JP2001167935A - チョークコイル - Google Patents
チョークコイルInfo
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- JP2001167935A JP2001167935A JP34845799A JP34845799A JP2001167935A JP 2001167935 A JP2001167935 A JP 2001167935A JP 34845799 A JP34845799 A JP 34845799A JP 34845799 A JP34845799 A JP 34845799A JP 2001167935 A JP2001167935 A JP 2001167935A
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- choke coil
- coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1個の磁心で複数のチョークコイルの機能を
持つチョークコイルにおいて、特性向上および小形化、
低コスト化を目的とするものである。 【解決手段】 コイルを内蔵する閉磁路磁心の中央に中
心孔を設け、この閉磁路磁心の周面に上記コイルにより
発生する磁束に対して直交する磁束を発生させるように
巻線を巻回してなるチョークコイルにおいて、内筒磁心
1と外筒磁心2を異種の磁性材料で組み合わせた構成と
する。
持つチョークコイルにおいて、特性向上および小形化、
低コスト化を目的とするものである。 【解決手段】 コイルを内蔵する閉磁路磁心の中央に中
心孔を設け、この閉磁路磁心の周面に上記コイルにより
発生する磁束に対して直交する磁束を発生させるように
巻線を巻回してなるチョークコイルにおいて、内筒磁心
1と外筒磁心2を異種の磁性材料で組み合わせた構成と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は民生あるいは産業用
電子機器等に使用されるノイズ防止用のチョークコイル
に関するものである。
電子機器等に使用されるノイズ防止用のチョークコイル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図37、図38により説明
する。まず、同図によると、コイル54を内蔵する収納
部を有した閉磁路磁心52の中央に中心孔を設け、この
閉磁路磁心52の周面に巻線53を巻回して上記コイル
54により発生する磁束56に対して直交する磁束55
を発生させる。
する。まず、同図によると、コイル54を内蔵する収納
部を有した閉磁路磁心52の中央に中心孔を設け、この
閉磁路磁心52の周面に巻線53を巻回して上記コイル
54により発生する磁束56に対して直交する磁束55
を発生させる。
【0003】上記構成によりこのチョークコイルは、1
個の磁心で複数のチョークコイルの機能を有することが
できるものである。
個の磁心で複数のチョークコイルの機能を有することが
できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記チョークコイルに
おいて1個の磁心中に直交する2つの磁束を発生させる
ことにより、2種類のインダクタンスを得ているが、1
種類の磁心で2種類の特性要求を同時に満足することが
不可能な場合があり、条件を満たすためにはそれぞれの
インダクタンスが中間的な特性しか得られない。一般的
にフェライト等の磁性材料は透磁率と飽和磁束密度は反
比例しており、高透磁率磁性材は飽和磁束密度が低く、
逆に高飽和磁束密度磁性材は透磁率が低い。従って、例
えば高透磁率磁性材を要するコモンモードチョークコイ
ルと、高飽和磁束密度を要するノーマルモードチョーク
コイルを1個の素子で構成する場合、各々の中間的な特
性しか得られず、必要な特性を得るためには磁心断面積
を増大させる必要があり、チョークコイルの大形化、重
量の増加、取付け面積の増大、およびコストアップが生
じるという問題点を有していた。
おいて1個の磁心中に直交する2つの磁束を発生させる
ことにより、2種類のインダクタンスを得ているが、1
種類の磁心で2種類の特性要求を同時に満足することが
不可能な場合があり、条件を満たすためにはそれぞれの
インダクタンスが中間的な特性しか得られない。一般的
にフェライト等の磁性材料は透磁率と飽和磁束密度は反
比例しており、高透磁率磁性材は飽和磁束密度が低く、
逆に高飽和磁束密度磁性材は透磁率が低い。従って、例
えば高透磁率磁性材を要するコモンモードチョークコイ
ルと、高飽和磁束密度を要するノーマルモードチョーク
コイルを1個の素子で構成する場合、各々の中間的な特
性しか得られず、必要な特性を得るためには磁心断面積
を増大させる必要があり、チョークコイルの大形化、重
量の増加、取付け面積の増大、およびコストアップが生
じるという問題点を有していた。
【0005】また、1つの磁心中において2つの磁束が
交差する部分では磁束の干渉が生じ、コイルや巻線に電
流を通電するに従いインダクタンスの低下が生じたり、
ノイズ減衰特性に悪影響を及ぼしていた。このインダク
タンスの低下を防止するためには磁心の断面積を増す必
要があり、チョークコイルの大形化、重量の増加、取付
け面積の増大、およびコストアップが生じるという問題
点を有していた。
交差する部分では磁束の干渉が生じ、コイルや巻線に電
流を通電するに従いインダクタンスの低下が生じたり、
ノイズ減衰特性に悪影響を及ぼしていた。このインダク
タンスの低下を防止するためには磁心の断面積を増す必
要があり、チョークコイルの大形化、重量の増加、取付
け面積の増大、およびコストアップが生じるという問題
点を有していた。
【0006】本発明は上記問題点を解決し、小形の形状
で優れた特性のチョークコイルを提供することを目的と
している。
で優れた特性のチョークコイルを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、中心孔を有したリング状の閉磁路磁心
と、前記閉磁路磁心の中心孔の周りに沿って配置したコ
イルと、前記閉磁路磁心の中心孔に挿入するとともに、
前記閉磁路磁心の外周面に沿って巻回した巻線とを備
え、前記コイルにより発生する磁束と前記巻線により発
生する磁束とを直交させるとともに、前記閉磁路磁心を
異種の磁性材料を組み合わせて形成した構成である。
めに本発明は、中心孔を有したリング状の閉磁路磁心
と、前記閉磁路磁心の中心孔の周りに沿って配置したコ
イルと、前記閉磁路磁心の中心孔に挿入するとともに、
前記閉磁路磁心の外周面に沿って巻回した巻線とを備
え、前記コイルにより発生する磁束と前記巻線により発
生する磁束とを直交させるとともに、前記閉磁路磁心を
異種の磁性材料を組み合わせて形成した構成である。
【0008】上記構成により、コイルで形成されるイン
ダクタンスと、巻線で形成される複数のインダクタンス
において、異種の磁性材料を組み合わせることにより、
各々について最適な設計を行い、従来に比して高性能の
チョークコイルを実現することができる。例えばコモン
モードチョークコイルとノーマルモードチョークコイル
を1個の素子で構成する場合、高透磁率材でコモンモー
ドチョークコイルを構成し、高飽和磁束密度でノーマル
モードチョークコイルを構成し高性能のチョークコイル
を実現することができる。
ダクタンスと、巻線で形成される複数のインダクタンス
において、異種の磁性材料を組み合わせることにより、
各々について最適な設計を行い、従来に比して高性能の
チョークコイルを実現することができる。例えばコモン
モードチョークコイルとノーマルモードチョークコイル
を1個の素子で構成する場合、高透磁率材でコモンモー
ドチョークコイルを構成し、高飽和磁束密度でノーマル
モードチョークコイルを構成し高性能のチョークコイル
を実現することができる。
【0009】さらに、磁心を複数の磁性材料で構成して
いるため必然的に両磁性材料間に空隙が生じ、各々の磁
性材料中を通る磁束間の干渉が減少し通電時のインダク
タンスの低下を従来に比して低減することができる。
いるため必然的に両磁性材料間に空隙が生じ、各々の磁
性材料中を通る磁束間の干渉が減少し通電時のインダク
タンスの低下を従来に比して低減することができる。
