JPH04124414U - スペーサ保持具 - Google Patents

スペーサ保持具

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JPH04124414U
JPH04124414U JP3773191U JP3773191U JPH04124414U JP H04124414 U JPH04124414 U JP H04124414U JP 3773191 U JP3773191 U JP 3773191U JP 3773191 U JP3773191 U JP 3773191U JP H04124414 U JPH04124414 U JP H04124414U
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JP
Japan
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magnetic
spacer
sensor
magnetic sensor
support plate
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Withdrawn
Application number
JP3773191U
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English (en)
Inventor
弘 松永
拓 阿部
友夫 神垣
一夫 上杉
克也 三塚
智章 門馬
保久 大隅
Original Assignee
アルプス電気株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ドラムと磁気センサ間にスペーサを挿入
する際に、該スペーサの挿入量を一定に設定する。 【構成】 磁気ドラム1と磁気センサ5間に挿入される
スペーサ10が取付けられる基部11と、センサ支持板
4の一方の側面4aに当接する係合片12および他方の
側面4bに当接する弾性片13と、前記磁気センサ5の
上端に当接可能な当接部14とを備えたことを特徴とし
ている。 【効果】 磁気ドラムと磁気センサとの間に必要とされ
るギャップを正確かつ容易に調整できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、磁気式ロータリエンコーダの磁気ドラムと磁気センサとの間のギャ ップ調整に用いられるスペーサを保持するスペーサ保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に磁気式ロータリエンコーダは、VTR等の精密電子機器や、ロボット等 の産業機器に使用されるモータに設けられ、このモータの精密な回転制御を行な うため、該磁気式ロータリエンコーダによってモータの回転速度を検出するよう になっている。このような磁気式ロータリエンコーダでは、速度検出に磁気的結 合手段が使用されており、例えばプラスチックマグネットの成型品に多極着磁し た磁気ドラムと、MRセンサなどの磁気センサとを備え、これらの磁気ドラムと 磁気センサ間に所定寸法のギャップを設ける必要がある。
【0003】 図5、図6はこの種の従来の磁気ドラムと磁気センサ間のギャップ調整方法を 説明する図で、1は磁気ドラム、2は回転機、3は回転軸、4はセンサ支持板、 5は磁気センサ、6は樹脂などからなる接着剤、7はPETフィルムなどからな るスペーサである。
【0004】 磁気ドラム1は磁性材料からなり、その周面には磁気パターンがN、S、S、 N、N、S、S、N……の如く隣り合う磁極対が逆極性になるように等ピツチ間 隔で連続形成されている。モータ等の回転機2からは回転軸3が突出しており、 該回転軸3は前記磁気ドラム1の中心に固着されている。磁気センサ5を構成す る磁気抵抗効果素子は、磁気ドラム1に着磁配列された磁気パターンの各磁極ピ ツチpに対してnp+ 1/4 p(ただしnは整数)位相がずれるように2組配置さ れており、またこれら磁気抵抗効果素子のそれぞれの磁気方向が回転軸3と直交 するように磁気パターンに対向して配置されている。したがって磁気ドラム1が 回転すると、磁気センサ5のそれぞれの磁気抵抗効果素子からは90度の位相差 をもつ信号が出力される。前記磁気センサ5は、回転機2に固定されるセンサ支 持板4の所定位置に接着剤6を用いて固定されている。
【0005】 以上のように構成された磁気式ロータリエンコーダにあっては、回転機2によ つて磁気ドラム1が所定方向に回転すると、磁気センサ5のそれぞれの磁気抵抗 効果素子からは90度の位相差をもつ連続的な信号が出力され、信号処理回路で 増幅・検波・整合などの処理を行なうことによりインクレメンタルパルスが得ら れ、磁気ドラム1の変位量と回転方向が検出される。
