JPH04117120U - 可変バルブタイミングリフト装置 - Google Patents

可変バルブタイミングリフト装置

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JPH04117120U
JPH04117120U JP2861391U JP2861391U JPH04117120U JP H04117120 U JPH04117120 U JP H04117120U JP 2861391 U JP2861391 U JP 2861391U JP 2861391 U JP2861391 U JP 2861391U JP H04117120 U JPH04117120 U JP H04117120U
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rocker arm
valve
speed rocker
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和弘 古賀
高志 山本
慎二 神丸
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富士重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速用ロッカアームを重量増加あるいは大型
化することなく動弁系の騒音を低減でき、ハイドロリッ
ク・ラッシュ・アジャスタのオイル制御を独立して適切
に行えるようにする。 【構成】 切換ピン16の進退により切換ピン16とロ
ーラフォロア13のシャフト12とを係脱させて高速用
カム4bによるバルブ1の駆動と低速用カム4aによる
バルブ1の駆動とを切換える可変バルブタイミングリフ
ト装置において、バケット型のハイドロリック・ラッシ
ュ・アジャスタ11を低速用ロッカアーム9とバルブ1
との間に介設する。そして低速用ロッカアーム9の重量
増加を回避しつつ動弁系の騒音を防止する。また、ハイ
ドロリック・ラッシュ・アジャスタ11へのオイル通路
をロッカシャフト10内のオイル通路10aと分離して
ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11のオイル制
御を独立して適切に行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用エンジンなどにおいて吸、排気バルブを開閉駆動する動弁系 に適用され、エンジンの運転条件に応じて低速用カムによるバルブの開閉駆動と 高速用カムによるバルブの開閉駆動とを切換える可変バルブタイミングリフト装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用エンジンなどにおいて、吸、排気バルブの開角およびリフトはエンジン 回転数に応じて設定するのが好ましく、一般にエンジンの低、中速回転領域では 狭開角低リフトに設定し、高速回転領域では広開角高リフトに設定するのがエン ジンの吸、排気充填効率や燃焼の安定性を向上する上で好ましい。そこで従来、 狭開角低リフトの低速用カムに接触する低速用ロッカアームと、広開角高リフト の高速用カムに接触する高速用ロッカアームとを備え、エンジンの低、中速回転 領域では低速用カムにより低速用ロッカアームを介して吸、排気バルブを駆動し 、エンジンの高速回転領域では高速用ロッカアームと低速用ロッカアームとを一 体化して高速用カムにより高速用ロッカアームおよび低速用ロッカアームを介し て吸、排気バルブを駆動するように構成した可変バルブタイミングリフト装置が 知られている。
【0003】 そしてこのような基本構成において、低速用ロッカアームに低速用カムに接触 するローラフォロアを設けると共に、このローラフォロアのシャフトに対し交差 して進退する切換ピンを高速用ロッカアームに設け、エンジンの高速回転領域で はこの切換ピンを進出させて上記シャフトに係合させ、高速用ロッカアームと低 速用ロッカアームとを一体化するように構成した可変バルブタイミング式動弁装 置を本件出願人は既に提案している(特願平1−306078号参照)。ここで 、上記切換ピンは油圧により進出動作するものであり、高速用ロッカアーム内お よびロッカシャフト内に形成されたオイル通路を介して連通するオイルを油圧源 としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、カムによりロッカアームを介して吸、排気バルブを開閉駆動するエ ンジンにおいては、エンジンの温度変化や経時変化などによりバルブクリアラン スに変化が生じ、それに応じて動弁系に騒音が発生し、バウンスの原因にもなる 。
