JPH02220897A - プリペイドカードおよびその不正使用防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、プリペイドカードおよびその不正使用防止方
法に関する。

［従来の技術］ 近年、磁気記録媒体に機械読取り可能なデータを記録し
てなるカード類の普及には著しいものがあり、！Ｄカー
ド、クレジットカード、ギフトカードをはじめとして、
テレフォンカードに代表されるプリペイドカード、乗車
券、回数券、定期券等、多くの分野で利用されている。

この種のカードは、例えばカード基体上に磁気記録層を
設け、この磁気記録層に金額データ等の変数データを磁
気記録するものである。磁気記録とは、磁性体を磁気ヘ
ッドによって形成される分布の鋭い磁界内に通過させ、
そのヒステリシス作用によってデータを磁性体上の残留
磁気の変化として記録する方法である。この方法で記録
されたデータは永久保存が可能で、また消去または変更
が容易である。しかも、磁気記録は記録密度が高いので
、多くのデータを記録することができる。

このような優れた性質を有するため、磁気記録は数多く
の記録媒体に用いられている。しかしながら、磁気記録
は鉄粉等で現像して目視判別できるため、容易に偽造す
ることができ、カードを不正使用することが可能であっ
た。

そこで上記の欠点を解消するために、磁気記録以外の特
殊要素を見えないようにカード内に埋め込む方法がある
が、その存在を見破られやすい。

また、例えば微細線等の目視可能な記録をカードに設け
る方法があるが、この記録を機械に判読させることは困
難である。

さらに、バーコード等を用いてカード表面にデータを記
録させ、磁気記録層の磁気記録データと単に照合して不
正使用を防止するカードがある。

しかし、これはバーコード等のデータそのものが判読で
きるため、磁気記録データを読取ってさらに分析すれば
、同じデータを有するカードを偽造することが可能であ
る。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、偽造
あるいは不正使用を防止できるプリペイドカードと、そ
の不正使用防止方法を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明の目的は、基体表面に形成された磁気記録層およ
び赤外記録層を具備したプリペイドカードであって、前
記赤外記録層は赤外吸収領域および赤外反射領域で構成
された初期金額データを提供するバー、コードと、該バ
ーコードを覆って形成され、赤外線は透過させるが可視
光線は透・遇させない材料からなる隠蔽層とを有し、該
隠蔽層表面にはプリペイドカードの使用金額に応じて赤
外吸収マークが転写され、該赤外マークおよび前記バー
コードの組合わせによって、残額に対応する新たな金額
データが提供されることと、前記磁気記録層には、府１
己赤外記録層における前記バーコードおよび赤外吸収マ
ークによって提供される金額データと同一の金額データ
および／または暗証番号等の固有データが記録されるこ
ととを特徴とするプリペイドカードによって達成される
。

また、前記赤外記録層の上から赤外センサーで探知する
ことにより、前記バーコードおよび前記赤外吸収マーク
によって提供される赤外吸収パターンから、残額に対応
する前記金額データを読取るステップと、前記磁気記録
層に記録されている金額データを読取るステップと、上
記二つの金額データを照合し、両者が一致することを確
認するステップとを具備したことを特徴とする方法によ
って達成される。

［作用］ 本発明のプリペイドカードは、赤外記録層と赤外吸収マ
ークとからなる赤外記録部と、磁気記録部とを具備する
ものである。

以下、第３図（ｂ）を参照して、その作用を説明する。

本発明のプリペイドカードは、カードが使用されると、
その使用金額相当分に応じて隠蔽層３上に赤外吸収マー
ク２が転写される。この状態で赤外センサーを走査する
と、赤外吸収マーク２が転写された部分ではマーク転写
部において、赤外吸収マーク２が転写されていない部分
では赤外記録バーコードにおいて赤外線が吸収され、新
たな赤外吸収パターンが形成される。このように、赤外
吸収マーク２を転写することにより、その都度赤外吸収
パターンは変化し、新たな赤外吸収パターンが形成され
る。この赤外吸収パターンの変化を変数データとして用
いる。

