JPH04119112A - 多層型複合繊維及び該繊維の分割方法 - Google Patents

多層型複合繊維及び該繊維の分割方法

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JPH04119112A
JPH04119112A JP23356990A JP23356990A JPH04119112A JP H04119112 A JPH04119112 A JP H04119112A JP 23356990 A JP23356990 A JP 23356990A JP 23356990 A JP23356990 A JP 23356990A JP H04119112 A JPH04119112 A JP H04119112A
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JP
Japan
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fiber
composite
ratio
cross
polyamide
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JP23356990A
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English (en)
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Takashi Ito
隆 伊東
Kazushige Sakamoto
坂本 和繁
Eiichi Sasagawa
笹川 栄一
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱水中の撹拌により、容易に分割しつる多層
型複合繊維に関する。
(従来の技術) 近年1合成繊維のフィブリル化技術の進歩によシ、フィ
ブリル化繊維で構成された布帛が多数提案されている。
そのひとつの技術として、特公昭53−35633号公
報、特公昭56−16231号公報等に例を見ることが
でき、具体的にはポリエステルとポリアミドからなる複
合型ポリエステルフィラメントをポリエステルに対し、
膨潤能を有するベンジルアルコールで処理することでフ
ィブリル化する方法等がある。しかしながらこの技術は
、実施にあたシ次の如き問題点があり、操業上の制約が
ある。
(1)ベンジルアルコールの処理后、編織物中の残留ベ
ンジルアルコールが除去され難く、染め斑が発生しやす
い。
(2)薬剤の排液処理に多大のコストが必要である。
(3)  ベンジルアルコールのポリアミドへの膨潤作
用では、複合繊維を構成するポリアミドの長さ方向への
収縮が大きく、布帛上で緻密になシ過ざ、調節が困難と
なる。
上記の如く薬剤による処理は、操業上困難な点が多く、
短径/長径≧0.5のだ円状多層型複合繊維を用いた熱
水中の撹拌による分割方法が提案されているが、この場
合ポリエチレンテレフタレートとポリアミドの如く、剥
離性が良好なものに限シ、熱水中での撹拌によシ、良好
な分割性を示すものである。
また、剥離性が良好なポリエステルとポリアミドの場合
においても複合成分比率が、1:4あるいは4:1の様
に、成分比率が一方に大きく片よってくると、断面形状
の崩れが生じやすく、正常な多層構造を示さなくなシや
すい。また分割后の形状が極端に偏平となるため、延伸
工程、あるいは撚糸、仮撚工程で一部分割されて生じる
フィブリル化単糸により織編調子を悪化させやすいとい
う欠点を有していた。
またポリエステルとポリアミドとからなる複合繊維の染
色性を改良する目的でポリエステルとしテ、金属塩スル
ホネート基を有する構成単位(以下、単にSIPと記す
)を含むポリエステルを用イタ場合、該ポリエステルと
ポリアミドの剥離性が悪くなり、この傾向は、5IPO
共重合率を上げる程著しくなる。かくしてSIP変性ポ
リエステルとポリアミドからなる複合繊維では、分割処
理には薬剤使用が不可欠であり、分割コストが高いうえ
、染品質異常が発生しやすく、当初目的にかなうものが
得られていないのが、現状であった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、上記欠点を改良し、製糸、織編通過性を
悪化させることなく、熱水中で容易に分割しつる複合繊
維の多様化について鋭意検討し。
本発明に至った。
即ち1本発明の目的は、PET/ポリアミド°等剥離等
長離性良好はいうまでもなく、特にSIP変性ポリエス
テル−ポリアミドの如く剥離性の悪いポリマー成分を用
いた場合においても、また、二重ポリマーの成分比が犬
きく異なる場合においても熱水中で容易に分割可能な複
合繊維を提供しようとするものである。
(問題点を解決するだめの手段) 即ち、本発明は、繊維断面における長径(L)に対する
短径(W)の比W化が1!15以上1/2以上で、異種
ポリマーが多層に接合され、分割部数が7以上20以下
であることを特徴とする多層型複合繊維であり、かかる
