JP3704278B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタに装着して使用する農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の農作業機として、例えば、トラクタの後部に装着可能な機枠を備え、この機枠の一側である右側に、畦塗り作業等を行う土作業手段を右側方に向けて突出させて取り付けた構造の畦塗り機が知られている。
【0003】
そして、トラクタの前進走行により、このトラクタとともに畦塗り機が移動し、この畦塗り機のトラクタの右端位置より突出した土作業手段で、圃場の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が旧畦に塗り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の畦塗り機は、例えば圃場の端部で、トラクタの前後方向の長さ寸法に応じた距離分だけ、旧畦に対して畦塗り作業を行えないため、この旧畦の未作業部分は作業者が手作業で畦塗り作業をしなければならず、作業効率が悪い問題を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業効率を向上できる農作業機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の農作業機は、トラクタに連結されるトラクタ側フレームと、このトラクタ側フレームに一端側が回動可能に連結され、この一端側の上下方向の回動中心軸線を中心として回動調節可能な第1の連結アーム体と、この第1の連結アーム体の他端側に一端側が回動可能に連結され、この一端側の上下方向の回動中心軸線を中心として回動調節可能な第2の連結アーム体と、この第2の連結アーム体の他端側に連結された作業側フレームと、この作業側フレームに取り付けられ、前記第1の連結アーム体の前記回動中心軸線を中心とした回動調節および前記第2の連結アーム体の前記回動中心軸線を中心とした回動調節により、前記トラクタの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢および前記トラクタの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定される土作業手段とを備え、前記第1の連結アーム体の一端側の上下方向の回動中心軸線は、平面からみて前記トラクタの左右方向の長さの中心を結んだ線である左右方向中心線上に位置し、前記トラクタ側フレームと前記第1の連結アーム体との連結部分と、前記作業側フレームと前記第2の連結アーム体との連結部分との離間距離を調節可能な構成とし、前記土作業手段の後退作業姿勢時における前記離間距離は、前記土作業手段の前進作業姿勢時における前記離間距離より長い距離に設定し、前記後退作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する一方側への突出寸法は、前記前進作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する他方側への突出寸法より大きい寸法に設定するものである。
【0007】
そして、この構成では、第1の連結アーム体の回動調節および第2の連結アーム体の回動調節により、土作業手段を前進作業姿勢および後退作業姿勢に設定できるので、圃場全体にわたって土作業を行うことができ、作業効率が向上する。また、トラクタ側フレームに、ともに回動調節可能な第1の連結アーム体および第2の連結アーム体を介して作業側フレームを連結した構成であるので、トラクタ側フレームに直線状の一本の連結アーム体を介して作業側フレームを連結した構成等に比べて、土作業手段をトラクタ寄りの前方位置に設定可能である。また、土作業手段の後退作業姿勢時における離間距離を土作業手段の前進作業姿勢時における離間距離より長い距離に設定でき、後退作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する一方側への突出寸法を前進作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する他方側への突出寸法より大きい寸法に設定できるので、後退作業時における不具合の発生、例えば車輪で新畦を潰してしまうこと、車輪が圃場面の凹部に落ち込んでしまうこと等を防止可能であり、かつ、前進作業時における土作業手段の位置をトラクタ寄りの前方位置に設定でき、作業時および移動時のトラクタの前後バランスが良好になる。
【0008】
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、作業側フレームは一端面が開口した筒形状のアーム連結部を有し、このアーム連結部内には第2の連結アーム体のアーム部材がスライド自在に挿入されているものである。
【0009】
請求項3記載の農作業機は、請求項1または2記載の農作業機において、トラクタからの駆動力を土作業手段側に伝達する動力伝達軸体を備え、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間は、互いに連結された第1の連結アーム体および第2の連結アーム体と前記動力伝達軸体との二つの部材のみで連結されているものである。
【0010】
そして、この構成では、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間を動力伝達軸体と第1の連結アーム体および第2の連結アーム体との二つの部材のみで連結した構成であるので、構成が簡単であり、農作業機全体の重量が軽く、小型のトラクタに最適である。
【0011】
請求項4記載の農作業機は、請求項1ないし3のいずれかに記載の農作業機において、土作業手段は、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリーとこのロータリーにて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体とを有するものである。
【0012】
そして、この構成では、跳ね上げた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り作業が効率良く適切に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の畦塗り機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0014】