【0005】 もっとも、図7に示すようにバルブクリアランスを自動調整するハイドロリッ ク・ラッシュ・アジャスタaを低速用ロッカアームbに装着し、このハイドロリ ック・ラッシュ・アジャスタaを介してバルブを駆動するように構成すればこの ような動弁系の騒音を低減できる。しかしこのように構成すると、低速用ロッカ アームbにはハイドロリック・ラッシュ・アジャスタaの重量が加算されるので 、高速回転の制限等の問題が生じる。
【0006】 また、低速用ロッカアームbの内部にはロッカシャフトc内のオイル通路dと ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタaとを連通するオイル通路eを形成する 必要があり、低速用ロッカアームbが大型化するという問題がある。
【0007】 さらに、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタaはその油圧源としてロッカ シャフトc内のオイルを前記切換ピンと共用して使用するので、ハイドロリック ・ラッシュ・アジャスタaのオイル制御を独立して適切に行うことができないと いう問題がある。
【0008】 そこで本考案は、低速用ロッカアームを重量増加あるいは大型化することなく 動弁系の騒音を低減でき、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタのオイル制御 を独立して適切に行うことができる可変バルブタイミングリフト装置を提供する ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的のため本考案は、カムシャフトに形成された広開角高リフトの高速用 カムにスリッパを介して接触することでロッカシャフト廻りに常時揺動する高速 用ロッカアームと、カムシャフトに形成された狭開角低リフトの低速用カムにロ ーラフォロアを介して接触することでロッカシャフト廻りに揺動してバルブを駆 動する低速用ロッカアームと、上記高速用ロッカアームに進退自在に内蔵され、 その進出により上記ローラフォロアのシャフトに係合して低速用ロッカアームを 高速用ロッカアームと一体的に揺動させ、その退入により低速用ロッカアームを 独自に揺動させる切換ピンとを備え、この切換ピンの退入状態では低速用カムに よる低速用ロッカアームの揺動でバルブを駆動し、進出状態では高速用カムによ る低速用ロッカアームの揺動でバルブを駆動するよう構成した可変バルブタイミ ングリフト装置において、上記低速用ロッカアームとバルブとの間には、シリン ダヘッドに形成したガイド孔に摺動自在に嵌合してシリンダヘッド内のオイル通 路に連通するバケット型のハイドロリック・ラッシュ・アジャスタを介設したこ とを手段としている。
【0010】
【作用】
このような手段を採用したことにより、エンジンの低速用カムから低速用ロッ カアームを介してバルブに至る動弁系のバルブクリアランスがハイドロリック・ ラッシュ・アジャスタにより吸収されるので、動弁系の騒音が低減され、バウン スも発生しにくくなる。
【0011】 ここでハイドロリック・ラッシュ・アジャスタはシリンダヘッドに形成したガ イド孔に摺動自在に嵌合するバケット型であるから、低速用ロッカアームは重量 増加あるいは大型化することがない。従って、エンジンの燃費の悪化が回避され る。
【0012】 また、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタへのオイル通路はシリンダヘッ ドに形成され、ロッカシャフト内のオイル通路と分離しているので、ハイドロリ ック・ラッシュ・アジャスタのオイル制御を独立して適切に行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。 図1、図2は可変バルブタイミングリフト装置を含んだ4バルブタイプのエン ジン動弁系のうち、例えば吸気バルブ側を示しており、排気バルブ側も略同様に 構成されている。そこでこれらを代表して吸気バルブ側について説明すると、図 中符号1はシリンダヘッド2に形成された2つの吸気ポート3をそれぞれ開閉す る一対の吸気バルブであり、カムシャフト4の軸方向に並設されている。そして この一対の吸気バルブ1は、バルブステム1aにコッタ5を介して装着したスプ リングリテーナ6がバルブスプリング7に付勢されることで、バルブ本体1bが バルブシート8に着座して吸気ポート3をそれぞれ閉じるようになっている。
【0014】 ここで、前記シリンダヘッド2にはバルブステム1aの端部が臨むガイド孔2 aが形成され、このガイド孔2aにはシリンダヘッド2のオイル通路2bに連通 するバケット型のハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11が摺動自在に嵌合 している。
【0015】 一方、符号9は基端部がロッカシャフト10に回動自在に支持され、先端部に 形成したノーズ9bが前記ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11を介して バルブステム1aに当接するスイング式の一対の低速用ロッカアームであり、吸 気バルブ1に対応してカムシャフト4の軸方向に並設されている。そしてこれら 一対の低速用ロッカアーム9の長手方向中間部には、両者を連結するシャフト1 2を介してそれぞれローラフォロア13が回転自在に支持されている。
