JPH04122643U - ドラフトチヤンバー - Google Patents

ドラフトチヤンバー

Info

Publication number
JPH04122643U
JPH04122643U JP3346991U JP3346991U JPH04122643U JP H04122643 U JPH04122643 U JP H04122643U JP 3346991 U JP3346991 U JP 3346991U JP 3346991 U JP3346991 U JP 3346991U JP H04122643 U JPH04122643 U JP H04122643U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
clean
pit
blower
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3346991U
Other languages
English (en)
Inventor
良一 松本
Original Assignee
沖電気工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 沖電気工業株式会社 filed Critical 沖電気工業株式会社
Priority to JP3346991U priority Critical patent/JPH04122643U/ja
Publication of JPH04122643U publication Critical patent/JPH04122643U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーン室内から作業エリアへの排気ガスの
漏洩を防止すると共に、高いクリーン度を保てるドラフ
トチャンバーを提供する。 【構成】 クリーン室15内と本体11外の圧力差を検
出する圧力センサ1と、この検出信号に基いて送風量を
制御する送風機制御装置2により、クリーン室15を一
定の負圧に保つ。スリット19に風速センサ5を設け、
この検出信号に基いて排気ダクト21の通気量を制御す
る手段6を設けることにより排気量を減らす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、半導体装置の製造における半導体ウエハの洗浄処理工程等で使用さ れ、処理液からの反応ガスや酸ミストが工場内の作業エリアに漏洩することを防 止するドラフトチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、半導体ウエハの洗浄処理を行う様に構成された従来のドラフトチャン バーの一例を示す断面図である。 この図において、11はドラフトチャンバー本体であり、このドラフトチャン バー11の天井部には、本体外からプレフィルタ13を通して空気を取り入れる 送風機14と、この送風機14からの送風を清浄化するクラス10用のHEPA (HIGH EFFICIENCY PARTICULATE AIR )フィルタ等の高性能フィルタ16とから なる給気室12が設けられている。この給気室12の下方には、前記高性能フィ ルタ16を介して連通したクリーン室15が連設されている。このクリーン室1 5の底部には、半導体ウエハを処理する石英製等の処理槽17を設置したピット 18が掘り下げられた状態で設けられ、このピット18は本体外に設置された排 気ガス処理装置22に排気ダクト21を介して連結されている。
【0003】 処理槽17の上縁17aの高さは、ピット18の上縁18aより低く設定され ており、これら上縁17a、18a間に形成されるスリット19の幅を調整する ために、ピット18の上端開口部に枠20が設けられている。また、前記排気ダ クト21には、通気量を調整するダンパ23が取り付けられている。
【0004】 洗浄処理を行う場合には、前記処理槽17の中に、硫酸・過酸化水素水混合液 等の洗浄処理液を満たして100°C程度に昇温させ、この処理液中に半導体ウ エハを搭載したウエハキャリア25を浸漬する。 この洗浄処理の際、前記送風機14を作動させ、本体11の外部からプレフィ ルタ13を通して空気が取り入れられる。取り入れられた空気は前記高性能フィ ルタ16によって0.1 μm以上の塵埃が除去され、天井の高性能フィルタ16か ら垂直に放出されたクリーンエアは垂直層流クリーンエアAとしてクリーン室1 5に供給される。この垂直層流クリーンエアAはクリーン室15内を下降し、ピ ット18の上縁と処理槽17の上縁との間に形成されたスリット19からピット 18および排気ダクト21に導かれる。さらに排気ダクト21から排気ガス処理 装置22へ入った排気ガスは、無害化されて大気中に排出される。 以上に述べたクラス10のドラフトチャンバーにおいては、処理槽からの反応 ガスや酸ミストが作業エリアに漏洩するのを防止する、いわゆるドラフトチャン バー機能を優先するため、クリーン室15の圧力を本体11外の圧力より若干低 く、即ち負圧に調整して使用することが望ましいのである。
