JPH04118282U - スポツト溶接ガンの電極構造 - Google Patents

スポツト溶接ガンの電極構造

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JPH04118282U
JPH04118282U JP2864691U JP2864691U JPH04118282U JP H04118282 U JPH04118282 U JP H04118282U JP 2864691 U JP2864691 U JP 2864691U JP 2864691 U JP2864691 U JP 2864691U JP H04118282 U JPH04118282 U JP H04118282U
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JP
Japan
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cooling water
water supply
tip
return
chip
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Application number
JP2864691U
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English (en)
Inventor
道夫 田中
Original Assignee
日産車体株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ交換の容易性を保ちつつチップ先端に
おける冷却効率を高める。 【構成】 アーム2にアダプターシャンク5を装着し、
アダプターシャンク5には冷却水供給パイプ15に接続
される給水水路13と冷却水帰還通路16に接続される
帰還水路14とをアダプターシャンク5の長手方向に貫
通形成する。また、前記給水水路13および帰還水路1
4の一端が開口するアダプターシャンク5の先端部に、
チャンバ部11を有するキャップチップ6を着脱可能に
嵌着し、給水水路13と帰還水路14とをチャンバ部1
1を介して相互に連通することにより、給水水路13か
らチャンバ部11に吐出された冷却水を帰還水路14か
らスムーズに帰還させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ポータブルタイプのスポット溶接ガンの電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスポット溶接ガンの電極構造として例えば図5および図6に示 したものが実用されている。
【0003】 図5に示すものにあっては、ガン本体31に袋ナット32にてアダプターシャ ンク33が装着されており、該アダプターシャンク33の先端にはその軸線に対 し所定角度をなすコネクタチップ34がテーパ結合されている。前記アダプター シャンク33には冷却水通路35が形成されており、該冷却水通路35にはガン 本体31側の冷却水供給パイプ36が挿入されている。そして、冷却水供給パイ プ36から吐出された冷却水が冷却水通路35を通流して帰還し、これにより冷 却水の循環供給されてコネクタチップ34が冷却される。また、コネクタチップ 34が摩耗した際には、コネクタチップ34のみを新品と交換することにより摩 耗に対処することが可能となる。
【0004】 また、図6に示したものは、図5のものと異なりシャンク37にその長手方向 に貫通する冷却水通路38が形成されており、該冷却水通路38に冷却水供給パ イプ39が挿入されている。また、前記シャンク37の先端にはチャンバ部40 を有するキャップチップ41がテーパ結合により嵌着されており、該キャップチ ップ41により冷却水通路38の開口端部が閉塞されている。したがって、冷却 水供給パイプ39から吐出された冷却水がチャンバ部40および冷却水通路38 を通って循環することにより前述した構造と同様にキャップチップ41が冷却さ れ、また、キャップチップ41が摩耗した際には、キャップチップ41のみを新 品と交換することにより摩耗に対処することが可能となるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電極構造にあっては、いずれもチップ交換の 容易性では優れるものの、図5に示した構造においては冷却水がコネクタチップ 34の先端までは流れないことから、コネクタチップ34の冷却が充分に行われ ず、コネクタチップ34が過熱してしまう。このため、打点部位への過剰熱量の 投与により、ちり、ばり等の溶接不良が発生するほか、コネクタチップ34の早 期寿命を招き、コネクタチップ34を頻繁に交換する必要がある。
【0006】 一方、図6に示した構造ではキャップチップ41のチャンバ部40まで冷却水 が流れることから図5のものよりは冷却効率が優れるものの、冷却水供給パイプ 39の先端をキャップチップ41に近付ける限界があることから、冷却水供給パ イプ39から吐出されたばかりの低温の冷却水がキャップチップ41の先端まで 充分に届かず、加熱された冷却水がシャンク37の先端部だけで還流してしまう ことになる。その結果、キャップチップ41の冷却効率としてはなおも不充分で あって、特にロボット溶接のように短時間のうちに多数の打点のスポット溶接を 行った場合には前述の構造と同様にキャップチップ41が過熱して好ましくない 。
