JPH04126449U - 録音機能付電話装置 - Google Patents

録音機能付電話装置

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JPH04126449U
JPH04126449U JP4138391U JP4138391U JPH04126449U JP H04126449 U JPH04126449 U JP H04126449U JP 4138391 U JP4138391 U JP 4138391U JP 4138391 U JP4138391 U JP 4138391U JP H04126449 U JPH04126449 U JP H04126449U
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JP
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signal
frequency
multiplier
injection
recorded
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JP4138391U
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Inventor
進 竹井
Original Assignee
日本ビクター株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープに通話内容やメッセージを通常の
再生では聞きとれないように秘話録音する。 【構成】 録音すべき信号の周波数スペクトラムを反転
する変調部6と、音声記録媒体から再生された周波数ス
ペクトラムが反転された再生信号を元の信号へ復調する
復調部9を備える。変調部6および復調部9は、録音す
べき信号または再生信号に注入周波数信号を掛け合わせ
る掛け算器6a,9aおよび掛け算器の出力から下側側
帯波を抽出するフィルタ6b,9bとを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、通話内容や自動着信した後に相手から送られてくるメッセージを 磁気テープ等の音声記録媒体に録音することのできる録音機能付電話装置に係り 、特に通常の再生方法では録音内容が聞き取れないように秘話録音を行なうこと のできる録音機能付電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトカセットテープ,マイクロカセットテープ等の磁気テープを用いて 留守録音や通話中録音を行なうことのできる留守番電話装置や通話録音装置は、 ICメモリ等を用いたものよりも長時間の録音が可能であり、また、他の再生装 置で録音内容を再生できるというメリットを有する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、その反面録音された内容を誰でも容易に聞き取ることができるという 問題がある。
【0004】 この考案はこのような課題を解決するためなされたもので、その目的は秘話録 音機能を備えた録音機能付電話装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの考案に係る録音機能付電話装置は、録音すべき信 号の周波数スペクトラムを反転する変調部と、音声記録媒体から再生された周波 数スペクトラムが反転された再生信号を元の信号へ復調する復調部を備えたこと を特徴とする。
【0006】 なお、変調部は録音すべき信号に注入周波数信号を掛け合わせる掛け算器およ びこの掛け算器の出力から下側側帯波を抽出するフィルタとを備え、復調部は周 波数スペクトラムが反転された信号に注入周波数信号を掛け合わせる掛け算器お よびこの掛け算器の出力から下側側帯波を抽出するフィルタとを備えるのが望ま しい。
【0007】 また、暗証番号と注入周波数に係る情報を記憶するとともに、与えられた暗証 番号に係る情報に基づいて注入周波数を変更する注入周波数設定部を備えてもよ い。
【0008】
【作用】
変調部で周波数スペクトラムが反転された信号が磁気テープ等の音声記録媒体 に録音される。音声記録媒体から再生された周波数スペクトラムが反転された再 生信号は、復調部で元の信号へ復調される。 周波数スペクトラムが反転された信号が録音された音声記録媒体を、他の再生 装置で再生してもその内容を聞き取ることはできない。
【0009】 なお、変調部および復調部を掛け算器と掛け算器の出力から下側側帯波を抽出 するフィルタでそれぞれ構成することにより、比較的簡易な回路構成で変調およ び復調を行なうことができる。 また、掛け算器の入力側とフィルタの出力側に録音および再生信号の切り替え 回路を設けることで、1組の掛け算器とフィルタとで変調部と復調部とを兼用さ せることができる。
【0010】 さらに、暗証番号毎に対応させて注入周波数を異ならしめる構成とすることに よって、1台の装置で複数の使用者が秘話機能を利用することができる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1はこの考案に係る秘話録音機能を備えた留守番電話装置のブロック構成図 である。 この留守番電話装置1は、電話回線インタフェース部(以下回線I/F部と記 す)2と、暗証番号受信部3と、注入周波数設定部4と、注入信号発生器5と、 回線I/F部2から出力される受話信号2aを変調する変調部6と、録音信号選 択回路7と、テープレコーダ部8と、復調部9と、再生信号選択回路10と、低 周波増幅器11、および、スピーカ等の電気音響変換器12からなる。
