JPH0933906A - 液晶素子及び液晶装置 - Google Patents

液晶素子及び液晶装置

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JPH0933906A
JPH0933906A JP7178706A JP17870695A JPH0933906A JP H0933906 A JPH0933906 A JP H0933906A JP 7178706 A JP7178706 A JP 7178706A JP 17870695 A JP17870695 A JP 17870695A JP H0933906 A JPH0933906 A JP H0933906A
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uniaxial
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crystal element
optically anisotropic
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JP7178706A
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Jun Iba
潤 伊庭
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた光学特性の液晶素子、並びに視野角特
性の向上した液晶素子を提供する。 【解決手段】 液晶素子の基板の外側に、正の一軸異方
性を有し光軸が基板に対して垂直な位相差フィルム(複
屈折性フィルム、リタデーションフィルム)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶素子及び液晶装
置に関するものであり、特に液晶表示装置の視野角特性
の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の背景を明らかにするために、図
を参照して液晶表示装置の基本的な動作を簡潔に説明す
る。
【0003】図11は、液晶素子の一例を示す模式的な
断面図である。
【0004】本素子は、偏光板100、114、液晶を
挟持するガラス基板101、113、所定の分光特性を
有するカラーフィルタ102、カラーフィルタの凹凸を
補正する平坦化膜103、画素に電圧を印加する透明電
極104、112、液晶を配向させるための配向膜10
5、111、液晶層110からなっている。
【0005】上下一対のガラス基板101、113によ
って挟持された液晶層110は液晶層110と接する基
板面に設けられた配向膜105、111によって、電圧
無印加状態で所定の配向状態となっている。配向膜とし
ては、ポリイミド等の有機高分子膜をラビング処理した
もの等が用いられる。
【0006】ここで、上下基板間で90度の捻じれ配向
状態である捻じれネマティック(Twisted Ne
matic、以下TNと略す)液晶を例にして、その光
学的動作について述べる。電圧無印加時のTN液晶素子
において、入射側の偏光板100を通過した光は、ガラ
ス基板101、透明電極104、配向膜105を通過し
た後、液晶層110内の液晶分子の光軸方向に入射し、
液晶層110の捻じれ配列に沿って旋光する。その結
果、液晶層110から出射した光は、入射光からみて偏
光面が90°回転している。この液晶層110から出射
した光は配向膜111、透明電極112、平坦化膜10
3、カラーフィルタ102、ガラス基板113を通過し
た後、出射側の偏光板114に達する。出射側の偏光板
114の偏光軸は入射側の偏光板100の偏光軸に対し
て直交に設定されているため光が透過し、白表示がなさ
れる。
【0007】一方十分な電圧を印加した場合には、液晶
層110内の液晶分子の配列が変化し液晶分子が電界に
平行に配列するので、前述した旋光作用が失われる。従
って、入射光の偏光面は回転せずにそのまま液晶層11
0を通過するため、出射側の偏光板114の偏光軸に垂
直な偏光面となり、偏光板114を通過することが出来
ず、黒表示がなされる。このように、偏光板を互いの偏
光軸が直交するように配置し、電圧印加により明状態
(白)から暗状態(黒)にスイッチさせる表示形態をノ
ーマリーホワイト(ポジ)表示と呼ぶ。
【0008】このようなTN液晶素子を用いた液晶表示
装置には、大画面化が困難であるといった問題点があ
り、そのような問題点を改善する液晶素子として、液晶
の捻じれを大きくした超捻じれネマティック(Supe
r Twisted Nematic、以下STNと略
す)液晶素子、薄膜トランジスタ(TFT)等を用いて
駆動するアクティブマトリックス型液晶素子等が生み出
