JPH04116564A - ポリシランを使用した電子写真感光体 - Google Patents

ポリシランを使用した電子写真感光体

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JPH04116564A
JPH04116564A JP23556790A JP23556790A JPH04116564A JP H04116564 A JPH04116564 A JP H04116564A JP 23556790 A JP23556790 A JP 23556790A JP 23556790 A JP23556790 A JP 23556790A JP H04116564 A JPH04116564 A JP H04116564A
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JP
Japan
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polysilane
solvent
layer
photoreceptor
electrophotographic
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JP23556790A
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English (en)
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Masabumi Hisamura
久村 正文
Hisami Tanaka
久巳 田中
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する分野の説明〕 本発明は、電子写真感光体に関し、詳しくは改善された
電子写真特性を与えるポリシランの有機光導電体を有す
る電子写真感光体に関するものである。
〔従来技術の説明〕
従来、電子写真感光体で用いる光導電材料として、ポリ
ビニルカルバゾールをはじめとする各種の有機光導電性
ポリマーが提案されて来たが、これらのポリマーは、無
機系光導電材料に較べ成膜性、軽量性などの点で優れて
いるにもかかわらず今日までその実用化が困難であった
のは、未だ十分な成膜性が得られておらず、また感度、
耐久性および環境変化による安定性の点で無機系光導電
材料に較べ劣っているためであった。また、米国特許第
4,150.987号明細書などに開示のヒドラゾン化
合物、米国特許第3,837,851号明細書などに記
載のトリアリールピラゾリン化合物、特開昭51−94
828号公報、特開昭51−94829号公報などに記
載されている9−スチリルアントラセン化合物などの低
分子の有機光導電体が提案されている。このような低分
子の有機光導電体は、使用するバインダーを適当に選択
することによって、有機光導電性ポリマーの分野で問題
となっていた成膜性の欠点を解消できるようになったが
、感度の点で十分なものとは言えない。
このようなことから、近年感光層を電荷発生層と電荷輸
送層に機能分離させた積層構造体が提案された。この積
層構造を感光層とした電子写真感光体は、可視光に対す
る感度、電荷保持力、表面強度などの点で改善できるよ
うになった。このような電子写真感光体は、例えば米国
特許第3.837.851号明細書、同第3,871,
882号明細書などに開示されている。
しかし、従来の低分子の有機光導電体をバインダー樹脂
に混合し、電荷輸送層に用いた電子写真感光体は、バイ
ンダー樹脂を用いるため、電荷のモビリティ−が低下し
、感度、特性が必ずしも十分でなく、繰り返し帯電及び
露光を行った際には明部電位と暗部電位の変動が大きく
、電子写真特性の安定した感光体は得られないという問
題がある。
最近、前述の問題点を解決するために、ポリシランの研
究が行われている。初期に合成されたポリジメチルシラ
ンは、溶剤に不溶であったため、利用があきらめていた
がポリメチルフェニルシランが溶剤可溶であることがわ
かり、塗工用途などに利用できるため研究が活発になっ
てきた。
また、ポリシランが光導電性を持ち、従来の低分子電荷
