JPH04122913A - 液晶光学素子 - Google Patents

液晶光学素子

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JPH04122913A
JPH04122913A JP24263490A JP24263490A JPH04122913A JP H04122913 A JPH04122913 A JP H04122913A JP 24263490 A JP24263490 A JP 24263490A JP 24263490 A JP24263490 A JP 24263490A JP H04122913 A JPH04122913 A JP H04122913A
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JP
Japan
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liquid crystal
phase
electric field
optical element
crystal phase
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JP24263490A
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Koyo Yuasa
公洋 湯浅
Kenji Hashimoto
橋本 憲次
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、表示素子や調光素子として好適に使用される
液晶光学素子に関する。
〔従来の技術〕
従来、ゲストホスト型の液晶光学素子として電極間に液
晶層を挟持した液晶パネルと偏光板を各1枚積層したも
のが用いられている。しかし、このような構成の液晶光
学素子では、十分なコントラストが得られでいないとい
う問題がある。
これに対し、ゲストホスト効果を有する強誘電性液晶を
用い、かつ液晶パネルを2層とすることで偏光板を不要
とし、コントラストを向上させた積層型素子が提写され
ている(特開昭61−266524号公報)。しかし、
このような液晶表示素子では強誘電性液晶を用いた積層
型の構成によるゲストホスト表示を行うので、2層の液
晶の配向方向すなわちスメクチック層法線をそれぞれ逆
向きにチルト角付ずらして配置する必要があるため製造
過程が複雑であること、強誘電的スイッチングを行うの
で2値表示しかできず、中間調表示が難しいことなどの
問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、配向処理方向が同一のため製造過程を簡略化
でき、更に長尺パネルの製造が容易であり、かつ、印加
電界の大きさによってグレースケール化を容易に実現で
きる液晶光学素子を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意研究を重ね
た結果、−mの非強誘電性スメクチ、り液晶を用いた特
定の構成の液晶光学素子によりその目的が達成されるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち本発明は、一組の液晶相とこれらの液晶相に電
界を印加する電極からなる液晶光学素子であって、各液
晶相が2色性を有する反強誘電性液晶又は電界誘起チル
トを示すスメクチックA(Sw+A”)液晶からなる相
であり、各液晶相が光路に対して互いに重なり合ってお
り、各液晶相のスメクチック層法線が一致しており、各
液晶相の液晶分子が電界によってチルトする向きが互い
に逆であることを特徴とする複合ゲストホスト型の液晶
光学素子を提供するものである。
本発明の液晶光学素子は一組の液晶相とこれらの液晶相
に電界を印加する電極からなる。
一組の液晶相は、2色性を有する反強誘電性液晶又は電
界誘起チルトを示すスメクチックA(SmA”)液晶か
らなる2つの相である。この一組の液晶相としては、各
液晶相を区別できる限り、異種の液晶の組み合わせから