【0006】 このような磁気式ロータリエンコーダでは、磁気ドラム1と磁気センサ5との 間に必要とされるギャップを調整する際、ギャップ調整用のスペーサ7を把持し て磁気ドラム1と磁気センサ5間に挿入して、センサ支持板4を手などで押圧す ることより磁気センサ5をスペーサ7を介して磁気ドラム1に付き当て、この状 態でセンサ支持板4を回転機2に締着させた後、前記スペーサ7を磁気ドラム1 と磁気センサ5間から取り除くようになっていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来技術にあっては、磁気ドラム1と磁気センサ5間のギ ャップを調整するため、スペーサ7を把持して磁気ドラム1と磁気センサ5間に 挿入する際、該スペーサ7の高さ位置を一定に設定することが難しいという問題 があった。そのため、例えば図5に示すように、スペーサ7の挿入量が多すぎて スペーサ7の下端が接着剤6を乗り越える位置まで挿入された場合、該接着剤6 が磁気センサ5の表面より磁気ドラム1側に突出しているため、スペーサ7を取 り除くと磁気ドラム1と磁気センサ5間のギャップが所定寸法よりも大きくなっ てしまうという問題があった。これとは逆に、図6に示すように、スペーサ7の 挿入量が少なすぎてスペーサ7の下端が磁気センサ5の下端よりも上方に位置す る場合、センサ支持板4を手などで押圧すると該センサ支持板4が図6の時計方 向に傾いてしまい、その後、スペーサ7を磁気ドラム1と磁気センサ5間から取 り除いたときに前記センサ支持板4が図6の反時計方向に復元するので、磁気ド ラム1と磁気センサ5間のギャップが所定寸法よりも小さくなってしまうという 問題があった。
【0008】 本考案はこのような従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的 は、磁気ドラムと磁気センサ間に必要とされるギャップを簡単かつ正確に調整で きるスペーサ保持具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案は、回転機の回転軸に挿入固定される磁気ド ラムと該磁気ドラムに対向する磁気センサ間に挿入されるスペーサが取付けられ る基部と、前記磁気センサを支持するセンサ支持板に対して挿脱可能で、該セン サ支持板の一方の面に当接する係合片および他方の面に当接する弾性片と、前記 磁気ドラムおよび磁気センサ間に前記スペーサを所定の高さ位置まで挿入したと き、前記センサ支持板の上端または前記磁気センサの上端の少なくとも一方に当 接する当接部とを備えた構成にしてある。
【0010】
【作用】
本考案は上記のように構成したので、磁気ドラムおよび磁気センサ間のギャッ プを調整する際に、まずスペーサが取付けられた基部を把持しながらセンサ支持 板の上端からスペーサ保持具を挿入し、センサ支持板の一方の面に係合片を、他 方の面に弾性片をそれぞれ当接させながら、前記スペーサを磁気ドラムと磁気セ ンサとの間に上方より所定の高さ位置まで挿入する。このとき、当接部がセンサ 支持板の上端または磁気センサの上端の少なくとも一方に当接して、前記スペー サの下方への移動が規制されるので、この状態でセンサ支持板を回転機に固定す ればよい。これによって、磁気ドラムと磁気センサ間にスペーサを挿入する際に 、該スペーサの高さ位置を一定に設定することができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案のスペーサ保持具の実施例を図に基づいて説明する。図1は本考 案の一実施例に係る磁気式ロータリエンコータの概略構成を示す断面図、図2は 図1の磁気式ロータリエンコータに備えられるスペーサ保持具の分解斜視図、図 3は回転軸に磁気ドラムが圧入された状態を示す正面図、図4はスペーサを磁気 ドラムと磁気センサ間から取り除く工程を説明する図である。なお、図1、図3 、図4において、前述した図5、図6に示すものと同等のものには同一符号を付 してある。
【0012】 この実施例のスペーサ保持具は、図1に示すように、PETフィルムなどから なるスペーサ10が取付けられる基部11と、この基部11の下端より突出し、 センサ支持板4の一方の面4aに当接可能な係合片12と、この係合片12に対 向し、センサ支持板4の他方の面4bに当接可能な弾性片13と、磁気センサ5 の上端に当接可能な当接部14とを備え、これらは一体的に構成されている。前 記スペーサ10には、図2に示すように、孔15が例えば2つ設けられ、基部1 1には該孔15に挿通される突起16が設けられている。そして、これらの突起 16の突出端は、図1に示すように、加熱などによりかしめられており、これに よって、スペーサ10が基部11に取付けられている。この基部11には、図示 を省略したがスペーサ10の厚み寸法を表示する表示記号が付されている。
【0013】 この実施例にあっては、まず予備工程として、センサ支持板4の所定位置に磁 気センサ5を接着剤6を用いて固定する。次いで本工程として、図3に示すよう に、回転機2の回転軸3に磁気ドラム1を所定位置まで圧入した後、図1に示す ように、回転機2の取付面にセンサ支持板4を載置し、これをねじ17にて仮止 めする。次いで、基部11を把持しながらスペーサ保持具をセンサ支持板4に挿 入する。この場合、係合片12はセンサ支持板4の一方の側面4aに沿って、弾 性片13は他方の側面4bに沿ってそれぞれ下降し、該スペーサ10が磁気ドラ ム1および磁気センサ5に対して所定の高さ位置まで挿入されると、磁気センサ 5の上端に当接部14が当接し、この当接部14によってスペーサ10の下方へ の移動が規制される。この状態でスペーサ10が保持されているので、センサ支 持板4を手で押圧することより磁気センサ5をスペーサ10を介して磁気ドラム 1に付き当て、ねじ17を締め込んでセンサ支持板4を回転機2の取付面に固定 した後、図4に示すように、基部11を持ち上げることにより、スペーサ10を 磁気ドラム1および磁気センサ5間から取り除く。