【0010】また、複数の磁心を近接させていることに
より、一方の磁心から発生した漏洩磁束の一部が他方の
磁心を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコイ
ルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減少
するとともに、漏洩磁束によるインダクタンス低下が軽
減され高いインダクタンスが得られる。
より、一方の磁心から発生した漏洩磁束の一部が他方の
磁心を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコイ
ルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減少
するとともに、漏洩磁束によるインダクタンス低下が軽
減され高いインダクタンスが得られる。
【0011】なお、小形化、重量の低減、取付面積の縮
小、コストダウン等も図ることができる。
小、コストダウン等も図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の本発明は、中心孔
を有したリング状の閉磁路磁心と、前記閉磁路磁心の中
心孔の周りに沿って配置したコイルと、前記閉磁路磁心
の中心孔に挿入するとともに、前記閉磁路磁心の外周面
に沿って巻回した巻線とを備え、前記コイルにより発生
する磁束と前記巻線により発生する磁束とを直交させる
とともに、前記閉磁路磁心を異種の磁性材料を組み合わ
せて形成した構成である。る。
を有したリング状の閉磁路磁心と、前記閉磁路磁心の中
心孔の周りに沿って配置したコイルと、前記閉磁路磁心
の中心孔に挿入するとともに、前記閉磁路磁心の外周面
に沿って巻回した巻線とを備え、前記コイルにより発生
する磁束と前記巻線により発生する磁束とを直交させる
とともに、前記閉磁路磁心を異種の磁性材料を組み合わ
せて形成した構成である。る。
【0013】上記構成により、コイルで形成されるイン
ダクタンスと、巻線で形成される複数のインダクタンス
において、異種の磁性材料を組み合わせることにより、
各々について最適な設計を行い、従来に比して高性能の
チョークコイルを実現することができる。
ダクタンスと、巻線で形成される複数のインダクタンス
において、異種の磁性材料を組み合わせることにより、
各々について最適な設計を行い、従来に比して高性能の
チョークコイルを実現することができる。
【0014】さらに、磁心を複数の磁性材料で構成して
いるため必然的に両磁性材料間に空隙が生じ、各々の磁
性材料中を通る磁束間の干渉が減少し通電時のインダク
タンスの低下を従来に比して低減することができる。
いるため必然的に両磁性材料間に空隙が生じ、各々の磁
性材料中を通る磁束間の干渉が減少し通電時のインダク
タンスの低下を従来に比して低減することができる。
【0015】また、複数の磁心を近接させていることに
より、一方の磁心から発生した漏洩磁束の一部が他方の
磁心を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコイ
ルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減少
するとともに、漏洩磁束によるインダクタンス低下が軽
減され高いインダクタンスが得られる。
より、一方の磁心から発生した漏洩磁束の一部が他方の
磁心を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコイ
ルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減少
するとともに、漏洩磁束によるインダクタンス低下が軽
減され高いインダクタンスが得られる。
【0016】なお、小形化、重量の低減、取付面積の縮
小、コストダウン等も図ることができる。
小、コストダウン等も図ることができる。
【0017】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、閉磁路磁心は、筒形状にするとと
もに、内筒磁心と外筒磁心とを組み合わせて形成した構
成である。
記載の発明において、閉磁路磁心は、筒形状にするとと
もに、内筒磁心と外筒磁心とを組み合わせて形成した構
成である。
【0018】上記構成により、請求項1と同様の効果に
加え、内筒磁心と外筒磁心の各上面間および各底面間に
空間ギャップが形成されるため、ギャップスペーサ等の
部品を用いることなくギャップを設けることができ、大
電流通電時においても磁心の磁気飽和を防ぐことができ
るため、内筒・外筒間に挿入されるコイルにより発生す
る磁束に対する磁心の断面積を小さくでき、小形化、取
付け面積の低減、使用材料の削減、銅損等のロスの低減
を図ることができる。さらにコイルの上面および下面に
空隙があるため密閉されているものより放熱性が良く温
度上昇が低減されるためコイルの銅線径を小さくするこ
とができ小形化、軽量化を図ることができる。そして磁
心を内筒および外筒をなすように構成することにより、
磁心が安価で高性能なものとなる。例えばフェライトコ
アや圧粉磁心のような成型磁心の場合、複雑な形状の磁
心の成型を行なう場合、成型が不可能あるいは困難、プ
レス圧の不均一による磁心特性の低下、かつ金型寿命の
短縮という欠点を防ぐことができる。
加え、内筒磁心と外筒磁心の各上面間および各底面間に
空間ギャップが形成されるため、ギャップスペーサ等の
部品を用いることなくギャップを設けることができ、大
電流通電時においても磁心の磁気飽和を防ぐことができ
るため、内筒・外筒間に挿入されるコイルにより発生す
る磁束に対する磁心の断面積を小さくでき、小形化、取
付け面積の低減、使用材料の削減、銅損等のロスの低減
を図ることができる。さらにコイルの上面および下面に
空隙があるため密閉されているものより放熱性が良く温
度上昇が低減されるためコイルの銅線径を小さくするこ
とができ小形化、軽量化を図ることができる。そして磁
心を内筒および外筒をなすように構成することにより、
磁心が安価で高性能なものとなる。例えばフェライトコ
アや圧粉磁心のような成型磁心の場合、複雑な形状の磁
心の成型を行なう場合、成型が不可能あるいは困難、プ
レス圧の不均一による磁心特性の低下、かつ金型寿命の
短縮という欠点を防ぐことができる。
【0019】本発明の請求項3記載の発明は、請求項2
記載の発明において、内筒磁心または外筒磁心の少なく
とも一方を巻鉄心で形成した構成である。
記載の発明において、内筒磁心または外筒磁心の少なく
とも一方を巻鉄心で形成した構成である。
【0020】上記構成により、請求項2と同様の効果に
加え、高透磁率かつ高飽和磁束密度の磁心を、容易かつ
安価に構成することができる。また一方の磁心およびコ
イルの仕上がり寸法によって巻鉄心の巻付け寸法を変化
させ、特性および寸法を適正化できる。従って、高イン
ダクタンス値、高飽和磁気特性、小形のチョークコイル
を実現できる。
加え、高透磁率かつ高飽和磁束密度の磁心を、容易かつ
安価に構成することができる。また一方の磁心およびコ
イルの仕上がり寸法によって巻鉄心の巻付け寸法を変化
させ、特性および寸法を適正化できる。従って、高イン
ダクタンス値、高飽和磁気特性、小形のチョークコイル
を実現できる。
【0021】本発明の請求項4記載の発明は、請求項2
記載の発明において、内筒磁心および外筒磁心の間に磁
性材料からなる鍔を設けた構成である。
記載の発明において、内筒磁心および外筒磁心の間に磁
性材料からなる鍔を設けた構成である。
【0022】上記構成により、請求項1記載と同様の効
果に加え、コイルにより発生する磁束が効率良く磁路を
通り同サイズの磁心であっても高いインダクタンス値が
得られる。また空気中への漏洩磁束が減小するため回路
実装時における他の電子部品への影響を低減することが
できる。さらに、ギャップ寸法を調整し、インダクタン
ス値、DC重畳飽和等の特性において最適設計が可能と
なる。
果に加え、コイルにより発生する磁束が効率良く磁路を
通り同サイズの磁心であっても高いインダクタンス値が
得られる。また空気中への漏洩磁束が減小するため回路
実装時における他の電子部品への影響を低減することが
できる。さらに、ギャップ寸法を調整し、インダクタン