されているが、液晶の基本的な光学的動作はTN液晶素
子と同様である。
【0009】また、強誘電性液晶分子の屈折率異方性を
利用した強誘電性液晶素子があり、特にClarkとL
agerwallによってメモリー性を有する表面安定
化強誘電性液晶(SSFLC)素子が提案されている
(特開昭56−107216号公報、米国特許4367
924号明細書等)。このSSFLC素子は、液晶分子
をその第1の安定状態と第2の安定状態の間でスイッチ
ングさせ、それにクロスニコルに配置した二枚の偏光板
を組み合わせることによって白黒表示を行なう。
【0010】図12にSSFLC素子の模式的な斜視図
を示す。図12において、121a、121bは液晶を
挟持する上下基板、122は強誘電性液晶層、131
a、131bは電圧を印加するための電極、133a、
133bはそれぞれ強誘電性液晶の第1、第2の安定状
態、134a、134bはそれぞれ上向き、下向きの双
極子モーメントである。これらのほかに、偏光板、透明
電極、配向膜等(図示せず)が設けられている。
【0011】強誘電性液晶は、一般に特定の温度域にお
いてカイラルスメクチックC(SmC* )相またはH
(SmH* )相を有するカイラルスメクチック液晶であ
る。そして、SSFLCでは、この強誘電性液晶を非螺
旋状態として用いている。この状態において、電極13
1a、131bに印加される電圧によって電界Ea、E
bが生じると、液晶分子の双極子モーメントは、それぞ
れ上向き134a、下向き134bを向き、それに応じ
て液晶分子はそれぞれ第1の安定状態133a、第2の
安定状態133bをとる。
【0012】2枚の偏光板をクロスニコルに配置した時
のSSFLCの光透過率は、 I/I0 =sin2 2α・sin2 (πΔnd/λ) (I:透過光強度、I0 :入射光強度、α:液晶分子の
光軸と一方の偏光板の偏光軸のなす角、Δn:屈折率異
方性、d:液晶層の厚さ、λ:入射光の波長)で表され
る。通常、液晶分子の光軸は液晶分子の長軸に一致して
いる。
【0013】上記式によれば、液晶分子軸が一方の偏光
板の偏光軸と平行である場合に透過率が0となり、液晶
分子軸と偏光板の偏光軸のなす角が45°の場合に透過
率が最大となる。つまり、前述の第1の安定状態の際に
液晶分子軸が一方の偏光板の偏光軸と平行になるように
することにより暗状態(黒)とし、第2の安定状態の際
に液晶分子軸が偏光板の偏光軸に対してある角度を持つ
ようにして明状態(白)とする。
【0014】このような液晶素子を用いた液晶表示装置
において、見る方向によって表示性能が異なる視野角特
性が従来より問題となっている。
【0015】視野角特性悪化の原因について以下に述べ
る。GoochとTarry(Applied Phy
sics vol.8(1985)P.1575)によ
れば、二枚の偏光板の偏光軸と平行にしたTN液晶の光
透過率I/I0 は、 I/I0 =sin2 〔π(1+u21/2 /2〕/(1
+u2 ) で表される。ここでIは透過光強度、I0 は入射光強
度、またu=2Δnd/λ(Δn:異常光の屈折率ne
と常光の屈折率no の差の絶対値|ne −no |、d:
液晶層の厚さ、λ:波長)である。ここで、Δndをリ
タデーションという。つまり、液晶層のリタデーション
lc=Δndの値によって、液晶セルの光透過率が異な
るのである。よって、Rlcを最適に設計すれば、表示特
性を最適にすることが出来る。ところが、ne は入射光
の入射角に応じて変化する。そのため、例えば基板面に
垂直に入射した光に対してRlcを最適化した場合でも、
斜めからの入射光は液晶層内を斜めに通過するため、n
e の変化に伴ってRlcに変化が生じ、透過率の入射角依
存性が生じてしまう。また、液晶分子は、基板に対して
一定の角度いわゆるプレチルト角をもって一定方向に配
向する。このように、液晶分子の配向が非対称であるた
め、入射角が等しくても向きによってRlcが異なるとい
った、非対称な視野角特性が生じる。
【0016】さて、前述したようにSSFLCの光透過
率は、 I/I0 =sin2 2α・sin2 (πΔnd/λ) で表される。
【0017】SSFLCにおいても、液晶層のリタデー
ションRlc=Δndの値によって、液晶セルの光透過率
が異なるという点はTN液晶と同様である。また、透過
率の入射角依存性が生じる点や、液晶分子の配向の非対
称性によって非対称な視野角特性が生じるという点もT
N液晶と同様である。
【0018】TN液晶素子におけるRlcの非対称性を補
正する方法としては、例えば、リタデーション値の異な
る複数の光学異方素子を用いるという、特開平5−23
2464号公報に開示された技術がある。
【0019】しかしながら、このような視野角特性の悪
化は液晶自体の問題だけではなく、液晶素子に使用され
