JPH04127824U - 吸音型消音器 - Google Patents

吸音型消音器

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JPH04127824U
JPH04127824U JP3312791U JP3312791U JPH04127824U JP H04127824 U JPH04127824 U JP H04127824U JP 3312791 U JP3312791 U JP 3312791U JP 3312791 U JP3312791 U JP 3312791U JP H04127824 U JPH04127824 U JP H04127824U
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JP
Japan
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exhaust pipe
outer cylinder
sound absorbing
reduced diameter
interference
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Application number
JP3312791U
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English (en)
Inventor
誠司 加藤
Original Assignee
カルソニツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、吸音型消音器に関し、排気管と外
筒との熱膨張差による亀裂対策と併せて、簡単な構造で
干渉材の飛散の防止を図った吸音型消音器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 排気管1の一部に多数の小孔3を穿設した開
孔部5を形成し、当該開孔部5を両端に縮径部19を有
する外筒17で囲繞して、外筒17と開孔部5ととの間
に形成される空間に吸音材11を充填した吸音型消音器
に於て、上記開孔部5の外周をステンレスウール等の干
渉材21で全周に亘って被覆し、干渉材21の少なくと
も一端側を外筒17の縮径部19と排気管1とで挾持す
ると共に、外筒17の一方の縮径部19を排気管1に固
定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両排気系に装着される吸音型消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両排気系には例えば実開平1−124017号公報に開示されるよう な消音器が装着されており、斯かる消音器内の拡張室に於ける排気エネルギーの 拡張減衰作用や、共鳴室に於ける排気エネルギーの共鳴減衰作用によって排気騒 音を消音している。
【0003】 又、この消音器では消音し難い高周波数領域があるため、従来、多くの車両の 排気系には、上述の如き消音器に加えて、図3に示すような消音器が装着されて いる。 図3は耐熱性の吸音材によって高周波数成分の排気エネルギーの消音を行なう 吸音型消音器を示し、図中、1はエンジンからの排気ガスが流下する排気管で、 当該排気管1にはその一部に多数の小孔3が穿設された開孔部5が形成されてお り、開孔部5は外筒7によって囲繞されている。
【0004】 外筒7の両端には縮径部9が形成されており、縮径部9が排気管1に溶接等に より固定されている。そして、外筒7と排気管1の開孔部5との間に形成される 空間に、グラスウールからなる吸音材11が充填されている。 而して、エンジンから放出された排気騒音のうち高周波数成分の排気エネルギ ーが、この吸音材11で吸音されることとなる。
【0005】 又、排気管1と外筒5との熱膨張差による亀裂対策から、昨今では、図4に示 すように、外筒7′と排気管1との間にスライド機構を持たせた吸音型消音器が 広く使用されている。 斯かる吸音型消音器は、外筒7′の下流側の縮径部9′を排気管1の外径より も若干大径とし、そして、当該縮径部9′を貫通する排気管1を切断してその端 部1aを縮径部9′に溶接せずに、端部1aの外周に巻回したステンレスウール 等の干渉材13で排気管1と縮径部9′との間を塞いで、排気管1と外筒7′と の熱膨張差を吸収するスライド機能を持たせ、且つ外筒7′内部からの排気騒音 の漏洩を防止したものである。尚、図4中、15は外筒7′に接続される下流側 の排気管である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、上記各吸音型消音器にあっては、排気ガスが常時排気管1を流下す るため、排気ガスの脈動により各小孔3部に渦流が発生して、外筒7,7′内の 吸音材11の多くが小孔3から排気管1を介して外部に飛散してしまう虞があっ た。
【0007】 又、従来では、吸音材の飛散対策上、充填する吸音材11の密度や穿設する小 孔3の径に対する制約が厳しく、設計の自由度が殆ど無いのが実情であった。 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、排気管と外筒との熱膨張差によ る亀裂対策と併せて、簡単な構造で干渉材の飛散防止を図った吸音型消音器を提 供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、本考案は、排気管の一部に多数の小孔を穿設した 開孔部を形成し、当該開孔部を両端に縮径部を有する外筒で囲繞して、外筒と開 孔部との間に形成される空間に吸音材を充填した吸音型消音器に於て、上記開孔 部の外周をステンレスウール等の干渉材で全周に亘って被覆し、干渉材の少なく とも一端側を外筒の縮径部と排気管とで挾持すると共に、外筒の一方の縮径部を 排気管に固定したものである。
【0009】
【作用】
本考案によれば、エンジンから放出された高周波数領域の排気エネルギーが、 吸音材による吸音機能によって消音されることとなる。 又、エンジンから放出された高温の排気ガスによって排気管と外筒との間に熱 膨張差が生じるが、外筒の排気管に固定されていない縮径部側が干渉材を介して 排気管上を摺動して熱膨張差が吸収される。
【0010】 然も、開孔部の外周が干渉材で全周に亘って被覆されているから、排気管を流 下する排気ガスの脈動により各小孔部に渦流が発生しても、干渉材が小孔からの 吸音材の飛散を防止することとなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。尚、図4に示す従来例 と同一のものは同一符号を付してそれらの説明は省略する。 図1に於て、17は排気管1に形成された開孔部5を囲繞する外筒で、その両 端には、排気管1の外径よりも若干大径とされた縮径部19が形成され、又、従 来と同様、外筒17と排気管1との間に形成された空間に吸音材11が充填され ている。
