JPH04121019U - 磁気ヘツドの駆動装置 - Google Patents

磁気ヘツドの駆動装置

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JPH04121019U
JPH04121019U JP2992591U JP2992591U JPH04121019U JP H04121019 U JPH04121019 U JP H04121019U JP 2992591 U JP2992591 U JP 2992591U JP 2992591 U JP2992591 U JP 2992591U JP H04121019 U JPH04121019 U JP H04121019U
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勝行 首藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドに漏洩磁束による悪影響を与えな
い動電型のアクチュエータを得る。 【構成】 底部に中心孔41aを有する中空状のヨーク
41の中空部42に、中心孔43aを有する永久磁石4
3と中心孔44aを有するセンターポール44とを、前
記の各中心孔を連通させて固着する。前記の永久磁石と
センターポールとの両者の外周面と前記したヨークの中
空部の内周面との間に構成された磁気空隙部中でコイル
ボビン45が駆動変位できるように、コイルボビン45
の一端部を固着させてある支持軸46を、前記の各構成
部分の中心孔内に遊嵌状態で貫通させ、支持軸46のヨ
ークの外部に突出した両端の部分を個別の支持部材5
0,60で支持する。前記したヨークの底部に設けられ
た中心孔41aからヨークの外部に突出している支持軸
の端部に磁気ヘッドの保持体を固着し、その磁気ヘッド
の保持体の先端に磁気ヘッドHを固着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は磁気ヘッドの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号の記録再生を行なうようにした 磁気記録再生装置の代表例としてはビデオ・テープ・レコーダ(VTR)を挙げる ことができる。そして現在のVTRは開発されてから現在までの間の飛躍的な進 歩によって画質や機能が大幅に向上したものになっていることは周知のとおりで あり、さらにデジタル信号を記録の対象にするデジタルVTRについての開発が 進められている現状にある。 一方、磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号の記録再生を行なうよう にしたVTRはテレビジョン放送番組内容の録画や、テレビジョンカメラで撮像 した映像信号の録画などのように、連続的な画像の記録のために用いられるのが 一般的であったが、VTRにおける磁気テープが大きな記憶容量を有しているこ とに着目して、VTRを例えばデジタル情報処理装置における記憶装置、その他 の構成部材の一つとして使用する等の試みもなされるようになった。
【0003】 ところで、VTRをデジタル情報処理装置における構成部材として、例えば「 コンピュータの外部補助記憶装置」や、「コンピュータグラフィックスの画像を 計算終了時に順次に記録し、それを連続的に再生することにより動画とする装置 」などに使用する場合には、磁気テープに対する情報信号の記録が、1本の記録 跡((1トラック)〜数トラックを単位とするような記録態様でなされることが あるために、VTRがデジタル情報処理装置の構成部材として使用されるために は、前記のように例えば1トラック〜数トラックを単位として行なわれる情報の 記録動作も高安定度で、かつ、高信頼性で実現されるようにすることが必要とさ れる。 