JPH04129678U - インタークーラ - Google Patents

インタークーラ

Info

Publication number
JPH04129678U
JPH04129678U JP3024391U JP3024391U JPH04129678U JP H04129678 U JPH04129678 U JP H04129678U JP 3024391 U JP3024391 U JP 3024391U JP 3024391 U JP3024391 U JP 3024391U JP H04129678 U JPH04129678 U JP H04129678U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
compressed air
intercooler
inner fin
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3024391U
Other languages
English (en)
Inventor
進 大熊
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日野自動車工業株式会社 filed Critical 日野自動車工業株式会社
Priority to JP3024391U priority Critical patent/JPH04129678U/ja
Publication of JPH04129678U publication Critical patent/JPH04129678U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性が高く、かつ冷却効率を向上させるこ
とができる、インタークーラを提供する。 【構成】 圧縮空気の流入側タンクと、圧縮空気の流出
側タンクと、前記両タンクを連通する複数のチューブ
と、これらのチューブの外側に設けられた冷却用フィン
とを有する、インタークーラにおいて、各チューブの内
部にそれぞれインナーフィンを配置すると共に、インナ
ーフィンの両端部をチューブの内面に沿う形状に形成
し、インナーフィンの両端部をそれぞれチューブの内面
に密着させて固定したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ターボ過給機のコンプレッサとエンジンの吸気管との間に介装され る等して、エンジンのシリンダ内に吸入される空気を冷却することによりその充 填効率を向上させる、インタークーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両搭載用エンジンには燃焼用空気のシリンダ内への充填効率を高める ためターボ過給機を装着する場合がある。しかし、ターボ過給機のコンプレッサ ーで圧縮された空気は、このコンプレッサーでの圧縮に伴う温度上昇に加えて、 排気タービン側から伝播する排気熱によっても加熱され、かなりの高温になる。 したがって、ターボ過給機のコンプレッサーで圧縮された空気をそのままエンジ ンのシリンダ内に供給すると、シリンダ内における可燃空気の充填効率が低下す ることになる。そこで、従来からターボ過給機のコンプレッサーとエンジンの吸 気管との間にインタークーラを介装し、コンプレッサーで圧縮された空気をイン タークーラで冷却することにより、可燃空気のシリンダ内への充填効率を高める という手段が採られている。
【0003】 従来のインタークーラは、ターボ過給機のコンプレッサーで圧縮された空気が 流入する流入側タンクと、冷却後の圧縮空気が一時貯留され、その後エンジンの 吸気管方向へ流出する流出側タンクと、これらの両タンクを連通する複数のチュ ーブと、これらのチューブの外側に設けられた冷却用フィンとによって構成され ている(例えば、特開昭59ー137796号公報参照)。そして、コンプレッ サーで圧縮された空気は流入側タンクと流出側タンクを連結する複数のチューブ を通過する間に冷却され、その容積を減少させた状態でエンジンに流入する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
近年、車両の駆動系統にターボ過給機が汎用されるのに伴って、インタークー ラの冷却能力を向上させるための技術が種々提案されている。このような技術の 一環としてインタークーラの流入側及び流出側タンクを連結するチューブ内にイ ンナーフィンを配置し、圧縮空気のチューブに対する接触面積を増大させて冷却 効率を向上させるという提案がなされている。このインナーフィンは、繰り返し 波状に湾曲した部材からなり、各湾曲部の頂部をチューブの内面にブレージング (蝋付け)によって固着することにより取り付けられる。チューブと一体化した インナーフィンは圧縮空気のチューブに対する接触面積を増大させることになる から、冷却効率の向上に資することになる。
【0005】 しかし、インナーフィンをチューブに対してこのように取り付けると、インナ ーフィンの端部が自由端となりチューブに対して固定されない。したがって、圧 縮空気がチューブ内を流れる際にインナーフィンの端部が振動し、ついには破壊 に至ることにもなる。
【0006】 そこで、本考案の目的は、耐久性が高く、かつ冷却効率を向上させることがで きる、インタークーラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案のインタークーラは、圧縮空気の流入側タ ンクと、圧縮空気の流出側タンクと、前記両タンクを連通する複数のチューブと 、前記チューブの外側に設けられた冷却用フィンとを有する、インタークーラに おいて、前記各チューブの内部にそれぞれインナーフィンを配置すると共に、前 記インナーフィンの両端部を前記チューブの内面に沿う形状に形成し、前記イン ナーフィンの両端部をそれぞれ前記チューブの内面に密着させて固定したことを 特徴とする。
【0008】 このような構成のインタークーラによれば、インナーフィンの連続する湾曲部 の頂部をそれぞれチューブ内面に固着すると共に、インナーフィンの両端部もチ ューブ内面に固着したから、インナーフィンはチューブに対してより強固に固定 され、特にインナーフィンの端部がチューブ内を流れる圧縮空気の脈動やインタ ークーラ自身の振動、あるいは車両走行中にインタークーラが受ける衝撃等によ って振動することはない。したがって、インナーフィンの端部が振動等に伴う疲 労によって破壊されることが防止される。また、インナーフィンはその湾曲部の 頂部のみでなくその両端部もチューブ内面に固着されているから、インナーフィ ンのチューブ内面に対する接触面積が増加し、インナーフィンとチューブの間の 伝熱効率が向上する。これにより、インナーフィンの冷却が促進され、ひいては 圧縮空気の冷却効率を向上させることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
【0010】 インタークーラ1は、ターボ過給機(図示せず)のコンプレッサー側に連結さ れる圧縮空気の流入側タンク、すなわちアッパータンク2と、エンジン(図示せ ず)の吸気管側に連結されて冷却後の圧縮空気をこの吸気管方向へ流出させる流 出側タンク、すなわちロアタンク3とを有する。アッパータンク2の下部とロア タンク3の上部の間には複数のチューブ4、4… が介装され、これらのチュー ブ4は一定間隔を置いてほぼ平行に配置されている。各チューブ4はアッパータ ンク2の内部とロアタンク3の内部とを連通し、アッパータンク2内に流入した 圧縮空気をロアタンク3内に導く。
