JPH04125445U - 試料貼付台 - Google Patents

試料貼付台

Info

Publication number
JPH04125445U
JPH04125445U JP3883591U JP3883591U JPH04125445U JP H04125445 U JPH04125445 U JP H04125445U JP 3883591 U JP3883591 U JP 3883591U JP 3883591 U JP3883591 U JP 3883591U JP H04125445 U JPH04125445 U JP H04125445U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
wax
angle
piece
sample piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3883591U
Other languages
English (en)
Inventor
実 岩屋
Original Assignee
沖電気工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 沖電気工業株式会社 filed Critical 沖電気工業株式会社
Priority to JP3883591U priority Critical patent/JPH04125445U/ja
Publication of JPH04125445U publication Critical patent/JPH04125445U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料と試料貼付台とを確実に密着させること
ができるようにして、試料を角度研磨したり、或いは試
料の拡がり抵抗を測定したりする精度を向上させる。 【構成】 角度研磨したり、拡がり抵抗を測定したりす
る試料片2をワックス4で固定して貼付ける面1bに溝
部3を形成し、上記試料片2と上記試料貼付面1bとの
間に存在する余分なワックス4を上記溝部3を通して上
記試料片2の下側から排除できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は試料貼付台に係わり、特に、高精度の取り付け角度でもって試料片を 固定することが要求されるものに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、半導体プロセス技術においては、不純物を目的の場所に適量だけ ドーピングする技術を確立することが不可欠とされている。この場合、上記半導 体にドーピングした不純物がどのような分布状態になっているのかを知る必要が ある。 上記分布状態を調べる手段の一つとして、拡がり抵抗を測定する方法が従来よ り用いられている。この拡がり抵抗測定法は、半導体上に探針を2本立てるとと もに、上記2探針を介して上記半導体内に電流を流す。そして、その電流が流れ た部位の抵抗を上記2探針間の電圧降下から測定する方法である。このようにし て、拡がり抵抗の値を知ることにより、キャリア密度、すなわち、活性化した不 純物の濃度を検出する。
【0003】 ところで、このようにして深さ方向の拡がり抵抗を測定する場合、次のような 手順で行っている。すなわち、先ずウエハを適当な大きさの試料片に分割する。 そして、その試料片を試料台上に固定して所定の角度でもって研磨するとともに 、角度研磨した上記試料片を測定装置にかけてその拡がり抵抗を測定する。 図5(A)の斜視図に示すように、角度研磨された試料30はその研磨面31 が所定の角度でもって研磨される。なお、傾き状態を分かり易くするために傾斜 角度を大きくして示しているが、実際に研磨される角度は一般に図示の角度より もかなり浅い角度である。
【0004】 図5(A)から明らかなように、研磨面31と研磨されていない面33との境 界線32から研磨された面の先端側に行くに従って、研磨された深さが少しづつ 増加しているのが分かる。したがって、境界線32から試料30の先端にかけて 研磨面31上に針(図示せず)をそれぞれ一本づつ立てて2探針間の抵抗値を測 定し、2探針間の距離を等間隔で変えて上記抵抗値測定を順順に行うと、深さ方 向のプロファイルが得られることになる。このようにすることにより、浅い濃度 プロファイルでも、浅く角度研磨してその研磨面の拡がり抵抗を順順に測定する ことにより、原理的には求められる。
【0005】 例えば、0.1μmの深さまでのプロファイルを求めたいとする。このような 場合、プロファイルを精度よく知るためには、拡がり抵抗を10ポイント以上は 測定する必要がある。また、針の直径などの都合から順順に針を下ろして測定す る間隔Pを、P=2.5μmにすると、図4の(B)に示したように測定距離L は25μmは必要となる。つまり、研磨面31の長さが25μmで、深さ方向の 長さDが0.1μm以下でなければ満足するプロファイルが得られないことにな る。