そして、磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて情報信号の記録再生が行なわれ るVTRにおいて、磁気テープにおける特定なトラックに対して記録を行なった り、あるいは磁気テープにおける特定なトラックに記録されている記録内容の書 換えを行なったりするような場合には、プリロールにより記録開始予定位置よ り前に磁気テープを巻戻しておき、記録時に前記の巻戻された位置から磁気テー プを早送りして記録開始予定位置を所定のテープ送り速度で通過させ、その記録 開始予定位置から所定のトラック数の記録が行なわれるようにする。コントロ ールパルスとキャプスタンモータの回転位置制御によって、記録が行なわれるべ き位置に磁気テープを停止させ、停止状態の磁気テープに回転磁気ヘッドによっ て記録を行なう。というような2つの方法が従来から行なわれて来ていることは 周知のとおりである。
【0004】 前記したの方法は、VTRの編集機能におけるアセッンブリ記録・インサー ト記録のモードで実施されている方法であるが、このの方法では磁気テープに 記録が行なわれる度毎に、磁気テープの巻戻しと順方向への送りとを繰返すこと が必要であるために、テープ走行系のメカニズムと磁気テープとに負担が掛かる から頻繁に記録動作が行なわれるような場合には適していないし、また、記録が 行なわれるトラックの位置は、走行する磁気テープと回転磁気ヘッドとの相対運 動によって定まるので高い精度でトラックの位置を設定すること困難であり、さ らにプリロール等に時間が掛かるために記録時間間隔を短縮できない等の諸点が 問題になる。 また、前記したの方法は前記したの方法で必要とされていたような巻戻し 動作が不要な他に、記録動作が磁気テープの停止している状態で行なわれるため に、テープ走行系のメカニズムと磁気テープとに大きな負担を掛けることもなく さらに、高い精度でトラックの位置を設定することも容易であるという利点が得 られるが、回転磁気ヘッドによって行なわれる記録動作が停止している状態の磁 気テープに対してなされるために、そのときに磁気テープに記録形成されるトラ ックパターンは、予め定められた走行速度で走行している磁気テープに対して回 転磁気ヘッドの回転軌跡と対応して記録形成されるトラックパターンとは異なっ たものになるから、このの方法によって情報信号が記録された磁気テープを、 予め定められた走行速度で走行させた状態で再生した場合には回転磁気ヘッドに よってトラックを正確に追跡できないし、またこのの方法によって記録させた トラックと、予め定められた走行速度で走行させた状態で磁気テープに記録形成 させたトラックとを同一の磁気テープに混在するような状態で記録して使用する ことは困難である。
【0005】 ,として既述した従来技術における問題点を解決するために、従来、例え ば予め定められた走行速度で走行する磁気テープに回転磁気ヘッドの回転軌跡と 対応して記録形成される情報信号の記録跡と同様な情報信号の記録跡が、前記し たテープ走行方向において間欠的に所定の距離ずつ移動した後に停止した状態の 磁気テープに対する回転磁気ヘッドの回転軌跡によって記録形成されるように前 記した磁気テープにおけるテープ基準縁を基準とする回転磁気ヘッドの絶対位置 と対応して発生させた回転磁気ヘッドの位置信号に基づいて間欠記録動作時にお ける回転磁気ヘッドの回転軌跡を制御する駆動装置(アクチュエータ)を備えさせ たVTRが提案されており、前記した回転磁気ヘッドの駆動装置としては、例え ば特公昭58ー18686号公報に開示されているような電歪物質を用いて構成 した電気ー機械変換素子による駆動装置、あるいは例えば特開昭63ー2582 1号公報や特開昭63ー173217公報等に開示されているような動電型の電 気ー機械変換素子による駆動装置(ボイスイルモータ)等が提案されている。 そして、前記した動電型の電気ー機械変換素子による駆動装置(ボイスイルモ ータ)では、電歪物質を用いて構成した電気ー機械変換素子による駆動装置に比 べて、変位を大きくできる。駆動のために高電圧を必要としない。制御が容易で ある等の利点がある。
