JP3139545U - スポット溶接機用電極切削用ボーリングバイト - Google Patents

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Abstract

【課題】切り屑が確実に排出され、十分な量のオイルミストを供給可能なスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトを提供する。
【解決手段】チップホルダーの先端に、すくい面2aと逃げ面2f、2gとから構成される切刃2bを有するチップが取り付けられ、切刃2bの刃縁は略V字形状であり、切刃2bの先端2dはチップホルダーの軸方向に対して側方に突出していて、切刃2bの先端2dで、スポット溶接機用電極の嵌合部を切削形成する。ボーリングバイト10において、チップの先端側逃げ面2fに開口し、先端側逃げ面2fにオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口1iのみを、チップホルダーの先端に形成する。
【選択図】図2

Description

本考案は、スポット溶接機用電極の嵌合部を切削形成するために用いられるスポット溶接機用電極切削用ボーリングバイトに関する考案である。
従来、非特許文献1に示されるように電気抵抗スポット溶接機は、上部電極と下部電極間にワークを挟んで加圧、通電して、ワーク(被溶接部材)に流れる電機抵抗熱でワークを溶かして溶接するものであり、自動車のホワイトボデー等を溶接する場合に広く使用されている。
この電気抵抗スポット溶接機に使用される電極80は、図5に示されるようにテーパー状の嵌合部80aが凹陥形成されている。この凹陥部80aと、電気抵抗スポット溶接機のシャンクの先端を嵌合させて、電極80を前記シャンクに取り付けている。シャンクから供給される電流は、嵌合部80aの嵌合面から、電極80に供給されるようになっている。
嵌合部80aは、図5に示されるようなボーリングバイト90で切削形成される。ボーリングバイト90の先端には、超硬合金等の切削工具用硬質材料で構成されたチップ90aが取り付けられている。
電極80を製造するには、基部が凹陥した形状の電極素材を、鍛造もしくはドリル加工により凹陥形成し、この電極素材を図5に示されるように回転させて、ボーリングバイト90のチップ90aで、嵌合部80aを切削形成することにしている。
このようなボーリングバイト90を使用して切削加工を行う際には、摩擦抑制と冷却のため、又精度や面荒さを向上させるため、チップ90aの切刃にオイルミストを供給することにしている。このため、図5に示されるように、ボーリングバイト90に第1のオイルミスト噴出口90b及び第2のオイルミスト噴出口90cを形成し、これらオイルミスト噴出口90b、90cから、オイルミストをチップ90aの切刃に供給することにしている。図5に示されるように、ボーリングバイト90に、チップ90aの上側方からオイルミストを噴出する第1のオイルミスト噴出口90bだけでなく、ボーリングバイト90の下側からオイルミストを噴出する第2のオイルミスト噴出口90cを形成したのは、第1のオイルミスト噴出口90bだけでは、チップ90aへのオイルミストの供給が不十分だからである。
従来のボーリングバイト90を使用した場合には、図5に示されるように、第1のオイルミスト噴出口90bから噴出されるオイルミストが、切り屑85で遮断され、チップ90aの切刃に十分にオイルミストが供給されないという問題があった。更に、第1のオイルミスト噴出口90bから噴出されるオイルミストが、切り屑85を嵌合部80a側に押し戻してしまい、切り屑85が外部に排出されず、この切り屑85がボーリングバイト90に絡まり、ボーリングバイト90と嵌合部80aの間に挟まった切り屑85が、嵌合部80a表面を傷つけてしまうという問題があった。
また、切り屑85が外部に排出されないと、嵌合部80aを切削形成することができず、切削作業を停止して、ボーリングバイト90に絡まった、切り屑85を作業者が除去する必要があり、作業性が大変悪化するという問題があった。
また、従来のボーリングバイト90を使用した場合には、チップ80の嵌合部80aの外側から、オイルミストを噴出するため、チップ80の嵌合部80aが、エアポケットとなってしまい、チップ90aの切刃までオイルミストが十分に供給されないという問題があった。
更に、従来のボーリングバイト90は、ボーリングバイト90の下側にも、第2のオイルミスト噴出口90cが形成されているため、オイルミストの噴出圧が下がってしまい、オイルミストがチップ90aの切刃に十分に供給されないという問題があった。また、図5に示されるように、第2のオイルミスト噴出口90cから噴出するオイルミストの一部は、チップ80の嵌合部80aに供給されないという問題があった。
