JPH04127521U - 容積式流量計 - Google Patents
容積式流量計Info
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- JPH04127521U JPH04127521U JP3456691U JP3456691U JPH04127521U JP H04127521 U JPH04127521 U JP H04127521U JP 3456691 U JP3456691 U JP 3456691U JP 3456691 U JP3456691 U JP 3456691U JP H04127521 U JPH04127521 U JP H04127521U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は容積式流量計に関し、流体の流れ方
向に拘わりなく配管途中に取付けられるよう構成した容
積式流量計を提供することを目的とする。 【構成】 容積式流量計1は計量室3内に一対の回転子
4,5が回転自在に設けられ、センサユニット20の磁
気センサ21,22により回転子4,5に埋設された磁
石23を検出して流量を計測する。流量表示ユニット1
4は流量値を表示する数値表示部と流れ方向を示す矢印
とが設けられた表示器15を有し、表示ケース14aの
側面には計測方向反転スイッチ24aが設けられてお
り、この計測方向反転スイッチ24aの操作により回転
子4,5の正転、逆転の判別条件が切換わり、且つ矢印
の向きが逆向きとなり、流体の流れ方向が逆向きであっ
ても計測方向反転スイッチ24aの操作により正常な流
量計測が行える。
向に拘わりなく配管途中に取付けられるよう構成した容
積式流量計を提供することを目的とする。 【構成】 容積式流量計1は計量室3内に一対の回転子
4,5が回転自在に設けられ、センサユニット20の磁
気センサ21,22により回転子4,5に埋設された磁
石23を検出して流量を計測する。流量表示ユニット1
4は流量値を表示する数値表示部と流れ方向を示す矢印
とが設けられた表示器15を有し、表示ケース14aの
側面には計測方向反転スイッチ24aが設けられてお
り、この計測方向反転スイッチ24aの操作により回転
子4,5の正転、逆転の判別条件が切換わり、且つ矢印
の向きが逆向きとなり、流体の流れ方向が逆向きであっ
ても計測方向反転スイッチ24aの操作により正常な流
量計測が行える。
Description
【0001】
本考案は容積式流量計に係り、特に流体の流れ方向に拘わりなく取付けられる
よう構成した容積式流量計に関する。
【0002】
例えば、石油,食品,化学液等の流体の流量を計測するため容積式流量計が広
く使用されている。この種の容積式流量計では楕円歯車よりなる一対の回転子を
ケーシングの計量室内に回転自在に設け、流体が計量室を通過するのに伴って通
過した流体の容積分に応じて回転子が回転する構成となっている。そして、回転
子の回転は、回転子に埋設された磁石の通過を磁気抵抗素子等の磁気センサによ
り電磁的に検出されており、そのときの流量はこの磁気センサから出力された信
号をもとに算出される。
【0003】
上記容積式流量計が設置された配管経路によっては流量計を通過した被測流体
が逆流する場合がある。このような逆流が生ずると回転子が逆回転するため、磁
気センサは回転子の正回転時と同様回転子の逆回転に応じて信号を出力すること
になる。
【0004】
従って、上記容積式流量計においては逆流が生ずる毎に計測済みの流量を再度
計測してしまい計測誤差発生の原因となっていた。
【0005】
そのため、回転子が正回転であるか逆回転しているのかを検出し、逆流による
計測誤差を補正することが考えられている。回転子の回転方向の検出方法として
は、例えば2相の磁気センサを用いて回転子の回転方向によって生ずるA相の出
力信号とB相の出力信号との位相差を求める方法、あるいはA相の出力信号の立
上り、立下り時のB相の信号がH,Lのどちらなのかを監視する方法等がある。
【0006】
上記構成の容積式流量計を配管途中に取付ける場合、ケーシング等に設けられ
た流れ方向を示す矢印に合わせてケーシングの流入側フランジを上流側配管に接
続し、流出側フランジを下流側配管に接続することになる。そのため、配管経路
によってケーシングの取付方向が決まってしまい、ケーシングに固定された流量
表示部の向きも決められる。