【0006】 図5は前記した特開昭63ー25821号公報に開示されている動電型の電気 ー機械変換素子による駆動装置の一例構成を示す図であり、また、図7は前記し た特開昭63ー173217号公報に開示されている動電型の電気ー機械変換素 子による駆動装置の一例構成を示す図である。 図5に例示されている動電型の電気ー機械変換素子による駆動装置において、 磁気ヘッドHを取付けてある板ばね1は、それの基部がねじ5により座金7を介 して固定部6に固着されており、また、前記の板ばね1に固着されている可動コ イル2は、それに電流が流されたときに磁路3と永久磁石4とによって形成され ている磁気空隙中でコイル軸の方向に変位して磁気ヘッドHを変位させる。図6 は前記した図5に示されているような構成態様の動電型の電気ー機械変換素子に よる駆動装置を回転ドラム(上ドラム)33に装着した状態を示している縦断面図 であり、図6において30は固定ドラム(下ドラム)、31,32はロータリトラ ンス、34は回転軸、35,36は軸受である。
【0007】 また、図7の(a)〜(c)に例示されている動電型の電気ー機械変換素子に よる駆動装置において、Hは磁気ヘッド、8,9は非磁性体の板ばね、10はコ イルボビン、11はコイル、12,16,17は磁路部材、13,14は永久磁 石、15はポールピースであって、コイル11が巻回されているコイルボビン1 0は磁路部材12とポールピース15との間に形成されている磁気空隙中でコイ ル軸方向に変位できるように、それの両端部付近において非磁性体の板ばね8, 9によって支持されている。 前記した非磁性体の板ばね8は、それの一部に磁気ヘッドHの支持部8aを突 設させてある円環状のもので、円環状部分の外周部が磁路部材12,16間に挟 着されることにより磁路部材に固着され、磁気ヘッドHの支持部8aが切欠部1 8から外方に突出して磁気ヘッドがHが磁気テープに接触できるようになされて おり、また、前記した非磁性体の板ばね9は円環状のもので、円環状部分の外周 部が磁路部材12,17間に挟着されることにより磁路部材に固着されている。 そして、前記した円環状の非磁性体の板ばね9は、機械的インピーダンスが低く なるように多数の円弧状の打抜部が設けられている。 図7に例示されている動電型の電気ー機械変換素子による駆動装置において、 コイル11に電流が流されると、磁路部材12とポールピース15との間に形成 されている磁気空隙中でコイルボビン10がコイル軸の方向に変位して磁気ヘッ ドHを変位させる。
【0008】 ところで、前記の特許公報に記載の電歪物質を用いて構成した電気ー機械変換 素子では、電歪物質の反り量がヒステリシス特性を示すこと、及び電歪物質の反 りの状態が温度の変化によって変化する、片持ち梁形式であるために磁気ヘッド の変位の軌跡が円弧状となり、有限長の片持梁の場合には磁気ヘッドと磁気テー プとの接触状態が不良になる、等の諸問題点がある。 また、前記した図5示の動電型の電気ー機械変換素子による駆動装置において も、磁気ヘッドHを取付けてある板ばね1が、片持ち梁形式であるために磁気ヘ ッドの変位の軌跡が円弧状となり、有限長の片持梁の場合には磁気ヘッドと磁気 テープとの接触状態が不良になるという点が問題になる他、磁気回路からの漏洩 磁束が磁気ヘッド付近に現われることにより良好な記録再生動作が行なわれ難い 点が問題になり、さらに前記した図7示の動電型の電気ー機械変換素子による駆 動装置においては、コイルボビン10の両端付近が非磁性体の板ばね8,9によ って支持されているために、磁気ヘッドHをコイル軸と平行に変位させることも 可能であるが、前記した非磁性体の板ばね8,9はコイルボビン10の外周と磁 路部材12,16,17の内周との間の狭い部分で充分に低いコンプライアンス を有するものとなるように複雑な形状のばねとなされることが必要とされる。