ている種々の部材にも原因があることが判明した。次に
その説明を行なう。
【0020】本明細書中では、リタデーション等によっ
て表される複屈折異方性のことを、光学異方性という。
【0021】カラーフィルタ102、平坦化膜103、
配向膜105、111の材料として、ポリイミド系樹
脂、ポリアミド系樹脂、アクリル樹脂、エポキシ系樹脂
等が知られているが、これらの材料を使用することによ
り、カラーフィルタ、平坦化膜、配向膜等に複屈折が生
じることがある。
【0022】表1に例としてポリアミドの屈折率を測定
した結果を示す。ここで、屈折率ni (i=X、Y、
Z)について、X軸及びY軸は表示面(基板面)と平行
にとり、Z軸は表示面(基板面)と垂直にとる。表1か
ら明らかなように、ポリアミドは負の一軸異方性を有
し、光軸が表示面に垂直な方向(Z軸方向)に配向して
いる。ここで、常光の屈折率no はnX 、nY に等し
く、異常光の屈折率ne はnZ 以上nX (nY )以下で
ある。表示面に垂直な方向(Z軸方向)から光が入射し
た場合、ne =no となり表示特性に変化はないが、入
射角度が大きくなるに従ってne の値が小さくなり、そ
れに伴って|ne −no |が大きくなる。即ち、ポリア
ミドによる不要なリタデーションRpa=Δnd(Δn:
異常光の屈折率ne と常光の屈折率no の差の絶対値|
e −no |であり、ポリアミドの場合表1よりΔnの
最大値は0.045、d:ポリアミド膜の厚さ)が生じ
る。そして、液晶単体で最適化されたRlcに付加的なR
paが加わり、視野角特性等の表示性能が悪化してしま
う。
【0023】
【表1】
【0024】しかしながら、この問題に対して、根本的
な解決策が見いだされずにいた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、本発明の課題とするところ
は、基板面に対して垂直に配向した一軸性光学異方部材
のリタデーションを補償し、優れた光学特性の液晶素子
及び液晶装置、並びに視野角特性の向上した液晶表示素
子及び液晶表示装置を提供することである。
【0026】特に本発明は、液晶素子中の表示面に対し
て垂直に配向した負の一軸性光学異方性を有する部材の
リタデーションを補償し、視野角特性の優れた液晶表示
素子及び液晶表示装置を提供することを目的としてい
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、対向する一対の基板間
に液晶を挟持した液晶素子において、該液晶素子の基板
面に対して光学軸が垂直に配向した第一の一軸性光学異
方部材と、該液晶素子の基板面に対して光学軸が垂直に
配向し且つ該第一の一軸性光学異方部材と光学異方性の
正負が異なる第二の一軸性光学異方部材と、を有するこ
とを特徴とする液晶素子である。
【0028】また、本発明は、対向する一対の基板間に
液晶を挟持し、該基板と該液晶の間に、該液晶素子の基
板面に対して光学軸が垂直に配向した第一の一軸性光学
異方部材を有する液晶素子において、該一対の基板の外
側に、該液晶素子の基板面に対して光学軸が垂直に配向
し、且つ該第一の一軸性光学異方部材と光学異方性の正
負が異なる第二の一軸性光学異方部材を有することを特
徴とする液晶素子である。
【0029】本発明の第一の態様は、前記第一の一軸性
光学異方部材が負の一軸光学異方性を有し、前記第二の
一軸性光学異方部材が正の一軸光学異方性を有している
液晶素子である。
【0030】本発明の第二の態様は、前記第一の一軸性
光学異方部材が正の一軸光学異方性を有し、前記第二の
一軸性異方部材が負の一軸光学異方性を有している液晶
素子である。
【0031】前記第一の一軸性光学異方部材としては、
ポリイミド、ポリアミド等の有機高分子などが用いられ
るが、一軸性光学異方性を有していればどのようなもの
であっても構わない。また、前記第一の一軸性光学異方
部材は、カラーフィルタ、平坦化膜等の機能性部材であ
ることが好ましい。
【0032】前記第二の一軸性光学異方部材としては種
々のものが用いられ得るが、高分子からなる複屈折性フ
ィルムが好適に用いられ、側鎖型高分子液晶を高分子等
からなるフィルムに塗布したものも好適に用いられる。
【0033】また、前記第二の一軸性光学異方部材のリ
タデーションの値は、前記第一の一軸性光学異方部材の
リタデーションの値と等しいことが好ましい。
【0034】さらに、前記第二の一軸性光学異方部材の
リタデーションの最大値は30〜360nmであること
がより好ましい。
【0035】前記第一の一軸性光学異方部材と前記第二
の一軸性光学異方部材は、液晶層から見て同じ側にある
ことが、液晶層を通過する偏光が直線偏光となる点で好
ましい。
【0036】また、前記第二の一軸性光学異方部材は液
晶層から見て出射側にあることが、装置の設計が簡便に
