JPH04121712U - コイル装置用コア - Google Patents

コイル装置用コア

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JPH04121712U
JPH04121712U JP3516391U JP3516391U JPH04121712U JP H04121712 U JPH04121712 U JP H04121712U JP 3516391 U JP3516391 U JP 3516391U JP 3516391 U JP3516391 U JP 3516391U JP H04121712 U JPH04121712 U JP H04121712U
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一也 板垣
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テイーデイーケイ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタL,インピーダンスZの特性を犠
牲にせずに小型化を図ったコイル装置用コアを提供す
る。 【構成】 このコア30は、均厚部31,巻回部33,
接続部34により閉磁路を形成する。各部31,33,
34は、この閉磁路に直交する各断面積が互いにほぼ等
しくなるように構成されている。また巻回部33の厚さ
t33は、均厚部31の厚さt31の0.3乃至0.9倍に
薄くし、更に巻回部33は、均厚部31の厚さ方向に偏
心した位置に均厚部31の表裏面31a,31bから突
出しないように形成されている。この巻回部33にコイ
ル32を巻回した場合に、コイル32が均厚部31の表
面31aから突出しないようにその厚さ及び偏心量を選
択すれば、表面31aを搭載側とした場合にコイルを保
護するための空間を設ける必要がなくなり、高さ方向H
を小型化できる。