【0007】 また、図6に示した構造では、万一キャップチップ41がシャンク37から脱 落したような場合にはシャンク37から冷却水が噴出することになるためにキャ ップチップ41の脱落を比較的速やかに発見することができる。これに対し、図 5に示した構造にあっては、例えば図7に示すように固定側のチップ42と対向 するアダプターシャンク33が作業者M側から見て被溶接物Wの裏側に位置する ような形態でスポット溶接を行った場合、アダプターシャンク33からコネクタ チップ34が脱落したとしても前述のような冷却水が噴出することはない。よっ て、該冷却水の噴出によるコネクタチップ34の脱落を発見することができず、 コネクタチップ34がないままスポット溶接を行うことによって溶接不良が発生 する不都合があった。
【0008】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、チップ交換の 容易性を保ちつつチップ先端での冷却効率を高め、さらに溶接不良の発生も防止 したスポット溶接ガンの電極構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案にあっては、冷却水が循環する冷却水供給通 路と冷却水帰還通路とが個別に形成されたガン本体にアダプターシャンクが装着 され、該アダプターシャンクには前記冷却水供給通路に接続される給水水路と前 記冷却水帰還通路に接続される帰還水路とがアダプターシャンクの長手方向に貫 通形成され、前記給水水路および帰還水路の一端が開口するアダプターシャンク の先端部には、チャンバ部を有するチップが着脱可能に嵌着され、前記給水水路 と帰還水路とがチャンバ部を介して相互に連通されている。
【0010】
【作用】
前記構成において、ガン本体側から供給される冷却水はアダプターシャンク内 の給水水路を通ってチップのチャンバ部に入り、再びチャンバ部から帰還水路を 通って帰還する。したがって、加熱された冷却水がチップ先端部のみで還流する ことがなく給水水路および帰還水路を通って冷却水がスムーズに循環し、チップ の冷却効率が向上する。
【0011】 また、万一アダプターシャンクからチップが脱落したとしてもアダプターシャ ンクから冷却水が噴出することになることから、チップの脱落を速やかに発見で き、また、前記チップが摩耗した場合には着脱可能なチップのみをアダプターシ ャンクから取り外して、新品のチップと交換すればよい。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例について図面にしたがって説明する。すなわち、図1 〜4に示したように、スポット溶接ガン1のガン本体となるアーム2には、加圧 シリンダ3によって進退駆動される可動側のチップ(電極)4と対向するように アダプターシャンク5が装着されており、該アダプターシャンク5の先端には可 動側のチップ4と同一軸線上で対向する固定側の電極としてキャップチップ6が 装着されている。
【0013】 前記アダプターシャンク5は、テーパシャンク部7をアーム2側のテーパ穴8 にテーパ結合し、かつ、袋ナット9を締め込むことにより前記アーム2に着脱可 能に固定されている。また、前記アダプターシャンク5の先端には該アダプター シャンク5の軸心に対して所定角度傾斜したテーパ状のチップ取付部10が一体 に突出形成されている。そして、該チップ取付部10に、同様のテーパ状に成形 されたチャンバ部11が形成された前記キャップチップ6をテーパ結合させるこ とにより、該キャップチップ6は前記アダプターシャンク5に着脱可能に固定さ れている。
【0014】 該アダプターシャンク5には大径部22と中径部23とからなる冷却水通路1 2が形成されている。前記冷却水通路12の中径部23からチップ取付部10の 先端面にかけて給水水路13が貫通形成されている一方、前記冷却水通路12の 大径部22からチップ取付部10の先端面にかけては帰還水路14が貫通形成さ れている。そして、前記給水水路13および帰還水路14の先端は前記キャップ チップ6のチャンバ部11にそれぞれ開口しており、前記給水水路13および帰 還水路14の両者は前記チャンバ部11を介して相互に連通されている。
【0015】 前記アダプターシャンク5の冷却水通路12にはアーム2側の冷却水供給通路 として機能する冷却水供給パイプ15が挿入されており、該冷却水供給パイプ1 5の先端は冷却水通路12の中径部23において前記給水水路13の一端に近接 するように臨ませてあり、実質的に冷却水通路12の中径部23を介して前記冷 却水供給パイプ15と給水水路13とが連通されている。また、前記帰還水路1 4は冷却水通路12の大径部22に連通されており、帰還水路14は冷却水通路 12の大径部22を介してアーム2側の冷却水帰還通路16に連通されている。
【0016】 なお、前記給水水路13と帰還水路14とは、アダプターシャンク5の下端部 から前記中径部23及び大径部22に貫通する孔を切削加工することにより形成 されており、よって、前記給水水路13と帰還水路14の端末部は、切削加工後 の孔端末を閉塞するプラブ20、21が各々嵌着されている。
