JPH04128688U

JPH04128688U - 浴槽

Info

Publication number: JPH04128688U
Application number: JP3541191U
Authority: JP
Inventors: 正志平井; 茂人中山; 茂金子; 高詩平田; 不二彦八島; 倫子関口
Original assignee: 日立化成ユニツト株式会社; 日立化成工業株式会社
Priority date: 1991-05-20
Filing date: 1991-05-20
Publication date: 1992-11-24

Abstract

(57)【要約】【目的】握力の弱い高齢者でも容易に腰を浮かすことの
できる浴槽とする。【構成】浴槽本体は人造大理石、ＦＲＰ等の合成樹脂、
ホーロー等によって形成され、背もたれ壁７の上縁面は
広く形成して腰掛け部２としている。両側の長辺側槽壁
４の長さ方向ほぼ中間当たりから手前背もたれ壁７側
に、中断から上縁面まで外周側に膨出した膨出部９を形
成することにより、長辺側槽壁４に背もたれ壁７に対面
する垂直壁５を形成すると共に、膨出部９の上縁面を狭
くして握り部３としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、高齢者等が入浴を容易に行なえるよう改良の加えられた浴槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、高齢者等が入浴を容易に行えるよう配慮した浴槽としては、実公昭６０ −２６７０８号等に示すものが知られており、これらの浴槽においては、高齢者等が浴槽に入る際に一旦上縁面に腰を掛けられるように上縁面の一部を広くして腰掛け部とすると共に、上縁面の一部を狭くして握り部としたり、槽内に握りバーを取付けたり、底面に滑り止めを設けるなどの配慮をしている。また、実公平２−１９１０３号等には、ゆったりと寛いで入浴できるよう槽内にアームレストを設けたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の如き従来例においては、腰掛け部、握り部、握りバー、滑り止め等を形成することによって、高齢者が浴槽に入る動作、浴槽内で寛ぐ行為、浴槽から出る動作に対する配慮はなされているものの、足を伸ばして寛いだ状態から立ち上がり行為に移るために腰を浮かせる動作に対する配慮が欠如している。即ち、従来例において腰を浮かせるためには、槽内に設けた握りバーを活用するようにしているが、高齢者は握力が弱くなっており、握りバーをしっかりと握ることができづらい場合も多い。

【０００４】本考案は、上記の如き従来の課題に鑑みてなされたもので、握力の弱くなった高齢者でも容易に腰を浮かすことのできる浴槽を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、浴槽本体内に背もたれ壁を設けるとともに上縁面の一部を広く形成して腰掛け部とした浴槽において、浴槽本体内の長辺側槽壁に背もたれ壁と対面する垂直壁を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

長辺側槽壁に背もたれ壁と対面する垂直壁を設けたことにより、利用者が足を伸ばして寛いだ状態から立ち上がる際に、両腕を垂直壁に突っ張ることによって容易に腰を浮かせることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。図１は本考案に係る浴槽の平面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図３は図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【０００８】１０は浴槽本体で、人造大理石、ＦＲＰ等の合成樹脂、ホーロー等によって形成されている。そして、浴槽本体１０内の長手方向一側にはわずかに傾斜した背もたれ壁７が設けられ、背もたれ壁７の上縁面は広く形成して腰掛け部２としている。また、両側の長辺側槽壁４の長手方向ほぼ中間あたりから背もたれ壁７側にかけては中段から上縁面まで外周側に膨出した膨出部９が形成され、これによって長辺側槽壁４に背もたれ壁７に対面する垂直壁５が形成されると共に、膨出部９の上縁面を狭くして握り部３としている。本実施例においては、この垂直壁５に連なって中段は水平面としてアームレスト６を形成しているが、これにとらわれることなく垂直壁５を底面まで形成しても良い。

【０００９】この垂直壁５は握力の弱い高齢者等が腕を突っ張って腰を浮かすためのものであるから、掌程度の幅を持ち、背もたれ壁７に対面し、できるだけ垂直に近い形状であることが望ましい。尚本考案においては、底面８に滑り止めのための凹凸１１を設けている。

【００１０】

【考案の効果】

本考案において、長辺側槽壁に背もたれ壁と対面する垂直壁を形成したので、握力の弱くなった高齢者でもこの垂直壁に腕を突っ張って、寛いだ入浴姿勢から容易に腰を浮かせて立ち上がることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１上縁面２腰掛け部３握り部４長辺側槽壁５垂直壁６アームレスト７背もたれ壁８底面９膨出部１０浴槽本体１１凹凸

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者金子茂富山県富山市一本木1010番地日立化成ユニツト株式会社内 (72)考案者平田高詩富山県富山市一本木1010番地日立化成ユニツト株式会社内 (72)考案者八島不二彦富山県富山市一本木1010番地日立化成ユニツト株式会社内 (72)考案者関口倫子富山県富山市一本木1010番地日立化成ユニツト株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽本体内に背もたれ壁を設けるとともに
上縁面の一部を広く形成して腰掛け部とした浴槽におい
て、浴槽本体内の長辺側槽壁に背もたれ壁と対面する垂
直壁を設けたことを特徴とする浴槽。
【請求項２】垂直壁が上縁面から槽壁の中段まで形成さ
れ、中段以降を水平に形成してアームレストとしたこと
を特徴とする請求項１記載の浴槽。