JPH041265A - 熱可塑性強化樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性強化樹脂組成物

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JPH041265A
JPH041265A JP10046390A JP10046390A JPH041265A JP H041265 A JPH041265 A JP H041265A JP 10046390 A JP10046390 A JP 10046390A JP 10046390 A JP10046390 A JP 10046390A JP H041265 A JPH041265 A JP H041265A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械的強度、剛性、耐道路凍結防止剤性や吸
湿時の寸法安定性に優れ、且つ反り変形、防止性、耐熱
変形性に優れた成形品が得られる樹脂組成物に関するも
のであり、更に詳細にはポリアミド樹脂と不飽和酸変性
ポリオレフィンとからなる樹脂成分に、ガラス繊維およ
び板状無機充填剤を配合してなる強化樹脂組成物に関す
るものである。
〔従来の技術〕
近年、自動車部品、電機部品、一般機械部品などの分野
で成形加工性や軽量化及びコストダウン等を目的として
金属を樹脂化する傾向が目立っている。その中でも、ポ
リアミド樹脂のガラス繊維強化品が、機械的強度や耐熱
変形性等の性能に優れることから多く用いられている。
しかしながら、ポリアミド樹脂は耐水性や耐道路凍結防
止剤性に劣る欠点を有している。これらの欠点を改良す
るために、例えば特開平1−240560号公報、特開
平1−240561号公報及び特公昭63−53127
号公報等が提案されている。
しかしながらこれら公知の方法では、ポリアミド樹脂の
耐水性や耐道路凍結防止剤性に劣る欠点は改良されるも
のの、成形品の反り変形が逆に大きくなるという欠点(
特に高温使用時において)が現れ、寸法精度を必要とす
る用途への使用は大幅な制限があった。かかる重要な寸
法安定性に関する検討は、前記等の先行文献では全く行
われていないものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、機械的強度、耐水性、耐道路凍結防止
剤性や耐熱変形性を維持しながら、反り変形や吸湿によ
る寸法変化が少なく、成形品の寸法安定性に優れた樹脂
組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の課題を解決するため鋭意検討した
結果ポリアミド樹脂とポリオレフィンとを、特定な組成
比と、且つ特定なメルトフローレート比で用いた樹脂成
分中に、ガラス繊維と板状の無機充填剤を特定の組成比
で充填することにより、上述の問題点を一挙に解決でき
ることを見いだし本発明に到達した。
すなわち、本発明はポリアミド樹脂のメルトフローレー
トと、一部又は全部が不飽和酸て変性された変性ポリオ
レフィンのメルトフローレートとの比が、0.5以上で
あって、該ポリアミド樹脂80〜50重量%と、該変性
ポリオレフィン20〜50重量%とを含む樹脂成分75
〜50重量%に、少なくともガラス繊維10〜40重量
%及びアスペクト比が25以上の板状の無機充填剤15
〜40重量%を配合してなる熱可塑性強化樹脂組成物で
ある。
不飽和酸で変性された変性ポリオレフィンとしては、一
部又は全部が不飽和酸またはその誘導体をグラフトした
変性ポリプロピレンが好ましく、変性ポリプロピレン中
の不飽和酸またはその誘導体のグラフト率としては0.