【0005】 従来のドラフトチャンバーは、上述のように垂直層流クリーンエアAを流すと ともに、スリット19の幅を3〜7cmに調整して、このスリット19でのクリー ンエアの風速を、処理槽17から発散する反応ガスや硫酸ミストの飛翔速度(約 0.5m/s)より大きく設定しておくことにより、その反応ガスや硫酸ミスト をスリット19を通るクリーンエアとともに排出していた。 ところで一般に半導体製造工場では、ドラフトチャンバーを設置するクリーン ルームの面積の有効利用のため個別対応でなく、前記排気ガス処理装置22を複 数のドラフトチャンバーに接続する集合配管方式を採用している。したがって他 のドラフトチャンバーの稼働状況により排気ガス処理装置22の排気量は、±3 0%程度変動する。
【0006】 上記構成のドラフトチャンバーでは、この排気ガス処理装置22の排気量が減 少しても、スリット19でのクリーンエアの風速が前記排気ガスの拡散速度やミ ストの飛翔速度より大きく保たれるように、スリット19内のクリーンエアの風 速を1.5m/s(反応ガス・酸ミストの飛翔速度以上の0.75m/sの2倍 )以上に設定している。 また、近年の半導体ウエハの大口径化に伴う処理槽17の大型化によって、ド ラフトチャンバーの必要排気量も増大している。例えばウエハ径が150mmΦの 半導体ウエハを洗浄する処理槽17を設置したドラフトチャンバーの場合、6m 3 /min の排気量が必要となる。
【0007】 このようにスリット19での風速を大きく設定し、しかも大きな排気量で排気 しようとすると、垂直層流クリーンエアAの流れはスリット19の付近で乱れ、 処理槽17の内側へ巻き込まれるパーティクルが増加する。その結果、処理中の 半導体ウエハに悪影響を及ぼすことになる。そこで従来は、クリーン室15の圧 力を、やむをえず本体11外部の圧力より高く、つまり正圧とすることにより、 パーティクルが排出され易くなる様にしていた。 処理槽17の上のパーティクル数をパーティクルカウンタ(PMS社製μLP C−110)で実測したところ、0.2mmH2 Oの負圧とした場合には、0.1 μmの大きさのものが8.7個、0.2μmが17個、0.3μmが7個、0. 5μmが5個、1.0μmが6.3個、2.0μmが0.7個、3.0μmが1 .0個、5.0μmが0.7個であり、クラス10のクリーン度が得られなかっ たが、0.1mmH2 Oの正圧とした場合には、0個となってクラス10が得られ ていた。したがって従来のドラフトチャンバーにおいて、ドラフトチャンバー内 のクリーン度をクラス10に保持するためには、やむをえずクリーン室15を0 .1mmH2 Oの正圧に調整し、使用していた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ドラフトチャンバーは、本来、クリーン室15の圧力を負圧に 保つことにより、処理槽17に貯蔵されている洗浄処理液からの反応ガスや酸ミ ストが本体11外の作業エリアに漏洩するのを防止するものである。ところが、 従来のドラフトチャンバーでは、上述のように高いクリーン度を得るためにクリ ーン室15内の圧力を逆に正圧状態にしなければならず、その結果、反応ガスや 酸ミストが本体11外の作業エリアに漏洩する危険があった。
【0009】 以上のような理由により、従来のドラフトチャンバーは、クリーン度を犠牲に して負圧のクリーン室を使用するか、あるいは定期的にこまめに正圧に調整する ことによって、排気量の変化による処理槽からの排気ガスのドラフトチャンバー 外への漏洩を防止し、高性能フィルタの目詰まりによって引き起こされるクリー ン室へ供給されるクリーンエアの減少を防いでいた。
【0010】 本考案は、以上に述べた問題を解決し、クリーン室内を一定の負圧状態に保っ て排気ガスのドラフトチャンバー外への漏洩を確実に防止するとともに、高いク リーン度に保つことのできるドラフトチャンバーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案のドラフトチャンバ−は、上記問題点を解決するため、本体内の天井部 に設けられ本体外から空気を取り入れる送風機とこの送風機からの送風を清浄化 するフィルタとからなる給気室と、この給気室の下方に連設され、この給気室と 前記フィルタを介して連通したクリーン室と、このクリーン室の底部に掘り下げ られた状態で設けられ、半導体ウエハを処理する処理槽を設置したピットと、こ のピットと本体外に設置された排気ガス処理装置とをダンパを介して連結した排 気ダクトとを備え、前記給気室の送風機からの送風が前記フィルタを通過するこ とによりクリーンエアとして前記クリーン室に給気されるとともに、このクリー ンエアが前記ピットの上縁と前記処理槽の上縁との間に形成されたスリットから 流入し、前記ピット内を通って、前記排気ダクトから排気されるドラフトチャン バーにおいて、クリーン室内の圧力と本体外の圧力との差を検出する圧力センサ と、この圧力センサの検出信号に基いて前記送風機の送風量を制御する送風機制 御装置と、前記スリットを通るクリーンエアの風速を検出する風速センサと、こ の風速センサの検出信号に基いて前記排気ダクト中のダンパの通気量を制御する 手段とを設けたものである。 また、本考案のドラフトチャンバ−は、好ましくは、クリーン室内壁とピット との間に、第2のダンパを介して前記第1の排気ダクトに連結された第2の排気 ダクトをさらに設けたものである。
【0012】
【作用】
本考案によれば、本体外の排気装置の排気量が変動しても、風速センサの検出 信号に基いて第1のダンパの通気量を制御することによってスリットでのクリー ンエアの風速が一定になる。また、送風制御装置の制御によってクリーン室内の 圧力と本体外の圧力との差が一定に保たれる。 また、クリーン室内壁とピットとの間に、第2のダンパを介して前記第1の排 気ダクトに連結された第2の排気ダクトをさらに設ければ、クリーン室内を負圧 に保つことによって大気からドラフトチャンバー内に流入してくる塵埃が、第2 の排気ダクトを通して排気ガス処理装置へ導かれ排出される。
【0013】
【実施例】
以下、図面に基いて本考案の実施例を説明する。 図1は、半導体ウエハの洗浄処理を行う様に構成された本考案に係るドラフト チャンバーの第1の実施例を示す断面図である。この図において、図3に示した 従来例と同一の構成部品については同一の符号を付してある。 図1において、11はドラフトチャンバー本体であり、この背面にあるプレフ ィルタ13よりエアを送風機14で吸い込み、本体内部に設置されている高性能 フィルタ16(たとえば、クラス10用のHEPAフィルタ)を通して0.1μ m以上の塵埃を除去し、垂直層流クリーンエアAをクリーン室15内に供給する 。
【0014】 本考案によるドラフトチャンバーにおいては、クリーン室15の内部の圧力と 本体11の外部の圧力との差を検出する圧力センサ1が、このクリーン室15内 と本体11外との両側に露出した状態で設置されている。また、この圧力センサ 1の検出信号に基いて送風機14の送風量を制御する送風機制御装置2が、給気 室12内に設置されている。この送風機制御装置2で送風機14の送風量を制御 することにより、クラス10の高性能フィルタ16からクリーン室15へ給気す る垂直層流クリーンエアAの給気量を制御し、クリーン室15の内部の圧力と本 体11の外部との圧力との差を一定に保つことができる。
【0015】 一方、ピット18と本体11外の排気ガス処理装置22とを連結する排気ダク ト21には、ダンパ調整機構3によって通気量を調整することのできるダンパ4 が取り付けられている。 さらに、枠20によって幅が調整された、処理槽17とピット18との両上縁 間のスリット19に、このスリット19を通る風速センサ5が設置されるととも に、本体11の底部には、その風速センサ5の検出信号に基いて前記ダンパ調整 機構3を制御することにより前記ダンパ4の通気量を制御するダンパ制御装置6 が設置されている。 前記風速センサ5としては、それ自体が塵埃を発生させることがなく、しかも 酸ミストに対して耐久性のあるもの、例えばポリテトラフルオロエチレン等のフ ッ素樹脂製のピトー管が用いられ、静圧と動圧の分離した空気圧で風速を検出す る。
【0016】 ピット18内には、半導体ウエハの洗浄に使用する薬品、例えば100°C程 度に昇温させた硫酸・過酸化水素水混合液等の処理液を満たした石英製処理槽1 7が設置されており、洗浄処理が行われる場合には、この処理槽17の処理液中 に半導体ウエハを搭載したウエハキャリア25が浸漬される。 その他の構成は従来例と同様であり、また、本体11の外部から取り入れた空 気、およびクリーンエアAの流路についても従来例の場合と同様である。