なる点で好ましい。
【0037】本発明の液晶素子に用いられる液晶として
は、前述したTN液晶、STN液晶、強誘電性液晶及び
/または反強誘電性液晶などのカイラルスメクチック液
晶等が好適に用いられる。また液晶の駆動法としては、
単純マトリックス方式、アクティブマトリックス方式等
が好適に用いられる。
【0038】本発明によれば、液晶素子を、該液晶素子
の基板面に対して光軸が垂直に配向し、互いに光学異方
性の正負が異なる第一及び第二の光学異方部材を配置し
た構成とすることによって、リタデーションの補償を行
なう。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を用いて詳細に説明する。
【0040】図1は、本発明にかかる液晶素子の第一の
例を表す模式的な断面図である。本例は、カラー液晶表
示素子に関するものである。
【0041】本素子は、偏光板10、24、液晶を挟持
するガラス基板11、23、所定の分光特性を有するカ
ラーフィルタ12、カラーフィルタの凹凸を補正する平
坦化膜13、画素単位で液晶に電圧を印加する透明電極
14、22、液晶を所望の配向状態に配向させる配向膜
15、21、液晶層20、正の一軸異方性を有し光軸が
ガラス基板に対して垂直な位相差フィルム(複屈折性フ
ィルム、リタデーションフィルム)50からなってい
る。
【0042】カラーフィルタ12、平坦化膜13は負の
一軸性光学異方性を有するポリアミド系樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の材料か
らなっており、スピンコート、ロールコート等の処理に
よって基板上に設けられ、基板面に対して垂直に配向し
ている。なお、カラーフィルタ12、平坦化膜13のい
ずれか一方のみが基板面に垂直に配向していてもよく、
さらに、平坦化膜13は存在しなくてもよい。また、カ
ラーフィルタ12、平坦化膜13は配向膜21と透明電
極22の間に配置されていてもよい。また、上記の部材
以外にも、例えば、絶縁膜等の部材が設けられていても
よく、これらの部材が光学異方性を有し基板面に垂直に
配向した部材であってもよい。
【0043】位相差フィルム50は例えばポリカーボネ
ート、ポリサルフォン、ポリアリレート等の高分子フィ
ルムに圧縮、延伸の処理を施すことによって、フィルム
中の配向および複屈折性を制御して所望の光学異方性を
与えることによって作製される。また、高分子液晶の高
次構造を制御することによってメソゲン基の光学異方性
を発現させることによって位相差フィルム50を作製す
ることもできる。
【0044】また、側鎖型高分子液晶のメソゲンを含む
側鎖を、基板面に対して垂直に配向させることにより、
光学異方性を発現させ、位相差フィルム50を作製する
こともできる。
【0045】上下一対のガラス基板11、23によって
挟持された液晶層20は、液晶層20に接した面に設け
られたポリイミド等からなる配向膜15、21によって
配向処理がなされ、電圧無印加状態で所定の配向となっ
ている。液晶層20にはネマティック液晶、カイラルス
メクチック液晶等種々の液晶が用いられる。
【0046】次に、本素子の偏光状態について説明す
る。
【0047】図2は、本素子のうち偏光状態を変化させ
る部材のみ(偏光板10、カラーフィルタ12、平坦化
膜13、液晶層20、位相差フィルム50、偏光板2
4)を抽出して示している。52は本素子に入射する
光、53は偏光板10からの出射光の偏光、54は液晶
層20からの出射光の偏光、55はカラーフィルタ1
2、平坦化膜13からの出射光の偏光、56は位相差フ
ィルム50からの出射光の偏光、57は偏光板24を通
過して本素子から出射する光を示している。ただし、入
射光52は表示面に対してある角度をもって斜めから入
射しているとする。なお、図2は液晶層20がTN液晶
層であり、かつ白表示をしている場合である。
【0048】図2において、ランダムな偏光を有する入
射光52は偏光板10により直線偏光53となる。直線
偏光53は液晶層20で偏光面が90°回転し直線偏光
54となる。リタデーションΔndを有するカラーフィ
ルタ12、平坦化膜13は、光軸が表示面(基板面)に
垂直な負の一軸光学異方性を有するため、入射光にその
入射角に応じた位相差δを与える。そのため直線偏光5
4は、カラーフィルタ12、平坦化膜13を通過するこ
とにより楕円偏光55となる。これに対し、位相差フィ
ルム50は、光軸が表示面(基板面)に垂直な正の一軸
光学異方性を有するため、カラーフィルタ12、平坦化
膜13とは逆の位相差−δを入射光に与える。そのため
楕円偏光55は、位相差フィルム50を通過することに
より位相が補償された直線偏光56となる。図2の場
合、直線偏光56は偏光板24の偏光軸とほぼ平行であ
るので、出射光57の強度は大きく、白表示が得られ
