JPH0411652Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ｛産業上の利用分野｝ この考案は、基布に房状物を取付けて構成され
たモツプ用の操作具に関するものである。

｛従来の技術｝ 基布に房状物を取付けて構成されたモツプ用の
操作具として、例えば、実開昭60−182958号公報
に開示されたものがある。

この操作具は、グリツプの端部に設けられた支
持手段の先端側がスプリングで構成されたもので
ある。この操作具に対するモツプの取付けは、モ
ツプに設けられた袋状部に、前記支持手段を挿入
するものである。したがつて、スプリングと共に
モツプがわん曲可能である。

｛考案が解決しようとする問題点｝ 前記従来のモツプ操作具は、被清掃面の状態に
対応して、前記スプリングが弾性変形してモツプ
をわん曲させる。しかし、スプリングは金属で形
成されるから重量が大きくなり、使用しにくい問
題がある。また、モツプは水で洗浄して使用され
るから、そのモツプの水分でスプリングにさびが
生じて体裁が悪くなるなどの問題もある。

そして、スプリングがわん曲すると、その外周
側では互いに独立した各線材の間隔が大きくなつ
て、その表面にモツプの基布が密接する状態にな
る。このわん曲したスプリングが直線状になる
と、前記線材の間隔が元の状態に復帰することを
反復するが、このとき前記密接状態になつたモツ
プの基布を線材間に挟持することが生じる。この
ようにスプリングの線材間に基布を挟持すると、
スプリングは直線状態に復帰することが不可能で
あつて、モツプはわん曲した状態を維持する。こ
のわん曲したモツプを直線状態にするためには、
スプリングをわん曲させるなどして、それから基
布を分離する手間を要する問題がある。

この考案は、上記のような問題を解決するもの
であつて、モツプの変形が可能であるとともに、
軽量で清掃が容易にできるモツプ用操作具をうる
ことを目的とする。

｛問題点を解決するための手段｝ この考案のモツプ用操作具は、モツプの基布部
に設けられた筒状部に挿入される棒状の挿入体
が、ハンドルの一端に設けられたモツプ用操作具
において、前記挿入体が、プラスチツクでパイプ
状の中空に、かつその周方向の凹溝を軸線方向に
間隔をおいて設けてじやばら状に形成されたこと
を特徴とする。

上記構成において、挿入体は複数、単数のいず
れにすることも可能である。

｛作用｝ このモツプ用操作具に対するモツプの取付け
は、モツプの基布に設けられた筒状部に、前記挿
入部を挿入するものである。

そして、挿入部を介してモツプで被清掃物の清
掃をするものであつて、挿入体がプラスチツクで
パイプ状で中空にかつじやばら状に形成されてお
り、ほぼ任意の状態に弾性変形させることが可能
である。したがつて、ハンドルを介し挿入体を軽
く押さえる状態にして使用すれば、挿入体が被清
掃面にほぼ沿つた状態にわん曲する。

また、挿入体の周方向に凹溝が形成されている
が、挿入体はパイプ状であるから、前記凹溝でモ
ツプの基布を挟持することはなく、挿入体はわん
曲と直線状態に復帰することを常にスムーズに反
復する。

｛実施例｝ この考案のモツプ操作具の第１実施例を第１〜
３図について説明する。

図において、１は棒状のハンドルで、弧状にや
やわん曲させている。２ａ，２ｂはハンドル１の
一端に突設した一対の棒状の突部で、ハンドル１
をわん曲させた方向に並べ、かつやや間隔をおい
て形成されている。

３ａ，３ｂは突部２ａ，２ｂが設けられたハン
ドル１の端部両面に設けられた係止突部で、突部
２ａ，２ｂと反対の方向に折曲されている。

４ａ，４ｂは前記突部２ａ，２ｂのそれぞれに
取付けられた棒状の挿入体で、これらはポリエチ
レン、ポリプロピレン、塩化ビニルなどのプラス
チツクでパイプ状に形成され、かつその周方向に
リング状の凹溝５ａ，５ｂがやや間隔をおいてほ
ぼ全長にわたつて形成されている。すなわち、挿
入体４ａ，４ｂはじやばら状に構成されて、ほぼ
任意の方向に比較的容易にわん曲させることが可
能に構成されている。

