JP3261751B2 - 密閉横形スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉横形スクロール圧縮機

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JP3261751B2
JP3261751B2 JP22022892A JP22022892A JP3261751B2 JP 3261751 B2 JP3261751 B2 JP 3261751B2 JP 22022892 A JP22022892 A JP 22022892A JP 22022892 A JP22022892 A JP 22022892A JP 3261751 B2 JP3261751 B2 JP 3261751B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール圧縮要素と共
に駆動軸をもったモータを内装して成る密閉横形スクロ
ール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、密閉横形スクロール圧縮機で
は、円筒状胴体の両端側を閉鎖した横形ケーシング内に
スクロール圧縮要素と、このスクロール圧縮要素におけ
る可動スクロールを駆動する駆動軸をもったモータと、
前記駆動軸のモータに対しスクロール側端部を支持する
第1ハウジング及び駆動軸の反スクロール側端部を支持
する第2ハウジングとを内装しているのであるが、横形
スクロール圧縮機では、前記ケーシングの下部が底部と
なって潤滑箇所に給油される潤滑油が貯溜されるのであ
り、換言すると、前記モータを内装するモータ側室、つ
まり、前記第1ハウジングを介してスクロール圧縮要素
の吸入側と隣り合うモータ側室の底部に潤滑油が貯溜さ
れるのであり、このため、前記第1ハウジングと前記ケ
ーシングの内周面との間に隙間があると、この隙間を通
って前記モータ側室底部の潤滑油が前記圧縮要素の吸入
側に直接吸込まれることになり、この結果、油上りが増
加するばかりか、油圧縮を来し、更には前記油溜めの保
持油量が減少し、モータ側室の許容冷媒量も減少するこ
とになる。
【0003】そこで、従来、以上の問題を解決するた
め、特開平1ー96488号公報に記載されているよう
に、前記第1ハウジングをケーシングに圧入することに
より、前記隙間から圧縮要素の吸入側に油が吸込まれる
のを防止するようにしたものが提案された。この構成
は、図9に示したように、前記第1ハウジングAを、前
記ケーシングBの内周面に対接する外周面をもった形状
として、この第1ハウジングAを前記ケーシングBの内
周面に圧入して固定したもので、斯くすることにより、
モータ側室C底部の油溜めDの油がスクロール圧縮要素
Eの吸入側E1に吸入されるのをなくすことができると
共に、油圧縮を防止し、更に油溜めDの保持油量及びモ
ータ側室Cの許容冷媒量を増加できるのである。尚、図
9において、Fはモータ、Gは駆動軸、Hは前記駆動軸
Gの反スクロール側端部を支持する第2ハウジングであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が以上のように第1
ハウジングAをケーシングBの内周面に圧入により固定
する場合、前記した問題を解決できるのであるが、圧入
により固定するのであるから、この第1ハウジングA圧
入時の応力により、前記第1ハウジングAの軸受A1に
径方向の歪みが生じて前記駆動軸回転性の信頼性が低下
する問題が生じるし、また、第1ハウジングAの外周部
を圧入する構造であるから、この第1ハウジングAの外
周部に余肉をつけて前記ケーシングBの内周面に対接す
る大きさの第1ハウジングを形成する必要があり、この
ため第1ハウジングAの重量が増大し、それだけ圧縮機
全体が重量アップとなる問題もあり、また、第1ハウジ
ングAを圧入するから、この第1ハウジングAの外周面
及び前記ケーシングB内周面の圧入部を高精度に加工す
る必要があって、コスト高となる問題もあった。
【0005】本発明は以上の点に鑑み発明したもので、
目的は、駆動軸のスクロール側端部を支持する軸受ハウ
ジングのケーシングへの圧入をなくしながら、油溜めの
油が圧縮要素の吸入側に吸込まれるのをなくすることが
できると共に、油圧縮を防止でき、更に油溜めの保持油
量及びモータ側室の許容冷媒量を増加できるようにする