る。
【0049】カラーフィルタ12、平坦化膜13にポリ
アミドを用いた場合、表1に示すように異常光の屈折率
の最大値が1.635、常光の屈折率が1.680であ
るので、カラーフィルタ12、平坦化膜13の両者を合
わせた層厚を3.0μmとすると、Δndの最大値は1
35nmとなり、位相差フィルム60としてはΔndの
最大値が135nmの正の一軸光学異方性を有するもの
を使用する。通常、位相差フィルムの厚さは60μm程
度であるので、Δnの最大値は約0.002程度であれ
ばよい。
【0050】このように、位相差フィルム50は、カラ
ーフィルタ12、平坦化膜13で生じる位相差δを補償
するので、液晶素子の視野角特性を向上させることが出
来る。
【0051】本例では位相差フィルム50の設計が容易
である。なぜなら、偏光を変化させる様々な光学部材が
存在していても、出射側の偏光55の状態のみでリタデ
ーション値Δndを決定することができ、この偏光55
の状態は液晶素子に位相差フィルム50及び偏光板24
を設けないようにすることで、容易に測定できるからで
ある。なお、位相差フィルム50のリタデーション値Δ
ndは、偏光56の偏光板24の偏光軸方向成分が最大
となるように設定すればよい。
【0052】なお、カラーフィルタ12、平坦化膜13
は液晶層20の入射側に配置されていてもよい。
【0053】ここで、本例の変形例として、液晶層20
がSSFLC層である場合について簡単に説明する。
【0054】図1において、ランダムな偏光を有する入
射光は、偏光板10を通過することにより偏光板10の
偏光軸に平行な直線偏光となる。白表示の場合を例にと
って説明すると、上記直線偏光は、液晶層20の有する
複屈折異方性により、出射側の偏光板24の偏光軸に平
行な成分を有する偏光となる。さらに、カラーフィルタ
12、平坦化膜13によって、入射光の入射角に応じた
位相差δが与えられる。そして、この入射光の入射角に
応じた位相差δが、位相差フィルム50によって補償さ
れる。
【0055】次に、第二の例について説明する。本例
は、第一の例とは位相差フィルムの位置が異なってい
る。第二の例を表す液晶表示素子の模式的な断面図を図
3に示す。
【0056】図3において、60は位相差フィルムであ
り、入射側の偏光板10とガラス基板11の間に挿入さ
れている。その他の部材及びそれらの位置関係は、図1
(第一の実施態様例)と同様であるので、図1と同じ符
号を付し説明は省略する。
【0057】次に、本素子の偏光状態について説明す
る。
【0058】図4は、本素子のうち偏光状態を変化させ
る部材のみ(偏光板10、位相差フィルム60、カラー
フィルタ12、平坦化膜13、液晶層20、偏光板2
4)を抽出して示している。62は本素子に入射する
光、63は偏光板10からの出射光の偏光、64は位相
差フィルム60からの出射光の偏光、65は液晶層20
からの出射光の偏光、66はカラーフィルタ12、平坦
化膜13からの出射光の偏光、67は偏光板24を通過
して本素子から出射する光を示している。ただし、入射
光62は表示面に対してある角度をもって斜めから入射
しているとする。なお、図4は液晶層20がTN液晶層
であり、かつ白表示をしている場合である。
【0059】図4において、ランダムな偏光を有する入
射光62は偏光板10により直線偏光63となる。リタ
デーションΔndを有する位相差フィルム60は、光軸
が表示面(基板面)に垂直な正の一軸光学異方性を有す
るため、入射光にその入射角に応じた位相差−δを与え
る。そのため直線偏光63は、位相差フィルム60を通
過することにより楕円偏光64となる。楕円偏光64は
液晶層20で偏光面が90°回転し楕円偏光65とな
る。そして、カラーフィルタ12、平坦化膜13は、光
軸が表示面(基板面)に垂直な負の一軸光学異方性を有
するので、位相差フィルム60とは逆の位相差δを入射
光に与える。そのため楕円偏光65は、カラーフィルタ
12、平坦化膜13を通過することにより、直線偏光6
6となる。図4の場合、直線偏光66は偏光板24の偏
光軸とほぼ平行であるので、出射光67の強度は大き
く、白表示が得られる。
【0060】このように、位相差フィルム60は、あら
かじめ偏光に位相差−δを与えることにより、カラーフ
ィルタ12、平坦化膜13で生じる位相差δを補償する
ので、液晶素子の視野角特性を向上させることが出来
る。
【0061】なお、カラーフィルタ12、平坦化膜13
は液晶層20から見て光の入射側に配置されていてもよ
い。
【0062】第三の例として、カラーフィルタ12、平
坦化膜13を液晶層20の入射側に配置すること以外は
第二の例同様である液晶表示素子について説明する。
【0063】第三の例を表す液晶表示素子の模式的な断
面図を図5にしめす。また、本素子のうち偏光状態を変
