JPH0412321A - プラスチック基板液晶表示素子 - Google Patents

プラスチック基板液晶表示素子

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JPH0412321A
JPH0412321A JP11462190A JP11462190A JPH0412321A JP H0412321 A JPH0412321 A JP H0412321A JP 11462190 A JP11462190 A JP 11462190A JP 11462190 A JP11462190 A JP 11462190A JP H0412321 A JPH0412321 A JP H0412321A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrate
layer
substrates
liquid crystalline
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Application number
JP11462190A
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Inventor
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Akihiko Kanemoto
金本 明彦
Haruo Iimura
治雄 飯村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶表示素子に関し、さらに詳しくは、光学異
方性を有するプラスチック基板を用い、液晶性高分子を
色補償板としたスーパーツィステッドネマティック型液
晶表示素子に関する。
〔従来の技術〕
従来主に用いられてきた液晶表示素子の表示モードは、
ツィステッドネマティック(TN)型と呼ばれ、一対の
上下基板間で液晶分子が約90°ねじれた構造をとって
おり、液晶による偏光面の回転と電圧印加時におけるそ
の効果の消失を利用している。この表示方式は、白黒表
示であるため優れたシャッター効果がありカラーフィル
ターを画素ごとに設けることにより比較的容易に多色表
示ができるという利点があるが、電圧−透過率特性のし
きい値特性が悪いため高時分割駆動が困難であるという
欠点あり、大容量表示ではコントラスト低下や視野角が
狭くなる等の問題があった。
そこで、電圧−透過率特性の急峻性を改良すべく液晶分
子のねじれ角を大きくし、偏光板の偏光軸を液晶の配向
方向とずらすことにより液晶による複屈折効果を利用す
る方式が提案され、5BE(super twiste
d birefringsnce effect)また
は5TN(super twisted nemati
c)モードと呼ばれている。
この方式はしきい値特性に優れているため時分割駆動に
おいてもコントラスト低下が少なく、視野角も広いとい
う優れた特性を持つ反面、複屈折効果を利用するため着
色表示となってしまい、さらにこのままではカラー化も
困難であった。
最近になってSTNモードの液晶表示素子の着色現象を
軽減化するために、液晶層が逆のねじれの向きを持つ液
晶セルを2つ積層し、一方を駆動用、もう一方を補償板
として用い、複屈折による色付きを補償して白黒表示を
行わせる2層型のSTN型液晶表示素子が開発された。
しかしながらこの2層方式は、正面から見た場合は白黒
表示であるが、斜めから見ると色付きを生じたり、液晶
セルを2枚用いるために素子が厚く、また重くなってし
まう上、生産性が悪いという問題がある。
これらの問題は補償セルを複屈折性の高分子フィルムに
置き換えることにより改善することができる(位相板型
白黒表示STN液晶表示素子)。
一方、液晶表示素子の基板としてプラスチック基板を用
いたSTN型液晶表示素子も開発されている。プラスチ
ック基板の採用により素子をきわめて薄くでき、さらに
曲面表示が可能である等のデザインの自由度のために注
目されている。プラスチック基板を用いたSTN型液晶
表示素子においても、白黒表示化が望まれている。とこ
ろで、液晶表示素子に用いるプラスチック基板としては
、ポリエステルで代表されるような光学異方性を有する
延伸フィルムとポリエーテルスルホンで代表される等方
性基板とに大別される。後者は、一般に耐溶剤性やガス