ス値、DC重畳飽和等の特性において最適設計が可能と
なる。
【0023】本発明の請求項5記載の発明は、請求項4
記載の発明において、鍔はリング状鉄心を積層して形成
した構成である。
記載の発明において、鍔はリング状鉄心を積層して形成
した構成である。
【0024】上記構成により、請求項4記載と同様の効
果に加え、容易かつ安価に鍔を設けることができる。ま
た鍔の部分は磁路中において磁路長の占める割合が数%
と極めて小さく、内筒、外筒より特性の劣る鉄心を用い
てもチョークコイルの特性としてはほぼ同等の特性が得
られるため鍔部分には安価で特性の劣る鉄心を用いるこ
とができる。よって内筒または外筒に用いられる巻鉄心
より厚い鉄心を用いることができ材料費削減、および鉄
心打抜き、積層の回数を削減することができる。
果に加え、容易かつ安価に鍔を設けることができる。ま
た鍔の部分は磁路中において磁路長の占める割合が数%
と極めて小さく、内筒、外筒より特性の劣る鉄心を用い
てもチョークコイルの特性としてはほぼ同等の特性が得
られるため鍔部分には安価で特性の劣る鉄心を用いるこ
とができる。よって内筒または外筒に用いられる巻鉄心
より厚い鉄心を用いることができ材料費削減、および鉄
心打抜き、積層の回数を削減することができる。
【0025】本発明の請求項6記載の発明は、請求項4
記載の発明において、鍔は互いに突き合わせた2つのC
形鉄心を積層して形成した構成である。
記載の発明において、鍔は互いに突き合わせた2つのC
形鉄心を積層して形成した構成である。
【0026】上記構成により、請求項4記載と同様の効
果に加え、請求項5のリング状鉄心に比して鉄心を打抜
く際の歩留まりが改善される。なおC形鉄心の突合わせ
部においては磁束の通る向きに対して平行に空隙が生じ
ているため鉄心を突合わせることによるインダクタンス
のロスが生じることはない。
果に加え、請求項5のリング状鉄心に比して鉄心を打抜
く際の歩留まりが改善される。なおC形鉄心の突合わせ
部においては磁束の通る向きに対して平行に空隙が生じ
ているため鉄心を突合わせることによるインダクタンス
のロスが生じることはない。
【0027】本発明の請求項7記載の発明は、請求項4
記載の発明において、内筒磁心および鍔を巻鉄心にする
とともに、外筒磁心に高透磁率磁性材料を用いた構成で
ある。
記載の発明において、内筒磁心および鍔を巻鉄心にする
とともに、外筒磁心に高透磁率磁性材料を用いた構成で
ある。
【0028】上記構成により、コモンモードチョークコ
イルを構成する磁性材料を高透磁率磁性材料で構成する
ことにより、請求項1記載と同様の効果に加え、ノーマ
ルモードチョークコイル部においては大電流通電時にお
いても磁気飽和によるインダクタンスの低下を軽減する
ことができ、またコモンモードチョークコイル部は断面
積を小さくできるため磁心が小形化されるため磁心周面
に巻回される銅線長も短縮でき直流抵抗が低減されるた
め、通電時の銅損および温度上昇が抑えられるととも
に、チョークコイルの小形化および軽量化を図ることが
できる。
イルを構成する磁性材料を高透磁率磁性材料で構成する
ことにより、請求項1記載と同様の効果に加え、ノーマ
ルモードチョークコイル部においては大電流通電時にお
いても磁気飽和によるインダクタンスの低下を軽減する
ことができ、またコモンモードチョークコイル部は断面
積を小さくできるため磁心が小形化されるため磁心周面
に巻回される銅線長も短縮でき直流抵抗が低減されるた
め、通電時の銅損および温度上昇が抑えられるととも
に、チョークコイルの小形化および軽量化を図ることが
できる。
【0029】本発明の請求項8記載の発明は、請求項1
記載の発明において、巻線は2つ設け、ノーマルモード
ノイズは2つの前記巻線により発生する2つの磁束を互
いに打ち消し合うようにしつつ、コイルにより発生する
磁束で除去するとともに、コモンモードノイズは2つの
前記巻線により発生する2つの磁束が互いに重畳するよ
うにして除去するようにした構成である。
記載の発明において、巻線は2つ設け、ノーマルモード
ノイズは2つの前記巻線により発生する2つの磁束を互
いに打ち消し合うようにしつつ、コイルにより発生する
磁束で除去するとともに、コモンモードノイズは2つの
前記巻線により発生する2つの磁束が互いに重畳するよ
うにして除去するようにした構成である。
【0030】上記構成により、請求項1記載と同様の効
果に加え、1個の素子でノーマルモードチョークコイル
及びコモンモードチョークコイルが構成でき、ノーマル
モードチョークコイル部分で低域のノイズを低減し、コ
モンモードチョークコイル部分で高域ノイズを低減でき
るため1個の素子で広帯域にわたりノイズを低減するこ
とが可能となる。また回路上への実装時には各コイル間
にコンデンサや抵抗、バリスタ等を付加してフィルタ回
路を構成しさらなるノイズ削減を図ることができる。さ
らに部品点数の削減により低コスト化、工数の低減を図
ることができる。そして小形化により取付け面積の小形
化、材料の削減、ロスの低減を図ることができる。さら
に異種の磁性材料を用いることにより磁心内でのノーマ
ルモードチョークコイル部とコモンモードチョークコイ
ル部の磁束の干渉が低減され、通電時のインダクタンス
の低減が緩和される。
果に加え、1個の素子でノーマルモードチョークコイル
及びコモンモードチョークコイルが構成でき、ノーマル
モードチョークコイル部分で低域のノイズを低減し、コ
モンモードチョークコイル部分で高域ノイズを低減でき
るため1個の素子で広帯域にわたりノイズを低減するこ
とが可能となる。また回路上への実装時には各コイル間
にコンデンサや抵抗、バリスタ等を付加してフィルタ回
路を構成しさらなるノイズ削減を図ることができる。さ
らに部品点数の削減により低コスト化、工数の低減を図
ることができる。そして小形化により取付け面積の小形
化、材料の削減、ロスの低減を図ることができる。さら
に異種の磁性材料を用いることにより磁心内でのノーマ
ルモードチョークコイル部とコモンモードチョークコイ
ル部の磁束の干渉が低減され、通電時のインダクタンス
の低減が緩和される。
【0031】本発明の請求項9記載の発明は、請求項1
記載の発明において、閉磁路磁心の中心孔の周りに収納
部を設け、前記収納部にコイルを配置するとともに、前
記閉磁路磁心に密着させた構成である。
記載の発明において、閉磁路磁心の中心孔の周りに収納
部を設け、前記収納部にコイルを配置するとともに、前
記閉磁路磁心に密着させた構成である。
【0032】上記構成により、請求項1記載と同様の効
果に加え、密閉または半密閉されたコイルにおいて通電
時に発生する熱を空気より熱伝導率の高い磁心に放熱さ
せることにより、コイル表面の放熱性を向上することが
でき、温度上昇を低減することができる。従ってコイル
の断面積を小さくすることができチョークコイルの小形
化、軽量化を図ることができる。
果に加え、密閉または半密閉されたコイルにおいて通電
時に発生する熱を空気より熱伝導率の高い磁心に放熱さ
せることにより、コイル表面の放熱性を向上することが
でき、温度上昇を低減することができる。従ってコイル
の断面積を小さくすることができチョークコイルの小形
化、軽量化を図ることができる。
【0033】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態について図1、図2を用いて説明する。図1は完成品
の斜視図、図2は断面図である。同図によると1は第1
の磁心とした内筒磁心、2は第2の磁心とした外筒磁
心、3は磁心の周面に巻回される巻線、4は第2の磁心
に内蔵されるコイルである。
態について図1、図2を用いて説明する。図1は完成品
の斜視図、図2は断面図である。同図によると1は第1
の磁心とした内筒磁心、2は第2の磁心とした外筒磁
心、3は磁心の周面に巻回される巻線、4は第2の磁心
に内蔵されるコイルである。
【0034】以下に構成と動作を示す。予め巻回したコ
イル4を磁心2内に挿入し、磁心2の周方向を中心軸に
回転する方向に磁束6を発生させ、巻線3を内筒磁心1
の中孔部を通り内筒磁心1、外筒磁心2にまたがって周
上に巻回し内筒磁心1、外筒磁心2の周方向に磁束5を
発生させる。すなわち異種の磁性材料の組合せにより1
個の磁心を構成し、その磁心中に2種類の磁束を各々直
交する方向に発生させるものである。