本発明の不正防止方法では、赤外記録部に変数データが
記録され、磁気記録部に変数データあるいはその他のデ
ータが記録されたプリペイドカードを用いる。カードを
使用するために、カードを読取り装置に挿入すると、装
置内の磁気ヘッドにより磁気記録部のデータが読取られ
る。これと同時に、赤外センサーを走査することにより
、赤外吸収パターンが検出され、赤外記録部のデータが
読取られる。これら別個に読取られたデータが読取り装
置内で照合される。これらのデータ内容が一致する場合
に限り、その使用は適正であると判断される。

カード使用者が所望の金額を使用すると、使用金額を差
し引いた後の金額データが磁気記録部に記録更新される
。これとは別に、使用金額をコード化して、これに応じ
た赤外吸収マークが隠蔽層上に転写される。上述の通り
、赤外吸収マークが転写されると、赤外吸収パターンが
変化し、新しい赤外吸収パターンが形成される。この新
しい赤外吸収パターンが、使用金額を差し引いた後の金
額データを提供する。

［実施例］ まず初めに、第１図および第２図を参照しながら、本発
明のプリペイドカードについて詳しく説明する。

第１図は、本発明で提供されるプリペイドカードの縦断
面図である。

第１図によると、基体６上に磁気記録層７が設けられて
おり、さらに磁気記録層７上に保護層８が設けられてい
る。この３層構造は、磁気記録層を有する従来のカード
類と同様である。さらに、本発明においては基体６の他
方の面上に赤外記録層が設けられており、さらにその上
に隠蔽層３が設けられている。隠蔽層３には、赤外線は
通過させるが可視光線を通過させないものを用いる。こ
の隠蔽層３を設けることにより、カード使用者はカード
内部に設けられている赤外記録層を目視することができ
ず、カードの不正使用防止に一役買うことができる。

赤外記録層は、赤外反射層らおよび赤外記録バーコード
４で形成されている。この赤外記録層のデータは、読取
り装置（図示せず）を走査することにより読取られる。

赤外反射層５は、アルミニウム、クロム等の金属蒸着層
あるいは炭酸カルシウムまたは酸化チタンを主成分とす
る白インキ等からなるものである。また、赤外記録バー
コード４は、有機金属錯体系、アンスラキノン系、アル
ミニウム系、ポリメチレン系およびジイモニウム系等の
赤外吸収剤からなるものである。

本発明のプリペイドカードは、さらに赤外吸収マーク２
が使用金額相当分に応じて隠蔽層３上に転写される。赤
外吸収マーク２は赤外吸収材料からなり、容易に剥がれ
ないものを用いる。この赤外吸収マーク２は赤外記録バ
ーコードとともに赤外記録部を構成するものであり、後
述の通り、赤外吸収マーク２を転写することによって、
赤外記録部に変数データを書込むことができる。また、
赤外吸収マーク２はカード表面上に設けられるので、こ
れを適切に設けることにより、残金情報をカード使用者
に提供することもできる。

第２図は、本発明で提供されるプリペイドカードの変形
例であり、その縦断面図を示している。

第２図によると、基体６上に磁気記録層７が設けられて
おり、さらにその上に保護層８が設けられている。この
３層構造は上述の通りである。さらに、基体６の他方の
面上に赤外記録層と隠蔽層３が設けられている。変形例
では、赤外記録層は赤外吸収層１０および一部をパター
ン状に抜いた赤外反射層９からなっている。また、第１
図に示したプリペイドカードと同様に、使用金額に応じ
て赤外吸収マーク２が隠蔽層３上に転写される。

第３図は、読取り装置によって検出された赤外線吸収パ
ターンを表わした図である。′！ｓ３図（ａ）は、赤外
線吸収マーク２が転写されていない場合、すなわちカー
ドが未使用の状態の赤外線吸収パターンを表わしている
。第３図（ｂ）は、赤外吸収マーク２が一部転写された
場合、すなわちカードが使用されている状態の赤外吸収
パターンを表わしている。