【0006】 したがって、三角関数の公式より研磨角度αを求めると次のようになる。すな わち、 Sinα=0.1μm/2.5μm×10 =4×10-3 …(1) α=0.2392度 =13.75分 …(2) となる。(2)式から明らかなように、研磨角度は13.75分以下にしなけれ ばならないことが分かる。
【0007】 次に、従来より行われている角度研磨の方法を説明する。先ず、図5の(C) に示すように、試料30を試料台35上に固定する。上記試料台35は、図3の (A)および(B)に示すように薄い円柱状に形成されていて、その一端面は中 央部分から所定の角度で傾斜している。このように形成された試料台35上に試 料30を固定するときは、上記試料台35を加熱するとともに、その上にワック ス34を乗せて溶かし、その上に試料30を乗せる。このとき、上記試料30と 試料台35との間にワックス34が極力残らないようにするために余分なワック ス34を外部に逃がすようにする。
【0008】 そして、上記試料30の取り付け作業が終了したら、次に試料台35をアルミ 冷却板(図示せず)の上に置いて冷却し、試料30と試料台35とを固定する。 次いで、図4の試料研磨治具の説明図に示すように、試料台35を治具に固定し て所定の角度でもって上記試料30を研磨する。 この場合、研磨方向は図4(B)において矢印20で示したように、試料30 の研磨端32と直角で、かつ上記研磨端32に向かって一方向のみに行う。この ようにして研磨するために、例えば筆記具を用いてシリンダ21にマーキングを 施したり、或いはテープを上記シリンダ21に貼付したりして目印を付け、試料 台33の稜線と試料の研磨端32とが正確に一直線となるように合わせている。 角度研磨が終了したら、次に、上記試料台35を拡がり抵抗測定装置(図示せ ず)にかけて、研磨された角度測定と拡がり抵抗の測定とを行う。上記試料台3 5は、角度研磨時と研磨された角度測定時、および拡がり抵抗測定時に兼用で使 用される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来より使用されている試料台35の場合は、その表面が滑ら かなので、図3(C)に示すように、試料30と試料台35との間にワックス3 4が必要以上に挟まってしまうことがある。このように試料30と試料台35と の間にワックス34が挟まると、上記試料30を研磨する角度が所定の研磨角度 からずれてしまう不都合が発生する。特に、上記試料30を微小角度だけ研磨す るときには、試料30と試料台35との間にワックス34が少し残っているだけ でも、研磨角度に大きな影響を及ぼしてしまうことがある。
【0010】 次に、余分なワックス34が角度研磨にどのような影響を与えるかについて説 明する。 例えば、図5(C)に示すように、長さQが5mmの試料30を試料台35上 に固定する際にワックス34がうまい具合に逃げないために、上記試料30と試 料台35との間にワックス34が残った場合について説明する。このワックス3 4の残りが図5(C)に示したように不均一であると、試料30は試料台35に 対して傾いた状態で固定されてしまうことになる。
【0011】 その結果、試料30の両端において高さの差Hが例えば、15.54μmにな ったとする。この程度の高さの差は一見僅かであるように見えるが、長さQが5 mm程度の試料30においては、上記取付誤差による傾き角度θは10分の傾き に相当する。したがって、例えば図5(B)で示したように、角度αが13分の 傾きを有する試料台で研磨しても実際にはこれらの傾き角度θと角度αとを合わ せた角度となる。すなわち、角度23分で試料30を研磨してしまうことになる 。この場合、角度研磨が13分であれば、上記したように0.1μm深さ当たり 10ポイントの測定が可能である。しかし、研磨角度が23分になると測定ポイ ント数は0.1μmの深さ当たり6ポイントとなってしまうので、測定分解能が 40パーセントも低下してしまうことになる。 本考案は上述の問題点に鑑み、試料と試料貼付台とを確実に密着させることが できるようにして、試料を角度研磨したり、試料の拡がり抵抗を測定したりする 際の精度を向上させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の試料貼付台は、角度研磨したり、拡がり抵抗を測定したりする試料片 をワックスで固定して保持するようにした試料貼付台において、上記試料貼付台 における上記試料片の貼付面に溝部を形成し、上記試料片と上記貼付面との間に 存在する余分なワックスを上記溝部を通して上記試料片の下側から排除するよう にしている。
【0013】
【作用】
試料片を貼付ける面にワックス逃がし溝が形成されているので、上記試料片が 強く押されると上記貼付け面と上記試料片との間に存在するワックスは上記ワッ クス逃がし溝内に押し込まれることになる。また、ワックス逃がし溝内に押し込 まれたワックスは、ワックス逃がし溝を通って試料片の外部に容易に排出される ので、上記貼付け面と上記試料片との間にワックスが残る不都合がなくなり、こ れら両者間の密着性が向上する。
【0014】
【実施例】