イル4を磁心2内に挿入し、磁心2の周方向を中心軸に
回転する方向に磁束6を発生させ、巻線3を内筒磁心1
の中孔部を通り内筒磁心1、外筒磁心2にまたがって周
上に巻回し内筒磁心1、外筒磁心2の周方向に磁束5を
発生させる。すなわち異種の磁性材料の組合せにより1
個の磁心を構成し、その磁心中に2種類の磁束を各々直
交する方向に発生させるものである。
【0035】従って上記構成により、コイル4で形成さ
れるインダクタンスと、巻線3で形成される複数のイン
ダクタンスにおいて、異種の磁性材料を組み合わせるこ
とにより、各々について最適な設計を行い、従来に比し
て高性能のチョークコイルを実現することができる。
れるインダクタンスと、巻線3で形成される複数のイン
ダクタンスにおいて、異種の磁性材料を組み合わせるこ
とにより、各々について最適な設計を行い、従来に比し
て高性能のチョークコイルを実現することができる。
【0036】さらに、内筒磁心1と外筒磁心2を用い、
複数の磁性材料で構成しているため必然的に両磁性材料
間に空隙が生じ、各々の磁性材料中を通る磁束間の干渉
が減少し通電時のインダクタンスの低下を従来に比して
低減することができる。
複数の磁性材料で構成しているため必然的に両磁性材料
間に空隙が生じ、各々の磁性材料中を通る磁束間の干渉
が減少し通電時のインダクタンスの低下を従来に比して
低減することができる。
【0037】また、内筒磁心1と外筒磁心2とを近接さ
せていることにより、一方から発生した漏洩磁束の一部
が他方を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコ
イルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減
少するとともに、漏洩磁束によるインダクタンスの低下
が軽減され高いインダクタンスが得られる。
せていることにより、一方から発生した漏洩磁束の一部
が他方を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコ
イルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減
少するとともに、漏洩磁束によるインダクタンスの低下
が軽減され高いインダクタンスが得られる。
【0038】なお、小形化、重量の低減、取付面積の縮
小、コストダウン等も図ることができる。
小、コストダウン等も図ることができる。
【0039】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態について図3〜図5を用いて説明する。図3は完成品
の斜視図、図4は断面図、図5は分解斜視図である。同
図によると7は内筒磁心、8は外筒磁心、9は巻線、1
0はコイルである。
態について図3〜図5を用いて説明する。図3は完成品
の斜視図、図4は断面図、図5は分解斜視図である。同
図によると7は内筒磁心、8は外筒磁心、9は巻線、1
0はコイルである。
【0040】以下に構成と動作を示す。予め巻回したコ
イル10を内筒磁心7と外筒磁心8の間に挿入し、内筒
磁心7および外筒磁心8内を垂直方向に両磁心間の空隙
Aを通って磁路が形成されるよう磁束12を発生させ、
内筒磁心7の中孔を通り内筒磁心7および外筒磁心8の
周面をまたいで巻線9を巻回してコイル10により発生
する磁束12に対して直交する方向に磁束11を発生さ
せる。
イル10を内筒磁心7と外筒磁心8の間に挿入し、内筒
磁心7および外筒磁心8内を垂直方向に両磁心間の空隙
Aを通って磁路が形成されるよう磁束12を発生させ、
内筒磁心7の中孔を通り内筒磁心7および外筒磁心8の
周面をまたいで巻線9を巻回してコイル10により発生
する磁束12に対して直交する方向に磁束11を発生さ
せる。
【0041】従って実施の形態1と同様の効果に加え、
コイル10により発生する磁束12の通る磁路中におい
て内筒磁心7と外筒磁心8の各上面間および各底面間に
空隙Aが形成されるため、ギャップスペーサ等の部品を
用いることなく、大電流通電時においても内筒磁心7、
外筒磁心8の磁気飽和を防ぐことができる。
コイル10により発生する磁束12の通る磁路中におい
て内筒磁心7と外筒磁心8の各上面間および各底面間に
空隙Aが形成されるため、ギャップスペーサ等の部品を
用いることなく、大電流通電時においても内筒磁心7、
外筒磁心8の磁気飽和を防ぐことができる。
【0042】従って、コイル10により発生する磁束1
2の通る磁路に対する内筒磁心7、外筒磁心8の断面積
を小さくでき、小形化、取付け面積の低減、使用材料の
削減、銅損等のロスの低減を図ることができる。さらに
コイル10の上面および底面が密閉されていないため、
放熱性がよく、銅線径を小さくし素子の小形化を図るこ
とができる。その上、内筒磁心7および外筒磁心8の高
さ、距離、位置関係を変化させてギャップ寸法を調節し
て、インダクタンスおよび直流重畳特性を任意に調節す
ることができる。
2の通る磁路に対する内筒磁心7、外筒磁心8の断面積
を小さくでき、小形化、取付け面積の低減、使用材料の
削減、銅損等のロスの低減を図ることができる。さらに
コイル10の上面および底面が密閉されていないため、
放熱性がよく、銅線径を小さくし素子の小形化を図るこ
とができる。その上、内筒磁心7および外筒磁心8の高
さ、距離、位置関係を変化させてギャップ寸法を調節し
て、インダクタンスおよび直流重畳特性を任意に調節す
ることができる。
【0043】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態について図6〜図8を用いて説明する。図6は完成品
の斜視図、図7は断面図、図8は分解斜視図である。同
図によると13は内筒磁心、14は巻鉄心により形成さ
れた外筒磁心、15は巻線、16はコイルである。
態について図6〜図8を用いて説明する。図6は完成品
の斜視図、図7は断面図、図8は分解斜視図である。同
図によると13は内筒磁心、14は巻鉄心により形成さ
れた外筒磁心、15は巻線、16はコイルである。
【0044】以下に構成と動作を示す。実施の形態2と
同様に、予め巻回したコイル16を内筒磁心13と外筒
磁心14の間に挿入し、内筒磁心13および巻鉄心によ
り形成された外筒磁心14内を垂直方向に両磁心間の空
隙Bを通って磁路が形成されるよう磁束を発生させ、内
筒磁心13の中孔を通り内筒磁心13および外筒磁心1
4の周面をまたいで巻線15を巻回してコイル16によ
り発生する磁束に対して直交する方向に磁束を発生させ
る。
同様に、予め巻回したコイル16を内筒磁心13と外筒
磁心14の間に挿入し、内筒磁心13および巻鉄心によ
り形成された外筒磁心14内を垂直方向に両磁心間の空
隙Bを通って磁路が形成されるよう磁束を発生させ、内
筒磁心13の中孔を通り内筒磁心13および外筒磁心1
4の周面をまたいで巻線15を巻回してコイル16によ
り発生する磁束に対して直交する方向に磁束を発生させ
る。
【0045】従って実施の形態2と同様の効果に加え、
透磁率および飽和磁束密度を高くすることができるとと
もに、容易かつ安価に構成することができる。また、内
筒磁心13、外筒磁心14の内、一方の磁心およびコイ
ル16の仕上がり寸法によって巻鉄心の巻付け寸法を変
化させ、特性および寸法を適正化できる。従って、高イ
ンダクタンス値、高飽和磁気特性、小形のチョークコイ
ルを実現できる。
透磁率および飽和磁束密度を高くすることができるとと
もに、容易かつ安価に構成することができる。また、内
筒磁心13、外筒磁心14の内、一方の磁心およびコイ
ル16の仕上がり寸法によって巻鉄心の巻付け寸法を変
化させ、特性および寸法を適正化できる。従って、高イ
ンダクタンス値、高飽和磁気特性、小形のチョークコイ
ルを実現できる。
【0046】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態について図9〜図12を用いて説明する。図9は完成
品の上方からの斜視図、図10は完成品の下方からの斜
視図、図11は断面図、図12は分解斜視図である。同
図によると17は底面に鍔を有する内筒磁心、18は外
筒磁心、19は巻線、20はコイルである。21はコイ
ルにより発生する磁束である。
態について図9〜図12を用いて説明する。図9は完成