【0017】 上記構成のドラフトチャンバーにおける風速センサ5は、塵埃の発生もなく、 酸ミストへの耐久性も良好であるため、スリットを通る風速を正確に測ることが できる。このため、複数のドラフトチャンバーに一つの排気ガス処理装置が接続 された複合配管方式の排気ガス処理装置を使用してもスリット19の風速は他の 装置の稼働に左右されず、ドラフトチャンバーからの排気量を確実に制御するこ とができるようになる。これにより、排気ガス処理装置22の排気量が変動して も、ダンパ制御装置6の制御により、スリット19でのクリーンエアの風速を一 定にすることができる。したがってその風速を、洗浄処理液24からの反応ガス や硫酸ミストの飛翔速度(約0.5m/s)よりやや大きい程度の一定値、例え ば0.75m/sに設定すれば、スリット19の幅を従来通りとしてドラフトチ ャンバーからの排気量を従来の2分の1に減らすことができる。これにより、ク リーンエアAの層流がスリット19の付近で乱れて塵埃パーティクルが処理槽1 7の内側へ巻き込まれるということがなくなる。すなわち、クリーン室15内を 高いクリーン度に保つことができるのである。
【0018】 さらに、上記ドラフトチャンバーからの排気量に応じて、クリーン室15へ給 気するクリーンエアAの給気量を送風機制御装置2で制御することにより、クリ ーン室15内を一定の負圧状態、たとえば0.1mmH2 O程度の負圧に保つこと ができる。したがって、洗浄処理液からの反応ガスや硫酸ミストが本体11外の 作業エリアに漏洩することを確実に防止することができる。すなわち、ドラフト チャンバーとしての本来の機能が確実に果たされることになる。 上記実施例のドラフトチャンバーにおいて、洗浄処理槽17の上のパーティク ル数を実測した結果、0.1μmの大きさのものが0個、0.2μmが2個、0 .3μmが2個、0.5μmが0.3個、1.0μmが0個であり、クラス10 のクリーン度が得られることが確認された。
【0019】 図2は、本考案に係るドラフトチャンバーの第2の実施例を示す断面図である 。この図において、図1に示した第2の実施例と同一の構成部品については同一 の符号を付して説明している。 図2において、ピット18内には石英製等の処理槽17が設置されており、こ の処理槽17には半導体ウエハの洗浄に使用する薬品、例えば100°C程度に 昇温させた硫酸・過酸化水素水混合液等の処理液が満たされている。洗浄処理が 行われる場合、この処理槽17の処理液中に半導体ウエハを搭載したウエハキャ リア25が浸漬される。前記ピット18は、第1の排気ダクト26を介して、本 体外に設置された排気ガス処理装置22に連結されている。 本考案の第2の実施例が前述の第1の実施例と最も異なる点は、ピット18と クリーン室15の内壁との間に第2の排気ダクト27が設けられていることにあ る。この第2の排気ダクト27は前記ピット18の下部を通り、前記第1の排気 ダクト26を介して前記排気ガス処理装置22に接続されている。また、前記第 2の排気ダクト27の中には、通気量を調整するための第2のダンパ28が取り 付けられている。
【0020】 ドラフトチャンバーをこのように構成すれば、前記第1の実施例による場合と 同様、風速センサ5およびダンパ制御装置6を用いることにより、スリット19 でのクリーンエアの風速を一定にすることができ、その結果、ドラフトチャンバ ーからの排気量を減らすことが可能となる。これにより、クリーンエアAの層流 がスリット19の付近で乱れて塵埃パーティクルが処理槽17の内側へ巻き込ま れるということがなくなる。すなわち、クリーン室15内を高いクリーン度に保 つことができることになる。 また、このため、クリーン室15内の圧力を本体11外部の圧力より若干低く 、即ち負圧にすることが可能となり、その結果、反応ガスや硫酸ミストが本体1 1外部の作業エリアに漏洩することを確実に防止することができる。
【0021】 また、負圧に調整されたクリーン室15内において、ドラフトチャンバー本体 11の構造上有する間隙から侵入してきた大気中の塵埃29は、垂直層流クリー ンエアAにより塵埃を含む気流Bを形成するが、前記ピット18とクリーン室1 5の内壁との間に設けられている第2の排気ダクト27によって吸引される。そ して、この塵埃を含む排気Cは、ピット18を通ってきた排気ガスDとともに排 気ガス処理装置22に導かれ、最終的には大気中に排出されることになる。
【0022】 ドラフトチャンバーをこの第2の実施例のように構成すれば、クリーン室15 の圧力を送風機制御装置2および圧力センサ1によって−0.1mmH2 0程度の 微圧に制御することができるとともに、塵埃を含む気流Bも前記第2の排気ダク ト27に吸引されるため、塵埃が処理槽17の内側へ巻き込まれるということが なくなり、半導体洗浄工程における塵埃による半導体の汚染を防止することがで きる。 上記実施例のドラフトチャンバーにおいて、処理槽17の上のパーティクル数 を実測した結果、0.1μmの大きさのものが0.7個、0.2μmが0.5個 、0.3μmが0個、0.5μmが0個、1.0μmが0個であり、クラス10 のクリーン度が得られることが確認された。