図1ないし図5において、1は農作業機としての畦塗り機で、この畦塗り機1は、トラクタTに着脱可能に装着され、牽引されて畦塗り作業を行うものである。
【0015】
この畦塗り機1は、トラクタTの後端部に連結される略左右対称形状の固定機枠であるトラクタ側フレーム2を備え、このトラクタ側フレーム2は、畦塗り機1のトラクタTと対向する側である前側位置に配置されている。
【0016】
このトラクタ側フレーム2は、畦塗り機1の後方に向って開口した外形略直方体で箱形状のベース部3を有し、このベース部3にはトラクタ連結部である三点連結部4がトラクタT側である前方に向って突設され、この三点連結部4にトラクタTの三点リンク機構T1が着脱可能に連結されている。なお、三点連結部4は、トップピン5を有するトップマスト6、ロワピン7を有する左右一対のロワアーム8,8等にて構成されている。
【0017】
また、ベース部3の下部の左右方向の中央位置には、軸受け部11にて回転可能に軸支された入力軸12が前方に向って突設され、この入力軸12の先端側にトラクタTのPTO軸(図示せず)がユニバーサルジョイント等を介して連結されているとともに、この入力軸12の基端側に軸方向に伸縮自在の動力伝達軸体13の軸本体部材13cの一端側が連結部材13aを介して連結されている。なお、図5に示すように動力伝達軸体13の外周側には保護カバー14が取り付けられている。この保護カバー14は、動力伝達軸体13と一体となって回転しないように図示しないチェーンで回転規制されている。
【0018】
さらに、ベース部3の上部の左右方向の中央位置には、軸方向が上下方向に一致したアーム連結部としての第1の支軸体15が設けられており、この第1の支軸体15は、互いに上下に離間対向した上板部16および中間板部17にて支持されている。なお、入力軸12と第1の支軸体15とは互いに直交状に配置され、これらの入力軸12および第1の支軸体15は、それぞれ、図1に示されるように、平面からみてトラクタTの左右方向の長さの中心を結んだ線である左右方向中心線X上に常時位置している。
【0019】
また、ベース部3の左右一対の側板部18,19のうちの一方の側板部19、すなわち、図1中、右側の側板部19は、畦塗り機1の前後方向である幅方向の寸法が左側の側板部18に比べて短い寸法に設定されている。また、この右側の側板部19の内面側には、互いに上下に離間対向した一対のピン保持体としてのピン保持板21,21がこの右側の側板部19の内面に沿って水平面状に固着されている。
【0020】
各ピン保持板21は、畦塗り機1の前後方向に長手方向を有する細長矩形板形状に形成され、長手方向の一端部が左側の側板部18より畦塗り機1の後方側の位置に位置し、上板部16および中間板部17の後端より畦塗り機1の後方に向って突出している。そして、各ピン保持板21の突出した一端部には、上下に貫通したピン挿通用孔22が形成されている。
【0021】
また、畦塗り機1は、図1ないし図5に示すように、トラクタ側フレーム2に長手方向の一端側である基端側が回動可能に連結され、この一端側である基端側の上下方向の回動中心軸線Y1(第1の支軸体15の軸心を通る線)を中心として回動調節可能な細長形状の第1の連結アーム体23を備えており、この第1の連結アーム体23は基端側の回動中心軸線Y1を中心とした回動により他端側である先端側が水平面に沿って往復移動する。なお、第1の連結アーム体23は、例えば、長手方向の中間で折り曲げられることなく、長手方向に一直線状に形成された四角筒状の一本のアーム形成部材24のみで形成されている。
【0022】
この第1の連結アーム体23は、長手方向の一端側である基端側に、上下に開口した細長円筒形状の第1の連結部25aが形成されており、この第1の連結部25a内に第1の支軸体15が回動可能に挿通保持されている。なお、この第1の連結アーム体23の長手方向の他端側である先端側には、第1の連結部25aと同一形状の上下に開口した細長円筒形状の第2の連結部25bが形成されている。
【0023】
また、第1の連結アーム体23の長手方向の中央部下面には、軸方向が上下方向に一致した連結軸部26が下方に向って突出形成されており、この連結軸部26に、第1の連結アーム体23の回動を規制してこの第1の連結アーム体23をトラクタ側フレーム2に対して固定する細長板形状の第1の固定体27の長手方向の一端部が回動可能に連結されている。この第1の固定体27は、長手方向の一端部を中心として水平面に沿って揺動自在に配置され、長手方向の中央部には上下面に貫通した第1孔28が開口形成され、長手方向の他端部である自由端部には上下面に貫通した第2孔29が開口形成されている。
【0024】
さらに、第1の連結アーム体23の長手方向に沿った一側面(図1中、右側の側面)には、長手方向の略中央位置に、互いに上下に離間対向した一対のピン保持体としての一側ピン保持板部31,31が側方に向って水平面状に突出形成されており、各一側ピン保持板部31には上下に貫通したピン挿通用孔32が形成されている。
【0025】
また、第1の連結アーム体23の長手方向に沿った他側面(図1中、左側の側面)には、長手方向の略中央位置より先端側寄りの位置に、互いに上下に離間対向した一対のピン保持体としての他側ピン保持板部33,33が側方に向って水平面状に突出形成されており、各他側ピン保持板部33には上下に貫通したピン挿通用孔34が形成されている。一側ピン保持板部31と他側ピン保持板部33とは同一形状に形成されている。なお、第1の連結アーム体23は、図4に示されるように、トラクタ側フレーム2側の基端から先端に向って徐々に下方に傾斜した傾斜状に位置している。
【0026】
さらに、畦塗り機1は、図1ないし図5に示すように、第1の連結アーム体23のトラクタ側フレーム2とは反対側の先端側に一端側である基端側が回動可能に連結され、この一端側である基端側の上下方向の回動中心軸線Y2を中心として回動調節可能な細長形状の第2の連結アーム体35を備えており、この第2の連結アーム体35は基端側の回動中心軸線Y2を中心とした回動により他端側である先端側が水平面に沿って往復移動する。
【0027】
この第2の連結アーム体35は、例えば、長手方向に一直線状に形成された四角筒状の一本のアーム部材36、このアーム部材36の一端部に固定的に取り付けられた断面コ字形状の連結部材37等にて構成されている。
【0028】