品の上方からの斜視図、図10は完成品の下方からの斜
視図、図11は断面図、図12は分解斜視図である。同
図によると17は底面に鍔を有する内筒磁心、18は外
筒磁心、19は巻線、20はコイルである。21はコイ
ルにより発生する磁束である。
【0047】以下に構成と動作を示す。実施の形態1と
同様に、予め巻回したコイル20を内筒磁心17と外筒
磁心18の間に挿入する。内筒磁心17の底面外周に
は、外筒磁心18に向かって鍔があり、コイル20によ
り発生した磁束21は内筒磁心17から鍔を介して外筒
磁心18を通り、内筒磁心17と外筒磁心18の間の空
隙Cを通り磁路を形成する。そして、内筒磁心17の中
孔を通り内筒磁心17および外筒磁心18の周面をまた
いで巻線19を巻回してコイル20により発生する磁束
21に対して直交する方向に磁束を発生させる。
同様に、予め巻回したコイル20を内筒磁心17と外筒
磁心18の間に挿入する。内筒磁心17の底面外周に
は、外筒磁心18に向かって鍔があり、コイル20によ
り発生した磁束21は内筒磁心17から鍔を介して外筒
磁心18を通り、内筒磁心17と外筒磁心18の間の空
隙Cを通り磁路を形成する。そして、内筒磁心17の中
孔を通り内筒磁心17および外筒磁心18の周面をまた
いで巻線19を巻回してコイル20により発生する磁束
21に対して直交する方向に磁束を発生させる。
【0048】従って実施の形態1と同様の効果に加え、
コイル20により発生する磁束21が効率良く磁路を通
り同サイズの磁心であっても高いインダクタンス値が得
られる。また空気中への漏洩磁束が減小するため回路実
装時における他の電子部品への影響を低減することがで
きる。さらに、空隙Cの幅(ギャップ寸法)を調整し、
インダクタンス値、DC重畳飽和等の特性において適正
値を得ることができる。
コイル20により発生する磁束21が効率良く磁路を通
り同サイズの磁心であっても高いインダクタンス値が得
られる。また空気中への漏洩磁束が減小するため回路実
装時における他の電子部品への影響を低減することがで
きる。さらに、空隙Cの幅(ギャップ寸法)を調整し、
インダクタンス値、DC重畳飽和等の特性において適正
値を得ることができる。
【0049】(実施の形態5)本発明の第5の実施の形
態について図13〜図17を用いて説明する。図13は
完成品の上方からの斜視図、図14は完成品の下方から
の斜視図、図15は断面図、図16は分解斜視図、図1
7は鉄板からリング状鉄心を打抜く形状例を示す斜視図
である。同図によると22は内筒磁心、23は外筒磁
心、24は積層されたリング状鉄心、25は巻線、26
はコイル、27は鉄板である。
態について図13〜図17を用いて説明する。図13は
完成品の上方からの斜視図、図14は完成品の下方から
の斜視図、図15は断面図、図16は分解斜視図、図1
7は鉄板からリング状鉄心を打抜く形状例を示す斜視図
である。同図によると22は内筒磁心、23は外筒磁
心、24は積層されたリング状鉄心、25は巻線、26
はコイル、27は鉄板である。
【0050】以下に構成と動作を示す。内筒磁心22と
外筒磁心23の間の空隙Dにリング状鉄心24を積層し
挿入する。内筒磁心22と外筒磁心23とリング状鉄心
24に囲まれた空間に予め巻回したコイル26を挿入す
る。コイル26により発生した磁束は内筒磁心22から
リング状鉄心24を介して外筒磁心23を通り、内筒磁
心22と外筒磁心23の間の空隙Dを通り磁路を形成す
る。そして、内筒磁心22の中孔を通り内筒磁心22お
よび外筒磁心23の周面をまたいで巻線25を巻回して
コイル26により発生する磁束に対して直交する方向に
磁束を発生させる。
外筒磁心23の間の空隙Dにリング状鉄心24を積層し
挿入する。内筒磁心22と外筒磁心23とリング状鉄心
24に囲まれた空間に予め巻回したコイル26を挿入す
る。コイル26により発生した磁束は内筒磁心22から
リング状鉄心24を介して外筒磁心23を通り、内筒磁
心22と外筒磁心23の間の空隙Dを通り磁路を形成す
る。そして、内筒磁心22の中孔を通り内筒磁心22お
よび外筒磁心23の周面をまたいで巻線25を巻回して
コイル26により発生する磁束に対して直交する方向に
磁束を発生させる。
【0051】従って実施の形態1と同様の効果に加え、
容易かつ安価にリング状鉄心24を鍔として設けること
ができる。また鍔の部分は磁路中において磁路長の占め
る割合が数%と極めて小さく、内筒磁心22、外筒磁心
23より特性の劣る鉄心を用いてもチョークコイルの特
性としてはほぼ同等の特性が得られるため鍔部分には安
価で特性の劣る鉄心を用いることができる。よって内筒
または外筒に用いられる巻鉄心より厚い鉄心を用いるこ
とができ材料費削減、および鉄心打抜き、積層の回数を
削減することができる。
容易かつ安価にリング状鉄心24を鍔として設けること
ができる。また鍔の部分は磁路中において磁路長の占め
る割合が数%と極めて小さく、内筒磁心22、外筒磁心
23より特性の劣る鉄心を用いてもチョークコイルの特
性としてはほぼ同等の特性が得られるため鍔部分には安
価で特性の劣る鉄心を用いることができる。よって内筒
または外筒に用いられる巻鉄心より厚い鉄心を用いるこ
とができ材料費削減、および鉄心打抜き、積層の回数を
削減することができる。
【0052】(実施の形態6)本発明の第6の実施の形
態について図18〜図22を用いて説明する。図18は
完成品の上方からの斜視図、図19は完成品の下方から
の斜視図、図20は断面図、図21は分解斜視図、図2
2は鉄板からC形鉄心を打抜く形状例を示す斜視図であ
る。同図によると28は内筒磁心、29は外筒磁心、3
0はC形鉄心、31は巻線、32はコイル、27は鉄板
である。
態について図18〜図22を用いて説明する。図18は
完成品の上方からの斜視図、図19は完成品の下方から
の斜視図、図20は断面図、図21は分解斜視図、図2
2は鉄板からC形鉄心を打抜く形状例を示す斜視図であ
る。同図によると28は内筒磁心、29は外筒磁心、3
0はC形鉄心、31は巻線、32はコイル、27は鉄板
である。
【0053】以下に構成と動作を示す。内筒磁心28と
外筒磁心29の間の空隙EにC形鉄心30を突き合わせ
て積層し挿入する。内筒磁心28と外筒磁心29とC形
鉄心30に囲まれた空間に予め巻回したコイル32を挿
入する。コイル32により発生した磁束は内筒磁心28
からC形鉄心30を介して外筒磁心29を通り、内筒磁
心28と外筒磁心29の間の空隙を通り磁路を形成す
る。そして、内筒磁心28の中孔を通り内筒磁心28お
よび外筒磁心29の周面をまたいで巻線31を巻回して
コイル32により発生する磁束に対して直交する方向に
磁束を発生させる。
外筒磁心29の間の空隙EにC形鉄心30を突き合わせ
て積層し挿入する。内筒磁心28と外筒磁心29とC形
鉄心30に囲まれた空間に予め巻回したコイル32を挿
入する。コイル32により発生した磁束は内筒磁心28
からC形鉄心30を介して外筒磁心29を通り、内筒磁
心28と外筒磁心29の間の空隙を通り磁路を形成す
る。そして、内筒磁心28の中孔を通り内筒磁心28お
よび外筒磁心29の周面をまたいで巻線31を巻回して
コイル32により発生する磁束に対して直交する方向に
磁束を発生させる。
【0054】従って実施の形態5と同様の効果に加え、
実施の形態5のリング状鉄心の材料歩留まりが28%で
あったのに対して47%に改善され、コスト削減ができ
る。なおC形鉄心30の突合わせ部においては磁束の通
る向きに対して平行に突合わせギャップが生じるので、
鉄心を突き合わせることによるインダクタンスのロスが
生じることはない。
実施の形態5のリング状鉄心の材料歩留まりが28%で
あったのに対して47%に改善され、コスト削減ができ
る。なおC形鉄心30の突合わせ部においては磁束の通
る向きに対して平行に突合わせギャップが生じるので、
鉄心を突き合わせることによるインダクタンスのロスが
生じることはない。
【0055】(実施の形態7)本発明の第7の実施の形
態について図23〜図30を用いて説明する。図23は
完成品の上方からの斜視図、図24は断面図、図25は
分解斜視図、図26、図27は結線図で各電流の流れる
方向による磁束の方向を示すもの、図28は回路構成
図、図29はインピーダンス特性図、図30は通電時の
インダクタンスの変化を示す図である。同図によると3