なるものであっても同種の液晶の組み合わせからなるも
のであっても構わない。
2色性を有する反強誘電性液晶又は電界誘起チルトを示
すスメクチ・ツクA(SmA”)液晶としては、任意の
反強誘電性液晶又は電界誘起チルトを示すスメクチック
A (S+++A”)液晶に2色性を付与したものを、
特に制限なく使用することができる。
反強誘電性液晶又は電界誘起チルトを示すスメクチック
A (SmA”)液晶が高分子液晶組成物であると、液
晶光学素子の製造、液晶分子の配向処理が容易となり好
ましい。
反強誘電性液晶としては、適当な温度で反強誘電性を示
すものであれば、特に制限はない。高分子の反強誘電性
液晶としては、一般に光学活性基として C−0−CI−R(Xはメチル基、CF3基など、Rは
ア1!  ” ルキル鎖又はエステルを含んだものを示す。)を有する
ものが好ましい。例えば、下記の繰り返し単位を有する
高分子液晶が好ましい。
COO−(CH2) k−(A)、−B−COOCH−
R’〔式中のR1及びXは、上記と同様であり、R2は
−H1CH,又は−C,R5、jは1〜2oの整数、k
は1〜30の整数、^は一〇−又は−COO−、mは0
又は1、Yは−COO−又は−0CO−を示す。)を示
す。〕具体的には、例えば、以下の繰り返し単位を有す
る液晶(a)、液晶(b)が挙げられる。
液晶(a) C8゜ Mn=   4200 ■転■主軌 [ISO:等吉相(液体)、SmA: スメクチ・ンク
A相、Smじ:カイラルスメクチ・ンクC相、5Lll
CA□:反強誘電相、glassニガラス状態を示す。
〕液晶(b) CHl Mn=380 ユニで、反強誘電相を示す温度範囲は、これらの高分子
液晶を対向する電極間に挟持して電極間に三角波状電圧
を印加した際、クロスニコル下で透過光強度の変化が2
段階(3種類)になり、しかも第3状態でも消光位が得
られて明らかにらせんを巻いた状態やツイスト状態でな
いときを反強誘電相として決定した値である。
また、低分子の反強誘電性液晶としては、例えば、以下
のものが挙げられる。
n=7〜10 3390号公報) (第1 n=6〜12 5回液晶討論会講演予稿集3A16 (1989)。
(第1 n=7〜10 5回液晶討論会講演予稿集3A16 (1989)。
H3 n=7〜10 (特開平1−213390号公報) n=8〜10 (日本学術振興会情報料学用有機材料第142委員会 
第47回合同研究会資料P20)なお、上記化合物は反
強誘電性液晶化合物の一例であり、これらの構造式に限
定されるものではない。
電界誘起チルトを示すスメクチックA(SmA”)液晶
としては、高分子のものでは、例えば下記の繰り返し単
位を有するものが挙げられる。
Mn=5000 相m軌 glass  ←−−5mA”  ←−−1s。
低分子の電界誘起チルトを示すスメクチックA(SmA
”)液晶としては、例えば、下記の構造を有するM H
P OB C[4’ −(1−metylheptyl
oxy carbonyl)phenyl−4−oct
yloxy biphenyl−4−carboxyl
ate)が挙げられる。
M)IPOBC: なお、上記化合物は電界誘起チルトを示すスメクチック
A(S+nA”)液晶化合物の一例であり、これらの構
造式に限定されるものではない。
上記の液晶に2色性を付与するには、ゲストホスト用と
して公知の色素全てを使用することができる。使用する
2つの液晶の少なくとも一方に黒色色素を使用して2色
性を付与することが、表示の高コントラスト化を図る上
で好ましい。
2色性付与の方法としては、上記の液晶に所望の色素を
混合する方法を好適に使用することができる。また、液
晶が高分子液晶の場合には、液晶側鎖と色素側鎖を共重
合とすることにより、液晶に2色性を付与することもで
きる。
具体的には、2色性を示す色素骨格を分子内に持ち電界
変化に応答するスメクチック相を有する高分子液晶とし
ては、例えば、以下に示すようなスメクチック相を有す
る高分子液晶に2色性色素を共重合したものが挙げられ
る。
CI(2 H2 CI(2 H2 更に、本発明で使用される液晶には、必要に応して接着
剤、減粘側等が含まれていてもよい。