構成を採用することによシ、例えば、SIP変性ポリエ
ステル−ポリアミドの如く、比較的剥離性の悪いポリマ
ーの組合せを用いた場合でも、織編物とした際95〜1
30℃の熱水中での撹拌によシ、容易に分割することが
可能である。
本発明において、偏平多層型複合繊維とする理由の1つ
は異種ポリマー同志の接合長を短かくする点にある。即
ち、SIP変性ポリエステルとポリアミドの組合せの場
合、SIP変性率が増加するに伴ない、ポリアミドとの
剥離性が悪くなるので、該ポリエステルとポリアミドと
の接合面を小さくする必要があり、その為には繊維断面
における長径(L)に対する短径(W)の比W4がv2
以下にする必要がある(長径(L)及び短径(W)につ
いては第1図参照)。
特に、剥離性の悪い複合繊維でW/Lが1/2越えると
、分割部数、複合比、複合ポリマーの選定に制約を受け
るので好ましくない。また、分割后の単ffl雄形状が
偏平になシ、成分比を1=3あるいは1:4の如く大き
くしてゆくと少量成分が著しい偏平形状となる。そのた
め、製糸段階においては断面形状の波うちあるいは、ち
ぎれ等正常な多層構造を示さなくなるため、実用上1:
3程度が製糸上の限界である。また、剥離したフィブリ
ル化単糸が超偏平であるため、織編工程調子を悪化させ
やすくなる。複合線維の断面を偏平化すると分割后の単
繊維形状の偏平度は小さくなるため、例えば10:1あ
るいは1!10の如く大きな成分比をとっても断面の崩
れは生じないため、はぼポリエステル主体の分割繊j1
1Sるいは逆にポリアミド主体の分割繊維の製造が可能
でるる。上記のことは、風合い改良に効果があるととも
に、染色に関して、主体繊維に合わせた染色方法で、充
分な発色が得られるという点で有効な方法である。
このように本発明の偏平多層型複合糸の&へは1/2以
下であることが必須であり、ポリマー同志の剥離性が悪
くなる程、あるいは成分比が大きくなる程、 W/Lを
小さくしてゆくことが望ましい。
一方、 W/Lが小さすぎると製糸が困蛯であり、特に
延伸工程における断糸が生じやすくなるので1/15以
上でなければならない。好ましくはW/L=1/10〜
1/4である。
また、本発明においては、異種ポリマーによって構成さ
れる断面における分割部数が7以上20以下である必要
がある。分割数が少ないと分割後の単糸繊度を例えば0
.5デニール以下のような細繊Kにすることが困難であ
り、分割ra、維としての本来の特性を布帛に表現させ
るのに不充分である。
一方、分割部数が20を越えるような線維は、複合紡糸
装置が著しく複紺で、かつ大型となり、フィラメント製
造上実用性が低い。
さらに1本発明においては、分割後の単糸の断面形状に
おいて第1図に見られるような長さ(b)(=接合長)
と巾(a)との比a/bが1/lO以上4以下であるこ
とが望ましい。a/bが4を越えると複合繊維自体の偏
平度が太きくなシ製糸が困難となシ、特に、延伸工程に
おける単糸切れの増大しやすい。またa/bが1/10
未満ではポリマー間の膨潤剥離性が低下し、熱水撹拌で
は分割不充分となシやすい。
本発明の多層型複合繊維を構成するポリマーの組み合わ
せは、特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレ
ートを一皮分とし、他方をナイロン6等のポリアミドと
する。公知のff11!形成性ポリマーのなかで親和性
(接着性)不良の組み合せが採用できるのはもちろんの
こと、従来熱水処理では分割が極めて困難でbつた接着
性良好なポリマー同志の組み合せにまで選択の範囲が拡
がるものである。そのようなポリマーの組み合わせとし
ては、−成分として共重合ポリエステル、他成分として
ポリアミドが挙げられ、共重合成分とじては、5−ナト
リウムスルホインフタル酸等の金属塩スルホネート基を
有する芳香族ジカルボン酸、インフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セ
パチン酸等の脂肪族ジカルボン酸等が使用できる。
特に、本発明においては、従来ベンジルアルコールによ
る分割にたよっていた。異種ポリマー成分の一方が、5
−ナトリウムスルホインフタル酸が0.5〜6 mop
、%、好ましくは1.2〜5 moJ2%共重合された
ポリエチレンテレフタレートであり、他方がポリアミド
である複合繊維が単なる熱水撹拌処理のみで分割できる
という点に大きな意義がある。
本発明の複合繊維は、W4・および分割部数等が所定の
条件を満たしていれば、例えば上巳のポリマーの組み合
せで、公知の複合紡糸方法で製造することができる。製
造された複合lR維は常法に従って各種のff1M製品
とされるが5分割処理は95〜130℃の熱水中で衝突
、撹拌作用を与えることによって容易に行なうことがで
き1層別な薬剤処理を必要としない点で製品の品質上極
めて有利である。
(実施例) 以下、本発明を実施例によって説明するが1本(v) 
1.21のナイロン−6及び〔η:)0.65のポリエ
チレンテレフタレートのチップを用い、横断面は第1図
