
ラス電圧に帯電され、そしてレンズアレイ49を介した
発光源48からの発光パターンの結象照射により光照射
部が除電されて静電潜像パターンが形成される。帯電す
る電圧は100〜500Vが適当であるが、これに限る
ものではない。この潜像パターンは、現像機65により
トナー粒子で現像される。吸着されたトナーは被記録体
64の回転と共に移動し、除電器66によって帯電が解
除されると、被記録体64と除電器66との間に位置す
る紙69上に落下する。そして、トナーを受け止めた紙
69は、不図示の定着装置において定着処理が行われ、
これにより紙69上に発光源48で表わされた画像が再
現記録される。このとき残留するトナーはクリーナ67
下へにおいて、それによって払い落とされ、その部分は
再び帯電器68によって帯電される。
【0051】これによれば、発光源48が有する上述し
た利点により、高コントラストで鮮明かつ高解像度の画
像が露光むらもなく高速度で形成される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子放出素子と画像表示部材と基体上に並設するようにし
たため、正イオンの衝突による電子放出素子の損傷や劣
化を防止することができる。装置を製造するにあたって
は、表示部材や電子放出素子を印刷法などにより同一基
体上に形成することにより、電子放出素子と画像表示部
材との厳密な位置合せは不要であり、画像表示部材を極
めて容易に配置することができる。また、装置作成後
は、電子放出素子と画像表示部材との位置関係の変動も
生じない。したがって、長期にわたり高コントラストで
鮮明かつ高精細な画像を維持することができ、特にフル
カラーの画像表示装置においては、色調むらが少なく色
再現性に優れた画像が形成できるとともに、装置の作製
の容易化、薄型化を図ることができる。
【0053】さらに、表示部材が発する光を収束させる
ミラーを備えているため、指向性のある高輝度の画像表
示、あるいは高解像度で高速度の画像記録を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像表示装置の斜
視図である。
【図2】図1の一部の拡大斜視図である。
【図3】図2のA−A’断面図である。
【図4】図1の装置のミラー部分の断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図1の装置の動作を示す拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る画像表示装置の斜
視図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係る画像表示装置の斜
視図である。
【図9】図8の装置の1素子部分の、図6に対応する断
面図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係る光プリンタの概
略的な構成図である。
【図11】図10の装置のバックプレート及びミラーの
斜視図である。
【図12】図10の装置における、被記録体の移動方法
を示す説明図である。
【図13】図10の装置における、発光源と被記録体の
移動方法を示す説明図である。
【図14】本発明の第6の実施例に係る光プリンタの概
略的構成図である。
【図15】従来例に係る画像表示装置の斜視図である。
【符号の説明】
10 電子放出素子 11 絶縁性基板(フロントプレート) 13a,13b 素子配線電極 14a,14b 素子電極 15 電子放出部 16 表示部材 17 支持枠 18 ミラー 19 バックプレート 41 バックプレート及びミラー 45 被記録体 49 レンズアレイ 52 支持体 71 電源
フロントページの続き (72)発明者 鱸 英俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金子 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−221783(JP,A) 特開 平3−276543(JP,A) 特開 平4−22038(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/12 H01J 31/15

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子と、電子放出素子から放出
    される電子線の照射により発光する表示部材とを有する
    画像表示装置において、電子放出素子と表示部材とは基
    体面に並設されており、かつ、それらが形成された基体
    面に対向して設けられ、表示部材が発する光を収束させ
    るミラーを具備することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 ミラーは、装置外部に作用する大気圧を
    支持する部材と一体的に形成されるものである、請求項
    1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 ミラーは放物面形状を成す請求項1また
    は2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 電子放出素子から放出される電子線を所
    定の情報信号に応じて変調する変調手段を備える、請求
    項1〜3いずれかに記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 変調手段は、情報信号に応じた電圧を表
    示部材に印加する手段を有する、請求項4記載の画像表
    示装置。
  6. 【請求項6】 ミラーは導電部材からなり、かつ、この
    導電部材に電圧を印加する手段を有する、請求項1〜5
    いずれかに記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 電子放出素子は冷陰極型である、請求項
    1〜6いずれかに記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 電子放出素子は、基体面に配置された1
    対の電極、およびこれら電極間に電子放出部を有し、こ
    れら電極間に電圧が印加されることにより電子放出部よ
    り電子を放出する素子である、請求項1〜6いずれかに
    記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 電子放出素子の前記電極に電圧を印加す
    るための配線電極は透明な部材からなる、請求項1〜8
    いずれかに記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 電子放出素子および表示部材はそれぞ
    れ複数であって複数列をなし、そしてそれぞれの複数列
    は交差するように行列状に配置されている、請求項1〜
    9いずれかに記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 電子放出素子と、電子放出素子から放
    出される電子線の照射により発光する表示部材とを基体
    面に並設して有し、かつ、それらが形成された基体面に
    対向して設けられ、表示部材が発する光を収束させて外
    部に照射するるミラーを備えた画像表示装置、およびこ
    の画像表示装置が照射する光によって画像が記録される
    被記録体を具備することを特徴とする画像記録装置。
  12. 【請求項12】 ミラーは、装置外部に作用する大気圧
    を支持する部材と一体的に形成されるものである、請求
    項11記載の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 ミラーは放物面形状を成す請求項11
    または12記載の画記録示装置。
  14. 【請求項14】 電子放出素子から放出される電子線を
    所定の情報信号に応じて変調する変調手段を備える、請
    求項11〜13いずれかに記載の画像記録装置。
  15. 【請求項15】 変調手段は、情報信号に応じた電圧を
    表示部材に印加する手段を有する、請求項14記載の画
    像記録装置。
  16. 【請求項16】 ミラーは導電部材からなり、かつ、こ
    の導電部材に電圧を印加する手段を有する、請求項11
    〜15いずれかに記載の画像記録装置。
  17. 【請求項17】 電子放出素子は冷陰極型である、請求
    項11〜16いずれかに記載の画像記録装置。
  18. 【請求項18】 電子放出素子は、基体面に配置された
    1対の電極、およびこれら電極間に電子放出部を有し、
    これら電極間に電圧が印加されることにより電子放出部
    より電子を放出する素子である、請求項11〜16いず
    れかに記載の画像記録装置。
  19. 【請求項19】 電子放出素子の前記電極に電圧を印加
    するための配線電極は透明な部材からなる、請求項11
    〜18いずれかに記載の画像記録装置。
  20. 【請求項20】 電子放出素子および表示部材はそれぞ
    れ複数であって複数列をなし、そしてそれぞれの複数列
    は交差するように行列状に配置されている、請求項11
    〜19いずれかに記載の画像記録装置。
  21. 【請求項21】 被記録体の支持手段を有する請求項1
    1〜20いずれかに記載の画像記録装置。
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