本発明の液晶光学素子では、上述のような一組の液晶相
がそれぞれ光路に対して互いに重なり合っており、各液
晶相のスメクチック層法線が一致しており、各液晶相の
液晶分子が電界ムこよってチルトする向きが互いに逆と
なっている。
第1図(a)及び(b)は、本発明の液晶光学素子の表
示原理を示す説明図である。
本発明の液晶光学素子では、一組の液晶相を構成する第
1の液晶相と第2の液晶相のスメクチック層法線1が一
致しているので、第1の液晶相と第2の液晶相が反強誘
電性液晶、電界誘起チルトを示すスメクチックA(Sm
A”)液晶のいずれであっても、印加電界がゼロのとき
には第1の液晶相と第2の液晶相の液晶分子2.3の長
軸の平均方向はスメクチック層法線1方向をとり(第1
図(a))、明表示となる。各液晶相に電界が印加され
たときには、各液晶相の液晶分子2.3が互いに逆向き
に各チルト角θ0、θ2だけ傾くので(第1図(b))
、2色性色素の吸光によって暗表示となる。4は印加電
界の向きを示す。
このように本発明の液晶光学素子では、電界印加による
暗表示は強誘電的なスイッチングによらないので中間調
表示が可能であり、印加電界の大きさによって表示のグ
レースケール化を容易に行うことができる。
本発明の液晶光学素子の好適な態様として、以下に示す
積層型と混合型か挙げられる。
すなわち、積層型の液晶光学素子は、上記の一組の液晶
相がそれぞれ層状のものであり、この層を積層して構成
したものである。
また混合型の液晶光学素子は、上記の一組の液晶相が相
分離するように混合されて一層を形成しているものであ
り、この層を電極間に配置して構成したものである。
第2図(a)〜(C)は、本発明の積層型の液晶光学素
子の例を示す断面説明図である。
第2図(a)に示す液晶光学素子は、2つの液晶セルを
単純に重ね合わせた単純積層型の例である。
第1の液晶相からなるN7と第2の液晶相からなる層8
はそれぞれ別個に基板5により支持された透明電極6に
よって挟持されて液晶セルを形成しており、この2つの
液晶セルが重ね合わせられている。
2つの液晶セルは密着して重ね合わせられていても、空
隙を介して重ね合わせられていても構わない。
この型では、通常筒1の液晶相と第2の液晶相の液晶の
配向方向が同じであれば、単純に2つの液晶セルをその
まま重ね合わせることにより、各液晶相のスメクチック
層法線を一致させることができる。あるいは、2つの液
晶セルを重ね合わせた後、液晶光学素子全体に配向処理
を施して第1の液晶相と第2の液晶相の各液晶を配向さ
せ、両者のスメクチック層法線を一致させることもでき
る。
また、電界によって第1の液晶相と第2の液晶相の液晶
分子がチルトする向きが互いに逆となるようにするには
、第1の液晶相と第2の液晶相を構成する液晶として電
界による誘起チルトの向きが互いに逆の液晶を使用し、
両液晶相に同方向の電界が印加されるようにするか、あ
るいは、第1の液晶相と第2の液晶相として電界による
誘起チルトの向きが同し液晶を使用し、両液晶相に互い
に逆方向の電界が印加されるようにすることにより容易
に実現できる。各液晶相に印加される電界の向きは、各
層の両側の電極の電源への接続方法により自由に設定で
きる。
第2図(b)に示す液晶光学素子は、第2図(a)に示
す単純積層型において、2つの液晶セルの中心部の基板
5を共有とした基板共有型の例である。
第1の液晶相と第2の液晶相のスメクチック層法線を一
致させること及び電界によって液晶分子がチルトする向
きが互いに逆となるようにすることに関しては、単純積
層型の場合と同様である。
第2図(C)に示す液晶光学素子は、第2図(b)に示
す基板共有型において、更に中心部の基板5及びその両
側の透明電極6を省略した中心基板省略型の例である。
第1の液晶相と第2の液晶相のスメクチック層法線を一
致させることに関しては、単純積層型の場合と同様であ
る。
電界によって第1の液晶相と第2の液晶相の液晶分子が
チルトする向きが互いに逆となるようにするには、この
型では第1の液晶相と第2の液晶相は同方向の電界を印
加されるので、第1の液晶相と第2の液晶相の液晶とし