チップ90aの切刃に十分な量のオイルミストが供給されない場合には、チップ80の嵌合部80aの面粗度が荒くなってしまう。このように、嵌合部80aの面粗度が荒くなり、また、前述したように嵌合部80a表面に傷がついてしまうと、スポット溶接機のシャンクからの電流の供給が不十分となり、溶接不良を起こしてしまう恐れがある。また、嵌合部80aの面粗度が荒くなり、また、嵌合部80a表面に傷がついてしまうと、嵌合部80aから、電極80の冷却水が漏洩してしまう恐れがある。このため、嵌合部80aの面粗度は、1/1000mm以下の精度(ここでいう面粗度は10点平均粗さをいう)が要求され、スポット溶接機のシャンクの先端と、嵌合部80aとの当たり面が75%になるようにする必要があり、従来完成した電極80の嵌合部80aを検査して不良品が出ないようにしていた。
また、チップ90aの切刃に十分な量のオイルミストが供給されない場合には、チップ90aの寿命が短くなってしまう。
そこで、特許文献1に示されるクーラント孔付きボーリングバイトが提案されている。このクーラント孔付きボーリングバイトは、クーラントが噴出する噴射口を、バイトの平面視において、刃先に向けて軸心に対して0〜10°の傾けて形成したものである。(特に特許文献1の図8に詳細に示されている)このクーラント孔付きボーリングバイトを使用すると、切り屑が前記噴出口から噴出されるクーラントで吹き飛ばされて、切り屑がワークとバイトの間の空間に入り込むことがなく、切り屑でワークを傷つけることがない。
しかしながら、スポット溶接機用電極80の嵌合部80aのように、加工長さが短いものを切削形成する場合には、嵌合部80aの外側からオイルミストを噴出することとなり、オイルミストの供給が不十分となるだけでなく、切り屑85を嵌合部80a側に押し戻してしまい、上述した問題を解決するには到らなかった。
特開2007−75933号公報 株式会社中央製作所 電気抵抗スポット溶接機カタログ
切り屑が確実に排出され、十分な量のオイルミストを供給可能なスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトを提供する。
上記課題を解決するためになされた本考案は、チップホルダーの先端に、すくい面と先端側逃げ面及び側方側逃げ面とから構成される切刃を有するチップが取り付けられ、前記切刃の先端はチップホルダーの軸方向に対して側方に突出していて、前記切刃の先端で、スポット溶接機用電極の嵌合部を切削形成する、スポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトにおいて、
前記チップの先端側逃げ面に開口し、この先端側逃げ面にオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口を、チップホルダーの先端に形成したことを特徴とする。
なお、チップにオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口は、チップの先端側逃げ面に開口するオイルミスト噴出口のみであることが好ましい。
また、オイルミスト噴出口は、チップの先端側逃げ面の下縁に位置していることが好ましい。
チップホルダーの先端に、すくい面と先端側逃げ面及び側方側逃げ面とから構成される切刃を有するチップが取り付けられ、前記切刃の先端はチップホルダーの軸方向に対して側方に突出していて、前記切刃の先端で、スポット溶接機用電極の嵌合部を切削形成する、スポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトにおいて、前記チップの先端側逃げ面に開口し、この先端側逃げ面にオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口を、チップホルダーの先端に形成すると、オイルミストが、切り屑に遮断されることなく、十分な量の切削油がチップの切刃に供給される。このため、スポット溶接用電極の嵌合部の面粗度等の加工精度を向上させることを可能とするとともに、チップの寿命を大幅に延ばすことが可能となった。具体的には、クロム銅を超硬製チップで切削する場合に、従来約1500個のスポット溶接用電極の嵌合部しか切削することができなかったところ、約9000個のスポット溶接用電極の嵌合部を切削することが可能となった。また、アルミナ分散強化銅をダイヤモンドの切刃で切削する場合に、従来約15000個のスポット溶接用電極の嵌合部しか切削することができなかったところ、約80000個のスポット溶接用電極の嵌合部を切削することが可能となった。
また、前記オイルミスト噴出口から噴出するオイルミストの気流が、電極素材の凹部の底部にはね返り、電極素材の凹部とチップホルダーの先端部の上面との間の空間を通って、電極素材の凹部から外部に確実に排出される。このため、切り屑の電極素材の凹部から外部への排出が促進され、切り屑が規則的な螺旋状の状態で電極素材の凹部から外部へ排出されるので、切り屑が電極素材の凹部内に滞留することなく、また、本考案のボーリングバイトに絡まることがない。その結果、切り屑でスポット溶接用電極の嵌合部の表面を傷つけてしまうことがなく、切削作業を停止して、ボーリングバイトに絡まった、切り屑を作業者が除去する必要がなくなり、作業性を向上させることが可能となった。
