JPH04122960U - ヒートパイプの封止部 - Google Patents

ヒートパイプの封止部

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JPH04122960U
JPH04122960U JP3186891U JP3186891U JPH04122960U JP H04122960 U JPH04122960 U JP H04122960U JP 3186891 U JP3186891 U JP 3186891U JP 3186891 U JP3186891 U JP 3186891U JP H04122960 U JPH04122960 U JP H04122960U
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JP
Japan
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shaped groove
crushing
sealing
crushed
metal tube
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Application number
JP3186891U
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English (en)
Inventor
英治 橋本
祐一 林
秀紀 大高
Original Assignee
三菱電線工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヒートパイプの封止部において、密封性及び機
械的強度を向上させることのできる封止部を提供するこ
と。 【構成】作動液を注入した金属管1の開口端に封止用に
形成された細径部10が断面U字型に圧潰され、該圧潰
はU字溝底部20の圧潰度合いを小さくして厚肉部と
し、U字溝両端部21,22付近の圧潰度合いを大きく
して薄肉部とする。しかも前記細径部10のU字溝状圧
潰部の内周壁・外周壁とも、角部を有することのない曲
面とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ヒートパイプとなる金属管に作動液を注入した後、該金属管を密封 するための封止部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
一般にヒートパイプは、一端開口の金属管に作動液を注入した後、該開口端を 密閉封止して作成される。通常封止は、金属管開口端部の封止を容易とするため に細径加工し、該細径部を圧潰することにより行われている。
【0003】 図6は従来の一般的なヒートパイプの封止部の断面を示している。該封止部は 、ダイス71の半円形凹部にヒートパイプとなる金属管の細径部61を収納し、 前記凹部の半径よりも小さい半径の半球状先端部を有するポンチ51で細径部6 1を断面U字型に圧潰して形成される。しかしながらこのような封止部では、U 字型圧潰の両端部において管内面が大きく曲げられるので空隙Cが発生し易く、 密封性に問題があった。また前記空隙Cは、金属管として肉厚が薄いものを使用 した場合、より発生し易くなる。
【0004】 この問題を解決する封止部として特公平2−55717号公報には、図7に示 すような金属管の細径部62を収納するダイス72の凹部を楕円型とし、細径部 62の管径よりも大なる幅のポンチ52で比較的大きな曲率で細径部62を圧潰 してなるヒートパイプの封止部が記載されている。かかる封止部であれば、上記 のような空隙Cは発生しなくなるが、封止部の肉厚が全体的に薄くなり、しかも 細径部62断面の湾曲度合いが小さくなるため封止部の機械的強度が低下すると いう問題がある。
【0005】 さらに特公平2−31316号公報には、図8に示すようにダイス73の凹部 に収納した細径部63を圧潰するためのポンチ53として、その先端部が四角錐 型のものを使用して形成された封止部が記載されている。該封止部によれば、細 径部63のU字型圧潰断面の両端部631の圧潰量を底部632に比べて多くで きるので両端部631における空隙の発生が抑制でき、しかも底部632が厚肉 であるので機械的強度に優れる。しかし、逆に底部632において空隙Cが発生 し易く(特に金属管が薄肉の場合発生し易い)、この空隙Cの発生を防止すべく 全体の圧潰量を増加させると、四角錐型ポンチにより形成された角部633の機 械的強度が脆くなるという欠点がある。