て電界によって液晶分子がチルトする向きが互いに逆と
なるようなものを選ぶ。また、第1の液晶相と第2の液
晶相の液晶として互いに相溶性のないものを用いること
が長期安定性の点で好ましい。特に、第1の液晶相及び
第2の液晶相の液晶として、通常はとんど相溶性を有し
ない高分子液晶組成物を用いることが好ましい。この場
合、第1の液晶相と第2の液晶相の液晶の分子構造を同
じにしてカイラル部をそれぞれ8体と3体とすることが
、第1の液晶相と第2の液晶相の液晶の相溶性が小さく
しかも電界によって液晶分子がチルトする向きが互いに
逆となるので、特に好ましい。
積層型の場合、各液晶相の層の厚みとしては、2層の厚
みは同じであっても異なっていてもよく、0.5〜10
μmの範囲であることが好ましい。小さすぎるとコント
ラストが十分にとれないことがあり、逆に大きすぎると
印加電圧を大きくしないと高速応答性が得られないこと
がある。
第3図は、本発明の混合型の液晶光学素子の例を示す断
面説明図である。
第1の液晶相9と第2の液晶相10は相分離するように
混合されて一層を形成しており、この層の両側に透明電
極6が配置されている。透明電極6の外側は基板5によ
り支持されている。
この型では、第1の液晶相と第2の液晶相は相分離する
ように混合されている。第1の液晶相と第2の液晶相の
液晶としては、前述の中心基板省略型の積層型液晶光学
素子と同様に、互いに電界によって液晶分子がチルトす
る向きが互いに逆となるものを用いる。混合物の配向処
理を容易にするためには、第1の液晶相と第2の液晶相
の液晶の相転移温度が近いことが好ましい。第1の液晶
相と第2の液晶相の液晶の配向方向、すなわち、スメク
チック層法線は一致している。このことは、混合物全体
に配向処理を施すことで容易に実現できる。
混合物の層の厚みとしては、1〜20μmの範囲である
ことが好ましい、小さすぎるとコントラストが十分にと
れないことがあり、逆に大きすぎると印加電圧を大きく
しないと高速応答性が得られないことがある。
また、第1の液晶相と第2の液晶相の比率としては、第
1の液晶相と第2の液晶相が光路に対して互いに重なり
合う状態となる範囲であれば、特に制限はない。混合物
からなる層を厚(したい場合には、第1の液晶相と第2
の液晶相の比率を1:1から離せばよい。
第1の液晶相と第2の液晶相の相分離のしかたとしては
、各液晶相が連続相を形成していてもドロプレ・ントの
ような独立分散相を形成していてもよい。独立分散相を
形成する場合、ドロプレットなどの大きさは、0.5μ
m程度より大きく、液晶セル厚の半分程度よりも小さい
ことが好ましい。
小さすぎると光を散乱して液晶セルの透明感が低下しで
りコントラストが小さくなることがあり、一方大きすぎ
るとコントラストが小さくなったり表示のきめが粗くな
ったりすることがある。この大きさの制御は、混合物を
膜状にして使用する場合その製膜時の溶媒蒸発速度を制
御したり、素子作製後に混合物を等労相まで再加熱して
冷却速度を制御したりすることにより容易に行うことが
できる。
本発明の液晶光学素子の作製方法としては、特に制限は
ない。従来使用されている任意の電極を使用して、公知
の全ての方法により作製することができる。好ましい電
極としては、ITO電極等の透明電極が挙げられ、ガラ
スやプラスチック等の基板に支持された電極が好適に使
用される。また、好ましい作製方法としては、電極付き
可撓性基板を使用して液晶を塗布法により電極上に製膜
し、この液晶股上に同様の電極付き可撓性基板をローラ
ーを用いてラミネートすることにより液晶セルを作り、
この液晶セルを用いて液晶光学素子を作製する方法が挙
げられる。積層型の場合には、このような方法で作製さ
れた液晶セルをそのまま積層したり、必要に応じて中心
部の基板等を省略したものを積層したりするとよい。ま
た混合型の場合には、混合物をそのまま電極上に製膜す
るとよい。
各液晶相の液晶の配向処理方法としては、本発明の液晶
光学素子では一組の液晶相の液晶の配向方向が同じで良
いので、あらゆる方法で簡単に行うことができる。積層
型の場合、各液晶セル毎に配向処理を施しても、積層さ