【0009】 しかし、前記のような複雑な形状のばねは多くの振動モードで振動するために コイルボビンがコイル軸に対して傾斜した方向に動く傾向を有する他、多くの振 動モードで振動することにより高い周波数まで良好な応答が必要とされる位置決 めサーボに使用されるアクチュエータ(駆動装置)には採用し難い。また、非磁性 体の板ばね8の一部を延長して磁気ヘッドHの支持部8aを設けているために、 コイルボビン10の変位動作によって磁気ヘッドHの支持部8aが励振されて磁 気ヘッドHが振動することも起こる点が問題になる。 それで、前記した従来の磁気ヘッドの駆動装置における問題点のない磁気ヘッ ドの駆動装置として、本出願人会社では、先に特願平2ー254934号により 図8の(a)〜(c)に示されているように、ヨーク19とヨーク19の内方空 間に設けられている永久磁石20とポールピース21とからなる磁路部材との間 に構成させた磁気空隙22中でコイル23の中心軸方向に駆動変位されるコイル ボビン24の一端部24aにコイルボビン24から外方に突出するような磁気ヘ ッドHの取付部25を一体的に構成させるとともに、コイルボビン24の中心部 にコイルボビン24と一体的に構成させた支持軸26をそれの外端部26aがコ イルボビン24の他端部24bから突出するように設け、また、前記した支持軸 26の外端部26aに第1の支持部材27の一端部27aを固着するとともに前 記の第1の支持部材27の他端部27bを前記したヨークの内壁面位置を越えた 位置の部分に設けた第1の固定部に固着し、さらに前記したコイルボビン24の 一端部24a側に一端28aが固着された第2の支持部材28の他端部28bを 前記したヨーク19の内壁面位置を越えた位置の部分に設けた第2の固定部29 に固着し、ヨーク19の切欠部41からヨーク19の外部に突出している磁気ヘ ッドの取付部25の先端部に磁気ヘッドHを固着させてなる磁気ヘッドの駆動装 置を提案した。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
そして、図8に例示したような既提案の磁気ヘッドの駆動装置では、コイルボ ビン24の両端付近を個別に支持している支持部材27,28として、単純な形 状で充分に長い形態のものが使用されているために、磁気ヘッドHをコイル軸と 平行に大振幅で変位させることも可能であり、使用される周波数帯域において好 ましくない振動モードでの振動も生ぜず、磁気ヘッドHが大振幅の変位で駆動さ れても磁気テープと磁気ヘッドHとの接触状態が悪化するようなこともないが、 コイルポビン24から外方に突出するような態様でコイルボビン24の一端部2 4aに固着されている磁気ヘッドHの取付部25の先端部に固着されている磁気 ヘッドHに対して、ヨーク19の切欠部41を通して磁気回路からの漏洩磁束が 悪影響を及ぼすことが問題になった。
【0011】 図9は磁気回路からの漏洩磁束の発生の態様を説明するための図であって、図 9の(a)において37はヨーク、38は永久磁石、図9の(b)において37 ,40はヨーク、38は永久磁石、39はポーネピースである。図9の(a)に 示されているように磁路が開放されている状態のものとして構成されている既述 した図5に例示されているような従来の磁気ヘッドの駆動装置が図6に示されて いるように回転ドラム33に装着されて使用された場合には、図9の(a)に示 されている磁気回路からの漏洩磁束のような多量の漏洩磁束が磁気ヘッドHに与 えられることになる。 一方、図9の(b)に例示されている磁路のようにヨーク37,40が空隙を 介して閉磁路を構成しているような場合には、図9の(a)に示されている磁気 回路からの漏洩磁束のような多量の漏洩磁束は生じないが、空隙部から外部に多 少の漏洩磁束が生じる。それで、図7及び図8に例示されているような磁路の構 成を備えている従来及び既提案の磁気ヘッドの駆動装置においても、磁気回路か らの漏洩磁束が磁気ヘッドを保持している部材が貫通するために設けられている 空隙の部分から磁気ヘッドHの部分に比較的に多く達するために、記録再生動作 に悪影響を与えることが問題になった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は一端に開口部を備えているとともに、他端の底部に中心孔を有する中 空状のヨークの中空部に、中心孔を有する磁路部材を、前記の中心孔が連通する ように、かつ、前記した磁路部材の外周面と前記したヨークの中空部の内周面と の間に磁気空隙部が構成されるように配設して固着し、また前記した磁気空隙部 