【0007】
従って、狭い工場等のように多くの機器が密集して設けられている場合では、
流量表示部が見ずらい向きになることがあり、その場合、流量計測値をチェック
するたびに不便を感ずることになる。しかし、流量表示部が見やすくなるように
ケーシングの取付方向を逆向きに変更しようとすると、流体の流れ方向が逆向き
となって回転子が逆転するため、流量表示部には減算された値が表示されてしま
うといった課題が生ずる。
【0008】
そこで、本考案は上記課題を解決した容積式流量計を提供することを目的とす
る。
【0009】
本考案は、配管途中に配設されるケーシングと、該ケーシング内を流れる被測
流体の流体に応じた回転数で回転する一対の回転子と、該回転子の回転を2相で
検出出力するセンサと、該センサから出力された夫々の検出信号を監視し、予め
設定された正逆判別条件に基づき該回転子の回転方向を判別する回転方向判別手
段と、を有する容積式流量計において、
操作されると反転信号を出力する計測方向反転スイッチと、
該計測方向反転スイッチから出力された反転信号により前記回転方向判別手段
に設定された前記検出信号の正逆判別条件を前記回転子の正転方向と逆転方向と
が逆向きとなるように切換える正逆判別条件切換手段と、
を備えてなる。
【0010】
被測流体の流れ方向が逆向きとなるように配管途中に設けられ、回転子が逆回
転する場合、計測方向反転スイッチを操作することによりセンサから出力された
2相の検出信号の正逆判別条件を切換えて回転子の正転方向と逆転方向とが逆向
きとなり、流体の流れ方向に拘わらずケーシングを配管途中に取付けることがで
きる。
【0011】
図1乃至図6に本考案になる容積式流量計の一実施例を示す。
【0012】
両図中、容積式流量計1は上流側配管と下流側配管(共に図示せず)との間に
配設されたケーシング2の計量室3内に一対の回転子4,5を回転自在に設けて
なる。ケーシング2は計量室3より上流側に位置する流入路6と、計量室3より
下流側に位置する流出路7とを有する。この流入路6及び流出路7は夫々上,下
流側より計量室3に開口しており、計量室3を介して連通している。尚、流入路
6と流出路7とは対称な形状に形成されており、容積式流量計1は流体が流出路
7から逆流しても正流時と同じ条件で流体が計量室3を通過できる構成となって
いる。
【0013】
回転子4,5は楕円歯車で互いに噛合しており、回転軸8,9に支承されてい
る。流入路6より被測流体が計量室3内に供給されると、流体の圧力により一対
の回転子4,5が回転軸8,9を中心として回転する。流入路6からの流体が回
転子4,5の回転と共に回転子4,5と計量室3の内壁10との間の空間11内
に導入され、空間11の容積分の流体が流出路7へ排出される。
【0014】
ケーシング2の上面2aには計量室3を閉蓋する蓋部材12がボルト13の締
付けにより固着されている。また、蓋部材12には図4に示す流量表示ユニット
14が取付けられている。
【0015】
この流量表示ユニット14は上部に表示ケース14aを有し、この表示ケース
14a内には流量及び流体の流れ方向を表示する表示器15及び制御回路16等
が設けられた基板17と、表示器15及び制御回路16などの各部に電流を供給
する電池18等が設けられている。
【0016】
表示器15は例えば液晶表示器よりなり、図6に示す如く表示ケース14aの
上方より見えるように流量値を示す数値表示部15aと、流体の流れ方向を示す
矢印15bとを有する。尚、矢印15bは容積式流量計1が配設された配管経路
を流れる流体の流れ方向を示すように表示される。
【0017】
又、表示ケース14aの側面14bには操作部24が設けられている。この操
作部24は操作しやすいように側面14bより側方に突出しており、計測方向反
転スイッチ24a、リセットスイッチ24b、モード切換スイッチ24cを有す
る。尚、各スイッチ24a〜24cは夫々取付時又は定期点検時等で操作される
スイッチであり、夫々屋外での使用に耐えるように防水構造となっている。
【0018】
計測方向反転スイッチ24aは後述するように容積式流量計1の取付時表示器
15の矢印15bの方向が配管経路の流れ方向と逆向きになったとき操作される
。
【0019】
また、流量表示ユニット14の中間部分には流量パルスを外部に出力するため
のコネクタ19が設けられ、下部にはセンサユニット20が設けられている。セ
