JPH04128395U - 火災感知器の着脱具 - Google Patents
火災感知器の着脱具Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 火災感知器への係合が容易であり、火災感知
器の機能を害することなく、小さい力で確実に着脱でき
る火災感知器の着脱具を得ること。 【構成】 自在継手4、自在継手4の上端部に固定され
た係合手段20及び自在継手4と係合手段20との間に
介装されたばね23とからなるヘッド部1と、このヘッ
ド部1に連結された操作捍26とからなる。
器の機能を害することなく、小さい力で確実に着脱でき
る火災感知器の着脱具を得ること。 【構成】 自在継手4、自在継手4の上端部に固定され
た係合手段20及び自在継手4と係合手段20との間に
介装されたばね23とからなるヘッド部1と、このヘッ
ド部1に連結された操作捍26とからなる。
Description
【0001】
本考案は、天井等に取付けられた火災感知器の着脱具に関するものである。
【0002】
天井等に取付けられた火災感知器は、定期的にあるいは必要に応じてベースか
ら取外し、試験、保守、清掃等を行なっている。このような場合、一般に支持棒
の先端部に火災感知器に係合するヘッド部を備えた着脱具を使用し、火災感知器
の直下からヘッド部を火災感知器に係合させて回転し、着脱を行なっている。し
かしながら、火災感知器の下に障害物などがあるとヘッド部を火災感知器に係合
できないため、着脱ができないという問題があった。
【0003】
そこで、このような問題を解決するため、実開昭53−132289号公報に
は、火災感知器に係合する係合ヘッドと操作用の棒体とをコイルばねの如き可撓
質連結材で連結し、火災感知器の下に障害物などがあると、その側方から棒体を
繰り出して係合ヘッドを火災感知器に係合させ、コイルばねを曲げた状態で棒体
を回転し、火災感知器を着脱するようにした感知器着脱具が開示されている。
【0004】
上記のような感知器着脱具は、常時、したがって係合ヘッドを火災感知器に係
合させるまでは係合ヘッドと棒体とはほぼ一直線上にあるため、例えば火災感知
器を取外す場合、障害物などの側方から棒体を繰出して係合ヘッドを火災感知器
に接近させても、係合ヘッドは火災感知器と異なる方向、即ち棒体の延長線上を
向いており、このため火災感知器への係合が困難である。特に、火災感知器をベ
ースに装着する場合は、火災感知器をベースと平行に保持して回転させながら端
子を係合させなければならないので、その操作がきわめて困難で、ときとして接
続不良などを生じることがある。
【0005】
そこで、棒体に対して係合ヘッドをある角度傾斜させ、火災感知器への係合及
び回転を容易にしようとすると固いばねが必要であり、このため弾性を失ない係
合ヘッドを火災感知器に強く押付けて係合させると、火災感知器の機能に悪影響
を及ぼすことがある。また弾性を得るため柔かいばねを使用すると、棒体を斜め
にしたときに係合ヘッドが下方に向いてしまい、火災感知器に係合ヘッドを係合
できなくなってしまう。
【0006】
また、係合ヘッドと棒体とはコイルばねで連結されているため、棒体を回転し
てもその回転力がコイルばねで弱められて係合ヘッドに充分伝達されない。この
ため火災感知器の着脱に大きな力を必要とし、特に装着の際は端子の係合が不確
実になるおそれがあるなど、種々問題がある。
【0007】
本考案は、上記の課題を解決すべくなされたもので、火災感知器への係合が容
易で、火災感知器の機能を害することなく、小さな力で確実に着脱できる火災感
知器の着脱具を得ることを目的としたものである。
【0008】
本考案に係る火災感知器の着脱具は、自在継手と、この自在継手の上端部に固
定された係合手段と、自在継手と係合手段との間に介装されたばねとによってヘ
ッド部を構成したものである。
【0009】
火災感知器の下に障害物などがない場合は、係合手段を操作桿とほぼ直交した
状態に保持し、操作桿をほぼ垂直にして係合手段を火災感知器のカバーに係合さ
せる。この状態で操作桿を回転させれば火災感知器が回転してベースとの係合が
解除され、取外すことができる。火災感知器をベースに取付ける場合は、上記の
逆に操作を行なう。
【0010】
火災感知器の下に障害物などがある場合は、障害物の側方から操作桿を操作し
て係合手段を火災感知器に当接させて所望の角度に傾斜させ、係合手段をほぼ水
平に保持して火災感知器のカバーに係合させる。そして前述の手順により火災感
知器をカバーから取外す。火災感知器をベースに取付ける場合は、上記と逆の操
作を行なえばよい。
【0011】
このように自在継手を用いているので、操作桿に対して係合手段が傾斜してい
る場合にも、操作桿に連動して係合手段を回転させることができ、また、その周
囲にコイルばね使用しているため、柔かいばねでも係合手段を操作桿に対して常
時直交させることができる。
【0012】
図1は本考案実施例の側面図、図2はその断面図、図3は平面図で、1はヘッ
ド部、26はヘッド部1に連結された操作桿である。ヘッド部1において、2は
円筒状の外筒、3は操作桿26との連結部を有し、外筒2の下端部にねじ止めさ
れた連結部材である。5,5aは保持部材で、中央部に軸15が挿入される軸穴
6が、また下部にはピン16が挿入されるピン穴7が設けられ、上部にはほぼ球
形状の球形穴8が形成された部材を中央から2分割したものである。9はボール