輸送材料以上のモビリティ−を持つことから、電子写真
感光体への応用が検討されている。
しかしながら、まだ数多くの問題が残されており、実用
化には至っていないのが実状である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、電子写真特性、特に感度及び残留電位
の面で優れたポリシランを用いた電子写真感光体を提供
することにある。
〔発明の構成・効果〕
本発明者らは、ポリシランを電子写真感光体として用い
るために鋭意研究したところ、ポリシランを溶解するた
めに用いる溶媒の種類、および溶解するために用いた溶
媒の感光体中における残留量が、ポリシランを含有する
電子写真感光体の電子写真特性、特に感度及び残留電位
を大きく左右することが判明した。
本発明は、上記知見に基づいて更に研究を重ねた結果完
成せしめたものであり、その骨子とするところは、導電
性基体上に感光層を設けた電子写真感光体において、該
感光層が少なくとも、ポリシランを含有する電子写真感
光体であり、該感光層中にハロゲン系溶削が、0.01
 ppm以上、s ppm以下含有することを特徴とす
る電子写真感光体にある。
以下、本発明について、より詳しく述べる。
本発明者らは、ポリシランを溶解するための溶媒につい
て検討したところ、芳香族系の溶剤を使用して電子写真
感光体とした場合、残留溶剤として溶剤が残うていない
場合においても感度が悪いが、ハロゲン系の有機溶剤を
使用した場合、増感される場合があることが判明した。
これは、ポリシランを用いた電子写真感光体において、
ポリシランを溶解する有機溶剤として、芳香族系その他
ハロゲン系の溶剤以外の溶剤を用いた場合には、電荷発
生層とポリシランを用いた電荷輸送層の界面が融合せず
、ハロゲン系の有機溶剤を用いた時にのみ界面が融合さ
れ、電荷発生層と電荷輸送層との電荷の流れを妨げるバ
リヤーが無くなり、電荷が流れ易くなるためと考えられ
る。
本発明者らは、このポリシランを溶解する溶剤としてハ
ロゲン系の有機溶剤に着目し、更に鋭意検討を重ねた結
果、ある程度残留溶剤として残っている場合にのみ、電
子写真感光体として、増感作用があることを見出した。
即ち、ポリシランを用いた電子写真感光体は、ハロゲン
化炭化水素系の有機溶剤を用いることが適切であり、更
に残留溶剤として電子写真感光体中に、ppmオーダー
で、添加側的に残っていれば増感されるが、適当量以下
である場合、暗減衰が早く繰り返し使用した場合、帯電
能の低下などの問題があり、また、逆に余分に残ってい
た場合トラップとなり、感度が悪化してしまうなどの問
題が生じる。
上記知見に基づき完成せしめた本発明においては、ポリ
シランを用いた電子写真感光体中に、ハロゲン化炭化水
素系の有機溶剤を、0.01pp−以上、s ppm以
下含有させることにより増感し、電位安定性のある電子
写真感光体が得られるものである。
本発明に用いるハロゲン化炭化水素系の有機溶剤として
は、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1.
1−ジクロロエタン、1.2−ジクロロエタン、1.1
.1−トリクロロエチン、1.1.2−)ジクロロエタ
ン、1.1.1.2−テトラクロロエタン、1.1゜2
.2−テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキ
サクロロエタン、1.1−ジクロロエチレン、1.2−
ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エチレン、1.2−ジクロロプロパン、1゜2.3−ト
IJり四ロプロパン、クロルベンゼン、0−ジクロロベ
ンゼン、m−ジクロロベンゼン、P−ジクロロベンゼン
、1.2.4−トリクロロベンゼン、0−クロロトルエ
ン、P−クロロトルエン、1−クロロナフタリン、ブロ
モホルム、1゜2−ジブロモエタン、1.1.2.2.
 −テトラクロモエタ=7、フルロベンゼン、0−シフ
゛ロモベンゼン、1−ブロモナフタレン、フルオロベン
ゼン、ペンゾトリフルオリド、ヘキサフルオロベンゼン
、クロロブロモメタン、トリクロロフルオロメタン、1
−ブロモ−2−クロロエタン、1.1゜2−トリクロロ
−1,2,2−4リフルオロエタン、1.1.2.2.