バリヤ−性等で前者に劣るため、さらにオーバーコート
をするなどして用いる必要があり、コスト高である。前
者は、これらの点では優れている代わりに、2層方式や
位相板方式による白黒表示化が困難であるという欠点を
有している。これは補償板と液晶層との間の基板の複屈
折により、完全な補償効果が得られないことに原因して
いる。
本発明は以上のような従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、軽量、薄型で、視野角が広
く、高コントラストな白黒表示が行えるプラスチック基
板を用いた液晶表示素子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕上記目的を達成
するため、本発明によれば、光学異方性を有し透光性で
ある一対のプラスチック基板と、該基板に挾持され正の
誘電異方性を有し電圧無印加時に略水平にかつ螺旋軸を
基板に垂直に向けてねじれ配向した液晶層と、液晶層と
基板の間に設けられた液晶性高分子膜と、液晶層に電圧
を印加するために設けられた透明電極と、両基板の外側
に配され透過軸が基板の面内の最大屈折率方向と平行か
または直交するように配された偏光板とから構成される
ことを特徴とする液晶表示素子が提供される。
以下第1図に示す構成例に基づき本発明を説明する。第
1の透光性プラスチック基板11と第2の透光性プラス
チック基板21とが離間、対向して配設され、両基板1
1.21と外周シール14とによって形成された空間に
液晶が封入されて液晶層15をなし、液晶セル16が形
成されている。基板11と21の内面には液晶層15に
電圧を印加するための透明電極12゜22と液晶を一定
方向に配向させるための配向膜13゜23が形成されて
いる。17.27は偏光板である。基板21の内面には
、透明電極22と配向膜23の間に、さらに、液晶性高
分子を主たる機能成分とする補償層(液晶性高分子層)
30が配置される。33は液晶性高分子の配向方向を制
御するための配向膜である。
基板11.21としては、優れたガスバリヤ−性と平滑
性の点で延伸プラスチックフィルム、特に−軸延伸プラ
スチックフィルムを用いる。この様なフィルムとしては
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートが代表的である。偏光板17.27の透過軸は隣接
する基板の面内の最大屈折率方向X、、X、と平行にま
たは直交させて配置されることが必要である。それ以外
では、基板の複屈折のためコントラストが大幅に低下し
てしまう。
本構成において、光学補償機能を有する液晶性高分子層
30と液晶層15の間には、複屈折性を示す物質は存在
せず、そのため、完全な補償がされることにより、高コ
ントラストの白黒表示が得られる。
液晶層15において、液晶は正の誘電異方性を有するネ
マティックまたはコレステリック液晶で、配向膜13,
23により、電圧を印加しない状態で基板面にほぼ平行
に配向している。液晶は上下基板の間で螺旋軸を基板面
に垂直に向けたねじれ配向をとっていることが好ましく
、そのねじれ角は120°〜360°であることが好ま
しい。ねじれ角が小さい場合には電圧−透過率特性の急
峻性が低下し、時分割駆動特性が低下する。液晶のねじ
れ角は、第2図に示すように下基板11の配向膜13の
配向処理方向(R1)、上基板21の配向膜23の配向
処理方向(R2)および液晶のピッチと液晶層15の厚
さを制御することによって容易に制御が可能である。な
お、本構成例では、液晶性高分子層30の内面に配向膜
23を設けたが、液晶性高分子をラビング処理して配向
膜とし、配向膜23を省略することもできる。
波長λにおけるねじれ配向した液晶層15のレターデー
ションRL (rad)は液晶の屈折率異方性へ〇Lと
液晶層15の厚さdLの積ΔnL−dシとねじれ角ωL
(rad)を用いて RL”((11L2+ tc 2(ΔnL−dLlλ)
”)”/”    (1)のように表わされる。
RLは、良好なコントラストを得るためには、λ=55
0nmにおいてπ〜3πの範囲であることが好ましく、
1.5π〜2.5πの範囲であることが特に好ましい。
Δn−dで表わせばねじれ角によっても異なるが0 、
4 ptn〜13声の範囲が好ましい。
液晶性高分子膜30は、配向固定化された液晶性高分子
膜である。液晶性高分子の配向は、液晶層15とは逆の