【0016】 図3は前記低速用ロッカアーム9を示すもので、各ローラフォロア13は、そ の外周の一部が露出するように低速用ロッカアーム9に形成された収容角孔9a 内に配置され、前記カムシャフト4に形成された狭開角低リフトの一対の低速用 カム4aにそれぞれ接触している。そしてカムシャフト4の回転に伴い一対の低 速用カム4aが各ローラフォロア13を介して一対の低速用ロッカアーム9を揺 動することで、一対の吸気バルブ1が狭開角低リフトで吸気ポート3を開閉し、 その際のバルブクリアランスをハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11が吸 収するようになっている。
【0017】 また、前記一対の低速用ロッカアーム9の間には、前記ロッカシャフト10に 回転自在に支持されたスイング式の高速用ロッカアーム14が配置されている。 この高速用ロッカアーム14は、前記ローラフォロア13のシャフト12とカム シャフト4との間に突出する突出部14aを有するもので、この突出部14aに はカムシャフト4に形成された広開角高リフトの高速用カム4bに接触するスリ ッパ14bが形成されている。また、この高速用ロッカアーム14には前記シャ フト12を迂回してシリンダヘッド2側へ突出する突起14cが形成されている 。これに対応してシリンダヘッド2には、内蔵するスプリングにより突出習性が 与えられたプランジャ15aを有する弾持装置15が固定されている。そしてこ の弾持装置15のプランジャ15aに前記突起14cが当接して押圧されること で、 高速用ロッカアーム14はスリッパ14bが常時高速用カム4bに圧接し、カム シャフト4の回転により上記シャフト12に干渉することなく常時揺動するよう になっている。
【0018】 このような高速用ロッカアーム14には、その揺動を低速用ロッカアーム9に 伝達するための2本の切換ピン16が平行して内蔵されている。この切換ピン1 6は、図4に示すようにピン本体16aの一端部にツバ16bを有し、他端部の 周面に軸線と平行なカット面16cを先端まで形成したもので、上記ツバ16b 側から軸線方向にスリット16dが形成され、またこのスリット16dを貫通す る油孔16eが周面に形成されている。
【0019】 一方、高速用ロッカアーム14には、前記2本の切換ピン16をそれぞれ平行 状態で進退自在に内蔵するための2本の貫通孔が形成されている。これらの貫通 孔は、図5に示すように、前記切換ピン16のピン本体16aを摺動自在に嵌合 する嵌合孔14dと切換ピン16のツバ16bを移動自在に収容する収容孔14 eとが段14fを介して連続するもので、前記ロッカシャフト10と干渉しない 位置でこれと直交してしている。そして上記嵌合孔14dの開口側端部は、シャ フト12に対面する側が開口した半周孔となって前記スリッパ14bとシャフト 12との間に臨んでいる。
【0020】 ここで前記嵌合孔14dにピン本体16aが嵌合し、収容孔14eにツバ16 bを挿入された切換ピン16は、収容孔14eの開口側端部に嵌合するキャップ 17にツバ16bが当接することで抜け止めされている。このキャップ17は、 外端部にスリ溝17aを有し、内端部にスリ板17bを有するもので、前記収容 孔14eを貫通して高速用ロッカアーム14に設けられたストッパピン18がス リ溝17aに嵌合することで収容孔14eから抜止めされ、また廻り止めされて いる。そしてスリ板17bが切換ピン16のスリット16dに嵌合することで回 動規制機構が構成され、切換ピン16のカット面16cがローラフォロア13の シャフト12の周面に平行に対面するよう切換ピン16を収容孔14eに対し進 退可能に廻り止めしている。
【0021】 また、前記嵌合孔14dと収容孔14eとの間の段14fと切換ピン16のツ バ16bとの間にはリターンスプリング19が介設され、切換ピン16のピン本 体16aを嵌合孔14d内に引き込むようになっている。そしてこの切換ピン1 6のピン本体16aをリターンスプリング19に抗して嵌合孔14dの開口端部 側に押し出すように、前記高速用ロッカアーム14にはロッカシャフト10内の オイル通路10aと収容孔14eとを連通するオイル通路14gが形成されてい る。ここで上記オイル通路10aは、図示省略した電磁切換式三方弁を有する油 圧回路に接続されており、また上記電磁切換式三方弁は例えばエンジン回転数5 000rpmを切換点としてそれ以上では上記オイル通路10aに圧油を供給し 、それ以下ではオイル通路10aの圧油をドレンするようになっている。
