JPH04124485A

JPH04124485A - スクロール形流体機械

Info

Publication number: JPH04124485A
Application number: JP24476490A
Authority: JP
Inventors: Shusaku Ueda; 秀作植田; Yasushi Takada; 康高田
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1990-09-13
Filing date: 1990-09-13
Publication date: 1992-04-24
Anticipated expiration: 2011-10-09
Also published as: JP2541352B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、冷凍装置等に使用されるスクロール形流体機
械に関する。

（従来の技術）従来、この種スクロール形流体機械は、例えば特開平２
−１２５９８６号公報に開示され、また第４図に示すよ
うに、ケーシング（Ａ）の上部に固定スクロール（Ｂ）
及び可動スクロール（Ｃ）を、軸受部（Ｄ）とクランク
室（Ｅ）をもった上部ハウジング（Ｆ）を介して内装す
ると共に、下部に前記可動スクロール（Ｃ）を駆動する
駆動軸（Ｇ）をもったモータ（Ｈ）を内装して、吸入管
（Ｉ）から前記ケーシング（Ａ）内に吸入する吸入ガス
を前記固定スクロール（Ｂ）と可動スクロール（Ｃ）と
の間に形成する圧縮室（Ｊ）に吸入して圧縮し、前記固
定スクロール（Ｂ）の上方に設ける吐出室（Ｋ）から吐
出管（Ｌ）を介して外部に吐出するようにしている。

また、前記モータ（Ｈ）の下部には、下部ハウジング（
Ｍ）を設けて前記駆動軸（Ｇ）の下部を軸受すると共に
、前記モータ（Ｈ）のロータ（Ｎ）の下面にはバランス
ウェイト（０）を設けて、前記駆動軸（Ｇ）の回転バラ
ンスをよくするようにしている。

更に前記ケーシング（Ａ）の下部には油溜り（Ｐ）を設
けて、前記油溜り（Ｐ）から潤滑油を、例えば、前記軸
受部（Ｄ）やクランク室（Ｅ）等の潤滑箇所へ給油した
り、これら潤滑箇所から戻る潤滑油を溜めるようにして
いる。

（発明が解決しようとする課題）ところで、前記バランスウェイト（０）が、前記油溜り
（Ｐ）の油面近くに設けられている構造の圧縮機におい
ては、前記バランスウェイト（０）の回転により発生す
る吸入ガスの風圧の影響を受けて、前記油溜り（Ｐ）の
油面が掻き乱され、油面が泡立つのである。モして油泡
が前記バランスウェイト（０）によって攪拌され、吸入
ガスと一緒に前記圧縮室（Ｊ）に吸入され圧縮されるこ
七になり、前記モータ（Ｈ）の消費電力が増大して入力
が増大したり、また、油上がりが増大したり、潤滑箇所
へ給油される潤滑油に油泡が混入して、潤滑不良を生じ
たりする問題があった。

この問題を解決するために、前記モータ（Ｈ）と前記油
溜り（Ｐ）との間における前記ケーシング（Ａ）の全断
面を閉鎖する区画壁を設けることが考えられるが、斯か
る区画壁を設けると、例えば、前記ケーシング（Ａ）に
前記上部及び下部ハウジング（Ｆ）、（Ｍ）及び前記モ
ータ（Ｈ）を組付けてから、前記モータ（Ｈ）における
前記ロータ（Ｎ）とステータとのエヤギャップを、例え
ばサーチャー（薄板）を用い、該サーチ中−を前記下部
ハウジング（Ｍ）の下方から挿入して測定しようとする
場合や、光学的に測定しようとする場合、前記区画壁が
邪魔になって測定できない問題があった。