ねじれの向きで同じ角度だけねじれ配向しているか、も
しくはねじれの無いホモジニアス配向であることが必要
である。前者は、原理的7には従来の2層方式に相当し
、後者は位相差板方式に対応する。本構成において、液
晶性高分子層はその光学異方性のために複屈折性を生ず
る。液晶性高分子層のレターデーションR0は、液晶性
高分子の屈折率異方性Δncと液晶性高分子層の厚さd
cを用いて、 Re=((11C2+ π” (Δnc−dc/λ)”
)’/”   (2)のように表わされる。
偏光板17を通過し、直線偏光で液晶層15に入射した
光は、液晶層15を通過することにより常光線と異常光
線との間に、(1)式で表わされる様な位相のずれを生
じ、結果として液晶層15を通過後の光は波長により異
なる楕円率と方位角を持つ楕円偏光となる。本発明にお
ける液晶性高分子層30は、この楕円偏光を再度直線偏
光もしくは楕円率が大きく方位角の揃った楕円偏光に戻
すように機能する。すなわち、偏光板27の透過軸を偏
光の方位角方向に平行に設置することにより白色の背景
が得られ、直交させて設置することにより黒色の背景が
得られる。液晶性高分子がねじれ配向している場合には
、RcはRLとほぼ等しいか、僅かに小さく設定するこ
とが良好な白黒表示を得る上で好ましい。また、液晶性
高分子がホモジニアス配向している場合にはRcはRL
よりおおむね0.5πまたはπだけ小さく設定すること
が好ましい。液晶性高分子としてねじれ配向したものを
用いる場合には、きわめて高いコントラストが得られる
。ホモジニアス配向した液晶性高分子を用いた場合には
、コントラストは低下するが、ポジ型表示においても良
好な白黒表示が得られ、明るい背景が得られるので、特
に反射型として用いる場合に効果的である。
適当なレターデーションを得るための液晶性高分子層3
0の膜厚はおおむね2〜20pmの間であるから、素子
全体の厚さと重量の変化はほとんど無い。
この様に液晶性高分子層30を基板内面に設けるには、
液晶性高分子の配向が、液晶セルを作製する時の熱履歴
に対しても安定である必要がある。
本発明においては、液晶性高分子として高温の液晶相形
成温度でねじれネマティック配向またはホモジニアスな
ネマティック配向させ、液晶転移点以下にその配向状態
を固定化することによりこれらの問題を解決した。
液晶性高分子の配向制御は、液晶性高分子がネじれネマ
ティック構造またはホモジニアスなネマティック配向を
形成する液晶相で行われ、ついで゛液晶転移点以下に冷
却することによりねじれネマティック配向を固定化する
。この様にして形成された配向固定化されたねじれネマ
ティック構造は、きわめて安定であり、均一なものであ
る。また、液晶転移温度を液晶セル作製時のプロセス温
度より高く設定することにより、液晶セルを作製する時
の熱履歴に対しても安定な配向が得られる。液晶転移温
度は高い方が好ましいが、高すぎた場合には生産性の悪
化を招くため上限がある。80℃−250℃の範囲であ
ることが好ましく、90℃〜200℃の範囲であること
がより好ましい。
液晶性高分子は基板21上においてC2なる方向(第2
図)に配向するよう処理がなされる。配向処理の方法と
しては、基板21上に、低分子液晶を配向させる場合と
同様な配向膜、例えばポリイミドやポリビニルアルコー
ル等の有機高分子被膜のラビング処理膜やSiOなどの
斜方蒸着膜などを形成後、液晶性高分子を塗布し、液晶
性高分子が液晶相を形成する温度で熱処理する方法が好
ましく用られる。本発明においては基板がプラスチック
基板であるので、基板上を直接ラビング処理する方法も
採用できる。ネマティック相を形成する温度において、
液晶性高分子は、自身のピッチと膜厚によって決まるね
じれ角ω。たけねじれた配向をとり、液晶層15側にお
いてはC1なる方向(第2図)に配向する。
用いられる液晶性高分子の種類としては、液晶状態でネ
マティック相または長ピツチのコレステリック相を呈す
る事が必要で、十分高い液晶転移点を有するものが好ま
しい。具体的には、ポリエステル、ポリアミド、ポリエ
ステルイミドなとの主鎖型液晶性高分子、あるいはポリ
アクリレート、ポリメタクリレート、ポリマロネート、
ポリシロキサンなどの側鎖型液晶性高分子を例示するこ
とができる。その主な構造例としてはポリエステル、ポ
リエステルアミド、ポリカーボネート、ポリエーテルな