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するため、横形ケーシング1の長さ方向一側に第1
スクロール2及び第2スクロール3から成るスクロール
圧縮要素Sを内装し、他側に前記スクロール2、3の少
なくとも一方を駆動する駆動軸4をもったモータ5を内
装すると共に、前記駆動軸4のモータ5に対するスクロ
ール側端部を支持する第1軸受ハウジング7と、反スク
ロール側端部を支持する第2軸受ハウジング8とを設け
る一方、前記モータ5を内装するモータ側室6に吸入管
11を開口させると共に、前記モータ側室6の底部に油
溜め6aを設けた密閉横形スクロール圧縮機であって、
前記第1軸受ハウジング7と前記ケーシング1の内周面
との一方に、前記圧縮要素Sの吸入側S1を前記モータ
側室6の少なくとも油溜め6aと画成する仕切部材15
を設けると共に、前記モータ側室6の上位に、該モータ
側室6と前記吸入側S1とを連通する吸入通路16を設
けたのである。
【0007】また、前記仕切部材15は、横形ケーシン
グ1における少なくとも油溜め6aの内周面に対接する
下面15aと、前記油溜め6aの油面高さより上位に位
置する上面15bとをもち、圧縮要素Sの吸入側S1を
前記モータ側室6の少なくとも油溜め6aと画成する隔
壁部15cをもった剛性材から成り、この仕切部材15
を前記ケーシング1における少なくともモータ側下部
で、かつ、前記第1軸受ハウジング7のモータ側端面7
cに近接する位置に取付けるように構成することができ
る。
【0008】また、前記仕切部材15は、第1軸受ハウ
ジング7に添設する仕切板21と、前記第1軸受ハウジ
ング7と仕切板21との間に介装され、かつ、ケーシン
グ1の内周面に弾接されるシール体20とから構成する
のが好ましい。
【0009】
【作用】駆動軸4のモータ5に対するスクロール側端部
を支持する第1軸受ハウジング7と横形ケーシング1の
内周面との一方に、圧縮要素Sの吸入側S1をモータ側
室6の少なくとも油溜め6aと画成する仕切部材15を
設けているから、前記第1軸受ハウジング7を前記ケー
シング1の内周面に圧入することなく、該第1軸受ハウ
ジング7を遊嵌合させて、例えば溶接ピンなどを介して
前記ケーシング1に取付けることができながら、簡単な
仕切部材15の追加により駆動軸回転性の信頼性低下、
第1軸受ハウジング7の重量増加及びこの第1軸受ハウ
ジング7の外周部とケーシング1の内周面との精度向上
の不具合を伴わずに、前記油溜め6aの油が、前記第1
軸受ハウジング7の遊嵌合により生ずる隙間から圧縮要
素Sの吸入側S1に吸込まれるのを防止できて、油上り
の増加をなくすることができるのであって、油圧縮を防
止でき、更に、前記油溜め6aの油が前記吸入側S1に
吸入されるのを防止できるから、油溜め6aの保持油量
を増加できるのであり、また、モータ側室6の許容冷媒
量も増加できるのである。
【0010】また、前記仕切部材15を、横形ケーシン
グ1における少なくとも油溜め6aの内周面に対接する
下面15aと、前記油溜め6aの油面高さより上位に位
置する上面15bとをもち、圧縮要素Sの吸入側S1を
前記モータ側室6の少なくとも油溜め6aと画成する隔
壁部15cをもった剛性材により形成し、この仕切部材
15を前記ケーシング1における少なくともモータ側下
部で、かつ、第1軸受ハウジング7のモータ側端面7c
に近接する位置に取付けるようにした場合には、外周側
に前記ケーシング1の内周面に僅少間隔を置いて対向す
る複数個の脚部7bを備えた標準品の第1軸受ハウジン
グ7を使用することができて、この第1軸受ハウジング
7のコスト、ひいては圧縮機全体のコストを安くできる
のである。
【0011】また、前記仕切部材15を、前記第1軸受
ハウジング7に添設する仕切板21と、ケーシング1の
内周面に弾接されるシール体20とで構成した場合に
は、圧縮要素Sの吸入側S1とモータ側室6との間のシ
ールを確実にでき前記吸入側S1への油の吸込みをより
有効に防止できるのである。
【0012】
【実施例】図1、2に示したスクロール圧縮機は、主と
して冷凍装置の冷媒を圧縮する冷媒圧縮機であって、両
端部を閉鎖した円筒状の密閉横形ケーシング1の長さ方
向一側内部に、渦巻体2aをもつ第1スクロール2と、
この第1スクロール2の渦巻体2aに噛合う渦巻体3a
をもつ第2スクロール3とから成るスクロール圧縮要素