−テトラクロロ−1,2=ジフルオロエタンなどが挙げ
られ、使用に関しては1種類のみもしくは、複数種類の
有機溶剤を混合しても構わない。
本発明に用いるポリシラン化合物は、その合成方法が〔
ザ・ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケミスト
リー 198pp、C27(1980)、又はザ・ジャ
ーナル・オブ・ポリマー・サイエンス、ポリマー・ケミ
ストリー・エディシa7.Vol、22.159 17
0pp。
(1984))により報告されている。
(以下余白) 本発明に使用されるポリシランの例を以下に示す。
島 C)13 H3 島 ″′fSi辷X 島   島 !     1 I3 −fsi)’T a’−3 01(αす。
C)13 H3 (Olz)i 島 島 【 C)I3 本発明に用いる特に好ましいボリンランを(1)式に示
す、この構造はポリシランの末端基を有機基で置換して
いるため、高純度のポリシランとなる。
R1 A −E6iモトT−−→61−升1−A′・・・(1
)Rz         R4 〔但し、式中、RIは炭素数1又は2のアルキル基、R
1は炭素数3乃至8のアルキル基、シクロアルキル基、
了り−ル基又はアラルキル基、R1は炭素数1乃至4の
アルキル基、R1は炭素数1乃至4のアルキル基をそれ
ぞれ示す、A、A’は、それぞれ炭素数4乃至12のア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基であり、両者は同じであっても或いは異なってもよ
い。
nとmは、ポリマー中の総モノマーに対するそれぞれの
七ツマー数の割合を示すモル比であり、n+m=lとな
り、O<n≦1.0≦m<1である。〕 本発明に用いる前記(1)式で表されるポリシラン化合
物はつぎのようにして合成することができる。即ち、酸
素及び水分を無くした高純度不活性雰囲気下で、ジクロ
ロシランモノマーをアルカリ金属からなる縮合触媒に接
触させてハロゲン脱離と縮重合を行い中間体ポリマーを
合成し、得られた該ポリマーを未反応の七ツマ−と分離
し、該ポリマーに所定のハロゲン化有機試薬をアルカリ
金属からなる縮合触媒の存在下で反応せしめて該ポリマ
ーの末端に有機基を縮合せしめることにより合成される
上記合成操作にあっては、出発物質たるジクロロシラン
、前記中間体ポリマー、ハロゲン化有機試薬及びアルカ
リ金属縮合触媒は、いずれも酸素や水分との反応性が高
いので、これら酸素や水分が存在する雰囲気の下では上
述のポリシラン化合物は得られない。
したがってポリシラン化合物を得る上述の操作は、酸素
及び水分のいずれもが存在しない雰囲気下で実施するこ
とが必要である。このため、反応系に酸素及び水分のい
ずれもが存在するところとならないように反応容器及び
使用する試薬の全てについて留意が必要である0例えば
反応容器については、ブローボックス中で真空吸引とア
ルゴンガス置換を行って水分や酸素の系内への吸着がな
いようにする。使用するアルゴンガスは、いずれの場合
にあっても予めシリカゲルカラムに通し脱水して、つい
で#R粉末を100℃に加熱したカラムに通して脱酸素
処理して使用する。
出発原料たるジクロロシランモノマーについては、反応
系内への導入直前で脱酸素処理した上述のアルゴンガス
を使用して減圧蒸留を行った後に反応系内に導入する。
特定の有機基を導入するための上記ハロゲン化有機試薬
及び使用する上記溶剤についても、ジクロロシランモノ
マーと同様に脱酸素処理した後に反応系内に導入する。
なお、溶剤の脱酸素処理は、上述の脱酸素処理したアル
ゴンガスを使用して減圧蒸留した後、金属ナトリウムで
更に脱酸素処理する。
上記縮合触媒については、ワイヤー化或いはチップ化し
て使用するところ、前記ワイヤー化又はチップ化は無酸
素のパラフィン系溶剤中で行い、酸化が起こらないよう
にして使用する。
一般式(1)で表されるポリシラン化合物を製造するに
際して使用する出発原料のジクロロシランモノマーは、
一般式’ R+ Rz S I Cj’ zで表される
シラン化合物か又はこれと一般式:R5Ra5:C1x
で表されるシラン化合物が選択的に使用される。
上述の縮合触媒は、ハロゲン脱離して縮合反応をもたら
しめるアルカリ金属が望ましく使用され、該アルカリ金
属の具体例としてリチウム、ナトリウム、カリウムが挙