3は内筒磁心、34は断面形状がコの字の磁心、35は
内筒磁心33の中孔部を通り内筒磁心33および磁心3
4をまたいでの周上に巻回された巻線、36は磁心34
の内部に磁心周方向に巻回されたコイル、37は磁束、
38はコイル36により発生する磁束、39は電源、4
0は負荷、41はライン電流、42は同一方向に流れる
電流である。
態について図23〜図30を用いて説明する。図23は
完成品の上方からの斜視図、図24は断面図、図25は
分解斜視図、図26、図27は結線図で各電流の流れる
方向による磁束の方向を示すもの、図28は回路構成
図、図29はインピーダンス特性図、図30は通電時の
インダクタンスの変化を示す図である。同図によると3
3は内筒磁心、34は断面形状がコの字の磁心、35は
内筒磁心33の中孔部を通り内筒磁心33および磁心3
4をまたいでの周上に巻回された巻線、36は磁心34
の内部に磁心周方向に巻回されたコイル、37は磁束、
38はコイル36により発生する磁束、39は電源、4
0は負荷、41はライン電流、42は同一方向に流れる
電流である。
【0056】以下に構成と動作を示す。内筒磁心33と
磁心34を組み合わせ、予め巻回したコイル36を磁心
34の内部に挿入し、巻線35を、内筒磁心33の中孔
部を通り内筒磁心33、磁心34の周上に巻回する。そ
して、コイル36の一端と電源39を接続し、コイル3
6の他の一端と巻線35の一端を接続し、巻線35の他
の一端と負荷40を接続する。そして負荷40の他の一
端と巻線35の一端を接続し、巻線35の他の一端と電
源39の他の一端を接続する。このときコイル35は磁
心34の周方向を中心軸に回転する方向に磁束38を発
生させ、磁束38の通る磁路中に空隙Fを設けてノーマ
ルモードチョークコイルを構成する。そして、2つの巻
線35は、図26においてライン電流41に対して磁束
37が相殺され、図27において同一方向の電流42に
対して磁束37が加算される方向に巻回され、コモンモ
ードチョークコイルを構成する。
磁心34を組み合わせ、予め巻回したコイル36を磁心
34の内部に挿入し、巻線35を、内筒磁心33の中孔
部を通り内筒磁心33、磁心34の周上に巻回する。そ
して、コイル36の一端と電源39を接続し、コイル3
6の他の一端と巻線35の一端を接続し、巻線35の他
の一端と負荷40を接続する。そして負荷40の他の一
端と巻線35の一端を接続し、巻線35の他の一端と電
源39の他の一端を接続する。このときコイル35は磁
心34の周方向を中心軸に回転する方向に磁束38を発
生させ、磁束38の通る磁路中に空隙Fを設けてノーマ
ルモードチョークコイルを構成する。そして、2つの巻
線35は、図26においてライン電流41に対して磁束
37が相殺され、図27において同一方向の電流42に
対して磁束37が加算される方向に巻回され、コモンモ
ードチョークコイルを構成する。
【0057】従って実施の形態1と同様の効果に加え、
1個の素子でノーマルモードチョークコイル及びコモン
モードチョークコイルの特性を示す素子が構成できる。
そのインピーダンス特性を図29に示す。従ってノーマ
ルモードチョークコイル部分で低域のノイズを低減で
き、コモンモードチョークコイル部分で高域ノイズを低
減できるため1個の素子で広帯域にわたりノイズを低減
することが可能となる。さらに回路上への実装時には各
コイル間にコンデンサや抵抗、バリスタ等を付加してフ
ィルタ回路を構成しさらなるノイズ削減を図ることがで
きる。さらに部品点数の削減により低コスト化、工数の
低減を図ることができる。そして小形化により取付け面
積の小形化、材料の削減、ロスの低減を図ることができ
る。さらに磁心を2種類の磁性体で構成し、ノーマルモ
ード、コモンモードの磁束の干渉を低減しているため、
通電時のインダクタンスの低下が図30に示すように改
善される。
1個の素子でノーマルモードチョークコイル及びコモン
モードチョークコイルの特性を示す素子が構成できる。
そのインピーダンス特性を図29に示す。従ってノーマ
ルモードチョークコイル部分で低域のノイズを低減で
き、コモンモードチョークコイル部分で高域ノイズを低
減できるため1個の素子で広帯域にわたりノイズを低減
することが可能となる。さらに回路上への実装時には各
コイル間にコンデンサや抵抗、バリスタ等を付加してフ
ィルタ回路を構成しさらなるノイズ削減を図ることがで
きる。さらに部品点数の削減により低コスト化、工数の
低減を図ることができる。そして小形化により取付け面
積の小形化、材料の削減、ロスの低減を図ることができ
る。さらに磁心を2種類の磁性体で構成し、ノーマルモ
ード、コモンモードの磁束の干渉を低減しているため、
通電時のインダクタンスの低下が図30に示すように改
善される。
【0058】また、同様の素子で上記の配線順序を変え
て、ノーマルモードチョークコイルを後段、コモンモー
ドチョークコイルを前段に配置することも可能である。
て、ノーマルモードチョークコイルを後段、コモンモー
ドチョークコイルを前段に配置することも可能である。
【0059】(実施の形態8)本発明の第8の実施の形
態について図31〜図34を用いて説明する。図31は
完成品の上方からの斜視図、図32は完成品の下方から
の斜視図、図33は断面図、図34は分解斜視図であ
る。同図によると43は内筒磁心、44は巻鉄心により
形成された外筒磁心、45はC形鉄心、46は巻線、4
7はコイルである。
態について図31〜図34を用いて説明する。図31は
完成品の上方からの斜視図、図32は完成品の下方から
の斜視図、図33は断面図、図34は分解斜視図であ
る。同図によると43は内筒磁心、44は巻鉄心により
形成された外筒磁心、45はC形鉄心、46は巻線、4
7はコイルである。
【0060】以下に構成と動作を示す。まず内筒磁心4
3のまわりに内側の巻鉄心44を巻回し、突き合わせて
積層したC形鉄心45を介して外側の巻鉄心44を巻回
する。そして巻鉄心44内の空隙Gにコイル47を挿入
し、巻鉄心44内を垂直方向に両磁心間の空隙Gを通っ
て磁路が形成されるよう磁束を発生させてノーマルモー
ドチョークコイルを構成する。そして内筒磁心43の中
孔を通り内筒磁心43および巻鉄心44の周面をまたい
で巻線46を巻回し、2つの巻線46はライン電流に対
して磁束が相殺され、同一方向の電流に対して磁束が加
算される方向に巻回してコモンモードチョークコイルを
構成する。
3のまわりに内側の巻鉄心44を巻回し、突き合わせて
積層したC形鉄心45を介して外側の巻鉄心44を巻回
する。そして巻鉄心44内の空隙Gにコイル47を挿入
し、巻鉄心44内を垂直方向に両磁心間の空隙Gを通っ
て磁路が形成されるよう磁束を発生させてノーマルモー
ドチョークコイルを構成する。そして内筒磁心43の中
孔を通り内筒磁心43および巻鉄心44の周面をまたい
で巻線46を巻回し、2つの巻線46はライン電流に対
して磁束が相殺され、同一方向の電流に対して磁束が加
算される方向に巻回してコモンモードチョークコイルを
構成する。
【0061】従って実施の形態7と同様の効果に加え、
巻鉄心44を用いることにより安価かつ容易にノーマル
モードチョークコイルを構成し、大電流通電時において
も磁気飽和によるインダクタンスの低下を改善すること
ができる。また内筒磁心43に高透磁率磁性材を用いる
ことによりコモンモードチョークコイル部の断面積を小
さくでき、その外側にある巻鉄心44の巻径を小さくで
きるとともに、コイル47の長さを短縮し銅損および温
度上昇を低減できる。さらに磁心が小形化されるため磁
心周面に巻回される巻線46の長さも短縮でき直流抵抗
が低減されるため、通電時の銅損および温度上昇が抑え
られるとともに、チョークコイルの小形化および軽量化
を図ることができる。
巻鉄心44を用いることにより安価かつ容易にノーマル
モードチョークコイルを構成し、大電流通電時において
も磁気飽和によるインダクタンスの低下を改善すること
ができる。また内筒磁心43に高透磁率磁性材を用いる
ことによりコモンモードチョークコイル部の断面積を小
さくでき、その外側にある巻鉄心44の巻径を小さくで
きるとともに、コイル47の長さを短縮し銅損および温
度上昇を低減できる。さらに磁心が小形化されるため磁
心周面に巻回される巻線46の長さも短縮でき直流抵抗
が低減されるため、通電時の銅損および温度上昇が抑え