どで主鎖に液晶性残基を有する主鎖型液晶性高分子: ザーX”%A’−X”+ f、X2ニーCOO−、−CONH−、−0CO−、−
0−等”1Hz)rrtH側2α20端、Hα2汎O后
汎 −N=N−であり、*は不斉炭素原子、nは0〜18の
整↓ 数を表わす。) あるいはビニル系高分子、ポリシロキサンなどで側鎖に
液晶性残基を有する下記構造の側鎖型液晶性高分子: (但し、R3はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、ニトロ基又はシアノ基であり、nは0〜18の整数
を表わす。) などが挙げられる。
これらネマティック液晶性高分子にねじれを与えるため
には、液晶性高分子中に光学活性な化合物を添加するか
、もしくは液晶性高分子の構造中に光学活性な部位を導
入すればよい。本発明においては、液晶性高分子は基板
内面に設けられるため、基板外面や、別基板上に形成す
る場合とは異なった性状が要求される。たとえば、第1
図の構成例の様に液晶性高分子の上に配向膜を形成する
場合には、配向膜形成時の熱に耐える必要があり、さら
に配向膜を塗布法で形成する場合には、塗布溶液に対す
る耐溶剤性も要求される。さらに、配向膜の密着性も重
要である。液晶性高分子膜自体を配向膜として用いる場
合には、液晶性高分子が液晶と直接接触するために、液
晶中への液晶性高分子成分の溶出があってはならない。
また後で述べる構成例(第3図)のように、液晶性高分
子上に透明導電膜を形成する場合には、導電膜形成時の
熱に耐えるとともに、透明導電膜の密着性も重要となる
。この様な観点から液晶性高分子の選択がなされる。
第3図は本発明による液晶表示素子の別の構成例を示し
たものである。第1の透光性基板11と第2の透・光性
基板21とが離間、対向して配設され、両基板11.2
1と外周シール14とによって形成された空間に液晶が
封入されて液晶層15をなし、液晶セル16が形成され
ている。基板21の内面にはこれまでに説明した液晶性
高分子からなる補償層(高分子液晶層)30が形成され
ている。基板11と補償層30の内面には液晶層15に
電圧を印加するための透明電極12.22と液晶を一定
方向に配向させるための配向膜13,23が形成されて
いる。17.27は偏光板である。33は液晶性高分子
の配向方向を制御するための配向膜である。
本構成例では、透明電極22が液晶性高分子層30より
内面に設けられているため、駆動電圧の降下が少なく、
より低電圧の駆動が可能となる。本構成例において、液
晶性高分子層30はその表面に透明導電膜(電極30)
が形成され、一般には、その導電膜はさらにパターン形
成して用いられる。パターン形成の方法としては、フェ
トリソグラフィー法とウェットエツチング法を組み合わ
せる方法が一般的である。この様な場合、液晶性高分子
は酸、アルカリ、各種有機薬品にさらにされるため、用
いる液晶性高分子によっては、侵されたり、配向が乱れ
たりする場合がある。第4図は、これらを防止するため
に、液晶性高分子層30と透明導電膜(電極22)との
間に、透光性の絶縁保護膜28を設けた例である。この
保護膜としては、透明導電膜形成時の熱に耐え、さらに
用いる薬品類に対する耐性を備えたものである必要があ
る。具体的にはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ルアルコール、アクリロニトリル、ナイロンなどの樹脂
膜や酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウムなどの金
属酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機被膜を例示で
きる。無溶剤化が容易で、生産性の高いことから、光ま
たは熱硬化または重合型のアクリル樹脂が特に好ましく
用られる。
次に、本発明で用いられる液晶性高分子を用b)た補償
板のより具体的な作製法の一例を示す。基板上に液晶性
高分子を基板に対して水平にかつ特定の方向に配向させ
るための配向膜を形成する。
配向膜としては具体的には従来公知の斜方蒸着や、無機
または有機被膜を形成した後に綿布などでラビングする
ことにより行うことができる。より具体的にはポリアミ
ド、ポリイミドなどの高分子液膜等にラビング処理した
ものや、Sin、 MgOlMgF。
などを斜め蒸着したものを好適に用いる。次に液晶性高
分子を溶融状態または有機溶媒に溶解させた溶液として
