JPH04126922U - ヒートパイプ式融雪装置 - Google Patents

ヒートパイプ式融雪装置

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JPH04126922U
JPH04126922U JP3893091U JP3893091U JPH04126922U JP H04126922 U JPH04126922 U JP H04126922U JP 3893091 U JP3893091 U JP 3893091U JP 3893091 U JP3893091 U JP 3893091U JP H04126922 U JPH04126922 U JP H04126922U
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snow melting
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JP3893091U
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雅彦 伊藤
昭太郎 吉田
正孝 望月
伸一 杉原
耕一 益子
祐士 斎藤
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藤倉電線株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 側溝内を流れる温水熱の利用効率の向上を図
る。 【構成】 側溝12内に立上堰14と垂下堰15とを設
けて、上層の高温の温水が底面13a付近を流れるよう
にして、側溝12の底部に配設された蒸発部11bによ
る採熱効率を向上させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、側溝内を流れる温水を熱源として利用するヒートパイプ式融雪装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
温泉廃湯等の温水を熱源として利用する従来のヒートパイプ式融雪装置として 、例えば図3に示す構造のものが知られている。これはヒートパイプ式道路融雪 装置で、複数のヒートパイプ1の各凝縮部1aを道路の車道部分Dの路面下に埋 設するとともに、凝縮部1aより低くしたそれぞれの蒸発部1bを、温泉廃湯H などを流すために路側に設けた側溝2内に挿入し、かつこの側溝2内の底面2a 上に側溝2の長手方向、すなわち上流側あるいは下流側へ長く延在させて設け、 さらにモルタル3を打設して各蒸発部1bを被覆し、また新たな底面3aを形成 している。
【0003】 そして、側溝2内に配設された各ヒートパイプ1の蒸発部1bが、温泉廃湯H の熱で加熱されると、封入されている作動流体が加熱され、蒸気となって凝縮部 1aに移動し、蒸発潜熱として輸送してきた熱をこの路面下の凝縮部1aで放出 することによって、車道Dの路面上の氷雪を融解する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前述した従来のヒートパイプ式道路融雪装置においては、ヒートパ イプ1の蒸発部1bを側溝2の底部に配設して、この側溝2内を流れる温泉廃湯 Hから採熱している。そのため、側溝2内を流れる温泉廃湯Hのうち、底面3a の近く流れる部分の熱が奪われる結果、温度が高く比重の小さい温泉廃湯Hは、 側溝2内の上層を流れてしまい、各ヒートパイプ1の蒸発部1bが配設されてい る底部付近には、熱を奪われて比重が大きくなった低温の温泉廃湯Hが常に流通 することとなり、温泉廃湯Hの熱を効率的に利用しているとは言えなかった。
【0005】 そこで、図4に示すように、前記側溝2内に形成された新な底面3a上にほぼ 垂直に立ち上がる立上堰4を、温泉廃湯Hの流れに対してほぼ直交するように、 所定の間隔で複数立設しているものがある。このように、側溝2内に立上堰4を 設けることによって、各立上堰4の下流側に渦流が生じ、この渦流によって高温 の上層流が底面3aに接近して流れるようにすると同時に、低温の下層流が立上 堰4によって上昇させられて高温の上層流と混合されるようになっている。
【0006】 しかし、側溝2の底部に立上堰4を設けた前記ヒートパイプ式道路融雪装置の 場合には、側溝2内の水深が浅い場合や流量が多く流速が速い場合等には、立上 堰4によるかく拌作用が発揮されて温泉廃湯Hは充分にかく拌されるが、側溝2 内の水深が深い場合や流量が少なく流速が遅い場合等には充分にかく拌されず、 そのため採熱効率が悪いという問題があった。