【0011】 図2はアッパータンク2とチューブ4との連結部分の拡大図であり、各チュー ブ4の上端部4aはアッパータンク2の底部部材2aを貫通してアッパータンク 2内に突出している。この突出した上端部4aはアッパータンク2からチューブ 4への圧縮空気の流れの抵抗になるので、このインタークーラ1では各上端部4 aの隣にガイド部材5をそれぞれ配置し、これらのガイド部材5によって圧縮空 気の流れの抵抗を軽減している。すなわち、ガイド部材5は上端部が滑らかに湾 曲した蒲鉾形状をなし、これによって圧縮空気がアッパータンク2からチューブ 4内へ滑らかに流入するように案内する。
【0012】 図1中、6はアッパータンク2の圧縮空気流入口を示し、この圧縮空気流入口 5はホース7を介してターボ過給機のコンプレッサー(図示せず)に連結される 。また、同図中、8はロアタンク3の圧縮空気流出口を示し、この圧縮空気流出 口8はホース9を介してエンジンの吸気管(図示せず)に連結される。
【0013】 一方、チューブ4の外側には冷却用フィン10が取り付けられ、これらのフィ ン10の間を冷却用空気が通過してチューブ4の冷却を行い、これによってチュ ーブ4内を通過する圧縮空気の冷却を行う。
【0014】 そして、これらのチューブ4内には圧縮空気の冷却を促進するようにインナー フィン11が配置される。インナーフィン11は、図5に示すように、繰り返し 波状に湾曲した金属部材からなり、各湾曲部の頂部11aをチューブ4の内面4 bに接触させると共に、両端部11b、11cをチューブ4の内面に沿う形状に 形成し、これらの両端部11b、11cをチューブ4の内面4bに密着させて配 置される。チューブ4とインナーフィン11との固着を行うには、まず、チュー ブ4内にインナーフィン11を配置した後、チューブ4の一方の開口部からチュ ーブ4内に熱熔融性の微粉末バインダ(図示せず)を散布する。次いで、チュー ブ4を振動させてチューブ4内の余分な微粉末バインダを振るい落とし、その後 チューブ4とインナーフィン11を加熱する。これにより、チューブ4とインナ ーフィン11の接触部あるいはその近傍に位置する微粉末バインダは熔融し、チ ューブ4とインナーフィン11との接触部の空間に毛細管現象によって侵入する 。したがって、微粉末バインダの熔融後、チューブ4とインナーフィン11を冷 却すれば、微粉末バインダが固化し、チューブ4とインナーフィン11とを一体 化することができる。このような方法を使用すれば、少ない作業工程で、効率良 くチューブ4とインナーフィン11とを一体化することができるが、チューブ4 とインナーフィン11との一体化方法はこれに限定されるものではない。
【0015】 なお、図1中、12、12は、アッパータンク2とロアタンク3との間に延在 するように固定された側板であり、これらの側板12、12にはそれぞれインタ ークーラ取り付け用ブラケット13、13が設けられている。図示の実施例では 、前述した圧縮空気流出口8も一方の側板12に設けられている。
【0016】 このような構成のインタークーラ1では、ターボ過給機のコンプレッサー(図 示せず)で圧縮された空気はホース7を通ってアッパータンク2に流入し、ここ に一時貯留された後、各チューブ4を通ってロアタンク3に流入する。圧縮空気 はチューブ4を通るときチューブ4の内面に接触して冷却されると共に、チュー ブ4の内面に固着されたインナーフィン11にも接触して効果的に冷却される。 インナーフィン11は繰り返し波状に湾曲した金属部材からなるから、インナー フィン11と圧縮空気との接触面積は極めて大きい。またインナーフィン11と チューブ4とは湾曲部の頂部11a、11a、…のみでなく、その両端部11b 、11cにおいても密着しているから、両者の接触面積は増大し、チューブ4と インナーフィン11との伝熱効率は向上する。したがって、圧縮空気の冷却効率 を向上させることができる。ロアタンク3内に流入した冷却後の圧縮空気はロア タンク3内で合流した後、圧縮空気流出口8及びホース9を介してエンジンの吸 気管(図示せず)に流入する。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のインタークーラによれば、圧縮空気を通すチュ ーブの内部にインナーフィンを配置し、インナーフィンの両端部をチューブの内 面に沿う形状に形成すると共に、インナーフィンの両端部をそれぞれチューブの 内面に密着させて固定したから、インナーフィンはチューブに対してより強固に 固定され、特にインナーフィンの端部がチューブ内を流れる圧縮空気の脈動やイ ンタークーラ自身の振動、あるいは車両走行中にインタークーラが受ける衝撃等 によって振動することはない。したがって、インナーフィンの端部が振動等に伴 う疲労によって破壊されることは防止される。
【0018】 また、インナーフィンはその湾曲部の頂部のみでなくその両端部もチューブ内 面に固着されているから、インナーフィンのチューブ内面に対する接触面積は大 幅に増加し、この増加した接触面積の分だけインナーフィンとチューブとの間の 伝熱効率は向上する。したがって、インナーフィンの冷却が促進され、圧縮空気 の冷却効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のインタークーラの斜視図である。
【図2】図1のインタークーラのアッパータンクとチュ
ーブとの連結部分を示す断面図である。
【図3】図1のインタークーラのチューブの上端分の斜
視図である。
【図4】図1のインタークーラのインナーフィンとチュ
ーブとの関係を示す分解図である。
【図5】図1のインタークーラのチューブ内部を表すチ
ューブの横断面図である。
【符号の説明】
1 インタークーラ 2 アッパータンク 3 ロアタンク 4 チューブ 4b チューブの内面 10 冷却用フィン 11 インナーフィン 11a インナーフィンの湾曲部の頂部 11b インナーフィンの端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気の流入側タンクと、圧縮空気の
    流出側タンクと、前記両タンクを連通する複数のチュー
    ブと、前記チューブの外側に設けられた冷却用フィンと
    を有する、インタークーラにおいて、前記各チューブの
    内部にそれぞれインナーフィンを配置すると共に、前記
    インナーフィンの両端部を前記チューブの内面に沿う形
    状に形成し、前記インナーフィンの両端部をそれぞれ前
    記チューブの内面に密着させて固定したことを特徴とす
    る、インタークーラ。
JP3024391U 1991-04-30 1991-04-30 インタークーラ Pending JPH04129678U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3024391U JPH04129678U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 インタークーラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3024391U JPH04129678U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 インタークーラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04129678U true JPH04129678U (ja) 1992-11-27