Sを内装すると共に、他側内部に、前記第2スクロール
3を公転運動させる駆動軸4をもったモータ5を内装
し、前記モータ5を内装するモータ側室6で、前記第2
スクロール3の背面側にはスラスト受面71及びこのス
ラスト受面71に対し中心側に軸受72をもった第1軸
受ハウジング7を内装して、前記スラスト受面71に前
記第2スクロール3の背面を支持し、また、前記軸受7
2に前記駆動軸4のモータ5に対するスクロール側端部
を支持する一方、前記モータ側室6におけるモータ5の
反スクロール側には、中心部に軸受81をもった第2軸
受ハウジング8を内装し、前記軸受81に前記駆動軸4
のモータ5に対し反スクロール側端部を支持すると共
に、前記第2軸受ハウジング8に、前記駆動軸4の軸心
部に形成する給油通路41に潤滑油を給油する潤滑ポン
プ9を設け、この潤滑ポンプ9の吸入口を、吸油管10
を介して前記モータ側室6下部の油溜め6aに開口させ
ている。また、前記モータ側室6におけるモータ5と第
1軸受ハウジング7との間には吸入管11を開口して低
圧ドーム形式とし、また、前記第1スクロール2の背面
側には、隔壁12を介して吐出室13を設け、この吐出
室13に吐出管14を開口させている。
【0013】また、前記スクロール圧縮要素Sは、その
外周部の吸入側S1から吸入した冷媒ガスを作動空間で
圧縮し、中心部の吐出口S2から逆止弁S3を介して前
記吐出室13に吐出するようにしている。
【0014】そして、図1、2に示した第1実施例は、
以上の如く構成するスクロール圧縮機において、前記第
1軸受ハウジング7を、前記スラスト受面71に対し中
心側に前記軸受72と、該軸受72に連続し、前記第2
スクロール3の背面に突設された筒状ボス部3bの受入
凹部73とをもち、かつ、外周部に前記ケーシング1の
内周面と対向する円形外周面74をもった略円筒状に形
成し、その外径を前記ケーシング1の内径より小径とし
て遊嵌合させるようにし、この第1軸受ハウジング7の
モータ側外周部に小径部75を設け、この小径部75
に、前記ケーシング1の内周面に弾接する合成樹脂、ゴ
ムなどの可撓性を有するリング状の仕切部材15を挿嵌
して取付け、この仕切部材15により前記圧縮要素Sの
吸入口S1を前記モータ側室6と画成すると共に、前記
モータ側室6の上位に、前記第1軸受ハウジング7を貫
通して前記モータ側室6と前記吸入側S1とを連通する
吸入通路16を設けたのである。
【0015】この吸入通路16は、図2に示すように貫
通孔により形成するする他、前記外周面74から中心側
に凹入する凹みにより形成してもよい。また、この吸入
通路16は一つ設ける他、複数個設けてもよい。
【0016】また、前記第1軸受ハウジング7は主とし
て鋳物(鋳鉄)で形成するため、図2に示すように、こ
の第1軸受ハウジング7の外周面に溶接ピン76を周方
向に所定間隔を置いて取付ける一方、前記ケーシング1
の前記溶接ピン76との対向部位に溶接孔1aを設け、
前記ケーシング1の外側から前記溶接ピン76を前記溶
接孔1aに溶接して前記第1軸受ハウジング7を前記ケ
ーシング1に固定するようにしている。
【0017】また、前記第2軸受ハウジング8は、中心
部に前記軸受81をもった筒状ボス部8aと、該ボス部
8aの外周から放射状に延びる複数本の脚部8bとを備
え、これら脚部8bの先端に溶接ピン82を取付ける一
方、前記ケーシング1の前記溶接ピン82との対向部位
に溶接孔1bを設け、前記ケーシング1の外側から前記
溶接ピン82を前記溶接孔1bに溶接して固定できるよ
うにしている。
【0018】また、図1において17は、前記第1軸受
ハウジング7と前記第2スクロール3の背面との間に設
けて、前記第2スクロール3の自転を防止し公転運動さ
せるオルダム継手である。
【0019】しかして、以上のように構成する圧縮機
は、前記モータ5を横形ケーシング1に内装すると共
に、前記第1及び第2軸受ハウジング7、8を前記ケー
シング1内に挿入し、これら各ハウジング7、8を溶接
ピン76、82を介して前記ケーシング1の内周面に固
定して、これら軸受ハウジング7、8により駆動軸4の
両端部を回転自由に支持するのである。従って、モータ
5の駆動による運転中の振動を抑制できるし、また、前
記駆動軸4の芯出しを行った後で前記軸受ハウジング
7、8を固定できるから、この駆動軸の芯出しが容易で
ある。