図1は、本考案の試料貼付台の一実施例を示し、図1(A)は平面図、(B) は側面図である。 これらの図から明らかなように、試料貼付台1は短い円柱形状、すなわち、厚 い円盤形状をしている。そして、円柱形本体の2つの平面のうち、一方の面1a は全面にわたって平坦に形成されているものの、他方の面1bはその中央部から 端部に行くに従って一方の面1a側に近づく傾斜面として形成されている。この 他方の面の傾斜面の傾斜角度は、試料を研磨する角度に厳密に設定されている。
【0015】 図2は、試料片2を他方の面1bに取り付けている例を示し、図2(A)は取 り付け状態を示す平面図、図2(B)は取り付け状態の詳細を示す拡大斜視図で ある。 これらの図から明らかなように、本実施例の試料貼付台1は試料片2を貼付け る面1bに、ワックス逃がし溝3が縦横に形成されている。このようなワックス 逃がし溝3は、例えば、ピッチが2mm、溝幅1mm、溝深さ1mm程度の大き さで形成される。 なお、この試料貼付台1は、高さが6mm程度で直径が34mm程度の大きさ に形成され、また、試料片2を試料貼付面1bの反対側に位置する平坦面1aの 中心にねじ穴(図示せず)が形成される。
【0016】 次に、本実施例の試料貼付台1の使用方法について説明する。 先ず、ホットプレートによりこの試料貼付台1を約150〜170℃程度の温 度に加熱する。次いで、試料貼付台1の上にワックス4を少量落として溶かすと ともに、これを例えばティッシュペーパなどを用いて拭き取り、試料貼付台1上 を綺麗にする。次に、試料貼付台1上にもう一度ワックス4を少量落として溶か すとともに、その上に試料片2を乗せる。
【0017】 この際に、試料片2の一端を試料貼付台1の稜線1cに接近させるとともに、 稜線1cと平行に取り付けるようにする。 次いで、吸水性に富んだティッシュペーパを複数回折り畳んでパッドを作り、 このパッドの一方の端を試料片2が取り付けられている側と反対側の試料貼付台 1の端に置く。そして、片方の手の親指を用いて試料貼付台1上に押しつけると ともに、もう片方の手の親指でもって上記パッドを試料片2側に強く押し付ける 。この押し付けは、試料片2の下側にある余分なワックス4を外部に押し出すた めに行うものであるので、可能な限り強い力を加えて行うのがよい。
【0018】 このようにして試料片2が試料貼付台1上に押し付けられることにより、試料 片2の下側から押し出されたワックス4はパッドに付着して吸水され、パッドを 取り除いたときに一緒に取り除かれる。次いで、パッドを取り除いた後に試料片 2の位置を確認し、所定の位置からずれていた場合にはピンセットを用いて正し い位置にセットされるように位置修正する。また、余分なワックス4がまだ出て くるようなら、パッドで試料片2を押し付ける作業を繰り返し行う。
【0019】 本実施例の試料貼付台1の場合、上述したように試料片2を取り付ける面にワ ックス逃がし溝3が縦横に形成されているので、図2の(B)に示すように試料 片2の下側に位置するワックス4が、このワックス逃がし溝3を通して試料片2 の下側から外部へ良好に排出される。それ故、試料片2と試料貼付台1との間に ワックス4が介在することがなくなり、試料片2と試料貼付台1とを正確に密着 させることができるようになる。したがって、取り付け誤差により研磨角度がず れることがなく、高精度(高分解能)な角度研磨を行うことが可能となる。 そして、この作業が終了したら試料貼付台1をアルミ冷却板(図示せず)の上 に置いて冷却すれば、試料片2の取り付け作業が終了する。
【0020】
【考案の効果】
本考案は上述したように、試料片を貼付ける面にワックス逃がし溝を形成した ので、上記試料片が強く押されたときに上記貼付け面と上記試料片との間に存在 するワックスを上記ワックス逃がし溝内に逃がし、上記試料片の下側に位置する 余分のワックスを、上記ワックス逃がし溝を介して上記試料片の下側の外部に排 出することができる。これにより、上記貼付け面と上記試料片との間に余分なワ ックスが介在することによって発生する不都合をなくすことができ、これら両者 間の密着性を大幅に向上させることができる。したがって、試料片を試料貼付台 に正確に取り付けることができるので、試料片を高精度に角度研磨したり、拡が り抵抗を高精度(高分解能)に測定したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、(A)は試料貼付台
の平面図、(B)は試料貼付台の側面図である。
【図2】試料貼付台の使用状態を示し、(A)は平面
図、(B)は取り付け状態の詳細を示す斜視図である。
【図3】従来の試料貼付台の一例を示し、(A)は平面
図、(B)は試料台の側面図、(C)は試料の取付け状
態説明図である。
【図4】試料研磨治具の一例を示し、(A)は平面図、
(B)は断面図である。
【図5】試料および試料の取付け状態を説明する図であ
り、(A)は研磨した試料を示す斜視図、(B)は必要
な測定距離の説明図、(C)は試料をワックスで固着す
る様子を示す断面である。
【符号の説明】
1 試料貼付台 1a 平坦面 1b 試料貼付面 1c 稜線 2 試料片 3 ワックス逃がし溝 4 ワックス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角度研磨したり、拡がり抵抗を測定した