Family

ID=31913890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3024391U Pending JPH04129678U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 インタークーラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04129678U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524000A (ja) * 2006-01-19 2009-06-25 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー フラットチューブ、フラットチューブ型熱交換器及びその製造方法
JP2013530373A (ja) * 2010-06-30 2013-07-25 ヴァレオ システム テルミク 熱交換器チューブ、該チューブを含む熱交換器、および、該チューブを形成する方法
KR20190075020A (ko) * 2019-06-14 2019-06-28 한온시스템 주식회사 열교환기용 튜브

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524000A (ja) * 2006-01-19 2009-06-25 モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー フラットチューブ、フラットチューブ型熱交換器及びその製造方法
JP2013530373A (ja) * 2010-06-30 2013-07-25 ヴァレオ システム テルミク 熱交換器チューブ、該チューブを含む熱交換器、および、該チューブを形成する方法
KR20190075020A (ko) * 2019-06-14 2019-06-28 한온시스템 주식회사 열교환기용 튜브

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4559776A (en) Catalytic converter mounting structure for engines
US6935319B2 (en) Exhaust-gas recirculation system of an internal combustion engine
US4702079A (en) Air-cooled type intercooler for a supercharged internal combustion engine
US20070193731A1 (en) Intercooler apparatus and method
WO2005056990A1 (en) Heat exchanger package with split charge air cooler
CN209261657U (zh) 排气系统和内燃机系统
JPH04129678U (ja) インタークーラ
JP4415257B2 (ja) エンジンの吸気構造
US6536398B2 (en) Fluid flow insert for front cover of engine
JP6607094B2 (ja) 鞍乗型車両
JP3392513B2 (ja) V型エンジンの排気環流装置
JP6610165B2 (ja) 鞍乗型車両
CN211975215U (zh) 车辆用发动机
JPS60240523A (ja) タ−ボ過給機を備えた自動二輪車
JP5556743B2 (ja) 過給機付きエンジンの吸気構造
US20190234355A1 (en) Engine intake and exhaust system
CN109424423A (zh) 车辆用中间冷却器的配管结构
CN109578182A (zh) 车辆用内燃机的进气装置
WO2018037897A1 (ja) 冷却装置
CN208168970U (zh) 一种汽车发动机的外挂式水冷中冷器
CN208169025U (zh) 一种汽车发动机的增压进气系统
JPS59137795A (ja) タ−ボ過給エンジン用インタク−ラ
JP3108191B2 (ja) 過給機付エンジンの吸気装置
JPS6347999B2 (ja)
JP3024381B2 (ja) V型エンジンの補機取付装置