【0006】
【考案の目的】
従って本考案は、ヒートパイプの封止部、特に肉厚の薄い金属管を使用したヒ ートパイプの封止部において、密封性及び機械的強度を向上させることのできる 封止部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案のヒートパイプの封止部は、作動液を注入した金属管の開口端に封止用 に形成された金属管の細径部が断面U字型に圧潰され、該圧潰はU字溝底部の圧 潰度合いを小さくして厚肉部とし、U字溝両端部付近の圧潰度合いを大きくして 薄肉部とした偏肉圧潰であり、しかも前記U字溝状圧潰部の内周壁・外周壁とも 、角部を有することのない曲面とされていることを特徴とするものである。
【0008】 本考案で言う圧潰とは、金属管の細径部内周壁が外部からの押圧力により密着 され、気密状態とされていることであり、また偏肉圧潰とは、断面U字状に圧潰 された金属管細径部が、そのU字溝底部の肉厚に比較して両端部(縁部)の肉厚 が薄くされた圧潰状態を言う。
【0009】 好ましい偏肉圧潰は、U字溝底部付近を最厚肉部とし、両端にかけて徐々に肉 厚が薄くなっている状態である。かかる圧潰であれば、空隙部が生じ易いU字溝 両端部の密封性が向上され、さらにU字溝状とされている上にその底部が比較的 厚肉であるので機械的強度も良好となる。
【0010】 また本考案においては、U字溝の内周壁・外周壁とも、角部が形成されていな い曲面であることが重要である。この曲面とはU字溝がほぼ平滑な湾曲面である ことを意味し、大きな段差部や折曲部等の角部が形成されていないことを言う。 問題となる角部は主に細径部内壁の密着部方向に窪む形の角部であり、かかる角 部が存在すると部分的な薄肉部が形成されることになり機械的強度が低下したり 、前述の特公平2−31316号公報のように空隙部が発生し易くなるなどの不 都合がある。
【0011】
【実施例】
以下図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説明する。図1は本考案にかかる ヒートパイプの封止部を示す斜視図であり、図2は図1A−A線断面図、図3は 図1B−B線断面図を示している。
【0012】 図において、1はヒートパイプとなる銅管などの金属管であり、金属管1の図 示しない一端は予め密閉されており、図示する他端にはスウェージング加工など により開口端を有する細径部10が形成されている。該細径部10の開口端より 水やパーフロロカーボン等の凝縮性流体からなる作動液を所定量注入した後、細 径部10において封止が行われ、作動液を金属管1内に密封するものである。
【0013】 図1及び図3に示すように本考案にかかる封止部は、細径部10が長手方向に 亘ってU字溝状に圧潰されており、該圧潰により金属管細径部10内壁が密着さ れて金属管1内は気密状態とされている。またU字溝圧潰部の内周壁・外周壁と も平滑な曲面を呈している。
【0014】 そして図2に示すように上記圧潰は、U字溝の底部20においては、気密状態 に圧潰はされているものの比較的圧潰度合いを小さくして厚肉部とされ、U字溝 の両端部(縁部)21,22付近においては、前記底部20に比べて圧潰度合い を大きくして薄肉部とされた偏肉圧潰である。本実施例では、U字溝底部20を 最厚肉部とし、両端部21,22にかけて徐々に薄肉とした例を示している。
【0015】 一例を挙げると、金属管1の細径部10の管厚が1.2mmの場合、U字溝底部 の肉厚(最厚肉部)が1.2mm程度に、両端部21,22の肉厚(最薄肉部)が 0.4mm程度になるように圧潰を行えば良い。すなわち最厚肉部と最薄肉部との 肉厚比率を、2〜4:1程度、好ましくは3:1程度とすれば良い。
【0016】 次いで本考案にかかる封止部の形成方法の一例を、図4及び図5に基づいて説 明する。封止を行うに際しては、作動液注入後の金属管の細径部10をダイス4 の半円形凹部40に収納し、半球状の先端部31を有するポンチ3にて細径部1 0を図5に示すように押圧することにより当該部分を圧潰封止する。
【0017】 ここで、ポンチ先端部31の曲率半径rを、細径部10の内径R1から外径R 2の範囲で選定した値とし、該先端部31に連なるテーパ部32,32(なだら かな曲線状であっても、直線状であっても良い)を有するポンチ3を使用する。 またダイス4における凹部40の底部41の曲率半径を細径部10の外径R2と ほぼ同一とし、前記底部41に連なるテーパ部42,42(同様になだらかな曲 線状であっても、直線状であっても良い)を設け、しかも該テーパ部42,42 の傾きを前記ポンチのテーパ部32,32よりも大きく設定しておく。
