JPH068860Y2 - モップホルダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ｛産業上の利用分野｝ 本考案は布などにひも状素材を縫着したモップまたは布
などからなるモップを取付けるためのモップホルダに関
するものである。

｛従来の技術｝ 前記のようなモップ用のホルダとして、例えば、実公昭
６３−１０１４２号公報に開示されたものが知られてい
る。

この従来のモップホルダは、金属線をＵ字状に折曲して
形成された一対の枠体を、それらの両端を互いに軸着し
て、相互に折曲可能にするとともに、一対の枠体に直線
状態を維持させる係止部材を設けたものである。

このモップホルダに対するモップの取付けは、前記係止
部材の係止を解除して、一対の枠体を相互に折曲して、
モップの上面の長さ方向の両端部に形成された袋状部に
枠体のそれぞれを挿入する。そして、枠体を直線状にし
て係止部材を係止し、枠体に直線状態を維持させるもの
である。

モップを洗浄その他のためにホルダから分離するとき
は、係止部材の係止を解除して、枠体を折曲可能にす
る。

｛考案が解決しようとする課題｝ 前記従来のモップホルダは、モップの着脱時に係止部材
の係止と解除の操作、及び一対の枠体の折曲操作が必要
であるから、モップの着脱操作が繁雑になるとともに、
モップホルダの構造も複雑になるから、コストが高くな
る問題がある。

そして、モップの上面両端に枠体を挿入するための袋状
部を形成することが必要であるから、モップの製造コス
トが高くなる問題もある。

本考案は、上記のような問題を解決するものであって、
モップの着脱操作が簡単で、コストの引き下げが可能な
モップホルダをうることを目的とするものである。

｛課題を解決するための手段｝ 本考案のモップホルダは、弾性変形が可能なゴムまたは
プラスチック製の複数の挟持部材が、突き合わせ状にし
てモップ取付部材の上面側に設けられるとともに、これ
らの挟持部材の下側に、挟持部材の変形用スペースが構
成され、モップ取付部材に沿わせたモップの端部を前記
モップ挟持部材間に挿入挟持して、モップ取付部材にモ
ップを取付けることを特徴とするものである。

前記挟持部材は、モップ取付部材と別体に形成してモッ
プ取付部材に取付けるか、モップ取付部材と一体に形成
する。そして、これらの挟持部材は、その先端を互いに
接触させても、やや間隔をおいてよく、それらの間に挿
入したモップを挟持することが可能に配置する。

｛作用｝ このモップホルダは、モップ取付部材の下面にモップを
重ねて、その布などの端部をモップ取付部材の上面側に
回すとともに、突き合わせ状に配置された各挟持部材を
弾性変形させて、それらの先端間に前記モップの端部を
挿入して挟持部材で挟持することで、モップ取付部材に
モップを取付けるものである。

挟持部材間に対するモップ端部の挿入は、モップを棒ま
たは板状物などで挿入するが、この棒または板状物をモ
ップと共に挟持部材間に挿入したままにしておくことも
できる。

前記のようにしてモップ取付部材に取付けたモップを洗
浄その他のために分離するときは、前記モップの先端を
やや強く引張って挟持部材から分離するものである。

｛実施例｝ 本考案のモップホルダの実施例を第１〜２図について説
明する。

第１〜２図において、１はアルミニュウムなどの金属で
形成された板状のモップ取付部材で、その上面に溝状部
２が形成されている。3a,3bは挟持部材で、この挟持部
材3a,3bは、帯状のゴム板4a,4bを、その幅方向の一側端
部に固定部5a,5bを残して幅方向の切り目6a,6bで複数に
分割して構成されている。

そして、前記固定部5a,5bに固着された断面凹形状のア
ルミニウムなどの金属製固着材7a,7bを、溝状部２の対
向壁に溶接などで固着して、挟持部材3a,3bが、それら
の各先端を突き合わせ状にしてモップ取付部材１の溝状
部２に配置され、かつ挟持部材3a,3bの下側と溝状部２
の底部間に、変形用スペース８が形成されている。