れた液晶光学素子全体に配向処理を施してもよい。特に
、可撓性基板を用いた場合には液晶光学素子の曲げ変形
によう長尺の液晶光学素子で極めて高速、容易に配向処
理を行うことができる。
なお、本発明の液晶光学素子においては、偏光板は必要
ではない。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 下記の構造を有する低分子の反強誘電性液晶の末端のカ
イラル部がそれぞれ8体と8体のものを用い、この2つ
の液晶からなる相を一組の液晶相として使用した。
(Iso  :等労相、S+++A :スメクチックA
相、SmC”:カイラルスメクチフクC相、SmCA”
 ’反強誘電相、Cry  :結晶相〕 2つの液晶のいずれにも日本感光色素製黒色色素NKX
−1033を2重量%混合した。
また、50角のr’rog極付きガラス板(厚み0、8
 mm )のITO電極面に予めポリイミドをコ−トし
て一方向にラビング処理したものを用意し、これを2枚
4μmのガラスファイバースペーサ材を介して電極面を
対向させて貼り合わせ、周辺を一部残してエポキシ系接
着材で固定してセルとした。このセルを2個作製した。
この2個のセルの中にそれぞれ上記の色素を混合した液
晶のR体、8体を140°Cに加熱して真空注入した。
次いで、注入口をエポキシ系接着材で封止したのち等吉
相から105°Cまで一〇、5°C/分で徐冷して液晶
を配向させた。このようにして作製したR体及び8体の
液晶のセルを、配向方向を揃えて重ね合わせた。そして
、第4図に示すように、2つのセルの内側の電極6を直
接接続し、外側の電極をそれぞれ電圧源12の端子に接
続した。図中、11は封止剤、13はR体の液晶、14
は8体の液晶を示す。
得られた液晶光学素子を液晶が反強誘電相を示す80°
Cに保ちながら電極間に0V−10Vのステップ電界を
印加したところ、明暗のコントラスト比は20であった
。また、0V−5Vのステップ電界ではコントラスト比
は8であり、印加電界の大きさで容易に中間調表示がで
きることが明らかになった。
更に、液晶光学素子を液晶が電界チルトを示すスメクチ
ックへ〇相を示す110℃に保ち、電極間に0V−20
Vのステップ電界を印加したところ、明暗のコントラス
ト比は5であり、反強誘電相の場合と同様な効果を得た
液晶が強誘電相を示す108.5 ”Cでは、電極間に
0V−20V又は±20Vのステップ電界を印加したが
、いずれでもコントラストは生じなかった。これは、R
体の液晶と8体の液晶の配向方向をそれぞれチルト角付
互いに逆向きに傾けていないからである。
以上から、反強誘電相又は電界チルトを示すスメクチッ
クA相を利用すれば、2つの液晶の配向方向を同じにし
ても十分な明暗表示ができることが明らかとなった。
実施例2 下記の繰り返し単位を有する電界誘起チルトを示す高分
子スメクチックA(SmA”)液晶を用いた。
Mn=5000 〔gニガラス状態〕 この液晶に実施例1で用いた黒色色素を5重量%混合し
、これを25重量%トルエン溶液とし、幅300om、
厚み100μm、長さ10mのITO電極付きPES基
板(住人ベークライト製 FST)の電極面にマイクロ
グラビアコーターで塗布製膜した。溶媒乾燥後直ちに何
も塗布していない同種基板と液晶膜と電極面が接するよ
うにラミネートして、液晶膜厚5μmの長尺の未配向の
液晶光学素子とした。次いで、第5図に示すように、こ
の未配向の液晶光学素子15を4本のロール16群から
なる曲げ配向装置によって配向処理し、配向処理された
液晶光学素子17を得た。ここで、配向装置の各ロール
はすべてクロムメツキを施した鉄製であり、直径100
m+、幅350m5+のものとした。また、ライン速度
はv=5m/分、各ロール表面温度はT、=85°C,
T、=75°C,T3−70°c、T4=60°Cとし
たところ、液晶は良好な配向状態となった。このとき、
液晶のスメクチック層法線は基板の幅方向を向いていた
この液晶光学素子から長さ1mを切り出して、第6閏に
示すように、筒状に丸め、室温で電極間に0V−30V
のステップ電界を印加したところ、筒状の反対側と重な
り合った部分18のみが本発明の積層型の液晶光学素子