【0020】しかも、前記仕切部材15は、予め第1軸
受ハウジング7の小径部75に保持させるのであるか
ら、前記第1軸受ハウジング7の固定により仕切部材1
5で圧縮要素Sの吸入側S1をモータ側室6と画成でき
て、これら吸入側S1とモータ側室6との間をシールで
きるのである。従って、簡単なリング状の前記仕切部材
15を追加することにより、圧入により固定する前記し
た従来例のように駆動軸回転性の信頼性低下、第1軸受
ハウジング7の重量増加及びこの第1軸受ハウジング7
の外周部とケーシング1の内周面との精度向上の不具合
を伴わずに、モータ側室6における下部油溜め6aの油
が圧縮要素Sの吸入側S1に吸込まれるのを防止できる
のであって、油上りの増大をなくすることができると共
に、油圧縮を防止できるのであり、また、前記吸入側S
1をモータ側室6と画成して、このモータ側室6の上位
に吸入通路16を設けているから、油溜め6aの保持油
量を増加できるし、また、モータ側室6の許容冷媒量を
増加できるのである。
【0021】尚、第1実施例では可撓性を有する仕切部
材15を用いたが、その他、この仕切部材に代えて金属
板・合成樹脂板などの剛性をもった仕切部材を用いても
よい。
【0022】次に図3、4に示した第2実施例を説明す
る。
【0023】この第2実施例は、前記第1軸受ハウジン
グ7を、前記スラスト受面71と軸受72及び受入凹部
73とをもった筒状ボス部7aと、該ボス部7aの外周
から放射状に延びる複数本の脚部7bとを備えた構造に
形成して、この第1軸受ハウジング7における各脚部7
b間の凹欠部を前記吸入通路16とする一方、前記仕切
部材15を、前記ケーシング1における油溜め6a側半
円部の内周面に対接する半円形の下面15aと、前記油
溜め6aの油面高さより上位に位置する上面15bとを
もち、前記吸入側S1を前記油溜め6aと画成する隔壁
部15cをもった半円形の金属板により形成し、この仕
切部材15を前記ケーシング1におけるモータ側下部
で、前記第1軸受ハウジング7のモータ側端面7cに対
接する位置に溶接により固定したものである。
【0024】この構成によれば、第1実施例と同様の効
果が得られながら、仕切部材15は、前記下面15a
と、上面15bとをもった隔壁部15cを備えているか
ら、図4に示したように外周側に前記ケーシング1の内
周面に僅少間隔を置いて対向する複数個の脚部7bを備
えた標準品の第1軸受ハウジング7を使用することがで
きて、この第1軸受ハウジング7のコスト、ひいては圧
縮機全体のコストを安くできるのである。尚、第2実施
例において、前記仕切部材15の上面で、前記ボス部7
aとの対向部位は円弧状に凹入して前記油溜め6aの油
面に対する高さが低くなっているが、この凹入部は、そ
の側面を前記モータ側端面7cと接触させたり、或は前
記吸入管11からモータ側室6に導入された吸入ガスが
前記凹入部から吸入されない程度に近接させればよい。
また、前記第1軸受ハウジング7における各脚部7bに
は前記溶接ピン76を設けて第1実施例と同様、溶接に
より第1軸受ハウジング7を前記ケーシング1に固定し
ている。また、図4において、7dは前記第1軸受ハウ
ジング7の肉厚を均肉化するための凹入部である。
【0025】次に図5、6に示した第3実施例を説明す
る。
【0026】この第3実施例は、図3、4に示した第1
軸受ハウジング7と同じ構造の第1軸受ハウジング7を
用いる一方、前記仕切部材15を、前記ケーシング1の
内周面に対接する外周面と、前記ボス部7aを受入れる
内周面とをもち、これら外周面と内周面との間に前記吸
入側S1を前記モータ側室6と画成する隔壁部15cを
備えたリング状の金属板により形成して、その下側半円
部の外周面を、前記油溜め6aの内周面に対接する前記
下面15aとし、前記油溜め6aの油面高さより上位
に、前記吸入通路16と連通する二つの吸入孔15dを
設けて、該吸入孔15dの下側縁を前記上面15bと
し、この仕切部材15を前記ケーシング1におけるモー
タ側で、前記第1軸受ハウジング7のモータ側端面7c
に対接する位置に圧入して固定したものである。尚、第
3実施例において、前記仕切部材15の内周面の下半分
は前記上面15bよりも下方側に位置するが、この内周
面の下半分は、その側面を前記モータ側端面7cと接触
させたり、或は前記吸入管11からモータ側室6に導入
された吸入ガスが前記凹入部から吸入されない程度に近