【0023】 以上、本考案を実施例に基いて具体的に説明したが、本考案は、前記実施例に 限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であ ることはいうまでもない。 たとえば、風速センサは、それ自体で塵埃を発生せず、酸ミストに対して耐久 性のあるもであればよく、ピトー管に限定されるものではない。 また、前記スリットおよび第2の排気ダクトについては、処理槽の周囲全体に 設けてもよいが、一部に設けてもよい。
【0024】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように、本考案のドラフトチャンバーによれば、チャン バーからの排気量を大幅に減らすことが可能となるため、塵埃を処理槽の内側に 巻き込むことがなく、クリーン室内を高いクリーン度に保つことができる。その 結果、クリーン室内を正圧にする必要がなくなり、一定の負圧状態に保って排気 ガスのドラフトチャンバー外への漏洩を確実に防止することができる。 また、上述のごとくドラフトチャンバーからの排気量が大幅に減り、これに応 じて本体外から取り入れられる空気の量も減るため、排気ガス処理装置の負荷、 およびこのドラフトチャンバーを設置しているクリーンルームの空調システムに 対する負荷も軽減されることになり、これらによる経済的効果も非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるドラフトチャンバーの第1の実施
例を示す断面図である。
【図2】本考案によるドラフトチャンバーの第2の実施
例を示す断面図である。
【図3】従来のドラフトチャンバーの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 圧力センサ 2 送風機制御装置 3 ダンパ調整機構 4 ダンパ 5 風速センサ 6 ダンパ制御装置 11 本体 12 給気室 14 送風機 15 クリーン室 16 高性能フィルタ 17 処理槽 18 ピット 19 スリット 21 排気ダクト 22 排気ガス処理装置 26 第1の排気ダクト 27 第2の排気ダクト 28 第2のダンパ 29 塵埃 A クリーンエア B 塵埃を含む気流 C 塵埃を含む排気 D 排気ガス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内の天井部に設けられ本体外から空
    気を取り入れる送風機とこの送風機からの送風を清浄化
    するフィルタとからなる給気室と、この給気室の下方に
    連設され、この給気室と前記フィルタを介して連通した
    クリーン室と、このクリーン室の底部に掘り下げられた
    状態で設けられ、半導体ウエハを処理する処理槽を設置
    したピットと、このピットと本体外に設置された排気ガ
    ス処理装置とをダンパを介して連結した排気ダクトとを
    備え、前記給気室の送風機からの送風が前記フィルタを
    通過することによりクリーンエアとして前記クリーン室
    に給気されるとともに、このクリーンエアが前記ピット
    の上縁と前記処理槽の上縁との間に形成されたスリット
    から流入し、前記ピット内を通って、前記排気ダクトか
    ら排気されるドラフトチャンバーにおいて、前記クリー
    ン室内の圧力と本体外の圧力との差を検出する圧力セン
    サと、この圧力センサの検出信号に基いて前記送風機の
    送風量を制御する送風機制御装置と、前記スリットを通
    るクリーンエアの風速を検出する風速センサと、この風
    速センサの検出信号に基いて前記排気ダクト中のダンパ
    の通気量を制御する手段とを設けたことを特徴とするド
    ラフトチャンバー。
  2. 【請求項2】 本体内の天井部に設けられ本体外から空
    気を取り入れる送風機とこの送風機からの送風を清浄化
    するフィルタとからなる給気室と、この給気室の下方に
    連設され、この給気室と前記フィルタを介して連通した
    クリーン室と、このクリーン室の底部に掘り下げられた
    状態で設けられ、半導体ウエハを処理する処理槽を設置
    したピットと、このピットと本体外に設置された排気ガ
    ス処理装置とをダンパを介して連結した第1の排気ダク
    トとを備え、前記給気室の送風機からの送風が前記フィ
    ルタを通過することによりクリーンエアとして前記クリ
    ーン室に給気されるとともに、このクリーンエアが前記
    ピットの上縁と前記処理槽の上縁との間に形成されたス
    リットから流入し、前記ピット内を通って、前記第1の
    排気ダクトから排気されるドラフトチャンバーにおい
    て、前記クリーン室内の圧力と本体外の圧力との差を検
    出する圧力センサと、この圧力センサの検出信号に基い