ンサユニット20は図5に示すように一対の磁気抵抗素子等よりなる磁気センサ
21,22がX方向にずれた状態で重なるように一体的に取付けられる。
【0020】
図7及び図8に示す如く、回転子4の上部中央には回転検出用の磁石23が埋
設されている。回転子4,5は共に合成樹脂により形成されており、磁石23は
インサート成形により回転子4の端面4aの中央段部4bに埋設される。
【0021】
磁石23はプラスチックマグネットにより環状に形成され、その円周方向に多
数のS極,N極が交互に着磁されている。そのため、回転子4の1回転当りのパ
ルス数が増加し、流量計測精度が高められている。尚、本実施例では、磁石23
は8等分に着磁されている。
【0022】
上記センサユニット20はこの回転子4に埋設された磁石23は近接するよう
に計量室3を閉蓋する蓋部材12の取付凹部12a内に挿入されている。
【0023】
ここで、センサユニット20の構成について説明する。
【0024】
センサユニット20は前述の如く、図5に示す如く、キャップ26内に磁気セ
ンサ21と22とを組付けてなる。磁気センサ21,22は図7及び図8に示す
ように夫々その検出端部が磁石23の外周23a付近に近接するように設けられ
ており、正確には平板状の磁気センサ21と22との接合面Cが磁石23の外周
23aより延出する接線Dと略一致するように設けられている。即ち、環状の磁
石23の外周23aの半径rと、回転子4の中間軸Oから磁気センサ21と22
との接合面Cまでの距離Lが略r≒Lとなるようにセンサユニット20は取付け
られる。
【0025】
環状に形成された磁石23においては外周23a付近における磁束密度が基も
大きくなることを実験で確認したため、本実施例では磁気センサ21,22の検
出感度をより高めるため図9中、1点鎖線で示す如く、磁気センサ21,22は
検出端部21a,22aが磁石23の外周23a付近で対向するように配設され
る。
【0026】
磁気センサ21は1相の磁気抵抗素子よりなる定消費電流形であり、先端の検
出端部21aにおいて図9中X方向及びY方向からの磁界に対して出力電圧のピ
ーク値が大きくなる特性を有している。そのため、磁気センサ21は図9に示す
パターンRA ,RB が検出端部21aから流れ込む磁界を検出しやすい向きに設
けられている。
【0027】
尚、他方の磁気センサ22は上記磁気センサ21と同様な構成であるので、そ
の説明を省略する。又、磁気センサ21,22は両方とも定消費電流形であるの
で、外部電源によれば電池18により十分動作することができる。
【0028】
上記磁気センサ21,(22)は半導体シリコン基板上に強磁性体よりなる検
出部としてのパターンRA ,RB (RC ,RD )を蒸着してなり,磁石23が回
転子4と一体に回転するとともに生ずる磁束密度の変化によりパターンRA 〜R D
の抵抗値が変化するようになっている。そのため、磁気センサ21,22はパ
ターンに一定電圧を印加しておくと、磁石23の回転に伴う抵抗値の変化が、磁
石23の通過極数に応じた電圧の交番的変化として出力され、その結果回転子4
の回転数を検出できる。
【0029】
磁気センサ21,22には2つのパターンRA ,RB とRC ,RD が夫々形成
されており、上記半田付工程により磁気センサ21,22の端子T1 とT1 及び
T3 とT3 が夫々接続され、磁気センサ21,22の端子T1 には駆動電圧VC
が印加されるとともに磁気センサ21,22の端子T3 は接地されている。そし
て、磁石23の磁界が磁気センサ21,22を通過すると、各端子T2 ,T2 よ
り出力信号が位相差をもって出力される。
【0030】
尚、キャップ26の取付孔26a内にはシリコン樹脂等が充填されており、上
記磁気センサ21,22は保護される。このように、一対の磁気センサ21,2
2はX方向にずれた状態でキャップ26に組付けられ、2相の磁気センサとなる
。そして、キャップ26は図4のように流量表示ユニット14の底部に取付けら
れる。
【0031】
上記構成になるセンサユニット20はキャップ26が蓋部材12の凹部12a
に挿入されることにより、一対の磁気センサ21,22が回転子4に組付けられ
た環状の磁石23の図9中1点鎖線で示す位置に近接する。即ち、磁気センサ2
1,22は検出端部21a,22aが夫々磁石23の外周23a近傍のA,B部
分(図9に示す)に対向するように取付けられる。
【0032】