2重量%以上が好ましい。
また、アスペクト比が25以上の板状の無機充填剤とし
ては、雲母が好ましい。
ポリアミド樹脂の流動特性、すなわち230℃あるいは
290℃において荷重2.16kgを加えた場合の10
分間の溶融樹脂の吐出量で測定されるメルトフローレー
ト(以下MFRと略称する)は、任意の値のものを使用
でき、これに対して変性ポリオレフィンのMFRは、ポ
リアミド樹脂と同温度でのMFRで比較するものとし、
使用するポリアミド樹脂のMFRに対して特定すること
を特徴としている。すなわちポリアミド樹脂のMFRと
変性ポリオレフィンのMFRとの比が065以上を有す
るように変性ポリオレフィンのMFRを決定する。
本発明に用いられるポリアミド樹脂とは、ジアミノブタ
ンとアジピン酸との重縮合により製造されるナイロン4
6、メタキシレンジアミンとアジピン酸との重縮合によ
り製造されるMXD−6、脂肪族ポリアミドのナイロン
6、ナイロン66等で有り、これらの混合物であっても
よい。
これらのポリアミド樹脂の流動特性としてのMFRは、
限定する必要がなく、市販されている任意のものから選
択する事ができる。
本発明に用いられる変性ポリオレフィンとは、ポリオレ
フィンと不飽和酸とをラジカル発生剤の存在下にて、加
熱状態下で反応処理して得られる不飽和酸がグラフトし
たポリオレフィンであり、変性ポリオレフィンは全部が
変性された物でも良いし、変性ポリオレフィンと未変性
のポリオレフィンとの混合物でもよい。この場合、ポリ
アミド樹脂のMFRとの比は混合物のMFRをとるもの
とする。
変性ポリオレフィンの不飽和酸グラフト率は、特公昭6
3−53217号公報においては、グラフト率に上限を
設けることで相溶性を犠牲にして耐熱変形性を実現して
いるが、本発明の組成物においては、特に限定する必要
はなく0.2重量%以上であっても、充分に耐熱変形性
に優れた組成物が得られる。
このため、本願の組成物よりなる成形品はポリアミドと
変性ポリオレフィンとの相溶性が格段に優れているため
、室温においてはもちろん、高温に加熱処理される条件
下においても寸法安定性が極めて良好である。
これに対し、従来技術よりなる組成物では、室温におけ
る反り変形量自体も相当に大きいうえ、加熱処理条件下
では、反り変形量は益々大きくなるという問題があり、
用途上の制約は著しいものがあった。(室温時の反り変
形量と加熱処理時の反り変形量との差は、変性ポリオレ
フィン中のグラフト率が影響し、グラフト率が低いと顕
著となる) 更に、本願の組成物は、相溶性に優れるため外観の良好
な成形品が得られるという特徴をも有する。
本発明において、用いることの出来るポリアミド樹脂は
、特定のMFRを有するものに限定する必要はなく、市
販のものから任意に選択することか出来る。しかしなが
ら、本発明において用いることの出来る変性ポリオレフ
ィンは用いたポリアミド樹脂のMFHに連動して選択す
る事が必要であり、ポリアミド樹脂のMFRとの比が0
.5以上なくてはならない。MFR比が0.5未満であ
ると、驚くべきことに、組成物の熱変形温度が低下する
。逆にMFR比が0.5以上という条件が維持できさえ
すれば、本発明の組成物においては用いることの出来る
変性ポリオレフィンのMFRは特に限定する必要はなく
、幅広く選択する事が出来るという特徴を有する。
不飽和酸としては、不飽和カルボン酸又はその無水物、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フタル
酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸な
どが例示される。これらの中では特に無水マレイン酸が
好適である。
変性ポリオレフィンに用いられる原料のポリオレフィン
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリα−ブ
チレン、ポリα−イソブチレンのような、α−オレフィ
ン、該αオレフィンと他のαオレフィン及び又は他のビ
ニルモノマーとの共重合体もしくは混合物等が挙げられ
るが、特にポリプロピレンが好ましい。
本発明に使用される樹脂成分中のポリアミド樹脂と変性
ポリオレフィンとの配合割合としては、ポリアミド成分
は80重量%〜5o重量%、好ましくは70重量%〜5
5重量%である。
80重量%を越えると耐道路凍結防止剤性及び吸水時の
寸法安定性の改善効果が少ない。
50重量%未満ては耐熱変形性としての熱変形温度か著
しく低下する。
変性ポリオレフィンは20重量%〜5o重量%、好まし
くは30重量%〜45重量%である。
50重量%を越えると熱変形温度の低下が著しく、20