中でコイルの中心軸方向に駆動変位されるコイルボビンの一端部を固着させてあ る支持軸を、前記した各構成部分の中心孔内に遊嵌状態で貫通させるとともに、 前記したコイルボビンに巻回されているコイルに鎖交する磁束を前記した磁気空 隙に発生させるようにする手段と、前記した支持軸における前記したヨークの外 部に突出した両端の部分に、それぞれ個別の支持部材の1端部を取付けるととも に、前記した支持部材の各他端部をそれぞれ前記したヨークの中空部の内周面位 置を越えた位置の部分に設けた固定部に固着し、さらに前記したヨークの底部に 設けられた中心孔からヨークの外部に突出している支持軸の端部に磁気ヘッドの 保持体を固着してなる磁気ヘッドの駆動装置、及び一端に開口部を備えていると ともに、他端の底部に中心孔を有する中空状のヨークの中空部に、中心孔を有す る永久磁石と中心孔を有するセンターポールとを、前記した各構成部分の中心孔 が連通するように、かつ、前記した永久磁石とセンターポールとの両者の外周面 と前記したヨークの中空部の内周面との間に磁気空隙部が構成されるように配設 して固着し、また前記した磁気空隙部中でコイルの中心軸方向に駆動変位される コイルボビンの一端部を固着させてある支持軸を、前記した各構成部分の中心孔 内に遊嵌状態で貫通させ、前記した支持軸における前記したヨークの外部に突出 した両端の部分に、それぞれ個別の支持部材の1端部を取付けるとともに、前記 した支持部材の各他端部をそれぞれ前記したヨークの中空部の内周面位置を越え た位置の部分に設けた固定部に固着し、さらに前記したヨークの底部に設けられ た中心孔からヨークの外部に突出している支持軸の端部に磁気ヘッドの保持体を 固着してなる磁気ヘッドの駆動装置を提供する。
【0013】
【作用】
底部に中心孔を有する中空状のヨークの中空部に、中心孔を有する永久磁石と 中心孔を有するセンターポールとを、前記した各構成部分の中心孔が連通するよ うにして組立てて、前記した永久磁石とセンターポールとの両者の外周面と前記 したヨークの中空部の内周面との間に構成された磁気空隙部中でコイルボビンが 駆動変位されるようにする。コイルの中心軸方向に駆動変位されるコイルボビン の一端部を固着させてある支持軸を、前記した各構成部分の中心孔内に遊嵌状態 で貫通させ、前記した支持軸における前記したヨークの外部に突出した両端の部 分に、それぞれ個別の支持部材の1端部を取付け、また、前記した支持部材の各 他端部をそれぞれ前記したヨークの中空部の内周面位置を越えた位置の部分に設 けた固定部に固着する。前記したヨークの底部に設けられた中心孔からヨークの 外部に突出している支持軸の端部に磁気ヘッドの保持体を固着し、その磁気ヘッ ドの保持体の先端に磁気ヘッドを固着させる。磁気ヘッドは磁路の開放端とは反 対側に設けられた磁気ヘッドの保持体に取付けられているために、磁気ヘッドに は漏洩磁束が与えられない。
【0014】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本考案の磁気ヘッドの駆動装置の具体的な内容につ いて詳細に説明する。図1及び図2は本考案の磁気ヘッドの駆動装置のそれぞれ 異なる実施例の縦断面図、図3は図1に示してある磁気ヘッドの駆動装置の分解 斜視図、図4は本考案の磁気ヘッドの駆動装置を回転ドラムに組込んだ状態を示 している一部の縦断側面図である。 本考案の磁気ヘッドの駆動装置の各異なる実施態様の縦断面図を示している図 1と図2及び分解斜視図を示している図3において41は一端が開放されている 中空状のヨークであって、図1及び図2中に示されている42はヨーク41にお ける中空部であり、前記のヨーク41の他端の底部の中央には中心孔41aが穿 設されている。前記したヨーク41の中空部42には、中心孔が穿設されている 磁路部材を、それの中心孔とヨーク41の底部の中心孔41aとが連通した状態 になるように固着させて、ヨーク41の中空部42の内周面と前記した磁路部材 の外周面との間に磁気空隙部を構成させる。前記の磁気空隙部にはその中に可動 的に設けられるコイルに磁束を鎖交させるための磁界が発生されているように、 前記した磁気空隙部を構成させるために用いられているヨーク41と磁路部材と からなる磁気回路中の適当な部分に起磁力部が設けられる。前記した起磁力部と しては、例えば永久磁石が用いられたり、あるいは励磁コイルによって励磁され る磁路部分として構成されたりする。