又、センサユニット20はリード線を介して表示ケース14a内の基板17と
接続されており、基板17には図10に示す如く、表示器15、制御回路16の
ほか、増幅整形回路を形成するA相アンプ28、B相アンプ29、A相出力回路
30、B相出力回路31、計数補正スイッチ32等が配設されている。
【0033】
又、制御回路16は図11に示すように正逆判別回路33、演算回路34を有
する。
【0034】
正逆判別回路33には前述した計測方向反転スイッチ24aが接続されており
、計測方向反転スイッチ24aからの信号により正逆判別条件を切換える正逆判
別切換手段33aを有する。又、磁気センサ21,22からの検出信号はA相ア
ンプ28及びB相アンプ29を介して正逆判別回路33に供給され、正逆判別回
路33では正逆判別条件(図14に示す)に基づき回転子4,5の回転方向が正
転方向あるいは逆転方向のいずれであるかを判別する。
【0035】
ここで、上記構成になる容積式流量計1を設置する場合につき説明する。
【0036】
まず、上記容積式流量計1を配管途中に配設する前に、表示器15の流れ方向
を示す矢印15bの方向を確認する。即ち、ケーシング2の両端部に設けられた
フランジ2a,2bのどちらが上流側でどちらが下流側になるのかを確認する。
本実施例では、表示器15の矢印15bが図6において左方向を指しているので
フランジ2aが下流側配管に接続され、フランジ2bが上流側配管に接続される
。
【0037】
次に上流側の元弁が開くと、流体は図1中矢印で示すように流入路6より計測
室3内に流入し、一対の回転子4,5を回転させて流出路7へ流出する。そのた
め、回転子4,5は流量に応じた回転数で回転することになり、回転子4の回転
は蓋部材12に組込まれた磁気センサ21,22により検出される。
【0038】
即ち、磁気センサ21,22は回転子4とともに回転する磁石23の磁界の変
化を検出しており、回転子4の1回転当り磁石23が着磁された磁極数に応じた
検出信号を出力する。通常磁気センサ21,22の単独の出力電圧は正弦波形と
なる。しかし、本実施例では前述したように一対の磁気センサ21,22がX方
向にずれた状態に設けられているので、磁石23の磁界はA相の磁気センサ21
を通過し、続いてB相の磁気センサ22を通過することになる。
【0039】
磁気センサ21の出力信号はA相アンプ28で波形整形及び増幅されて制御回
路16に入力され、磁気センサ22の出力信号はB相アンプ29で波形整形及び
増幅されて制御回路16に入力される。
【0040】
制御回路16では磁気センサ21又は22からの出力信号をもとに演算回路3
4により流量を演算する。又、制御回路16に設けられた正逆判別回路33によ
りA相出力信号とB相出力信号の位相の進みまたは遅れを検出し正逆判別条件に
基づき回転子4の回転方向が判別される。
【0041】
そして演算回路34においては係数補正スイッチ32により設定された係数に
基づいて流量値が補正される。さらに演算回路34より出力された信号は表示器
15及び出力回路30,31に供給される。
【0042】
磁石23が回転するのに伴いX方向にずれた一対の磁気センサ21,22で得
られた信号は夫々位相差のある信号としてアンプ28,29に入力され、アンプ
28,29より制御回路16に入力された信号は図12又は図13に示すように
なる。正逆判別回路33ではアンプ28,29から位相差のある信号が入力され
ると、A相パルスの立下り、立上りで制御回路16の処理に割込みをかけ、その
時点でA相、B相のパルスの出力状態を読み、回転子4の回転方向が正転か逆転
かを判別する。
【0043】
その際の正逆判別状態は図14に示す。従って、本実施例ではA相の出力の立
上り時にB相の出力が「L」のとき、あるいはA相の出力の立下り時にB相の出
力が「H」であるとき、回転子4が正転しているものと判断する。又、A相の出
力の立上り時にB相の出力が「H」であるとき、あるいはA相の出力の立下り時
にB相の出力が「L」のとき、回転子4が逆転即ち、流体が逆流していると判断
する。
【0044】
そして、制御回路16は回転子4が正転しているとき、演算回路34からの信
号を表示器15に供給し、数値表示部15aに流量を表示する。
【0045】
又、制御回路16は回転子4が逆回転したときは逆回転時のパルス数を記憶し
てその分を積算流量から減算するようにする。
【0046】
しかし、容積式流量計1を配管途中に取付ける際、誤ってケーシング2のフラ