【0014】 このように構成した実施例では、磁気ドラム1と磁気センサ5間にスペーサ1 0を挿入する際に、該スペーサ10の高さ位置を一定に設定することができる。 また、センサ支持板4を係合片12および弾性片13によって弾性的に挟持する ので、基部11から手を離した状態でもスペーサ10を保持することができ、こ の状態でセンサ支持板4を片手で押圧してギャップ調整を行なうことができ、す なわち、このギャップ調整が容易である。さらに、基部11にはスペーサ10の 厚み寸法を表示する表示記号が付されているので、この表示記号を確認すること によって、間違った厚み寸法のスペーサを用いることを防止できる。かかる表示 手段としては、使用するスペーサ10を異なる色に着色するという方法も可能で ある。さらにまた、スペーサ保持具は大きな基部11を有するため、ギャップ調 整後にスペーサ保持具を取り忘れるおそれが少ないという利点もある。
【0015】 なお、この実施例では、当接部14が磁気センサ5の上端に当接するように構 成したが、本考案はこれに限らず、センサ支持板4の上端に当接する当接部を設 けることもでき、あるいは、これらの両方の当接部を設けてもよい。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成したので、磁気ドラムと磁気センサ間にスペーサを 挿入する際に、該スペーサの高さ位置を一定に設定することができ、したがって 、磁気ドラムと磁気センサ間のギャップ調整を正確に行うことができる。また、 スペーサ自体を把持しながらギャップ調整を行なう従来の場合と比べて、磁気ド ラムと磁気センサ間のギャップ調整が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスペーサ保持具の一実施例を示す断面
図である。
【図2】図1のスペーサ保持具の分解斜視図である。
【図3】回転軸に磁気ドラムが圧入された状態を示す正
面図である。
【図4】スペーサを磁気ドラムと磁気センサ間から取り
除く工程を説明する図である。
【図5】従来の磁気ドラムと磁気センサ間のギャップ調
整方法を説明する図である。
【図6】スペーサの高さ位置が高すぎる状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 磁気ドラム 2 回転機 3 回転軸 4 センサ支持板 4a 一方の面 4b 他方の面 5 磁気センサ 10 スペーサ 11 基部 12 係合片 13 弾性片 14 当接部
フロントページの続き (72)考案者 上杉 一夫 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)考案者 三塚 克也 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)考案者 門馬 智章 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)考案者 大隅 保久 宮城県仙台市宮城野区大梶4−2−603

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機の回転軸に挿入固定される磁気ド
    ラムと該磁気ドラムに対向する磁気センサ間に挿入され
    るスペーサが取付けられる基部と、前記磁気センサを支
    持するセンサ支持板に対して挿脱可能で、該センサ支持
    板の一方の面に当接する係合片および他方の面に当接す
    る弾性片と、前記磁気ドラムおよび磁気センサ間に前記
    スペーサを所定の高さ位置まで挿入したとき、前記セン
    サ支持板の上端または前記磁気センサの上端の少なくと
    も一方に当接する当接部とを備えたことを特徴とするス
    ペーサ保持具。
JP3773191U 1991-04-25 1991-04-25 スペーサ保持具 Withdrawn JPH04124414U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045194A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 ファナック株式会社 センサギアを具備する磁気式センサ、該磁気式センサを備えた電動機、及び該磁気式センサを備えた機械の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045194A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 ファナック株式会社 センサギアを具備する磁気式センサ、該磁気式センサを備えた電動機、及び該磁気式センサを備えた機械の製造方法
US10900809B2 (en) 2017-08-30 2021-01-26 Fanuc Corporation Magnetic sensor having sensor gear, electric motor having the magnetic sensor, and method of manufacturing machine having the magnetic sensor

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950713