【0012】 そして、上記開孔部5の外周は、ステンレスメッシュからなる干渉材21がそ の全周に亘って被覆されており、干渉材21の上流側端部21aは、外筒17の 縮径部19と排気管1とで挾持され、又、干渉材21の下流側端部21bは、外 筒17の縮径部19と排気管1の端部1aとで挾持されている。そして、外筒1 7の上流側の縮径部19は、干渉材21を挟んで排気管1に溶接等によって固定 され、又、外筒17の下流側の縮径部19は排気管1に溶接せずに、干渉材21 が排気管1と縮径部19との間を塞いで、排気管1と外筒17との熱膨張差を吸 収するスライド機能を持つようになっている。
【0013】 本実施例はこのように構成されているから、従来と同様、エンジンから放出さ れた高周波数領域の排気エネルギーが、吸音材11による吸音機能によって消音 されることとなる。 又、エンジンから放出された高温の排気ガスによって排気管1と外筒17との 間に熱膨張差が生じるが、外筒17の下流側の縮径部19と排気管1との間は、 熱膨張差を吸収するスライド機能となっているから、当該縮径部19が干渉材2 1を介して排気管1上を摺動して熱膨張差が吸収されることとなる。
【0014】 然も、本実施例は、開孔部5の外周が干渉材21で全周に亘って被覆されてい るから、排気管1を流下する排気ガスの脈動により各小孔3部に渦流が発生して も、干渉材21が各小孔3からの吸音材11の飛散を防止することとなる。 従って、本実施例によれば、排気管1と外筒17との熱膨張差による亀裂の防 止が図れることは勿論、吸音材11の飛散の防止が図れることとなった。そして 、本実施例は、吸音材11の飛散防止を図るに当たり、新たな別部材を用いるこ となく、従来、排気管1と外筒17との亀裂防止対策として使用されている干渉 材21によって吸音材11の飛散の防止が図れるため、従来の工程に何ら変更を 来すことなく吸音型消音器の製造が行える利点を有する。
【0015】 加えて、本実施例によれば、設計に当たり、充填する吸音材11の密度や小孔 3の径に対する制約がなくなって設計の自由度が増すと共に、吸音材11の密度 を下げることにより、吸音材11による吸音効果と併せて、外筒17と排気管1 との間に形成された空間での排気騒音の拡張減衰効果を期待することができる効 果を有する。
【0016】 図2は本考案の他の実施例を示し、図中、23は排気管1の開孔部5を囲繞す る外筒で、その上流側に設けた縮径部25は排気管1に溶接等で固定され、又、 下流側の縮径部27は排気管1の外径よりも若干大径に形成されている。そして 、外筒23と排気管1との間に吸音材11が充填されている。 又、29はステンレスウールからなる干渉材で、当該干渉材29は開孔部5の 外周を全周に亘って被覆し、そして、その下流側端部29aが、外筒23の縮径 部27と排気管1の端部1aとで挾持されて、排気管1と縮径部27との間を塞 いだスライド機能を形成している。又、本実施例に於ける干渉材29の上流側端 部29bは自由端となっている。
【0017】 本実施例はこのように構成されているから、本実施例によっても、干渉材29 を用いた斯かるスライド機能によって、排気管1と外筒23との熱膨張差が吸収 されて亀裂の発生が防止されると共に、干渉材29が吸音材11の飛散を防止す ることとなる。 従って、本実施例によっても、上記第一実施例と同様、所期の目的を達成する ことが可能である。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、排気管と外筒との熱膨張差による亀裂の 防止が図れることは勿論、吸音材の飛散の防止が図れることとなった。そして、 本考案は、吸音材の飛散防止を図るに当たり、新たな別部材を用いることなく、 従来、排気管と外筒との亀裂防止対策として使用されていた干渉材によって吸音 材の飛散防止が図れるため、従来の工程に何ら変更を来すことなく吸音型消音器 の製造が行える利点を有する。
【0019】 加えて、本考案によれば、設計に当たり、充填する吸音材の密度や小孔の径に 対する制約がなくなって設計の自由度が増すと共に、吸音材の密度を下げること により、吸音材による吸音効果と併せて、外筒と排気管との間に形成された空間 での排気騒音の拡張減衰効果を期待することができる等、様々な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る吸音型消音器の断面図
である。
【図2】本考案の他の実施例に係る吸音型消音器の断面
図である。
【図3】従来の吸音型消音器の断面図である。
【図4】従来の吸音型消音器の断面図である。
【符号の説明】
1 排気管 3 小孔 5 開孔部 11 吸音材 17,23 外筒 19,25,27 縮径部 21,29 干渉材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管(1)の一部に多数の小孔(3)
    を穿設した開孔部(5)を形成し、当該開孔部(5)を
    両端に縮径部(19,25,27)を有する外筒(1
    7,23)で囲繞して、外筒(17,23)と開孔部
    (5)との間に形成される空間に吸音材(11)を充填
    した吸音型消音器に於て、上記開孔部(5)の外周をス
    テンレスウール等の干渉材(21,29)で全周に亘っ
    て被覆し、干渉材(21,29)の少なくとも一端側を
    外筒(17,23)の縮径部(19,27)と排気管
    (1)とで挾持すると共に、外筒(17,23)の一方
    の縮径部(19,25)を排気管(1)に固定してなる
    ことを特徴とする吸音型消音器。
JP3312791U 1991-05-13 1991-05-13 吸音型消音器 Pending JPH04127824U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997031181A1 (fr) * 1996-02-21 1997-08-28 Ibiden Co., Ltd. Silencieux pour moteur a combustion interne

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997031181A1 (fr) * 1996-02-21 1997-08-28 Ibiden Co., Ltd. Silencieux pour moteur a combustion interne

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