重量%未満では耐道路凍結防止剤性及び吸水時の寸法安
定性の改善効果が低下する。
ポリアミド樹脂と変性ポリオレフィンとの合計としての
樹脂成分としては75〜50重量%が必要である。75
重量%を超えると、ガラス繊維と無機充填剤の何れか又
は両者が不足となり、十分な機械的強度や熱変形温度が
得られない。また50重量%未満では成形性が悪化する
本発明に用いられるガラス繊維は、通常樹脂強化用とし
て、製造されているガラスチョツプドストランドであっ
て、平均繊維径が5〜20μm、平均繊維長は0.5m
Im以上1oII11以下が好ましい。
ガラス繊維の配合量は、全組成物中に10〜40重量%
である。10重量%未満では機械的強度や熱変形温度が
不充分であり、40重量%を越えると成形品の成形性が
悪化して商品価値が損なわれる。
本発明に用いられる板状の無機充填剤は、タルク、雲母
等を例示できるが、特に雲母が望ましい。
これらの無機充填剤は、平均直径と平均厚さの比、すな
わち平均アスペクト比が25以上が好ましい。
無機充填剤の配合量は、全組成物中に15〜40重量%
である。15重量%未満では成形品の反り変形防止効果
が不十分であるうえ、変性ポリオレフィン中の不飽和酸
グラフト率を特定の範囲以下に制限し、ポリアミド樹脂
と変性ポリオレフィンとの相溶性を著しく犠牲にした場
合でなければ、充分に高い耐熱変形温度は得られない。
また40重量%を越えると成形品の外観が悪化し、商品
価値が損なわれる。
ガラス繊維と雲母の配合量の合計が80重量%を越える
と、工業的な生産が困難となるばかりではなく成形性が
極めて悪化し商品価値が損なわれるため、ガラス繊維と
雲母の合計の配合量は80重量%以下が望ましい。
本発明の組成物は、次の方法により製造する事が出来る
。即ち、例えば、1)ポリアミド樹脂、変性ポリオレフ
ィン、ガラス繊維及び雲母のそれぞれの所定量を高速撹
拌機に入れ、攪拌混合した後、−軸又は二軸の押出機を
もちいて樹脂温度230〜300℃、好ましくは230
〜280℃で溶融混練し押出す方法。2)通常の原料供
給口からポリアミド樹脂、変性ポリオレフィンと雲母の
それぞれの所定量を攪拌混合させた物を供給し、該混合
物が十分に溶融混練された後、他の原料を供給出来るよ
うな途中添加口を備えた押出機にあっては、途中添加口
より所定量のガラス繊維を供給し、上述の樹脂温度で溶
融混練し、押し田す方法等である。また、本発明の組成
物には、種々の添加剤として例えば酸化防止剤、銅害防
止剤、結晶核剤、離型剤、顔料などを併用する事が出来
る。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明かこれによって限定される物ではない。
本発明の効果の測定は、1)熱変形温度(荷重18 、
 6 kg / cd )の解j定(J I S  7
207)により、2)引張強度の測定(J I S  
K6728)により、3)曲げ弾性率の測定(JIS 
 K7207)により、4)吸水時の寸法安定性の測定
はJIS  1号引張試験片を恒温恒湿機で50℃、9
5%RH条件下で1000時間放置後の吸水処理前の厚
みとの変化率により、5)耐道路凍結防止剤性は、塩化
力ルシュウムの飽和水溶液を引張試験片上にセットした
脱脂綿に十分吸収させ、1kgの加重を水平に掛けた状
態で100℃の熱風乾燥機中で1時間放置後、取り出し
、室温で0.5時間放置後、再び引張試験片上の脱脂綿
に塩化力ルシュウム飽和水溶液を十分吸収させ、再び熱
風乾燥機中で1時間、室温で0.5時間放置する処理を
10サイクル行い、試験片の表面亀裂の発生有無を評価
し、発生の無い場合を記号○で表し、発生した場合を記
号Xで表した。6)反り変形性は、次に示す最大反り変
形量の測定により行った。
最大反り変形量;厚さ2 am、タテ、ヨコそれぞれ1
50關の平板を、−辺の全面をフィルムゲートとして作
成した。得られた該平板を試験片として、該試験片を温
度23℃、RH50%の条件下で48時間状態調節をお
こなった。その後、該試験片を水平な台上に一辺の両端
を固定し、他端の水平面から離れた距離(反り)を測定
し、反り変形量とした。しかし試験片の固定する一辺の
位置が変わることにより、反り変形量が異なるので、固
定する一辺の位置を色々変えて他端の反り変形量を測定
し、このうち最大の変形量を最大反り変形量とし単位を
miで表した。7)加熱時の反り変形性は、6)と同一
試片を用いて熱風循環乾燥機で120℃条件下で3時間
処理した後、23℃、RH50%条件下で48時間状態
調節を行い、6)と同一方法で反り変形量を測定した。
(実施例1) 無水マレイン酸のグラフト率3.2重量%、MFR(温