げられ、中でもリチウム及びナトリウムが好適である。
上述のハロゲン化有機試薬は、A及びA′で表される置
換基を導入するためのものであって、ハロゲン化アルキ
ル化合物、ハロゲン化シクロアルキル化合物、ハロゲン
化アリール化合物及びハロゲン化アラルキル化合物から
なる群から選択される適当な化合物、即ち、一般式:A
−X及び/又は一般式:A’−X(但し、XはC1又は
Br)で表され、後述する具体例の中の適当な化合物が
選択的に使用される。
上述の中間体ポリマーを合成するに際して使用する一般
式: R1R25iC1!!又はこれと一般式:Rs 
Ra S iCR2で表されるジクロロシランモノマー
は、所定の溶剤に溶解して反応系に導入されるところ、
該溶剤としては、パラフィン系の無極性炭化水素溶剤が
望ましく使用される。該溶剤の好ましい例としては、n
−ヘキサン、n−オクタン、n−ノナン、n−ドデカン
、シクロヘキサン及びシクロオクタンが挙げられる。
そして生成する中間体ポリマーはこれらの溶剤に不溶で
あることから、該中間体ポリマーを未反応のジクロロシ
ランモノマーから分離するについて好都合である。分離
した中間体ポリマーは、ついで上述のハロゲン化有機試
薬と反応せしめるわけであるが、その際両者は同じ溶剤
に溶解せしめて反応に供される。この場合の溶剤として
はベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族溶削が好
適に使用される。
上述のジクロロシランモノマーを上述のアルカリ金属触
媒を使用して縮合せしめて所望の中間体を得るについて
は、反応温度と反応時間を調節することにより得られる
中間体ポリマーの重合度を適宜制御できる。しかしなが
らその際の反応温度は60℃〜130℃の間に設定する
のが望ましい。
以上説明の一般式(1)で表される上述のポリシラン化
合物の製造方法の望ましい−S様を以下に述べる。
即ち、本発明による上述のポリシラン化合物の製造方法
は、(i)中間体ポリマーを製造する工程と(ii)該
中間体ポリマーの末端に置換基A及びA′を導入する工
程とからなる。
上記(i)の工程はつぎのようにして行われる。
即ち、反応容器の反応系内を酸素及び水分を完全に除い
てアルゴンで支配され所定の内圧に維持した状態にし、
無酸素のパラフィン系溶削と無酸素の縮合触媒を入れ、
ついで無酸素のジクロロシランモノマーを入れ、全体を
撹拌しながら所定温度に加熱して該モノマーの縮合を行
う、この際前記ジクロロシランモノマーの縮合度合は、
反応温度と反応時間を調節し、所望の重合度の中間体ポ
リマーが生成されるようにする。
この際の反応は、下記の反応式(1)で表されるように
ジクロロシランモノマーのクロル基と触媒が脱塩反応を
起こしてSi基同志が縮合を操り返してポリマー化して
中間体ポリマーを生成する。
RI         Rコ CI  −8i子1−7−−子−81−3−=−−CI
・・・ (i)Rz         Ra なお、具体的反応操作手順は、パラフィン系溶剤中に縮
合触媒(アルカリ金属)を仕込んでおき、加熱下で撹拌
しながらジクロロシランモノマーを滴下して添加する。
ポリマー化の度合は、反応液をサンプリングして確認す
る。
ポリマー化の簡単な確認はサンプリング液を揮発させフ
ィルムが形成できるかで判断できる。811合が進み、
ポリマーが形成されると白色固体となって反応系から析
出してくる。ここで冷却し、反応系からモノマーを含む
溶媒をデカンテーシヨンで分離し、中間体ポリマーを得
る。
ついで前記(blの工程を行う、即ち、得られた中間体
ポリマーの末端基のクロル基をハロゲン化有機剤と縮合
触媒(アルカリ金属)を用いて脱塩縮合を行いポリマー
末端基を所定の有機基で置換する。この際の反応は下記
の反応式で表される。
R,R。
CI −おi刊−11−一−→−5i−ト1− C1R
エ     R4触媒 +  (2A  X  or  A−X+A’ −X)
  −m−R8 A−Bi刊−「−一一任61→コーA′・・・ (ii
)R寞 このところ具体的には、ジクロロシランモノマーの縮合
で得られた中間体ポリマーに芳香族系溶削を加え溶解す
る0次に縮合触媒(アルカリ金属)を加え、室温でハロ
ゲン化有機剤を滴下する。
この時ポリマー末端基同士の縮合反応と競合するためハ
ロゲン化有機剤を出発モノマーに対して0.01〜0.