【0015】 図1乃至図3に示す磁気ヘッドの駆動装置の実施例においては、前記した起磁 力部として永久磁石43が用いられているものとされている(本考案の実施に当 って、磁気回路が外磁型のものとして構成されてもよいことは勿論である)。図 1及び図2において、ヨーク41の中空部42には、中心孔が穿設されている磁 路部材として、中心孔43aが穿設されている永久磁石43と、中心孔44aが 穿設されているセンターポール44とを、それらの中心孔43a,44aとヨー ク41の底部の中心孔41aとが連通した状態になるように固着させ、ヨーク4 1の中空部42の内周面と前記した磁路部材として用いられている永久磁石43 とセンターポール44などの外周面との間に磁気空隙部が構成されるようになさ れている。 前記したヨーク41の中心孔41aと、永久磁石43の中心孔43aと、セン ターポール44の中心孔44aとには、コイル45cが巻回されているコイルボ ビン45の支持軸46が遊嵌状態で貫通できるようになされているが、前記した コイルボビン45の支持軸46は、コイルボビン45の一端部45aに穿設され ている孔に嵌合された後に、それの鍔部46bとコイルボビン45の一端部45 aとが例えば接着等の手段によって固着されている。 コイルボビン45が固着された状態の支持軸46は、それを前記のようにセン ターポール44の中心孔44aと、永久磁石43の中心孔43aと、ヨーク41 の中心孔41aとを貫通させる。
【0016】 図1に示されている磁気ヘッドの駆動装置において、ヨーク41の底部に穿設 されている中心孔41aから突出した支持軸46の一端部には、支持部材50の 一端部近くに設けられている嵌合孔50bを嵌合させた後に磁気ヘッドHが固着 されている磁気ヘッドの保持体49を嵌合させ、次に、前記の磁気ヘッドの保持 体49と支持軸46とは、磁気ヘッドの保持体49に設けられているねじ孔と支 持軸46に設けられているねじ孔46aとにねじ47を螺合させることによって 固着され、また、前記した支持部材50の他端部は、ヨーク41の底部の突起4 1b部に設けられているねじ孔58,59に支持部材50に穿設されているねじ 孔56,57を合わせた後に、その上に板体51をそれのねじ孔54,55が、 前記した支持部材50に穿設されているねじ孔56,57に合うようにしてのせ て、前記のねじ孔にねじ52,53を螺入することにより、ヨーク41の底部の 突起41b部に固着される。 また、前記した支持軸46の他端部は支持部材60の一端部近くに設けられて いる嵌合孔60bをねじ孔に用い、ねじ48を支持軸46の他端部に設けられて いるねじ孔に螺入することにより、支持軸46の他端部と支持部材60の一端部 との固着を行なう。また、前記した支持部材60の他端部は、ヨーク41の底部 の突起41c部に設けられている図示されていないねじ孔に支持部材60に穿設 されているねじ孔66,67を合わせた後に、その上に板体61をそれのねじ孔 64,65が、前記した支持部材60に穿設されているねじ孔66,67に合う ようにしてのせて、前記のねじ孔にねじ62,63を螺入することにより、ヨー ク41の底部の突起41cに固着させる。