配向膜上に塗布する。塗布法としてはスピンコード法、
バーコード法、ロールコート法、グラビアコート法、デ
ィッピング法、スクリーン印刷法などを採用できる。液
晶性高分子を塗布後、溶媒を乾燥して除去し、液晶性高
分子がネマティック液晶性を示す温度で所定時間熱処理
して液晶性高分子を配向させたのち、液晶相転移温度以
下の温度に冷却する。液晶性高分子を配向させるときの
温度は、液晶性高分子の液晶相転移温度以上であること
が必要で、液晶性高分子の等方性液体への転移温度より
低いことが必要である。
一般に高温はど液晶性高分子の溶融粘度が下がるため均
一配向が得やすくなる。また、−旦等方性液体となる温
度まで加熱後、上記液晶相を呈する温度に冷却して配向
させることもできる。熱処理時間はポリマーの組成、分
子量によって異なるが、一般には10秒〜60分の範囲
が好ましく、30秒〜30分の範囲が特に好ましい。処
理時間が短すぎる場合には配向が不十分となり、また、
長すぎる場合には生産性が低下し好ましくない。液晶配
向が完成されてから液晶性高分子膜は液晶転移温度以下
の温度に冷却すれば、配向を固定化することができる。
第2図に示した第1図の構成例における角度配置におい
て、C2は液晶性高分子を配向させるための配向膜にお
ける配向処理方向を示している。液晶性高分子は液晶に
接する側ではCよの方向に配向する。良好な補償効果を
得るためには、C1と82の成す角δは40’−140
°の範囲であることが好ましく。
60’−120’の範囲であることがより好ましい。P
8とP2はそれぞれ偏光板17と27の偏光透過軸(ま
たは吸収軸)を表わしている。同様の目的から、Plと
R1の成、す角αは206〜70″の範囲であることが
好ましく、C2とP、の成す角βも20″〜706の範
囲であることが好ましい。
〔実施例〕
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが1本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 透明電極をパターン形成した一軸延伸ポリエステルフィ
ルム上に、斜め蒸着法によりSiO膜を形成した。蒸着
方向は延伸軸から45°の方向とした。
ついで、下記式(A)の繰返し単位を持つ液晶性高分子
の溶液を先の配向膜上にスピンコード法で塗布したのち
、乾燥して液晶性高分子膜を形成した。
ついで、液晶性高分子がネマティック相を呈する115
℃で30分間熱処理を行った。室温に急冷後、得られた
配向組織を観察したところ、モノドメインなねじれ配向
であり、Δno−doは0.82pffl、ねじれ角は
230°(右ねじれ)であった。
得られた液晶性高分子膜上に、アルコール可溶性ナイロ
ンのエタノール溶液を塗布し、70℃で乾燥したのちラ
ビング処理を行い、配向膜を形成した。この基板と、ラ
ビング方向が延伸軸と45″の角度を成すように同様の
配向処理の施されたポリエステル基板とを配向処理面が
対向するように、かつ配向処理方向が2306の角度を
成するようにスペーサーを介してはり合わせ、空隙にメ
ルク社製のネマティック液晶ZL12293とカイラル
ネマティック液晶5811の混合液晶を充填した。Δn
L−dLは0.87.で、ねじれの向きは液晶性高分子
とは逆(左ねじれ)である。
このセルを2枚の偏光板で挾み、第1図に示す構成例と
同様の液晶表示素子を作製した。α=β=45゜(上下
偏光板は直交)、δは90°とした。
この液晶表示素子をデユーティ1/64の時分割駆動で
駆動させたところ、均一な表示が得られ、第5図に示す
ようにコントラストが50:1以上の優れた白黒表示が
行えた。
コレステリック液晶転移温度 101℃等方相転移温度
       123℃20一 実施例2 一軸延伸ポリエステルフィルム上に斜め蒸着法によりS
iO膜を形成した。蒸着方向は延伸軸から45°の方向
とした。ついで、上記(A)の繰返し単位を持つ液晶性
高分子の溶液を先の配向膜上にスピンコード法で塗布し
たのち、乾燥して液晶性高分子膜を形成した。ついで、
液晶性高分子がネマティック相を呈する115℃で30
分間熱処理を行ったのち室温に急冷した(ΔnL−dL
== 0.82%で、ねじれ角=230’ (左ねじれ
))。
得られた液晶性高分子膜上に、光硬化型アクリル樹脂(
日本合成化学展UVA183)をバーコーターにて約2
声の厚さに塗布し、高圧水銀灯で紫外線照射を行い、樹
