JP3080480U - 帽 子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 日よけ、雨よけなどの帽子本来の作用を有
し、かつ必要に応じて該作用を受けて保護される部位を
自在に広げることができ、実用性を具える帽子を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 帽子本体と、つば部とを具える帽子にお
いて、該帽子本体は上部に自在に開閉できる収納部を設
け、該収納部に帽垂れを収納し、該帽子本体の下端縁で
該つば部以外の適宜な位置と、該帽垂れの上端縁とにそ
れぞれ対応する適宜な接着手段を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は帽子に関わるものであって、特に帽垂れと呼ばれる日よけ部を着脱 可能とし、かつ帽子本体に収納できるようにした帽子に関わるものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般の帽子は、人体の頭部に被せて用いるものであって、雨よけ、日よけ、埃 よけ、または防寒などの目的に用いられ、また装飾品としても使用される。その 内、つばを有する帽子は、特に日よけなどの作用の他に、目に対する保護の作用 に優れる。

【０００３】 しかし、帽子本体の下端縁につばを設けた構造は、人体の頭部の内、特に目か ら上の部分に対して遮蔽の効果を有するが、頬の部分、または首の部分に対して 遮蔽の効果を具えない。これらの部分は、また衣服などによって覆われることの ない部分である。よって、日差しの強い場所で帽子を被り、日よけの効果を得よ うとする場合、これら頬、首の部分に対しては帽子によって保護することができ ない。このため、日焼け止めのクリームを使用するか、別途タオルなど他の物品 を用いて保護しなければならない。また、炎天下で畑仕事などをする場合、帽子 に布を縫いつけて、該縫いつけた布によって頭部全体、及び首の部分を保護する 方法もある。但し、別途タオルなどを用いる場合は、タオルと帽子が一体でない ので使用上不便を感じる場合がある。また帽子に布を縫いつけたりする方法は、 帽子に布を縫い付ける手間がかかるのみならず、該縫いつけた布を使用しない場 合に取り外すことも面倒であり、また帽子自体の美観を損なう。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の帽子における上記の欠点に鑑みて開発されたものである。 即ち、日よけ、雨よけなどの帽子本来の作用を有し、かつ該作用を受けて保護さ れる部位を自在に広げることができ、実用性を具える帽子を提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

帽子本体と、つば部とを具える帽子において、該帽子本体は上部に自在に開閉 できる収納部を設け、該収納部に帽垂れを収納し、該帽子本体の下端縁で該つば 部以外の適宜な位置と、該帽垂れの上端縁とにそれぞれ対応する適宜な接着手段 を設ける。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案は、帽子に収納部を設け、該帽子に着脱自在に取り付ける帽垂れを該 収納部に収納し、必要に応じて該帽垂れを取り出して帽子に取り付けることによ って、日よけ、雨よけなどの帽子本来の作用が及ぶ範囲をさらに広げるとともに 、該帽垂れを使用しない場合は帽子の収納部に収納し、帽子の作用と実用性をさ らに高めるようにしたものである。

【０００７】 （実施例） この考案の構造と、特徴とを説明するために、具体的な実施例を挙げ、図示を 参照にして以下に詳述する。図１はこの考案による帽子の外観を表す斜視図であ り、図２は図１における帽子の帽子本体１に設けた収納部６を開けた状態を示す 斜視図である。図示するように、この考案による帽子は、人体の頭部に被せる帽 子本体１と、該帽子本体１に設けるつば部２とを具える。帽子本体１は、下端縁 のつば部２を除く適宜な位置にオスのマジックテープ３を設ける。また、帽子本 体１の上部はファスナー５によって自在に開閉することができる上端蓋部４を設 け、上端蓋部４と、帽子本体１との間における空間を収納部６とする。収納部６ には適宜な形状の帽垂れ７を収納する。

【０００８】 図３と、図４にこの考案による帽子と、帽垂れの使用態様を開示する。図示に よれば、帽垂れ７内面の上端縁にメスのマジックテープ７１を設け、メスのマジ ックテープ７１と、前記帽子本体１の下端縁に設けたオスのマジックテープ３と を接着させることによって、帽垂れ７を帽子本体１に取り付ける。

【０００９】 この考案による帽子を例えば日差しが強い場所で使用する場合、必要に応じて 帽子本体１の収納部６に予め収納した帽垂れ１を取り出して図３、４に開示する ように帽子本体１の下端縁に取り付けることができる。このため、帽垂れ７によ って人体の頭部の両側面と後頭部を覆うことができ、帽子の遮蔽効果をさらに広 げることができる。また、帽垂れを使用しない場合は帽子本体１の収納部６に収 納し、通常の帽子として用いることができる。