なお、チップにオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口を、チップの先端側逃げ面に開口するオイルミスト噴出口のみに形成すると、前記オイルミスト噴出口から噴出するオイルミストの流速が速くなり、確実に、チップの切刃に切削油を供給することが可能となるとともに、切り屑の排出をより促進させることが可能となる。
また、オイルミスト噴出口を、チップの先端側逃げ面の下縁に位置させると、チップの切刃に近設した位置から、オイルミストを噴出することが可能となり、確実にチップの切刃に潤滑油を供給することが可能となる。
(スポット溶接用電極の説明)
先ず図3に本考案のスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイト10(以下単にボーリングバイト10と省略する)で、製造されるスポット溶接用電極40の断面図を示して、スポット溶接用電極40の説明をする。スポット溶接用電極40は、クロム銅等の銅合金で構成されている。
図3に示されるように、スポット溶接用電極40の先端には、先端部40aが形成されている。図3では、先端部40aは、ドーム形状をしているが、先端部40aの形状はこれに限定されず、平面形、球面形、円錐台形等であっても差し支えない。スポット溶接用電極40の先端部40aで、被溶接物を挟んで加圧、通電して、被溶接部材に流れる電機抵抗熱で被溶接物を溶かして溶接するようにしている。
スポット溶接用電極40の基端側には、嵌合部40bが凹陥形成されている。嵌合部40bの内周面の内径は、先端側から基端側に向けて徐々に大きくなっていて、テーパー状になっている。このテーパー状の嵌合部40bが、スポット溶接機のシャンクの先端と嵌合して、スポット溶接用電極40が、スポット溶接機のシャンクの先端に取り付けられるようになっている。スポット溶接機のシャンクから供給される電流は、嵌合部40bの嵌合面から、スポット溶接用電極40に供給されるようになっている。本考案のボーリングバイト10は、スポット溶接用電極40の嵌合部40bを切削形成するためのものである。
(本考案のスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトの構成)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。図1は本考案のボーリングバイト10の説明図である。図1において、(1)はボーリングバイト10の平面図、(2)はボーリングバイト10の側面図、(3)はボーリングバイト10の正面図である。また、図2はボーリングバイト10の要部の詳細図である。図2において、(4)は要部の平面図であり、(5)は要部の正面図である。
ボーリングバイト10は、チップホルダー1と、このチップホルダー1の先端に取り付けられるチップ2とから構成されている。チップホルダー1は、棒状である。チップホルダー1は、炭素鋼等で構成されている。
チップホルダー1の先端には、他の部分に比べて、外径が小さくなっていて、且つ、上部が凹欠した先端部1aが形成されている。
チップホルダ1の、先端部1a以外の部分は、取付部1bとなっていて、図示しない刃物台に握持されて、この刃物台に固定されるようになっている。なお、取付部1bは、面取り加工がされている。
チップホルダー1の先端部1aの上面には、先端から一側方にかけて切り欠き状のチップ座1cが凹陥形成されている。チップ座1cは、本実施形態では、平面視した場合に、一つの頂点がチップホルダー1の基端側に向いた三角形状をしている。図2の(5)に示されるように、チップ座1cの上面は、先端部1aの軸線から一側方に向けて徐々に低くなるように傾斜している。また、図1の(1)に示されるように、チップ座1cの上面は、先端部1aの基端側から先端側に向けて徐々に低くなるように傾斜している。
図2に示されるように、チップ座1cの中央部には、取付ネジ穴1dが形成されている。取付ネジ穴1dは、上側が下側よりも、先端部1aの側方及び先端側に向けて傾斜している。
チップ2は、板状である。本実施形態では、平面視した場合に、チップ2は正三角形状をしている。このように、平面視した場合にチップ2を正三角形状にしているのは、チップ2を小型にすることができ、スポット溶接用電極40の嵌合部40bのように小さい箇所でも切削することをできるようにするためである。チップ2の上面は、すくい面2aとなっている。チップ2の側面は、逃げ面となっていて、本実施形態では、チップ2は、平面視して場合に、正三角形状をしているので、チップ2は、3つの逃げ面を有している。すくい面2aと逃げ面とから切刃2bが構成されている。すくい面2aと逃げ面のなす角度は、90度以下になっている。チップ2の切刃2bの刃縁は、V字形状をしている。