    て前記送風機の送風量を制御する送風機制御装置と、前
    記スリットを通るクリーンエアの風速を検出する風速セ
    ンサと、この風速センサの検出信号に基いて前記第1の
    排気ダクト中の第1のダンパの通気量を制御する手段
    と、前記クリーン室の内壁と前記ピットとの間に設置さ
    れ第2のダンパを介して前記第1の排気ダクトに連結さ
    れた第2の排気ダクトを設けたことを特徴とする請求項
    1記載のドラフトチャンバー。
JP3346991U 1990-07-04 1991-04-12 ドラフトチヤンバー Pending JPH04122643U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3346991U JPH04122643U (ja) 1990-07-04 1991-04-12 ドラフトチヤンバー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-71281 1990-07-04
JP7128190 1990-07-04
JP3346991U JPH04122643U (ja) 1990-07-04 1991-04-12 ドラフトチヤンバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04122643U true JPH04122643U (ja) 1992-11-04

Family

ID=31948465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3346991U Pending JPH04122643U (ja) 1990-07-04 1991-04-12 ドラフトチヤンバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04122643U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172572A (ja) * 2014-02-24 2015-10-01 Jfeスチール株式会社 ガス流速測定装置およびガス流速測定装置の洗浄方法
KR20170070131A (ko) * 2015-03-10 2017-06-21 가부시키가이샤 히다치 산키시스템 클린 에어 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172572A (ja) * 2014-02-24 2015-10-01 Jfeスチール株式会社 ガス流速測定装置およびガス流速測定装置の洗浄方法
KR20170070131A (ko) * 2015-03-10 2017-06-21 가부시키가이샤 히다치 산키시스템 클린 에어 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4354675B2 (ja) 薄板状電子部品クリーン移載装置および薄板状電子製品製造システム
JPH038821B2 (ja)
JPH02126912A (ja) 空気清浄装置及びこれを用いたクリーンルーム
JP2008296069A (ja) 薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置
CN208815638U (zh) 一种除臭通风系统
TWI609156B (zh) 清淨空氣吹出裝置
JPH04122643U (ja) ドラフトチヤンバー
JP3694046B2 (ja) クリーンルームシステム
JPS6127435A (ja) 空気清浄化システムに於る汚染空気の誘引混入防止装置
JPH0732880B2 (ja) クリーンドラフトチャンバー
JP4656296B2 (ja) 局所清浄化装置及びクリーンルーム
JP4486727B2 (ja) 循環型クリーンルーム
JP2018176041A (ja) ホコリ回収機
JP7453820B2 (ja) 空気浄化システム
JPH08247512A (ja) クリーンルーム
JPH0766165A (ja) 洗浄装置
JP2006288938A (ja) 化学フィルター及び化学フィルターを有するファンフィルターユニット
JP4441732B2 (ja) クリーンルーム
JP2005308237A (ja) 喫煙室
JPH06178907A (ja) クリーンベンチ及びその配列構造
JPH10141723A (ja) クリーンルーム構造
JPH08247513A (ja) クリーンユニット
JP3208753B2 (ja) クリーンルーム用空調機
JP3034581B2 (ja) 空気清浄化装置
JPS61161147A (ja) 無塵排気装置