この連結部材37は、鉛直面に沿った取付け板部37aで連結された互いに上下に離間対向した上板部37bおよび下板部37cを有し、これらの上板部37bおよび下板部37cによって第2の支軸体38が支持され、この第2の支軸体38の軸方向は上下方向に一致しており、この第2の支軸体38は第1の支軸体15と平行に配置されている。
【0029】
そして、この第2の支軸体38は、図5に示されるように、第1の連結アーム体23の先端側の第2の連結部25b内に回動可能に挿通保持されており、第2の連結アーム体35はこの第2の支軸体38の軸心を通る線、すなわち回動中心軸線Y2を中心として第1の連結アーム体23に対して回動調節可能とされている。
【0030】
また、アーム部材36は、長手方向の一端部が連結部材37の取付け板部37aに固着され、長手方向の中央近傍上面には軸方向が上下方向に一致した連結軸部48が上方に向って突出形成されており、この連結軸部48に、第2の連結アーム体35の回動を規制してこの第2の連結アーム体35を第1の連結アーム体23に対して固定する細長板形状の第2の固定体39の長手方向の一端部が回動可能に連結されている。この第2の固定体39は、長手方向の一端部を中心として水平面に沿って揺動自在に配置され、長手方向の他端部である自由端部には上下面に貫通した挿通孔40が開口形成されている。
【0031】
さらに、アーム部材36の長手方向の他端部には、例えば上下に貫通したオフセット量調節用の複数、例えば二つの調節用孔41,41が形成されている。二つの調節用孔41,41は、アーム部材36の長手方向に間隔を介して並んで配置されている。なお、第2の連結アーム体35は、図5に示されるように、傾斜状の第1の連結アーム体23とは異なり、水平状に位置している。
【0032】
そして、図1に示すように、第1の固定体27の第1孔28と、トラクタ側フレーム2のピン保持板21のピン挿通用孔22とを上下に一致させた状態で、これらの第1孔28およびピン挿通用孔22に操作体としての第1の操作ピン43を挿通して装着するとともに、第2の固定体39の挿通孔40と、第1の連結アーム体23の一側ピン保持板部31のピン挿通用孔32とを上下に一致させた状態で、これらの挿通孔40およびピン挿通用孔32に操作体としての第2の操作ピン44を挿通して装着すると、第1の連結アーム体23および第2の連結アーム体35がトラクタ側フレーム2に対して固定され、土作業手段45がトラクタTの前進走行に基づいて畦塗り作業可能な前進作業姿勢に設定された状態となる。なお、この状態では、第2の連結アーム体35の回動中心軸線Y2は、トラクタTの左右方向中心線X上には位置せず、左右方向中心線XからトラクタTの一側である右側に所定距離だけずれた位置に位置する。また、第2の連結アーム体35は、第2の連結アーム体35の長手方向が畦塗り機1の左右水平方向に略一致した状態に位置する。
【0033】
また、図2に示すように、図1の土作業手段45の前進作業姿勢状態から、第1の操作ピン43のみを一旦抜き取り、第1の連結アーム体23を回動中心軸線Y1を中心として第2の連結アーム体35等とともに所定量回動させ、第1の固定体27の第2孔29と、トラクタ側フレーム2のピン保持板21のピン挿通用孔22とを上下に一致させた状態とし、これらの第2孔29およびピン挿通用孔22に第1の操作ピン43を挿通して装着し直すと、第1の連結アーム体23および第2の連結アーム体35がトラクタ側フレーム2に対して固定され、土作業手段45がトラクタTの後方位置に位置する非作業姿勢に設定された状態となる。なお、この状態では、第2の連結アーム体35の回動中心軸線Y2は、トラクタTの左右方向中心線X上には位置せず、左右方向中心線XからトラクタTの他側である左側に所定距離だけずれた位置に位置する。
【0034】
さらに、図3に示すように、図2の土作業手段45の非作業姿勢状態から、今度は、第2の操作ピン44のみを一旦抜き取り、第1の連結アーム体23を固定させたまま、第2の連結アーム体35を回動中心軸線Y2を中心として所定量回動させ、第2の固定体39の挿通孔40と、第1の連結アーム体23の他側ピン保持板部33のピン挿通用孔34とを上下に一致させた状態とし、これらの挿通孔40およびピン挿通用孔34に第2の操作ピン44を挿通して装着し直すと、第1の連結アーム体23および第2の連結アーム体35がトラクタ側フレーム2に対して固定され、土作業手段45がトラクタTの後退走行に基づいて畦塗り作業可能な後退作業姿勢に設定された状態となる。
【0035】
なお、この状態では、第2の連結アーム体35の回動中心軸線Y2は、トラクタTの左右方向中心線X上には位置せず、左右方向中心線XからトラクタTの他側である左側に所定距離だけずれた位置に位置する。また、第2の連結アーム体35は、第2の連結アーム体35の長手方向が畦塗り機1の左右水平方向に略一致した状態に位置する。
【0036】
また一方、畦塗り機1は、図1ないし図5に示すように、上述のように前進作業姿勢、非作業姿勢および後退作業姿勢に姿勢変更可能な土作業手段45を支持した移動可能な可動機枠である作業側フレーム51を備えている。この作業側フレーム51は、第2の連結アーム体35の先端側に取り付けられており、第1の連結アーム体23の回動調節および第2の連結アーム体35の回動調節に応じて土作業手段45とともに回動調節可能とされている。また、作業側フレーム51は、第2の連結アーム体35の先端側に、土作業手段45の左右方向の位置を調節すなわちトラクタTの左右方向中心線Xからの距離を調節できるように、畦塗り機1の左右方向に沿って往復直線移動可能とされている。
【0037】
この作業側フレーム51は、一端面が開口した四角筒形状のアーム連結部52を有し、このアーム連結部52内に、第2の連結アーム体35のアーム部材36の先端部がスライド自在に挿入されている。
【0038】
そして、作業側フレーム51のアーム連結部52に形成されたピン挿通用孔54と、第2の連結アーム体35の選択された一の調節用孔41とを上下に一致させた状態で、これらの調節用孔41およびピン挿通用孔54に操作体としての調節ピン55を挿通して装着すると、作業側フレーム51が第2の連結アーム体35に対して固定され、土作業手段45がトラクタTの大きさ、すなわち、例えば車輪幅寸法に応じた所定の作業位置に調節された状態、すなわち、トラクタTの左右方向中心線Xからのずれ量(オフセット量)が所定量に調節された状態となる。
【0039】