【0012】 回線I/F部2は、回線接続端子13に接続される電話回線の直流ループを閉 結するためのループ閉結部2bと、電話局側から送出される呼出し信号を検出す る着信検知部2cと、この留守番電話装置1が留守状態に設定されている時に着 信検知出力2dに基づいてループ閉結部2bを閉状態に制御するループ制御部2 eと、ライントランス2fを備える。 ループ閉結部2eは、受話信号2aを監視し、話中音を検出したり、無音状態 が所定時間継続した場合は、ループ閉結部2bを開状態に制御する機能を備える 。
【0013】 暗証番号受信部3は、DTMF信号受信器(トーンレシーバ)を用いて構成し ている。電話回線を介して相手側から送出されるDTMF信号(押しボタンダイ ヤル信号)を利用して、暗証番号に係る情報を受信し、受信した暗証番号情報3 aを周波数指定手段14へ供給するよう構成している。
【0014】 注入周波数設定部4は、マイクロプロセッサ等を用いて構成した周波数指定手 段14と、バッテリバックアップ等がなされたRAM等の記憶回路で構成した暗 証番号記憶手段15と、ダイヤルキー16および各種機能キー17a〜17nを 備えたキー入力部18からなる。
【0015】 この注入周波数設定部4は、ダイヤルキー16を暗証番号の登録ならびに注入 周波数に係る情報の入力キーとして兼用しており、例えば暗証番号登録用の機能 キー17aを押下し、続いて暗証番号の種別(注入周波数の種別)を示す例えば 0〜9の任意の数字を1桁入力し、さらに、例えば4桁の暗証番号を入力すると 、周波数指定手段14は、それらの入力情報を暗証番号記憶手段15へ記憶させ るよう構成している。
【0016】 また、注入周波数設定部4は、暗証番号の種別(注入周波数の種別)を示す例 えば0〜9の情報に対して注入信号fCの周波数を予め設定しており、その種別 情報に対応した注入周波数指定情報14aを出力するよう構成している。 そして、キー入力部18から暗証番号に係るキー入力がなされた時、および、 暗証番号受信部3から暗証番号に係る番号情報3aが与えられた時は、その暗証 番号情報が暗証番号記憶手段15に既に登録されているものと一致するかの判定 を行ない、一致した場合はその暗証番号に対応する周波数指定情報14aを注入 信号発生器5へ出力するとともに、各信号選択回路7,10の切り替え制御信号 14bを出力する。
【0017】 なお、周波数指定手段14は、ループ制御部2eから与えられる終話情報(図 示しない)、または、図示しないテープ録再制御部から与えられる再生停止信号 に基づいて、周波数指定情報14aならびに切り替え制御信号14bの出力を停 止するよう構成している。
【0018】 注入信号発生器5は、周波数指定手段4から出力される周波数指定情報14a に基づいて変調部6および復調部9へ供給する注入信号fCの周波数を変更する 可変周波発振回路で構成している。 周波数指定情報14aとして電圧信号を用い、注入信号発生器5を電圧制御形 発振器(VCO)で構成してもよいし、注入信号発生器5にRC形の発振器を用 いその発振周波数を決定する抵抗(R)または容量(C)の値を複数ビットの周 波数指定情報(コード情報)に対応させて切替えることで注入周波数を変化させ てもよい。また、デジタル分周方式の発振器を用い、周波数指定情報14aによ って分周数を指定する構成でもよい。
【0019】 変調部6は、受話信号2aと注入信号fCとの掛け算を行なう掛け算器6aと 、この掛け算器6aから出力される両側帯波信号のうち下側帯波信号のみを通過 させる低域通過フイルタ(LPF)6bとを備える。 低域通過フィルタ6bの出力は録音信号選択回路7の一方の入力端子へ供給され る。
【0020】 テープレコーダ部8は、録音部8a、再生部8b、磁気テープ8cおよびその 駆動部、録再ヘッド8dおよび録再切り替えスイッチ8e等を備え、図示しない 操作部もしくはテープ再生制御部からの操作指令に基づいて通話中録音や再生駆 動がなされるとともに、回線I/F部2から与えられる自動応答信号(図示しな い)に基づいて応答メッセージを送出したり、留守録音を行なうよう構成されて いる。
【0021】 復調部9は、再生信号Sと注入信号fCとの掛け算を行なう掛け算器9aと、 この掛け算器9aから出力される両側帯波信号のうち下側帯波信号のみを通過さ せる低域通過フィルタ(LPF)9bとを備える。
【0022】 図2は変調部および復調部の動作を示す周波数スペクトラム図である。 図2(a)に示すように受話信号2a等の音声信号fV(0.3〜3KHz) に対して音声信号fVの上限周波数より高い周波数の注入信号fC(例えば3. 4KHz)を掛け合わせ、同図(b)に示す上下の両側帯波fC−fV(3.1 〜0.4KHz),fC+fV(3.7〜6.4KHz)を生成し、低域通過フ ィルタ6bで下側帯波fC−fVのみを取り出す。 これを録音信号選択回路7を介してテープレコーダ部8へ供給し、磁気テープ 8c等に録音すると、録音された信号は周波数スペクトラムが反転されているた め、これを単に再生しただけではその内容を理解できない。
