JPH04118891U - 湾曲形ラジエータのブラケツト - Google Patents

湾曲形ラジエータのブラケツト

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JPH04118891U
JPH04118891U JP3189791U JP3189791U JPH04118891U JP H04118891 U JPH04118891 U JP H04118891U JP 3189791 U JP3189791 U JP 3189791U JP 3189791 U JP3189791 U JP 3189791U JP H04118891 U JPH04118891 U JP H04118891U
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bracket
radiator
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slit
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修月 高田
忠 犬飼
忠重 山田
照明 神吉
英一 田中
三千男 阪本
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川崎重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程が簡略化され、製造コストを低減で
き、外観も優れ、また部品点数を削減することができる
湾曲形ラジエータのブラケットを提供する。 【構成】 ラジエータ本体の上面を構成するコアプレー
ト1には、前縁部および後縁部にその長さ方向に一定の
間隔をあけてラジエータ本体を前方に向けて凹状に湾曲
させるための複数のスリット1a・1bが開設されてい
る。そして、コアプレート1には、スリット1bに相応
するスリット2bを設けたブラケット2が一体に形成さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動二輪車などに搭載される湾曲形ラジエータにおいて、ファン をラジエータ本体に取り付けたり、ラジエータ自身を自動二輪車のフレームに取 り付けたりするためのブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水冷エンジンを搭載した自動二輪車では、ハンドルポストの直ぐ後方にラジエ ータを配置するのが一般的である。しかし、同位置にラジエータを配置する場合 に冷却効果を高めるためにラジエータを大型にすると、フラットな構造のラジエ ータでは前輪と干渉するおそれがある。そこで、ラジエータを前方に向けて凹状 に湾曲させた構造にして、前輪との干渉を防止した、いわゆる湾曲形ラジエータ が、特開昭63−184582号公報などに記載されているように公知である。
【0003】 ところで、湾曲形ラジエータは、フラットな構造のラジエータを一旦製造した 後でラジエータを湾曲させることにより形成するのが、通常の製造方法である。 このため、ラジエータの上面および下面を構成する各コアプレートの前縁部およ び後縁部に、その長さ方向に一定の間隔をあけて複数のスリットをそれぞれ形成 し、ラジエータを無理なく湾曲させられるようにしている。
【0004】 またラジエータは、強制冷却用の電動ファンを備えたものが一般的であるが、 この種のラジエータでは、ファンを取り付けるためのブラケットがコアプレート に取り付けられている。従来、こうしたブラケットは、たとえば図9に示すよう に、断面L型のブラケット50に取付穴51を備えているだけで、ブラケット5 0自体には湾曲を容易にする工夫が施されていなかった。このため、ラジエータ を曲げ加工により湾曲させた後で、ブラケット50を溶接などにより取り付けな ければならなかった。ラジエータを湾曲させる前に、いいかえればフラットなラ ジエータ本体を製造する際にブラケット50をコアプレート1(図10)に取り 付けておくと、ブラケット50の取付箇所でラジエータの湾曲が阻害されるから である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来のブラケットには、下記のような不都合な点があった。 ラジエータ本体は、タンク、チューブ、コルゲートフィン、コアプレートな ど(図5および図6参照)から構成されているが、それらの部品は通常、一体に 組合わされた状態で同時にロー付けされている。しかし、ブラケット50は、上 記したとおり、ラジエータを曲げ加工した後で、図10のように溶接によりコア プレート1上に取り付ける必要があるため、余分な溶接工程が増える。
【0006】 溶接(普通はアルゴン溶接)した際に、ブラケット50の周囲に肉盛り52 (図10)ができるので、外観が悪い。
【0007】 ブラケットをコアプレートとは別体で形成する必要があるので、部品点数が 増える。