本発明は以上の問題を解決するために発明したもので、
その目的は、バランスウェイトの回転による油泡の発生
を少なくして、有効油量を向上でき、また、モータの入
力の増大を防止し、がっ、潤滑不良を生じないようにで
きながら、ケーシングにモータを組付は後モータの組付
は精度を簡単に測定することができるようにする点であ
る。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明では、ケーシング（
１）の上部に第１及び第２スクロール（２３）（２６）
をもつ圧縮要素（２）を、下部に前記圧縮要素（２）を
駆動する駆動軸（４）をもったモータ（５）を内装する
と共に、前記駆動軸（４）を支持する上部ハウジング（
３）と下部ハウジング（６）とを設け、前記ケーシング
（１）の下部に油溜り（７）を設ける一方、前記モータ
（５）のロータ（５１）における下面にバランスウェイ
ト（８）を設けたスクロール形流体機械において、前記
下部ハウジング（６）の上部に、前記バランスウェイト
（８）の外側部における回転軌跡に対応する外径をもつ
遮閉部（９）を設けて、該遮閉部（９）の上面を前記ロ
ータ（５１）の下面に対向させたのである。

（作用）前記遮閉部（９）に対向する油溜り（７）の油面は、前
記バランスウェイト（８）の吸入ガス中での回転により
発生する吸入ガスの風圧に対して前記遮閉部（９）の影
になり、吸入ガスの風圧の影響を直接受けないことにな
る。従って、吸入ガスの風圧により油面が掻き乱される
ことによる油面の泡立ちを防止することができ、この結
果、泡立った油泡が前記バランスウェイト（８）に撹拌
されないから吸入ガスと一緒に前記圧縮要素（２）に吸
入されるのを防止でき、それだけ油上がりを防止できる
と共に、前記モータ（５）の入力増加も防止できるので
あり、また、各潤滑箇所に給油する潤滑油に油泡が混入
するのも防止できるから、潤滑不良を生じることもない
のである。

また、前記遮閉部（９）は、前記バランスウェイト（８
）の外側部における回転軌跡に対応する外径をもってい
るから、前記モータ（５）の前記ケーシング（１）への
組付は後、エヤギャップの測定を行うときこの測定の邪
魔になることなく、前記測定も従来通り行うことができ
るのである。

（実施例）第１図に示した冷凍装置等に使用されるスクロール形流
体機械は、ケーシング（１）の内部上方に、鏡板（２１
）に渦巻体（２２）を突設した固定側の第１スクロール
（２３）と、鏡板（２４）に渦巻体（２５）を突設した
可動側の第２スクロール（２６）とから成り、各渦巻体
（２２）（２５）間に複数の圧縮室（３０）を形成する
圧縮要素（２）を、上部軸受部（３１）とクランク室（
３２）とをもった上部ハウジング（３）を介して取付け
ると共に、前記第１スクロール（２３）の上方には吐出
管（１１）を接続した吐出室（１２）を区画壁（１４）
を介して形成している。

また、ケーシング（１）の内部下方には前記第２スクロ
ール（２６）を駆動する駆動軸（４）をもったロータ（
５１）とステータ（５２）とから成るモータ（５）を内
装して、該モータ（５）と前記上部ハウジング（３）と
の間には吸入管（１３）を接続している。

更に、前記モータ（５）の下方には下部軸受部（６１）
をもった下部ハウジング（６）を設けると共に、ケーシ
ング（１）の下部に油溜り（７）を設ける一方、前記ロ
ータ（５１）の下面側にバランスウェイト（８）を設け
ている。

前記駆動軸（４）は、前記上部ハウジング（３）に設け
た前記上部軸受部（３１）及び下部ノ１ウジング（６）
に設けた前記下部軸受部（６１）に回転可能に支持する
と共に、その下端部に油ポンプ（４３）を設けており、
上端には偏心部（４１）を設けて、該偏心部（４１）を
、前記第２スクロール（２６）から前記クランク室（３
２）に延びるボス部（２７）に嵌合し、前記駆動軸（４
）の駆動により第２スクロール（２６）を駆動するよう
にしている。更に、前記駆動軸（４）の内部には該駆動
軸（４）の上端部に開口し、かつ、下端部を前記油ポン
プ（４３）に連通ずる給油通路（４２）を設けている。

尚、（２８）は前記ボス部（２７）に設ける軸受メタル
、（３３）及び（６２）は、上部及び下部軸受部（３１
）、（６１）にそれぞれ設けた軸受メタルである。また
、（１５）は前記吐出室（１２）の潤滑油を前記油溜り
（７）へ戻すための油戻り通路である。