一方、アーム連結部52の上面には、調節体取付け部材57が固着され、この調節体取付け部材57は例えばアーム連結部52の上面から上方に向って突出した二つの板部56,56にて形成されている。一方、アーム連結部52の下面には、断面コ字形状の支軸体取付け部材58が下方に向って突出した状態に固着されている。
【0040】
そして、調節体取付け部材57には、細長板形状に形成された作業深さ調節用の調節体60の長手方向の一端部である基端部が、水平状のピン61を介して回動可能に取り付けられている。この調節体60は、先端側が昇降するように基端部を中心として略鉛直面に沿って揺動自在に配置され、先端部には左右に貫通した複数、例えば三つの調節用孔62,62,62が開口形成され、これらの三つの調節用孔62,62,62は調節体60の長手方向に互いに等間隔を介して並んで位置している。
【0041】
また、支軸体取付け部材58は、互いに左右に離間対向した板部58a,58b間に支軸体65が水平状に架け渡され、この支軸体65の軸方向は水平方向に一致している。この支軸体65には、前後方向に長手方向を有する細長形状の支持アーム66の基端部が回動可能に取り付けられている。この支持アーム66は、先端側が昇降するように基端部を中心として略鉛直面に沿って揺動自在に配置され、先端部近傍の上面には互いに左右に離間対向した一対のピン保持部67,67が突出形成され、各ピン保持部67には左右に貫通したピン挿通用孔68が開口形成されている。
【0042】
そして、支持アーム66のピン挿通用孔68と、調節体60の選択された一の調節用孔62とを左右に一致させた状態で、これらの調節用孔62およびピン挿通用孔68に操作体としての調節ピン69を挿通して装着すると、支持アーム66がアーム連結部52に対して固定され、土作業手段45が圃場の土の状態等に応じた所定の作業位置に調節された状態、すなわち、所定の作業深さ位置に調節された状態となる。
【0043】
すなわち、この回動調節可能な支持アーム66には、支持アーム66の前端部および後端近傍に配置された複数の取付け枠71を介して単一伝動ケース72が取り付けられており、この単一伝動ケース72は、支持アーム66によって吊下げ状態に支持され、この支持アーム66とともにこの支持アーム66と一体となって支軸体65を中心として回動調節可能とされている。つまり、単一伝動ケース72は、図5に示すように、支軸体65の軸心を通る線(左右右水平方向の回動中心軸線A)を中心として回動調節可能、すなわち、前端側が昇降するように後端側を中心としての回動中心軸線Aを中心として回動調節可能とされている。また、単一伝動ケース72は、第1の連結アーム体23の回動調節および第2の連結アーム体35の回動調節に応じて、上下方向の回動中心軸線Y1,Y2を中心として回動調節可能とされている。
【0044】
ここで、単一伝動ケース72は、一つのユニットとして形成され、土作業手段45を支持する支持フレームの機能を備えたもので、図6に示すように、中空状の入力軸用支持部74を有し、この入力軸用支持部74の一側面側である前面側から略細長円筒形状で中空状のロータリー用支持部75が畦塗り機1の前方に向って突出形成され、入力軸用支持部74の他側面側である後面側から中空状の畦塗り体用支持部76が畦塗り機1の後方に向って突出形成されている。
【0045】
この入力軸用支持部74は、駆動軸である中間入力軸82を複数の軸受け部材81を介して回転可能に水平状に支持しており、この中間入力軸82の先端側は、入力軸用支持部74の一側面である左側面に開口形成された円形の挿通口74aを介して入力軸用支持部74外に突出して露出している。
【0046】
この中間入力軸82の入力軸用支持部74外に突出した先端部には、一端側を連結部材13aを介して入力軸12に連結した動力伝達軸体13の軸本体部材13cの他端側が連結部材13bを介して連結されている。連結部材13aおよび連結部材13bは、それぞれ、例えばダブル広角のユニバーサルジョイント等であり、軸本体部材13c、連結部材13aおよび連結部材13bにて動力伝達軸体13が構成されている。また、図1に示されるように、中間入力軸82の軸方向は、畦塗り機1の左右水平方向に略一致しており、平面からみて、入力軸12の軸方向と直交している。
【0047】
また、中間入力軸82の入力軸用支持部74内に収容された基端部には、第1べベルギア83および第1ギア84が軸方向に並んで固着されている。この中間入力軸82の第1べベルギア83には、複数の軸受け部材85にて回転可能に軸支された中間連絡軸86の第2べベルギア87が噛み合わされ、この中間連絡軸86の第2ギア88にロータリー出力軸91の第3ギア92が噛み合わされている。なお、第1べベルギア83、第2べベルギア87、第1ギア84、第2ギア88、第3ギア92および中間連絡軸86は、入力軸用支持部74内に収容されている。
【0048】
このロータリー出力軸91は、ロータリー用支持部75によって軸方向が前後方向に一致した状態に支持されており、このロータリー出力軸91は、入力軸用支持部74内に設けられた一方の軸受け部材93と、ロータリー用支持部75の先端に設けられた他方の軸受け部材94とで回転可能に軸支され、基端部除く部分がロータリー用支持部75内に収容されている。また、図4に示されるように、ロータリー出力軸91の軸方向は、畦塗り機1の前後水平方向に一致している。
【0049】
そして、ロータリー出力軸91のロータリー用支持部75外に挿通口75aを介して突出した先端部に、爪取付け部材95が直結固着され、この爪取付け部材95に複数の爪96が放射状に取り付けられている。そして、これらの爪96、爪取付け部材95等にて前処理体としてのロータリー98が構成され、このロータリー98はロータリー出力軸91を介して単一伝動ケース72のロータリー用支持部75にて回転可能に支持されている。このロータリー98は、トラクタTからの駆動力を受けて、ロータリー出力軸91と一体となって回転し、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げる。なお、ロータリー98の上方および側方には、図1に示されるように土の飛散を防止するカバー体99が配置されている。
【0050】
一方、入力軸用支持部74にて支持された中間入力軸82の第1ギア84には、畦塗り体出力軸101の第4ギア102が噛み合わされている。この畦塗り体出力軸101は、畦塗り体用支持部76によって軸方向が左右水平方向に一致した状態に支持されており、この畦塗り体出力軸101は、畦塗り体用支持部76内に設けられた複数の軸受け部材100にて回転可能に軸支されている。