【0008】 この考案は上記した不都合な点を解消して、製造工程が簡略化され、製造コス トを低減でき、外観も優れた湾曲形ラジエータのブラケットを提供することを第 1の目的とし、さらに部品点数を削減することができる湾曲形ラジエータのブラ ケットを提供することを第2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した第1の目的を達成するために本考案のブラケットは、a)ラジエータ 本体の上面および下面を構成する各コアプレートの前縁部および後縁部にその長 さ方向に一定の間隔をあけて湾曲させるための複数のスリットを有する湾曲形ラ ジエータの、少なくとも一方のコアプレートに取り付けられるブラケットにおい て、b)該ブラケットに、前記コアプレートのスリットに相応するスリットを設 けている。
【0010】 上記した第2の目的を達成するために本考案のブラケットは、前記コアプレー トと一体に形成している。
【0011】
【作用】
上記構成を有する本考案のブラケットによれば、ラジエータ本体を曲げ加工に より湾曲させる際、ブラケットのスリットの間隙が縮小あるいは拡大され、ラジ エータの湾曲状況に応じてブラケットも湾曲される。したがって、ブラケットを コアプレートと一体に形成することができ、また別体のブラケットの場合にも、 タンクやチューブやコアプレートなどの部品をロー付けする際に、ブラケットを それらの部品とともに同時にロー付けすることができる。これにより、従来はラ ジエータ本体を湾曲させた後に行っていたブラケットの溶接工程が不要になる。
【0012】 また請求項2記載のブラケットでは、ブラケットがコアプレートと一体に形成 されているので、部品点数が削減する。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の湾曲形ラジエータのブラケットの実施例を図面に基づいて説 明する。
【0014】 図1はラジエータ(図5)の上側コアプレートの一部分を示す展開状態の平面 図、図2は図1のコアプレートのブラケット部分を折り曲げ加工した状態の正面 図、図3は図2のIII−III線断面図、図4は図2のコアプレートを湾曲させた状 態を示す平面図である。
【0015】 図1に示すように、コアプレート1の前縁部と後縁部には、湾曲を容易にする ために多数のスリット1a・1bが長さ方向に一定の間隔で形成されている。ま たコアプレート1の中央部付近の後縁側に、電動ファン21(図5)取り付け用 のブラケット2が、コアプレート1と一体に形成されている。このブラケット2 は、上部に取付穴2aが開設され、中心位置に縦長のスリット2bが形成されて いる。このスリット2bの位置は、ブラケット2の両側の後縁部側スリット1b の丁度中間に当たる。
【0016】 また、コアプレート1の両側部分の前縁部と後縁部には、ラジエータを自動二 輪車のフレーム(図示せず)に取り付けるための取付穴3a、4aを備えたブラ ケット3と4が、それぞれコアプレート1と一体に形成されている。なお、ブラ ケット3・4の部分は、ラジエータ本体11(図5)を湾曲させた際にもほとん ど湾曲されず直線状になるので、スリットを設けていないが、ブラケット3・4 の部分も湾曲させるときには、ブラケット2と同様のスリットを設けておく。
【0017】 コアプレート1は、スリット1a・1b、ブラケット2、ブラケット3・4な どとともに、打ち抜きで形成される。そして、ブラケット2、3および4は、図 2のようにそれぞれ一点鎖線(図1)に沿って折り曲げられる。また、後述する ラジエータ本体11(図5)を湾曲させた際には、コアプレート1は図4のよう に、後縁部側のスリット1bおよび2bの間隙が拡がり、前縁部側のスリット1 aの間隙が縮まる。
【0018】 図5は上記した本考案のブラケットを備えたラジエータを示す斜視図、図6は 図5のラジエータの背面図である。それらの図に示すように、ラジエータ本体1 1は、冷却水の導入管13を上端に備えたウォータタンク12と、冷却水の排出 管15を下端に備えたウォータタンク14との上下両端を、コアプレート1・5 で連結するとともに、コアプレート1・5間に上下方向に一定の間隔をあけて平 行に配置した複数のウォータチューブ16で左右のウォータタンク12・14を 接続してタンク12・14間を連通し、各チューブ16間にコルゲートフィン1 7を装着した構造からなる。それらの各構成部品は、通常、ロー付けにより同時 に一体化される。その後で、ラジエータ本体11は、曲げ加工により図5のよう に、前方に向けて凹状に湾曲される。
【0019】 また、本実施例では各構成部品はアルミ合金で形成されているが、材質につい てはとくに限定しない。図示は省略するが、下側のコアプレート5も、上側のコ アプレート1と同様に、前縁部と後縁部に湾曲を容易にするために多数のスリッ トが長さ方向に一定の間隔で形成され、その両側部分には、ファン21の取付と ラジエータ自体の取付の兼用のブラケット6がそれぞれ一体に形成されている。 なお、各ブラケット6には、ファン21の取付穴(図示せず)とラジエータの取 付穴6bがそれぞれ開設されている。
【0020】 ラジエータ本体11の裏面のほぼ中央部には、図6のように強制冷却用の電動 ファン21が取り付けられている。このファン21はモータ22を備え、モータ 22の裏面に一体に装着された支持板23に溶接により一端が固着された3本の ステー24〜26によって、ラジエータ本体11に取り付けられている。また、 ファン21の周囲には、円筒状のカバー27がステー24〜26のほぼ中間の直 角折曲部分に溶接で固着されている。ステー24の他端は、前記ブラケット2の 取付穴2a(図2)にボルト・ナット31で固定されている。またステー25・ 26の他端は、左右のブラケット6の取付穴(図示せず)にボルト・ナット32 でそれぞれ固定されている。
