JPH04131292A - 情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は感熱記録層として低融点金属薄膜層を有する情
報記録媒体において、特に偽造を効果的に防止すると共
に、真偽の判別を容易に行い得る様にした情報記録媒体
に関するものである。

１従来の技術］ 近年、磁気記録媒体に機械読みとり可能な情報を記録し
てなる情報記録媒体の普及には著しいものがあり、１０
カード、クレジットカード、キャッシュカード、ギフト
カード、をはじめとして、テレホンカードに代表される
プリペイドカード、乗車券、回数券、定期券等、多くの
分野で利用されている。

この種の情報記録媒体は、基体上に磁気記録層を設け、
該磁気記録層に情報を磁気記録するものである。磁気記
録された情報は目視により不可視であるが、磁気読みと
り機械の一般への普及により、故意に記録情報を消去し
たり、書き換えられたりする畏れがある。

また、バーコード、ＭＩＣＲ，ＯＣＲ等の手段をもって
、基体表面に情報を記録することも行われているが、そ
の情報が目視により判続できるため、数置等の不正行為
を容易に行えるという問題点がある。

［発明が解決しようとする課題］ 以上のように、従来のこの種の情報記録媒体においては
、偽造あるいは数置して悪用されることが多いことから
、これを防止するための技術を駆使した情報記録媒体の
出現が強く望まれてきている。

本発明は上述のような問題を解決するためになされたも
ので、その目的は記録された情報を不可視にすることに
より、偽造、故意等の防止を一層効果的にかつ、確実に
行えると共に、真偽の判別を容品に行うことが可能な信
頼性の高い情報記録情報記録媒体を提供することにある
。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために本発明は、紙、プラスチッ
クシート等からなる基体の上に赤外線を吸収する着色層
を設け、この上に着色層を不可視とし赤外線を反射する
感熱記録層を設け、さらにその上に赤外線を透過し、か
つ前記感熱記録層を不可視とする隠蔽層を設けてなる情
報記録媒体を提供する。

また、上記感熱記録層の加熱熔融破壊させた部分は、赤
外線を透過するが、未加熱の部分は赤外線を反射する特
性をもつ低融点金属薄膜層からなる情報記録カードを提
供する。

〔作用〕

本発明は、感熱記録層に、文字、パターンなどの情報を
サーマルヘッド等により熱的に与え、加熱溶融破壊させ
て記録する。

この加熱溶融破壊した文字、パターンの部分は赤外線を
照射したとき、殆ど赤外線を反射せずその赤外線は着色
層に吸収される。一方、パターン以外の未加熱の部分は
赤外線を高率で反射する。

従って、この反射率の大きな違いから、文字、パターン
等の加熱記録情報を読みとって情報記録媒体の真偽の判
断などを行うことが可能である。この加熱記録情報（パ
ターン）を含めた感熱記録層は、その上の隠蔽層により
不可視となっている上、加熱溶融破壊したパターンの部
分と未発色の部分とは同一平面上にあって、段差がない
ことから、その存在を察知することは一層困難になり、
偽造、故意などを防ぐことが可能となる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図〜第３図は、本発明をプリペイドカードに適用し
た場合の一実施例を示すもので、第１図はカード裏面の
平面図、第２図は第１図のχ−Ｘ′断面図、第３図は第
１図のＹ−Ｙ’断面図をそれぞれ示すものである。

第１図〜第３図において、カード基体１の表面に赤外線
を吸収する着色層２を設け、この上に（図では下側にな
る）着色層を不可視とし、文字、パターン等の加熱記録
情報４を熱的に記録する感熱記録層３を設けている。こ
の加熱記録情報４は例えばバーコードパターンの如く情
報を記録するものあるいは単に文字、パターンの存在を
確認できるものであってもよい、この感熱記録１１ｉ３
の上には文字、パターンを含めた感熱記録層３を不可視
とする隠蔽層５を設け、さらにこの上に保護層６を設け
ている。

ここで、カード基体ｌは祇あるいはプラスチックシート
などからなるものである０着色層２は、カーボン粉、赤
外線吸収剤などを所望の樹脂、あるいはインキビヒクル
中に分散させたものをグラビア法、ロールコート法等に
より形成したもので、また、必要に応じて、着色層にγ
−Ｆｅ、、Ｃ。