ンジ2a,2bの取付方向を逆にしてしまったり、あるいは表示器15を見やす
い向きにするためフランジ2a,2bに接続する上下流側配管を逆にする場合が
ある。
【0047】
そのような場合、ケーシング2が接続された配管経路を流れる流体の流れ方向
と表示器15の矢印15bの方向とが一致せず逆向きとなってしまう。即ち、容
積式流量計1の上流側の元弁(図示せず)か開弁されて流体がケーシング2の計
量室3を流れると、回転子4,5が逆転する。
【0048】
その場合、表示器15の数値表示部15aには上記演算回路34で減算された
数値が表示される。従って、容積式流量計1が誤って流体の流れ方向と逆向きに
配設された場合でも、表示器15を見ることにより回転子4,5が逆転している
ことがわかる。ここで、作業者は表示ケース14aに設けられた計測方向反転ス
イッチ24aを1回だけ押圧操作する。
【0049】
この計測方向反転スイッチ24aからの信号が正逆判別回路33に供給される
と、正逆判別回路33では正逆判別条件切換手段13aにより図14に示す正逆
判別条件が逆向きとなるように切換える。即ち、図14に示す正転条件と逆転条
件とが入れ換わり、A相の出力の立上り時にB相の出力が「H」のとき、あるい
はA相の出力の立下り時にB相の出力が「L」のときが正転条件となり、又、A
相の出力の立上り時にB相の出力が「L」のとき、あるいはA相の出力の立下り
時にB相の出力が「H」のときが逆転条件となる。
【0050】
そのため、回転子4,5の逆転が正転に切換わるとともに、表示器15の矢印
15bはそれまでと逆の向きを指すように表示が切換わる。従って、演算回路3
4において、それまで回転子4,5の逆回転により減算処理が加算処理に切換わ
り、通常の流量計測が開始される。
【0051】
従って、回転子4,5の回転方向に拘わらず容積式流量計1を配管途中に配設
することができるので、例えば狭い場所で表示器15が見やすい向きとなるよう
な取付方向に設置することができる。又、誤ってケーシング2のフランジ2a,
2bを上,下流側配管に逆向きに接続してしまった場合でも表示ケース14aに
設けられた計測方向反転スイッチ24aを1回だけ押せば良いので,配管経路の
流体の流れ方向に拘わらず設置することができ、設置工事を行うときケーシング
2の取付方向に神経を使わずに済む。
【0052】
尚、上記実施例では表示器15が表示ケース14aの上面側に設けられている
が、これに限らず表示器15を表示ケース14aの正面又は側面に設けるように
しても良い。
【0053】
又、上記実施例では、楕円歯車よりなる回転子が設けられていたが、回転子が
いわゆるまゆ形とされたルーツ式の容積式流量計にも本考案が適用できるのは言
うまでもない。
【0054】
本考案になる容積式流量計は、ケーシングが被測流体の流れ方向が逆向きとな
るように配管途中に設けられても、計測方向反転スイッチを操作することにより
、センサから出力された2相の検出信号の正逆判別条件を切換えて回転子の正転
方向と逆転方向の判別条件をそれまでと逆にすることができ、流体の流れ方向を
気にせずに取付けられるので設置工事が容易となり、流体の流れ方向に拘わらず
表示器が見やすい向きとなるように設置することができる。又、誤ってケーシン
グが上,下流側配管に逆に接続された場合でも、計測方向反転スイッチを操作す
るだけで正常な流量計測が可能となり1度配管途中に取付けたケーシングを外し
て取付け方向を変えるといった面倒な作業を不要にできる等の特長を有する。
【図1】本考案になる容積式流量計の一実施例の縦断面
図である。
図である。
【図2】図1に示す容積式流量計を配管方向から見た一
部切截側面図である。
部切截側面図である。
【図3】流量表示ユニットを外した状態のケーシングの
横断面図である。
横断面図である。
【図4】流量表示ユニットの側断面図である。
【図5】センサユニットの底面図である。
【図6】流量表示ユニットの平面図である。
【図7】回転子の平面図である。
【図8】回転子の縦断面図である。
【図9】磁気センサのパターン及び磁気センサと磁石の
位置関係を示す構成図である。
位置関係を示す構成図である。
【図10】流量表示ユニットの基板上に設けられた回路
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図11】流量計測を行う回路のブロック図である。