られるとともに、チョークコイルの小形化および軽量化
を図ることができる。
【0062】(実施の形態9)本発明の第9の実施の形
態について図35、図36を用いて説明する。図35は
完成品の斜視図、図36は断面図である。同図によると
48は内筒磁心、49はコイル収納部を有し、内筒磁心
48とは異なる磁性材料からなる磁心、50は巻線、5
1はコイルである。
態について図35、図36を用いて説明する。図35は
完成品の斜視図、図36は断面図である。同図によると
48は内筒磁心、49はコイル収納部を有し、内筒磁心
48とは異なる磁性材料からなる磁心、50は巻線、5
1はコイルである。
【0063】以下に構成と動作を示す。まず磁心49の
内部にコイル51を1層巻にし磁心49の内壁に密着す
るように挿入する。そして磁心49内側に内筒磁心48
を挿入し、巻線50を内筒磁心48の中孔を通り内筒磁
心48および磁心49の周面をまたいで巻回する。
内部にコイル51を1層巻にし磁心49の内壁に密着す
るように挿入する。そして磁心49内側に内筒磁心48
を挿入し、巻線50を内筒磁心48の中孔を通り内筒磁
心48および磁心49の周面をまたいで巻回する。
【0064】従って実施の形態1と同様の効果に加え、
コイル51の表面が広く磁心49に接触し放熱性が向上
し、温度上昇が低減されることにより、コイル51の線
径を小さくすることができ、チョークコイルの小形化お
よび軽量化を図ることができる。
コイル51の表面が広く磁心49に接触し放熱性が向上
し、温度上昇が低減されることにより、コイル51の線
径を小さくすることができ、チョークコイルの小形化お
よび軽量化を図ることができる。
【0065】また、コイル51のまわりにワニス含浸を
行なう、或いは磁心49のコイル51収納部に樹脂注型
を行なうことにより、さらに放熱性を向上することがで
きる。
行なう、或いは磁心49のコイル51収納部に樹脂注型
を行なうことにより、さらに放熱性を向上することがで
きる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明のチョークコイル
は、コイルを磁心内部に磁心の周方向に巻回し、巻線を
磁心の中孔部を通り磁心の周上に巻回し、コイルにより
発生する磁束と巻線により発生する磁束が直交するチョ
ークコイルにおいて、磁心を異種の磁性材料の組合せで
構成することにより、それぞれコイル、巻線に対して最
適な磁性材料および磁心構造を用いることが可能とな
る。従って、コイルで形成されるインダクタンスと、巻
線で形成される複数のインダクタンスにおいて、異種の
磁性材料を組み合わせることにより、各々について最適
な設計を行い、従来に比して高性能のチョークコイルを
実現することができる。
は、コイルを磁心内部に磁心の周方向に巻回し、巻線を
磁心の中孔部を通り磁心の周上に巻回し、コイルにより
発生する磁束と巻線により発生する磁束が直交するチョ
ークコイルにおいて、磁心を異種の磁性材料の組合せで
構成することにより、それぞれコイル、巻線に対して最
適な磁性材料および磁心構造を用いることが可能とな
る。従って、コイルで形成されるインダクタンスと、巻
線で形成される複数のインダクタンスにおいて、異種の
磁性材料を組み合わせることにより、各々について最適
な設計を行い、従来に比して高性能のチョークコイルを
実現することができる。
【0067】さらに、磁心を複数の磁性材料で構成して
いるため必然的に両磁性材料間に空隙が生じ、各々の磁
性材料中を通る磁束間の干渉が減少し通電時のインダク
タンスの低下を従来に比して低減することができる。
いるため必然的に両磁性材料間に空隙が生じ、各々の磁
性材料中を通る磁束間の干渉が減少し通電時のインダク
タンスの低下を従来に比して低減することができる。
【0068】また、複数の磁心を近接させていることに
より、一方の磁心から発生した漏洩磁束の一部が他方の
磁心を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコイ
ルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減少
するとともに、漏洩磁束によるインダクタンス低下が軽
減され高いインダクタンスが得られる。
より、一方の磁心から発生した漏洩磁束の一部が他方の
磁心を通るため、各々複数の磁心で複数のチョークコイ
ルを構成する場合に比して、空気中への漏洩磁束が減少
するとともに、漏洩磁束によるインダクタンス低下が軽
減され高いインダクタンスが得られる。
【0069】なお、小形化、重量の低減、取付面積の縮
小、コストダウン等も図ることができる。
小、コストダウン等も図ることができる。
【図1】本発明の一実施の形態におけるチョークコイル
の斜視図
の斜視図
【図2】同実施の形態におけるチョークコイルの断面図
【図3】同他の実施の形態におけるチョークコイルの斜
視図
視図
【図4】同他の実施の形態におけるチョークコイルの断
面図
面図
【図5】同他の実施の形態におけるチョークコイルの分
解斜視図
解斜視図
【図6】同他の実施の形態におけるチョークコイルの斜
視図
視図
【図7】同他の実施の形態におけるチョークコイルの断
面図
面図
【図8】同他の実施の形態におけるチョークコイルの分
解斜視図
解斜視図
【図9】同他の実施の形態におけるチョークコイルの斜
視図
視図
【図10】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図11】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
【図12】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
分解斜視図
分解斜視図
【図13】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図14】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図15】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
【図16】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
分解斜視図
分解斜視図
【図17】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
リング状鉄心の形成例を示す斜視図
リング状鉄心の形成例を示す斜視図
【図18】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図19】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図20】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
【図21】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
分解斜視図
分解斜視図
【図22】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
C形鉄心の形成例を示す斜視図
C形鉄心の形成例を示す斜視図
【図23】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図24】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
【図25】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
分解斜視図
分解斜視図
【図26】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
結線図
結線図
【図27】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
結線図
結線図
【図28】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
回路構成図
回路構成図
【図29】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