【0007】 この考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、側溝内を流れる高温の上層流 が底部に接近して流れるようにして、採熱効率を高めたヒートパイプ式融雪装置 を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段としてこの考案は、側溝内を流れる温水を熱 源とするヒートパイプ式融雪装置において、前記側溝内の底部にヒートパイプの 蒸発部を敷設し、この底部から立上がる立上堰を所定の間隔でかつ温水の流れる 方向に対してほぼ直角に設けるとともに、前記底部との間に流路を備えた垂下堰 を、前記複数の立上堰の間に、温水の流れる方向に対してほぼ直角に設けたこと を特徴としている。
【0009】
【作用】
上記のように、ヒートパイプの蒸発部を敷設した側溝内に、この側溝の底部か ら立上る立上堰を所定の間隔で設けるとともに、底部との間に流路を備えた垂下 堰を前記複数の立上堰の間に設けたので、側溝内の流れは、側溝内の水深および 流速等と関係なく、立上堰によって上向きに、また垂下堰によって下向きにそれ ぞれ強制的に流れの方向が変換される。したがって、前記立上堰と垂下堰とによ って上層の高温の温水が下降して側溝の底部に接近するように流されるため、側 溝内の温水から効率的に熱採取することができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案を、側溝を流れる温泉廃湯Hを熱源とするヒートパイプ式道路 融雪装置に適用した実施例を図1および図2を参照して説明する。
【0011】 図1はこの考案の第1実施例を示すもので、道路融雪装置は、道路の車道部分 の融雪を行なうように、コルゲート管製の複数のヒートパイプ11のそれぞれの 凝縮部(図示せず)を車道部分の路面直下に埋設し、またそれぞれの蒸発部11 bは、車道部分の路側部に設けられた側溝12の側壁を貫通してその内部に挿入 され、側溝内でほぼ直角に折曲して、底面12aに沿って上流方向へ長く延在さ せて、広い範囲から採熱できるようにしてある。
【0012】 また、側溝12の底面12a上に、上流方向へ延在させてそれぞれ敷き並べら れた蒸発部12bは、その上にモルタル13が打設されて表面を覆われ、側溝1 2の底部に新たな底面13aが形成されている。
【0013】 そして、側溝12の底部に形成された新たな底面13a上には、側溝12内を 流れる温泉廃湯Hの水深より若干低い複数の板状の立上堰14が、温泉廃湯Hの 流れに直交するように所定の間隔で設けられるとともに、隣接する立上堰14, 14間には、上端側を温泉廃湯Hの水面上に露出させるとともに、その下端と底 面13aとの間に流路15aが形成された板状の垂下堰15が、その下端の位置 が前記立上堰14の上端の位置と若干オーバーラップするように設けられている 。
【0014】 したがって、上記のように構成することによって、この実施例の道路融雪装置 は、側溝12の底部に配設したヒートパイプ11の蒸発部11bが、温泉廃湯H の熱で加熱されると、封入されている作動流体が蒸気となって、車道部分の路面 下に埋設された低温の凝縮部に移動し、この凝縮部で蒸発潜熱を放出して凝縮し 、放出される熱によって、路面上の氷雪の融解が行なわれるとともに、凝縮して 液相に戻った作動流体は、ヒートパイプ11内を低い側へ流れて再び蒸発部11 bに還流する。
【0015】 そして、この実施例においては、温泉廃湯Hの流れに対してほぼ直交するよう に立上堰14と垂下堰15とが交互に設けられているため、側溝12内を流れる 温泉廃湯Hは、立上堰14に当ってこの上方を乗越し、また垂下堰15に当って 下降し、流路15aを通って流下する。その結果、上層の高温の温泉廃湯Hが、 底部に接近するように流れるため、底面13aの下に配設された蒸発部12bに よって温度の高い温泉廃湯Hから採熱される。また、採熱されて温度低下した温 泉廃湯Hは、立上堰14に当って上昇し、高温の上層流と混合かく拌されて温度 上昇する。
【0016】 その結果、側溝12内の底面13aに配設された蒸発部12bによって温泉廃 湯Hから効率的に採熱して、道路の融雪が行なわれる。
【0017】 なお、上記実施例においては、温泉廃湯の熱によって道路融雪を行なう場合に ついて説明したが、温泉廃湯以外に、例えばボイラで加熱した温水等を熱源とす ることもできる。
【0018】 また、図2はこの考案の第2実施例を示すもので、道路融雪装置は、道路の車 道部分の融雪を行なうもので、コルゲート管製の複数のヒートパイプ21のそれ ぞれの凝縮部(図示せず)を車道部分の路面直下に埋設し、またそれぞれの蒸発 部21bは、車道部分の路側部に設けられた側溝22の側壁を貫通してその内部 に挿入され、側溝内でほぼ直角に折曲して、底面22aに沿って上流方向へ長く 延在させて、広い範囲から採熱できるようにしてある。
【0019】 また、側溝22の底面22a上に、上流方向へ延在させてそれぞれ敷き並べら れた蒸発部22bは、その上にモルタル23が打設されて表面を覆われ、側溝2 2の底部に新たな底面23aが形成されている。