【0051】
また、畦塗り体出力軸101は、基端側半分が畦塗り体用支持部76内に収容され、先端側半分が畦塗り体用支持部76外に挿通口76aを介して突出している。なお、畦塗り体出力軸101の軸方向とロータリー出力軸91の軸方向とは平面視で直交し、ロータリー出力軸91の軸方向はトラクタTの走行方向に一致し、畦塗り体出力軸101の軸方向はトラクタTの走行方向と交差する方向に一致している。また、畦塗り体出力軸101の軸方向と支軸体65の軸方向とは、平面視で一致している。なお、図5に示されるように、単一伝動ケース72の回動中心軸線Aは、畦塗り体出力軸101の軸心を通る線である左右水平方向の回転中心軸線Bの近傍上方位置に位置し、この畦塗り体出力軸101の回転中心軸線Bと略平行に位置している。
【0052】
そして、畦塗り体出力軸101の畦塗り体用支持部76外に突出した先端部に、截頭円錐形状の環状部材104を介して畦塗り体105が取り付けられている。この畦塗り体105は、ロータリー98の後方位置に位置し、例えば、旧畦の上面部を整畦する円筒形状の上面塗り部材106、旧畦の傾斜状の側面部を整畦する截頭円錐形状の側面塗り部材107等にて構成されている。この畦塗り体105の上方には土の飛散を防止するカバー体108が配設されている。
【0053】
そして、これらのロータリー98および畦塗り体105にて構成された土作業手段45が所定の作業位置に設定された状態で、トラクタT側からの駆動力が、入力軸12、動力伝達軸体13等を介して、中間入力軸82に入力されると、ロータリー出力軸91が回動駆動されるとともに畦塗り体出力軸101が回動駆動され、その結果、ロータリー98の爪96で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この土が畦塗り体105の上面塗り部材106にて旧畦の上面部に塗り付けられ、側面塗り部材107にて旧畦の側面部に塗り付けられ、新畦が形成される。畦塗り体105の回転速度は、トラクタTの車輪回転速度よりも速くなるように設定されている。
【0054】
また一方、畦塗り機1は、図4および図5に示すように、作業時に、圃場の土から受ける力によって土作業手段45のロータリー98および畦塗り体105の畦からの浮き上りを阻止する浮上り阻止手段111を備えている。
【0055】
この浮上り阻止手段111は、支持アーム66および単一伝動ケース72のロータリー用支持部75に取付け部材112を介して固定的に取り付けた上下方向に長手方向を有する細長板状の支持体113を有し、この支持体113の下端部に圃場の土中を走行可能な土中走行体115がこの支持体113と一体となって形成されている。
【0056】
この土中走行体115は、例えば、畦塗り体105の側面塗り部材107を旧畦の側面部に押え付ける側面塗り部材押付け部117と、畦塗り体105の上面塗り部材106を旧畦の上面部に押え付ける上面塗り部材押付け部116とにて構成されている。
【0057】
この側面塗り部材押付け部117は、例えば、上下方向に長手方向を有する細長板形状に形成され、図1に示すように傾斜状に配置されている。すなわち、側面塗り部材押付け部117は、幅方向の一端側から他端側に向って、すなわち、走行方向の後端側から前端側に向って、トラクタTの左右方向中心線Xからの距離が徐々に増大する方向に傾斜しており、前端側が畦側に向う方向に傾斜している。なお、図4に示すように、側面塗り部材押付け部117の走行方向前端縁部には地面を垂直状に切削する切削刃部117aが形成されている。
【0058】
また、上面塗り部材押付け部116は、略四角板形状に形成され、図4に示すように、側面塗り部材押付け部117の下端部に傾斜状に固定されている。すなわち、上面塗り部材押付け部116は、走行方向の後端側から前端側に向って下方向に傾斜し、走行方向前端側が先細形状に形成されている。
【0059】
そして、トラクタTの走行に基づく土中走行体115の走行時に、側面塗り部材押付け部117の走行方向前方を向いた一側面に土圧が作用し、その結果、側面塗り部材107が走行方向一側である右方に付勢され、側面塗り部材107の外面側が旧畦の傾斜した側面部に比較的強い押圧力で押え付けられる。同時に、上面塗り部材押え部116の上面に土圧が作用し、その結果、上面塗り部材106が下方に付勢され、上面塗り部材106の下面側が旧畦の上面部に比較的強い押圧力で押え付けられる。このため、畦塗り体105にて固く締った畦が形成される。
【0060】
なお、入力軸12、動力伝達軸体13、連結部材13a,13b、中間入力軸82、第1べベルギア83、第2べベルギア87、中間連絡軸86、第2ギア88、第3ギア92、ロータリー出力軸91、第1ギア84、第4ギア102、畦塗り体出力軸101等にて伝動手段110が構成され、この伝動手段110は、トラクタT側からの動力をロータリー98および畦塗り体105からなる土作業手段45に伝達するものである。
【0061】
次に、上記一実施の形態を用いて、旧畦を補修する畦塗り作業を行う場合について説明する。
【0062】
土作業である畦塗り作業を行うに当って、作業者は、トラクタTの三点リンク機構T1を利用して畦塗り機1を所定の高さ位置に持上げ保持し、第1の操作ピン43および第2の操作ピン44等を適宜に操作して、ロータリー98および畦塗り体105からなる土作業手段45を図1の前進作業姿勢に設定する。
【0063】
なお、この図1の前進作業姿勢時には、ロータリー98および畦塗り体105は、畦塗り機1の片側である右側に配置され、トラクタTに対して右側方に突出しており、ロータリー98がトラクタT側に位置し、このロータリー98の後方に畦塗り体105が位置する。
【0064】
また、トラクタTの車輪幅寸法に応じて、調節ピン55の抜き差しにより、土作業手段45のオフセット量を調節する。すなわち、ロータリー98および畦塗り体105を、トラクタTの一側である右側の車輪の後方位置より所定距離だけ畦側寄りに位置させる。
【0065】
さらに、圃場の土の状態に応じて、調節ピン69の抜き差しにより、土作業手段45の作業深さを調節する。すなわち、作業側フレーム51の単一伝動ケース72を左右水平方向の回動中心軸線Aを中心として回動調節することによって、圃場の土の状態等に応じてロータリー98の作業深さを設定する。例えば、図4に示すように、ロータリー98および畦塗り体105のそれぞれを同じ高さ位置に設定したり、或いは、図示しないが、ロータリー98を畦塗り体105より低い位置または高い位置に設定したりする。