６ｂ，６ｂは挿入体４ａ，４ｂのそれぞれの先
端を閉鎖して形成された頭部で、これらには前記
凹溝５ａ，５ｂを設けていないとともに、短いか
らほとんど変形はしない。７ａ，７ｂは挿入体４
ａ，４ｂの他端に設けられて突部２ａ，２ｂが挿
入された取付部で、この部分にも凹溝５ａ，５ｂ
は設けられていない。

そして、前記挿入体４ａ，４ｂは、それぞれ断
面半円状に形成され、それらの直線の面８ａ，８
ｂを相対向させて前記突部２ａ，２ｂに取付けら
れている。そして、前記直線の面８ａ，８ｂは、
それぞれやや内方にわん曲させている。

突部２ａ，２ｂに対する挿入体４ａ，４ｂの取
付けを、この実施例では、突部２ａ，２ｂが、そ
れらの先端側がやや大きくなるようにテーパを付
して形成され、挿入体４ａ，４ｂが熱収縮性のプ
ラスチツクで形成されて、突部２ａ，２ｂを挿入
体４ａ，４ｂの取付部７ａ，７ｂに挿入してか
ら、取付部７ａ，７ｂを加熱収縮させて、突部２
ａ，２ｂに不必要に分離不能に取付けられてい
る。

しかし、突部２ａ，２ｂに対する挿入体４ａ，
４ｂの取付けは、接着剤で接着、熱溶着またはリ
ングなどで締め付けるなど任意の手段によること
が可能である。

１０はモツプで、これは帯状の基布１１の片面
のほぼ全体に、ひも状のモツプ片１２が縫着さ
れ、かつ基布１１の他面のほぼ全長に帯状の取付
布１３が重ねられ、かつ基布１１と取付布１３の
両長辺が互いに縫着されて、それらで筒状部１４
を形成し構成されている。１５ａ，１５ｂは基布
１１の両端部に取付けられた係止リングである。

ハンドル１は直線状にするなど、その形状は任
意にすることができる。そして、モツプ１０は、
長いものを二つ折りに使用しているが、挿入部４
ａ，４ｂのそれぞれに対して適する長さのものを
一対使用して、そのそれぞれに挿入体４ａ，４ｂ
を挿入するようにすることも可能であり、かつ１
個のモツプ１０に対して挿入体４ａ，４ｂを同時
に挿入することも可能である。

この操作具は、第１図に鎖線で示したように、
モツプ１０を、そのモツプ片１２を外側にして二
つ折り状にし、その筒状部１４に、両端から挿入
体４ａ，４ｂを挿入する。そして、係止リング１
５ａ，１５ｂを係止突部３ａ，３ｂに係止して、
モツプをハンドル１に固定する。

このようにして取付けたモツプ１０の使用は、
ハンドル１を持つてモツプ片１２で行うが、その
筒状部１４挿入されたに挿入部４ａ，４ｂが、そ
の凹部５ａ，５ｂによつてほぼ任意の方向にわん
曲するから、ハンドル１を介してモツプ１０を軽
く押さえるようにすれば、挿入体４ａ，４ｂがわ
ん曲して被清掃面に沿うようになるから、その面
をほぼむらなく清掃することができる。

そして、挿入体４ａ，４ｂがわん曲するから、
被清掃面が水平方向の場合はもちろん、垂直方向
の場合もむらなく、かつ楽な姿勢で使用すること
が可能である。

また、挿入体４ａ，４ｂはプラスチツクでパイ
プ状に形成されているから、軽量であつて使用が
容易であり、かつモツプの水分で挿入体４ａ，４
ｂにさびが生じることもなく体裁よく使用するこ
とが可能である。しかも、挿入体４ａ，４ｂは、
その軸線方向の全長において連続しているから、
わん曲した挿入体４ａ，４ｂが直線状態に復帰す
るときに、その凹溝５ａ，５ｂで基布１１を挟持
するおそれもなく、挿入体４ａ，４ｂはわん曲ま
たは直線状態に復帰することを常にスムーズに反
復することが可能である。