Description

【考案の詳細な説明】
[考案の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば通信機器等の電源回路のラインフィルタに適用される小型な コイル装置用コアに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信機器等の小型化に伴って高密度実装化の要求が高まっている。この 場合にスペースの関係で、高さを低くして偏平化したコアとすることにより、実 装が容易となる場合が多い。
【0003】 図5は従来の第1例のコイル装置用コア1の断面図を示すものである。同図に 示すコア1は、この種の標準的な形状を示すもので、厚さが一様の部材によりリ ング状の閉磁路を形成し、コア1の一部にコイル2が巻回されるものである。所 定のフィルタ特性を発揮するために閉磁路に直交する各部の断面積は、互いにほ ぼ等しくなるように形成されている。コイル2を巻回してコイル装置とした場合 は、コイル2がコア1の表裏面からそれぞれ突出した構造となるため、コイル装 置の全体の高さH1 は、コア1の厚さt1 にコイル2の厚さt2 を加算した値と なる。しかしながら上記第1例のコア1では、コイル装置とした場合にコイル2 がコア1の両面から突出した構造となるため、高さ方向の小型化には不向きの構 造である。
【0004】 そこで偏平化した小型なコイル装置用コア11が実公昭61-20729により開示さ れている。図6及び図7はこの実公昭61-20729により開示された従来の第2例の コア11を示すものである。図6はこのコア11の正面図、図7は図6における Y−Y線断面図を示す。このコア11は、左右脚部11a,11bと中央脚11 cとを備えた断面E型コアであり、使用状態では2つのコア11の各脚部11a 乃至11cの端面同士を突き合わせ、図7に2点鎖線で示すようにコイル12が 中央脚部11cに巻回されるものである。このコア11は、中央脚部11cを偏 平化することによりコイル11を一方の面11dから突出させないようにしてコ イル装置とした場合の全体高さH2 を小型化したものである。
【0005】 図8に従来の第3例のコア21を示す。同図は、このコア21を用いたコイル 装置20として実開平2-98612 により開示されているものである。この従来のコ イル装置20は、「口」の字型の枠型コア21にコイル22を巻回する部分に段 差部21aを設け、枠型コア21の表裏面21b,21cからコイル22を突出 させないようにしてコイル装置20の全体の高さH3 を小型化したものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の第2例のコア11は、左右に脚部11a,11bを有している 断面E型コアであるため、長手方向の寸法Aが断面U型コアと比較して大きくな るという欠点があり、より小型化という要求に対応できない。
【0007】 また従来の第3例のコア21は、段差部21aの箇所で断面積が他の箇所より 小さくなっているため、インダクタL,インピーダンスZの特性が低下してしま うという問題を有している。
【0008】 そこで本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、インダクタL,イ ンピーダンスZの特性を犠牲にせずに小型化を図ったコイル装置用コアを提供す ることを目的としている。
【0009】 [考案の構成]
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、ある平面に直交する方向の厚さが均一の 均厚部により前記平面上に閉磁路を形成すると共に、この均厚部の一部にコイル を巻回する巻回部を有するコイル装置用コアにおいて、前記平面に直交する方向 における前記巻回部のの厚さは前記均厚部より薄くし、かつ、前記巻回部は前記 均厚部の表裏面から突出しないように前記均厚部に対し前記平面に直交する方向 に偏心させて形成され前記閉磁路に直交する断面積を前記均厚部と同等以上とす ることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
このように構成されたコイル装置用コアによれば、巻回部にコイルを巻回した 場合に、コイルが均厚部の表裏面から突出しないように、巻回部の厚さ及び偏心 量を選択すれば、コイルが突出しない側の面を搭載側とした場合に、コイルを保 護するための空間を設ける必要がなくなり、閉磁路を形成した平面に直交する方 向(高さ方向)を小型化できる。
【0012】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面を参照して詳述する。
【0013】 図1は本考案の第1の実施例のコイル装置用コア30の平面図、図2は図1に おけるA−A線断面図を示すものである。
【0014】 このコア30は、厚さが一様の均厚部31と、コイル32が巻回される巻回部 33と、均厚部31と巻回部33とを接続する接続部34とから構成されている 。コア30は、例えばフェライト粉末を焼成して一体的に形成され、同一平面上 に略円形のリング状の閉磁路を形成している。またこの閉磁路に直交する各部3 1,33,34の各断面積は、互いにほぼ等しくなるように構成されている。
【0015】 前記巻回部33の厚さt33は、図2に示すように、均厚部31の厚さt31の0 .3乃至0.9倍(本例では0.4倍)に薄くしている。また巻回部33は、均 厚部31の厚さ方向に偏心した位置に均厚部31の表裏面31a,31bから突 出しないように形成されている。本例では、均厚部31の各表裏面31a,31 bから巻回部33までの距離h31,h32の差を2倍以上としている。このように することにより巻回部33にコイル32を巻回した場合に、均厚部31の表面3 1aからコイル32が突出しないようにしている。
【0016】 前記接続部34は、均厚部31から巻回部33に至るに従い漸次薄肉化した形 状としている。
【0017】 このような上記第1の実施例コア30によれば、コイル32を巻回部33に巻 回した場合に、コイル32が均厚部31の表面31aからコイル32を突出させ ずに済むため、表面31aを搭載面側とした場合に、コイル32保護のための空 間を設ける必要がなくなり、高さ方向Hの小型化を図ることができる。また各部 31,33,34の断面積をほぼ等しいものとしている。なお、巻回部33は他 よりも断面積を大きくしてもよい。例えば20%大きくすれば、インダクタンス L,誘導リアクタンスXL,インピーダンスZも約20%上昇できるという特性 上の効果を得られる。従って通信機器等のラインフィルタに本実施例コア30を 適用した場合は、フィルタ犠牲を犠牲にせずに通信機器等の小型化に伴う高密度 実装化の要求に十分対応できる小型なコイル装置用コアを提供することができる 。
【0018】 図3は本考案の第2の実施例のコイル装置用コア40の外観斜視図、図4は図 3におけるB−B線断面図を示すものである。
【0019】 このコア40は、例えばフェライト粉末を焼成して形成された2つのU字状コ ア部材40a,40bを組み合わせ、矩形状の閉磁路を形成したものである。U 字状コア部材40a,40bは、互いに対称形状としており、厚さが一様の均厚 部41a,41bと、コイル42が巻回される巻回部43a,43bと、均厚部 41a,41bと巻回部43a,43bとを接続する接続部44a,44bとか ら構成されている。また均厚部41a,41b及び巻回部43a,43bの断面 積は互いに等しく、接続部44a,44bもこの断面積に近似した値としている 。なお、2つのコア部材40a,40bは一体型のコア部材としてもよい。
【0020】 前記巻回部43a,43bの厚さt43は、第1の実施例コア30と同様に薄く している。また巻回部43a,43bは、均厚部41の裏面41dと面一として いる。このようにすることにより巻回部43a,43bにコイル42を巻回した 場合に、均厚部41a,41bの表面41cからコイル42を突出させずに済む 。なお巻回部43a,43bの断面形状は、必要な断面積が確保されるなら矩形 状以外に円状,長円状,楕円状等の他の断面形状としてもよい。
【0021】 前記接続部44a,44bは、均厚部41a,41bから巻回部43a,43 bに至るに従い漸次薄肉化した傾斜形状としている。
【0022】 このような上記第2の実施例コア40によれば、第1の実施例コア30と同様 の作用,効果を奏する。
【0023】 なお本考案は、上記実施例に限定されずその要旨を変更しない範囲内で種々に 変更実施可能である。例えばコアのタイプは、トロイダル型コア等の他のタイプ としてもよい。また均厚部の形状は、断面矩形状以外に円状,長円状,楕円状等 の他の断面形状としてもよい。また巻回部の断面積は、他の各部の断面積よりも いくらか大きくしてもよい。また更に本実施例コアは、通信機器等のラインフィ ルタ以外のトランス等にも適用できることはいうまでもない。
【0024】
【考案の効果】
以上詳述した本考案によれば、巻回部の断面積を均厚部の断面積と同等以上と しているので、小型化インダクタL,インピーダンスZの特性劣化を防止できる 。また巻回部にコイルを巻回する場合に、コイルが均厚部の表裏面から突出しな いように、巻回部の厚さ及び偏心量を選択すれば、コイルが突出しない側の面を 搭載側とした場合に、コイルを保護するための空間を設ける必要がなくなり、高 さ方向の小型化を図ったコイル装置用コアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例のコイル装置用コアの平
面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例のコイル装置用コアの外
観斜視図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】従来の第1例のコイル装置用コアの断面図であ
る。
【図6】従来の第2例のコイル装置用コアの正面図であ
る。
【図7】図6におけるY−Y線断面図である。
【図8】従来の第3例のコアを用いたコイル装置の外観
斜視図である。
【符号の説明】
30 コイル装置用コア 31 均厚部 33 巻回部 34 接続部 t31,t33 厚さ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある平面に直交する方向の厚さが均一の
    均厚部により前記平面上に閉磁路を形成すると共に、こ
    の均厚部の一部にコイルを巻回する巻回部を有するコイ
    ル装置用コアにおいて、前記平面に直交する方向におけ
    る前記巻回部のの厚さは前記均厚部より薄くし、かつ、
    前記巻回部は前記均厚部の表裏面から突出しないように
    前記均厚部に対し前記平面に直交する方向に偏心させて
    形成され前記閉磁路に直交する断面積を前記均厚部と同
    等以上とすることを特徴とするコイル装置用コア。
  2. 【請求項2】 前記平面に直交する方向における前記巻
    回部の厚さは、前記均厚部の厚さの0.3乃至0.9倍
    とし、かつ、前記平面に直交する方向における前記均厚
    部の各表裏面から前記巻回部までの各距離は、長い方の
    距離が短い方の距離の2倍以上とする請求項1記載のコ
    イル装置用コア。
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