接させればよい。また、前記仕切部材15は圧入により
固定する他、溶接により固定してもよい。
【0027】この構成によれば、第1実施例と同様、圧
縮要素Sの吸入側S1をモータ側室6と画成できて、し
かも、第2実施例と同様、標準品の第1軸受ハウジング
7を使用することができて、この第1軸受ハウジング7
のコスト、ひいては圧縮機全体のコストを安くできるの
である。
【0028】次に図7に示した第4実施例を説明する。
【0029】この第4実施例は、図3、4に示した半円
形の仕切部材15、即ち、ケーシング1における油溜め
6a側半円部の内周面に対接する半円形の下面15a
と、前記油溜め6aの油面高さより上位に位置する上面
15bとをもち、前記吸入側S1を前記油溜め6aと画
成する隔壁部15cをもった半円形の仕切部材15を、
前記ケーシング1におけるモータ側下部で、前記第1軸
受ハウジング7のモータ側端面7cと僅少間隔を置いて
対向する位置に溶接により固定したものである。
【0030】この構成においては、仕切部材15を、第
1軸受ハウジング7のモータ側端面7cと対接させずに
ケーシング1の内周面に固定しているから、この仕切部
材15の位置設定をラフにできて、組立性を向上でき、
それだけコストダウンを図ることができるのである。
尚、前記仕切部材15の前記モータ側端面7cとの対向
間隔は、前記吸入管11からモータ側室6に導入された
吸入ガスが前記対向間隔部から前記吸入側S1に吸入さ
れないか、又は、吸入されてもこのガスにより前記油溜
め6aの油が前記対向間隔部から前記吸入側S1に吸込
まれない間隔にするのである。
【0031】次に図8に示した第5実施例を説明する。
【0032】この第5実施例は、第1実施例で用いた前
記第1軸受ハウジング7の小径部75に代えてテーパ面
77を設けて、該テーパ面77に、前記ケーシング1の
内周面に弾接する主として0リングから成る弾性シール
体20を支持すると共に、前記第1軸受ハウジング7の
モータ側端面7cにリング状の仕切板21を取付ねじ2
2などにより取付けて、前記シール体20を前記ケーシ
ング1の内周面に弾接するように成す一方、前記仕切板
21の上位に前記吸入通路16と連通する吸入孔21a
を設けたものである。
【0033】この構成によれば、圧縮要素Sの吸入側S
1とモータ側室6との間のシールを確実にでき、前記吸
入側S1への油の吸込みをより有効に防止できるのであ
る。
【0034】尚、図3、図5、図7に示した実施例の基
本構造は図1に示したものと代わりないので、圧縮機の
中央部から第2軸受ハウジング側を省略すると共に、共
通部品の符号を同じとし、その説明を省略した。
【0035】また、図3〜7に示した実施例の仕切部材
15は、ケーシング1の内周面に固定する他、第1軸受
ハウジング7のモータ側端面7cに例えば接着剤で固定
してもよい。また、図3〜7に示した仕切部材15は金
属板で形成する他、合成樹脂などの剛性材で形成して、
例えば接着剤で固定してもよい。
【0036】また、以上説明した実施例は何れも前記ス
クロール2、3のうち、第1スクロール2を固定スクロ
ールとし、第2スクロール3を可動スクロールとした
が、両スクロール2、3を可動させてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように、駆動軸4のモー
タ5に対するスクロール側端部を支持する第1軸受ハウ
ジング7と横形ケーシング1の内周面との一方に、圧縮
要素Sの吸入側S1をモータ側室6の少なくとも油溜め
6aと画成する仕切部材15を設けているから、前記第
1軸受ハウジング7を前記ケーシング1の内周面に圧入
することなく、該第1軸受ハウジング7を遊嵌合させ
て、例えば溶接ピンなどを介して前記ケーシング1に取
付けることができながら、簡単な仕切部材15の追加に
より駆動軸回転性の信頼性低下、第1軸受ハウジング7
の重量増加及びこの第1軸受ハウジング7の外周部とケ
ーシング1の内周面との精度向上の不具合を伴わずに、
前記油溜め6aの油が、前記第1軸受ハウジング7の遊
嵌合により生ずる隙間から圧縮要素Sの吸入側S1に吸
込まれるのを防止できて、油上りの増加をなくすること
ができるのであって、油圧縮を防止でき、更に、前記油
溜め6aの油が前記吸入側S1に吸込まれるのを防止で
きるから、油溜め6aの保持油量を増加できるのであ
り、また、モータ側室6の許容冷媒量も増加できるので