脂を硬化させた。次に酸化インジウムを主体とする透明
導電膜をスパッタ法で形成し、ついでシップレイ社のポ
ジ型フェトレジストAZIIISを用い、エッチャント
として塩酸を用いてフォトリソグラフィー法でパターン
形成した。この工程において、液晶性高分子には何の変
化もなかった。この上にアルコール可溶性ナイロンのエ
タノ−ル溶液を塗布し、70℃で乾燥したのちラビング
処理を行い、配向膜を形成した。この基板と、ラビング
方向が延伸軸と45°の角度を成すように同様の配向処
理の施されたポリエステル基板とを配向処理面が対向す
るように、かつ配向処理方向が230°の角度を成する
ようにスペーサーを介してはり合わせ、空隙にメルク社
製のネマティック液晶ZL12293とカイラルネマテ
ィック液晶5811の混合液晶を充填した。ΔnL−d
Lは0.87/aで、ねじれの向きは液晶性高分子とは
逆(左ねじれ)である。
このセルを2枚の偏光板で挾み、第3図に示す構成例と
同様の液晶表示素子を作製した。α;β=45゜(上下
偏光板は直交)、δは90°とした。
この液晶表示素子をデユーティ1/200の時分割駆動
で駆動させたところ、実施例1と同様に、優れた白黒表
示が行えた。しかも、しきい値電圧の実効値については
実施例1より優れていた。
実施例3 実施例2において、液晶性高分子溶液として下記(B)
の繰返し単位を持つネマティック液晶性高分子の溶液を
用いて、ネマティックのホモジニアス配向を固定化した
補償層を形成し、他は実施例2と同様にして反射型の液
晶表示素子を作製した。
この液晶表示素子においても、実施例2と同様、優れた
表示性能が得られた。
ネマティック液晶転移温度  101℃等方相転移温度
      129℃ 〔発明の効果〕 本発明の液晶表示素子は、液晶性高分子からなる補償層
を、光学異方性を有する基板を用いた液晶セルの内面に
設けたため、色補償が基板の複屈折の影響をうけず、そ
のため、高コントラストの白黒表示が行なえるとともに
、素子の重量と厚さの増加がほとんど無い。また、補償
層として、ねじれ配向した液晶性高分子を用いた場合に
は、コントラストが高く、視野角においても優れたちの
−お− となる。また、基板として高信頼性の基板を採用可能で
、加えて配向固定化した液晶性高分子を用いているため
、信頼性においても優れている。さらにカラーフィルタ
ーと組み合わせることによりカラー表示へも展開可能で
あり、各種情報機器の表示素子として価値が高い。その
上、プラスチック基板を用いているため軽量化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による液晶表示素子の構成例を示す断面
図、第2図は第1図の液晶表示素子の各要素の角度関係
を示す図、第3図は本発明による液晶表示素子の別の構
成例を示す断面図、第4図は本発明による液晶表示素子
の更に別の構成例を示す断面図、第5図は実施例1の液
晶表示素子における透過率の波長依存性を示す図である
。 11.21・・・基板 12.22・・・透明電極 13.23.33・・・配向膜 14・・・外周シール 15・・・液晶層 17.27・・・偏光板 30・・・高分子液晶層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光学異方性を有し透光性である一対のプラスチッ
    ク基板と、該基板に挾持され正の誘電異方性を有し電圧
    無印加時に略水平にかつ螺旋軸を基板に垂直に向けてね
    じれ配向した液晶層と、液晶層と基板の間に設けられた
    液晶性高分子膜と、液晶層に電圧を印加するために設け
    られた透明電極と、両基板の外側に配され透過軸が基板
    の面内の最大屈折率方向と平行かまたは直交するように
    配された偏光板とから構成されることを特徴とする液晶
    表示素子。
JP11462190A 1990-04-28 1990-04-28 プラスチック基板液晶表示素子 Pending JPH0412321A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106873230A (zh) * 2015-11-26 2017-06-20 三星显示有限公司 显示装置及其制造方法

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