【0022】 ここで、前記スリッパ14bが接触する高速用カム4bのベースサークルは、 低速用カム4aのベースサークルより小さく形成され、その半径寸法の差は、切 換ピン16がローラフォロア13のシャフト12側に押し出されてそのカット面 16cがシャフト12の接線方向に進出する際、所定のクリアランスをもって円 滑に進出できるような所定の寸法差に設定されている。そしてこのカット面16 cを有するピン本体16aの進出位置を所定位置に規制するように、前記高速用 ロッカアーム14の突出部14aにはピン本体16a先端の進出経路に臨むスト ッパピン20が横架されている。
【0023】 つぎに、このように構成された一実施例の作用を説明する。 エンジン回転数が5000rpm以下の場合、油圧回路の電磁切換式三方弁が オイル通路10aの圧油をドレンすることから、リターンスプリング19の付勢 を受けている切換ピン16は、図1に示すようにそのピン本体16aが嵌合孔1 4dに引き込まれた退入状態にある。そこで、スリッパ14bが高速用カム4b に接触している高速用ロッカアーム14は、ローラフォロア13のシャフト12 に係合することなく空振り状態で揺動する。このため、低速用ロッカアーム9は ローラフォロア13が狭開角低リフトの低速用カム4aに接触してロッカシャフ ト10廻りに揺動し、吸気バルブ1を狭開角低リフトで開閉する。
【0024】 エンジン回転数が5000rpm以上になると、油圧回路の電磁切換式三方弁 が油路10aおよび油孔14gを介して収容孔14eに圧油を供給するようにな る。そこで切換ピン16にはリターンスプリング19の付勢に打ち勝つ油圧が作 用し、切換ピン16はそのピン本体16aが嵌合孔14dの開口端部側に向かっ て進出する。そして図6に示すようにカムシャフト4の回転に伴い上記スリッパ 14bが高速用カム4bのベースサークル部に接触するようになると、切換ピン 16のカット面16cはシャフト12の接線方向に沿って進出してシャフト12 上に乗り上げる。そしてピン本体16aの先端面がストッパピン20に当接した 位置で切換ピン16は停止し、カット面16cが上記シャフト12の周面に線接 触して係合する(図5参照)。そこで、高速用ロッカアーム14はローラフォロ ア13のシャフト12に係合して低速用ロッカアーム9を強制的にロッカシャフ ト10廻りに揺動させるようになる。このため、低速用ロッカアーム9はローラ フォロア13が低速用カム4aから離れた状態となり、高速用カム4bの回転に 応じて吸気バルブ1を広開角高リフトで開閉するようになる。
【0025】 また、エンジン回転数が再び5000rpm以下に低下すると、油圧回路の電 磁切換式三方弁が油路10aの圧油をドレンすることから、切換ピン16はリタ ーンスプリング19の付勢によりピン本体16aが嵌合孔14dに引き込まれ、 高速用ロッカアーム14は前述のようにローラフォロア13のシャフト12に係 合することなく空振り状態で揺動し、吸気バルブ1が狭開角低リフトで開閉する 。
【0026】 ここで、低速用ロッカアーム9と吸気バルブ1との間には前述のようにハイド ロリック・ラッシュ・アジャスタ11が介設されているので、エンジン回転数が 5000rpm以下の領域では低速用カム4aから低速用ロッカアーム9を介し て吸気バルブ1に至る動弁系のバルブクリアランスがハイドロリック・ラッシュ ・アジャスタ11により吸収される。またエンジン回転数が5000rpm以上 の領域においても高速用ロッカアーム14から低速用ロッカアーム9を介して吸 気バルブ1に至る動弁系のバルブクリアランスがハイドロリック・ラッシュ・ア ジャスタ11により吸収される。従って、エンジンの低回転領域から高回転領域 にわたって動弁系のクリアランスに起因する騒音が低減される。
【0027】 そして前記ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11は、オイル通路2bを 有するシリンダヘッド2のガイド孔2aに摺動自在に嵌合するバケット型である から、低速用ロッカアーム9の重量を増加したり、あるいは大型化したりするこ とがない。
【0028】 また、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11へのオイル通路2bは、前 記切換ピン16を進出駆動するためのロッカシャフト10内のオイル通路10a と分離されているので、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ11のオイル制 御を独立して適切に行うことができる。
【0029】 なお、この実施例では、エンジン回転数が5000rpm以上の領域で高速用 ロッカアーム14を低速用ロッカアーム9に係合して吸気バルブ1を広開角高リ フトで開閉する場合、切換ピン16のカット面16cがローラフォロア13のシ ャフト12の周面に線接触して係合するから、係合部の接触面圧は点接触する場 合に較べて大幅に減少し、係合部の摩耗や損傷が低減される。