前述の通り、本発明のプリペイドカードは、カードが使
用されると、その使用金額相当分に応じて隠蔽層３上に
赤外吸収マーク２が転写される。

この状態で赤外センサーを走査すると、赤外吸収マーク
２が転写された部分ではその転写部において、赤外吸収
マーク２が転写されていない部分では赤外記録バーコー
ドにおいて赤外線が吸収され、新たな赤外吸収パターン
（第３図（ｂ）参照）が形成される。このように、赤外
吸収マーク２を転写することにより、その都度赤外吸収
パターンは変化し、新たな赤外吸収パターンを形成する
。この赤外吸収パターンの変化は変数データとして用い
ることが可能であり、その結果以前はカード固有データ
等の不変データしか書込めなかった赤外記録部に、金額
データ等を書込むことができるようになった。

このように、赤外吸収マーク２および赤外吸収層からな
る赤外記録部と、磁気記録部（層）７とを具備すること
が、本発明のプリペイドカードの最大の特徴である。本
発明のプリペイドカードは、磁気記録部７および赤外記
録層の両方、またはいずれか一方に変数データを書込む
ことができ、さらに赤外記録層のみに変数データを書込
み、磁気記録層７にはカード固有データやセキュリティ
ーデータを書込んだプリペイドカードを提０（すること
ができる。

以下、本発明のプリペイドカードの不正使用防止方法の
一例を説明する。

第４図は、磁気記録部および赤外記録部に変数データ（
金額データ）が書込まれているブリペーｒドカードの不
正使用防止方法の一例を示した図である。

第４図（ａ）は、磁気記録部および赤外記録部へのデー
タ書込みの流れを模式的に示した図である。これによる
と、本発明のプリペイドカードは、金額データが赤外記
録バーコード４として印刷される。そして、前記金額デ
ータと同等の金額データが磁気記録部に書込まれる。

第４図（ｂ）は、磁気記録部および赤外記録部からのデ
ータの読取りおよび照合の流れを模式的に示した図であ
る。カードを読取り装置に挿入すると、赤外センサーに
よって赤外記録部の変数データが赤外吸収パターンとし
て検出される。これとは別に、読取り装置の磁気ヘッド
（図示せず）によって金額データが読取られる。これら
二つの金額データを照合（第４図（ｂ）参照）し、デー
タ内容が一致した場合に限り、カードを使用することが
できる。データ内容が一致しない場合は、不正使用とし
てカードを使用することができない。

データ内容の照合により、カードの使用が許可された場
合、カード使用者はカードの残額内で所望の金額を使用
することができる。その後、読取り装置によって、使用
金額を差し引いた残額が磁気記録部に書込まれる。これ
とは別に、使用金額はコード化され、これに応じた赤外
吸収マーク２が隠蔽層３上に転写される。このように使
用金額に応じた赤外吸収マーク２が転写されることによ
って、当初の赤外吸収パターンは変化し、新たな赤外吸
収パターンが形成される（第３図参照）。この新たな赤
外吸収パターンは、新たな金額データを提供する。この
ようにして、磁気記録部および赤外記録部データの記録
更新が行なわれる（第４図（ａ）参照）。このようなデ
ータの書込み、読取り、および照合の一連の操作は、カ
ードの残額がゼロとなり使用不可となるまで繰返される
。

第５図は、赤外記録部に変数データ（金額データ）が書
込まれ、磁気記録部にセキュリティーデータが書込まれ
ているプリペイドカードの不正使用防止方法の一例を示
した図である。

第５図（ａ）は、磁気記録部および赤外記録部へのデー
タ書込みの流れを模式的に示した図である。これによる
と、本発明のプリペイドカードは、金額データが赤外記
録バーコード４として印刷される。そして、それと同等
の金額データが所定のアルゴリズムを介してセキュリテ
ィーデータに変換されて、磁気記録部に書込まれている
。