第１図に示した実施例は、以上の如く構成する圧縮機に
おいて、前記モータ（５）の下方に設ける前記下部ハウ
ジング（６）を、第２図及び第３図に示すように、中心
部に前記駆動軸（４）の下端部を受入れる軸孔（６５）
を設けた筒状のハウジング本体（６０）と、該本体（６
０）から半径方向外方に放射状に延び、かつ、先端部に
前記ケーシング（１）の側壁に接続する接続部（６３）
を設けた三本の脚部（６４）とから構成すると共に、前
記本体（６０）の上部側、即ち、前記バランスウェイト
（８）側に、前記ロータ（５１）の回転時該バランスウ
ェイト（８）の半径方向最外部が描く回転軌跡に対応し
た直径をもった円形の遮閉部（９）を一体に設けて、該
遮閉部（９）の上面を前記ロータ（５１）の下面に対向
させると共に、前記遮閉部（９）の周縁における上端部
を前記バランスウェイト（８）の回転軌跡面にできるだ
け接近させたのである。

更に詳記すると、前記遮閉部（９）は、円筒状とした前
記ハウジング本体（６０）の外径より大径とし、その外
径を前記バランスウェイト（８）の前記回転軌跡と同程
度の円板状として、前記本体（６０）と一体に形成する
のであり、また、その上面は前記脚部（６４）の上面よ
り、前記バランスウェイト（８）側に突出状に形成する
のである。

尚、前記遮閉部（９）は前記ハウジング本体（６０）と
一体に形成するのが好ましいが、別体として結合しても
よいし、また、前記遮閉部（９）の上面は前記脚部（６
４）の上面より突出させて、前記バランスウェイト（８
）に近づけるのが好ましいが、前記脚部（６４）の上面
と同一平面としてもよい。

次に、以上のように構成したスクロール形流体機械の作
用を説明する。

前記モータ（５）の回転により前記吸入管（１３）を介
して前記ケーシング（１）に吸入された吸入ガスは、前
記上部ハウジング（３）に設ける通路（図示せず）を経
て前記圧縮室（３０）に吸入されて圧縮され、前記吐出
室（１２）から前記吐出管（１１）を介して外部に吐出
させるのであり、また、前記油ポンプ（４３）の作動に
より油溜り（７）の潤滑油は、前記給油通路（４２）を
介して前記各軸受メタル（２８）（３３）及び（６２）
などの給油箇所に給油され、また、給油された潤滑油は
前記ステータ（５２）に設けるコアカットを介して前記
油溜り（７）に落下して戻るのである。

ところで、前記駆動軸（４）の回転による前記バランス
ウェイト（８）の回転は、吸入ガスが介在する吸入ガス
雰囲気中で回転するのであるから、このバランスウェイ
ト（８）の回転により吸入ガスの流れが生じ、このガス
流による風圧の影響を受けて、前記油溜り（７）におけ
る油面が掻き乱されて泡立つようになるのであるが、前
記下部ハウジング（６）の上部側に前記遮閉部（９）を
設けているから、この遮閉部（９）に対向する前記油面
部分は前記バランスウェイト（８）の回転時発生する吸
入ガスの風圧に対して前記遮閉部（９）の影になり、吸
入ガスの風圧の影響を直接受けないことになる。従って
、吸入ガスの風圧により油面が掻き乱されることによる
油面の泡立ちを防止することができる。この結果、油泡
が前記バランスウェイト（８）に撹拌されることがない
から、大量の油泡が吸入ガスと一緒に前記圧縮室（３０
）に吸入されることがないのであって、その油上がりを
防止できると共に、前記モータ（５）の入力を増加させ
ることも防止できるし、また、各潤滑箇所に給油する潤
滑油に油泡が混入することも防止できるから、油上がり
防止と相俟って潤滑不良を生じることはないのである。

また、前記遮閉部（９）は、前記バランスウェイト（８
）の外側部における回転軌跡に対応する外径をもってい
るから、前記ケーシング（１）に前記圧縮要素（２）を
支持する前記上部ハウジング（３）、前記モータ（５）
及び前記下部ハウジング（６）を組付けた後においてエ
アギャップの測定を行う場合、前記下部ハウジング（６
）の脚部（Ｅ３４．）（６４）の間を利用して、例えば
薄くて細長い板状のサーチャーを前記下部ハウジング（
６）の下方から前記エアギャップに挿入することができ
るので、従来通りの方法で前記エアギャップの測定を行
うことができるし、また、光学的にも前記エアギャップ
の測定を行うことができるのである。