化させる部材のみを抽出して図6に示す。なお、図6は
液晶層20がTN液晶層であり、かつ白表示をしている
場合である。
【0064】図6において、ランダムな偏光を有する入
射光32は偏光板10により直線偏光33となる。リタ
デーションΔndを有する位相差フィルム30は、光軸
が表示面(基板面)に垂直な正の一軸光学異方性を有す
るため、入射光にその傾きに応じた位相差−δを与え
る。そのため直線偏光33は、位相差フィルム30を通
過することにより楕円偏光34となる。カラーフィルタ
12、平坦化膜13は、光軸が表示面(基板面)に垂直
な負の一軸光学異方性を有するので、位相差フィルム3
0とは逆の位相差δを入射光に与える。そのため楕円偏
光34は、カラーフィルタ12、平坦化膜13を通過す
ることにより、直線偏光35となる。そして、直線偏光
35は液晶層20で偏光面が90°回転し直線偏光36
となる。図6の場合、直線偏光36は偏光板24の偏光
軸とほぼ平行であるので、出射光37の強度は大きく、
白表示が得られる。
【0065】このように、位相差フィルム30は、あら
かじめ偏光に位相差−δを与えることにより、カラーフ
ィルタ12、平坦化膜13で生じる位相差δを補償する
ので、液晶素子の視野角特性を向上させることが出来
る。
【0066】また、位相差フィルムは、図7に示すよう
にガラス基板23と出射側の偏光板24の間に挿入して
もよい。
【0067】以上の例において、位相差フィルムとカラ
ーフィルタ12、平坦化膜13は液晶層20から見て同
じ側にあることがより好ましい。これらを液晶層20か
ら見て同じ側に配置することにより、液晶層20を通過
する偏光が直線偏光となるためである。液晶層を通過す
る偏光が楕円偏光となるとTN液晶素子の場合、偏光面
が完全に90°回転せず表示性能が劣る可能性がある。
【0068】また、一般的にカラーフィルタ12、平坦
化膜13の厚さはそれぞれ1〜2μm、2〜4μm程度
であり、Δnの最大値は0.03〜0.06程度である
ため、位相差フィルムのリタデーションΔndの最大値
は、30〜360nmの範囲で適宜選択される。
【0069】以上の例においては、主としてTN液晶素
子を例にとり説明を行なったが、STN、SSFLC等
その他のモードであっても、液晶以外の部材によって生
じる光学異方性に対する本発明の作用は同様である。
【0070】つづいて本発明の実験例について図面を用
いて説明する。以下の実験例は、カイラルスメクチック
液晶を用いた表面安定化強誘電性液晶(SSFLC)素
子に関するものである。
【0071】(実験例1)300mm×320mm、
1.1mm厚のガラス基板に、Cr膜をスパッタによっ
て形成した後、フォトリソグラフィによってパターニン
グして、膜厚100nmの遮光層を形成した。次に、顔
料が分散されたポリイミド系感光性樹脂をスピンナーに
よって塗布した後、フォトリソグラフィでパターニング
し、膜厚1.5μmのカラーフィルタ膜(R、G、B
共)を形成した。さらに、膜厚1.5μmのポリアミド
系平坦化膜を、コーティングによって形成した。その
後、ITOをスパッタによって形成した後、フォトリソ
グラフィによってパターニングして、膜厚150nmの
ストライプ状の透明電極を形成した。続いて、膜厚20
nmのポリイミド系配向膜配向膜をフレキソ印刷及び焼
成により形成し、ラビング処理を施した。
【0072】同様に基板上にITO透明電極及びポリイ
ミド系配向膜を設けラビング処理した基板を対向させ、
エポキシ系接着剤によって貼り合わせることにより、液
晶セルを作製し、ピリミジン系のカイラルスメクチック
液晶組成物を注入して、水平配向させた。
【0073】つづいて、側鎖型液晶性高分子を高分子フ
ィルムに塗布することによって、垂直配向した正の光学
異方性を有する複屈折性フィルムを得た。そして、この
複屈折性フィルムをカラーフィルタを有する基板の外側
に貼りつけ、両側基板の外側に偏光板をクロスニコルに
貼りつけた。そして、カラーフィルタを有さない基板側
から光が入射するようにバックライトを設け、周知の方
法により電圧印加手段を設けて液晶表示装置とした。
【0074】このようにして作製された液晶表示装置
は、前述した第一の実施態様例にあたり、その模式的な
断面図は図1に示される通りである。
【0075】カラーフィルタと平坦化膜の厚さの和dが
3.0μm、これらによって生じたΔndの最大値は1
35nmであった。本実験例では、複屈折性フィルムの
Δndの最大値が135nmとなるように設計した。
【0076】本実験例の液晶表示装置における視野角特
性を測定した結果を図8に示す。図8中のφ、θは図1
0に示す通り、それぞれ表示面に投影された透過光の方
位角、表示面法線からの傾き角を表す。また、図8中の
曲線は等コントラスト曲線であり、内側ほど高いコント