【図12】正流時にセンサから出力されたA相、B相の
波形図である。
波形図である。
【図13】逆流時にセンサから出力されたA相、B相の
波形図である。
波形図である。
【図14】センサから出力されたA相、B相の判別条件
を示す図である。
を示す図である。
1 容積式流量計
2 ケーシング
3 計量室
4,5 回転子
14 流量表示ユニット
14a 表示ケース
15 表示器
15a 数値表示部
15b 矢印
16 制御回路
20 センサユニット
21,22 磁気センサ
23 磁石
24 操作部
24a 計測方向反転スイッチ
33 正逆判別回路
33a 正逆判別条件切換手段
Claims (1)
- 【請求項1】 配管途中に配設されるケーシングと、該
ケーシング内を流れる被測流体の流体に応じた回転数で
回転する一対の回転子と、該回転子の回転を2相で検出
出力するセンサと、該センサから出力された夫々の検出
信号を監視し、予め設定された正逆判別条件に基づき該
回転子の回転方向を判別する回転方向判別手段と、を有
する容積式流量計において、操作されると反転信号を出
力する計測方向反転スイッチと、該計測方向反転スイッ
チから出力された反転信号により前記回転方向判別手段
に設定された前記検出信号の正逆判別条件を前記回転子
の正転方向と逆転方向とが逆向きとなるように切換える
正逆判別条件切換手段と、を備えてなる容積式流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3456691U JPH04127521U (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 容積式流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3456691U JPH04127521U (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 容積式流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04127521U true JPH04127521U (ja) | 1992-11-20 |
Family
ID=31916939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3456691U Pending JPH04127521U (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 容積式流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04127521U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015212656A (ja) * | 2014-05-02 | 2015-11-26 | アズビル金門株式会社 | 流量計 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4864959A (ja) * | 1971-12-07 | 1973-09-07 | ||
JPS5914022B2 (ja) * | 1977-02-18 | 1984-04-02 | 協和醗酵工業株式会社 | 新規な抗菌物質およびその製法 |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP3456691U patent/JPH04127521U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4864959A (ja) * | 1971-12-07 | 1973-09-07 | ||
JPS5914022B2 (ja) * | 1977-02-18 | 1984-04-02 | 協和醗酵工業株式会社 | 新規な抗菌物質およびその製法 |
Cited By (1)
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JP2015212656A (ja) * | 2014-05-02 | 2015-11-26 | アズビル金門株式会社 | 流量計 |
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