度230℃に於ける加重2.16kgを加えた場合の1
0分間の溶融樹脂の吐出量)36の変性ポリプロピレン
(以下PP−Gと表ワス)3.125重量%とMFR9
,8の未変性ポリプロピレン単独重合体(以下PP−1
と表わす)21.875重量%とMFR58のナイロン
6(以下PA−1と表わす)37.5重量%とアスペク
ト比30の雲母37.5重量%とを高速攪拌機に入れ、
1分間攪拌混合した。
該混合物中のPP−GとPP−1との混合物のグラフト
率は0.4重量%でMFRは11.6であり、PA−1
とこれらポリプロピレンとのMFR比は5.0であった
該混合物を、口径45+nm5L/D 30の複数個の
原料供給口を有する二軸押出機を用い、該混合物を通常
の原料供給口より一定量供給して、シリンダ一部に設け
られた別の供給口より、ストランドの直径が13μm1
長さ3III11のガラス繊維(チョツプドストランド
、以下GFと表わす)20重量%を供給し、溶融混線温
度250℃、スクリュ回転数20Or pm条件下で押
し出しペレタイズを行った。
ここで得られたベレットを熱風乾燥機中で100℃、2
時間乾燥し、射出成形機により、シリンダー温度280
℃、金型温度50℃で所定の試験片を成形し、各種評価
試験に供した。その結果は表1に示す通りであった。
(実施例2〜3) GF、雲母の組成比を表1に示す如く変えた以外は実施
例1と同様に行った。
(実施例4) MFRが8.0のナイロン6(以下PA−2と表わす)
と未変性ポリプロピレンのMFRを4.8(以下PP−
2と表す)に変えた以外は表1に示す如くに実施例1と
同様に行った。尚、PP−GとPP−2の混合物のMF
Rは6.1であった。
(実施例5) 未変性ポリプロピレンのMFRを116(以下PP−3
と表わす)に変えた以外は表1に示す如くに実施例1と
同様に行った。尚、PP−GとPP−3の混合物のMF
Rは100てあった。
(実施例6) PA−1を温度290℃条件下に於けるMFRが120
のナイロン66(以下PA66と表わす)に変えた以外
は表1に示す如〈実施例1と同様に行った。尚、PP−
GとPP−1との混合物の290℃条件下でのMFRは
46.9であった。
(実施例7〜8) PA−1,PP−G及びPP−1の樹脂成分を表1に示
す如くに変えた以外は実施例1と同様に行った。
尚、PP−GとPP−1の混合物のMFRは、実施例7
は11,2、実施例8は13.1であった。
(実施例9) 樹脂成分、雲母及びGFの配合割合を、表1に示す如く
に変えた以外は、実施例1と同様に行なった。
(比較例1) 樹脂成分にPA−1のみを使用し、GF単独の配合に変
えた以外は表2に示すごとく、実施例1と同様に行った
(比較例2) 樹脂成分中のPP−Gの配合量を変え、GF単独の配合
に変えた以外は表2に示すごと〈実施例1と同様に行っ
た。
尚、PP−Gとpp−1の混合物中のグラフト率は0.
01重量%て有り、MFRは9.8であった。
(比較例3〜5) GF、雲母の充填量を変えた以外は、表2に示すごと〈
実施例1と同様に行った。
(比較例6) 未変性ポリプロピレンのMFRを63に変え(以下PP
−4と表わす) 、PA−2を用いた以外は表2に示す
ごとく、実施例1と同様に行った。
尚、PP−Gとpp−4の混合物のMFRは59であっ
た。
(比較例7) 未変性ポリプロピレンのMFRを205に変え(以下P
P−5と表わす) 、PA−1を用いた以外は表2に示
すごとく、実施例1と同様に行った。
尚、PP−GとPP−5の混合物のMFRは169であ
った。
(比較例8〜9) 樹脂成分を表2に示すごとくに変えた以外は実絶倒1と
同様に行った。
尚、これらのPP−GとPP−1の混合物のMFRは実
施例1と同一である。
(比較例10〜11) 樹脂成分、雲母及びGFの配合割合を、表2に示す如く
に変えた以外は実施例1と同様に行なった。
表1、表2から明らかな様に、本発明の組成物を用いた
実施例1は、樹脂成分にPA−1のみを用い、GFのみ
を配合した比較例1に比べ、反り変形量及び加熱後の反
り変形量が大幅に改善され、さらに吸水時の寸法安定性
や耐道路凍結防止剤性も改善された。
比較例2は、樹脂成分のPP−GとPP−1の配合量を
変え、比較例3は樹脂成分を実施例1と同一にし、それ
ぞれGFのみを配合した。
実施例1に比べ、比較例2は、通常条件においても反り
変形量は大幅に悪化したほが、加熱処理後では更に大幅
に悪化した。比較例3では、反り変形量が大幅に悪化し
、且つ熱変形温度まで低下した。比較例3は実施例1と
同一グラフト率であるにも関わらずGF単独系の場合は
、熱変形温度が改善されず、GFと雲母併用系の場合の
み高グラフト率であっても熱変形温度か改善されること