９はモップ取付部材１の下面に固着されたスポンジなど
のクッション材、10は取付部材１の上面中央部に固着さ
れたブラケット、11はブラケット10に取付けられた棒状
のハンドル、12はシート状のモップである。

このモップホルダに対するモップ12の取付けは、モップ
12にモップ取付部材１の下面に重ね、かつモップ11の端
部をモップ取付部材１に設けた挟持部材3a,3b上に重ね
て、その端部を棒または板で挟持部材3a,3b間に、それ
らを変形用スペース８の方に弾性変形させて挿入し、挟
持部材3a,3bの反発弾性で、第２図に鎖線で示したよう
に挟持して、モップ12をモップ取付部材１に取付ける。

モップ取付部材１に取付けたモップ12の分離は、挟持部
材3a,3bに挟持されたモップ12の前記端部をやや強く引
張って挟持部材3a,3bから分離するものである。

したがって、モップ取付部材１に対するモップ12の着脱
操作を簡単にかつ能率よく行うことができる。そして、
モップ取付部材１に対しては、挟持部材3a,3bを設ける
のみでよく、その構成が簡単であるから、そのコストの
引き下げが可能であるととともに、モップ12も、その端
部を挟持部材3a,3b間に挿入するから、モップ12の構造
も簡単になり、その製造コストを引き下げることができ
る。

この実施例のモップ取付部材１は、板状に形成している
が、これは枠状にするなど任意の構成にすることが可能
である。

第３〜４図は別実施例を示すものである。

このモップホルダは、モップ取付部材１が、ポリプロピ
レリンなどのプラスチックで板状に形成され、かつその
端部に設けた、放射状の切り目６で三角形状の複数の挟
持部材３が円形に配置されて、モップ取付部材１に一体
に形成されている。

この実施例の各挟持部材３は、三角形に形成され、かつ
それらの先端を突き合わせ状にして配置されているか
ら、これらの挟持部材３間にモップの端部を挿入した場
合、第４図に示したように、わん曲した挟持部材３の反
発弾性で挟持するとともに、挟持部材３の先端にモップ
12が係止状になるから、挟持部材３でモップ12をより強
固に保持することができ、清掃中などに不必要にモップ
12の端部が挟持部材３から分離することをなくすること
ができる。

そして、この実施例のように、モップ取付部材１と一体
に挟持部材３を形成すれば、挟持部材３を取付ける手間
を省くことができるとともに、挟持部材３をモップ取付
部材１に強固に取付けることができる。

｛考案の効果｝ 本考案のモップホルダは、上記のように、モップ取付部
材の上面側に、モップの端部を挟持する複数の挟持部材
を突き合わせ状に設けたものである。

モップの取付けは、モップにモップ取付部材を重ね、か
つモップの端部をモップ取付部材の上面に回して挟持部
材間に挿入し、取付部材の反発弾性で挟持するものであ
る。

したがって、モップの取付けに対してモップ取付部材を
折曲するなどの手間はまったく不要である。また、モッ
プ取付部材に取付けたモップの分離は、挟持部材間に挿
入したモップの端部をやや強く引張って挟持部材から分
離すればよいから、モップを洗浄するときなどのモップ
の着脱操作が極めて簡単で能率よく行うことができる。

そして、このモップホルダは、前記のようにモップ取付
部材に挟持部材を設けるのみであって、構造が簡単であ
るから、その製造コストを引き下げることができるとと
もに、モップの構造も簡単になり、そのコストを引き下
げることも可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は斜視図、第２図
は側面図、第３図は別実施例の要部の斜視図、第４図は
第３図の挟持部材部の拡大断面図である。 モップ取付部材、3a,3b，３：挟持部材、８：変形用ス
ペース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】弾性変形が可能なゴムまたはプラスチック
   製の複数の挾持部材が、突き合わせ状にしてモップ取付
   部材の上面側に設けられるとともに、これらの挾持部材
   の下側に、挾持部材の変形用スペースが構成され、モッ
   プ取付部材に沿わせたモップの端部を前記モップ挾持部
   材間に挿入挾持して、モップ取付部材にモップを取付け
   るモップホルダ。