JPH04124244A - 耐食線 - Google Patents

耐食線

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JPH04124244A
JPH04124244A JP24359390A JP24359390A JPH04124244A JP H04124244 A JPH04124244 A JP H04124244A JP 24359390 A JP24359390 A JP 24359390A JP 24359390 A JP24359390 A JP 24359390A JP H04124244 A JPH04124244 A JP H04124244A
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JP
Japan
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resistant wire
corrosion
alloy
atom
corrosion resistant
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Pending
Application number
JP24359390A
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English (en)
Inventor
Seisaku Suzuki
清策 鈴木
Teruhiro Makino
彰宏 牧野
Takeshi Masumoto
健 増本
Akihisa Inoue
明久 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04124244A publication Critical patent/JPH04124244A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野J 本発明は、耐食性や強度等に優れた細線に係り、特に魚
釣用の釣糸等に好適に利用される耐食線に関するもので
ある。
「従来の技術J 従来から魚釣用の釣糸としては、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリフッ化ビニリデン樹脂等からなる合成繊維製
釣糸や、ステンレス、タングステン金属等からなる金属
繊維製釣糸などが広く用いられている。
「発明が解決しようとする課題。
前者の合成繊維製釣糸は、柔軟性があり、透明であると
いう利点があるが、引張り強度が低いため、釣糸の径を
あまり細く出来ないという欠点があった。このためこの
合成繊維製釣糸を急流の河川や潮流の速い海洋での魚釣
りに使用すると、この釣糸は水流によって釣糸の径に比
例した大きな力を受け、釣仕掛が流され易く、釣仕掛を
所望の位置に投入することが困難になるという問題点が
あった。
一方、金属繊維製釣糸は、前者に比べて引張り強度が高
いため、釣糸の径を細くすることができる。
しかしながら従来の金属繊維製釣糸は、海水等に対する
耐食性が充分とは言えないため、耐食性に優れた釣糸の
開発が要望されていた。またこれまで以上に強度が高く
、釣糸の径を細くできる釣糸の開発も併せて要望されて
いた。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、耐食性に優
れ、かつ高強度を有する耐食線を提供することを目的と
する。
「課題を解決するための手段」 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、特定の組成を有する合金が耐食性と強度に優れて
いることを見出だし、本発明に想到した。
すなわち、請求項1に記載の耐食線は、(Fe+−a 
Co a)b Bx Ty T′z(但しTはTi、Z
r、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wからなる群から選
ばれた一種又は二種以上の元素であり、かつ、Zr、H
fのいずれか、又は両方を含み、T′はCu、Ag、A
u、Ni、Pd、Ptからなる群から選ばれた一種又は
二種以上の元素であり、a≦0.05、b≦92原子%
、Xo、5〜16原子%、y=4〜10原子%、z=0
.2〜4.5原子%である。) で示される組成の合金からなるものである。
請求項2に記載の耐食線は、 Fe  b  BX  Ty  T’Z(但しTはTi
、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wからなる群か
ら選ばれた一種又は二種以上の元素であり、かつ、Zr
、Hfのいずれか、又は両方を含み、T′はCu、Ag
、Au、Ni、Pd、Ptからなる群から選ばれた一種
又は二種以上の元素であり、b≦92原子%、X=0.
5〜16原子%、y=4〜10原子%、2=0゜2〜4
.5原子%である。) で示される組成の合金からなるものである。
請求項3に記載の耐食線は、 (Pe+−a Qa)b Bx Ty (但しQはCo、Niのいずれか、または両方、TはT
i、Zr、Hf,V、Nb、Ta、Mo、Wからなる群
から選ばれた一種又は二種以上の元素であり、かつ、Z
r、Hfのいずれが、又は両方を含み、a≦0.05、
b≦93原子%原子−0,5〜8原子%、y=4〜9原
子%である。)で示される組成の合金からなるものであ
る。
請求項4に記載の耐食線は、 Fe  b  BX  Ty (但しTはTi、Zr、Hff、V、Nb、Ta、Mo