チップ2において、少なくとも切刃2bは、超硬合金(例えば炭化タングステンを結合材であるコバルトで焼結させたもの)や、被覆超硬合金、ダイヤモンド、窒化珪素等のセラミックス、サーメット等の切削工具用硬質材料で構成されている。
チップ2の中央部には、取付穴2cが、貫通形成されている。チップ2は、チップ座1cに載置されている。チップ2がチップ座1cに載置された状態で、締付ボルト3をチップ2の取付穴2cに貫入し、取付ネジ穴1dに螺入して、チップ2をチップ座1cに着脱自在に取り付けている。チップ2を取付座1cに取り付けた状態では、チップ2の逃げ面と、チップ座1cの側壁とは、合致するようになっていて、チップ座1cの側壁でチップ2の逃げ面を保持して、チップ2aがチップ座1c上でビビらないようにしている。
図2の(4)に示されるように、チップ2を取付座1cに取り付けた状態で、チップ2の切刃2bの先端2d(V字状の刃縁2bの先端部分)は、チップホルダー1の軸方向に対して側方に、先端部1aから僅かに突出している。また、チップ2の切刃2bの先端2dは、先端部1aの先端から僅かに突出している。つまり、チップ2の切刃2bは、取付部1aの先端から先方に迫り出している。
図2において、チップホルダー1の先端側のチップ2の逃げ面を、先端側逃げ面2fと呼ぶことにし、チップホルダー1の側方側のチップ2の逃げ面を、側方側逃げ面2g呼ぶことにする。
図2の(5)に示されるように、チップ2のすくい面2aは、先端部1aの軸線から一側方に向けて徐々に低くなるように傾斜している。また、図1の(1)に示されるように、チップ2のすくい面2aは、先端部1aの基端側から先端側に向けて徐々に低くなるように傾斜している。
本実施形態では、チップ2を平面視した場合に、正三角形状をしているので、チップ2の刃縁2bの先端2dが摩耗した場合には、チップ2を120度回転させて、チップ座1cに取り付け、他のチップ2の刃縁2bの先端2dが使用することができるようになっている。本実施形態では、チップ2は平面視した場合に、正三角形状をしていて、チップ座1cもチップ2に対応した形状となっているが、本考案のチップ2は、この形状に限定されず、平面視した場合に、正方形状や菱形形状等のチップ2であっても差し支えない。
図1に示されるように、チップホルダー1の内部には、チップホルダー1の基端から先端部1aまで、オイルミスト供給路1eが形成されている。
先端部1aの先端から、オイルミスト供給路1eに連通するオイルミスト供給路1fが形成されている。図2の(4)に示されるように、オイルミスト供給路1fは、先端部1aの先端側が基端側に比べて徐々に先端部1aの軸線から一側方に位置するように(チップ座1cから離れるように)傾斜している。また、図2の(5)に示されるように、オイルミスト供給路1fは、先端部1aの先端側が基端側に比べて徐々に低くなるように傾斜している。
オイルミスト供給路1fの先端部1a先端の外表面に開口している開口部1gは、閉塞部材1hにより閉塞されている。
取付部1aの先端には、オイルミスト噴出口1iが形成されている。このオイルミスト噴出口1iは、チップ2の先端側逃げ面2fに開口している。オイルミスト噴出口1iは、チップ2の先端側逃げ面2fの下縁に位置している。先端部1aには、オイルミスト噴出口1iから、オイルミスト供給路1fに連通する、オイルミスト供給路1jが形成されている。前述したように、オイルミスト供給路1fを、先端部1aの先端側が基端側に比べて徐々に低くなるように傾斜して形成したので、オイルミスト供給路1jを、オイルミスト噴出口1iに向けて、先端部1aの下方から上方に向けて形成することが可能となる。
なお、オイルミスト噴出口1iから、噴出するオイルミストの流速を速くするために、オイルミスト供給路1jの内径を、1.2mm以下にすることが好ましい。
(本考案の作用)
図4に本考案の作用を示す説明図を示し、以下本考案の作用について説明をする。スポット溶接用電極40の嵌合部40bを形成するには、先ず、電極素材50を、鍛造もしくはドリル加工により凹部50aを凹陥形成する。図4に示されるように、前記電極素材50を回転させて、電極素材50の凹部50aに、本考案のボーリングバイト10の先端を挿入し、チップ2の切刃2bの先端2dを、電極素材50の凹部50aの底部50bや側周面50cに押し当てて、スポット溶接用電極40の嵌合部40bを切削形成する。
この際に、オイルミストをチップホルダー1のオイルミスト供給路1eに供給する。前記オイルミストは、切削油と高圧エアーを混合したものである。なお、切削油には、油性切削油と水溶性切削油の両方が含まれる。