部材11に傾斜動作をさせるため、球形穴8の底部に形成された半月状の空間部
、11は下部が水平に切断され、中心部に下方に開口する凹部12が設けられて
、この凹部12の両側に溝13,13aが設けられたボール部材で、上部には支
持柱14が突設されている。15は一端に保持部材5,5aのピン穴7に嵌入さ
れるピン16を有し、他端にボール部材11の溝13,13aに回動可能に嵌入
されるピン17を備えた軸で、保持部材5,5aの軸穴6及びボール部材11の
凹部12に嵌入されており、これらによりボール継手4を構成する。
【0013】
このようなボール継手4は、ピン16が取付けられた軸15にピン17を取付
け、ピン17にボール部材11の溝13,13aを嵌合して両側から保持部材5
,5aを結合し、外筒2内に嵌入してねじ止めして組立てられる。
【0014】
20はボール部材11の支持柱14の上端部に固定された基板、21は基板2
0の周囲に取付けられた複数の係止爪で、樹脂で被覆されたばね材からなり、基
板20からほぼ垂直に上方に延出され、中心部方向に折曲げられて円弧状の折曲
げ部22を形成したのち再び外方に折曲げたものである。23は上方に拡径され
たコイル状のばねで、外筒2に傾動可能に遊嵌されたばね座24と基板20との
間に介装されている。25は基板20に設けられたばね支えである。
【0015】
上記のように構成したヘッド部1において、係止爪21が取付けられた基板2
0は、常時は重力により傾かないようにばね23によってほぼ水平に保持されて
おり、またピン16により回転は阻止されている。しかし、外力を加えることに
より360°の何れの方向にも図5に示すように傾斜することができ、かつ、外
力を加える迄はその状態に保持されている。
【0016】
次に、上記のように構成した本考案の作用を説明する。火災感知器の下に障害
物などがない場合は、図4に示すように基板20を操作桿26とほぼ直交した状
態、即ちほぼ水平に保持し、操作桿26をほぼ垂直にして係止爪21の折曲げ部
22を火災感知器40のカバー41の下面に当接し、そのままの状態で押上げる
。これにより係止爪21はカバー41の煙流入穴42に係止する。この状態で操
作桿26を回転すれば、係止爪21の何本かはカバー41のリブ43に当接し、
さらに操作桿26を回転させて火災感知器40を回転させれば、天井等に固定さ
れたベースとの係合が解除されるので、そのまま操作桿26を降せば火災感知器
40をベースから取外すことができる。
【0017】
火災感知器40をベースに取付ける場合は、基板20の係止爪21に火災感知
器40のカバー41を係合させておき、ベースの直下から操作桿26を操出して
火災感知器40をベースに当接して回転すれば、火災感知器40はベースに結合
される。ついで、操作桿26を引き降せば係止爪21は火災感知器から外れる。
火災感知器40の直下に障害物などがあって操作できない場合は、図5に示す
ように基板20を操作桿26に対して所望の角度に傾斜させてその位置に保持し
、障害物などの側方からヘッド部1を上昇させ、係止爪21の先端部を火災感知
器40のカバー41に当接させることにより、基板20を火災感知器40とほぼ
水平に保持した状態で係止爪21を煙流入穴32に係合させ、前述の手順により
ベースから火災感知器40を取外す。火災感知器40をベースに取付ける場合は
、傾斜した基板20の係止爪21に火災感知器40を係止させ、前述の手順に準
じてベースに装着する。
【0018】
上記のように、係止爪21を備えた基板20は、ボール継手4を介して操作桿
26に連結されているので、基板20の傾きにかかわらず操作桿26の回転する
力を基板20に確実に伝達できる。従って、ばね23は、操作桿26を連設した
ときに火災感知器40の重みによる基板20の垂れ下がりを防止する程度の弱い
弾性力でよい。この結果、斜め下方から火災感知器40を取り付ける場合にも、
弱い力で基板20をベースに対して平行状態にすることができ、火災感知器40
に無駄な衝撃を与えない。
【0019】
図6は一部を断面で示した本考案の別の実施例の正面図である。31はボール
部材11の支持柱14に固定された基台で、火災感知器40の下部に嵌合する凹
部32を有し、凹部32の周壁には複数個の貫通穴33が設けられている。35
は一端が基台31に固定された板ばねで、他端には基台31に設けた貫通穴33
に出入自在の係合子34が取付けられている。なお、外筒2に設けたばね座24
と基台31との間にはばね23が介装されている。
【0020】
上記のような基台31は、図4,図5の作用説明図で説明したと同様に、通常
はばね23により操作桿26と直交して保持されており、また、ボール継手4に
より操作桿26に対して所望の角度に傾斜させることもできる。そして、凹部3
2を火災感知器40のカバー41の下に当接して押上げると、係合子34は外方
に開いて凹部32がカバー41に嵌入し、係合子34が煙流入穴42に達すると
板ばね35により元の位置に戻り、先端部が煙流入穴42に係合する。この状態
で操作桿26を回転すれば、係合子34が煙流入穴42の縁部に当って火災感知
器40を回転させ、ベースから取外すことができる。
【0021】
図7は一部を断面で示した本考案のさらに別の実施例の正面図である。36は
例えば合成樹脂を成型してなり、ボール部材11の支持柱14に固定された嵌合
部材で、円筒状の下部37と、その上部にこれと一体に設けられ、火災感知器4
0のカバー41の表面形状にほぼ整合した傾斜面を有し、カバー41に設けたリ