、Wからなる群から選ばれた一種又は二種以上の元素で
あり、かつ、Zr、Hfのいずれか、又は両方を含み、
b≦93原子%、X=0.5〜8原子%、Y=4〜9原
子%である。) で示される組成の合金からなるものである。
請求項5に記載の耐食線は、請求項1,2.3または4
記載の耐食線に熱処理を施したことを特徴とするもので
ある。
本発明の耐食線をなす合金は、前記組成の非晶質合金あ
るいは非晶質相を含む結品質合金を溶湯から急冷するこ
とにより得る工程と、これを加熱し微細な結晶粒を形成
する熱処理工程によって通常得ることが出来る。本発明
の合金においては、非晶質相を得やすくするために、非
晶質形成能力の高いZr5Hfのいずれかが添加されて
いる必要がある。ただしZr、Hfの一部を、他の4A
〜6A族元素のうちのT i、V 、Nb、Ta、Mo
、Wと置換しても良い。ここでCrを含めなかったのは
、Crが他の元素に比べて非晶質形成能力が劣っている
からである。
ホウ素(B)にも上記非晶質形成能を高める効果かある
と考えられるので、Bの添加は必須である。
またBと同様にA12.S i、C、P等も非晶質形成
能力があると考えられるため、これらの元素を添加して
も本発明と同一 とみなすことができる。
これらの元素以外でも耐食性を改善するために、Cr、
Ruその他の白金族元素を添加することも可能である。
その他、H,N、O,S等の不可避的不純物については
、所望の特性が劣化しない程度に含有していても本発明
の耐食線の合金組成と同一とみなすことができるのは当
然である。
またCu、Niおよびこれらと同族元素のうちから選ば
れた少なくとも一種又は2種以上の元素の添加は、合金
が結晶化する温度を低下させ、熱処理後の組織の微細化
に冨与するものと考えられる。
本発明の耐食線の組成を表す合金組成式中のbは、請求
項1.2では92原子%以下であり、請求項3.4では
93原子%以下である。
Bの量を表すXは、請求項1.2では0.5原子%以上
16原子%以下であり、請求項3.4では0.5原子%
以上8原子%以下である。
各組成式中のylすなわちTi、Zr、Hf、V、Nb
Ta、MO,Wからなる群から選ばれた一種又は二種以
上の元素であり、かつ、Zr、Hfのいずれか、又は両
方を含む元素の量yは、請求項1.2では4原子%以上
IO原子%以下であり、請求項3,4では4原子%以上
9原子%以下である。
また各組成式中のa、すなわち請求項1においてはCo
の量、請求項3においてはCo、Niのいずれか、また
は両方の合計を表す量は0.05以下である。
また請求項1および2記載の耐食線において、合金組成
式中の2、すなわちCu、Ag、Au、Ni、Pd。
ptからなる群から選ばれた一種又は二種以上の元素の
量は、0.2原子%以上4.5原子%以下である。
以上のように組成を限定したのは、上記の組成範囲にお
いて、耐食性に優れ、かつ高硬度を有する微細結晶組織
の合金が得やすいためである。
また請求項Iおよび2と、請求項3および4とでbxy
の組成範囲が多少異なるのは、請求項1および2におい
ては、結晶粒微細効果のあると考えられるCu、Ni等
の元素を必ず含み、このため高硬度の得られる微細組織
が請求項3および4の場合よりも広い組成範囲で得られ
るためである。
また請求項5に記載の耐食線に施される熱処理の好まし
い温度は、500℃以上650℃以下である。これはこ
の範囲で熱処理を行なうと硬度が増大し、機械的性質が
改善されるほか、透磁率や磁化などの磁気的性質も著し
く改善される利点があるからである。
本発明の耐食線は、耐食線1本をそのまま用いても良い
し、表面を合成樹脂等で被覆して用いても良い。また耐
食縁数本を束ね、必要に応じてねじりを加えた後、その
束ねた表面全体を合成樹脂等で被覆すると、耐食線に柔
軟性を持たせることができる。ここで被覆に用いられる
合成樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル
、ボリウレタン、ポリ塩化ビニリデン等が好ましL)。
「作用」 本発明の耐食線では、訪紀の組成からなる合金を用いて
いるので、耐食性、強度に優れている。
「実施例」 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1 ) 第1図は本発明の耐食線の一実施例を示すものである。
第1図中の符号lは合金フィラメントである。
この合金フィラメント1は、以下の様にして製造された
すなわち、まず内径500mmφの横型回転ドラムを回
転させ、その内周壁に遠心力により保たれる水の層を形
成した。そして第1表に示す組成より成る合金■〜■を
Ar−He雰囲気中で溶融し、これをO、I amの紡
糸ノズルから前記ドラム内周壁の水中に噴出させて、直
径80〜140μmの合金フィラメントを得た。次いで
この合金フィラメントをダイズで冷間延伸して、直径7
0μmの合金フィラメントに加工した。この後、合金フ
ィラメントに600℃で1時間熱処理を施した。
このようにして製造された耐食線は、前述のような組成
を有する合金フィラメント1より成っているので、耐食
性、強度に優れている。
従ってこの耐食線は、魚釣用の釣糸として最適である。
(実施例2 ) 第2図は、本発明の第2実施例を示すものである。この
実施例の耐食線は、3本のねじれを加えられた合金フィ
ラメント!・・・と、これらを覆う合成樹脂被覆層2と
から構成されている。
この耐食線は、以下の様にして製造された。すなわち、
まず実施例!と同様の方法で3本の合金フィラメントト
・・を作成し、これらを引き揃えて、ねじりを加えた。