【0018】 上記のようなポンチ3及びダイス4を使用して細径部10のU字溝状圧潰を行 うと、その断面は、ポンチ3のテーパ部32,32とダイス4のテーパ部42, 42との勾配差により、図2に示すようなU字溝底部20が厚肉で(すなわち圧 潰度合いが小)、両端部21,22に向けて徐々に薄肉となる(圧潰度合いが大 )ような偏肉圧潰が行い得る。またポンチ3、ダイス4とも角部を有していない ので、圧潰により形成されたU字溝は角部を有することがない平滑面とすること ができ、機械的な弱点部が発生しなくなる。
【0019】 この場合、ポンチ3の先端部31の曲率rとテーパ部32,32の勾配を調整 することにより、U字溝底部20及び両端部21,22の肉厚を調整できる。ま た細径部10の管厚に応じて適当なポンチ3を選定することにより、本考案で言 う偏肉圧潰が可能となる。例えば細径部10の管厚が薄い程、ポンチ3のテーパ 部32,32とダイスのテーパ部42,42との勾配差を小さくすれば良い。
【0020】 上記した圧潰作業を終えたら、金属管細径部10のU字溝状圧潰部の適当な箇 所で切断し、必要に応じてその切断端面を溶接してヒートパイプの封止作業が完 了する。なお金属管1内周壁に作動液還流用の溝が形成されている場合、該溝が 密封性を低減させる原因となることがあるので、細径部10内周壁の溝を除去し て平滑化した後に前記の圧潰作業を行うことが望ましい。
【0021】
【効果】
以上説明した通りの本考案のヒートパイプの封止部によれば、封止用に設けら れた金属管の細径部をU字溝状に圧潰し、該圧潰はU字溝底部を厚肉とし両端部 付近をこれに対し薄肉としたものであり、すなわち薄肉金属管を使用した場合特 に空隙部が発生し易い両端部の圧潰度合いを大きくしたので、良好な密封性を得 ることができる。またU字溝底部の存在に加え、全体がU字型に湾曲されている ことも相俟って、充分な機械的強度が確保できる。しかもU字溝状圧潰部は、そ の内周壁・外周壁とも角部を有さない平滑湾曲面とされているので、部分的な機 械的強度の弱点部が発生しなくなる。従って、密封性に優れ、外力が加わっても 容易に損傷しない機械的強度に優れたヒートパイプの封止部を得ることができる ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるヒートパイプの封止部の斜視図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本考案の封止部を得るための手段の例を示す断
面図である。
【図5】図4の手段による圧潰状態を示す断面図であ
る。
【図6】従来のヒートパイプの封止方法及び構造を示す
断面図である。
【図7】従来のヒートパイプの封止方法及び構造の他の
例を示す断面図である。
【図8】従来のヒートパイプの封止方法及び構造の他の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 金属管 10 細径部 20 U字溝底部 21,22 U字溝両端部 3 ポンチ 4 ダイス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液を注入した金属管の開口端に封止
    用に形成された金属管の細径部が断面U字型に圧潰さ
    れ、該圧潰はU字溝底部の圧潰度合いを小さくして厚肉
    部とし、U字溝両端部付近の圧潰度合いを大きくして薄
    肉部とした偏肉圧潰であり、しかも前記U字溝状圧潰部
    の内周壁・外周壁とも、角部を有することのない曲面と
    されていることを特徴とするヒートパイプの封止部。
JP3186891U 1991-04-09 1991-04-09 ヒートパイプの封止部 Pending JPH04122960U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093020A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Nakamura Mfg Co Ltd 液冷熱交換器、および、その作動流体封止方法
JP2013231532A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Keihin Thermal Technology Corp 蓄熱機能付き熱交換器およびその製造方法

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