1倍の過剰量添加する。徐々に加熱し、80℃〜100
℃で1時間加熱撹拌し、目的の反応を行う。
反応後冷却し、触媒のアルカリ金属を除去するため、メ
タノールを加える0次にポリシランをトルエンで抽出し
、シリカゲルカラムで精製する。
かくして所望のポリシラン化合物が得られる。
(以下余白) 好ましいボリンランの例を以下に示す。
〔コ1.く〔コ1□)S−一一一〔Siイ)、−(Qj
□)scoffCl (013) t 0f(CH:+)z 部 C1(((1ω2 CB。
CH3 CH3 I3 I3 (23(Glz) s (Si 汁rイSi h口(0
12) 5CHsb−( 島 島 島 (Olz)s 島 島 (α2)。
但し、上記構造式中のXとYはいずれも単量体重合単位
を示す。
共重合体はランダム重合体を示す。
これらのポリシランは、1種類のみ、もしくは複数M類
を混合して用いても構わない。
本発明の電子写真感光体の構成は積層型感光体、あるい
は単層型感光体のいずれでも良い。
積層型感光体は第1図〜第2図に図示するように電荷発
生層2とポリシラン層1を積層させた構成で、第1図に
図示のものは一次帯電が負であり、第2図に図示のもの
は一次帯電が正で用いられる。
電荷発生層2は、電荷発生物質を1着するか、電荷発生
物質をバインダー樹脂中に分散し塗布したものである。
後者の場合、電荷発生物質をバインダー樹脂を有機溶媒
に仕込み、ボールミル、サンドミル、アトライターなど
の分散機を用いて電荷発生物質の分散液を調製し、該分
散液を、ワイヤーバー塗工、浸漬塗工、ドクターフレー
ド塗工、スプレー塗工、ロール塗工、ビード塗工により
塗工し、乾燥することにより得られる。
電荷発生物質を分散するバインダー樹脂は、広範な絶縁
性樹脂あるいはを機先導電性ポリマーから選択されるが
、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ボリ
アリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノ
キシ樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリウレ
タン及びポリシラン化合物などが好ましく、その使用量
は電荷発生層中の含有率で80重量%以下、好ましくは
40重量%以下である。
また使用する溶剤は前記の樹脂を溶解し、後述の!荷輸
送層や下引層を溶解しないものから選択することが好ま
しい。
具体的には、テトラヒドロフラン、1.4−ジオキサン
などのエーテル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケ
トンなどのケトン類、N、N−ジメチルホルムアミドな
どのアミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル
類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族
類、メタノール、エタノール、2−プロパツールなどの
アルコール類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロ
エチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪
族ハロゲン化炭化水素類など挙げられる。
電荷発生層2の膜厚は、第1図に図示するものの場合は
、0.1μm以上、5μm以下であり、第2図に図示す
るものの場合は、1μm以上、108m以下である。
ポリシラン層lは、ポリシラン化合物をハロゲン化炭化
水素系の有機溶媒に溶解し、この熔解液をワイヤーバー
塗工、浸漬塗工、ドクターブレード塗工、スプレー塗工
、ロール塗工、ビード塗工により塗工し、乾燥すること
により得られる。ポリシラン層重の膜厚は、4μm以上
、30μm以下であり、特に7μm以上、26μm以下
が好ましい。
第3図は単層型感光体を示すものであって、電荷発生物
質3をポリシラン7に分散させた構成である。この場合
の一次帯電は正、負いずれでも良い。
単層型感光体は以下のようにして製造される。
まず、電荷発生物質と有機溶媒を仕込み、ボールミル、
サンドミル、アトライターなどの分散機を用いて分散す
る0次いでこの分散液にポリシラン化合物を加え、ハロ
ゲン化炭化水素系溶剤で溶解して、電荷発生物質分散ポ
リシラン溶液を作成し、この溶液をワイヤーバー塗工、