【0066】
こうして、ロータリー98および畦塗り体105を所定の前進作業姿勢に設定し、トラクタTの三点リンク機構T1による持上げ保持を解除した後、トラクタTの車輪を旧畦に沿わせながら、トラクタTを前進走行方向に走行させると、このトラクタTと一体となって畦塗り機1が圃場を走行し、土作業手段45のロータリー98で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が畦塗り体105にて旧畦に塗り付けられて整畦され、新畦が形成される。運転席の作業者は、トラクタTの車輪を旧畦に沿わせることで、トラクタTを前進走行方向にまっすぐに走行させることができる。
【0067】
また、この畦塗り機1の走行時には、浮上り阻止手段111の土中走行体115は、圃場の土の中を走行し、この土中走行体115には所定方向の土圧が作用し、その結果、畦塗り機1の重量がその分だけ増大し、畦塗り体105の側面塗り部材107が旧畦の傾斜した側面部に比較的強い押圧力で押え付けられ、畦塗り体105の上面塗り部材106が旧畦の上面部に比較的強い押圧力で押え付けられ、固く締った新畦が形成される。
【0068】
そして、新畦形成が進み、トラクタTが圃場の端部に到達した場合、運転席の作業者は、トラクタTのハンドルをきってトラクタTの向きを反対にする。
【0069】
次いで、作業者は、トラクタTの三点リンク機構T1を利用して畦塗り機1を所定の高さ位置に持上げ保持した状態で、第1の操作ピン43を一旦抜き取り、第1の連結アーム体23を回動中心軸線Y1を中心として第2の連結アーム体35、作業側フレーム51等とともに所定量回動させ、第1の固定体27の第2孔29と、トラクタ側フレーム2のピン保持板21のピン挿通用孔22とを上下に一致させた状態とし、これらの第2孔29およびピン挿通用孔22に第1の操作ピン43を挿通して装着し直す。
【0070】
また、作業者は、第2の操作ピン44を一旦抜き取り、第1の連結アーム体23を固定させたまま、第2の連結アーム体35を回動中心軸線Y2を中心として作業側フレーム51等とともに所定量回動させ、第2の固定体39の挿通孔40と、第1の連結アーム体23の他側ピン保持板部33のピン挿通用孔34とを上下に一致させた状態とし、これらの挿通孔40およびピン挿通用孔34に第2の操作ピン44を挿通して装着し直す。なお、伝動手段110の動力伝達軸体13は、第1の連結アーム体23の回動調節時および第2の連結アーム体35の回動調節時において、入力軸12および中間入力軸82と連結させたままでよく、連結解除する必要はない。
【0071】
すると、ロータリー98および畦塗り体105が、トラクタTの後退走行に基づいて畦塗り作業可能な図3の後退作業姿勢に設定された状態となる。
【0072】
この図3の後退作業姿勢時には、ロータリー98および畦塗り体105は、畦塗り機1の片側である左側に配置され、トラクタTに対して左側方に突出しており、畦塗り体105がトラクタT側に位置し、この畦塗り体105の後方にロータリー98が位置する。なお、図3の後退作業姿勢状態では、ロータリー98および畦塗り体105は、上述の図1の前進作業姿勢時に比べて、トラクタTに対する突出量である突出寸法(トラクタTの左右中心線Xからの距離)が大きくなるように設定されている。
【0073】
そして、作業者は、トラクタTの三点リンク機構T1による持上げ保持を解除した後、トラクタTの車輪と新畦との空間を維持したまま、トラクタTを後退走行方向に走行させる。
【0074】
すると、トラクタTと一体となって畦塗り機1が圃場を走行し、土作業手段45のロータリー98で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた土が畦塗り体105にて旧畦に塗り付けられて整畦され、新畦が形成される。このとき、トラクタTの車輪で新畦を潰してしまうことがなく、また、ロータリー98で圃場面に形成された凹部に車輪が落ち込み、トラクタが傾いてしまうこともない。
【0075】
一方、作業者は、畦塗り機1の運搬時、畦塗り機1のトラクタTへの脱着時等には、作業者は、ロータリー98および畦塗り体105からなる土作業手段45を図2の非作業姿勢に設定する。
【0076】
すなわち、図2に示すように、土作業手段45であるロータリー98および畦塗り体105を、トラクタTの走行方向と交差する傾斜方向に並べた状態として、トラクタTの後方位置に設定する。
【0077】
このトラクタTの後方位置とは、例えば、畦塗り機1を持上げ保持した状態でのトラクタTの左右重量バランスを良好にできるように、畦塗り機1全体の重心がトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置、或いは、例えば、畦塗り機1のトラクタT側方への出っ張りを少なくできるように、畦塗り機1の左右方向の寸法(幅方向寸法)の中心がトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置である。なお、トラクタTの後方位置は、畦塗り機1全体の重心および畦塗り機1の左右方向の寸法(幅方向寸法)の中心が、ともにトラクタTの後方で左右方向中心線X上に位置する位置であればより好ましい。
【0078】
このようにして、上記一実施の形態によれば、第1の連結アーム体23の回動調節および第2の連結アーム体35の回動調節により、ロータリー98および畦塗り体105を前進作業姿勢および後退作業姿勢に設定できるので、圃場全体にわたって土作業を行うことができ、旧畦の未作業部分が生じることがなく、作業効率を向上できる。
【0079】
また、トラクタ側フレーム2に、ともに回動調節可能な第1の連結アーム体23および第2の連結アーム体35を介して作業側フレーム51を連結した構成であり、トラクタ側フレーム2と第1の連結アーム体23との連結部分と、作業側フレーム51と第2の連結アーム体35との連結部分との離間距離を調節可能な構成とされている。
【0080】
したがって、ロータリー98および畦塗り体105からなる土作業手段45の後退作業姿勢時における離間距離を土作業手段45の前進作業姿勢時における離間距離より長い距離に設定でき、後退作業姿勢にある土作業手段45のトラクタTに対する一方側への突出寸法を前進作業姿勢にある土作業手段45のトラクタTに対する他方側への突出寸法より大きい寸法に設定できるので、ロータリー98および畦塗り体105を保持したトラクタ側フレーム2に直線状の一本の連結アーム体を介して作業側フレーム51を連結した構成等に比べて、後退作業時における不具合の発生、例えば車輪で新畦を潰してしまうこと、車輪が圃場面の凹部に落ち込んでしまうこと等を防止できる。
