JPH04133101U - 砕土ロータリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリで耕耘した後の圃場を砕土ロータリ
で砕土するのに、耕耘深さに関係なく、確実に圃場面に
作用するようにした。 【構成】 回動するリヤカバー１９の両サイド後方部上
面に電動モータ２０が一体的に取付けられた伝動ケース
２１を設け、リヤカバー１９を下方へ延設し、その両方
の伝動ケース２１に砕土爪２２を取り付けた砕土ロータ
リ爪軸２３を固定し、電動モータ２０はトラクタ１本機
より配線されていて、スイッチを入れることにより砕土
爪２２は高速回転するようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、従来のナタ爪によるロータリ耕耘装置の後部に付設して、ロータリ 耕耘装置にて荒起こしした後の土塊を更に砕土してゆく為の砕土ロータリ装置に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、特開昭５８−１７５４０２号公報に記載されていますように、砕土ロ ータリ装置は、ロータリのチエーンケースと一体に固設されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のものは、圃場の状態、例えば、耕耘深さが深い状態での耕 耘では、砕土ロータリ装置の砕土爪は、ほぼ圃場に対して適切な位置にくるが、 逆に耕耘深さが浅い状態での耕耘では、ロータリ耕耘装置は前傾姿勢となり砕土 ロータリ装置が高位置となって砕土爪が土に当たらず空転することになり、砕土 ロータリとしての性能を十分に発揮することが出来なかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決することを目的としたものであって、耕耘部の上面 に設けられたロータリカバーと圃場上面に追随して上下方向回動自在に設けられ たリヤカバーを有するロータリ耕耘装置を設け、前記リヤカバーの下方で、該リ ヤカバーと一体的に上下回動する砕土爪を設けたものである。

【０００５】

【作用】

ロータリ耕耘作業を行う際、耕耘深さが変わっても、リヤカバーの後方下方に 一体に設けられた砕土爪は、リヤカバーと共に圃場に対して、追随して上下回動 し、耕耘深さが変化しても耕耘爪で耕耘した後から、砕土ロータリで上層部のみ 、確実に砕土するものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の構成を、図面に示した一実施例について、説明する。 図１乃至図２に示すようにトラクタ１のミッションケース２の後部にロアリン ク３、トップリンクブラケット４及びトップリンク５を介してオートヒッチ６が 懸架されていて、該オートヒッチ６にロータリ耕耘装置７が装着されている。 トラクタ１の動力は後輪８を駆動する一方、ＰＴＯ軸９からロータリのギヤケ ース１０、チエンケース１１を経て耕耘部１２を駆動して土を耕している。ギヤ ケース１０の後部から後方にツールバー１３が配設され、その先端に種々のアタ ッチメントを装着してロータリ耕耘の付帯作業を行う。 トップマスト１４とツールバー１３の間にはツールバー１３を上下調節するた めの上下調節装置１５が枢支され、上部のハンドル１６を回すことによって耕耘 部１２とアタッチメントの相対位置を変えることが出来る。

【０００７】 ロータリカバー１７の上面には円弧状に前後回動する回動レール１８が設けら れており、その後端部に上下方向に回動可能なリヤカバー１９が軸支され、図３ に示すように、該回動するリヤカバー１９の両サイド後方部上面に電動モータ２ ０が一体的に取付けられた伝動ケース２１を設け、リヤカバー１９を下方へ延設 し、その両方の伝動ケース２１に砕土爪２２を取り付けた砕土ロータリ爪軸２３ が固定されている。電動モータ２０には、トラクタ１本機よりコード２４が配線 されていて、図示しないスイッチを入れることにより砕土爪２２は高速回転する ようになっている。

【０００８】 該リヤカバー１９は該レールに固設したブラケット１９Ａに回動可能に軸支し 吊りロッド２５によって吊り下げられている。その吊りロッド２５には、バネ定 数の異なる２つのスプリング２６Ａ、２６Ｂが差し込まれていて、そのスプリン グの下端には平ワッシャ２７が嵌め込まれＲピン２８が吊りロッド２５に設けら れた数個のピン穴２９に挿入され保持されている。そして、リヤカバー１９は圃 場面に対して追随して上下動するが、水田や適度な硬さの畑地の作業状態によっ ては図４に示すように、軟らかいスプリング２６Ｂを作用させて、軽く土を加圧 し、きれいに均平に仕上げることができる。また、硬い土や特に土を押さえたい 場合には、図５に示すように、硬いスプリング２６Ａを上方に入れかえれば、強 い加圧力が得られることができる。また、ふかふかの軽く軟らかい土を軽く押さ えて、均平にしたい場合には、図６に示すように、２つ重ねて使用すれば、バネ 定数はさらに小さくなり、きれいに加圧作業ができる。

【０００９】

【考案の効果】

上記したように本考案は、耕耘部の上面に設けられたロータリカバーと圃場上 面に追随して上下方向回動自在に設けられたリヤカバーを有するロータリ耕耘装 置を設け、前記リヤカバーの下方で、該リヤカバーと一体的に上下回動する砕土 爪を設けたので、耕耘深さが変化しても砕土爪を常に圃場面に作用させることが でき、耕耘爪で耕耘した後の土の上層を確実に砕土することができる。従って、 通気性、水はけに優れ、作物の育成に好適な土壌層を構成することができるとい う、有用な実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】耕耘深さが深い状態での耕耘装置の側面図であ
る。

【図２】耕耘深さが浅い状態での耕耘装置の側面図であ
る。

【図３】耕耘装置の平面図である。

【図４】リヤカバー加圧用スプリングの第１使用状態を
示す拡大図である。

【図５】リヤカバー加圧用スプリングの第２使用状態を
示す拡大図である。

【図６】リヤカバー加圧用スプリングの第３使用状態を
示す拡大図である。

【符号の説明】

１２ 耕耘部 １７ ロータリカバー １９ リヤカバー ２０ 電動モータ ２２ 砕土爪 ２１ 伝動ケース ２５ 吊りロッド ２６Ａ スプリング ２６Ｂ スプリング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耕耘部の上面に設けられたロータリカバ
   ーと圃場上面に追随して上下方向回動自在に設けられた
   リヤカバーを有するロータリ耕耘装置を設け、前記リヤ
   カバーの下方で、該リヤカバーと一体的に上下回動する
   砕土爪を設けたことを特徴とする砕土ロータリ装置。