浸漬塗工、ドクタ−ブレード塗工、スプレー塗工、ロー
ル塗工、ビード塗工により支持体上に塗工し、乾燥する
ここで使用される電荷発生物質は、Se、5eTeSe
Asなどの無機電荷発生物質や、ビリリウム、チアピリ
リウム系染料、フタロシアニン系顔料、アントアントロ
ン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料
、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジゴ
顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノシアニン、キノ
シアニンなどの有機電荷発生物質を用いることができる
電荷発生物質分散ポリシラン層の膜厚は、4μm以上、
30μm以下であり、特に7μm以上、20μm以下が
好ましい。
感光層を設ける導電性支持体としては、例えばアルミニ
ウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、チタ
ン、ニッケル、インジウム、金や白金などが用いられる
。またこうした金属あるいは合金を、真空蒸着法によっ
て被膜形成したプラスチック(例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタ
レート、アクリル樹脂など)や、導電性粒子(例えばカ
ーボンブラック、銀粒子など)を適当なバインダー樹脂
と共にプラスチックまたは金属基板上に被覆した支持体
あるいは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持
体などを用いることができる。
導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機
能をもつ下引層を設けることもできる。
下引層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセ
ルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナ
イロンなど)、ポリウレタン、酸化アルミニウムなどに
よって形成できる。
下引層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.1〜3μm
が適当である。
また、本発明の電子写真感光体は保護層を設けても良い
、保護層としては例えば、ポリカーボネートA1ポリカ
ーボネートZ1ボリアリレート、ポリエステル、ポリメ
チルメタクリレート、などが用いられる。
更に体積抵抗を制御するために、保護層に導電性粒子を
添加しても良い、添加する導電性粒子としては、酸化ス
ズ、酸化インジウム、酸化アンチモン、などが挙げられ
る。
導電性粒子を分散するには導電性粒子とバインダー樹脂
を有機溶媒に仕込み、ボールミル、サンドミル、アトラ
イターなどの分散機を用いて分散液を調製する。
保護層用塗工液は、ワイヤーバー塗工、浸漬塗工、ドク
ターブレード塗工、スプレー塗工、ロール塗工、ビード
塗工により塗工し、乾燥する。保護層の膜厚は、5μm
以下、好ましくは3μm以下が適当である。
本発明において、残留する有機溶剤の検出方法は作成し
た電子写真感光体を高温に加熱して、有機溶剤を蒸発さ
せ、この有機溶剤をガスクロマトグラフィーにより検出
する。
即ち、まず電子写真感光体を容量既知の容器に入れ、2
00℃で2時間加熱して、感光体中の残留溶剤を容器中
に蒸発させる0次に容器中のガスをサンプリングして、
ガスクロマトグラフィー(ガスクロマトグラフ263−
70. 日立型)にて残Wj溶荊を定量する。
容器中に検出された有機溶剤の総重量を電子写真感光体
の感光層の総重量で割って得られた値を感光層中の残留
溶削量とした。
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用するの
みならず、レーザービームプリンターCRTプリンター
、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版な
どの電子写真応用分野にも広く用いることができる。
〔ポリシランの製造例〕
11舅上 真空吸引とアルゴン置換を行ったブローボックスの中に
三フロフラスコを用意し、これにリフランクスコンデン
サーと温度計と滴下ロートを取り付けて、滴下ロートの
バイパス管からアルゴンガスを通した。
