JPH04125804U - シヤンプ−後のヘア−キヤツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両手を駆使しながら生え際を含む髪全体を極
めて容易に且つ円滑に納めることができ、着用後の外
れ、脱落等の心配が一切なく、頭髪の水分を効果的に取
り去ることができるシャンプ−後のヘア−キャップを提
供するものである。 【構成】 タオル地等の吸湿性、通風性に富む生地で前
面中央縦方向を切開１ａして成る袋体１を縫製し、その
開口側に伸縮自在の留め縁２を形成してその切断端部対
応部位に対応留め具３を設け、さらに前記袋体１の前面
側の底部付近と開口部付近に対応させて前記袋体１を前
方へ折返した場合の対応留め具４を設けて構成されるも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャンプ−後の頭髪全体を、吸湿機能を兼ねて包み込むヘア−キャ ップに関する。

【０００２】

【従来技術】

これまでのシャンプ−後の頭髪は、タオルで付着水分を充分拭き取った後、ア ップスタイルに纒めて、その上からバスタオルなどを巻付けて吸湿を行い、その 間洗顔、顔面マッサ−ジ、乳液等による基礎化粧などを行うが、ちょっとしたは ずみでタオルが外れてしまうため動作に制約を受け、また服や床に雫が垂れて濡 らしてしまうことが頻繁にある。一々タオルを巻付ける動作も結構煩わしい。 なお、これまでに入浴時などに使用されるビニ−ル布製のヘヤ−キャップなる ものがあるが、これは髪を濡らさない目的のもので、シャンプ−後に用いるに適 さない。何となれば吸湿性も通風性もなく、かえって蒸れてしまうからである。

【０００３】 このような実情から、本考案者は、先にタオル地等の生地で、開口縁に伸縮性 を持たせ且つ前方へ二つ折りした際の留め装置を装着した袋状のヘア−キャップ の考案について実用新案登録出願をしている（実願昭６３−１７０１９８）（以 下「先願技術」という）。

【０００４】 しかしこの考案にあっても、なお使用にあっては、開口縁（伸縮部分）を押し 開いてアップスタイルの髪の生え際までスッポリ被せる作業が必要であり、その 遂行には、アップスタイルの髪を押さえている両手のうち片手を髪から離し、そ の片手で上記被せ作業をしければならない。その結果アップスタイルの髪が崩れ やすいのみならず上記片手による被せ作業は大変厄介である。特に髪の長い場合 や多い場合は然りで、生え際を開口縁内に納めるのに大変苦労する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 この考案は、このように出願人の先願技術でもなお不自由を来すことからなさ れたもので、両手を駆使しながら生え際を含む髪全体をまとまりよく納めること のできるヘア−キャップを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案のシャンプ−後のヘア−キャップは、タオ ル地等の吸湿性、通風性に富む生地で前面中央縦方向を切開１ａして成る袋体１ を縫製する。 そして、その開口側に伸縮自在の留め縁２を形成してその切断端部対応部位に 対応留め具３を設ける。 また、前記袋体１の前面側の底部付近と開口部付近に対応させて前記袋体１を 前方へ折返した場合の対応留め具４を設けて、 構成されるものである。

【０００７】

【作用】

今、これを使用するには、図１の状態で、伸縮自在の留め縁２の両端を手に持 って髪の背後の後頭部から額の生え際にかけて恰も鉢巻きするようにして対応留 め具３で留める。これにより袋部１全体は髪の後方に垂れ下がった状態にある。 この状態で、両手は解放されているから、髪をヘア−キャップにまとめ、その 後方から先の作業により垂れ下がった袋体１を引き起こして開口部を開き状態に して両手を駆使しながら髪全体を納める（図２）。 そして最後に袋体１を前方へ折返して対応留め具４で留めて被着を完了する。

【０００８】

【実施例】

以下図面の実施例によって説明すると、図１に示すようにタオル地で前面中央 縦方向を切開１ａして成る袋体１を縫製する。 そしてその開口縁を筒状紐通し部１ｂに形成して内部に伸縮紐５を挿通した伸 縮自在の留め縁２に形成し、その切断端部対応部位に対応留め具３としてベルク ロファスナ−を取着する。 そしてさらに前記袋体１の前面側（切開側）の底部付近と開口部付近に対応さ せて前記袋体１を前方へ折返した場合の対応留め具４としてベルクロファスナ− を取着して、本考案のシャンプ−後のヘア−キャップは構成される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上のようで、まず何よりも、袋体１の前面が切開状態であり、留め 縁２を恰も鉢巻きするように留めた上で、両手を駆使しながら生え際を含む髪全 体をまとまりよく納めることのできるから、極めて容易に且つ円滑にヘア−キャ ップの着用が可能となる。 そして着用後の外れ、脱落等の心配がなく、そのままの状態で安心して洗顔、 顔面マッサ−ジ等を行うことができる。 袋体１の生地がタオル地のように吸湿性、通風性に富む材質であるから頭髪の 水分を効果的に取り去ることができる。 なお袋体１は前側に折返して留めるものであるから体裁も良好で、可愛らしさ も具えている。 材料も含め安価に量産できることも大きな利点となろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図

【図２】同上着用過程における正面図

【図３】着用完了状態における正面図

【符合の説明】

１ 袋体 １ａ 切開 １ｂ 筒状紐通し部 ２ 留め縁 ３ 対応留め具 ４ 対応留め具 ５ 伸縮紐

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タオル地等の吸湿性、通風性に富む生地
   で前面中央縦方向を切開１ａして成る袋体１を縫製し、
   その開口側に伸縮自在の留め縁２を形成してその切断端
   部対応部位に対応留め具３を設け、さらに前記袋体１の
   前面側の底部付近と開口部付近に対応させて前記袋体１
   を前方へ折返した場合の対応留め具４を設けたことを特
   徴とするシャンプ−後のヘア−キャップ。
2. 【請求項２】 対応留め具３，４がベルクロファスナ−
   であるシャンプ−後のヘア−キャップ。