尚、以上説明した実施例では、前記遮閉部（９）を、前
記バランスウェイト（８）の半径方向最外部が描（回転
軌跡に対応した直径をもった円板状に形成したが、前記
遮閉部（９）の直径を前記バランスウェイト（８）の回
転軌跡の直径より少し小さくしてもよく、また、前記遮
閉部（９）の上面中央部を凹陥させ上面を皿状に形成し
たが、該遮閉部（９）の上面は平坦面状に形成してもよ
い。

（発明の効果）以上説明したように、本発明は、ケーシング（１）の上
部に第１及び第２スクロール（２３）（２６）をもつ圧
縮要素（２）を、下部に前記圧縮要素（２）を駆動する
駆動軸（４）をもったモータ（５）を内装すると共に、
前記駆動軸（４）を支持する上部ハウジング（３）と下
部ハウジング（６）とを設け、前記ケーシング（１）の
下部に油溜り（７）を設ける一方、前記モータ（５）の
ロータ（５１）における下面にバランスウェイト（８）
を設けたスクロール形流体機械において、前記下部ハウ
ジング（６）の上部に、前記バランスウェイト（８）の
外側部における回転軌跡に対応する外径をもつ遮閉部（
９）を設けて、該遮閉部（９）の上面を前記ロータ（５
１）の下面に対向させたから、前記遮閉部（９）に対向
する油溜り（７）の油面部分は、前記バランスウェイト
（８）の吸入ガス中での回転により発生する吸入ガスの
風圧に対して前記遮閉部（８）の影になり、吸入ガスの
風圧の影響を直接受けないことになるのであって、吸入
ガスの風圧により曲面が掻き乱されることによる油面の
泡立ちを防止することができ、この結果、泡立った油泡
が前記バランスウェイト（８）に撹拌されないから前記
モータ（５）の入力が増加するのを防止できると共に、
油上がりを防止でき、有効油量を向上でき、また、各潤
滑箇所に給油する潤滑油に油泡が混入することもないか
ら、油上がり防止と相俟って潤滑不良を生じることはな
いのである。

また、前記遮閉部（９）は、前記バランスウェイト（８
）の外側部における回転軌跡に対応する外径をもってい
るから、前記モータ（５）の前記ケーシング（１）への
組付は後、エヤギャップを測定する場合、前記遮閉部（
９）が邪魔になることなく、その測定を行うことができ
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかるスクロール形流体機械の断面
図、第２図は下部ハウジングの平面図、第３図は同底面
図、第４図は従来例を示す断面図である。（１，）・・・・・・・・・ケーシング（２）・・・・
・・・・・圧縮要素（３）・・・・・・・・・上部ハウジング（４）・・・
・・・・・・駆動軸（５）・・・・・・・・・モータ（６）・・・・・・・・・下部ハウジング（７）・・・
・・・・・・油溜り（８）・・・・・・・・・バランスウェイト（９）・・
・・・・・・・遮閉部（２３）・・・・・・・第１スクロール（２６）・・・
・・・・第２スクロール（５１）・・・・・・・ロータ第１図

Claims

【特許請求の範囲】

１）ケーシング（１）の上部に第１及び第２スクロール
（２３）（２６）をもつ圧縮要素（２）を、下部に前記
圧縮要素（２）を駆動する駆動軸（４）をもったモータ
（５）を内装すると共に、前記駆動軸（４）を支持する
上部ハウジング（３）と下部ハウジング（６）とを設け
、前記ケーシング（１）の下部に油溜り（７）を設ける
一方、前記モータ（５）のロータ（５１）における下面
にバランスウエイト（８）を設けたスクロール形流体機
械において、前記下部ハウジング（６）の上部に、前記
バランスウエイト（８）の外側部における回転軌跡に対
応する外径をもつ遮閉部（９）を設けて、該遮閉部（９
）の上面を前記ロータ（５１）の下面に対向させたこと
を特徴とするスクロール形流体機械。