第５図（ｂ）は、磁気記録部および赤外記録部からの各
データの読取りおよび照合の流れを模式的に示した図で
ある。カードを読取り装置に挿入すると、前述の通り、
赤外センサーによって赤外記録部の金額データが読取ら
れ、磁気ヘッド（図示せず）によってセキュリティーデ
ータが読取られる。このセキュリティーデータは所定の
アルゴリズムを介して変数データに変換される。これら
二つのデータを照合（第５図（ｂ）参照）し、データ内
容が一致した場合、カードを使用することができる。カ
ードの使用が許可された場合、カード使用者は、カード
の残額内で所望の金額を使用することができる。その後
、使用金額を差し引いた残額データを、所定のアルゴリ
ズムに従ってセキュリティーデータに変換し、これを磁
気記録部に書込む。これとは別に、使用金額がコード化
され、これに応じた赤外吸収マーク２が隠蔽層３上に転
写される。このように、使用金額に応じた赤外吸収マー
ク２が転写されることによって、赤外記録部のデータが
更新される（第５図（ａ）参照）。このようなデータの
書込み、読取り、および照合の一連の操作は、カードの
残額がゼロとなり使用不可となるまで繰返される。

〔発明の効果］ 本発明によれば、偽造あるいは不正使用を防止できるプ
リペイドカードと、その不正使用防止方法が提供される
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のプリペイドカードの縦断面図。 第２図は、本発明のプリペイドカードの変形例の縦断面
図。 第３図（ａ）は、赤外吸収マークが転写されていないと
きの赤外吸収パターンを示した図。 第３図（ｂ）は、赤外吸収マークが一部転写されたとき
の赤外吸収パターンを示した図。 第４図（ａ）は、磁気記録部および赤外記録部へのデー
タ書込みの流れを模式的に示した図。 第４図（ｂ）は、磁気記録部および赤外記録部からのデ
ータの読取りおよび照合の流れを模式的に示した図。 第５図（ａ）は、磁気記録部および赤外記録部へのデー
タ書込みの流れを模式的に示した図。 第５図（ｂ）は、磁気記録部および赤外記録部からの各
データの読取りおよび照合の流れを模式的に示した図。 １・・・赤外センサー　２・・・赤外吸収マーク、３・
・・隠蔽層、４・・・赤外記録バーコード、５・・・赤
外反射層、６・・・基体、７・・・磁気記録層（部）、
８・・・保護層、９・・・一部をパターン状に抜いた赤
外反射層、ｌＯ・・・赤外吸収層 拵　１　回 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第　２　口 蝮３ ＝（ｂ） 拵 図（ａ） 第 ０（ｂ）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　基体表面に形成された磁気記録層および赤外記
   録層を具備したプリペイドカードであって、前記赤外記
   録層は赤外吸収領域および赤外反射領域で構成された初
   期金額データを提供するバーコードと、該バーコードを
   覆って形成され、赤外線は透過させるが可視光線は透過
   させない材料からなる隠蔽層とを有し、該隠蔽層表面に
   はプリペイドカードの使用金額に応じて赤外吸収マーク
   が転写され、該赤外マークおよび前記バーコードの組合
   わせによって、残額に対応する新たな金額データが提供
   されることと、 前記磁気記録層には、前記赤外記録層における前記バー
   コードおよび赤外吸収マークによって提供される金額デ
   ータと同一の金額データおよび／または暗証番号等の固
   有データが記録されることと を特徴とするプリペイドカード。
2. （２）　前記磁気記録層に記録される金額データがアル
   ゴリズム解析を行なって初めて金額データとして認識さ
   れ得るセキュリティーデータである請求項１記載のプリ
   ペイドカード。
3. （３）　請求項１記載のプリペイドカードの不正使用防
   止方法であって、 前記赤外記録層の上から赤外センサーで探知することに
   より、前記バーコードおよび前記赤外吸収マークによっ
   て提供される赤外吸収パターンから、残額に対応する前
   記金額データを読取るステップと、 前記磁気記録層に記録されている金額データを読取るス
   テップと、 上記二つの金額データを照合し、両者が一致することを
   確認するステップと を具備したことを特徴とする方法。