第４図は第２実施例を示すものである。

この実施例では、一対の挿入体４ａ，４ｂが、
前記第１実施例に比して大きな間隔をおいてハン
ドル１に突設されている。他の構成は前記第１実
施例と同じであるから、同符号を付して詳細な説
明を省略した。

モツプ１０ａは、第４図に鎖線で示したよう
に、帯状の１枚の基布１１ａの片面のほぼ全体に
モツプ片１２ａが縫着され、かつ基布１１ａの他
面に取付布１３ａ，１３ｂがやや間隔をおいて筒
状に縫着されている。そして、取付布１３ａ，１
３ｂにもモツプ片１６ａ，１６ｂを縫着し形成さ
れている。１７ａ，１７ｂは基布１１ａ中央側に
おいて取付布１３ａ，１３ｂの端部に設けられた
開口部１７ａ，１７ｂで、この開口部１７ａ，１
７ｂのそれぞれから、基布１１ａと取付布１３
ａ，１３ｂの間に挿入体４ａ，４ｂを挿入して、
挿入体４ａ，４ｂのそれぞれにモツプ１０ａが取
付けられるものである。すなわち、挿入体４ａ，
４ｂの先端側ではモツプ１０ａは分断されてい
る。

したがつて、前記第１実施例で示した操作具と
同様に、挿入体４ａ，４ｂの外側のモツプ片１６
ａ，１６ｂで清掃ができるとともに、挿入体４
ａ，４ｂ間に被清掃物を挟持状態にして、それを
モツプ片１２ａで清掃することも可能である。

そして、挿入体４ａ，４ｂがほぼ任意の方向に
わん曲するから、それらの間に被清掃物を挟持す
ることが容易であるとともに、被清掃物を無理な
く挟持することが可能であり、かつ挿入体４ａ，
４ｂを手指でわん曲させることによつて、被清掃
物の広い面を同時に清掃することができる。

モツプは、挿入体４ａ，４ｂのそれぞれに適し
た長さのものを２個使用して、そのそれぞれに挿
入体４ａ，４ｂを挿入するなど、モツプは任意の
構成のものが使用できる。

前記両実施例では、挿入体が２本の場合を示し
たが、挿入体は１本にすることも可能である。し
たがつて、挿入体の断面形状も丸形、方形にする
など任意であり、断面を丸形にすれば、より任意
の方向にわん曲させることが容易である。

｛考案の効果｝ この考案のモツプ用操作具は、上記のように、
ハンドルに突設した挿入体が、プラスチツクでパ
イプ状の中空に、かつその周方向の凹溝を間隔を
おいて設けてじやばら状に形成されている。

したがつて、ハンドルを介して挿入体を軽く押
さえれば、挿入体は被清掃面に沿つてわん曲する
から、ほぼ任意の被清掃面をむらなくモツプで清
掃することが可能である。

そして、挿入体が軽量であつて容易に使用する
ことが可能であるとともに、モツプの水分で挿入
体にさびが生じることもなく長期間にわたつて体
裁よく使用することが可能である。しかも、挿入
体は、その軸線方向の全長において連続している
から、わん曲した挿入体が直線状態に復帰すると
きに、その周方向の凹溝でモツプの基布を挟持す
るおそれもなく、挿入体はわん曲または直線状態
に復帰することを常にスムーズに反復することが
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は第１実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は平面図、第３図はモツプの斜視図、
第４図は第２実施例の平面図である。 １……ハンドル、４ａ，４ｂ……挿入体、５
ａ，５ｂ……凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モツプの基布部に設けられた筒状部に挿入され
   る棒状の挿入体が、ハンドルの一体に設けられた
   モツプ用操作具において、前記挿入体が、プラス
   チツクでパイプ状の中空に、かつその周方向の凹
   溝を軸線方向に間隔をおいて設けてじやばら状に
   形成されたことを特徴とするモツプ用操作具。