【００１０】 前記の帽子本体１と、帽垂れ７との接着は、マジックテープ７１、３のみに限 定されることなく、例えばホック、ボタンなどの手段を用いてもよい。

【００１１】 上述はこの考案の好ましい実施例を開示したものであって、この考案の実施の 範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更で あって、この考案に対して均等の効果を有し、この考案の精神を離れることのな いものは、いずれもこの考案の実用新案登録請求の範囲に属するものとする。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば、必要に応じて帽垂れを取り出して帽子本体の下端縁に取り 付けることができるため、必要に応じて帽子本来の雨よけ、日よけなどの作用を 受けて保護される部位を自在に広げることができ、実用性を具えるとともに、帽 子全体の美観を損なうこともない。

【提出日】平成１３年５月２２日（２００１．５．２２）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】 （実施例） この考案の構造と、特徴とを説明するために、具体的な実施例を挙げ、図示を 参照にして以下に詳述する。図１はこの考案による帽子の外観を表す斜視図であ り、図２は図１における帽子の帽子本体１に設けた収納部６を開けた状態を示す 斜視図である。図示するように、この考案による帽子は、人体の頭部に被せる帽 子本体１と、該帽子本体１に設けるつば部２とを具える。帽子本体１は、下端縁 のつば部２を除く適宜な位置にオスの面ファスナー（登録商標「マジックテープ」 ） ３を設ける。また、帽子本体１の上部はファスナー５によって自在に開閉する ことができる上端蓋部４を設け、上端蓋部４と、帽子本体１との間における空間 を収納部６とする。収納部６には適宜な形状の帽垂れ７を収納する。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】 図３と、図４にこの考案による帽子と、帽垂れの使用態様を開示する。図示に よれば、帽垂れ７内面の上端縁にメスの面ファスナー７１を設け、メスの面ファ スナー ７１と、前記帽子本体１の下端縁に設けたオスの面ファスナー３とを接着 させることによって、帽垂れ７を帽子本体１に取り付ける。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 前記の帽子本体１と、帽垂れ７との接着は、面ファスナー７１、３のみに限定 されることなく、例えばホック、ボタンなどの手段を用いてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による帽子の斜視図である。

【図２】図１の帽子の上端蓋部を開けた状態を示す説明
図である。

【図３】この考案による帽子に帽垂れを取り付ける状態
を示す説明図である。

【図４】この考案による帽子に帽垂れを取り付けた状態
の斜視図である。

【符号の説明】

１ 帽子本体 ２ つば部 ３ オスのマジックテープ ４ 上端蓋部 ５ ファスナー ６ 収納部 ７ 帽垂れ ７１ メスのマジックテープ

【手続補正書】

【提出日】平成１３年５月２２日（２００１．５．２
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

【請求項２】 前記帽子本体と、帽垂れと接着させる手
段が、オスとメスの面ファスナーであることを特徴とす
る請求項１に記載の帽子。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１３年５月２２日（２００１．５．２
２）

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】符号の説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【符号の説明】 １ 帽子本体 ２ つば部 ３ オスの面ファスナー ４ 上端蓋部 ５ ファスナー ６ 収納部 ７ 帽垂れ ７１ メスの面ファスナー

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帽子本体と、つば部とを具える帽子にお
   いて、該帽子本体は上部に自在に開閉できる収納部を設
   け、該収納部に帽垂れを収納し、該帽子本体の下端縁で
   該つば部以外の適宜な位置と、該帽垂れの上端縁とにそ
   れぞれ対応する適宜な接着手段を設けてなることを特徴
   とする帽子。
2. 【請求項２】 前記帽子本体と、帽垂れと接着させる手
   段が、オスとメスのマジックテープであることを特徴と
   する請求項１に記載の帽子。
3. 【請求項３】 前記帽子本体と、帽垂れと接着させる手
   段が、オスとメスのホックであることを特徴とする請求
   項１に記載の帽子。
4. 【請求項４】 前記帽子本体と、帽垂れと接着させる手
   段が、ボタンとボタン穴であることを特徴とする請求項
   １に記載の帽子。
5. 【請求項５】 前記収納部が、前記帽子本体と、該帽子
   本体上部に設けた上端蓋部とに挟まれる空間部であるこ
   とを特徴とする請求項１から４に記載の帽子。
6. 【請求項６】 前記上端蓋部の下端縁部と、該上端蓋部
   の下端縁部に対応する帽子本体の上端縁とに、それぞれ
   拘止手段を設けることを特徴とする請求項５に記載の帽
   子。
7. 【請求項７】 前記拘止手段がファスナーであることを
   特徴とする請求項６に記載の帽子。