【0017】 次に、図2に示されている磁気ヘッドの駆動装置においては、ヨーク41の底 部に穿設されている中心孔41aから突出した支持軸46の一端部に、磁気ヘッ ドHが固着されている磁気ヘッドの保持体49を嵌合させた後に、支持部材50 の一端部近くに設けられている嵌合孔50bを嵌合させ、次いで、磁気ヘッドの 保持体49に設けられているねじ孔と支持軸46に設けられているねじ孔46a とにねじ47を螺合させることによって前記した磁気ヘッドの保持体49と支持 軸46と支持部材50とを固着し、また、前記した支持部材50の他端部は、ヨ ーク41の底部の突起41b部に設けられているねじ孔58,59に支持部材5 0に穿設されているねじ孔56,57を合わせた後に、その上に板体51をそれ のねじ孔54,55が、前記した支持部材50に穿設されているねじ孔56,5 7に合うようにしてのせて、前記のねじ孔にねじ52,53を螺入することによ りヨーク41の底部の突起41b部に固着し、さらに、前記した支持軸46の他 端部は支持部材60の一端部近くに設けられている嵌合孔60bをねじ孔に用い て、ねじ48を支持軸46の他端部に設けられているねじ孔に螺入することによ り、支持軸46の他端部に支持部材60の一端部を固着させる。また、前記した 支持部材60の他端部は、ヨーク41の底部の突起41c部に設けられている図 示されていないねじ孔に支持部材60に穿設されているねじ孔66,67を合わ せた後に、その上に板体61をそれのねじ孔64,65が、前記した支持部材6 0に穿設されているねじ孔66,67に合うようにしてのせて、前記のねじ孔に ねじ62,63を螺入することにより、ヨーク41の底部の突起41cに固着さ せる。
【0018】 図4は前記のようにして構成された本考案の磁気ヘッドの駆動装置を回転ドラ ム33に装着した状態を示している。この図4からも明確に判かるように、本考 案の磁気ヘッドの駆動装置に取付けられた磁気ヘッドHは、磁気ヘッドの駆動装 置における磁気回路における漏洩磁束の発生部から遠く離れて位置しているので 、磁気ヘッドの駆動装置に取付けられた磁気ヘッドHが磁気ヘッドの駆動装置に おける磁気回路における漏洩磁束によって悪影響を受けることはない。
【0019】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したところから明らかなように、本考案の磁気ヘッドの駆動 装置では、底部に中心孔を有する中空状のヨークの中空部に、中心孔を有する永 久磁石と中心孔を有するセンターポールとを、前記した各構成部分の中心孔が連 通するようにして配設して固着し、前記した永久磁石とセンターポールとの両者 の外周面と前記したヨークの中空部の内周面との間に構成された磁気空隙部中で コイルボビンが駆動変位されるように、コイルの中心軸方向に駆動変位されるコ イルボビンの一端部を固着させてある支持軸を、前記した各構成部分の中心孔内 に遊嵌状態で貫通させ、前記した支持軸における前記したヨークの外部に突出し た両端の部分に、それぞれ個別の支持部材の1端部を取付け、また、前記した支 持部材の各他端部をそれぞれ前記したヨークの中空部の内周面位置を越えた位置 の部分に設けた固定部に固着し、前記したヨークの底部に設けられた中心孔から ヨークの外部に突出している支持軸の端部に磁気ヘッドの保持体を固着し、その 磁気ヘッドの保持体の先端に磁気ヘッドを固着させているから、磁気ヘッドが磁 路の開放端とは反対側に設けられた磁気ヘッドの保持体に取付けられているため に、磁気ヘッドには漏洩磁束が与えられず、したがって本考案の磁気ヘッドの駆 動装置では、既述した従来例及び既提案の磁気ヘッドの駆動装置において問題に なっていた諸点がすべて良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の磁気ヘッドの駆動装置の縦断面図図で
ある。
【図2】本考案の磁気ヘッドの駆動装置の縦断面図であ
る。
【図3】図1に示してある磁気ヘッドの駆動装置の分解
斜視図である。
【図4】本考案の磁気ヘッドの駆動装置を回転ドラムに
組込んだ状態を示している一部の縦断側面図である。
【図5】磁気ヘッドの駆動装置の従来例の縦断面図であ
る。
【図6】従来例の磁気ヘッドの駆動装置を回転ドラムに
組込んだ状態を示している縦断側面図である。
【図7】磁気ヘッドの駆動装置の従来例の縦断面図であ
る。
【図8】既提案の磁気ヘッドの駆動装置の縦断面図であ
る。
【図9】磁気回路からの漏洩磁束の状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