    りする試料片をワックスで固定して保持するようにした
    試料貼付台において、上記試料貼付台における上記試料
    片の貼付面に溝部を形成し、上記試料片と上記貼付面と
    の間に存在する余分なワックスを上記溝部を通して上記
    試料片の下側から排除するようにしたことを特徴とする
    試料貼付台。
JP3883591U 1991-04-26 1991-04-26 試料貼付台 Pending JPH04125445U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3883591U JPH04125445U (ja) 1991-04-26 1991-04-26 試料貼付台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3883591U JPH04125445U (ja) 1991-04-26 1991-04-26 試料貼付台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04125445U true JPH04125445U (ja) 1992-11-16

Family

ID=31920249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3883591U Pending JPH04125445U (ja) 1991-04-26 1991-04-26 試料貼付台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04125445U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107594A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Ngk Insulators Ltd 光学部品の接着構造
JP2009045694A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 研磨パッド及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107594A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Ngk Insulators Ltd 光学部品の接着構造
JP2009045694A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 研磨パッド及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2511806B2 (ja) プロ―ブ先端クリ―ニング部材
WO1997016737A1 (en) Membrane for holding a probe tip in proper location
US7254861B2 (en) Device for cleaning tip and side surfaces of a probe
US20020028641A1 (en) Probe end cleaning sheet
TWI276190B (en) Method and apparatus for testing semiconductor wafers
JPH0442944A (ja) 半導体装置
JPH04125445U (ja) 試料貼付台
US5060371A (en) Method of making probe cards
JPS5819493Y2 (ja) 電子部品測定装置
JP4210002B2 (ja) コンタクトプローブ及びコンタクトピンの研磨方法
US4495732A (en) Semiconductor wafer sectioning machine
CN113375627A (zh) 一种桨叶角测量装置
CN109341645B (zh) 平整度测量治具和压合设备
US3948090A (en) Method of measuring dimensional variations in a workpiece
JP2588060B2 (ja) 半導体ウェーハの研磨用チャック
JP3818108B2 (ja) プローブ先端クリーニング部材、プローブクリーニング装置及びプローブ先端クリーニング方法
JP2000065506A (ja) 厚さ測定用治具
JP3135231B2 (ja) 半導体用テストプローブの位置調整用具
CN215909811U (zh) 一种探针卡固定治具及检测台
EP0466274A1 (en) Method and apparatus for resistance measurements on a semiconductor element
JPH01107101A (ja) 薄板の厚さ測定器
CN212159856U (zh) 一种用于硅片测试的新型模具
JPH0118309Y2 (ja)
JPS6026917Y2 (ja) 角度研磨治具
CN116381454A (zh) 扩展电阻探针的测试装置及其使用方法