【0030】 また、この実施例では、低速用ロッカアーム9が油膜切れを起こし易いスリッ パではなくローラフォロア13を介して低速用カム4aに接触するので、その駆 動トルクが減少し、エンジンの燃費などが向上する。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したとおり本考案によれば、エンジンの低回転領域における低速用カ ムから低速用ロッカアームを介してバルブに至る動弁系のバルブクリアランス、 およびエンジンの高回転領域における高速用ロッカアームから低速用ロッカアー ムを介してバルブに至る動弁系のバルブクリアランスがハイドロリック・ラッシ ュ・アジャスタにより吸収されるので、動弁系の騒音が低減される。
【0032】 ここでハイドロリック・ラッシュ・アジャスタはシリンダヘッドに形成したガ イド孔に摺動自在に嵌合するバケット型であるから、低速用ロッカアームは重量 増加あるいは大型化することがない。
【0033】 また、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタへのオイル通路はシリンダヘッ ドに形成され、ロッカシャフト内のオイル通路と分離しているので、ハイドロリ ック・ラッシュ・アジャスタのオイル制御を独立して適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が適用されるエンジン動弁系
の側断面図である。
【図2】一実施例が適用されるエンジン動弁系の配置関
係を示す正面斜視図である。
【図3】一実施例における低速用ロッカアームの斜視図
である。
【図4】一実施例における切換ピンの斜視図である。
【図5】一実施例における切換ピンの進出動作を説明す
る高速用ロッカアームの断面図である。
【図6】一実施例の作用を説明する図1に対応した側断
面図である。
【図7】一実施例との比較例を示す低速用ロッカアーム
の一部断面とした側面図である。
【符号の説明】
1 吸気バルブ 1a バルブステム、1b バルブ本体 2 シリンダヘッド 2a ガイド孔、2b オイル通路 3 吸気ポート 4 カムシャフト 4a 低速用カム、4b 高速用カム 5 コッタ 6 スプリングリテーナ 7 バルブスプリング 8 バルブシート 9 低速用ロッカアーム 9a 収容角孔、9b ノーズ 10 ロッカシャフト 10a オイル通路 11 ハイドロリック・ラッシュ・アジャスタ 12 シャフト 13 ローラフォロア 14 高速用ロッカアーム 14a 突出部、14b スリッパ、14c 突起、1
4d 嵌合孔、14e 収容孔、14f 段、14g
オイル通路 15 弾持装置 15a プランジャ 16 切換ピン 16a ピン本体、16b ツバ、16c カット面、
16d スリット、16e 油孔 17 キャップ 17a スリ溝、17b スリ板 18 ストッパピン 19 リターンスプリング 20 ストッパピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトに形成された広開角高リフ
    トの高速用カムにスリッパを介して接触することでロッ
    カシャフト廻りに常時揺動する高速用ロッカアームと、
    カムシャフトに形成された狭開角低リフトの低速用カム
    にローラフォロアを介して接触することでロッカシャフ
    ト廻りに揺動してバルブを駆動する低速用ロッカアーム
    と、上記高速用ロッカアームに進退自在に内蔵され、そ
    の進出により上記ローラフォロアのシャフトに係合して
    低速用ロッカアームを高速用ロッカアームと一体的に揺
    動させ、その退入により低速用ロッカアームを独自に揺
    動させる切換ピンとを備え、この切換ピンの退入状態で
    は低速用カムによる低速用ロッカアームの揺動でバルブ
    を駆動し、進出状態では高速用カムによる低速用ロッカ
    アームの揺動でバルブを駆動するよう構成した可変バル
    ブタイミングリフト装置において、上記低速用ロッカア
    ームとバルブとの間には、シリンダヘッドに形成したガ
    イド孔に摺動自在に嵌合してシリンダヘッド内のオイル
    通路に連通するバケット型のハイドロリック・ラッシュ
    ・アジャスタを介設したことを特徴とする可変バルブタ
    イミングリフト装置。
JP2861391U 1991-03-29 1991-03-29 可変バルブタイミングリフト装置 Pending JPH04117120U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299685A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Man Diesel Se エンジンの弁機構

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