【0081】
しかも、ロータリー98および畦塗り体105をトラクタT寄りの前方位置に設定できるため、前進作業時のトラクタTの前後バランスを良好にでき、前進作業姿勢の作業時に生じる未作業部分を少なくできる。
【0082】
さらに、トラクタ側フレーム2と作業側フレーム51との間を動力伝達軸体13と第1の連結アーム体23および第2の連結アーム体35との二つの部材のみで連結した構成であり、かつ、従来のロータリー用伝動ケースおよび畦塗り体用伝動ケースの両方の機能を単一伝動ケース72に持たせた構成であるので、畦塗り機全体の重量が軽く、小型のトラクタに最適であり、しかも、従来の畦塗り機に比べて、部品点数が少なく、製造、メンテナンスを容易にでき、きわめて安価に製造できる。
【0083】
また、単一伝動ケース72にて、中間入力軸82をこの中間入力軸82の軸方向を左右水平方向に略一致させた状態に回転可能に支持させた構成であるので、トラクタ側フレーム2に第1の連結アーム体23および第2の連結アーム体35を介して作業側フレーム51を連結した構成であることと相俟って、ロータリー98および畦塗り体105をトラクタT寄りの前方位置であるトラクタTの近傍位置に設定でき、作業中のトラクタTの前後バランスを確実に良好にできる。
【0084】
すなわち、単一伝動ケース72の入力軸用支持部74で支持した中間入力軸82は、軸方向を畦塗り機1の左右水平方向に略一致させたので、中間入力軸82の軸方向を畦塗り機1の前後方向に一致させた構成等に比べて、動力伝達軸体13の折れ角度を小さく維持しつつ、ロータリー98および畦塗り体105をトラクタT寄りの位置に設定できる。
【0085】
また、単一伝動ケース72は、左右水平方向の回動中心軸線Aを中心として回動調節することによって、圃場の土の状態等に応じてロータリー98の作業深さを畦塗り体105の高さ位置を基準として容易に設定でき、作業状況に適切に対応できる。
【0086】
さらに、伝動手段110の動力伝達軸体13は、ロータリー98および畦塗り体105の姿勢変更の際に、両端側が連結部材13a,13bを介して入力軸12および中間入力軸82と連結した状態のまま、第1の連結アーム体23の回動および第2の連結アーム体35の回動すなわち単一伝動ケース72の回動に応じて、入力軸12側の端部の上下方向の回動中心軸線を中心として回動するとともに、軸方向に必要量だけ適宜伸縮するので、ロータリー98および畦塗り体105の姿勢設定時に、動力伝達軸体13の連結状態を一旦解除する操作を要する構成等に比べて、ロータリー98および畦塗り体105の作業姿勢を容易に設定できる。
【0087】
また一方、小型のトラクタに適した小型の畦塗り機1であり、畦塗り機1全体の重量も軽いが、浮上り阻止手段111がロータリー98および畦塗り体105の浮上りを阻止するので、ロータリー98で畦塗り用の土を適切に耕耘して跳ね上げることができ、畦塗り体105で固く締った畦を形成できる。
【0088】
なお、上記実施の形態においては、単一伝動ケース72は、中間入力軸82をこの中間入力軸82の軸方向を左右水平方向に略一致させた状態に支持した構成について説明したが、ここでいう略一致には、中間入力軸82の軸方向と畦塗り機1の左右水平方向とが完全に一致する場合が含まれ、また、中間入力軸82の軸方向が左右水平方向と少しずれる場合も含まれる。
【0089】
さらに、図示しないが、ロータリー98および畦塗り体105をトラクタT側寄りの前方位置に設定できるように、単一伝動ケース72の中間入力軸82の軸方向を畦塗り機1の前後方向に対して平面視で傾斜した傾斜方向、すなわち、前後方向に対して平面視で鋭角的な角度(0度より大きく90度未満の所定角度、例えば略45度)をもって動力伝達方向下流の端部から上流の端部に向って徐々に左右方向の中心側の入力軸12側の方向に傾斜した傾斜方向、に略一致させた構成でもよい。
【0090】
また、上記いずれの実施の形態でも、単一伝動ケース72は、この単一伝動ケース72の回動中心軸線Aが畦塗り体出力軸101の回転中心軸線B(畦塗り体105の回転中心軸線)の近傍上方位置にこの畦塗り体出力軸101の回転中心軸線Bと略平行に位置するように配置した構成について説明したが、例えば、図示しないが、単一伝動ケース72の回動中心軸線Aを、畦塗り体出力軸101の回転中心軸線Bと同じ高さに位置させ、この回転中心軸線Bと略一致させてよい。
【0091】
そして、単一伝動ケース72の回動中心軸線Aと畦塗り体出力軸101の回転中心軸線Bとを略一致させた構成とすると、畦塗り体105の高さ位置を一定に維持しつつ、畦塗り体105の高さ位置を基準としてロータリー98のみの作業深さを適切に設定できる。
【0092】
また、上記いずれの実施の形態でも、作業側フレーム51は、土作業手段45の左右方向の位置を調節できるように第2の連結アーム体35の先端側に往復移動可能に連結した構成として説明したが、例えば、第2の連結アーム体35の先端部を作業側フレーム51のアーム連結部に連結固定した構成でもよい。
【0093】
さらに、上記いずれの実施の形態でも、浮上り阻止手段111は、支持体113の下端部に土中走行体115を一体形成した構成として説明したが、例えば、土中を走行する土中走行体115と、地面の上を走行する支持体113とを別体の構成としてもよく、支持体113は土中走行体115を支持可能な部材であればよく、例えば、支持体113は上端から下端に向って徐々に走行方向前方に傾斜状に配置した構成には限定されず、上下方向に直線状に配置した構成でもよく、また、土中走行体115のみを前端側が畦側に向う方向に傾斜状とした構成、すなわち、細長板状の支持体113を畦塗り機1の前後方向に沿った鉛直面上に配置しかつ細長板状の土中走行体115を畦塗り機1の前後方向に対して傾斜した傾斜方向に沿った鉛直面上に配置し、この土中走行体115が走行方向後端から前端に向って畦側に接近する方向に傾斜した傾斜状に位置するようにした構成でもよい。
【0094】
なお、土中走行体115は、側面塗り部材押付け部117および上面塗り部材押付け部116の両方を有する構成として説明したが、例えば、側面塗り部材押付け部117および上面塗り部材押付け部116のいずれか一方のみを有する構成でもよい。
【0095】