１、Ｃｏ被被着−ＦｅｇＯｌ、Ｆ　ｅ、Ｏ，、Ｂａフェ
ライト、Ｆｅ等の磁性粉を加え、磁気記録層としてもよ
い、感熱記録層３には、Ｓｎ、Ｂｉ、１ｎＳＣｄ、、Ｐ
ｂのような低融点金属あるいはこれらの合金のうち毒性
等を考慮して使用する。

隠蔽層５は、赤外線は透過させるが可視光は透過させな
い、例えば第４図に示すような分光反射率特性をもつプ
ロセスインキ（イエロー、マゼンタ、シアン）を適当な
比で混合したグレー系のインキをオフセットあるいはス
クリーン印刷法などにより形成する。

保護層６は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ニトロセルロースなどの樹脂をトルエン、キ
シレンなと゛の溶剤にｔ容かしたものをグラビア法、ロ
ールコート法などにより形成する。

以上のような構成からできたプリペイドカードの感熱記
録層３にサーマルヘッドにより、パーコ−ド、マークな
どのパターン、あるいは文字等の加熱記録情報が、記録
される。パターンの部分（記録部分）は、加熱溶融破壊
され下層である着色層が現れるが１、隠蔽層５により隠
蔽されているため外からその存在を察知することはでき
ない。

次に、このパターンを読みとる方法であるが、カードに
赤外線を照射することにより行われる。

即ち、加熱熔融破壊した文字、パターンの部分及び未発
色の部分は、第５図に示すような分光反射率を持ち、波
長が７００ｎｍ以上の赤外線領域において、パターンの
部分は赤外線をほとんど反射しないが未破壊の部分は反
対に高い反射率を示す。

従って、この反射率の大きな違いから、文字、パターン
を読み取って、カードの真偽の判別や金額などのデータ
の認識が可能である。

具体的な方法としては、赤外線センサーにてこの文字、
パターン部を走査し、その文字、パターンに応した出力
信号を得、この出力信号が所定のものか否かを確認する
ことで真偽を判別したり、あるいはＩＲスコープを用い
て目視でこの文字、パターンを見ることにより、真偽判
別が可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば紙、プラスチック
シートなどからなる基体の上に着色層を設け、この上に
文字、パターンを記録する感熱記録層を設け、さらにこ
の上に赤外線を透過し、かつ感熱記録にサーマルヘッド
、熱印字板等の加熱記録手段により加熱溶融破壊した文
字、パターンを不可視とする隠蔽層を設ける構成とした
ので、記録された文字、パターンの存在を察知すること
は不可能であり、偽造、故意防止をより一層値実に行う
ことができる。また、感熱記録層に記録される文字、バ
ーコードなどのパターンは任意の加熱記録手段により任
意に記録できる。従って、他の方法、例えば本発明の感
熱記録層の代わりに、赤外線吸収剤を含有したインキで
もってパターンを基体の上に印刷し固定する方法と本発
明の方法を比較したとき、前者の印刷する方法は、その
印刷という手段から必然的にパターンは同一種類か、せ
いぜい数種に限られてくるが、後者の本発明の感熱記録
層を用いる方は、サーマルへラド等の加熱記録手段によ
り必要とする文字、パターンを自由に記録できるため、
非常にフレキシブルな利用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明をプリペイドカードに適応
した場合の一実施例を示す図であり、第１図は同カード
裏面の平面図、第２図は第１図のＸ−ｘ“断面図、第３
図は第１図のＹ−Ｙ’断面図、第４図は隠蔽層の形成に
用いるプロセスインキの分光反射率特性を示す曲線図、
第５図は感熱記録層の加熱溶融破壊印字部及び未破壊印
字部の分光反射率特性を示す曲線図である。 ６・・・保ｓｉ層 特 許　　出 願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫 １・・・カード基体 ２・・・着色層 ３・・・感熱記録層 ４・・・加熱記録情報 ５・・・隠蔽層 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）紙、プラスチックシート等からなる基体上に、赤
   外線を吸収する着色層と該着色層を不可視とし赤外線を
   反射する低融点金属薄膜から成る感熱記録層と赤外線を
   透過し、且つ該感熱記録層に記録される加熱記録情報を
   不可視とする隠蔽層をこの順序で少なくとも積層して成
   ることを特徴とする情報記録媒体。