【0020】 そして、側溝22の底部に形成された新たな底面23a上には、側溝22内を 流れる温泉廃湯Hの水深より若干低い複数の立上堰24が、温泉廃湯Hの流れに 直交するように所定の間隔で設けられるとともに、この立上堰24の直ぐ上流側 には、その下方の底面23aとの間に流路25aを備えた垂下堰25が、前記立 上堰24の側面との間に流路24aが形成されるようにオーバーラップさせると ともに、その上部を温泉廃湯Hの水面上に露出させて設けられている。
【0021】 したがって、上記のように構成することによって、この実施例の道路融雪装置 は、側溝22の底部に配設したヒートパイプ21の蒸発部21bが、温泉廃湯H の熱で加熱されると、封入されている作動流体が蒸気となって、車道部分の路面 下に埋設された低温の凝縮部に移動し、この凝縮部で蒸発潜熱を放出して凝縮し 、放出される熱によって、路面上の氷雪の融解が行なわれるとともに、凝縮して 液相に戻った作動流体は、ヒートパイプ21内を低い側へ流れて再び蒸発部21 bに還流する。
【0022】 そして、この実施例においては、温泉廃湯Hの流れに対してほぼ直交するよう に設けられた垂下堰25によって、上層を流れる高温の温泉廃湯Hが下降させら れて底面23aに接近して流れるとともに、垂下堰25と底面23a間の流路2 5aに流れ込む。そして底面付近を流れる間に熱を奪われた温泉廃湯Hは、下流 側に隣接する立上堰24に当り、この垂下堰25と立上堰24との間の流路24 aを通ることによって上昇させられる。したがって、上層を流れる高温の温泉廃 湯Hとかく拌されて温度上昇し、さらに下流へ流れる。
【0023】 その結果、この実施例の装置によれば、側溝22内の水深が深くても、側溝2 2内の底面23aに配設された蒸発部21bによって温泉廃湯Hから効率的に採 熱して道路の融雪を行なうことができる。
【0024】 なお、上記両実施例においては本考案を道路融雪装置に適用した場合について 説明したが、道路以外の場所を融雪するヒートパイプ式融雪装置にも好適に実施 することができる。
【0025】
【考案の効果】
以上、説明したようにこの考案は、側溝内を流れる温水を熱源とするヒートパ イプ式融雪装置において、前記側溝内の底部にヒートパイプの蒸発部を敷設し、 この底部から立上がる立上堰を所定の間隔でかつ温水の流れる方向に対してほぼ 直角に設けるとともに、前記底部との間に流路を備えた垂下堰を、前記複数の立 上堰の間に、温水の流れる方向に対してほぼ直角に設けて、側溝内の上層を流れ る高温の温水を、採熱が行なわれる底部付近に流すことができるので、効率よく 採熱して融雪を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の第1実施例の融雪装置の側溝部分
を示す断面側面図。
【図2】 同じく第2実施例の道路融雪装置の側溝部分
を示す断面側面図。
【図3】 従来の道路融雪装置の一例を示す断面正面
図。
【図4】 従来の道路融雪装置の別の例の側溝部分を示
す断面側面図。
【符号の説明】 11 ヒートパイプ 11b 蒸発部 12 側溝 12a 底面 13 モルタル 13a 新たな底面 14 立上堰 15 垂下堰 15a 流路 21 ヒートパイプ 21b 蒸発部 22 側溝 22a 底面 23 モルタル 23a 新たな底面 24 立上堰 25 垂下堰 25a 流路 H 温泉廃湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉原 伸一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側溝内を流れる温水を熱源とするヒート
    パイプ式融雪装置において、前記側溝内の底部にヒート
    パイプの蒸発部を敷設し、この底部から立上がる立上堰
    を所定の間隔でかつ温水の流れる方向に対してほぼ直角
    に設けるとともに、前記底部との間に流路を備えた垂下
    堰を、前記複数の立上堰の間に、温水の流れる方向に対
    してほぼ直角に設けたことを特徴とするヒートパイプ式
    融雪装置。
JP1991038930U 1991-04-26 1991-04-26 ヒートパイプ式融雪装置 Expired - Lifetime JP2544891Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021113408A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 清水建設株式会社 路面凍結防止システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0250406U (ja) * 1988-10-05 1990-04-09

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