また、上記いずれの実施の形態でも、畦塗り機1は、畦塗り機1の姿勢設定に際し、第1の操作ピン43、第2の操作ピン44、調節ピン55,69の抜き差し等、作業者の手作業を必要とする構成として説明したが、例えば、流体圧シリンダ等の駆動手段およびこの駆動手段を制御する制御手段等を利用することにより、作業者の手作業を要しない全自動の構成とすることもできる。なお、第1の操作ピン43、第2の操作ピン44および調節ピン55,69の抜き差し方式に代えて、ねじ等を用いたねじ方式の構成とすることもできる。
【0096】
さらに、上記実施の形態では、農作業機は畦塗り機1であるとして説明したが、例えば、図示しないが、溝堀機等の左右方向の片側で土作業を行うオフセット農作業機であれば、いかなる種類のものにも適用できる。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1の連結アーム体の回動調節および第2の連結アーム体の回動調節により、土作業手段を前進作業姿勢および後退作業姿勢に設定できるので、圃場全体にわたって土作業を行うことができ、作業効率を向上できる。また、トラクタ側フレームに、ともに回動調節可能な第1の連結アーム体および第2の連結アーム体を介して作業側フレームを連結した構成であるので、トラクタ側フレームに直線状の一本の連結アーム体を介して作業側フレームを連結した構成等に比べて、土作業手段をトラクタ寄りの前方位置に設定でき、作業中のトラクタの前後バランスを良好にできる。また、土作業手段の後退作業姿勢時における離間距離を土作業手段の前進作業姿勢時における離間距離より長い距離に設定でき、後退作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する一方側への突出寸法を前進作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する他方側への突出寸法より大 きい寸法に設定できるので、後退作業時における不具合の発生、例えば車輪で新畦を潰してしまうこと、車輪が圃場面の凹部に落ち込んでしまうこと等を防止でき、かつ、前進作業時における土作業手段の位置をトラクタ寄りの前方位置に設定でき、作業時および移動時のトラクタの前後バランスを良好にできる。
【0098】
請求項3記載の発明によれば、トラクタ側フレームと作業側フレームとの間を動力伝達軸体と第1の連結アーム体および第2の連結アーム体との二つの部材のみで連結した構成であるので、構成が簡単であり、農作業機全体の重量が軽く、小型のトラクタに最適である。
【0099】
請求項4記載の発明によれば、跳ね上げた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り作業を効率良く適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の畦塗り機の一実施の形態を示す作業時の平面図である。
【図2】 同上畦塗り機の非作業時における平面図である。
【図3】 同上畦塗り機の後退作業時における平面図である。
【図4】 同上畦塗り機の側面図である。
【図5】 同上畦塗り機の後面図である。
【図6】 同上畦塗り機の伝動手段の断面図である。
【符号の説明】
1 農作業機である畦塗り機
2 トラクタ側フレーム
13 動力伝達軸体
23 第1の連結アーム体
35 第2の連結アーム体
45 土作業手段
51 作業側フレーム
98 ロータリー
105 畦塗り体
T トラクタ

Claims (4)

  1. トラクタに連結されるトラクタ側フレームと、
    このトラクタ側フレームに一端側が回動可能に連結され、この一端側の上下方向の回動中心軸線を中心として回動調節可能な第1の連結アーム体と、
    この第1の連結アーム体の他端側に一端側が回動可能に連結され、この一端側の上下方向の回動中心軸線を中心として回動調節可能な第2の連結アーム体と、
    この第2の連結アーム体の他端側に連結された作業側フレームと、
    この作業側フレームに取り付けられ、前記第1の連結アーム体の前記回動中心軸線を中心とした回動調節および前記第2の連結アーム体の前記回動中心軸線を中心とした回動調節により、前記トラクタの前進走行に基づいて土作業可能な前進作業姿勢および前記トラクタの後退走行に基づいて土作業可能な後退作業姿勢に設定される土作業手段とを備え
    前記第1の連結アーム体の一端側の上下方向の回動中心軸線は、平面からみて前記トラクタの左右方向の長さの中心を結んだ線である左右方向中心線上に位置し、
    前記トラクタ側フレームと前記第1の連結アーム体との連結部分と、前記作業側フレームと前記第2の連結アーム体との連結部分との離間距離を調節可能な構成とし、
    前記土作業手段の後退作業姿勢時における前記離間距離は、前記土作業手段の前進作業姿勢時における前記離間距離より長い距離に設定し、
    前記後退作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する一方側への突出寸法は、前記前進作業姿勢にある土作業手段のトラクタに対する他方側への突出寸法より大きい寸法に設定する
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 作業側フレームは一端面が開口した筒形状のアーム連結部を有し、このアーム連結部内には第2の連結アーム体のアーム部材がスライド自在に挿入されている
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. トラクタからの駆動力を土作業手段側に伝達する動力伝達軸体を備え、
    トラクタ側フレームと作業側フレームとの間は、互いに連結された第1の連結アーム体および第2の連結アーム体と前記動力伝達軸体との二つの部材のみで連結されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。
  4. 土作業手段は、畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げるロータリーとこのロータリーにて耕耘されて跳ね上げられた土を旧畦に塗り付けて整畦する畦塗り体とを有する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農作業機。
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