ラストとなっていることを示す。本実施例の液晶表示装
置は、コントラストの方位角依存性が小さく視野角特性
が非常に優れている。
【0077】(実験例2)実験例1と同様にして、液晶
表示装置を作製した。但し、複屈折性フィルムは設けな
かった。
【0078】本実験例の液晶表示装置における視野角特
性を測定した結果を図9に示す。方位角によってコント
ラストの変化が大きく、視野角特性があまり良くないこ
とがわかる。
【0079】(実験例3)実験例1と同様にして、液晶
表示装置を作製した。但し、複屈折性フィルムはカラー
フィルタを有さない基板の外側(ガラス基板と偏光板の
間)に設けた。本実験例の液晶表示装置は、前述した第
二の実施態様例にあたり、その模式的な断面図は図3に
示される通りである。
【0080】本実験例の液晶表示装置における視野角特
性を測定したところ、実験例1同様、コントラストの方
位角依存性が小さく視野角特性が非常に優れていること
がわかった。
【0081】(実験例4)実験例1と同様にして、液晶
表示装置を作製した。但し、複屈折性フィルムは両側基
板の外側に設けた。
【0082】本実験例の液晶表示装置における視野角特
性を測定したところ、実験例1同様、コントラストの方
位角依存性が小さく視野角特性が非常に優れていること
がわかった。
【0083】以上の実験例中、実験例1、3、4が本発
明の実施例であり、実験例2が比較例である。実験例1
(図8)と実験例2(図9)の比較から明らかなよう
に、位相差フィルムを設けることによって視野角特性が
大幅に改善されていることがわかる。
【0084】上記実験例はカイラルスメクチック液晶を
用いて行なったが、その他の液晶を用いても構わない。
また、本発明の液晶素子乃至液晶表示装置の構成も上記
実施態様例及び実験例に限ったものではなく、例えばカ
ラーフィルタを設けない白黒モードの液晶表示素子や、
液晶シャッタ等であってもよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
液晶素子の基板面に対して垂直に配向した第一の一軸性
光学異方部材のリタデーションを、前記第一の一軸性光
学異方部材とは異方性の正負が異なりかつ液晶素子の基
板面に対して垂直に配向した第二の一軸性光学異方部材
によって補償することにより、優れた光学特性の液晶素
子及び液晶装置、並びに視野角特性が向上した液晶表示
素子及び液晶表示装置を提供することができる。
【0086】特に、本発明によれば、カラーフィルタや
平坦化膜等、液晶層以外の一軸性光学異方部材の持つ負
のリタデーションを、高分子液晶等からなる正の一軸性
光学異方性を有する位相差フィルムによって補償するこ
とにより、優れた光学特性の液晶素子及び液晶装置、並
びに視野角特性が向上した液晶表示素子及び液晶表示装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の例における液晶素子を表す模式
的な断面図。
【図2】本発明の第一の例における偏光状態を示す模式
的な分解図。
【図3】本発明の第二の例における液晶素子を表す模式
的な断面図。
【図4】本発明の第二の例における偏光状態を示す模式
的な分解図。
【図5】本発明の第三の例における液晶素子を表す模式
的な断面図。
【図6】本発明の第三の例における偏光状態を示す模式
的な分解図。
【図7】本発明の第三の例の変形例における液晶素子を
表す模式的な断面図。
【図8】本発明の実験例1における視野角特性の測定結
果を示す図。
【図9】本発明の実験例2における視野角特性の測定結
果を示す図。
【図10】本発明の実験例における視野角特性の測定法
を説明する斜視図。
【図11】一般的な液晶素子の模式的な断面図。
【図12】表面安定化強誘電性液晶素子を表す模式的な
透視図。
【符号の説明】
10 偏光板 11 ガラス基板 12 カラーフィルタ 13 平坦化膜 14 透明電極 15 配向膜 20 液晶層 21 配向膜 22 透明電極 23 ガラス基板 24 偏光板 30 位相差フィルム 32 入射光 33、34、35、36 偏光 37 出射光 40 位相差フィルム 50 位相差フィルム 52 入射光 53、54、55、56 偏光 57 出射光 60 位相差フィルム 62 入射光 63、64、65、66 偏光 67 出射光 100 偏光板 101 ガラス基板 102 カラーフィルタ 103 平坦化膜 104 透明電極 105 配向膜 110 液晶層 111 配向膜 112 透明電極 113 ガラス基板 114 偏光板 121a、121b 基板 122 強誘電性液晶層 131a、131b 電極 133a 第1の安定状態 133b 第2の安定状態 134a、134b 双極子モーメント

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の基板間に液晶を挟持した