【0023】 復調部9は、周波数スペクトラムが反転された再生信号Sに対して掛け算器9 aで録音時と同じ周波数の注入信号fCを掛け合わせ、図2(c)に示すように 、元の音声信号fV(0.3〜3KHz)と、2fC−fV(3.8〜6.5K Hz)を生成した後、低域通過フィルタ9bで元の音声信号fVを抽出する。 注入信号fCの周波数を異ならしめることで、複数種類の秘話録音を行なうこ とができる。
【0024】 以上の構成であるから、留守番状態で自動着信した留守番電話装置1に対して DTMF信号を利用して暗証番号を送出したり、また、通話中にキー入力部18 から暗証番号を入力することで、周波数設定手段14はその暗証番号に対応する 注入信号fCの周波数を指定する周波数指定情報14aを注入信号発生器5へ与 えるとともに、テープレコーダ部8の録音部8aへ変調部6で周波数スペクトラ ムを反転させた信号を供給するよう録音信号選択回路7を切り替えるので、秘話 録音がなされる。
【0025】 再生状態においても、同様に暗証番号を入力することによて、注入信号fCが 復調部9へ供給されるとともに、復調部9で復調した信号を選択するよう再生信 号選択回路10を切り替えるので、復調した信号を低周波増幅器11を介して電 気音響変換器12で再生することができる。
【0026】 また、電話回線を介して暗証番号を入力できる構成であるから、電話回線を介 して録音内容をリモコン再生できる装置においては、秘話録音を解除させて録音 内容を再生することも可能となる。
【0027】 なお、この実施例では録音信号選択回路7を用いて受話信号2aと周波数スペ クトラムが反転された信号との切り替えを、また、再生信号選択回路10を用い て再生信号Rと復調信号との切り替えを行なう構成としたが、変調部6および復 調部9の掛け算器6a,9aへ注入信号fCが供給されない状態では、受話信号 2aもしくは再生信号Rをそのまま出力できる構成の場合は、各信号選択回路7 ,10は設けなくてよい。
【0028】 また、録音と再生を同時に行なう必要がない場合は、変調部6と復調部9を兼 用する構成としてもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案に係る録音機能付電話装置は、音声信号の周波数 スペクトラムを反転させた信号を磁気テープ等の音声記録媒体へ録音する構成と したので、周波数スペクトラムを反転させるに際して用いて注入周波数を指定す る暗証番号を知らない使用者はその録音内容を理解できない。 また、周波数スペクトラムが反転された信号が録音された音声記録媒体を他の 再生装置で再生しても、その内容を聞き取ることができない。
【0030】 なお、変調部および復調部を掛け算器と掛け算器の出力から下側側帯波を抽出 するフィルタでそれぞれ構成することにより、比較的簡易な回路構成で変調およ び復調を行なうことができる。 また、掛け算器の入力側とフィルタの出力側に録音および再生信号の切り替え 回路を設けることで、1組の掛け算器とフィルタとで変調部と復調部とを兼用さ せることができる。
【0031】 さらに、暗証番号毎に対応させて注入周波数を異ならしめる構成とすることに よって、1台の装置で複数の使用者が秘話機能を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る録音機能付電話装置のブロック
構成図
【図2】変調部および復調部の動作を示す周波数スペク
トラム図
【符号の説明】
1…録音機能付電話装置、2…電話回線インタフェース
部、3…暗証番号受信部、4…注入周波数設定部、5…
注入信号発生器、6…変調部、6a,9a…掛け算器、
6b,9b…低域通過フィルタ、8…テープレコーダ
部、9…復調部、14…周波数指定手段、15…暗証番
号記憶手段、fC…注入信号。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話内容や自動着信した後に相手から送
    られてくるメッセージを磁気テープ等の音声記録媒体に
    録音することのできる録音機能付電話装置において、録
    音すべき信号の周波数スペクトラムを反転する変調部
    と、前記音声記録媒体から再生された周波数スペクトラ
    ムが反転された再生信号を元の信号へ復調する復調部を
    備えたことを特徴とする録音機能付電話装置。
  2. 【請求項2】 前記変調部は録音すべき信号に注入周波
    数信号を掛け合わせる掛け算器およびこの掛け算器の出
    力から下側側帯波を抽出するフィルタとを備え、前記復
    調部は周波数スペクトラムが反転された信号に注入周波
    数信号を掛け合わせる掛け算器およびこの掛け算器の出
    力から下側側帯波を抽出するフィルタとを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の録音機能付電話装置。
  3. 【請求項3】 暗証番号と注入周波数に係る情報とを対
    応づけて記憶するとともに、指定された暗証番号に基づ
    いて注入周波数を変更する注入周波数設定部を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の録音機能付電話装置。
JP4138391U 1991-05-08 1991-05-08 録音機能付電話装置 Pending JPH04126449U (ja)

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