インピーダンス特性図
インピーダンス特性図
【図30】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
インダクタンス特性図
インダクタンス特性図
【図31】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図32】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図33】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
【図34】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
分解斜視図
分解斜視図
【図35】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図36】同他の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
【図37】従来の実施の形態におけるチョークコイルの
斜視図
斜視図
【図38】従来の実施の形態におけるチョークコイルの
断面図
断面図
1 内筒磁心 2 外筒磁心 3 巻線 4 コイル 5 磁束 6 磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 37/00 H01F 37/00 C 27/24 A
Claims (9)
- 【請求項1】 中心孔を有したリング状の閉磁路磁心
と、前記閉磁路磁心の中心孔の周りに沿って配置したコ
イルと、前記閉磁路磁心の中心孔に挿入するとともに、
前記閉磁路磁心の外周面に沿って巻回した巻線とを備
え、前記コイルにより発生する磁束と前記巻線により発
生する磁束とを直交させるとともに、前記閉磁路磁心を
異種の磁性材料を組み合わせて形成したチョークコイ
ル。 - 【請求項2】 閉磁路磁心は、筒形状にするとともに、
内筒磁心と外筒磁心とを組み合わせて形成した請求項1
記載のチョークコイル。 - 【請求項3】 内筒磁心または外筒磁心の少なくとも一
方を巻鉄心で形成した請求項2記載のチョークコイル。 - 【請求項4】 内筒磁心および外筒磁心の間に磁性材料
からなる鍔を設けた請求項2記載のチョークコイル。 - 【請求項5】 鍔はリング状鉄心を積層して形成した請
求項4記載のチョークコイル。 - 【請求項6】 鍔は互いに突き合わせた2つのC形鉄心
を積層して形成した請求項4記載のチョークコイル。 - 【請求項7】 内筒磁心および鍔を巻鉄心にするととも
に、外筒磁心に高透磁率磁性材料を用いた請求項4記載
のチョークコイル。 - 【請求項8】 巻線は2つ設け、ノーマルモードノイズ
は2つの前記巻線により発生する2つの磁束を互いに打
ち消し合うようにしつつ、コイルにより発生する磁束で
除去するとともに、コモンモードノイズは2つの前記巻
線により発生する2つの磁束が互いに重畳するようにし
て除去するようにした請求項1記載のチョークコイル。 - 【請求項9】 閉磁路磁心の中心孔の周りに収納部を設
け、前記収納部にコイルを配置するとともに、前記閉磁
路磁心に密着させた請求項1記載のチョークコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34845799A JP2001167935A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | チョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34845799A JP2001167935A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | チョークコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001167935A true JP2001167935A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18397142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34845799A Pending JP2001167935A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | チョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001167935A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007150307A (ja) * | 2005-11-23 | 2007-06-14 | Taida Electronic Ind Co Ltd | インダクタ及びその製造方法 |
JP2011174901A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-08 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | サーボ型加速度計 |
JP2019021918A (ja) * | 2017-07-11 | 2019-02-07 | プレモ・エセ・アPremo, S.A. | 中空トロイダル磁気パワーユニット |
KR20190064495A (ko) * | 2017-11-30 | 2019-06-10 | 프레모, 에세엘레 | 환형 자기력 장치 |
DE102023000998A1 (de) | 2022-04-11 | 2023-10-12 | Sew-Eurodrive Gmbh & Co Kg | Transformator mit Ringkern |
WO2024087616A1 (zh) * | 2022-10-25 | 2024-05-02 | 广州金升阳科技有限公司 | 一种大功率开关电源传导干扰滤波电路 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34845799A patent/JP2001167935A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007150307A (ja) * | 2005-11-23 | 2007-06-14 | Taida Electronic Ind Co Ltd | インダクタ及びその製造方法 |
JP2011174901A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-08 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | サーボ型加速度計 |
JP2019021918A (ja) * | 2017-07-11 | 2019-02-07 | プレモ・エセ・アPremo, S.A. | 中空トロイダル磁気パワーユニット |
KR20190064495A (ko) * | 2017-11-30 | 2019-06-10 | 프레모, 에세엘레 | 환형 자기력 장치 |
KR102145338B1 (ko) | 2017-11-30 | 2020-08-19 | 프레모, 에세.아. | 환형 자기력 장치 |
DE102023000998A1 (de) | 2022-04-11 | 2023-10-12 | Sew-Eurodrive Gmbh & Co Kg | Transformator mit Ringkern |
WO2023198387A1 (de) | 2022-04-11 | 2023-10-19 | Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg | Transformator mit ringkern |
WO2024087616A1 (zh) * | 2022-10-25 | 2024-05-02 | 广州金升阳科技有限公司 | 一种大功率开关电源传导干扰滤波电路 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031216 |