が判明した。
実施例2〜3及び比較例4〜5は、実施例1のGFと雲
母の配合量を変えたが、本発明の組成物の範囲内にある
場合のみ、反り変形量、加熱後の反り変形量が少なく、
熱変形温度も180℃以上が得られている。本発明の範
囲外の場合は、反り変形量が大幅に悪化したり、熱変形
温度が大幅に低下したりして両性能を併せ持フた組成物
は得られていない。
実施例4〜5及び比較例6〜7は、PA酸成分PP成分
とのMFHの比を変えたものであり、本発明の範囲内で
あるMFRの比が0.5以上の場合のみ熱変形温度が改
善されるが、本発明の範囲外であるMFRの比が0.5
未満では改善の効果が無いことが判明した。
実施例6は、実施例1のPA−1をPA66に変えた物
であるが、実施例1と同様に反り変形量、加熱後の反り
変形量が改善され、さらにPA66使用により熱変形温
度か大幅に改善された。
実施例7〜8及び比較例8〜9は、実施例1の樹脂成分
を変えた物であるが、ポリアミド樹脂の配合量が本発明
の範囲外である50重量%未満及び80重量%超では熱
変形温度、吸水時の寸法安定性や耐道路凍結防止剤性を
満足できる性能を併せ持った性能は得られず、本発明の
範囲内の場合のみこれらの性能を併せ持つことが判明し
た。
実施例9、及び比較例10〜11は、実施例1の樹脂成
分、雲母及びGFの配合割合を変えたが、本発明の範囲
内にある場合のみ、反り変形量、加熱後の反り変形量が
少なく、熱変形温度も180℃以上が得られている。本
発明の範囲外の場合は、強度や剛性が低下し、且つ加熱
後の変形量が悪化したり、熱変形温度が大幅に低下した
りしてこれらの性能を併せ持った組成物は得られていな
い。
〔発明の効果〕
本発明になる組成物は、反り変形が実質的になく、加熱
時の反り変形も少なく、且つ熱変形温度、強度、剛性に
優れ、吸湿による寸法変化も少なく、耐道路凍結防止剤
性に優れた性能を併せ持つ特徴を有する事が判明し、本
発明の顕著な効果が確認された。
出願人代理人  藤  本  博  光手続補正書 平成3年6 月12日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリアミド樹脂のメルトフローレートと、一部又は
    全部が不飽和酸で変性された変性ポリオレフィンのメル
    トフローレートとの比が0.5以上であって、該ポリア
    ミド樹脂80〜50重量%と、該変性ポリオレフィン2
    0〜50重量%とを含む樹脂成分75〜50重量%に、
    少なくともガラス繊維10〜40重量%及びアスペクト
    比が25以上の板状の無機充填剤15〜40重量%を配
    合してなる熱可塑性強化樹脂組成物。 2、不飽和酸で変性された変性ポリオレフィンが、一部
    又は全部が不飽和酸またはその誘導体をグラフトした変
    性ポリプロピレンである請求項1記載の熱可塑性強化樹
    脂組成物。3、アスペクト比が25以上の板状の無機充
    填剤が、雲母である請求項1記載の熱可塑性強化樹脂組
    成物。 4、変性ポリプロピレン中の不飽和酸またはその誘導体
    のグラフト率が0.2重量%以上である請求項2記載の
    熱可塑性強化樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010254822A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Ube Ind Ltd 熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形品
JP2010254823A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Ube Ind Ltd ポリアミド樹脂組成物並びにそれからなる成形品及び吸気系部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010254822A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Ube Ind Ltd 熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形品
JP2010254823A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Ube Ind Ltd ポリアミド樹脂組成物並びにそれからなる成形品及び吸気系部品

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