    液晶素子において、該液晶素子の基板面に対して光学軸
    が垂直に配向した第一の一軸性光学異方部材と、該液晶
    素子の基板面に対して光学軸が垂直に配向し、且つ該第
    一の一軸性光学異方部材と光学異方性の正負が異なる第
    二の一軸性光学異方部材と、を有することを特徴とする
    液晶素子。
  2. 【請求項2】 対向する一対の基板間に液晶を挟持し、
    該基板と該液晶の間に、該液晶素子の基板面に対して光
    学軸が垂直に配向した第一の一軸性光学異方部材を有す
    る液晶素子において、該一対の基板の該液晶と反対側
    に、該液晶素子の基板面に対して光学軸が垂直に配向
    し、且つ該第一の一軸性光学異方部材と光学異方性の正
    負が異なる第二の一軸性光学異方部材を有することを特
    徴とする液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記第一の一軸性光学異方部材が正の光
    学異方性を有し、前記第二の一軸性光学異方部材が負の
    光学異方性を有していることを特徴とする請求項1ある
    いは請求項2のいずれかに記載の液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記第一の一軸性光学異方部材が負の光
    学異方性を有し、前記第二の一軸性光学異方部材が正の
    光学異方性を有していることを特徴とする請求項1ある
    いは請求項2のいずれかに記載の液晶素子。
  5. 【請求項5】 前記第一の一軸性光学異方部材がポリア
    ミド乃至ポリイミドからなることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の液晶素子。
  6. 【請求項6】 前記第一の一軸性光学異方部材がカラー
    フィルタであることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の液晶素子。
  7. 【請求項7】 前記第二の一軸性光学異方部材が少なく
    とも複屈折性高分子フィルムを有してなることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の液晶素子。
  8. 【請求項8】 前記第二の一軸性光学異方部材が少なく
    とも側鎖型液晶性高分子を有してなることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の液晶素子。
  9. 【請求項9】 前記第二の一軸性光学異方部材が側鎖型
    液晶性高分子を高分子フィルムに塗布してなることを特
    徴とする請求項8記載の液晶素子。
  10. 【請求項10】 前記第一の一軸性光学異方部材のリタ
    デーションの値と前記第二の一軸性光学異方部材のリタ
    デーションの値が等しいことを特徴とする請求項1〜9
    のいずれかに記載の液晶素子。
  11. 【請求項11】 前記第一の一軸性光学異方部材と前記
    第二の一軸性光学異方部材が液晶層から見て同じ側にあ
    ることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の
    液晶素子。
  12. 【請求項12】 前記第二の一軸性光学異方部材のリタ
    デーションの最大値が30〜360nmであることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液晶素子。
  13. 【請求項13】 前記液晶がネマティック液晶であるこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の液晶
    素子。
  14. 【請求項14】 前記液晶がカイラルスメクチック液晶
    であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記
    載の液晶素子。
  15. 【請求項15】 前記液晶が強誘電性液晶であることを
    特徴とする請求項14記載の液晶素子。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載の液
    晶素子と該液晶素子を駆動する手段とを有する液晶装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の液晶装置を用いた液
    晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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