ブ43の間に嵌入しうる複数の係合指38とからなっている。なお、外筒2に設
けたばね座24と嵌合部材36との間にはばね23が介装されている。
【0022】
本実施例においても、嵌合部材36は通常はばね23に保持されて上方に開口
しており、また、ボール継手4により所望の角度に傾斜させて保持することもで
きる。いま、火災感知器40の下から嵌合部材36の係合指38をリブの間に入
れてヘッド部1を押上げると、係合指38の上面がカバー41の表面に当って停
止する。この状態で操作桿26を回転させると係合指38がリブ43の側面に当
って火災感知器40を回転させ、ベースから取外すことができる。
【0023】
なお、図示してないが、弾性を有し摩擦係数の大きい材料で一体形成され、上
部に火災感知器のケースの外面形状に対応した凹部を有する嵌合部材をボール部
材11の支持柱14に固定してもよい。このように構成すると嵌合部材との摩擦
によって火災感知器40を回転させることができるので、リブのない火災感知器
の着脱にも使用することができる。
【0024】
上記の説明では、ヘッド部をボール継手と、係止爪を有する基板、係合子を有
する基台、係合指を有する嵌合部材、摩擦係数の大きい部材からなる嵌合部材の
如き係合手段及びばねによって構成した例を示したが、ボール継手に代えてその
他の自在継手を用いてもよい。
【0025】
以上の説明から明らかなように、本考案に係る火災感知器の着脱具は、火災感
知器への係合手段が取付けられた自在継手と、この自在継手と係合手段との間に
介装されたばねとによってヘッド部を構成し、係合手段を操作桿に対して所望の
角度に傾斜させられるようにしたので、火災感知器の直下からヘッド部を係合さ
せる場合は勿論、斜め下方からヘッド部を係合させる場合も係合作業がきわめて
容易であり、その上火災感知器の機能を害することなく、小さな力で確実に火災
感知器を着脱することができる。
【図1】本考案実施例の正面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本考案の作用説明図である。
【図5】本考案の作用説明図である。
【図6】本考案の別の実施例の正面図である。
【図7】本考案の別の実施例の正面図である。
1 ヘッド部
4 ボール継手
20 基板
21 係止爪
23 ばね
26 操作桿
31 基台
32 凹部
34 係合子
36 嵌合部材
38 係合指
40 火災感知器
42 煙流入穴
43 リブ
Claims (1)
- 【請求項1】 ヘッド部と操作桿とからなり、天井等に
取付けられた火災感知器を着脱する器具において、前記
ヘッド部を、自在継手と、該自在継手の上端部に固定さ
れ火災感知器に係合する係合手段と、前記自在継手と係
合手段との間に介装されたばねとによって構成したこと
を特徴とする火災感知器の着脱具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991030293U JP2574674Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 火災感知器の着脱具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991030293U JP2574674Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 火災感知器の着脱具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04128395U true JPH04128395U (ja) | 1992-11-24 |
JP2574674Y2 JP2574674Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=31913934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991030293U Expired - Fee Related JP2574674Y2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 火災感知器の着脱具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574674Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5656356U (ja) * | 1979-10-05 | 1981-05-15 |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP1991030293U patent/JP2574674Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5656356U (ja) * | 1979-10-05 | 1981-05-15 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2574674Y2 (ja) | 1998-06-18 |
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Legal Events
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