【0017】 以上の構成にかかる本実施例において、図示しない冷却水供給源から供給され る冷却水は前記アーム2側の冷却水供給パイプ15からアダプターシャンク5の 給水水路13を通流した後、前記チップ取付部10の先端面からキャップチップ 6のチャンバ部11内に吐出される。さらに、前記チャンバ部11に吐出された 冷却水は再びアダプターシャンク5の帰還水路14に入り、前記帰還水路14か ら冷却水通路12およびアーム2側の冷却水帰還通路16を通って排出される。 そして、このように冷却水が通流することにより、冷却水は特に溶接に伴うチッ プ取付部10やキャップチップ6の熱を奪い、これによって前記チップ取付部1 0やキャップチップ6が冷却される。
【0018】 このとき、前記給水水路13および帰還水路14はともにキャップチップ6の チャンバ部11に開口していることから、加熱された冷却水がチャンバ部11に 滞留して該チャンバ部11のみで還流するようなことがなく、前記給水水路13 から吐出された冷却水はキャップチップ6の熱を奪った後スムーズに前記帰還水 路14側に帰還することから、冷却効率において優れ、キャップチップ6の過熱 や、ちり、ばり等の溶接不良を招く不都合を解消することができる。
【0019】 また、前記キャップチップ6が摩耗した場合には、アダプターシャンク5をア ーム2側に残したままキャップチップ6のみを交換するだけでよいことからチッ プ交換の容易性においても優れるとともに、万一キャップチップ6が前記アダプ ターシャンクから脱落した場合には、前記給水水路13から冷却水が噴出するこ とになることから、キャップチップ6の脱落を瞬時に発見することも可能となる のである。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、ガン本体に装着されたアダプターシャンクに、 前記ガン本体の冷却水供給通路に接続される給水水路と冷却水帰還通路に接続さ れる帰還水路とが貫通形成され、アダプターシャンクの先端部にはチャンバ部を 有するチップが着脱可能に嵌着され、前記給水水路と帰還水路とがチャンバ部を 介して相互に連通されるようにした。よって、従来のように加熱された冷却水が チャンバ部に滞留してこのチャンバ部のみで還流するようなことはなく、前記給 水水路から吐出された冷却水はチップの熱を奪った後、スムーズに帰還水路側に 帰還する。よって、チップに対する冷却効率を飛躍的に向上させることができ、 チップの過熱や早期摩耗を防止して該チップの長寿命化を図ることができるのみ ならず、ちり、ばり等による溶接不良を未然に防止して溶接品質の向上に寄与す ることも可能となる。
【0021】 また、前記チップが摩耗した場合にはアダプターシャンクをガン本体側に残し たまま前記チップのみを交換するだけでよいことからチップ交換の容易性に優れ るとともに、万一前記チップがアダプターシャンクから脱落した場合であっても 、前記給水水路からの冷却水の噴出によってチップの脱落を瞬時に発見すること ができ、これによりチップの脱落に起因する不良溶接を未然に回避するこが可能 となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図3のA部の拡大断面
図である。
【図2】図1のB矢視図である。
【図3】スポット溶接ガンの要部の構成説明図である。
【図4】図2IV−IV線に沿う断面図である。
【図5】従来のスポット溶接ガンにおける電極構造の一
例を示す要部断面図である。
【図6】従来のスポット溶接ガンにおける電極構造の他
の例を示す要部断面図である。
【図7】図5の電極構造においてコンタクトチップが脱
落した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スポット溶接ガン 2 アーム(ガン本体) 5 アダプターシャンク 6 キャップチップ 10 チップ取り付け部 11 チャンバ部 13 給水水路 14 帰還水路 15 冷却水供給パイプ(冷却水供給通路) 16 冷却水帰還通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水が循環する冷却水供給通路と冷却
    水帰還通路とが個別に形成されたガン本体にアダプター
    シャンクが装着され、該アダプターシャンクには前記冷
    却水供給通路に接続される給水水路と前記冷却水帰還通
    路に接続される帰還水路とがアダプターシャンクの長手
    方向に貫通形成され、前記給水水路および帰還水路の一
    端が開口するアダプターシャンクの先端部には、チャン
    バ部を有するチップが着脱可能に嵌着され、前記給水水
    路と帰還水路とがチャンバ部を介して相互に連通されて
    いることを特徴とするスポット溶接ガンの電極構造。
JP2864691U 1991-03-31 1991-03-31 スポツト溶接ガンの電極構造 Pending JPH04118282U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030005839A (ko) * 2001-07-10 2003-01-23 현대자동차주식회사 용접 로봇건

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