ある。
【0038】また、前記仕切部材15を、横形ケーシン
グ1における少なくとも油溜め6aの内周面に対接する
下面15aと、前記油溜め6aの油面高さより上位に位
置する上面15bとをもち、圧縮要素Sの吸入側S1を
前記モータ側室6の少なくとも油溜め6aと画成する隔
壁部15cをもった剛性材により形成し、この仕切部材
15を前記ケーシング1における少なくともモータ側下
部で、かつ、第1軸受ハウジング7のモータ側端面7c
に近接する位置に取付けるようにした場合には、外周側
に前記ケーシング1の内周面に僅少間隔を置いて対向す
る複数個の脚部7bを備えた標準品の第1軸受ハウジン
グ7を使用することができて、この第1軸受ハウジング
7のコスト、ひいては圧縮機全体のコストを安くできる
のである。
【0039】また、前記仕切部材15を、前記第1軸受
ハウジング7に添設する仕切板21と、ケーシング1の
内周面に弾接されるシール体20とで構成した場合に
は、圧縮要素Sの吸入側S1とモータ側室6との間のシ
ールを確実にでき、前記吸入側S1への油の吸込みをよ
り有効に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断正面図。
【図2】第1実施例における第1軸受ハウジングのみの
側面図。
【図3】第2実施例を示す一部省略縦断正面図。
【図4】第2実施例における縦断側面図。
【図5】第3実施例を示す一部省略縦断正面図。
【図6】第3実施例における縦断側面図。
【図7】第4実施例を示す一部省略縦断正面図。
【図8】第5実施例を示す一部省略縦断正面図。
【図9】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 横形ケーシング 2 第1スクロール 3 第2スクロール 4 駆動軸 5 モータ 6 モータ側室 7 第1軸受ハウジング 7c モータ側端面 8 第2軸受ハウジング 11 吸入管 15 仕切部材 15a 下面 15b 上面 15c 隔壁部 16 吸入通路 20 シール体 21 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横形ケーシング1の長さ方向一側に第1ス
    クロール2及び第2スクロール3から成るスクロール圧
    縮要素Sを内装し、他側に前記スクロール2、3の少な
    くとも一方を駆動する駆動軸4をもったモータ5を内装
    すると共に、前記駆動軸4のモータ5に対するスクロー
    ル側端部を支持する第1軸受ハウジング7と、反スクロ
    ール側端部を支持する第2軸受ハウジング8とを設ける
    一方、前記モータ5を内装するモータ側室6に吸入管1
    1を開口させると共に、前記モータ側室6の底部に油溜
    め6aを設けた密閉横形スクロール圧縮機であって、前
    記第1軸受ハウジング7と前記ケーシング1の内周面と
    の一方に、前記圧縮要素Sの吸入側S1を前記モータ側
    室6の少なくとも油溜め6aと画成する仕切部材15を
    設けると共に、前記モータ側室6の上位に、該モータ側
    室6と前記吸入側S1とを連通する吸入通路16を設け
    たことを特徴とする密閉横形スクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】仕切部材15は、横形ケーシング1におけ
    る少なくとも油溜め6aの内周面に対接する下面15a
    と、前記油溜め6aの油面高さより上位に位置する上面
    15bとをもち、圧縮要素Sの吸入側S1を前記モータ
    側室6の少なくとも油溜め6aと画成する隔壁部15c
    をもった剛性材から成り、この仕切部材15を前記ケー
    シング1における少なくともモータ側下部で、かつ、前
    記第1軸受ハウジング7のモータ側端面7cに近接する
    位置に取付けている請求項1記載の密閉横形スクロール
    圧縮機。
  3. 【請求項3】仕切部材15は、第1軸受ハウジング7に
    添設する仕切板21と、前記第1軸受ハウジング7と仕
    切板21との間に介装され、かつ、ケーシング1の内周
    面に弾接されるシール体20とから構成している請求項
    1記載の密閉横形スクロール圧縮機。
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