の構成となり、その部分のみ明暗変化をした。明暗のコ
ントラスト比は22であった。
次に、印加電圧を20V、IOVとしたところ、コント
ラスト比はそれぞれ16.9となり、中間調表示が容易
であった。
実施例3 第1の液晶相の液晶■として、実施例2で用いた高分子
スメクチックA(S+nA”)液晶を使用し、第2の液
晶相の液晶■として、下記の繰り返し単位を有する反強
誘電性高分子液晶を使用した。また、色素として実施例
1と同様の黒色色素を使用し、これらを下記の割合で混
合した。
CHl Mn=2 8 0 0 混合比(重量比) 液晶■:液液晶0免 得られた混合物を沸点の比較的低いジクロルメタンに溶
解し30重量%溶液とした。これを実施例2と同様の基
板の電極面にマイクログラビアコーターで塗布し、自然
乾燥した。次いで、実施例2と同様に対向基板をラミネ
ートした。ラミネート後の混合物の膜厚は6,zmであ
った。
得られた液晶光学素子から長さ30cm11を切り出し
て偏光顕微鏡観察したところ、液晶■と液晶■は2〜3
μm単位で相分離していた。次いで、電極間に直流40
Vを印加しながら50°Cで−様なたわみ変形を数回加
えて液晶の配向処理を行った。
この配向処理済みの液晶表示素子を用いて室温で電極間
に0V−20Vのステップ電界を印加したところ、明暗
のコントラスト比は15であっ1こ。
また、印加電界の大きさの変化による透過率の変化も容
易であった。このように偏光板のない、見−層型の液晶
光学素子で明暗表示ができ、意外性のある液晶光学素子
が容易に得られた。
〔発明の効果〕
本発明の液晶光学素子は、配向処理方向が同一のため製
造過程を簡略化でき、更に長尺バふルの製造が容易であ
り、かつ、印加電界の大きさによってグレースケール化
を容易に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は、本発明の液晶光学素子の表
示原理を示す説明図である。 第2図(a)〜(C)は、本発明の積層型の液晶光学素
子の例を示す断面説明図である。 第3図は、本発明の混合型の液晶光学素子の例を示す断
面説明図である。 第4図は、実施例1で作製した液晶光学素子の電極の接
続を示す断面説明図である。 第5図は、実施例2で使用した配向処理装置を示す説明
図である。 第6図は、実施例2で作製した液晶光学素子を示す斜視
説明図である。 符号の説明 スメクチック層法線 第1の液晶相の液晶分子 第2の液晶相の液晶分子 印加電界の向き  5 基板 透明電極 第1の液晶相からなる層 第2の液晶相からなる層 第1の液晶相   10 第2の液晶相封止剤    
 12 電圧源 R体の液晶   14  3体の液晶 未配向の液晶光学素子 ロール 配向処理された液晶光学素子 反対側と重なり合った部分

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一組の液晶相とこれらの液晶相に電界を印加する電
    極からなる液晶光学素子であって、各液晶相が2色性を
    有する反強誘電性液晶又は電界誘起チルトを示すスメク
    チックA (SmA^*)液晶からなる相であり、各液晶相が光路
    に対して互いに重なり合っており、各液晶相のスメクチ
    ック層法線が一致しており、各液晶相の液晶分子が電界
    によってチルトする向きが互いに逆であることを特徴と
    する複合ゲストホスト型の液晶光学素子。 2、一組の液晶相がそれぞれ層状のものである請求項1
    記載の液晶光学素子。 3、一組の液晶相が相分離するように混合されて一層を
    形成しているものである請求項1記載の液晶光学素子。 4、反強誘電性液晶又は電界誘起チルトを示すスメクチ
    ックA(SmA^*)液晶が高分子液晶組成物である請
    求項1、2又は3記載の液晶光学素子。
JP24263490A 1990-09-14 1990-09-14 液晶光学素子 Pending JPH04122913A (ja)

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