次いで、これらの合金フィラメントト・・をポリアミド
のエマルジタン溶液に含浸(デイツプ)させた後、16
0℃で30秒間熱処理を施して合成樹脂被覆層2を形成
し、全体として直径150μ−の耐食線を製造した。
この耐食線は、前述のような組成を有する合金フィラメ
ントト・・により成っているので、耐食性、強度に優れ
ている。
またこの耐食線は、3本の合金フィラメント■・・・を
引き揃えて、ねじりを加えた後、合成樹脂被覆層2によ
ってコートしであるため、柔軟性に富んでいる。
従ってこの耐食線は、魚釣用の釣糸として最適である。
(せ鰺例1) 実施例1で製造した第1表の合金■〜■からなる耐食線
と、比較例として実施例1と同様の方法で製造されたタ
ングステンフィラメントを用いて、引張り試験および耐
食性試験を行った。ここで、各耐食線の引張り試験は、
f温でインストロン型引張り試験機を用いて測定した。
また耐食性試験は、海水に7日間浸漬した後の引張り強
度S7、海水に浸漬前の強度をS。とじ、変化率(S 
7/S o)X100によって評価した。
結果を第2表に示す。
第2表 第2表の結果より、 実施例の耐食線は、 引張り強 度および耐食性に優れていることが確認された。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の耐食線では、前述のよう
な組成を有する合金から成っているので、耐食性、強度
に優れている。
従って本発明の耐食線は、魚釣用の釣糸等に最適に利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐食線の第一実施例を示す斜視図、第
2図は本発明の耐食線の第二実施例を示す斜視図である
。 I・・・・合金フィラメント。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(Fe_1_−aCoa)bBxTyT′z(但
    しTはTi,Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wか
    らなる群から選ばれた一種又は二種以上の元素であり、
    かつ、Zr,Hfのいずれか、又は両方を含み、T′は
    Cu,Ag,Au,Ni,Pd,Ptからなる群から選
    ばれた一種又は二種以上の元素であり、 a≦0.05、b≦92原子%、 x=0.5〜16原子%、y=4〜10原子%、z=0
    .2〜4.5原子%である。)で示される組成の合金か
    らなることを特徴とする耐食線。
  2. (2)FebBxTyT′Z (但しTはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
    Wからなる群から選ばれた一種又は二種以上の元素であ
    り、かつ、Zr,Hfのいずれか、又は両方を含み、T
    ′はCu,Ag,Au,Ni,Pd,Ptからなる群か
    ら選ばれた一種又は二種以上の元素であり、 b≦92原子%、x=0.5〜16原子%、y=4〜1
    0原子%、z=0.2〜4.5原子%である。) で示される組成の合金からなることを特徴とする耐食線
  3. (3)(Fe_1_−aQa)bBxTy (但しQはCo,Niのいずれか、または両方、TはT
    i,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wからなる群
    から選ばれた一種又は二種以上の元素であり、かつ、Z
    r,Hfのいずれか、又は両方を含み、a≦0.05、
    b≦93 原子%、x=0.5〜8原子%、y=4〜9原子%であ
    る。) で示される組成の合金からなることを特徴とする耐食線
  4. (4)FebBxTy (但しTはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
    Wからなる群から選ばれた一種又は二種以上の元素であ
    り、かつ、Zr,Hfのいずれか、又は両方を含み、b
    ≦93原子%、 x=0.5〜8原子%、y=4〜9原子%である。) で示される組成の合金からなることを特徴とする耐食線
  5. (5)熱処理を施されたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項、第2項、第3項または第4項に記載の耐食線
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266914B1 (en) 1996-12-06 2001-07-31 Outdoor Innovations, L.L.C. Spinner-type fishing lures and wire and cable fishing leaders

Cited By (2)

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US6266914B1 (en) 1996-12-06 2001-07-31 Outdoor Innovations, L.L.C. Spinner-type fishing lures and wire and cable fishing leaders
US6684559B2 (en) 1996-12-06 2004-02-03 Outdoor Innovations, L.L.C. Spinner-type fishing lures

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