この三ツロフラスコ中に脱水ドデカン100グラムとワ
イヤー状金属ナトリウム0.3モルを仕込み、撹拌しな
がら100℃に加熱した0次にジクロロメチルフェニル
シランモノマー(チンソー製)0.1モルを脱水ドデカ
ン30グラムに溶解させて、用意した溶液を反応系にゆ
っくり滴下した。
滴下後、100℃で1時間縮重合させることにより、白
色固体を析出させた。この後冷却し、ドデカンをデカン
チーシランして、さらに脱水トルエン100グラムを加
えることにより、白色固体を溶解させ、金属ナトリウム
0.01モルを加えた1次に、n−へキシルクロライド
(東京化成製)0.01モルをトルエン10mlに溶解
させて用意した溶液を反応系に撹拌しながらゆっくり滴
下して添加し、100℃で1時間加熱した。この後冷却
し、過剰の金属ナトリウムを処理するため、メタノール
50 m lをゆっくり滴下した。これにより懸濁層と
トルエン層とが生成した。
次に、トルエン層を分離し、減圧濃縮した後シリカゲル
カラム、クロマトグラフィーで展開して精製し、ポリシ
ラン化合物ml  (b−1>を得た。
収率は65%であった。
このポリシラン化合物の重量平均分子量はGPC法によ
りTHF展関展開定した結果75,000であった(ポ
リスチレンを標準とした)。
製遺撚1 真空吸引とアルゴン置換を行ったブローボックスの中に
三ツロフラスコを用意し、これにリフラックスコンデン
サーと温度計と滴下ロートを取り付けて、滴下ロートの
バイパス管からアルゴンガスを通した。
この三フロフラスコ中に脱水n−ヘキサン100グラム
と1n角の金属ナトリウム0.3モルを仕込み、撹拌し
ながら80℃に加熱した0次にジクロロメチルシクロへ
キシルシランモノマー(チッソ■製)0.1モルを脱水
n−ヘキサンに溶解させて用意した溶液を反応系にゆっ
くりと滴下した0滴下後80℃で3時間縮重合させるこ
とにより、白色固体を析出させた。この後冷却し、nヘ
キサンをデカンチーシランして、さらに脱水トルエン1
00グラムを加えることにより白色固体を溶解させ、金
属ナトリウム0.01モルを加えた0次に、n−へキシ
ルクロライド(東京化成製)0.01モルをトルエン1
0mj!に溶解させて用意した溶液を反応系に撹拌しな
がらゆっくり滴下して添加し、80℃で1時間加熱した
。この後冷却し、過剰の金属ナトリウムを処理するため
、メタノール50mAをゆっくり滴下した。これにより
懸濁層とトルエン層とが生成した。
次に、トルエン層を分離し、減圧濃縮した後、シリカゲ
ルカラム、クロマトグラフィーで展開して精製し、ポリ
シラン化合物&2 (b−10)を得た。収率は58%
であり、重量平均分子量は120.000であった。
製造例2と同様にしてポリシラン隘3を製造した。製造
例1と同様にしてポリシラン旭4を製造した。製造例1
〜4で得られたポリシランPkLl〜瀧4について表1
に記載する。
〔実施例〕
大JIIL上 アルミニウム基板を用意し、この上に亜鉛フタロシアニ
ン10重量部、ポリビニルブチラール5重量部、メチル
エチルケトン85重量部を混合し、サンドミルで分散し
た電荷発生@ff質をバーコーターで塗布後加熱乾燥し
、膜厚0.3μmのT!i荷発生層を設けた。
次にポリシランとして、製造例1の階1を20重量部を
モノクロロベンゼン60重量部、ジクロロメタン20重
量部中に溶解し、電荷発生層の上にバーコーターで塗布
後100℃で1時間加熱乾燥し、膜厚12μmのポリシ
ラン層を設け、電子写真感光体とした。この感光体の残
留溶削量を測定してみたところ、0.1 ppmの残留
溶剤が確認された。
この電子写真感光体を川口電機■製静電複写紙試験装置
Model  5P−428を用いてスタチック方式で
一5KVでコロナ帯電し、暗所で1秒間保持した後、照
度2.5ルツクスで露光し帯電特性を調べた。さらに強
震光(照度20ルツクス・秒)後の残留電位を調べた。
帯電特性としては、表面電位(V、)と1秒間暗減衰さ
せた時の電位(V+)を1/2に減衰するに必要な露光
量(El/2)を測定した。
また、残留電位V3Lを測定した。結果を表2に示した
スm 電子写真感光体を実施例1と同様に作成し、100℃で
30分間加熱乾燥した。この感光体の残留溶剤の量を測
定してみたところ、o、 s pp−の残留溶剤が確認
された。この感光体の評価を実施例1と同様に行い、結
果を表2に示した。
実施低重 電子写真感光体を実施例1と同様に作成し、100℃で
15分間加熱乾燥した。この感光体の残留溶剤の量を測