で示されるようか、ナイロン−6が5層PETが、6層
となるように、該複合ポリマーを紡糸温度295℃で紡
糸し、第1表に示される範囲で複合比率を変化させ、1
050m/分の紡糸速度で捲取り、それぞれの分割剥離
型複合フィラメントの未延伸糸を得た。
次いで、これらの未延伸糸を80℃の熱ローラー及び1
45℃の熱プレートに接触させて、延伸糸75デニール
24フイラメントの複合フィラメントを得た。
次いで、この複合フィラメントの緯糸打ち込みでタック
を製織した。経糸としてPETマルチフィラメント、7
5デニール72フイラメントを用いてその生機密度は経
糸97本/吋、緯糸87本/吋であった。
この生機タフタを120330分間液流機中(熱水)で
加熱衝突を行った。処理后の織物を構成する緯糸のフィ
ブリル化度及び未延伸糸の断面形状について光学顕微鏡
で観察し評価した。
フィブリル化度評価 第1表で示される如く、本発明で規定するW/Lを有す
る複合繊維は、断面形状の崩れもなく、良好なフィブリ
ル化度を示すことがわかった。
実施例6〜8.比較例4〜5 〔η)1.20のナイロン−6及び〔η)0.54の5
ナトリウムスルホインフタレート2.5mofi%共重
合ポリエチレンテレフタレート(SIP)のチップを用
いた。ナイロン−6/S工Pの複合比率が1/2であり
、その横断面に於いて第1図に示される仁径(巾)a及
び長径(長さ)bの長さの比率a/b f:変化させ、
ナイロン−6が4層SIPが5層の複合ポリマーを紡糸
温度295℃で紡糸し、980nl/分の紡糸速度で巻
取り、それぞれの分割剥離型複合フィラメントの未延伸
糸を得た。次いでこれらの未延伸糸を80℃の熱ローラ
ー及び145℃の熟プレートに接触させて延伸し、75
デニール24フイラメントの複合フィラメントを得た。
これらの複合フィラメントの緯糸打込みでタックを製織
した。縫糸としてPETマルチフィラメント75デニー
ル36フイラメントを用いて、その生機密度は経糸97
本/吋、緯糸87本/吋であった。
この生後タックを120℃、30分間液流機中(熱水)
で加熱衡突を行った。処理后の織物を構成する緯糸のフ
ィブリル化度及び未延伸糸の断面形状について光学顕微
鏡で観察した。その結果を第1表実施例6〜8として比
較例と伴に示す。
本実験より、偏平多層型複合糸とすることで従来の割繊
糸に比較1.て極めて分割容易で、かつノ(リエーショ
ンに富む割繊糸が得られることが示される。
ン人千否々ら
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の多層型複合H1,維の断面形状の模
式図であ多1図中、Lは複合繊維の長径、Wは複合繊維
の短径、aは分割成分の巾、bは分割成分の長さ(接合
長)を示す。 特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維断面における長径(L)に対する短径(W)
    の比W/Lが1/15以上1/2以下で、異種ポリマー
    が短径方向にそつて多層に接合され、分割部数が7以上
    20以下であることを特徴とする多層型複合繊維。
  2. (2)異種ポリマー成分の比が、1:10〜10:1の
    範囲にある請求項(1)に記載の複合繊維。
  3. (3)異種ポリマー成分の一方が5−ナトリウムスルホ
    イソフタレートの0.5mol〜6mol%共重合ポリ
    エチレンテレフタレートであり他方がポリアミドである
    請求項(1)記載の複合繊維。
  4. (4)請求項(1)に記載の複合繊維に95℃以上13
    0℃未満の熱水中で衝突または撹拌作用を与えてフィブ
    リル化処理することを特徴とする多層型複合繊維の分割
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6410139B1 (en) 1999-03-08 2002-06-25 Chisso Corporation Split type conjugate fiber, method for producing the same and fiber formed article using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6410139B1 (en) 1999-03-08 2002-06-25 Chisso Corporation Split type conjugate fiber, method for producing the same and fiber formed article using the same
US6617023B2 (en) 1999-03-08 2003-09-09 Chisso Corporation Splittable multi-component fiber, method for producing it, and fibrous article comprising it

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