オイルミスト供給路1eに供給されたオイルミストは、オイルミスト供給路1f、オイルミスト供給路1jを流通して、オイルミスト噴出口1iから噴出する。オイルミスト噴出口1iから噴出するオイルミストは、チップ2の先端側逃げ面2fや、電極素材50の凹部50a内に供給される。オイルミスト噴出口1iから噴出するオイルミストは、電極素材50の凹部50a内の底部50bや側周面50cにはね返り、チップ2の切刃2bに供給されるようになっている。このため、オイルミストが、切り屑55に遮断されることなく、十分な量の切削油をチップ2の切刃2bに供給することが可能となる。
また、前述したように、オイルミスト噴出口1iは、チップ2の先端側逃げ面2fの下縁に位置しているので、チップ2の切刃2bに近設した位置から、オイルミストを噴出することが可能となり、確実にチップ2の切刃2bに潤滑油を供給することが可能となる。
また、前述したようにオイルミスト供給路1jを、オイルミスト噴出口1iに向けて、先端部1aの下方から上方に向けて形成したので、オイルミスト噴出口1iから噴出するオイルミストの気流は、図4に示されるように、電極素材50の凹部50aの底部50bにはね返り、電極素材50の凹部50aとチップホルダー1の先端部1aの上面との間の空間を通って、電極素材50の凹部50aから外部に排出される。このため、切り屑55の電極素材50の凹部50aから外部への排出が促進され、図4に示されるように、切り屑55が規則的な螺旋状の状態で電極素材50の凹部50aから外部へ排出され、切り屑55が電極素材50の凹部50a内に滞留することなく、また、ボーリングバイト10に絡まることがない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本考案を説明したが、本考案は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる考案の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本考案の実施の形態を示すスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトの説明図である。 要部の詳細図である。 スポット溶接用電極の断面図である。 本考案の作用を示す説明図である。 従来のスポット溶接機用電極切削用ボーリングバイトの説明である。
符号の説明
1 チップホルダー
1a 先端部
1b 取付部
1c チップ座
1d 取付ネジ穴
1e オイルミスト供給路
1f オイルミスト供給路
1g 開口部
1h 閉塞部材
1i オイルミスト噴出口
1j オイルミスト供給路
2 チップ
2a すくい面
2b 切刃
2c 取付穴
2d 切刃の先端
2f 先端側逃げ面
2g 側面側逃げ面
3 取付ネジ
10 スポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイト
40 スポット溶接機用電極
40a 先端部
40b 嵌合部
50 電極素材
50a 凹部
50b 凹部の底部
50c 凹部の側周面
55 切り屑
80 スポット溶接機用電極
80a 嵌合部
85 切り屑
90 従来のボーリングバイト
90a チップ
90b 第1のオイルミスト噴出口
90c 第2のオイルミスト噴出口

Claims (3)

  1. チップホルダー(1)の先端に、すくい面(2a)と先端側逃げ面(2f)及び側方側逃げ面(2g)とから構成される切刃(2b)を有するチップ(2)が取り付けられ、前記切刃(2b)の先端(2d)はチップホルダー(1)の軸方向に対して側方に突出していて、前記切刃(2b)の先端(2d)で、スポット溶接機用電極(40)の嵌合部(40b)を切削形成する、スポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイトにおいて、
    前記チップ(2)の先端側逃げ面(2f)に開口し、この先端側逃げ面(2f)にオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口(1i)を、チップホルダー(1)の先端に形成したことを特徴とするスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイト。
  2. チップ(2)にオイルミストを噴出するオイルミスト噴出口は、チップ(2)の先端側逃げ面(2f)に開口するオイルミスト噴出口(1i)のみであることを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイト。
  3. オイルミスト噴出口(1i)は、チップ(2)の先端側逃げ面(2f)の下縁に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のスポット溶接機用電極の嵌合部切削用ボーリングバイト。
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