定してみたところ、3 ppmの残留溶剤が′ff1認
された。この感光体の評価を実施例1と同様に行い、結
果を表2に示した。
ル較炭上 電子写真感光体を実施例1と同様に作成し、100℃で
5時間加熱乾燥した。この感光体の残留溶剤の量を測定
してみたところ、0.005ppmの残留溶剤が確認さ
れた。この感光体の評価を実施例1と同様に行い、結果
を表2に示した。
此MML 電子写真感光体を実施例1と同様に作成し、100℃で
5分間加熱乾燥した。この感光体の残留溶剤の量を測定
してみたところ、8 ppmの残留溶剤が確認された。
この感光体の評価を実施例1と同様に行い、結果を表2
に示した。
叉丘班土二エ ポリシランを階2にとりかえた以外は実施例1〜3と同
様にして感光体を作成し、残留溶剤量と感光体の評価を
表2に示した。
止較■に↓ ポリシランをI’h2にとりかえた以外は比較例1.2
と同様にして感光体を作成し、残留溶剤量と感光体の評
価を表2に示した。
大隻貫1 実施例1と同様にアルミニウム基板上にtfiJ発生層
を設けた。
次にポリシランとして、製造例3の嵐3を20重量部を
モノクロロベンゼン60重量部、1.2ジクロロ工タン
20重量部中に溶解し、電荷発生層の上にバーコーター
で塗布後100℃で30分間加熱乾燥し、膜厚工5μm
のポリシラン層を設け、電子写真感光体とした。この感
光体の残留溶剤量を測定してみたところ、0.3pp−
の残留溶剤がf1認された。この感光体を実施例1と同
様に評価し、結果を表2に示した。
去施斑■ 電子写真感光体を実施例7と同様に作成し、100℃で
15分間加熱乾燥した。この感光体の残留溶剤の量を測
定してみたところ、2111)−の残留溶剤が確認され
た。この感光体の評価を実施例1と同様に行い、結果を
表2に示した。
ル較貫上 電子写真感光体を実施例7と同様に作成し、100℃で
5分間加熱乾燥した。この感光体の残留溶剤の量を測定
してみたところ、10pp+*の残留溶剤が確認された
。この感光体の評価を実施例1と同様に行い、結果を表
2に示した。
ル較斑互 実施例1と同様にアルミニウム基板上に電荷発生層を設
けた。
次にポリシランとして、実施例7と同じ嵐3を20重量
部をトルエン80重量部中に溶解し、電荷発生層の上に
バーコーターで塗布後100℃で30分間加熱乾燥し、
膜厚15μmのポリシラン層を設け、電子写真感光体と
した。この感光体の残留溶剤量を測定してみたところ、
0.5 ppmの残留溶剤が確認された。この感光体を
実施例1と同様に評価し、結果を表2に示した。
ル較班工 実施例1と同様にアルミニウム基板上に電荷発生層を設
けた。
次に実施例4と同じポリシラン隘3を用い、有機溶剤と
しては、テトラヒドロフランを用いた以外は、比較例4
と同様な操作を行い、電子写真感光体とした。この感光
体の残留溶剤量を測定してみたところ、0.3 pp−
の残留溶剤が確認された。
この感光体を実施例1と同様に評価し、結果を表2に示
した。
ス1」ル−10 ポリシランを寛4にとりかえた以外は実施例7〜8と同
様にして感光体を作成し、残留溶剤量と感光体の評価を
表2に示した。
北較■エニ上エ ポリシランを磁4にとりかえた以外は比較例5〜7と同
様にして感光体を作成し、残留溶剤量と感光体の評価を
表2に示した。
(以下余白) 表 注:nとmは、ポリマー中の総モノマーに対するそれ七
nC1)七ツマの数の割合を示すモル比である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は′@電荷発生物質バインダー中に分散
した電荷発生層とポリシラン層を積層した感光体の断面
図である。第3図は、電荷発生物質をポリシラン中に分
散した単層型感光体の断面図である。 1・・・ポリシラン層、 2・・・電荷発生層、 3・・・電荷発生物質、 4・・・バインダー 5・・・導電性支持体、 6・・・ポリシラン、 7・・・感光層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  導電性基体上に少なくとも、ポリシランを含有する感
    光層を設けた電子写真感光体において、該感光層中に、
    ハロゲン化炭化水素系の有機溶剤が、0.01ppm以
    上、5ppm以下含有することを特徴とする電子写真感
    光体。
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