41…一端が開放されている中空状のヨーク、42…ヨ
ーク41における中空部、41a…ヨーク41の底部の
中央には中心孔、43…永久磁石、43a…永久磁石の
中心孔、44…センターポール、44a…センターポー
ルの中心孔、45…コイルボビン、45c…コイル、4
6…支持軸、46b…鍔部、49…磁気ヘッドの保持
体、50,60…支持部材、H…磁気ヘッド、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 水野 良夫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)考案者 首藤 勝行 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)考案者 川瀬 茂 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に開口部を備えているとともに、他
    端の底部に中心孔を有する中空状のヨークの中空部に、
    中心孔を有する磁路部材を、前記の中心孔が連通するよ
    うに、かつ、前記した磁路部材の外周面と前記したヨー
    クの中空部の内周面との間に磁気空隙部が構成されるよ
    うに配設して固着し、また前記した磁気空隙部中でコイ
    ルの中心軸方向に駆動変位されるコイルボビンの一端部
    を固着させてある支持軸を、前記した各構成部分の中心
    孔内に遊嵌状態で貫通させるとともに、前記したコイル
    ボビンに巻回されているコイルに鎖交する磁束を前記し
    た磁気空隙に発生させるようにする手段と、前記した支
    持軸における前記したヨークの外部に突出した両端の部
    分に、それぞれ個別の支持部材の1端部を取付けるとと
    もに、前記した支持部材の各他端部をそれぞれ前記した
    ヨークの中空部の内周面位置を越えた位置の部分に設け
    た固定部に固着し、さらに前記したヨークの底部に設け
    られた中心孔からヨークの外部に突出している支持軸の
    端部に磁気ヘッドの保持体を固着してなる磁気ヘッドの
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 一端に開口部を備えているとともに、他
    端の底部に中心孔を有する中空状のヨークの中空部に、
    中心孔を有する永久磁石と中心孔を有するセンターポー
    ルとを、前記した各構成部分の中心孔が連通するよう
    に、かつ、前記した永久磁石とセンターポールとの何れ
    か一方の外周面または双方の外周面と前記したヨークの
    中空部の内周面との間に磁気空隙部が構成されるように
    配設して固着し、また前記した磁気空隙部中でコイルの
    中心軸方向に駆動変位されるコイルボビンの一端部を固
    着させてある支持軸を、前記した各構成部分の中心孔内
    に遊嵌状態で貫通させ、前記した支持軸における前記し
    たヨークの外部に突出した両端の部分に、それぞれ個別
    の支持部材の1端部を取付けるとともに、前記した支持
    部材の各他端部をそれぞれ前記したヨークの中空部の内
    周面位置を越えた位置の部分に設けた固定部に固着し、
    さらに前記したヨークの底部に設けられた中心孔からヨ
    ークの外部に突出している支持軸の端部に磁気ヘッドの
    保持体を固着してなる磁気ヘッドの駆動装置。
JP2992591U 1991-04-03 1991-04-03 磁気ヘッドの駆動装置 Expired - Lifetime JP2516889Y2 (ja)

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US07/863,565 US5343348A (en) 1991-04-03 1992-04-03 Actuator for displacing a magnetic head

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