【0021】 上記のようにしてラジエータが構成されるが、ラジエータ本体11のコアプレ ート1に一体に形成したブラケット2はスリット2bを備えているので、曲げ加 工によりラジエータ本体11を湾曲させる際に、ブラケット2の部分が湾曲を阻 害することがない。
【0022】 ところで、上記実施例では、ブラケット2をコアプレート1と一体に形成した が、図7のように取付穴2a'およびスリット2b'を開設したブラケット2'を 別体で形成し、図8のようにコアプレート1上にコアプレート1側のスリット1 bにブラケット2'側のスリット2b'の位置を合わせた状態で、ラジエータ本体 11の各構成部品とともにロー付けしてもよい。また図7の実施例を含む各実施 例では、ブラケット2、2'をラジエータ本体11の上側のコアプレート1に設 ける場合について説明したが、下側のコアプレート5についても同様に適用でき ることはいうまでもない。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、この考案の湾曲形ラジエータのブラケ ットには、下記の効果がある。
【0024】 (1) チューブやコアプレートなどの各構成部品をロー付けする際に、ブラケッ トを同時にロー付けすることができるので、従来はラジエータ本体を湾曲させた 後に行っていたブラケットの溶接工程が不要になり、製造工程が簡略になり、製 造コストを低減できる。
【0025】 (2) 請求項2記載のブラケットは、ブラケットがコアプレートと一体に形成さ れているので、部品点数が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるブラケットを備えたラ
ジエータの上側コアプレートの一部分を示す展開状態の
平面図である。
【図2】図1のコアプレートのブラケット部分を折り曲
げ加工した状態を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のコアプレートを湾曲させた状態を示す平
面図である。
【図5】本考案のブラケットを備えたラジエータを示す
斜視図である。
【図6】図5のラジエータの背面図である。
【図7】本考案の他の実施例にかかるブラケットを示す
斜視図である。
【図8】図7のブラケットをを備えた湾曲形ラジエータ
の上側コアプレートの一部分を示す平面図である。
【図9】従来のブラケットの一例を示す斜視図である。
【図10】図9のブラケットをコアプレートに溶接した
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1・5 コアプレート 1a・1b スリット 2・2' ブラケット 2b・2b' スリット 11 湾曲形ラジエータ本体
フロントページの続き (72)考案者 山田 忠重 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 神吉 照明 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 田中 英一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 阪本 三千男 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータ本体の上面および下面を構成
    する各コアプレートの前縁部および後縁部にその長さ方
    向に一定の間隔をあけて湾曲させるための複数のスリッ
    トを有する湾曲形ラジエータの、少なくとも一方のコア
    プレートに取り付けられるブラケットにおいて、該ブラ
    ケットに、前記コアプレートのスリットに相応するスリ
    ットを設けたことを特徴とする湾曲形ラジエータのブラ
    ケット。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットを、前記コアプレートと
    一体に形成した請求項1記載の湾曲形ラジエータのブラ
    ケット。
JP3189791U 1991-04-08 1991-04-08 湾曲形ラジエータのブラケット Expired - Lifetime JP2524728Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151399A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Kubota Corp 空気調和機のファン装置支持構造
JP2016150640A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 スズキ株式会社 エンジンの冷却装置
AT525742A4 (de) * 2022-06-08 2023-07-15 Ktm Ag Kühlvorrichtung

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